JP5394115B2 - 輻射パネル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、輻射暖房のみならず輻射冷房も可能とする輻射パネル装置に関する。
従来、水などの液体状の熱媒体を流通可能な複数のパネルを備える輻射パネル装置が知られている。この種の輻射パネル装置においては、複数のパネルと、別途設置される熱源との間で熱媒体を循環させることで各パネルに輻射能を持たせ、そのパネルによる輻射暖房又は輻射冷房によって居室等の空調を行うことが可能となっている。例えば特許文献1には、パネルの内部に熱媒体を流通させるための熱媒体流通管を設け、その熱媒体流通管に熱媒体を流通させることでパネルから輻射熱を放射させる輻射パネル装置が開示されている。
特開2007−285643号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成は、いくつかのパネルを通過する各循環系統がおのおの熱源に連結される構成であるため、輻射パネル装置と熱源との間での配管数が徒に増加するばかりでなく、これら配管のために過大なスペースを確保する必要も生じるという問題がある。さらに、各系統にポンプがおのおの必要となることも考えられ、そうすると、過大な設備となるばかりでなく、取付作業も複雑なものとなり、実用的でないという問題も生じる。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、熱源と各パネルとの間の配管を削減して容易に取り付けることができる輻射パネル装置を提供することを目的とする。
本発明は、流体からなる熱媒体が流動する熱媒体流通管を挿嵌した長尺状の複数のパネルの一方の端部をそれぞれブリッジに連結して構成され、熱源からの熱媒体を各パネルの熱媒体流通管に流通させることで当該各パネルに輻射能を付与する輻射パネル装置であって、熱媒体流通管は、パネルの一端からパネル外方に伸長してブリッジを介してパネルとは反対側に突出する連結代をそれぞれ有し、複数の熱媒体流通管の連結代同士がブリッジ上で連結されて、熱源との間での熱媒体の循環を可能にする流路が形成され、流路は、複数のパネルの熱媒体流通管を直列に連結して形成される直列連結ラインを複数備えると共に、熱源からの熱媒体を複数の直列連結ラインそれぞれに同時に循環させる並列連結部を備えることを特徴とする。
これら上記本発明によれば、熱源と輻射パネル装置との間には、1の循環系統が形成され、熱媒体の流路は、並列連結部を経由して複数の直列連結ラインに分岐するようになる。その結果として、熱源と輻射パネル装置との間で複数の循環系統を形成する必要がなく、配管の簡易化・省スペース化を図ることができる。さらに、熱媒体が通過する入口側のパネルと出口側のパネルとでは循環する熱媒体の温度が異なるため、1の直列連結ラインのみで全てパネルを連絡するようにすると、直列連結ラインの入口側と出口側での温度勾配が大きくなり過ぎてしまい、複数のパネル全体での温度勾配が生じ易くなる。かかる点につき、上記構成では、複数の直列連結ラインを温度勾配のバランスを考慮して配置することが可能になり、複数のパネル全体としての温度勾配を均すことができる。さらに、上記構成では、複数の直列連結ラインを設けると共に、複数の直列連結ラインを並列連結部により束ねる構成としているため、直列連結ラインそれぞれの経路の短縮化が図られ、これによって、直列連結ラインを循環する熱媒体の圧力損失を低下させることが可能になる。
さらに、ブリッジが架設された一対の支柱を更に備え、複数の直列連結ラインは、一方の支柱側から他方の支柱側に向けて熱媒体を循環させる第1系統と、他方の支柱側から一方の支柱側に向けて熱媒体を循環させる第2系統のいずれかに属し、並列連結部は、熱源との間でいずれの系統にも同量の熱媒体を循環させるヘッダを備えている。この構成によれば、一対の支柱間に設けられるパネルに対して、相対する2方向から熱媒体が供給されることとなり、複数のパネル全体での温度勾配の発生を効果的に抑制することができる。
上記構成に加え、一対の支柱の間に第1系統に属するパネルと第2系統に属するパネルとを交互に並んで設けると、第1系統の最も温度が高いパネルに第2系統に属して最も温度の低いパネルが並ぶこととなり、複数のパネル全体での温度勾配をより小さくすることができる。
さらに、直列連結ラインの連続して連絡される一のパネルと他のパネルとは、熱媒体流通管の外径Dに対して少なくとも12D×2以上離間して設けられており、一のパネルに挿嵌された一の熱媒体流通管の連結代と他のパネルに挿嵌された熱媒体流通管の連結代とは、両方のパネルの中間となる位置で連結されていると好適である。かかる距離を置き、両方のパネルの中間となる位置で各パネルの熱媒体流通管の連結代同士を連結することで、各熱媒体流通管の外径Dに対する連結代の曲率を緩やかなものとすることができる。これによって、熱媒体流通管が連結代にて座屈する虞はなく、ひいては熱媒体の圧送に支障をきたす虞もない。また、熱媒体流通管の連結代の曲率が緩やかなものとなるため、直列に連結するために連結代を曲げる場合であっても、その曲げの反力として連結代に蓄積される弾性復帰力は低減され、これによって、連結代同士の連結を容易に行うことが可能となって作業効率の向上が図られるばかりでなく、連結代の弾性復帰力によって連結代の連結が外れてしまう虞もない。
