JP5436273B2 - 輻射パネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、輻射冷房及び輻射暖房に用いる輻射パネル装置に関する。
従来、複数枚の輻射パネル材を備え、別途設置される熱源と当該輻射パネル材の間で水等の流体からなる熱媒体を循環させることで各輻射パネル材に輻射能を持たせ、そのパネルによる輻射暖房又は輻射冷房によって居室等の空調を行うことが可能な輻射パネル装置が知られている。
例えば特許文献1には、一対の支柱間にブリッジを架設し、そのブリッジで複数枚の輻射パネル材を垂下させ、さらに、ブリッジ上に熱媒体流通管に熱媒体を供給するためのヘッダ部を取り付けた構成が開示されている。この種の輻射パネル装置では、ブリッジよりも上方の部位は天井裏に隠れるように配置されており、天井内にヘッダ部と熱源とを連結する配管が敷設されている。
特開2009−228959号公報
従来の輻射パネル装置では、1列に並んだ複数枚の輻射パネル材を一対の支柱で支える構成であるため、輻射パネル材の枚数増加に伴って支柱の強度を高める必要が生じ、支柱を太くするなどすると支柱と輻射パネル材との間のデザイン面でのバランスが崩れ易くなり、結果として、支柱の強度向上と装置全体としての意匠性の向上との両立を図ることが難しかった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、一対の支柱によって複数枚の輻射パネル材を適切に支えながら、装置全体としての意匠性の向上をも図り易い輻射パネル装置を提供することを目的とする。
本発明は、一対の支柱と、その一対の支柱の間に1列に並んで配置された複数枚の輻射パネル材とを備えた輻射パネル装置において、支柱は、複数枚の輻射パネル材と同列に並んで立設される一対の支柱側壁形成部と、一対の支柱側壁形成部同士の間に設けられる一対の支柱前後壁形成部と、を備え、輻射パネル材は、一対のパネル面と、パネル面同士を繋げると共に輻射パネル材の長手方向に沿って延在する長辺端部を有し、支柱側壁形成部は、長手方向に直交する幅方向の端に形成されると共に、長辺端部に沿って延在する側壁縁部を有し、側壁縁部の外表面形状は長辺端部の外表面形状に一致することを特徴とする。
1列に並んで配置された複数枚の輻射パネル材による輻射冷房や輻射暖房などの輻射機能は、1列の並び方向に直交する真横側で最も発揮される。従って、輻射パネル装置の配置場所は、輻射機能の利益を受ける受益者(居住者など)の目的に応じた滞在想定スペースが真横になるように決められる。この場合、受益者の視界に最も入り易いのが、輻射パネル材における長辺端部であり、また、支柱側壁形成部における側壁縁部である。そして、本発明では、支柱側壁形成部の側壁縁部の外表面形状が輻射パネル材の長辺端部の外表面形状に一致するので支柱と輻射パネル材との間でデザイン面での統一感を保つことができる。そのため、装置全体としての意匠性を壊すことなく支柱を太くするなどして強度を高めるなどの工夫を行い易く、その結果として、一対の支柱によって複数枚の輻射パネル材を適切に支えながら、装置全体としての意匠性の向上も図り易くなる。
さらに、支柱側壁形成部は、幅方向の両端に形成された一対の側壁縁部同士の間に形成された側面を有し、側面の形状は、輻射パネル材のパネル面の形状に一致すると好適である。支柱側壁形成部の側面が輻射パネル材のパネル面の形状に一致することで、複数枚の輻射パネル材が並ぶ列が支柱においても継続されるように視認され、これによって、支柱と複数枚の輻射パネル材との一体性を一対の支柱側壁形成部により維持することができて装置全体としての意匠性を更に向上させ易くなる。
さらに、輻射パネル材は、流体からなる熱媒体が流動する配管を備え、熱媒体を熱源と配管との間で循環させる主管の少なくとも一部は、支柱の内部に収容されていると好適である。この構成によれば、主管の露出を回避して主管の損傷を防止することができる。さらに、輻射パネル装置に配管状のものが連結されている状態を視認させ難くすることができ、これによって、輻射パネル装置を設備機器として認識させることなく、例えば、間仕切り壁を構成する建築要素として利用し易くなる。
