JP5859607B2 - 魚釣り用の情報処理システム - Google Patents
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Description
本発明は、魚釣り用リールに容易に取り付け可能であり、リールの操作によって検出されるデーターを解析する釣り用の情報処理システムに関する。
一般に、魚釣りの世界、特にルアー釣り等において、ある一定の速度で巻き続けることが重要となる場面がある(管理釣場におけるトラウトフィッシングやブラックバスのクランキング、スピナーベイト、バイブレーション、真鯛のラバージグ、シーバスのシャローミノーなど)。
リールの操作に熟達した釣り人は、ルアーを巻いている際の抵抗や、経験によるタイミング等の自分自身の感覚により、一定速度でルアーの棚(遊泳層)をコントロールし、また、同じリールの巻きスピードでもルアーの種類によって深度が違うことから、ルアーを変えることによりその棚(遊泳層)を通す適正速度をコントロールすることで、より多くの魚を釣ることができる。
従来、魚釣り用リールに回転検出装置を備えたものが提供されているが、そのような回転検出装置は、主に餌釣り用の電動リールに関するものであり、ルアー釣りのようにルアーをキャスト(投げる)して巻き上げるという釣り(横の釣り)が念頭におかれものではない。そのため、投げることを目的とするスピニング・リールなどの回転数を測定する装置は提供されていない。
近年、トラウトのルアー釣りやソルトルアーにおいて、リールをより正確な回転数で一定に巻くことで釣果に大きな差が生じることが明らかになり、特に、トラウトの競技大会が開催されるような競技性の高いルアー釣りでは、そのテクニックが必要不可欠になってきている。またリールの巻きパターンも様々な変化をつけるテクニックが必要となるために、リールの単純な回転数だけの情報よりさらに詳細な角速度(所定の角度を回転するのに要する時間)のデーターが必要になる。
本発明は、釣り用リールに容易に取り付けることができ、ルアー釣りにおいて、釣り人が操作するリールの回転を検出して得られるデーターを解析、演算し、表示し、あるいは予め設定された各種パラメーターに応じて、釣果の向上のために釣り人をサポートする魚釣り用の情報処理システムを提供する。
また、本発明は、釣り用リールに容易に取り付けることができ、魚釣り用の情報処理システムの入力装置として適用可能であり、釣り人が操作するリールの回転を検出して、リールの正確な回転数、角速度を得ることができる回転検出装置を提供する。
また、本発明は、従来曖昧な感覚であったリールの巻き取り速度や巻き方(強弱など)を、より正確な数値として把握し、かつ釣り人が予め設定した狙いの巻き取り速度に視覚的に導くことが可能な、釣り用の情報処理システムを提供する。
また、本発明は、スマートフォンやウエアラブル・デバイス等と相互に通信可能な釣り用の情報処理システムを提供する。
また、本発明は、釣り人が操作するリールの回転を検出して、リールの正確な回転数、角速度を得ることができる回転検出装置を提供することによって、リールの回転も1回転だけでなく細かい角速度までも測定することが可能な、横の釣りであるルアー釣りに特化した釣り用の情報処理システムを提供する。
本発明の魚釣り用リールに取り付け可能な、釣り用の情報処理システムは、リールの回転を検出し、検出された回転を示すパルス信号を出力する回転検出手段と、釣り人が使用可能な複数のルアーに対応する様々なルアー・タイプの中から、実際に使用するルアーに対応するルアー・タイプを選択する選択スイッチと、複数のルアーに対応する様々なルアー・タイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターを格納し、回転検出手段と選択スイッチに接続されたデーター処理手段であって、回転検出手段から出力されたパルス信号と、選択スイッチにより選択されたルアータイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターに基づき、リールの巻き始めから巻き終わりまでの間、リールの回転数と角速度を演算する、データー処理手段と、データー処理手段に接続され、少なくとも、選択手段によって選択されたルアー・タイプと、演算されたリールの回転数と角速度を表示する表示手段と、を含む。
また、本発明の魚釣り用リールに取り付け可能な、釣り用の情報処理システムは、前述の表示手段に代えて、データー処理手段に接続され、スマートフォンおよびウエアラブル・デバイスを含むモバイル・デバイスと相互の通信を可能にするRFモジュールであって、少なくとも、選択手段によって選択されたルアー・タイプと、演算されたリールの回転数と角速度を、モバイル・デバイスに送信可能な、RFモジュールを含む。
