JP5863644B2 - 釣針の製造方法 - Google Patents

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Description

請求項に係る発明は、チモト側の端部に幅広のたたきを有しない釣針およびその製造方法に関するものである。
従来の一般的な釣針では、図7に示すように、上部(釣糸を結ぶ軸、チモト)の先端側に、釣糸5’を結ぶ軸2’よりも幅広に大きく形成したたたき3’が設けられている。すなわち、軸2’に結んだ釣糸5’が、このたたき3’で止まって釣針1’の上部から抜けないようにしている。
ところが、幅広のたたき3’があると釣餌8’がチモト側の先端部までは上がらず、釣針1’を釣餌8’で完全に隠すことができない。その結果、露出した部分が光って魚が嫌うという不都合があった。またこのタイプの釣針は、釣糸を外掛け結びや内掛け結び等で結び付けねばならず、慣れていないと手間がかかる。しかも、そのようにして釣針の外周面に巻き付けた釣糸は、魚にかじられて切られることがあるという不都合もあった。
下記の特許文献1に記載されている釣針は、上記の課題を解決するものである。図8に示すように、釣針11’のチモト側の軸12’に通孔(穴)14’があり、そのチモト側の端部に、凹部16’を形成する突部17’が左右両側に設けられている。また、チモト側には緩やかなテーパー面が形成されていて釣針11’に段部がないため、釣餌18’をチモト側の先端部まで差し込んで釣針11’を完全に隠すことができる。突部17’が左右両側にあるので、そこに釣餌18’を掛けてずり落ちないようにすることができる。また、通孔14’と凹部16’との間に釣糸15’を結び付けると、釣糸15’が軸12’の外周面に露出して魚にかじられることを避けられ、釣餌18’をチモト側の先端部まで差し込むのを容易にするという利点もある。
特許第3725756号公報
しかしながら、特許文献1に記載の釣針11’は、テーパー面の部分や通孔14’、凹部16’等をプレス型を用いて成形するものであるため、製作準備期間(型の製造時間)が長いうえ製造コストも高額になりがちであった。
請求項に係る発明は、上記のように幅広のたたきがなく釣餌をチモト側先端部まで差し込むことができる釣針であって、より簡単に低コストで製造できる釣針およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、発明の釣針は、軸を叩くか削るかして上方(軸のチモト側の端部やその延長線上の先の方を「上」と称する)の側部に平坦面を形成したうえ、その平坦面から軸部を横に(軸部の長さ方向と直角に)貫通するよう穴(通孔)2個(またはそれらを含む複数の穴)を上下に間隔をとってあけ、それらのうち上の穴を横切るように軸の一部を切断することによって、釣糸を通して結び付けるための穴と、釣餌を掛け止めることができ、結んだ釣糸が軸の上部から側部(外周面)にずれるのを防ぐことができる2箇所の上向きの突部とを、軸の上部に形成したことを特徴とする。なお、平坦面を形成する軸の上方の「側部」は、軸の側面部分をさし、釣針を正面から見たとき左右両側に位置する部分には限らない。
図1に示す釣針1は上記発明による釣針の例であり、軸2の上方側部に平坦面3が形成され、穴4bと2箇所の突部7とが形成されている。図1の釣針1では、いわゆるフトコロの曲線や針先を含む平面とほぼ平行に平坦面3を形成している。しかし、図4に示すように、軸12の側部に設ける平坦面13を、フトコロの曲線等を含む平面とほぼ直角に(つまり図8の例と同様の向きに)形成するのもよい。