さらに、主管は、一対の支柱側壁形成部及び一対の支柱前後壁形成部によって囲まれた空間内に収容され、支柱前後壁形成部は、支柱側壁形成部に対して着脱自在であると好適である。支柱前後壁形成部を支柱側壁形成部から取り外すことで主管が露出するので、主管の取り付けや取り外し、更に、主管のメンテナンスが容易になる。
さらに、複数枚の輻射パネル材は等間隔に並んでおり、最も外側の輻射パネル材とその輻射パネル材に隣り合って並ぶ一方の支柱側壁形成部との間隔及び一方の支柱側壁形成部と他方の支柱側壁形成部との間の間隔が各輻射パネル材間の間隔に等しいと好適である。これによれば、複数枚の輻射パネル材および一対の支柱側壁形成部がそれぞれ等間隔で並ぶこととなるので、これら輻射パネル材と一対の支柱側壁形成部との間の一体感をより高めることができる。
さらに、輻射パネル材は、パネル面及び長辺端部が形成された長尺状のケーシングを備え、一対の支柱側壁形成部の一方或いは両方は、輻射パネル材のケーシングを用いて形成されていると好適である。この構成によれば、輻射パネル材に用いられるケーシングを支柱側壁形成部に用いることができ、支柱側壁形成部として別の部材を用意する必要がなく、コストの削減を図ることができる。もちろん、支柱側壁形成部と輻射パネル材の一体性も著しく高めることができる。
さらに、一対の支柱にブリッジが架設され、そのブリッジに複数枚の輻射パネル材が懸下されており、配管は、ブリッジに連結される輻射パネル材の上端部から下端部に向けた往路と、その往路に連なり、且つ輻射パネル材の下端部から上端部に向けた復路とを形成するU字状であり、ブリッジの上方には、輻射パネル材それぞれの配管に連結されて往路に熱媒体を供給し、さらに、復路から流出する熱媒体を受け入れるヘッダ部が設けられ、主管は、ヘッダ部と熱源とを連結し、主管の少なくとも一部は、一対の支柱の一方又は両方に沿って配設されていると好適である。この構成によれば、ブリッジに設けられるヘッダ部と熱源との間を連結する主管を支柱に沿った状態で支柱内に収容することができるので、主管の露出を回避して主管の損傷を防止することができる。
本発明によれば、一対の支柱によって複数枚の輻射パネル材を適切に支えながら、装置全体としての意匠性の向上も図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る輻射パネル装置を取り付けた状態を示す正面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 支柱及び輻射パネル材を側面から視た図であり、(a)は図2のa−a矢視図であり、(b)はb−b矢視図である。 輻射パネル装置を部分的に拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示されるように、輻射パネル装置1は、輻射暖房あるいは輻射冷房を行う輻射装置である。さらに、輻射パネル装置1は、洗面脱衣室等に設置されて簡易間仕切り壁として利用される。輻射パネル装置1は、狭小エリアの天井板Rと床板Fとの間で鉛直方向に立設された一対の支柱3,4と、一対の支柱3,4の上端(一端)側に架設されると共に、天井板Rに固定されるブリッジ5と、ブリッジ5に上端が支持される複数枚の長尺の輻射パネル材7と、輻射パネル材7の下方で且つ床板F上に設けられ、上方に位置する複数の輻射パネル材7の表面から滴る結露水を受け止めて排出する結露水受構増9とを備えて構成されている。
輻射パネル材7は、断面が扁平状に形成された長尺状の中空部材(ケーシング)10を備え、ケーシング10は、アルミニウムやステンレスなどの金属を、例えば押出成形により筒状体を形成し、当該筒状体を所定の長さで切断することで形成される。輻射パネル材7は、長手方向D1が鉛直方向を向くように配置され、上端のパネルキャップを介して、ブリッジ5にねじ止めされている。
輻射パネル材7のケーシング10には、流体からなる熱媒体、例えば不凍液や水を循環させるためのU字状の熱媒体流通管(配管)11(図4参照)が挿嵌されている。熱媒体流通管11は、輻射パネル材7の上端部から延設方向(鉛直下方)に沿った熱媒体の往路を形成する往路部11aと、往路部11aに連なって輻射パネル材7の下端部から延設方向とは反対側となる方向(鉛直上方)に沿った熱媒体の復路を形成する復路部11bとを有する。