また、本発明の釣り竿に装着された魚釣り用リールに取り付け可能な、リールの回転を検出する回転検出装置は、リールのハンドルの回転に同期して回転するように、リールのハンドルの逆側に取り付けられる磁石付回転体であって、磁石付回転体の回転軸を囲むようにN極、S極交互に配置される複数の磁性体を有する磁石付回転体と、釣り竿に固定され、先端にホールICを有する調節可能なヒンジ付きガイドであって、磁石付回転体の回転による磁性の変化を検知するために、ホールICを磁性体に対向するように配置するヒンジ付きガイドと、を備える。ホールICは、磁性の変化を示すパルス信号を出力する。
図1は、本発明の魚釣り用の情報処理システム10の概略を示すブロック図である。情報処理システム10は、入力手段として、回転検出手段11および各種の機能スイッチ12〜15、入力手段からの信号を処理する、マイクロコンピューターのようなデーター処理手段16、出力手段として、選択的に使用可能な簡易版の表示手段17、およびモバイル版で使用されるデーター通信用のRFモジュール18、ボタン電池等の小型電池で駆動される電源回路19からなる。
回転検出手段11は、現在市販されているスピニング・リールに容易に取り付けることができる、リールの回転数および角速度を検出可能な回転検出装置であり、例えば、磁石付回転体とホールICとを備え、リールを巻き始めると、ホールICは、ホール効果を利用して磁石付回転体の磁界の変化を検出し、リールの回転数および角速度に応じたパルス信号を出力する。
電源/コール・スイッチ12は、電源をON状態にして、情報処理システム10を動作状態にすると共に、それを初期設定し、他方、回転検出装置11または機能スイッチ12〜15から、所定の時間、例えば、3〜5分間、入力が無いと自動的に電源をOFF状態にする。
着水スイッチ13は、釣り人がルアーを投げて着水したと同時に押すことで、タイマーをカウント・ダウンし、予め入力されていたルアー・パラメーターに基づいて、飛距離(リールの巻き取り量)、ルアーの深度などの演算を可能にする。
モードスイッチ14は、例えば、オプションの機能追加のために任意のアプリケーションを適用する場合に準備されている。
選択スイッチ15は、釣り人が使用可能な複数のルアーの中から、実際に使用するルアーにしたがって、予め入力して設定されている各種パラメーターを選択する。例えば、選択スイッチ15の操作により、所定のスイッチ・コマンド1が選択されると、対応するルアー・タイプが選択され、そのタイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターが呼び出される。スイッチ・コマンド1が選択されると、ルアー・タイプAが選択され、スイッチ・コマンド2が選択されると、ルアー・タイプBが選択される、等である。
表1は、選択されたクランクタイプにける具体的なルアー・パラメーターを例示している。
標準飛距離は、釣り人がルアーを投げたときの標準飛距離を示す。均衡速度は、ルアーの十分な飛距離(例えば、10m以上)でのルアーの浮力と潜行力がつりあう速度を示す。均衡・巻き取り量補完係数は、釣り糸を巻き取るときに、近距離ではルアーの浮力とルアーを水面へ引っ張る力が加算されることから、その補完係数を示す。最大速度は、ルアーがバランスを壊さずに潜行していく最大速度を示す。最大速度時の潜行係数は、ルアーを投げたときに、最大速度時に1秒間に何cm潜るかを示す。中間速度時の潜行係数は、ルアーを投げたときに、潜行速度が非線形のために中間値として1秒間に何cm潜るかを予測した値を示す。その他に、ルアー・パラメーターとして、ルアーを投げた後の釣りの開始深度、リールの巻き取り速度、リールの巻き取り量、巻き取り量から予測されるルアーのおおよその深度等を設定することができる。これらのルアー・パラメーターは表示手段17に表示される。
図2は、特にトーナメントなど競技性の高く、リールの巻き取り速度の正確さが極めて重要視される管理釣り場のトラウトフィッシング用として構成される、本発明の情報処理システムのデーター処理手段16におけるメインプロセスを説明するためのフローチャートを示す。
電源/コール・スイッチ12をONすることによって、メインプロセスがスタートする(ステップ1)。
