JP5861096B2 - 鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡を備えた鏡装置に関する。
従来より、浴室等に設けられる鏡には、鏡表面とその周囲との温度差やその周囲に水蒸気が発生すること等に起因して結露により鏡表面に曇りが発生するという問題があった。このような鏡表面における曇りの抑制や曇りを除去するために、鏡の裏面側に電熱線やPTC等の電気ヒーターを設けた曇り止め鏡が知られている。しかしながら、このような電気ヒーターを設けた曇り止め鏡は、電気配線が必要となり、また、水廻りに設置されることから漏電や感電等の対策を十分に施す必要があった。
例えば、下記特許文献1では、太陽熱温水器の湯を湯ぶねに供給する湯供給配管のバイパス管に接続される給湯通路を設けた曇り止め鏡が提案されている。この曇り止め鏡は、鏡、伝熱板、保温材の順に積層し、蛇行管で構成された給湯通路を伝熱板と保温材との間に形成した構造とされている。また、伝熱板に、該伝熱板と保温材との密着性を保持するために、該伝熱板の伸びあるいは縮みを吸収する一条あるいは数条の波形を設けた構成とされている。
実用新案登録第3039632号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような曇り止め鏡では、鏡を表面域方向に沿って迅速にかつ均一に暖めるために、給湯通路を比較的に狭い間隔で蛇行させて伝熱板の裏面に沿わせて設ける必要があり、更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、鏡を効率的に昇温させ得る鏡装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る鏡装置は、平板状の鏡体と、前記鏡体の裏面側に沿うようにして設けられ、かつ一端部が温水供給元に接続される一方、他端部が温水供給先に接続される温水管と、前記温水管の温水流通方向と略平行な方向に延びる複数本の突条を表面側に有し、かつ該突条を前記鏡体の裏面に当接させる一方、裏面側を前記温水管に当接させた伝熱板と、を備えており、前記伝熱板の突条は、前記鏡体の厚さ方向で前記温水管と重合しないように設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記伝熱板の突条を、前記温水管の両側にそれぞれ複数本設けてもよい。
また、本発明においては、前記伝熱板を、前記温水管から離れるに従って前記鏡体との当接面積が大きくなるように前記突条を設けた構造としてもよい。
また、本発明においては、前記温水管を、前記鏡体の少なくとも左右方向略中央の裏面側において上下に延びるように設けてもよい。
また、本発明においては、前記鏡体を、上下に長尺に形成されたものとし、前記伝熱板を、前記鏡体の上下方向略中央部位よりも下側部位に設けてもよい。
本発明に係る鏡装置は、上述のような構成としたことで、鏡を効率的に昇温させることができる。
本発明の一実施形態に係る鏡装置の一例を模式的に示し、図2におけるX−X線矢視に対応させた概略横断面図である。 同鏡装置を設置した状態を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 同鏡装置及び同鏡装置の設置対象の一例を模式的に示す一部破断概略分解斜視図である。 同鏡装置の一変形例を模式的に示し、図1に対応させた概略横断面図である。 同鏡装置の他の変形例を模式的に示し、図2に対応させた一部破断概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施形態では、設置された鏡装置に対面した状態を基準として上下方向等の方向を原則的に説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る鏡装置の一例及びその変形例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る鏡装置1は、図1及び図2に示すように、平板状の鏡体10と、この鏡体10の裏面12側に沿うようにして設けられた温水管13と、これら鏡体10と温水管13との間に設けられた伝熱板20と、を備えている。
この鏡装置1は、鏡体10の表面11に結露により曇りが生じ易い、例えば、住居等の建物内の浴室や洗面室等の水廻り空間に好適に設置される。本実施形態では、図2に示すように、浴室の壁面2に沿わせるように鏡装置1を設置した例を示している。また、本実施形態では、浴室の壁面2に突出するように設けられ、混合水栓金具6を有したカウンター3上に鏡装置1を設置した例を示している。
