JP5862276B2 - 立体画像形成装置及び立体画像形成方法 - Google Patents

立体画像形成装置及び立体画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、立体画像形成装置及び立体画像形成方法に関し、特に、熱膨張性シートを選択的に膨張させて立体画像を形成する立体画像形成装置及び立体画像形成方法に関する。
従来、基材シートの一面側に、加熱により膨張する発泡性のマイクロカプセルを含有する熱膨張層(又は発泡層)が形成された熱膨張性シート(又は熱発泡性シート)が知られている。この熱膨張性シートに、光吸収性の高い画像パターンを印刷した後、赤外線を含む光を照射することにより、当該画像パターンに対応する領域の熱膨張層を選択的に加熱して膨張させ、基材シートの一面側に上記画像パターンに対応した立体画像を形成することができる。
このような立体画像形成技術については、例えば特許文献1〜3に、熱膨張性シートに光吸収性の高い黒色のトナーやインクで印刷画像を形成した後、ハロゲンランプ等により光を照射して当該画像に光を吸収させて発熱させ、印刷画像に対応する領域の熱膨張層のマイクロカプセルを加熱して膨張(又は発泡)させることにより、当該熱膨張層を隆起させて立体画像を形成する手法が記載されている。
特開昭64−28660号公報 特開2001−150812号公報 特開平9−71047号公報
上述したような熱膨張性シートを用いた立体画像の形成方法においては、例えば熱膨張性シートが載置された搬送ベルトや照射台等のステージを、ハロゲンランプ等の光源に対して相対的に移動させることにより、画像パターンが印刷された熱膨張性シートの全面に光が照射される。
この熱膨張性シートに光を照射する工程において、ステージとその載置面に載置された熱膨張性シートとの接触状態を詳しく検証すると、ステージの載置面と熱膨張性シートの下面(ステージに接触する面)との間には、接触箇所と非接触箇所が必ず存在することが判明した。すなわち、ステージの載置面や熱膨張性シート下面の微小な凹凸や、熱膨張性シートの本来の歪み、光照射による熱膨張性シートに生じる歪みや反り等が存在することにより、ステージと熱膨張性シートとの接触状態は均一ではなく、熱膨張性シートをステージの載置面に完全に均一な状態で接触(密着)させることは不可能に近い。
そのため、ステージ上に載置された熱膨張性シートに光を照射して加熱する際に、熱の伝導状態が不均一になり、熱膨張層のマイクロカプセルの膨張状態にムラが発生して熱膨張層が均一に隆起せず、良好な立体画像を形成することができなくなるという問題を有していた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、熱膨張性シートに光を照射して加熱する際に均一に熱を伝導させて、熱膨張層が均一な状態で隆起した良好な立体画像を形成することができる立体画像形成装置及び立体画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る立体画像形成装置は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持するシート支持部と、
前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、を有し、
前記シート支持部は、
前記熱膨張性シートの搬送方向に平行な対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、前記熱膨張性シートを特定方向に搬送する一対の搬送機構を備えることを特徴とする。
本発明に係る別の立体画像形成装置は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、かつ、当該熱膨張性シートを特定方向に搬送するシート支持部と、
前記シート支持部によって前記熱膨張性シートを前記特定方向に搬送しながら、前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、
を有することを特徴とする。
本発明に係るさらに別の立体画像形成装置は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持するシート支持部と、
前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、を有し、
前記シート支持部は、
一面側に前記熱膨張性シートの前記周縁部のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートを載置するフレーム本体と、
前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられ、前記熱膨張性シートの前記周縁部を前記フレーム本体との間に挟持して支持する固定部材と、
を備え、
前記加熱部は、
前記熱膨張性シートの鉛直上方側のみから当該熱膨張性シートに光を照射して、当該熱膨張性シートの画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを特徴とする。
本発明に係る立体画像形成方法は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、
前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域を加熱し、
前記熱膨張性シートを支持する処理において、