ステップ2において、スイッチ・コマンド1が選択されると、それに対応するルアー・タイプAのルアー・パラメーターが呼び出され、各種パラメーターは、表示手段17に表示される。それと共に、タイマー・リセット・フラグがONされ、タイマーがリセットされる(ステップ3)。
釣り人の投げたルアーが着水するとき、着水スイッチがONされると、着水コマンドが発生され、ルアーの深度を決定するために、タイマーのカウント・ダウンが開始される(ステップ4)。使用されるルアーがシンキング・ルアーであれば、ルアーの沈下とともに、カウント・ダウンが進行し、予め設定されたルアー・パラメーターの潜行(沈下)係数に基づき、ルアーの深度が刻々計算され、表示手段17に表示される。ルアーが着底したときに釣り人がリール・ハンドルを巻き始めると、あるいはルアーが着底しなくとも釣り人がリール・ハンドルを巻き始めると、タイマーのカウント・ダウンが停止し、それによってルアーの深度が決定され、表示手段17に表示される。このルアーの深度の決定により、このルーチンが終了する(ステップ5)。
使用されるルアーがフローティング・ルアーであれば、ステップ2において、スイッチ・コマンド1以外のスイッチ・コマンド(スイッチ・コマンド2または3)が選択されると、選択されたスイッチ・コマンドに対応するフローティング・ルアー(例えば、クランクベイト・タイプ)のルアー・パラメーターが呼び出され、スイッチ・コマンド1が選択された場合と同様に、ステップ3ないしステップ5が実行され、ルアーの深度の決定により、このルーチンが終了する(ステップ6)。
ルアーの着水後、選択されたスイッチ・コマンドに対応するクランクベイト・タイプの予め設定されたルアー・パラメーターに基づいて、ルアー深度が決定されることにより、釣り人は、ルアー深度の表示データーを参照し、ルアーの棚(遊泳層)あるいは釣り場の深度を確認することができ、またルアーの種類に応じて、棚(遊泳層)を通すルアーの適正速度を認識することができる。
選択されたスイッチ・コマンドのもとで、釣り人がリールの巻き取りを開始すると、回転トリガーありの判定がなされ(ステップ7)、タイマー・リセット・フラグがONされ、タイマーがリセットされる(ステップ8)。この判定により、回転検出手段11は、リールの回転数および角速度を示すために、パルス信号を出力する。
データー処理手段16は、回転検出手段11から出力されるパルス信号の波形の立下り、立上りをトリガー・イベントとして処理する。ステップ9において、リールの巻き始めの判定が行われ、その際、誤動作を回避するために、複数のパルス信号が検出されたときに、巻き始めと判定される。巻き始めが判定されると、ステップ10において、巻き始めコマンドが発生され、次に、ステップ11において、回転トリガー割り込み処理が許可される。回転トリガー割り込み処理が許可されると、リールの巻き終わりを判定するために、巻き終わり判定用タイマーが計時を開始する(ステップ12)。
回転トリガーがなく(ステップ7)、あるいはリールの巻き始めの判定が行われないと(ステップ9)、ルーチンはメインプロセスの最初のステップ1に戻される。
図3は、回転トリガー割り込み処理を説明するためのフローチャートを示す。
前述のように、回転トリガー割り込み処理が許可されると、回転検出手段11から出力されるパルス信号のパルス測定用タイマー・リセット・フラグがONされ、パルス測定用タイマーがリセットされ(ステップ111)、パルス極性の判定が行われる。パルス測定用タイマーは、1カウントを数ミリ秒とし、トリガー状態が維持される間、パルス信号のON状態またはOFF状態の間隔を計時し、パルス信号が反転されるごとにそのカウント数を検出し、そのカウント値に基づいてリールの回転数および角速度(所定の角度を回転するのに要する時間)を演算し、表示手段に表示する。
ステップ112において、回転検出手段11から出力されるパルス信号の電位が変化したときに、エッジ反転判定が実行される。巻き始めは、エッジ反転判定がOFFであり、パルス判定フラグがONにされ(ステップ116)、パルス測定用タイマーがスタートし、計時が行われる(ステップ117)。タイマーの計時は、次のエッジ反転が行われるまで保持される。(どんなに人間が早くリールを巻いても次のエッジ反転まで数10ミリ秒かかる。)
ステップ112においてエッジ反転判定がONのとき、即ち回転検出手段11から出力されるパルス信号の電位がHi状態からLow状態またはLow状態からHi状態へと変化したとき、パルス判定フラグがOFFにされ(ステップ113)、パルス測定用タイマーによる計時をストップし(ステップ114)、パルス測定用タイマーのカウント値によって示されるパルス幅データーは、データー処理手段16に含まれる記憶手段に適宜格納され、このパルス幅データーに基づいて、リールの回転数、角速度が演算される(ステップ115)。