鏡体10は、本実施形態では、上下に長尺とされており、正面視して略矩形状とされている。
温水管13は、その一端部14が温水供給元4に接続される供給元側端部14とされている。温水供給元4としては、浴室外に設置されたガス給湯器や電気給湯器、ヒートポンプ給湯器、石油給湯器、太陽熱温水器等の給湯器(温水器)が挙げられる。また、温水管13の供給元側端部14を、このような給湯器に配管を介して直接的に接続するようにしてもよい。または、給湯器からの温水の供給先となる混合水栓や浴槽の供給口、シャワーヘッド等への配管を分岐させ、その分岐させた配管に温水管13の供給元側端部14を接続するようにしてもよい。
また、温水管13は、その他端部15が温水供給先5に接続される供給先側端部15とされている。温水供給先5としては、混合水栓や浴槽の供給口、シャワーヘッド等が挙げられる。本実施形態では、温水供給先を、シャワーヘッド5とし、シャワーホースを介して温水管13の供給先側端部15とシャワーヘッド5とを接続した例を示している。
また、本実施形態では、この温水管13を、鏡体10の左右方向略中央の裏面12側において上下に延びるように設けている。図例では、鏡体10の裏面12側の下端部付近に温水管13の供給元側端部14を位置させた例を示している(図2参照)。また、この供給元側端部14から鏡体10の裏面12側の上下方向略中央部位よりも上側部位の上下方向中央部位付近まで上方に延びるように温水管13を設けた例を示している。また、この上側部位の上下方向中央部位付近において屈曲させるようにして鏡体10の一側端部(図例では正面視して左側端部)側に延在させ、この一側端部の裏面12側に供給先側端部15を位置させた例を示している。
この温水管13の供給先側端部15は、図2及び図3に示すように、継手等のシャワーホース接続部材19によってシャワーホースに接続するようにしてもよい。また、供給元側端部14も同様、継手等の接続部材を介して温水供給元4に接続された配管に接続するようにしてもよい。
また、図例では、略円筒形状とされた温水管13を示している。この温水管13の内径は、当該温水管13が設けられる鏡装置1自体の大きさや、温水管13の配設(配管)パターン等に応じて適宜、設定可能である。例えば、一般的な浴室に設置される大きさの鏡装置1とし、上記のような配設パターンとした場合には、温水管13の内径を、5mm〜20mm程度としてもよい。
なお、この温水管13は、架橋ポリエチレン管(チューブ)等の樹脂管や、鋼管、銅管等の金属管からなるものとしてもよく、熱伝導率が比較的に高い金属管からなるものとしてもよい。
伝熱板20は、図1及び図3に示すように、平板状とされており、本実施形態では、正面視して略矩形状とされている。また、本実施形態では、この伝熱板20を、鏡体10の略全域に亘って設けずに、鏡体10の上下方向略中央部位よりも下側部位の裏面12に沿わせるようにして設けている。
この伝熱板20は、温水管13の温水流通方向(本実施形態では、上下方向)と略平行な方向に延びる複数本の突条22,23,24を表面側に有している。換言すれば、これら複数本の突条22,23,24によって伝熱板20の表面側には、複数本の凹溝が形成された構造となる。これら複数本の突条22,23,24は、その長手方向を温水管13の温水流通方向に沿わせるようにして互いに略平行に設けられ、また、伝熱板20の温水流通方向に沿う方向(上下方向)の全体に亘って設けられている。
また、伝熱板20は、これら突条22,23,24を鏡体10の裏面12に当接させる一方、裏面側を温水管13に当接させて配置される。これら突条22,23,24の突出寸法(伝熱板20の厚さ方向に沿う寸法)は、隣り合う突条22,23,24同士の間に形成される凹溝の底面に、少なくとも鏡体10の裏面12が当接しない寸法とすればよい。例えば、0.1mm〜1mm程度の比較的に小さい寸法としてもよい。
また、本実施形態では、伝熱板20の突条22,23,24を、図1に示すように、鏡体10の厚さ方向で温水管13と重合しないように、温水管13の両側にそれぞれ複数本設けている。つまり、温水管13に最も近接した両側の突条22,22同士の間隔を、温水管13の径(図例では、外径)よりも大きくしている。図例では、温水管13の両側のそれぞれに、3本の突条22,23,24を設けており、伝熱板20の左右方向中心を対称軸としてこれらを左右対称状にそれぞれ設けている。