熱媒体流通管11は、内径が8mm以下の樹脂製管からなる。このように樹脂製の熱媒体流通管11を用いることにより、屈曲性が良く、小半径に曲げることができ、熱媒体流通管11同士の加工、輻射パネル材7への組み付け作業を容易に行える。なお、本実施形態においては、樹脂製管として架橋ポリエチレン管を採用しているが、ポリブデン製の管等の他のポリオレフィン系の樹脂材料を採用することも可能である。
図4に示されるように、ブリッジ5の上方には、輻射パネル材7に挿嵌された熱媒体流通管11に熱媒体を供給して熱媒体流通管11に熱媒体を流動させ、さらに熱媒体流通管11から流出した熱媒体を受け入れるヘッダ部13が設けられている。ヘッダ部13は、熱媒体流通管11に熱媒体を供給する分配管13aと、熱媒体流通管11から排出された熱媒体を受け入れる合流管13bと、を備えている。
分配管13a及び合流管13bと複数の熱媒体流通管11との連絡は様々な態様を実現できるが、本実施形態では、複数本の熱媒体流通管11同士が直列に連結され、その中で最も上流側の熱媒体流通管11の往路部11aに分配管13aが連絡し、最も下流側の熱媒体流通管11の復路部11bに合流管13bが連絡している。その他にも、全ての熱媒体流通管11の往路部11aに分配管13aが連絡し、全ての熱媒体流通管11の復路部11bに合流管13bが連絡するように構成することも可能である。
ヘッダ部13の分配管13aは、往路側主管15に接続されて熱源17(図1参照)に連絡しており、合流管13bは、復路側主管16に接続されて熱源17に連絡している。往路側主管15、復路側主管16、ヘッダ部13の分配管13a、合流管13b及び複数の熱媒体流通管11により、熱源17と輻射パネル材7との間で熱媒体が循環する循環路が形成される。
熱源17と輻射パネル材7とを連絡する往路側主管15の大部分は、床板Fの下方に敷設され、居住者などの視覚に入らないように隠されている。また、輻射パネル材7の近傍まで達した往路側主管15の連絡部分15aは、一対の支柱3,4のうち、一方の支柱3の下部で床板Fを貫通し、支柱3の長手方向D1に沿って立ち上がるように設置されてヘッダ部13の分配管13aに接続されている。また、復路側主管16の大部分も床板Fの下方に敷設され、復路側主管16の連絡部分16aは、往路側主管15の連絡部分15aに並んで立設され、ヘッダ部13の合流管13bに接続されている。
一対の支柱3,4は、実質的に同一の形状からなるため、一方の支柱3を説明して他方の支柱4の説明を省略する。支柱3は、複数枚の輻射パネル材7の並び方向D2に沿って輻射パネル材7と同列に並んで立設される一対の側壁部(支柱側壁形成部)21,22と、一対の側壁部21,22で挟まれた空間内を外部から隠すように設置される一対の目隠板部(支柱前後壁形成部)27,29と、を備えている。
側壁部21,22は、輻射パネル材7のケーシング10と同様にアルミニウムやステンレスなどの金属を、例えば押出成形することで形成され、断面が扁平状に形成された長尺状の中空部材からなる。また、側壁部21,22の下端には、床板Fに当接するベース部23が固定されている。側壁部21,22は、輻射パネル材7に対してデザイン的な統一感が出るような形状を有する。側壁部21,22の形状について輻射パネル材7と対比して更に詳しく説明する。
輻射パネル材7(図2参照)のケーシング10は、長手方向D1に直交する方向に沿って切断した断面(横断面)の外形が複数の突起10cを有する略凸レンズ状になっており、略レンズ状を形成する片側の略円弧状の面が一方のパネル面10aとなり、反対側の略円弧状の面が他方のパネル面10bとなる。その結果、一対のパネル面10a,10b同士は、凸状に膨らんだ方向(パネル面10a,10bそれぞれの頂部における法線方向)が互いに反対方向を向くように対向配置された関係を形成している。