ステップ112においてエッジ反転判定がONのとき、即ち回転検出手段11から出力されるパルス信号の電位がHi状態からLow状態またはLow状態からHi状態へと変化したとき、パルス判定フラグがOFFにされ(ステップ113)、パルス測定用タイマーによる計時をストップし(ステップ114)、パルス測定用タイマーのカウント値によって示されるパルス幅データーは、データー処理手段16に含まれる記憶手段に適宜格納され、このパルス幅データーに基づいて、リールの回転数、角速度が演算される(ステップ115)。
次のルーチンではエッジ反転判定がそのままのため(OFF)、再度パルス判定フラグON(ステップ116)、パルス測定用タイマーON(ステップ117)となり、巻き続けている限り、このルーチンを繰り返すことで、回転パルスの両方(Hi側とLow側)のパルス幅を計測することができる。
リールの巻き終わりの判定は、回転トリガー割り込み処理の許可によって計時を開始した巻き終わり判定用タイマーをモニターし(ステップ12)、回転トリガーが数秒無いことを判定することで可能である(ステップ118)。巻き終わりが判定されると、巻き終わり判定用タイマーをOFFし、巻き終わりコマンドが発生される(ステップ119)。巻き終わりコマンドは、回転トリガー割り込み処理を不許可にする(ステップ120)。巻き終わりの判定がなされず(ステップ118)、あるいは回転トリガー割り込み処理が不許可とされると、ルーチンはメインプロセスのステップ1に戻される。
このようなメインプロセスのステップおよびトリガー割り込み処理のステップを通して得られる、リールの巻き始めから巻き終わりまでの回転数、角速度に基づき、リールの巻き取り距離が計算され、それを表示することも可能である。
図4は、回転検出手段11から出力されるパルス信号に対して、回転トリガー、着水スイッチがONで発生される着水コマンド、リールの巻き始めの判定により発生される巻き始めコマンド、回転トリガーにより発生される角速度データー、巻き終わりの判定により発生される巻き終わりコマンドのタイミングを示すタイムチャートである。このタイムチャートに示されるように、巻き始めコマンドは、誤動作を回避するために、複数のパルス信号が検出されたときに発生され、巻き終わりコマンドは、回転トリガーが数秒無いときに発生されることが理解される。
釣り人は、リールの巻き始めから巻き終わりまでの回転数、角速度のデーターを参照することによって、トラウトなどの淡水のルアー釣りやシーバスやメバルなどの海水のルアー釣りにおいて、釣り人は、リールの巻き取りによるルアーの適正速度を自在にコントロールでき、更にリールをより正確な回転数で一定に巻くことができる。その結果、競技性の高いルアー釣りであっても、感覚重視のリール操作のテクニックでなく、データーに基づいたより高度な釣りの戦略が可能になる。
本発明は、図1において、表示手段17に代えて、RFモジュール18を介して、スマートフォン等と通信可能なモバイル版として構成することができる。例えば、RFモジュールとして、TELEC認証品であるRN42microchipを使用し、またBluetooth(TM)等の近距離無線技術を使用して、スマートフォンによって、情報処理システム10における各種表示データーを共有、表示することができる。
図5は、スピニング・リール50を備えた釣り竿51に、表示手段17(簡易版)を省いた情報処理システム10を含む装着デバイス52を取り付け、相互に通信可能な装着デバイス52とスマートフォン53とをモデル化して示している。装着デバイス52の情報処理システム10とスマートフォン53とで共有可能であり、かつスマートフォン53で表示可能なデーターは、例えば、通信中の情報処理システム10のアドレス、電池残量およびシステムエラー等の通信中の情報処理システム10の状態、角速度、着水スイッチの信号、リールの巻き始め状態信号、リールの巻き終わり状態信号、各種機能スイッチの信号等がある。
また、スマートフォン53の内部のデーターとして、使用可能な各種ルアーの個別情報(ルアー・パラメーター)、使用可能な各種リールの個別情報(1回転あたりの巻き取り量)、リールの巻き始めからの巻き取り量、巻き取り量のログ(釣り当日)、日付時間、演算により得られたルアーの潜行、遊泳深度等を格納することができる。