また、本実施形態では、伝熱板20は、温水管13から離れるに従って鏡体10との当接面積が大きくなるように突条22,23,24を設けた構造とされている。本実施形態では、温水管13の両側にそれぞれ設けられた隣り合う突条22,23,24同士の間隔(溝幅)を略同寸法とし、かつ温水管13から離れるに従って突条22,23,24自体の幅寸法を大きくした構造としている。
つまり、温水管13に最も近接した両側の第1突条22,22とその外方側に設けられた第2突条23,23との間の溝幅、及び第2突条23,23とその更に外方側に設けられた第3突条24,24との間の溝幅を、それぞれ略同寸法としている。また、第1突条22,22の幅寸法W1,W1よりもその外方側の第2突条23,23の幅寸法W2,W2を大きくし、第2突条23,23の幅寸法W2,W2よりもその外方側の第3突条24,24の幅寸法W3,W3を大きくしている。このような構成により、本実施形態では、伝熱板20と鏡体10との当接面積を、温水管13から離れるに従って大きくしている。これら各突条22,23,24の各幅寸法W1,W2,W3は、当該伝熱板20自体の大きさや、突条の本数等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、伝熱板20の裏面に、温水管13を受け入れる受部21を設けている。この受部21は、温水管13の横断面形状に対応させて、横断面略半円形状(略U字形状)とされている。このような受部21を設けることで、温水管13と伝熱板20との当接面積を大きくすることができ、伝熱板20を効率的に昇温させることができる。
なお、この伝熱板20は、アルミニウムや鋼材、銅等の熱伝導率が比較的に高い金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、この伝熱板20の突条22,23,24や受部21が設けられた部位を除く厚さ寸法は、0.5mm〜3mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、第1突条22,22及び受部21が設けられた部位を除いて、伝熱板20の厚さを概ね均一としている。つまり、第2突条23,23及び第3突条24,24が設けられた部位の裏面側を凹ませたような形状としている。このように突条が設けられた部位の裏面側を他の裏面よりも凹ませるようにすることで、当該伝熱板20の材料コスト及び熱容量を比較的に小さくすることができる。
また、本実施形態では、鏡装置1は、図1及び図3に示すように、温水管13を伝熱板20に固定する固定部材16と、伝熱板20の裏面側に配設された断熱部材17と、各部材を収容する鏡ケース(鏡枠体)18と、を備えている。
固定部材16は、箔状またはフィルム状のテープ部材とされ、温水管13の裏面側及び伝熱板20の温水管13との当接部位近傍(受部21)を覆うように貼着されている。このような固定部材16によって温水管13を伝熱板20の裏面側に当接させるようにして固定する態様とすることで、温水管13を比較的に確実に固定でき、また、伝熱板20を効率的に昇温させることができる。つまり、例えば、温水管13と伝熱板20との間に粘着材や接着剤等を介在させて固定する態様と比べて、温水管13を伝熱板20の裏面(受部21)に直接的に当接させることができる。
なお、この固定部材16は、アルミニウムや銅等から形成されたものとしてもよい。また、このような固定部材16によって温水管13を伝熱板20に固定する態様に代えて、粘着材や接着剤等を用いて固定するようにしてもよい。この場合は、熱伝導性が比較的に高く、かつ耐熱性を有したエポキシ系やシリコーン系等の接着剤を用いるようにしてもよい。または、後記するように断熱部材17を発泡系断熱材からなるものとし、鏡ケース18の収容空間に注入して発泡させる場合には、断熱部材17を固定部材として機能させるようにしてもよい。
断熱部材17は、上記のように鏡体10の裏面12に配設された伝熱板20の裏面側及び温水管13の裏面側を覆うように設けられている。このような断熱部材17を設けることで、温水管13の熱の裏面側への放熱を抑制することができ、また、当該鏡装置1と設置面との熱移動を抑制することができる。また、この結果、伝熱板20及び鏡体10をより効率的に昇温させることができる。