前記熱膨張性シートの搬送方向に平行な対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、当該熱膨張性シートを特定方向に搬送することを特徴とする。
本発明に係る別の立体画像形成方法は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、前記熱膨張性シートを前記特定方向に搬送しながら、支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱することを特徴とする。
本発明に係るさらに別の立体画像形成方法は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、
支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱し、
前記熱膨張性シートを支持する処理において、
一面側に前記熱膨張性シートの前記周縁部のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートをフレーム本体に載置し、
前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられた固定部材と、前記フレーム本体との間に、前記熱膨張性シートの前記周縁部が挟持されるように支持することを含み、
前記熱膨張性シートを加熱する処理において、
前記熱膨張性シートの鉛直上方側のみから当該熱膨張性シートに光を照射して、当該熱膨張性シートの画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、熱膨張性シートに光を照射して加熱する際に均一に熱を伝導させて、熱膨張層が均一に隆起した良好な立体画像を形成することができる。
本発明に係る立体画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る立体画像形成装置に適用されるシート支持フレームの一例を示す斜視図である。 第1の実施形態に適用されるシート支持フレームにおける熱膨張性シートの支持状態を示す概略図である。 第1の実施形態に係るシート支持フレームへの熱膨張性シートの装着状態(その1)を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るシート支持フレームへの熱膨張性シートの装着状態(その2)を示す斜視図である。 第1の実施形態に適用される熱膨張性シートによる立体画像の形成方法を示す概念図である。 第1の実施形態の比較例となる立体画像の形成方法を示す概念図である。 本発明に係る立体画像形成装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 第2の実施形態における立体画像の形成方法を示す概念図である。
以下、本発明に係る立体画像形成装置及び立体画像形成方法について、実施形態を示して詳しく説明する。
<第1の実施形態>
(立体画像形成装置)
図1は、本発明に係る立体画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。図1(a)は、本実施形態に係る立体画像形成装置の概略構成を示す斜視図であり、図1(b)は、本実施形態に係る立体画像形成装置の概略機構を示す側面図である。
本実施形態に係る立体画像形成装置は、例えば図1(a)、(b)に示すように、概略、ステージ10と、光源部20と、熱膨張性シート30が装着されるシート支持フレーム40と、を有している。
ステージ10は、後述するシート支持フレーム40が載置される光照射台であって、載置面(図面上面)が水平かつ平滑に保たれた部材であれば、硬質の平板状の部材であってもよいし、駆動する回転ローラー間に張架された搬送ベルトであってもよい。また、本実施形態においては、ステージ10は固定された状態で、後述する光源部20が図面左右方向(図中矢印参照)に相対的に移動するように構成されている。
光源部(加熱部)20は、光源ランプ21と、反射鏡22と、支持柱23と、を有している。光源ランプ(光源)21は、シート支持フレーム40に装着されてステージ10上に載置された熱膨張性シート30に対して、所定量の光量の光を照射するものであって、具体的にはハロゲンランプや赤外線ランプ等の赤外線波長を含む光を放射する光源を適用することができる。また、反射鏡22は、光源ランプ21からの光をステージ10の載置面方向に反射させるものである。支持柱23は、光源ランプ21及び反射鏡22をステージ10の載置面から所定の距離だけ離間させて保持するものである。
そして、図1に示した立体画像形成装置においては、光源部20が、上述したステージ10に対して相対的に、図面左右方向(図中矢印参照)に均一な速度で移動可能なように構成されている。これにより、光源ランプ21からの光が効率的かつ均一に熱膨張性シート30に照射される。
なお、本発明に係る立体画像形成装置は、この実施形態に限定されるものではなく、ステージ10と光源部20とが相対的に移動するものであれば、光源部20が固定された状態でステージ10が図面左右方向に移動するように構成されているものであってもよい。また、本発明に係る立体画像形成装置は、ステージ10に載置された熱膨張性シート30に対して、光を均一に照射して加熱することができるものであれば、光源部20がステージ10の載置面とは反対側(図面下方側)に配置され,かつ、ステージ10が光透過性の材質又は構造からなる構成を有するものであってもよい。
次に、本実施形態に係る立体画像形成装置に適用されるシート支持フレームについて説明する。