さらに、熱媒体流通管は、内径d≦8(mm)とする架橋ポリエチレン管により形成されていると好適である。この構成では、熱媒体流通管を冷間状態で外径の12倍程度の曲率で曲げることができ、連結代を曲げて連結する作業をきわめて容易に行うことができる。
本発明によれば、熱源と各パネルとの間の配管を削減して容易に取り付けることができる輻射パネル装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る輻射パネル装置を取り付けた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る輻射パネル装置全体を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係る輻射パネル装置の上部を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿った端面図である。 管連結部を用いて熱媒体流通管の連結代同士を連結する状態を示す分解斜視図である。 熱媒体流通管同士の連結状態を模式的に示す拡大斜視図である。 各直列連結ラインの熱媒体の流れを示し、(a)及び(b)は、第1系統に属する直列連結ラインの流れを示す図であり、(c)及び(d)は、第2系統に属する直列連結ラインの流れを示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る輻射パネル装置の実施形態を説明する。なお、説明において同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1、図2及び図4に示されるように、輻射パネル装置1は、建物の居室の一角に設置されて輻射暖房あるいは輻射冷房を行う輻射装置であり、居室の天井板Rと床板Fとの間で鉛直方向に立設された一対の支柱2A,2Bと、一対の支柱2A,2Bの上端(一端)側に架設されるブリッジ3と、ブリッジ3に上端が支持される複数の長尺のパネル4〜416と、パネル4〜416の下方で床板F上に設けられて結露水を受け止める結露水受構造20とを備えて構成されている。
パネル4〜416には、熱源24(図2参照)から供給される熱媒体を上端(一端)4a側から下端(他端)4b側へ向かって通過させる往路5a、及びパネル4〜416の下端4b側で往路5aに連なって下端(他端)4b側から上端4a(一端)側へ熱媒体を通過させる復路5bとを有する熱媒体流通管5が挿嵌されている。これによって、熱源24での加熱や冷却により所定の温度状態となる熱量を付与された熱媒体は、往路5aを流れた後に復路5bを流れることでパネル4〜416内を一端4aから他端4bに亘って循環し、その後に熱源24へ還流することによって回収される。
従って、輻射パネル装置1のパネル4〜416は、熱媒体が熱源24とパネル4〜416との間で繰り返し循環することによって次第に輻射能が付与されることとなり、各パネル4〜416から輻射熱が放射されることにより居室の輻射暖房あるいは輻射冷房を行うことが可能となる。
支柱2A,2Bは床板Fから天井板Rまで届く長さを有する支柱本体8と、支柱本体8の下端に外嵌して床Fに締結される柱脚部材9とを備えており、床Fに固着された状態で立設している。
ブリッジ3(図4参照)は、水平に広がる底板部10と、底板部10上に立設される一対のリブ壁11a,11bとを備えて構成されており、アルミニウムやステンレスなどの金属を押出成形することによって形成されている。底板部10は長尺方向の長さが一対の支柱2A,2Bの間隔相当とされ、幅がパネル4〜416の幅方向の大きさよりも大きくされている。また、リブ壁11a,11bは、底板部10上面に底板部10の幅方向に互いに対向するように立設され、その長さは底板部10の長尺方向の長さと略同一とされると共に、リブ壁11a,11b同士の間の距離はパネル4〜416の幅方向の大きさと略同一とされている。このブリッジ3の底板部10には、ネジM1,M2を挿通させるための一対の貫通孔10d,10e、熱媒体流通管5の往路5a及び復路5bをそれぞれ挿通させるための一対の管挿通孔10f,10gが、長尺方向と直交する方向に並ぶように形成されている。貫通孔10d,10eはパネル4〜416の締付孔(図示せず)に対応する位置に形成されており、管挿通孔10f,10gはガイド部4c及びガイド部材12Aによって形成される往路5a用のガイド孔及びガイド部4d及びガイド部材12Bによって形成される復路5b用のガイド孔に対応する位置に形成されている。