本実施形態では、図3に示すように、断熱部材17を、鏡体10の裏面12側の全域に亘って設けずに、伝熱板20の裏面側及びこの伝熱板20が設けられた部位の温水管13の裏面側を覆うように設けている。なお、このような態様とした場合には、図3に示すように、断熱部材17によって覆われていない温水管13の外周に、保温材(断熱材)を被覆するようにして設けるようにしてもよい。また、このような態様に代えて、鏡体10の裏面12側の略全域に亘って断熱部材17を設けるようにしてもよい。
なお、断熱部材17は、ポリスチレンフォーム(発泡PS)やウレタンフォームなどの各種フォーム系(発泡系)断熱材や、またはロックウールやグラスウールなどの繊維系断熱材からなるものとしてもよい。また、発泡系断熱材を採用する場合には、適宜の形状に加工して、鏡ケース18内に収容させるようにしてもよい。または、鏡体10の裏面12側に上記した伝熱板20、温水管13、固定部材16を組み付けて鏡ケース18に取り付け、鏡ケース18内に発泡系樹脂を注入して発泡させることで断熱部材17を設ける態様としてもよい。このように注入して発泡させて断熱部材17を設ける態様とすれば、伝熱板20及びその裏面側に設けられた温水管13の裏面側を概ね隙間なく比較的に確実に覆うことができ、断熱性を向上させることができる。
鏡ケース18は、図3に示すように、前方(浴室空間側)に向けて開口する薄型箱形状とされ、その前方側開口を塞ぐように鏡体10が設けられる。また、鏡ケース18は、鏡体10の裏面12側空間に、上記した伝熱板20、温水管13、固定部材16及び断熱部材17を収容している。また、この鏡ケース18の一側壁部には、上記したシャワーホース接続部材19が嵌め込まれるようにして取り付けられる取付孔が設けられている。
なお、この鏡ケース18は、アルミニウムや鋼材等の金属系材料から形成されたものとしてもよく、または、合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。また、このような薄型箱形状とされた鏡ケース18に代えて、比較的に厚さ寸法の大きい断熱性を有した材料から形成されたものとし、上記した断熱部材17を設けずに、鏡ケース18自体を断熱部材として機能させるようにしてもよい。
また、上記構成とされた鏡装置1は、鏡ケース18の裏面を浴室の壁面2に当接させ、接着剤やねじ等の止具によって浴室の壁面2に設置するようにしてもよい。
上記構成とされた鏡装置1によれば、鏡体10を効率的に昇温させることができる。
つまり、鏡体10の裏面12側に沿うようにして設けられ、かつ供給元側端部14が温水供給元4に接続される一方、供給先側端部15が温水供給先(シャワーヘッド)5に接続される温水管13を備えている。従って、この温水管13に温水を流通させることで、鏡体10を昇温させることができる。これにより、結露に起因する鏡体10の曇りを抑制したり、曇りを除去したりすることができる。
また、温水管13の温水流通方向と略平行な方向に延びる複数本の突条22,23,24を鏡体10の裏面12に当接させる一方、裏面側を温水管13に当接させた伝熱板20を備えているので、鏡体10を効率的に昇温させることができる。
つまり、温水管13からの熱を平板状の鏡体10に効率的に伝熱するためには、温水管13と鏡体20との間に伝熱部材を設けることが好ましい。しかしながら、この場合には、鏡体10は、比較的に熱伝導率が低いため(熱容量が大きいため)、伝熱部材の温水管近傍部位以外の昇温に時間が掛かることが考えられる。鏡体10を表面域方向に沿って迅速にかつ均一に昇温させるためには、比較的に狭い間隔(ピッチ)で蛇行させた蛇行温水管を伝熱部材の裏面に沿わせて設けることも考えられるが、この場合には、蛇行温水管の材料コスト及び加工コストが増大化する傾向がある。
本実施形態に係る鏡装置1によれば、温水管13の温水流通方向と略平行な方向に延びる複数本の突条22,23,24を鏡体10の裏面12に当接させた構成としている。従って、伝熱板20の温水管13近傍部位において鏡体10に移動する熱量を抑制でき、伝熱板20を比較的に迅速に昇温させることができる。また、このように昇温された伝熱板20の複数本の突条22,23,24によって鏡体10を昇温させることができるので、温水管13を比較的に狭い間隔で蛇行させて設ける必要性を低減させることができる。つまりは、本実施形態によれば、鏡体10の裏面12側における温水管13の配管長を比較的に短くすることが可能でありながらも鏡体10の表面域方向に沿って比較的に迅速にかつ均一に昇温させることができる。