図2は、本実施形態に係る立体画像形成装置に適用されるシート支持フレームの一例を示す斜視図である。ここで、図2において、図示を明瞭にするために、熱膨張性シートに便宜的にハッチングを施した。また、図3は、本実施形態に適用されるシート支持フレームにおける熱膨張性シートの支持状態を示す概略図である。ここで、図3(a)は、図2に示すシート支持フレームにおけるIIIA−IIIA線(本明細書においては図2中に示したローマ数字の「3」に対応する記号として便宜的に「III」を用いる。以下同じ。)に沿って矢視した側面を示す図であり、図3(b)は、図2に示すシート支持フレームにおけるIIIB−IIIB線に沿った断面を示す図である。また、図4、図5は、本実施形態に係るシート支持フレームへの熱膨張性シートの装着状態を示す斜視図である。
本実施形態に適用されるシート支持フレーム(シート支持部)40は、図2に示すように、概略、フレーム本体41と、通気溝42と、固定部材ストッパ43と、シート固定部材44と、を備えている。
フレーム本体41は、例えば矩形状の枠材からなり、図2、図3(b)に示すように、フレーム本体41に熱膨張性シート30を装着した状態では、熱膨張性シート30の四辺の端部(周縁部)を除く領域(立体画像が形成される領域でもある)が枠内の空間に露出した状態になるように構成されている。また、図2、図3(a)、(b)に示すように、フレーム本体41の各辺の、ステージ10に載置される面側(図面下面側)には、各辺の延在方向と直交する方向に凹状の複数の通気溝42が設けられている。また、図2、図3(a)に示すように、フレーム本体41の各辺の、熱膨張性シート30を装着する面側(図面上面側)には、各辺の延在方向に沿って複数の固定部材ストッパ43が断続的に突出するように設けられている。また、本実施形態においては、後述するように、フレーム本体41とシート固定部材44により熱膨張性シート30の四辺の端部(周縁部)を挟持して支持固定することにより、熱膨張性シート30がシート支持フレーム40に装着される。そのため、フレーム本体41及びシート固定部材44は、例えば鉄やニッケル等の磁性材料を含む部材(磁性体)により、又は、当該部材を部分的に埋め込むことにより構成されている。また、フレーム本体41は、後述するように、ステージ10に載置された状態で、赤外線波長を含む光が照射されるので、この光や熱に対して変形や劣化しにくい材質や構造を有している。
通気溝(通気部)42は、図2〜図4に示すように、フレーム本体41の各辺の下面側に、フレーム本体41の内周側から外周側に至る溝部として設けられている。これにより、図3(a)、(b)に示すように、熱膨張性シート30を装着したシート支持フレーム40を、ステージ10の載置面(図面上面)に載置した状態で、フレーム本体41と熱膨張性シート30により形成された空間SPと、シート支持フレーム40の周囲の空間とが、通気溝42を介して連通し、空気が自由に行き来する。
なお、本発明に係る立体画像形成装置は、この実施形態に限定されるものではなく、空間SPとシート支持フレーム40周囲の空間とを連通するものであれば、フレーム本体41の側面に、フレーム本体41の内周側から外周側に至る穴部からなる通気孔(貫通孔)を設けたものであってもよい。また、通気溝42や通気孔は、空間SPとシート支持フレーム40の周囲の空間との間で、空気が自由に行き来することができるものであれば、その大きさや形状、個数を適宜設定することができる。
固定部材ストッパ43は、図2、図3、図5に示すように、フレーム本体41の各辺の上面側に、フレーム本体41から連続的に突出する突部として設けられている。これにより、固定部材ストッパ43は、図2、図3、図5に示すように、シート固定部材44により熱膨張性シート30の四辺の端部を挟持して、熱膨張性シート30をフレーム本体41に支持固定する際の位置決め基準として機能する。
シート固定部材(固定部材)44は、図2、図3、図5に示すように、フレーム本体41の各辺の上面側に突出して設けられた固定部材ストッパ43に当接して係合するように構成された角柱状の部材である。また、シート固定部材44は、上述したように、フレーム本体41との間に、熱膨張性シート30の四辺の端部を挟持して支持固定することにより、熱膨張性シート30をシート支持フレーム40に装着するために、例えば鉄やニッケル等の磁性材料を含む部材(磁性体)により、又は、当該部材を部分的に埋め込むことにより構成されている。これにより、シート固定部材44は、フレーム本体41に対して着脱可能に設けられ、フレーム本体41とシート固定部材44間に働く磁力による吸引力で、熱膨張性シート30の四辺の端部が挟持されて支持固定される。
そして、上述したようなシート支持フレーム20における熱膨張性シートの装着方法は、まず、図4に示すように、フレーム本体41の上面側に断続的に突出するように設けられた固定部材ストッパ43に囲まれた領域に、熱膨張性シート30を載置する。これにより、熱膨張性シート30の四辺の端部のみがフレーム本体41に接触する状態となる。次いで、図5に示すように、熱膨張性シート30が載置されたフレーム本体41に、熱膨張性シート30の四辺の端部を挟持するように、シート固定部材44を取り付ける。ここで、フレーム本体41とシート固定部材44は、磁性材料を含む部材等により構成されているので、シート固定部材44は磁力による吸引力で、熱膨張性シート30を挟持した状態でフレーム本体41に吸着する。このとき、シート固定部材44の取り付け位置を、フレーム本体41から突出して設けられた固定部材ストッパ43に係合するように位置決めすることにより、図2、図3に示したように、熱膨張性シート30が適度な張力を保持した状態でフレーム本体41に支持固定される。