更に、情報処理システム10は、Bluetooth等の近距離無線技術を使用して、スマートフォン53を介して、或いは、スマートフォンと同様のOSを内蔵する眼鏡型表示デバイス54、腕時計型デバイス55のようなウエアラブル・デバイスと連動して、各種表示データーを共有、表示することができる。このようなスマートフォン、ウエアラブル・デバイス等のモバイル・デバイス側では、予め固有の識別コードを入力しておくことによって、数本の竿にそれぞれ情報処理システム10の装着デバイス42を取り付けても相互に干渉することは無い。
図6は、情報処理システム10を含む装着デバイス52と、ホストとして機能するスマートフォン53との間で実行される、相互に通信可能な処理を説明するフローチャートを示す。
電源/コール・スイッチ12をONすると(ステップ60)、情報処理システム10は、その動作を開始すると共に、ステップ61において、前述のように情報処理システム10を初期設定し、スマートフォン53との通信を可能にするために通信割り込み処理を許可し、更に、OFFタイマーの計時を開始し、所定の時間、例えば3〜5分間に回転検出手段11または各種機能スイッチ12〜15からの信号入力がない場合に、情報処理システム10の動作を終了するために、自動的に電源をOFFする。
通信割り込み処理が許可されると、RFモジュール18が初期化される(ステップ62)。例えば、データー処理手段16とRFモジュールの間のデーター伝送がUSART(非同期式シリアル通信規格)によって行われ、Bluetooth(TM)が採用されると、Bluetoothモジュールとして、RN42microchipが初期化される。
次に、ステップ64において、データー処理手段16は、RFモジュール18を介して、スマートフォン53との通信を要求するために、ホストコール送信を実行する。この要求に対して、スマートフォン53は、ホスト・リターン送信を実行する。
データー処理手段16は、RFモジュール18を介して、スマートフォン53からのホスト・リターン送信を受信すると、ホスト・リターン受信の完了を判定する(ステップ65)。
ホスト・リターン受信の完了が判定されると、図2および図3に関連して詳述したように、メインプロセスのステップ1以下の手順、およびトリガー割り込み処理のステップ11以下の手順が実行される。
ホスト・リターン受信の完了が判定されない場合、あるいはメインプロセスが完了した場合、ステップ64以下の手順が繰り返される(ステップ63)。
図7Aは、本発明の回転検出手段として適用可能な回転検出装置であって、スピニング・リールに装着可能な、リールの回転を検出可能な回転検出装置に含まれる磁石付回転体70の構成を示し、図7Bは、図7Aに示された磁石付回転体70の組み立て図である。
回転検出装置は、エンコーダーとして機能する磁石付回転体70を含み、スピニング・リールのハンドルの回転に同期して回転するように、スペーサー71を介してネジ72によってスピニング・リールに固定される。磁石付回転体70の本体は、非磁性体のアルミニウム合金など軽金属または樹脂製で、複数の小型の磁性体(ネオジウム磁石)73が、回転軸を囲むようにN極、S極交互に配置される。磁性体73が12極であれば角度30度ごとに磁性が変わることになり、磁性体73が2極であれば180度ごとに磁性が変わることになる。磁性体73の回転による磁性の変化を検出するために、磁性体63に対向してホールICが配置される。
図8は、磁性体73が12極タイプ(30度ごとの測定)の場合に、スピニング・リールのハンドル1回転の間に、ホールICにより検出される出力信号のタイムチャートを示す。磁石付回転体70(エンコーダー)が回転することで磁束密度がN極、S極交互に連続的に変化し、この磁性の変化は、ホールICにより検出され、N極、S極交互の極性の変化に応じてLow状態とHi状態に変化するパルス信号として出力される。図示されたパルス信号から理解されるように、釣り人がスピニング・リールのハンドルを早く操作した場合および遅く操作した場合は、パルス信号の出力は、パルス幅の変化および周波数の変化として示される。このように、回転検出装置から出力されるパルス信号に基づき、リールの回転数および角速度を検出することができる。検出データーは、必要に応じてアプリケーションの設計により、12回の移動平均速度や30度ごとのリアルタイム速度など自由に表示することができる。
図9Aは、スピニング・リール90を備えた釣り竿91に、情報処理システム10を含む装着デバイス52を取り付けた、本発明の使用形態を示す上方斜視図であり、図9Bは、その側面図である。