上記のように形成された釣針であれば、幅広のたたきがないので、釣餌を軸の先端部まで差し込むことが可能になり、釣針全体を釣餌で覆うことができる。また、上記のとおり軸の上部に穴と2箇所の上向きの突部とを有するため、以下のようなメリットがある。すなわち、
・ 差し込んだ釣餌をそれらの突部に掛け止めて外れにくいように装着できる。
・ 釣糸を、軸の上方から上記の穴に通して上記2箇所の突部の間に結び付けたとき、それら突部があるために釣糸が左右にずれることがない。釣糸が左右にずれないなら、軸の外周面に釣糸が露出することがないので、魚にかじられて釣糸が切れてしまうことが防止される。
・ 軸の上方から上記のように穴に結び付けた釣糸は、軸の外周面に膨らむことがないので、釣餌の差し込みをよりスムーズに行えることにもなる。
さらにこの釣針は、特殊なプレス型を使用することなく、一般的な加工用工具で形成できるものであることから、製作のための準備期間を短縮できるとともに製作コストを低減できる。とくに、釣糸を通して結び付けるための穴と、釣餌を掛け止めたり結んだ釣糸のずれを防止したりする2箇所の突部とを、穴をあけたうえ穴の一つを横切るように切断する、という簡単な加工で同時に形成するので、釣針の製作フローを大幅に短縮する顕著な効果をもたらすといえる。
発明の釣針は、上記の穴の縁部と切断した軸の端部(つまり上記突部等の縁部)等について、バリ(加工時のはみ出し縁部)を除去して角を丸めたものが好ましい。
切断加工で生じたバリをそのままにしておくと、そのバリによって釣糸が切れることがある。とくに、釣針にかかった魚を釣り上げるときには、釣糸が穴の縁に強く接触するため切れやすくなる。しかし、上のようにバリを除去した釣針であれば、そうした不都合を解消することができる。
バリを除去するためには、あけた穴の縁部と切断した軸の端部とを含む釣針の一部または全部を、化学液(腐食性を有する液)に漬けるのが好ましい。
化学液に釣針を漬けることにより、穴開け加工や切断加工で生じたバリが、簡単にムラなく除去されるからである。また、一度の工程で数多くの釣針のバリ取り処理を行うことも可能になるため、このような釣針はコスト面でも有利である。
バリを除去するためには、あけた穴の縁部と切断した軸の端部とに面取り加工を施したうえ釣針の一部または全部を化学液に漬けるようにするとなおよい。
このようにするとバリが確実かつ迅速に除去されるため、そうした釣針であれば、釣糸が穴の縁によって切れることをより確実に防止できる。
バリの除去に関しては、上記のあけた穴の縁部と切断した軸の端部とに面取り加工を施したうえ、釣針の焼入れをし、その後、釣針の一部または全部を化学液に漬けるようにしたものであれば、とくに好ましい。
化学液に漬ける前に穴の縁部と軸端部とに面取り加工を施すなら、前述のとおりバリの除去を確実かつ迅速に行うことが可能である。面取りという機械加工によって一定量以上のバリ取りを迅速に行えるうえ、化学液に漬けることにより、漬けた部分について取り残し(取り忘れ)のないようにバリの除去が行えるからである。
しかし、釣針は、その材質によって焼入れが施され、焼入れの前後でその硬度が大きく変わることが多い。そのような場合、面取り加工は、釣針の材質が比較的軟らかい焼入れ前に行う方が能率的に行えるため、面取り加工後に焼入れを行うのが有利である。そして焼入れの後に化学液に漬けるようにすると、全体としてとくに円滑にバリ取りを行える。
発明の釣針については、とくに、釣糸を通して結び付けるための上記の穴に対して上方から釣糸の先端部を通し、その先端部を再度上方に引き上げたうえ上記釣糸に巻き付けることにより、軸の外周面には巻き付けないで釣糸を結び付けた形態が好ましい。
このような結び方で釣糸を装着した釣針では、軸の外周面に釣糸による膨らみがないので、釣餌を軸の先端部までスムーズに被せることができる。釣糸が魚にかじられて切れるという不都合も生じにくい。