パネル面10a,10bに形成された複数の突起(リブ)10cは、パネル面10a,10bの長手方向(輻射パネル材7の長手方向)D1に沿って直線状に延在し、各突起10cは平行に並んでいる。複数の突起10cは、外気に対する伝熱面積を広げる放熱吸熱フィンとして機能すると共に、当該装置を冷房として使用した場合にパネル面10a,10bの表面に付着する結露水を下方へ伝える結露水のガイドとしても機能する。複数の突起10cは、輻射パネル材7の幅方向D3の中央領域には形成されておらず、中央領域を挟んで一方側と他方側とでバランス良く同数となるように形成されており、デザイン面での配慮がなされている。また、輻射パネル材7の幅方向D3の端となる両方の縁部は、一対のパネル面10a,10b同士を繋げると共に輻射パネル材7の長手方向D1に沿って延在する長辺端部10dである。長辺端部10dには突起10cは形成されておらず、シンプルで整った外観形状を具現化している。
本実施の形態に係る一対の側壁部21,22のうち、輻射パネル材7に対面する側に配置された一方は内側の側壁部21であり、他方は外側の側壁部22である。内側の側壁部21と外側の側壁部22とは同一の形状からなるため、外側の側壁部22を中心に説明して内側の側壁部21の説明は省略する。なお、他の実施例として内側の側壁部21と外側の側壁部22とを異なる形状とすることも可能である。
外側の側壁部22は、長手方向D1に直交する方向に沿って切断した断面(横断面)の外形が複数の突起25を有する略レンズ状になっており、略レンズ状を形成する片側の略円弧状の面が一方の壁面22aであり、反対側の略円弧状の面が他方の壁面22bである。一方の壁面22aは、前述した内側の側壁部21に対面するように内方を向き、他方の壁面22bは外方を向く。本実施形態では、一対の壁面22a,22bのうち、外方を向く壁面22bが支柱側壁形成部の側面に相当する。なお、本実施の形態では、内方を向く壁面22aと外方を向く壁面22bとは同一の形状からなる。
外方を向く壁面(以下、「壁外面」という)22bに形成された複数の突起(リブ)25は、壁外面22bの長手方向(支柱3,4の長手方向)D1に沿って直線状に延在し、各突起25は平行に並んでいる。複数の突起25は、外側の側壁部22の幅方向(輻射パネル材7の幅方向)D3の中央領域には形成されておらず、中央領域を挟んで一方側と他方側とでバランス良く同数となるように形成されている。また、外側の側壁部22の幅方向D3の端となる両方の縁部(以下、「側壁縁部」という)24には、突起25は形成されておらず、シンプルで整った外観形状を具現化している。また、側壁縁部24の外表面形状は、輻射パネル材7の長辺端部10dの外表面形状に一致しており、デザイン的な統一が図られている。なお、本実施形態では、壁外面22bの両端に側壁縁部24が配置されており、その結果として、一対の側壁縁部24同士の間に壁外面22bが形成された態様を具現化している。
ここで側壁部(支柱側壁形成部)22の側壁縁部24と輻射パネル材7の長辺端部10dとの外表面形状の一致について説明する。側壁縁部24は、複数枚の輻射パネル材7を支える支柱3の一部であり、輻射パネル材7よりも数10cm程度長くなっている(図1及び図4参照)。つまり、該側壁縁部24は、輻射パネル材7の長辺端部10dに沿って延在するが、該長辺端部10dよりも長くなっている。側壁部22の側壁縁部24と輻射パネル材7の長辺端部10dとの外表面形状が一致するという意味は、該側壁縁部24よりも短い長辺端部10dを基準にして、側壁縁部24と長辺端部10dとが同寸法と仮定した場合の表面(外観)形状が同一であるか、または、輻射パネル材7の長手方向D1に直交する同一面で切断した場合の側壁縁部24と長辺端部10dとの横断面を対比した際の外側の輪郭同士が同一であることを意味する。すなわち、側壁部22の側壁縁部24と輻射パネル材7の長辺端部10dの外表面形状が一致するとは、これらの長さの違いは問わず、これらの長手方向に亘って表出する意匠が一致していることをいう。