磁石付回転体70は、スピニング・リール90のハンドル91の回転に同期して回転するように、またハンドル91の逆側に配置されて、スペーサー71を介してネジ72によってスピニング・リール90に固定される。スピニング・リール90は、右巻き、左巻きの両方に対応するように設計されているため(ハンドルはネジ式固定方法で両側に取り付け可能である)、ハンドル91の逆側に容易に装着できかつハンドルに連動して回転することができる。通常、スピニング・リールを提供するメーカー及びリールの寸法により、使用される取り付けネジの径やピッチは様々であるため、適宜複数のアタッチメントを用意することで、磁石付回転体はスピニング・リールに容易に装着可能である。
回転検出装置は、磁石付回転体70と、ヒンジ付きガイド92の先端にホールICを仕込み、内部をシリコン樹脂等で防水加工した検知部93とを含み、検知部93は、磁石付回転体70の回転による磁性の変化を検出するために磁石付回転体70の磁性体73に対向して配置され、ヒンジ付きガイド92を介してスピニング・リール90の本体に取り付けられる。検知部93と装着デバイス52は、ケーブル94によって電気的に接続されている。装着デバイス52は、釣り人の視野を考慮して、例えば釣り竿91の把手95の前方に取り付けられる
図10Aは、回転検出装置の検知部93をスピニング・リール90および釣り竿91に装着するための具体的な構成の一例を示す正面図であり、図10Bは、そのような構成の側面図である。
図10Aは、回転検出装置の検知部93をスピニング・リール90および釣り竿91に装着するための具体的な構成の一例を示す正面図であり、図10Bは、そのような構成の側面図である。
先端に検知部93を有するヒンジ付きガイド92は、取り付け台座100に固定される。
ヒンジ付きガイド92は、2カ所にヒンジを有している。取り付け台座100は、釣り竿91への装着用のベルト101を有し、ベルト101を釣り竿91に巻回することによって、取り付け台座100を釣り竿91に固定する。ヒンジ付きガイド92は、スピニング・リール90への装着用のベルト102を有し、ベルト102をスピニング・リール90に巻回することによって、ヒンジ付きガイド92をスピニング・リール90に固定する。回転検出装置は、スピニング・リールの右巻き、左巻き両方に対応でき、スピニング・リール90への装着用のベルト102は、スピニング・リール90を釣り竿91に固定した状態で、スピニング・リールのリール・フットの前後、即ち右巻き用では後方、左巻きでは前方において装着される。また、検知部93は、ヒンジ付きガイド92を適切に調節することによって、磁石付回転体70の磁性体73に対して最適の検出感度を得ることができる。
ヒンジ付きガイド92は、2カ所にヒンジを有している。取り付け台座100は、釣り竿91への装着用のベルト101を有し、ベルト101を釣り竿91に巻回することによって、取り付け台座100を釣り竿91に固定する。ヒンジ付きガイド92は、スピニング・リール90への装着用のベルト102を有し、ベルト102をスピニング・リール90に巻回することによって、ヒンジ付きガイド92をスピニング・リール90に固定する。回転検出装置は、スピニング・リールの右巻き、左巻き両方に対応でき、スピニング・リール90への装着用のベルト102は、スピニング・リール90を釣り竿91に固定した状態で、スピニング・リールのリール・フットの前後、即ち右巻き用では後方、左巻きでは前方において装着される。また、検知部93は、ヒンジ付きガイド92を適切に調節することによって、磁石付回転体70の磁性体73に対して最適の検出感度を得ることができる。
図11Aは、簡易版として構成される装着デバイス52の外観を示す上方斜視図であり、図11Bは、モバイル版として構成される装着デバイス52’の外観を示す上方斜視図である。装着デバイス52、52’は、共に複数の機能スイッチ110を備えているが、簡易版の装着デバイス52は、小型の液晶ディスプレー111を備え、モバイル版の装着デバイス52’は、液晶ディスプレーの代わりに、例えば電池ホルダー112を備えている。
10:情報処理システム
11:回転検出手段
12:電源/コール・スイッチ(機能スイッチ)
13:着水スイッチ(機能スイッチ)
14:モードスイッチ(機能スイッチ)
15:選択スイッチ(機能スイッチ)
16:データー処理手段
17:表示手段
18:RFモジュール
19:電源回路
50:スピニング・リール
51:釣り竿
52、52’:装着デバイス
53:スマートフォン
11:回転検出手段
12:電源/コール・スイッチ(機能スイッチ)
13:着水スイッチ(機能スイッチ)
14:モードスイッチ(機能スイッチ)
15:選択スイッチ(機能スイッチ)
16:データー処理手段