上記のような結び方として、いわゆるクリンチノットやユニノット、またはその他(いわゆる8の字結びなど)の結びがあり、発明の釣針にはそれらを採用するとよい。
それらの結び方は、軸の外周面に釣糸による膨らみができない結び方として適切であるうえ、誰にでも簡単・容易に行うことができ、また結束強度のバラつきが少ない点でも良好である。なお、いわゆる外掛け結びや内掛け結びは、釣針の軸部の外周面に釣糸を巻き付けるものであるから、それらによる場合は上述の効果がもたらされない。
発明による釣針の製造方法は、軸を叩くかまたは削るかして上方側部に平坦面を形成したうえ、その平坦面を貫通する穴2個を上下に間隔をとってあけ、それらのうち上の穴を横切るように軸の一部を切断することにより、釣糸を通して結び付けるための穴と、釣餌を掛け止めることができ、結んだ釣糸が軸の上部からずれるのを防ぐことができる2箇所の上向きの突部とを、軸の上部に形成することを特徴とする。
このような製造方法によると、上記した釣針の適切な製造が可能である。しかも、特殊なプレス型を使用せずに、一般的な加工用工具のみで上記釣針の特徴部分を形成できることから、製作に要する期間を短縮できるとともに製作コストを低減できる。とくに、釣糸を通して結び付けるための穴と、釣餌を掛け止めたり結んだ釣糸のずれを防止したりする2箇所の突部とを、穴をあけたうえ穴の一つを横切るように切断する、という簡単な加工で同時に形成するので、釣針の製作フローを大幅に短縮して簡単かつ能率的な製造を可能にする。
上記の製造方法については、釣針の一部または全部を化学液に漬けることにより、あけた穴の縁部と切断した軸の端部とについてバリを除去するのがよい。
そのようにすると、穴あけや切断加工で生じたバリの除去作業を、簡単な工程で、しかも一度に数多くの釣針について行える。そのため、釣糸が切れにくい高品質の釣針を、低コストで製造することができる。なお、釣針を化学液に漬ける前の、加工時にあけた穴の縁部等に面取り加工を施すのもよい。そうすると、釣糸が切れにくい釣針をより効率的に製造することが可能である。
バリを除去するためには、とくに、上記のあけた穴の縁部と切断した軸の端部とに面取り加工を施したうえ、釣針の焼入れをし、その後、釣針の一部または全部を化学液に漬けるのが好ましい。
このようにすると、面取りという機械加工と液体による化学的処理とによってバリが確実かつ迅速に除去される。しかも面取りは、焼入れの前に行うことから、上記縁部等の硬度が増す前に円滑に行うことができ、バリの除去作業は全体としてかなり能率化させることができる。
発明の釣針およびその製造方法によれば、a)釣餌を軸の先端部まで差し込んで釣針の全体を釣餌で覆うことができる、b)差し込んだ釣餌を軸の先端の突部に掛け止めて外れにくいように装着できる、c)釣糸を軸の上部に結んで左右(軸の側面)にずれないようにすることができるため、魚に切られてしまうことが防止される、d)軸への釣餌の差し込みをスムーズに行える、e)軸の上部を円滑かつ能率的に形成することができ、釣針の製造期間とコストをともに削減できる、といった効果がある。
図1(a)は、発明の実施の一形態を示す釣針1の全体斜視図で、同(b)は、軸2の上部を示す拡大側面図である。 上記の釣針1について製造方法を示すフローチャートである。 図3(a)〜(d)は、製造過程に沿って釣針1の軸の上部形状を順に示す斜視図である。 発明の他の一形態を示す釣針11の全体斜視図である。 図5(a)〜(e)は、釣針1に、クリンチノットで釣糸5を結び付けるときの手順を示す図である。 図6(a)〜(d)は、釣針1に、ユニノットで釣糸5を結び付けるときの手順を示す図である。 従来の釣針1’を示す斜視図で、軸2’に外掛け結びで釣糸5’を結び付けた状態を示す。 従来の釣針11’を示す正面図である。