また、壁外面22bの形状は、輻射パネル材7のパネル面10a,10bの形状に一致している(図3参照)。ここで、壁外面22bは、パネル面10a,10bよりも長くなっている。壁外面22bの形状がパネル面10a,10bの形状に一致するという意味は、壁外面22bよりも短いパネル面10a,10bを基準にして、壁外面22bとパネル面10a,10bとが同寸法と仮定した場合の形状が同一であるか、または、輻射パネル材7の長手方向D1に直交する同一面で切断した場合の壁外面22bとパネル面10a,10bとの形状が同一であることを意味する。すなわち、壁外面22bの形状が、輻射パネル材7のパネル面10a,10bの形状に一致しているとは、これらの長さの違いは問わず、これらの長手方向に亘って表出する意匠が一致していることをいう。なお、本実施形態では、パネル面10aとパネル面10bとは同一の形状であるが、パネル面10aとパネル面10bとが異なる形状の場合、壁外面22bは、パネル面10a及びパネル面10bのどちらか一方の形状に一致していればよい。
以上の、側壁部22の側壁縁部24と輻射パネル材7の長辺端部10dとの外表面形状の一致、及び、壁外面22bの形状と輻射パネル材7のパネル面10a,10bの形状との一致という点に鑑みれば、輻射パネル材7は、金属を押し出し成形して筒状体を形成し、当該筒状体を所定の長さで切断することで形成されるが、当該輻射パネル7を形成する際の中間部材となる筒状体を当該輻射パネル材7よりも大きい長さで切断することによって支柱3の側壁部22を形成することも可能である。このように、中間部材たる筒状体の切断長さを変えることで輻射パネル材7と側壁部22を形成することで、これら2つの部材間の外表面形状を一致させることが可能となっている。
一対の目隠板部27,29は矩形で透明でない樹脂製平板(本実施形態においては金属板)からなり、人力にて幅方向に若干の撓みを形成できる程度の可撓性を有す。一対の目隠板部23,24は一対の側壁部21,22同士の間で一定の隙間を空けて対向配置されており、一対の側壁部21,22に着脱自在に取り付けられている。具体的に説明すると、側壁部21,22には複数の突起(リブ)25によって縦長の嵌合溝C(図2参照)が形成されており、目隠板部27,29は、一対の側壁部21,22それぞれの嵌合溝Cに嵌め込まれるように設置されている。目隠板部27,29は、僅かに撓ませられながら、側壁部21,22同士の間に嵌め込まれ、さらに、目隠板部27,29のベース部23が床板Fに載せられるようにして所定位置に保持されている。
左右一対の支柱3,4は同一の構成からなり、一対の側壁部21,22及び一対の目隠板部27,29によって略筒状となり、内部に縦長の空間を有する。一対の支柱3,4のうち、図1で示される左側の支柱3には、ヘッダ部13に連絡する往路側主管15の連絡部分15a及び復路側主管16の連絡部分16aが並んで収容されている。往路側主管15及び復路側主管16を支柱3内に収容することで、往路側主管15及び復路側主管16の露出を回避して往路側主管15及び復路側主管16の損傷を防止することができる。なお、本実施の形態では、往路側主管15及び復路側主管16の両方が一本の支柱3内に収められている態様を説明しているが、一方の支柱3内に往路側主管15を配設し、他方の支柱4内に復路側主管16を配設するようにしてもよい。
複数枚の輻射パネル材7は、一対の支柱3,4によって支えられ、一対の支柱3,4の間に等間隔に並んで配置されている。ここで、最も外側(支柱3,4に近い側)の輻射パネル材7と輻射パネル材7に隣り合って並ぶ内側の側壁部21との間隔L2は、各輻射パネル材7間の間隔L1(図2参照)に等しい。さらに、一対の側壁部21,22同士の間隔L3も同様に、各輻射パネル材7間の間隔L1に等しい。その結果として、複数枚の輻射パネル材7および一対の側壁部21,22がそれぞれ等間隔で並ぶこととなるので、これら輻射パネル材7と一対の側壁部21,22との間の一体感をより高めることができる。
次に、本実施形態に係る輻射パネル装置1の作用、効果について説明する。流体からなる熱媒体は、往路側主管15およびヘッダ部13の分配管13aを取って輻射パネル材7の熱媒体流通管11に供給され、さらに、熱媒体流通管11から排出された熱媒体は、ヘッダ部13の合流管13bおよび復路側主管16を通って熱源17まで戻ることで、熱源17と輻射パネル材7との間を循環する。輻射パネル材7に供給された熱媒体が大気温よりも低い場合には輻射冷却機能を発揮し、大気温よりも高い場合には輻射暖房機能を発揮する。