この貫通孔10d,10e及び管挿通孔10f,10gは、複数のパネル4〜416の上端4aに対応する位置ごとにそれぞれ形成されている。貫通孔10d,10eは、熱媒体流通管5の往路5a,復路5bの外径よりも内径が大きく、当該往路5a,復路5bを取り囲むような幅方向に延びる長円状の形状をなすルーズ孔として形成されている。これによって、熱媒体流通管5の連結代5c,5dの拘束が緩められることとなって連結代5c,5dのブリッジ3上での取り回ししが容易となると共に、リブ壁11a,11b間で発生する結露水をスムーズに貫通孔10d,10eを通じてパネル4〜416内部に流れ込ませることが可能となる。なお、ブリッジ3には、リブ壁11a,11bの上側を覆うように断面コ字状の補強部材が複数位置に取り付けられると共に、当該補強部材を介して天井を支持する天井支持構造に連結されている。また、ブリッジ3の上部には、熱媒体流通管5を取り囲んだ状態で断熱材Sが配置されている。
パネル4〜416は、鉛直方向に延在して断面が扁平に形成された長尺状の中空部材であり、アルミニウムやステンレスなどの金属を、例えば押出成形することで形成される。パネル4〜416には、流体からなる熱媒体、例えば不凍液や水を循環させるための熱媒体流通管5が挿嵌されている。パネル4〜416は、パネル4〜416と底板部10との間に配置されるパネルキャップ13を介して、ねじM1,M2によって底板部10にねじ止めされている。
結露水受け部材20は、パネル4〜416からの結露水を受けるために、パネル4〜416の下部に配置されている。結露水受け部材20は、排水管に連通しており、パネル4に沿って流下した結露水が結露水受け部材20に集められ、排水管を通じて外部に排出される。
パネル4〜416に挿嵌、すなわち、挿入されて嵌めこまれる熱媒体流通管5は、略U字状に形成されており、パネル4〜416の延設方向Gに沿って延在する往路5aと、往路5aに連なって且つパネル4〜416の延設方向Gとは反対側となる方向に沿って延在する復路5bと有する。熱媒体流通管5は、内径dが8mm以下の樹脂製管からなる。このように樹脂製の熱媒体流通管5を用いることにより、屈曲性が良く、小半径に曲げることができ、熱媒体流通管5同士の加工、パネル4への組み付け作業を容易に行える。
なお、本実施形態においては、樹脂製管として架橋ポリエチレン管を採用しているが、ポリブデン製の管等の他のポリオレフィン系の樹脂材料を採用することも可能である。
熱媒体流通管5の往路5aと復路5bとは、パネル4〜416の外方、具体的には、上方に伸長する連結代5c,5dを備えており、各連結代5c,5dは、パネル4〜416の一端をブリッジ3に取り付けると、当該ブリッジ3の各パネル4〜416の管挿通孔10f,10gを通じて当該パネル4〜416の延設方向Gとは反対側となる方向に突出する。
また、ブリッジ3の上方は、管連結部6として設けられており、管連結部6では、各熱媒体流通管5の連結代5c,5dがそれぞれ他の熱媒体流通管5の連結代5c,5dに連結される。
管連結部6を介して複数の熱媒体流通管5は流路Cを形成し、その流路Cは、複数の熱媒体流通管5を一本につなぐ直列連結ラインL1,L2,L3,L4を複数備えると共に、複数の直列連結ラインL1〜L2を束ねる並列連結部25を備え、並列連結部25が熱源24に連結されている。
また、管連結部6は、各直列連結ラインL1〜L4を形成すべく、一の熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cと他の熱媒体流通管5の復路5bの連結代5d又は一の熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと他の熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cと連結する複数のジョイント7を備えている。
ジョイント7は、一の熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと、他の熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとを連結し、結果として、一つのジョイント7が二つの異なる熱媒体流通管5同士を直列に連結している。
図5に示されるように、ジョイント7は、耐腐蝕性を備える銅等の金属や硬質プラスチックから形成され、内部に貫通孔7aが設けられている。ジョイント7の両端7b,7cの外周には、抜け防止用の溝が加工されている。ジョイント7は、その両端7b,7cがそれぞれ熱媒体流通管5同士の連結代5c,5d内に挿入されて熱媒体流通管5同士を連通する。
本実施形態では、16本の熱媒体流通管5が4組に分けられ、それぞれジョイント7によって直列に繋げられて第1,第2,第3及び第4の直列連結ラインL1〜L4が形成されている。