以下、発明の実施についての一形態を、図面に基づき説明する。
図1に示す釣針1は、つぎのような形にしたものである。まず、軸2の上部に形成した平坦面3に、釣糸を結び付けるための貫通した穴4bを設けている。平坦面3は、従来ある幅広のたたき(たとえば図7の符号3’)とは異なり、軸2の側面における180°離れた2箇所に、軸2の先端に向けて広がる形で形成している。2つの平坦面3の間の部分は、上方ほど緩やかに厚みが薄くなるテーパーになっている。そして軸2の上端部には、円弧状の凹部6と、その左右両側で上向きに突出する突部7とを形成している。
この釣針1は、図2に示すステップ1〜6の工程にしたがって製造する。すなわち、
ステップ1: 図3(a)に示す釣針1の軸2の上部をプレス機等で叩いて、図3(b)のように平坦面3を形成する。平坦面3は、軸2の側面に段差が生じないよう、軸2の先端に向けて緩やかなテーパーに形成する。なお、平坦面3は、叩いて形成することに代えて、ヤスリや砥石等で削って形成するのもよい。
ステップ2: 図3(c)のように、平坦面3を貫通する2個の穴4a・4bを上下に間隔をとってあける。図示しないが、穴は2個以上設けてもよい。
ステップ3: 図3(c)・(d)にしたがい、上の穴4aをその中央付近で横切るように軸2を切断し、その上端部付近を切除する。穴が2個以上ある場合は、少なくとも1個の穴を下に残した状態で軸2を切断し、一部を切除する。ここまでの工程により、図3(d)に示すとおり、釣針1の軸2の上部に、釣糸5を結び付けるための穴4bと、円弧状の凹部6および左右両側で上向きに突出した突部7とが形成される。
ステップ4: 穴4bと凹部6との双方の縁部に面取り加工を施す。穴4bと凹部6とに結び付ける釣糸5に張力が加わったとき、それらの縁部と強く接触することで釣糸5が切れるのを防ぐためである。
ステップ5: 上記の工程を終えた釣針1を、焼入れした後、腐食液(化学液)に漬ける。ステップ4および5の処理により、穴4bや凹部6の縁部、または軸2の切断部等に発生したバリ(図示せず)が除去されるので、釣糸5が切れるのをより確実に防止できる。なお、腐食液の種類やそれへの浸漬時間等によっては、上記のステップ4を省略することもできる。
ステップ6: バリを除去した後の釣針1にめっきを施す。ニッケルめっきやスズめっき、亜鉛めっき等によって耐食性を向上させ、海水等による錆の発生を防止する。また、必要に応じて樹脂皮膜等のコーティングをも行う。
以上、図1の釣針1の製造工程を説明したが、図4に示すように平坦面13の向きが図1の釣針1とは90°異なる釣針11についても製造の手順は同様である。すなわち、フトコロや針先、カエシ等が形成された軸12に対し、上記のステップ1〜6にしたがう処理を施す。ただし、図4のようにするには、軸12の上部に、フトコロの曲線を含む平面とほぼ直角な向きに平坦面13を形成し、その平坦面13に対して直角に貫通するように穴14b等を形成する。平坦面13や穴14bに対する凹部16や突部17の位置・形状は、図1の釣針1におけるものと同様である。
ステップ1〜6を経て完成した釣針1は、当然ながら釣糸を結んだうえで使用する。以下、図5に基づいて、釣針1に釣糸5(ハリス)を結び付ける一形態を紹介する(図4の釣針11に釣糸を結び付けるのも同様にするとよい)。図5に示すのは、クリンチノットと呼ばれる結び方である。