ここで、1列に並んで配置された複数枚の輻射パネル材7による輻射冷房や輻射暖房などの輻射機能は、1列の並び方向D2に直交する真横SD側で最も発揮される。従って、輻射パネル装置1の配置場所は、輻射機能の利益を受ける受益者(居住者など)の目的に応じた滞在想定スペースが真横SDになるように決められる。この場合、受益者の視界に最も入り易いのが、輻射パネル材7の長辺端部10dであり、また、該側壁部21,22の側壁縁部24である。そして、本実施形態では、側壁縁部24の外形が輻射パネル材7の長辺端部10dの外形に一致するのでデザイン面での統一感が崩れにくい。そのため、装置全体としての意匠性を壊すことなく支柱3,4を太くするなどして強度を高めるなどの工夫を行い易く、その結果として、一対の支柱3,4によって複数枚の輻射パネル材7を適切に支えながら、装置全体としての意匠性の向上も図り易くなる。
さらに、本実施形態に係る側壁部21,22は、幅方向D3の両端に形成された一対の側壁縁部24同士の間に形成された壁外面(側面)22bを有し、壁外面22bの形状は、パネル面10a,10bの形状に一致している。従って、複数枚の輻射パネル材7が並ぶ列が支柱3,4においても継続されるように視認され、これによって、支柱3,4と複数枚の輻射パネル材7との一体性を一対の側壁部21,22により維持することができて装置全体としての意匠性を更に向上させ易くなる。
さらに、本実施形態に係る輻射パネル装置1は、一対の支柱3,4にブリッジ5が架設され、そのブリッジ5に複数枚の輻射パネル材7が懸下されている。輻射パネル材7に挿嵌される熱媒体流通管11は、ブリッジ5に連結される輻射パネル材7の上端部から下端部に向けた往路と、その往路に連なり、且つ輻射パネル材7の下端部から上端部に向けた復路とを形成するU字状であり、ブリッジ5の上方には、輻射パネル材7それぞれの熱媒体流通管11に連結されて往路に熱媒体を供給し、さらに、復路から流出する熱媒体を受け入れるヘッダ部13が設けられている。そして、往路側主管15及び復路側主管16は、ヘッダ部13と熱源17とを連結し、往路側主管15及び復路側主管16の少なくとも一部である連絡部分15a,16aは、一対の支柱3,4の一方の内部に沿って配設されている。
この構成によれば、ヘッダ部13と熱源17との間を連結する往路側主管15及び復路側主管16は支柱3に沿った状態で支柱3内に収容されているので、往路側主管15及び復路側主管16の露出は回避されて往路側主管15及び復路側主管16の損傷は防止される。さらに、輻射パネル装置1に配管状のものが連結されている状態を視認させ難くすることができ、これによって、輻射パネル装置1を設備機器として認識させることなく、例えば、間仕切り壁を構成する建築要素として利用し易くなる。
さらに、往路側主管15及び復路側主管16は、一対の側壁部21,22及び一対の目隠板部27,29によって囲まれた空間内に収容され、目隠板部27,29は、側壁部21,22に対して着脱自在であり、従って目隠板部27,29を側壁部21,22から取り外すことで往路側主管15及び復路側主管16が露出するので、往路側主管15及び復路側主管16の取り付けや取り外し、更に、往路側主管15及び復路側主管16のメンテナンスが容易になる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、輻射パネル材のケーシングと支柱側壁形成部(側壁部)とは内部の形状や肉厚などが異なる別部材であったが、一対の支柱側壁形成部の一方或いは両方は、輻射パネル材のケーシングを用いて形成してもよい。この構成によれば、輻射パネル材に用いられるケーシングを支柱側壁形成部に用いることができ、支柱側壁形成部として別の部材を用意する必要がなく、コストの削減を図ることができる。もちろん、支柱側壁形成部と輻射パネル材の一体性も著しく高めることができる。
また、上記の実施形態では、支柱前後壁形成部(目隠板部)は、支柱側壁形成部(側壁部)に対して着脱自在な態様であったが、支柱前後壁形成部と支柱側壁形成部とを一体的に形成することも可能であり、また、主管を内部に収容することを想定しない場合には、中実の支柱とすることも可能である。