次に、上述したような立体画像形成装置における立体画像の形成方法について説明する。ここでは、上述した立体画像形成装置の構成を適宜参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に適用される熱膨張性シートによる立体画像の形成方法を示す概念図である。ここで、図6(a)、(b)は、熱膨張性シートの熱膨張層側から光を照射して加熱する場合の立体画像の形成方法を示す概念図であり、図6(c)、(d)は、熱膨張性シートの基材シート側から光を照射して加熱する場合の立体画像の形成方法を示す概念図である。
まず、上述したように、フレーム本体41に熱膨張性シート30が装着されたシート支持フレーム40を、図1(a)、(b)に示したように、ステージ10の載置面に載置する。このとき、図3(a)、(b)に示したように、ステージ10の載置面にはシート支持フレーム40のフレーム本体41の下面側のみが当接し、熱膨張性シート30の上面側及び下面側には空気層のみが存在する。ここで、熱膨張性シート30の下面側の空気層が存在する空間SPは、フレーム本体41の下面側に設けられた通気溝42を介して外部の空間と連通している。また、この状態では、シート支持フレーム40に装着された熱膨張性シート30は、ステージ10の載置面及び光源部20からの距離が均一になるように載置されている。
次いで、図1(a)、(b)に示したように、光源部20から光を照射しながら、シート支持フレーム40が載置されたステージ10に対して、光源部20を相対的に移動させることにより、熱膨張性シート30の表面に印刷された画像パターンに対応する領域の熱膨張層が加熱されて膨張する。
具体的には、図6(a)に示すように、基材シート31の一面側(図面上面側)に熱膨張層32が形成された熱膨張性シート30において、熱膨張層32の表面(図面上面側)に黒色等の光吸収性の高いインクやトナー、染料、あるいは、光熱変換特性を有する材料等で、画像パターン33を印刷する。この場合、画像パターン33は熱膨張性シート30の四辺の端部(周縁部)を除く領域に印刷されるよう印刷制御される。そして、当該熱膨張性シート30をシート支持フレーム40に装着して、熱膨張性シート30の表面側(画像パターン33が印刷された熱膨張層32の表面側;図面上面側)から赤外線を含む光LTを均一に照射する。これにより、図6(b)に示すように、画像パターン33において当該光エネルギーが熱エネルギーに変換されて、当該画像パターン33に対応する領域32aの熱膨張層32を選択的に加熱して膨張させて、基材シート31の一面側に上記画像パターンに対応した立体画像が形成される。
このとき、図3(a)、(b)に示したように、熱膨張性シート30は、シート支持フレーム40のフレーム本体41の上面側(図面上面側)に支持固定されているので、熱膨張性シート30の上面側及び下面側に空気層が存在する状態で、光源部20から光LTが照射される。すなわち、熱膨張性シート30は四辺の端部を除く、立体画像が形成される領域が空気層のみに接触し、熱膨張性シート30から熱が放熱しにくい状態で光LTが照射される。これは換言すると、熱膨張性シート30は熱が放熱しやすい他の部材(例えばステージ10等)が直接接触していない状態で、シート支持フレーム40に装着されている。
また、シート支持フレーム40に装着された熱膨張性シート30により形成される空間SPは、通気溝42を介してシート支持フレーム40の周囲の空間と連通している。これにより、当該空間SPの空気層がシート支持フレーム40の周囲の温度よりも高くなった場合であっても、空間SPの空気が通気溝42を介して外部に流出するので、当該空間SPの空気が膨張することによる熱膨張性シート30の歪みや変形が抑制される。
さらに、シート支持フレーム40に装着された熱膨張性シート30は、その四辺の端部がフレーム本体41とシート固定部材44により挟持されて、所定の張力を保持した状態で支持固定されている。これにより、熱膨張性シート30の紙面に垂直方向の歪みの発生が抑制される。
したがって、熱膨張性シート30に光照射を行った場合に、画像パターン33に対応する領域の熱膨張層32における熱の伝導状態が均一化されるので、当該領域における熱膨張層32のマイクロカプセルが均一に膨張して熱膨張層32を均一に隆起させて、良好な立体画像を形成することができる。
なお、本実施形態においては、図6(a)に示したように、熱膨張性シート30の熱膨張層32の表面に画像パターン33を印刷し、当該熱膨張層32の表面側から光LTを照射する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、図6(c)に示すように、基材シート31の一面側(図面上面側)に熱膨張層32が形成された熱膨張性シート30において、基材シート31の裏面側(図面下面側)に光吸収性の高い画像パターン33を印刷し、当該熱膨張性シート30に対して、熱膨張性シート30の裏面側(画像パターン33が印刷された基材シート31の裏面側;図面下面側)から光LTを照射するものであってもよい。この場合においても、上述した実施形態に示したシート支持フレーム40に熱膨張性シート30を装着した状態で、光LTを均一に照射することにより、画像パターン33に対応する領域の熱膨張層32における熱の伝導状態が均一化されるので、図6(d)に示すように、当該領域における熱膨張層32のマイクロカプセルが均一に膨張して熱膨張層32を均一に隆起させて、良好な立体画像を形成することができる。なお、図6(c)、(d)に示す立体画像の形成方法においては、熱膨張性シート30の基材シート31の裏面側(図面下面側)から光LTを照射するための構造として、ステージ10の載置面とは反対側(図面下方側)に光源部が配置され、かつ、当該ステージ10が光透過性の材質又は構造からなる構成を有している。