図6及び図7を参照して第1〜第4の直列連結ラインL1〜L4について説明する。第1及び第2の直列連結ラインL1,L2は、輻射パネル装置1を正面から見て左の支柱2A(一方の支柱)側から右の支柱2B(他方の支柱)側に向けて熱媒体を流通させる第1系統に属する。逆に、第3及び第4の直列連結ラインL3,L4は、輻射パネル装置1を正面から見て右の支柱2B側から左の支柱2A側に向けて熱媒体を流通させる第2系統に属する。
第1の直列連結ラインL1は、左から2番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと、左から6番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から10番目のパネル410に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル410に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から14番目のパネル414に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結されて形成されている。
第2の直列連結ラインL2では、左から4番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと、左から8番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から12番目のパネル412に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル412に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から16番目のパネル416に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結されて形成されている。
第3の直列連結ラインL3では、左から15番目のパネル415に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと、左から11番目のパネル411に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル411に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から7番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から3番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結されて形成されている。
第4の直列連結ラインL4では、左から13番目のパネル413に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと、左から9番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から5番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結され、このパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5bの連結代5dと左から1番目のパネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5aの連結代5cとが連結されて形成されている。
第1〜第4の直列連結ラインL1〜L4を構成する各熱媒体流通管5が挿嵌された各パネル4〜416を上述のように配置した結果、一対の支柱2A,2Bの間には、第1系統に属するパネル4,4,4,4,410,412,414,416と、第2系統に属するパネル4,4,4,4,4,411,413,415とは、交互に並んで配置された状態になっている。また、直列連結ラインL1〜L4は、ブリッジ3の上方の管連結部6においては、互いに交差することなく、略平行に規則的に並んでいる。
また、直列連結ラインL1〜L4によって連結されたパネル4〜416同士それぞれの間隔Kは同一であり、例えば、第1の直列連結ラインL1の左から二番目のパネル4と左から6番目のパネル4との間隔K(図3参照)は、少なくとも熱媒体流通管5の外径D(図4参照)の12倍以上、すなわち12D以上離間している。また、パネル4〜416それぞれに挿嵌された熱媒体流通管5同士の連結代5c,5dは、互いに連結する熱媒体流通管5を挿嵌したパネル4〜416間の中間となる位置で連結されている。例えば、パネル4側の熱媒体流通管5とパネル4側の熱媒体流通管5とは、パネル4とパネル4との中間、すなわちパネル4からジョイント7までの間隔はK/2となる位置で連結されている。