また、本実施形態では、伝熱板20に、鏡体10の厚さ方向で温水管13と重合しないように温水管13の両側にそれぞれ複数本の突条22,23,24を設けている。従って、鏡体10の温水管13表面側部位における過熱を抑制することができる。また、温水管13の両側にそれぞれ複数本設けられた伝熱板20の突条22,23,24によって、より効率的に鏡体10を昇温させることができる。
また、本実施形態では、伝熱板20を、温水管13から離れるに従って鏡体10との当接面積が大きくなるように突条22,23,24を設けた構造としている。従って、温水管13から遠くなるほど昇温され難くなる伝熱板20及び鏡体10をより効率的に表面域方向に沿って迅速にかつ均一に昇温させることができる。
また、本実施形態では、温水管13を、鏡体10の左右方向略中央の裏面12側において上下に延びるように設けている。従って、鏡体10の左右方向略中央部位及び左右方向略中央部位の両側部位を迅速にかつ均一に昇温させることができ、使い勝手を向上させることができる。つまり、鏡体10の裏面12に当接された伝熱板20の複数本の突条22,23,24によって鏡体10の左右方向略中央部位及び左右方向略中央部位の両側部位を迅速にかつ均一に昇温させることができる。
また、本実施形態では、鏡体10を上下に長尺とし、伝熱板20を、鏡体10の上下方向略中央部位よりも下側部位に設けている。従って、上下に長尺とされた鏡体10の下側部位を比較的に迅速にかつ均一に昇温させることができる。これにより、例えば、浴室内に設置され、座位にて利用される場合が多い鏡装置1としてより好適なものとなる。
次に、鏡装置の一変形例について、図4を参照して説明する。
なお、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本例に係る鏡装置1Aは、伝熱板20Aの構成が上記した例とは主に異なる。
本例では、伝熱板20Aは、それぞれの幅寸法Wが略同寸法とされた複数本の突条25を、温水管13から離れるに従って密に設けている。つまり、温水管13の両側にそれぞれ設けられた隣り合う突条25,25同士の間隔(溝幅)を、温水管13から離れるに従って小さくしている。
図例では、温水管13の両側のそれぞれに、7本の突条25,25,25,・・・を設けており、上記した例と同様、伝熱板20Aの左右方向中心を対称軸としてこれらを左右対称状にそれぞれ設けている。
また、これら温水管13の両側において、隣り合う突条25,25同士の間隔(溝幅)W4,W5,W6,W7,W8,W9を、伝熱板20Aの左右方向中心から外方側に向かうに従って順々に小さくしている。換言すれば、複数本の突条25間の複数本の凹溝を、隣り合う凹溝同士の溝幅が左右方向中心側よりも外方側が小さくなるように形成している。
このような構成によっても、伝熱板20Aと鏡体10との当接面積を、温水管13から離れるに従って大きくすることができる。
上記構成とされた本例に係る鏡装置1Aにおいても上記した鏡装置1と概ね同様の効果を奏する。
なお、伝熱板20,20Aと鏡体10との当接面積を、温水管13から離れるに従って大きくする態様としては、上記した各例に限られない。例えば、上記した各例を組み合わせたような態様としてもよい。つまり、温水管13から離れるに従って突条の幅寸法を大きくし、かつ温水管13から離れるに従って突条を密に設けるようにしてもよい。
または、このように伝熱板20,20Aと鏡体10との当接面積を、温水管13から離れるに従って大きくする態様とせずに、それぞれの幅寸法が略同寸法とされた複数本の突条を、均等間隔(ピッチ)で設ける態様としてもよい。
また、上記した各例に係る鏡装置1,1Aにおいては、伝熱板20,20Aに、鏡体10の厚さ方向で温水管13と重合しないように温水管13の両側にそれぞれ複数本の突条22,23,24,25を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、温水管13の手前側に突条を設けるようにしてもよく、また、温水管13の一方側のみに複数本の突条を設けた態様としてもよい。
次に、鏡装置の他の変形例について、図5を参照して説明する。
なお、上記した各例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本例に係る鏡装置1Bは、温水管13Aの構成が上記した各例とは主に異なる。