このような、本実施形態に係る立体画像形成装置及び立体画像形成方法における作用効果について、比較例を示してさらに詳しく説明する。
図7は、本実施形態の比較例となる立体画像の形成方法を示す概念図である。ここで、図7(a)、(b)は、熱膨張性シートの熱膨張層側から光を照射して加熱する場合の立体画像の形成方法(第1の比較例)を示す概念図であり、図7(c)は、熱膨張性シートの基材シート側から光を照射して加熱する場合の立体画像の形成方法(第2の比較例)を示す概念図である。ここで、図7(b)は、図7(a)に示すVIIB部(本明細書においては図7中に示したローマ数字の「7」に対応する記号として便宜的に「VII」を用いる。)における拡大図である。また、上述した実施形態と同等の構成については同一の符号を付して説明する。
第1の比較例においては、図7(a)に示すように、本実施形態に示したシート支持フレームを使用することなく、ステージ10の載置面に熱膨張性シート30を直接載置した状態で、画像パターン33が形成された熱膨張層32の表面側(図面上面側)から光LTが照射されるものとする。
この場合、図7(b)に示すように、ステージ10の載置面と、熱膨張性シート30の下面(ステージ10に接触する面)との間に接触箇所と非接触箇所が必ず存在する(図中楕円内参照)。これは、ステージの載置面や熱膨張性シート下面の微小な凹凸や、熱膨張性シートの本来の歪み、光照射による熱膨張性シートに生じる歪みや反り等に起因するものである。
このような状態で、ステージ10上に載置された熱膨張性シート30に光LTを照射すると、ステージ10と熱膨張性シート30との接触状態が均一ではないため、熱の伝導状態が不均一になる。すなわち、ステージ10と熱膨張性シート30が接触している箇所(接触箇所)では、光照射により生じた熱がステージ10を介して放熱されやすくなるため、熱伝導状態が良くなり、ステージ10と熱膨張性シート30が接触していない箇所(非接触箇所)では、光照射により生じた熱が放熱されにくくなるため、熱伝導状態が悪くなる。これにより、接触箇所に対応する熱膨張層32においては、熱が逃げてしまうためマイクロカプセルの膨張が抑制されて熱膨張層32の隆起が小さくなる。これに対して、非接触箇所に対応する熱膨張層32においては、熱が良好に伝達されるためマイクロカプセルの膨張が促進されて熱膨張層32の隆起が大きくなる。そのため、第1の比較例においては、熱膨張性シート30の熱膨張層32が均一に隆起せず、良好な立体画像を形成することができない場合がある。
なお、上述した第1の比較例においては、ステージ10の載置面に直接載置された熱膨張性シート30の熱膨張層32の表面側から光LTを照射する場合について説明したが、図7(c)に示す第2の比較例のように、熱膨張性シート30の基材シート31の裏面側(図面下面側)から光LTを照射する場合であっても同様の問題点を有している。
すなわち、この第2の比較例の場合においても、図7(c)に示すように、ステージ10の載置面と熱膨張性シート30の下面との間に接触箇所と非接触箇所が存在する(図中楕円内参照)。特に、この形成方法においては、熱膨張性シート30の基材シート31の裏面側(図面下面側)に画像パターン33が印刷され、当該基材シート31の裏面側がステージ10に接触した状態で光LTが照射される。このとき、画像パターン33を形成するトナーやインクの厚みの分だけ熱膨張性シート30が浮き上がることになり、ステージ10と熱膨張性シート30間の接触状態が不均一になる。そのため、上述したようなマイクロカプセルの膨張状態にムラが生じて、良好な立体画像が形成されない場合がある。
これに対して、本実施形態に係る立体画像形成装置及び立体画像形成方法によれば、図3に示したように、熱膨張性シート30の上面側及び下面側に空気層のみが存在し、かつ、熱膨張性シート30の下面側の空間SPが、通気溝42を介して周囲の空間と連通している。これにより、上述したように、ステージ10の載置面に載置された熱膨張性シート30に光LTを照射して加熱した場合であっても、画像パターン33が形成された領域の熱膨張層32における熱伝導が均一化される。また、このとき、熱膨張性シート30が四辺の端部を支持固定することにより、シート支持フレーム40に装着されているので、光照射時の熱による熱膨張性シート30の歪みや変形が抑制される。したがって、熱膨張層32のマイクロカプセルの膨張ムラを抑制することができるとともに、熱膨張層32の膨張効率を向上させることができ、熱膨張層32が均一に隆起した良好な立体画像を形成することができる。
なお、本実施形態においては、シート支持フレーム40として、フレーム本体41とシート固定部材44を用いて、熱膨張性シート30の四辺の端部を磁力による吸引力で挟持して支持固定する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱膨張性シート30の周縁部を挟持して支持固定することができるものであれば他の構成を有するものであってもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る立体画像形成装置及び立体画像形成方法の第2の実施形態について説明する。