また、上記の実施形態では、往路側の主管と復路側の主管(往路側主管及び復路側主管)の両方共が支柱の内部に部分的に収容された態様を説明したが、どちらか一方のみが支柱の内部に収容された態様であってもよい。
1…輻射パネル装置、3,4…支柱、5…ブリッジ、7…輻射パネル材、13…ヘッダ部、17…熱源、21,22…側壁部(支柱側壁形成部)、27,29…目隠板部(支柱前後壁形成部)、10a,10b…パネル面、10d…長辺端部、11…熱媒体流通管(配管)、15…往路側主管(主管)、16…復路側主管(主管)、22b…壁外面(側面)、24…側壁縁部、D1…長手方向、D3…幅方向、L1…各輻射パネル材間の間隔、L2…輻射パネル材と内側の側壁部との間隔、L3…内側の側壁部と外側の側壁部との間隔。

Claims (7)

  1. 一対の支柱と、該一対の支柱の間に1列に並んで配置された複数枚の輻射パネル材とを備えた輻射パネル装置において、
    前記支柱は、前記複数枚の輻射パネル材と同列に並んで立設される一対の支柱側壁形成部と、前記一対の支柱側壁形成部同士の間に設けられる一対の支柱前後壁形成部と、を備え、
    前記輻射パネル材は、一対のパネル面と、前記パネル面同士を繋げると共に前記輻射パネル材の長手方向に沿って延在する長辺端部を有し、
    前記支柱側壁形成部は、長手方向に直交する幅方向の端に形成されると共に、前記長辺端部に沿って延在する側壁縁部を有し、
    前記側壁縁部の外表面形状は前記長辺端部の外表面形状に一致することを特徴とする輻射パネル装置。
  2. 前記支柱側壁形成部は、幅方向の両端に形成された一対の前記側壁縁部同士の間に形成された側面を有し、
    前記側面の形状は、前記パネル面の形状に一致することを特徴とする請求項1記載の輻射パネル装置。
  3. 前記輻射パネル材は、流体からなる熱媒体が流動する配管を備え、前記熱媒体を熱源と前記配管との間で循環させる主管の少なくとも一部は、前記支柱の内部に収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の輻射パネル装置。
  4. 前記主管は、前記一対の支柱側壁形成部及び前記一対の支柱前後壁形成部によって囲まれた空間内に収容され、前記支柱前後壁形成部は、前記支柱側壁形成部に対して着脱自在であることを特徴とする請求項3記載の輻射パネル装置。
  5. 前記複数枚の輻射パネル材は等間隔に並んでおり、最も外側の前記輻射パネル材と当該輻射パネル材に隣り合って並ぶ一方の支柱側壁形成部との間隔及び当該一方の支柱側壁形成部と他方の支柱側壁形成部との間の間隔が各輻射パネル材間の間隔に等しいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の輻射パネル装置。
  6. 前記輻射パネル材は、前記パネル面及び前記長辺端部が形成された長尺状のケーシングを備え、
    前記一対の支柱側壁形成部の一方或いは両方は、前記輻射パネル材のケーシングを用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の輻射パネル装置。
  7. 前記一対の支柱にブリッジが架設され、該ブリッジに前記複数枚の輻射パネル材が懸下されており、
    前記配管は、前記ブリッジに連結される前記輻射パネル材の上端部から下端部に向けた往路と、該往路に連なり、且つ前記輻射パネル材の下端部から上端部に向けた復路とを形成するU字状であり、
    前記ブリッジの上方には、前記輻射パネル材それぞれの配管に連結されて前記往路に熱媒体を供給し、さらに、前記復路から流出する熱媒体を受け入れるヘッダ部が設けられ、
    前記主管は、前記ヘッダ部と前記熱源とを連結し、前記主管の少なくとも一部は、前記一対の支柱の一方又は両方に沿って配設されていることを特徴とする請求項3記載の輻射パネル装置。
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