また、並列連結部25は、第1〜第4の直列連結ラインL1〜L4の入口側を束ねる往路ヘッダ26を備えると共に、第1〜第4の直列連結ラインL1〜L4の出口側を束ねる復路ヘッダ27を備えている。往路ヘッダ26及び復路ヘッダ27は、第1及び第2の系統に属する全ての直列連結ラインL1〜L4に同量の熱媒体を循環させるヘッダ28を構成する。
往路ヘッダ26は、パネル4〜416の並び方向に沿って延在し、熱源24に連結されると共に、両支柱2A,2Bに向けて分岐する中央の第1分岐部26aを備えると共に、第1分岐部26aを挟む各左右には、第1分岐部26aからの分岐路をさらに2つの分岐管26bに分岐する第2分岐部26cが設けられている。具体的には、最も左側の分岐管26bは、パネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5a、すなわち、第1の直列連結ラインL1の入口が連結され、左から二番目の分岐管26bは、パネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5a、すなわち、第2の直列連結ラインL2の入口が連結され、最も右側の分岐管26bは、パネル415に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5a、すなわち、第3の直列連結ラインL3の入口が連結され、右から二番目の分岐管26bは、パネル413に挿嵌された熱媒体流通管5の往路5a、すなわち、第4の直列連結ラインL4の入口が連結されている。
復路ヘッダ27は、往路ヘッダ26に並んで配置されており、熱源24に連結されると共に、両支柱2A,2B側から合流する中央の第1合流部27aを備えると共に、第1合流部27aを挟む各左右には、2つの分岐管27bが合流する第2合流部27cが設けられている。具体的には、右から二番目の分岐管27bは、パネル414に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5b、すなわち、第1の直列連結ラインL1の出口が連結され、最も右側の分岐管27bは、パネル416に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5b、すなわち、第2の直列連結ラインL2の出口が連結され、左から二番目の分岐管27bは、パネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5b、すなわち、第3の直列連結ラインL3の出口が連結され、最も左側の分岐管27bは、パネル4に挿嵌された熱媒体流通管5の復路5b、すなわち、第4の直列連結ラインL4の出口が連結されている。
本実施形態に係る輻射パネル装置1によれば、熱源24と輻射パネル装置1との間には、1の循環系統が形成され、熱媒体の流路は、並列連結部25を経由して複数の直列連結ラインL1〜L4に分岐するようになる。その結果として、熱源24と輻射パネル装置1との間で複数の循環系統を形成する必要がなく、配管の簡易化・省スペース化を図ることができる。
また、上述の如く直列にパネル間を連結すると、熱媒体が通過する入口側のパネルと出口側のパネルとでは循環する熱媒体の温度が異なるため、例えば、一つの直列連結ラインのみで全てのパネルを連絡するような構成にしてしまうと、入口側と出口側での温度勾配が大きくなり過ぎてしまい、複数のパネル全体での温度勾配が生じ易くなる。かかる点につき、本実施形態では、複数の直列連結ラインL1〜L4を形成することを前提とするので、温度勾配のバランスを考慮して複数の直列連結ラインL1〜L4を配置することが可能になり、複数のパネル4〜416全体としては、温度勾配を均すことができる。
さらに、本実施形態では、複数の直列連結ラインL1〜L4を設けると共に、複数の直列連結ラインL1〜L4を並列連結部25により束ねる構成としているため、直列連結ラインL1〜L4それぞれの管経路の短縮化が図られ、これによって、全パネルを直列に連結する場合に比して直列連結ラインL1〜L4を循環する熱媒体の圧力損失を低下させることが可能になる。
また、本実施形態では、複数の直列連結ラインL1〜L4は、一方の支柱2A側から他方の支柱2B側に向けて熱媒体を流通させる第1系統と、他方の支柱2Bから一方の支柱2Aに向けて熱媒体を流通させる第2系統のいずれかに属し、並列連結部25は、熱源24との間でいずれの系統にも同量の熱媒体を循環させるヘッダ28を備えているため、一対の支柱2A,2B間に設けられるパネル4〜416に対して、相対する2方向から熱媒体が供給されることとなり、複数のパネル4〜416全体での温度勾配の発生を効果的に抑制することができる。
さらに、一対の支柱2A,2Bの間には、第1系統に属するパネル4,4,4,4,410,412,414,416と第2系統に属するパネル4,4,4,4,4,411,413,415とが交互に並んで設けられているため、第1系統の最も温度がパネル、例えばパネル4に対して、第2系統の最も温度の低いパネル4,4が並ぶこととなり、複数のパネル4〜416全体での温度勾配をより小さくすることができる。