図8は、本発明に係る立体画像形成装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。また、図9は、本実施形態における立体画像の形成方法を示す概念図である。ここで、図9は、図8に示す立体画像形成装置におけるIX−IX線(本明細書においては図8中に示したローマ数字の「9」に対応する記号として便宜的に「IX」を用いる。)に沿って矢視した側面を示す図である。
第1の実施形態においては、図1に示したように、熱膨張性シート30が装着されたシート支持フレーム40をステージ10に載置した状態で、熱膨張性シート30に光LTを照射する場合について説明した。第2の実施形態においては、熱膨張性シート30の対向する二辺を、一対のシートローダにより支持した状態で、熱膨張性シート30に光LTを照射する構成を有している。
本実施形態に係る立体画像形成装置は、例えば図8に示すように、概略、所定の距離離間して配置された一対のシートローダ50L、50Rと、熱膨張性シート30の搬送方向(図中太矢印参照)に対して直交する方向に延在するように配置された光源部20と、を有している。
シートローダ(シート支持部)50L、50Rは、それぞれ、図8、図9に示すように、回転ローラー51a、51bと、当該回転ローラー51a、51b間に張架された搬送ベルト52とからなる搬送機構が、熱膨張性シート30の搬送面FLの上面側(図面上方側)に配置され、回転ローラー51c、51dと、当該回転ローラー51c、51d間に張架された搬送ベルト52とからなる搬送機構が、熱膨張性シート30の搬送面FLの下面側(図面下方側)に配置されている。ここで、各々の搬送機構の搬送ベルト52は、搬送面FLにおいて略密着するように配置されている(図9では図示の都合上、搬送ベルト52相互が離間するように表記した)。また、シートローダ50L、50Rは、それぞれ、熱膨張性シート30の対向する二辺の端部(周縁部)30L、30Rを挟持して支持した状態で、シートローダ50L、50R間の空間SQを図中太矢印方向(特定方向)に熱膨張性シート30が搬送されるように所定の距離だけ離間して配置されている。
光源部(加熱部)60には、シートローダ50L、50R間の空間SQを搬送される熱膨張性シート30に光が均一に照射されるように、光源ランプ61が設けられている。ここで、本実施形態においては、シートローダ50L、50Rにより搬送される熱膨張性シート30の裏面側(図面下方側)から光が照射されるように、光源部60を配置した構成を示したが、これに限定されるものではなく、第1の実施形態(図1参照)と同様に、熱膨張性シート30の表面側(図面上方側)から光が照射されるように、光源部60を配置した構成を有するものであってもよい。
このような構成を有する立体画像形成装置における立体画像の形成方法は、図8、図9に示したように、熱膨張性シート30の対向する二辺の端部30L、30Rを、それぞれ、シートローダ50L、50Rの略密着して配置された搬送ベルト52に挟持して支持した状態で、回転ローラー51a〜51dを図中細矢印方向に駆動させることにより、熱膨張性シート30を図中太矢印方向に搬送する。
そして、熱膨張性シート30がシートローダ50L、50R間の空間SQを搬送されるとき、光源部60から光を照射することにより、図6(c)、(d)に示した場合と同様に、熱膨張性シート30の裏面に印刷された画像パターンに対応する領域32aの熱膨張層32が加熱されて膨張し、基材シート31の一面側に画像パターンに対応した立体画像が形成される。
このように、本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、熱膨張性シート30は、上面側及び下面側に空気層が存在する状態で、光源部60から光LTが照射される。すなわち、熱膨張性シート30は二辺の端部30L、30Rを除く、立体画像が形成される領域が空気層のみに接触し、熱膨張性シート30から熱が放熱しにくい状態で光LTが照射される。
また、熱膨張性シート30の上面側及び下面側に存在する空気層は、空間SQ内の単一の空気層であるので、熱膨張性シート30への光照射によりいずれかの空気層のみが高くなることはなく、空気の膨張による熱膨張性シート30の歪みや変形は生じない。さらに、シート支持フレーム40に装着された熱膨張性シート30は、その二辺の端部30L、30Rがシートローダ50L、50Rの各搬送ベルト52により挟持されて、所定の張力を保持した状態で空間SQ内を搬送される。これにより、熱膨張性シート30の紙面に垂直方向の歪みの発生が抑制される。
したがって、熱膨張性シート30に光照射を行った場合に、画像パターン33に対応する領域の熱膨張層32における熱の伝導状態が均一化されるので、当該領域における熱膨張層32のマイクロカプセルが均一に膨張して熱膨張層32を均一に隆起させて、良好な立体画像を形成することができる。
なお、本実施形態においては、図6(c)に示したように、熱膨張性シート30の裏面側(図面下面側)から光LTを照射する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、図6(a)に示したように、熱膨張性シート30の表面側(図面上面側)から光LTを照射するものであってもよい。この場合においても、一対のシートローダ50L、50Rにより熱膨張性シート30の対向する二辺の端部30L、30Rを挟持して支持した状態で、光LTを均一に照射することにより、画像パターン33に対応する領域の熱膨張層32における熱の伝導状態が均一化されるので、図6(b)に示したように、当該領域における熱膨張層32のマイクロカプセルが均一に膨張して熱膨張層32を均一に隆起させて、良好な立体画像を形成することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持するシート支持部と、