上記した各例では、伝熱板20,20Aの裏面側に、上下に延びる単一の温水管13を配置した態様としたが、本例では、伝熱板20Bの裏面側において温水管13Aを蛇行させるようにして上下に延びる部位を複数とした例を示している。図例では、温水管13Aを、二箇所で折り返し、伝熱板20Bの裏面側において上下に延びる部位を三箇所とした例を示している。また、温水管13Aの上下に延びる三箇所の部位のうち中央部位を、鏡体10の左右方向略中央の裏面12(図1等参照)側に位置するように設け、その両側部位を左右に均等配置した例を示している。
上記構成とされた本例に係る鏡装置1Bにおいても上記した鏡装置1,1Aと概ね同様の効果を奏する。
また、温水管13Aの材料コスト及び加工コストは上記した各例と比べて増大する傾向があるが、鏡体10をより効果的に迅速にかつ均一に昇温させることができる。
なお、本例において、伝熱板20Bと鏡体10との当接面積を、温水管13Aから離れるに従って大きくする場合には、温水管13Aの隣接する部位同士の中心に向かうに従って鏡体10との当接面積が大きくなるように突条を設けた構造としてもよい。
また、上記した各例に係る鏡装置1,1A,1Bにおいては、鏡体10を上下に長尺とし、伝熱板20,20A,20Bを、下側部位に設けた例を示しているが、鏡体10の裏面12側の概ね全域に亘って伝熱板20,20A,20Bを設けるようにしてもよい。さらに、鏡体10を上下に長尺とせずに、左右に長尺としたり、正面視して略正方形状としたりしてもよい。さらには、鏡体10を正面視して略矩形状とせずに、正面視して略円形状や略楕円形状、略多角形状等としてもよい。これらの場合には、伝熱板20,20A,20Bの形状や温水管13,13Aの配管パターン等を適宜、変形するようにすればよい。
また、上記した各例に係る鏡装置1,1A,1Bにおいては、温水管13,13Aを、鏡体10の少なくとも左右方向略中央の裏面12側において上下に延びるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、温水管13,13Aを、鏡体10の上下方向略中央等の裏面12側において左右に延びるように設けるようにしてもよい。また、このように少なくとも鏡体10の略中心部の裏面を通るように温水管13,13Aを設ける態様に限られず、温水管13(13A)を、鏡体10の右側や左側、上側、下側等に寄った裏面12側に設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、鏡装置1,1A,1Bを浴室の壁面2に設置した例を示しているが、洗面室の壁面や洗面台等のその他の水廻り空間に設置するようにしてもよい。
1,1A,1B 鏡装置
10 鏡体
12 裏面
13,13A 温水管
14 供給元側端部(一端部)
15 供給先側端部(他端部)
20,20A,20B 伝熱板
22 第1突条(突条)
23 第2突条(突条)
24 第3突条(突条)
25 突条
4 温水供給元
5 シャワーヘッド(温水供給先)

Claims (5)

  1. 平板状の鏡体と、
    前記鏡体の裏面側に沿うようにして設けられ、かつ一端部が温水供給元に接続される一方、他端部が温水供給先に接続される温水管と、
    前記温水管の温水流通方向と略平行な方向に延びる複数本の突条を表面側に有し、かつ該突条を前記鏡体の裏面に当接させる一方、裏面側を前記温水管に当接させた伝熱板と、
    を備えており、
    前記伝熱板の突条は、前記鏡体の厚さ方向で前記温水管と重合しないように設けられていることを特徴とする鏡装置。
  2. 請求項1において、
    前記伝熱板の突条は、前記温水管の両側にそれぞれ複数本設けられていることを特徴とする鏡装置。
  3. 請求項2において、
    前記伝熱板は、前記温水管から離れるに従って前記鏡体との当接面積が大きくなるように前記突条を設けた構造とされていることを特徴とする鏡装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記温水管は、前記鏡体の少なくとも左右方向略中央の裏面側において上下に延びるように設けられていることを特徴とする鏡装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記鏡体は、上下に長尺に形成されており、
    前記伝熱板は、前記鏡体の上下方向略中央部位よりも下側部位に設けられていることを特徴とする鏡装置。
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