さらに、各直列連結ラインL1〜L4の連続して連結されるパネル4〜416同士の間隔Kは、少なくとも熱媒体流通管5の外径D(図4参照)の12倍以上離間しており、さらに、パネル4〜416それぞれに挿嵌された熱媒体流通管5の連結代5c,5d同士は、パネル4〜416同士の中間となる位置で連結されている。その結果として、熱媒体流通管5の外径Dに対して熱媒体流通管5の連結代5c,5dの曲率が緩やかなものとなる程度の十分な距離を確保できるので、熱媒体流通管5の連結代5c,5dが座屈する虞がなく、また、熱媒体の圧送に支障をきたす虞もない。また、熱媒体流通管5の連結代5c,5dの曲率が緩やかなものとなるため、異なる熱媒体流通管5同士で連結代5c,5d同士を直列に連結するために管を曲げる場合であっても、その曲げの反力として蓄積される弾性復帰力は低減され、これによって、熱媒体流通管5の連結代5c,5d同士の連結を容易に行うことが可能となって作業効率の向上が図られるばかりでなく、連結代5c,5dの弾性復帰力によって熱媒体流通管5の連結代5c,5d同士の連結状態が外れてしまう虞もない。
さらに、熱媒体流通管5bについて、内径d≦8(mm)の、例えば架橋ポリエチレン管により形成すると、熱媒体流通管5を冷間状態で外径Dの12倍程度の曲率で容易に曲げることができ、熱媒体連結管5同士の連結をきわめて容易に行うことができる。また、上述の如く管の内径の径小化を図ることで、たとえ熱媒体流通管5内に空気が入ったとしても、当該空気と管の内壁との接触面積の充分な低減化が図られ、ひいては当該空気と管の内壁との間の摩擦抵抗の低減化が図られ、熱媒体を循環させる通常のポンプであっても当該空気を圧送可能となる。これによって、熱源24と輻射パネル装置1との間を開放系とする構成を採用することができる。
上述した実施形態は本発明に係る輻射パネル装置の一例を説明したものであり、本発明に係る輻射パネル装置は実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る輻射パネル装置は、各請求項に記載した要旨を変更しないように実施形態に係る輻射パネル装置を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。例えば、直列連結ラインを形成するパネルの枚数は2枚、3枚または5枚以上としてもよい。
1…輻射パネル装置、2A…支柱(一方側)、2B…支柱(他方側)、3…ブリッジ、4〜416…パネル、5…熱媒体流通管、5a…往路、5b…復路、5c,5d…連結代、24…熱源、25…並列連結部、28…ヘッダ、G…パネルの延設方向、L1〜L4…直列連結ライン。

Claims (5)

  1. 流体からなる熱媒体が流動する熱媒体流通管を挿嵌した長尺状の複数のパネルの一方の端部をそれぞれブリッジに連結して構成され、熱源からの熱媒体を各パネルの熱媒体流通管に流通させることで当該各パネルに輻射能を付与する輻射パネル装置であって、
    前記熱媒体流通管は、前記パネルの一端からパネル外方に伸長して前記ブリッジを介して前記パネルとは反対側に突出する連結代をそれぞれ有し、
    複数の前記熱媒体流通管の連結代同士が前記ブリッジ上で連結されて、前記熱源との間での前記熱媒体の循環を可能にする流路が形成され、
    前記流路は、複数のパネルの熱媒体流通管を直列に連結して形成される直列連結ラインを複数備えると共に、前記熱源からの前記熱媒体を前記複数の直列連結ラインそれぞれに同時に循環させる並列連結部を備えることを特徴とする輻射パネル装置。
  2. 前記ブリッジが架設された一対の支柱を更に備え、
    複数の前記直列連結ラインは、一方の支柱側から他方の支柱側に向けて前記熱媒体を循環させる第1系統と、前記他方の支柱側から前記一方の支柱側に向けて前記熱媒体を循環させる第2系統のいずれかに属し、前記並列連結部は、前記熱源との間でいずれの系統にも同量の前記熱媒体を循環させるヘッダを備えていることを特徴とする請求項記載の輻射パネル装置。
  3. 前記一対の支柱の間には、前記第1系統に属する前記パネルと前記第2系統に属する前記パネルとが交互に並んで設けられていることを特徴とする請求項に記載の輻射パネル装置。
  4. 前記直列連結ラインの連続して連絡される一の前記パネルと他の前記パネルとは、前記熱媒体流通管の外径Dに対して少なくとも12D×2以上離間して設けられており、前記一のパネルに挿嵌された一の熱媒体流通管の連結代と前記他のパネルに挿嵌された熱媒体流通管の連結代とは、前記両方のパネルの中間となる位置で連結されていることを特徴とする請求項2または3記載の輻射パネル装置。
  5. 前記熱媒体流通管は、内径d≦8(mm)とする架橋ポリエチレン管により形成されていることを特徴とする請求項記載の輻射パネル装置。
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