前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、
を有することを特徴とする立体画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記加熱部による前記熱膨張性シートの加熱の際に、前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域の一面側及び他面側が空気層のみに接触していることを特徴とする請求項1記載の立体画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記加熱部は、赤外線波長を含む光を放射する光源を含み、前記熱膨張性シートに前記光を照射して、前記熱膨張性シートに形成された画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを特徴とする請求項1又は2記載の立体画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記シート支持部は、
一面側に前記熱膨張性シートの前記周縁部のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートを載置するフレーム本体と、
前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられ、前記熱膨張性シートの前記周縁部を前記フレーム本体との間に挟持して支持する固定部材と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記フレーム本体及び前記固定部材は、磁性体を含み、前記フレーム本体と前記固定部材間に働く磁力による吸引力で、熱膨張性シートの前記周縁部を挟持して支持することを特徴とする請求項4記載の立体画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記フレーム本体は、枠形状を有し、
前記シート支持部は、前記熱膨張性シートの四辺の端部を挟持して支持することを特徴とする請求項4又は5記載の立体画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、
前記フレーム本体は、前記枠内の空間と前記枠外の空間とを連通する通気部を有することを特徴とする請求項6記載の立体画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記シート支持部は、
前記熱膨張性シートの対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、前記熱膨張性シートを特定方向に搬送する一対の搬送機構を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、
基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域の一面側及び他面側が空気層のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートを加熱することを特徴とする立体画像形成方法である。
請求項10に記載の発明は、
前記熱膨張性シートを加熱する処理は、赤外線波長を含む光を前記熱膨張性シートに照射して、前記熱膨張性シートに形成された画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを特徴とする請求項9記載の立体画像形成方法である。
請求項11に記載の発明は、
前記熱膨張性シートの前記周縁部を挟持して支持する処理は、枠形状を有するフレーム本体に前記熱膨張性シートを載置し、前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられた固定部材により、前記熱膨張性シートの四辺の端部を前記フレーム本体との間に挟持して支持し、
前記熱膨張性シートを加熱する処理は、前記フレーム本体及び前記固定部材により支持された前記熱膨張性シートに対して、光源を相対的に移動させながら前記光を照射することを特徴とする請求項9又は10記載の立体画像形成方法である。
請求項12に記載の発明は、
前記熱膨張性シートの前記周縁部を挟持して支持する処理は、前記熱膨張性シートの対向する二辺の端部を一対の搬送機構により挟持して支持し、
前記熱膨張性シートを加熱する処理は、前記搬送機構により支持された前記熱膨張性シートを特定方向に搬送しつつ、前記光を照射することを特徴とする請求項9又は10記載の立体画像形成方法である。
10 ステージ
20 光源部(加熱部)
21 光源ランプ(光源)
30 熱膨張性シート
31 基材シート
32 熱膨張層
33 画像パターン
40 シート支持フレーム(シート支持部)
41 フレーム本体
42 通気溝(通気部)
43 固定部材ストッパ
44 シート固定部材(固定部材)
50L、50R シートローダ(シート支持部、搬送機構)
51a〜51d 回転ローラー
52 搬送ベルト
60 光源部(加熱部)
LT 光
SP、SQ 空間

Claims (12)