17:表示手段
18:RFモジュール
19:電源回路
50:スピニング・リール
51:釣り竿
52、52’:装着デバイス
53:スマートフォン
Claims (6)
- 魚釣り用リールに取り付け可能な、釣り用の情報処理システムであって、
前記リールの回転を検出し、検出された回転を示すパルス信号を出力する回転検出手段と、
釣り人が使用可能な複数のルアーに対応するルアー・タイプの中から、実際に使用するルアーに対応するルアー・タイプを選択する選択スイッチと、
前記複数のルアーに対応するルアー・タイプのそれぞれに対して予め設定されたルアー・パラメーターを格納し、前記回転検出手段と前記選択スイッチに接続されたデーター処理手段であって、前記回転検出手段から出力された前記パルス信号と、前記選択スイッチにより選択されたルアー・タイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターに基づき、前記リールの巻き始めから巻き終わりまでの間、前記リールの回転数と角速度を演算する、データー処理手段と、
前記データー処理手段に接続され、少なくとも、前記選択手段によって選択されたルアー・タイプと、演算された前記リールの回転数と角速度を表示する表示手段と、
を含む情報処理システム。 - 魚釣り用リールに取り付け可能な、釣り用の情報処理システムであって、
前記リールの回転を検出し、検出された回転を示すパルス信号を出力する回転検出手段と、
釣り人が使用可能な複数のルアーに対応するルアー・タイプの中から、実際に使用するルアーに対応するルアー・タイプを選択する選択スイッチと、
前記複数のルアーに対応するルアー・タイプのそれぞれに対して予め設定されたルアー・パラメーターを格納し、前記回転検出手段と前記選択スイッチに接続されたデーター処理手段であって、前記回転検出手段から出力された前記パルス信号と、前記選択スイッチにより選択されたルアー・タイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターに基づき、前記リールの巻き始めから巻き終わりまでの間、前記リールの回転数と角速度を演算する、データー処理手段と、
前記データー処理手段に接続され、スマートフォンおよびウエアラブル・デバイスを含むモバイル・デバイスと相互の通信を可能にするRFモジュールであって、少なくとも、前記選択手段によって選択されたルアー・タイプと、演算された前記リールの回転数と角速度を、前記モバイル・デバイスに送信可能な、RFモジュールと、
を含む情報処理システム。 - 前記データー処理手段に接続され、釣り人によって投げられたルアーが着水したときにONされる着水スイッチを更に含み、前記着水スイッチがONされたときに、前記データー処理手段は、選択されたルアー・タイプに対して予め設定されたルアー・パラメーターに基づき、少なくとも前記ルアーの深度を演算する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
- 前記ルアー・パラメーターは、標準飛距離、均衡速度、均衡・巻き取り量補完係数、最大速度、最大速度時の潜行係数、中間速度時の潜行係数を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理システム。
- 前記回転検出手段は、磁石付回転体と、前記磁石付回転体の回転による磁性の変化を検知し、前記磁性の変化を示すパルス信号を出力するホールICを含み、前記データー処理手段は、前記パルス信号のパルス幅と周波数に基づき、前記リールの回転数および角速度を演算する、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理システム。
- 釣り竿に装着された魚釣り用リールに取り付け可能な、前記リールの回転を検出する回転検出装置であって、
リールのハンドルの回転に同期して回転するように、前記リールのハンドルの逆側に取り付けられる磁石付回転体であって、前記磁石付回転体の回転軸を囲むようにN極、S極交互に配置される複数の磁性体を有する磁石付回転体と、
前記釣り竿に固定され、先端にホールICを有する調節可能なヒンジ付きガイドであって、前記磁石付回転体の回転による磁性の変化を検知するために、前記ホールICを前記磁性体に対向するように配置するヒンジ付きガイドと、
を備え、前記ホールICが前記磁性の変化を示すパルス信号を出力するように構成された回転検出装置。
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