まず、釣針1の軸2の上方から、釣糸5の先端部分5aを穴4bに通し(図5(a))、再び上方に引き上げる(図5(b))。次に、その先端部分5aを、穴4bの反対側に延びる釣糸5に数回巻き付けたのち(図5(c))、最下部にできた輪の部分5bをくぐらせて(図5(d))、結び目5cが軸2の先端の凹部6に密着するように引き絞る(図5(e))。結び目5cから先の先端部分5aは、適当な長さに切断する。なお、図5(d)で、輪の部分5bをくぐらせた後の先端部分5aを、輪の部分5bの上にできた輪の中にさらに通したうえで引き絞るのもよい。引き絞るとき、釣糸5をツバなどで湿らせて締めるのが好ましい。
このように結び付けると、釣糸5が穴4bと凹部6との間に結び付けられ、軸2の外周面に膨らむことがない。したがって、図1に示すように釣餌8を軸2の上端までスムーズに差し込んで、釣針1の全体を釣餌8で覆うことができる。軸2の上端では両側に突部7が形成されているので、それらに釣餌8を掛け止めることができる。また、両側に突部7があるため、凹部6上の釣糸5は左右にずれがたく、釣針1に掛かった魚が激しく動いた場合でも釣糸5が凹部6から外れない。
そのほか、穴4b等の縁部や凹部6・突部7のエッジ部に面取り加工が施してあり、その縁部や凹部6、突部7のバリが腐食液にて除去されているので、穴4bや凹部6、突部7との接触で釣糸5が切れる恐れが少ない。
なお、好ましい結び方の一例としてクリンチノットを図5に紹介したが、釣糸が軸の外周面に膨らまない結び方であれば、ユニノットや8の字結びなど、他の結び方を採用するのもよい。
図6には、ユニノットによる釣糸の結び方を示している。ユニノットの場合は次のようにする。まず、釣糸5(ハリス)の先端5aを釣針1の穴4bに通し、先端5aを折り返して輪5bを作る(図6(a))。できた輪5bに先端5aをくぐらす要領で2回ほど巻き付け(図6(b))、釣糸5をツバなどで湿らせたうえ、先端5aを引いて結びを軽く締める(図6(c))。最後に、釣糸5の本線を引いて結びを締め込む(図6(d))。図1の釣針1に対しても、また図4の釣針11に対しても、同様に釣糸を結ぶことが可能である。
また、図3(d)では上の穴4aの中央付近を横切るように軸2を切断したが、穴4aを横切ることとするなら、その中央付近よりも上の位置で軸2を切断するのもよい。そうすると、凹部6に対する突部7の高さが増してさらに釣糸が左右にずれにくくなるうえ、突部7の頂辺と凹部6の曲線とが鋭角的な角部を形成するので一層外れにくいように釣餌を取り付けられる、といった利点がある。
発明による釣針およびその製造方法は、釣針の製造技術分野において産業上有利に利用することができる。
1・11 釣針
2・12 軸
3・13 平坦面
4(4a・4b)・14b 穴
5 釣糸
6・16 凹部
7・17 突部
8 釣餌

Claims (3)

  1. 軸を叩くか削るかして上方側部に平坦面を形成したうえ、その平坦面を貫通する穴2個を上下に間隔をとってあけ、それらのうち上の穴を横切るように軸の一部を切断することにより、釣糸を通して結び付けるための穴と、釣餌を掛け止めることができ、結んだ釣糸が軸の上部からずれるのを防ぐことができる2箇所の上向きの突部とを、軸の上部に形成することを特徴とする釣針の製造方法。
  2. 上記のあけた穴の縁部と切断した軸の端部とを含む釣針の一部または全部を腐食液に漬けることにより、あけた穴の縁部と切断した軸の端部とについて、バリを除去することを特徴とする請求項1に記載した釣針の製造方法。
  3. 上記のあけた穴の縁部と切断した軸の端部とに面取り加工を施したうえ、釣針の焼入れをし、その後、釣針の一部または全部を腐食液に漬けることにより、上記のとおりバリを除去することを特徴とする請求項2に記載した釣針の製造方法。
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