  1. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持するシート支持部と、
    前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、を有し、
    前記シート支持部は、
    前記熱膨張性シートの搬送方向に平行な対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、前記熱膨張性シートを特定方向に搬送する一対の搬送機構を備えることを特徴とする立体画像形成装置。
  2. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、かつ、当該熱膨張性シートを特定方向に搬送するシート支持部と、
    前記シート支持部によって前記熱膨張性シートを前記特定方向に搬送しながら、前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、
    を有することを特徴とする立体画像形成装置。
  3. 前記シート支持部は、
    前記熱膨張性シートの対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、前記熱膨張性シートを前記特定方向に搬送する一対の搬送機構を備えることを特徴とする請求項記載の立体画像形成装置。
  4. 前記加熱部による前記熱膨張性シートの加熱の際に、前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域の一面側及び他面側が空気層のみに接触していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  5. 前記加熱部は、前記熱膨張性シートに光を照射して、前記熱膨張性シートに形成された画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の立体画像形成装置。
  6. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持するシート支持部と、
    前記シート支持部に支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱する加熱部と、を有し、
    前記シート支持部は、
    一面側に前記熱膨張性シートの前記周縁部のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートを載置するフレーム本体と、
    前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられ、前記熱膨張性シートの前記周縁部を前記フレーム本体との間に挟持して支持する固定部材と、
    を備え
    前記加熱部は、
    前記熱膨張性シートの鉛直上方側のみから当該熱膨張性シートに光を照射して、当該熱膨張性シートの画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを特徴とする立体画像形成装置。
  7. 前記加熱部による前記熱膨張性シートの加熱の際に、前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域の一面側及び他面側が空気層のみに接触していることを特徴とする請求項6記載の立体画像形成装置。
  8. 前記フレーム本体は、枠形状を有し、
    前記シート支持部は、前記熱膨張性シートの四辺の端部を挟持して支持することを特徴とする請求項記載の立体画像形成装置。
  9. 前記フレーム本体は、前記枠内の空間と前記枠外の空間とを連通する通気部を有することを特徴とする請求項記載の立体画像形成装置。
  10. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、
    前記熱膨張性シートの前記周縁部を除く領域を加熱し、
    前記熱膨張性シートを支持する処理において、
    前記熱膨張性シートの搬送方向に平行な対向する二辺の端部を挟持して支持しつつ、当該熱膨張性シートを特定方向に搬送することを特徴とする立体画像形成方法。
  11. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、前記熱膨張性シートを前記特定方向に搬送しながら、支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱することを特徴とする立体画像形成方法。
  12. 基材シートの一面側に熱膨張層が形成された熱膨張性シートの周縁部を挟持して支持し、
    支持された前記熱膨張性シートの、前記周縁部を除く領域を加熱し、
    前記熱膨張性シートを支持する処理において、
    一面側に前記熱膨張性シートの前記周縁部のみに接触した状態で、前記熱膨張性シートをフレーム本体に載置し、
    前記フレーム本体に対して着脱可能に設けられた固定部材と、前記フレーム本体との間に、前記熱膨張性シートの前記周縁部が挟持されるように支持することを含み、
    前記熱膨張性シートを加熱する処理において
    前記熱膨張性シートの鉛直上方側のみから当該熱膨張性シートに光を照射して、当該熱膨張性シート画像パターンに対応する領域の前記熱膨張層を選択的に加熱して膨張させることを含む、ことを特徴とする立体画像形成方法。
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