JP2002253088A - 釣り具とその相対位置認識システム - Google Patents

釣り具とその相対位置認識システム

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JP2002253088A
JP2002253088A JP2001058263A JP2001058263A JP2002253088A JP 2002253088 A JP2002253088 A JP 2002253088A JP 2001058263 A JP2001058263 A JP 2001058263A JP 2001058263 A JP2001058263 A JP 2001058263A JP 2002253088 A JP2002253088 A JP 2002253088A
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Makoto Chiba
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は釣り具とその相対位置認識システム
に関し、釣り船での釣りに於て、自分のいる位置がポイ
ントからどのくらいずれているかを把握することのでき
る釣り具とその相対位置認識システムを提供することを
目的とする。 【解決手段】 請求項1に係る釣り具の相対位置認識シ
ステムは、釣り人に釣り情報を報知する報知手段を備え
た釣り具と、当該釣り具の現在位置を検出する位置検出
手段,任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段
及び当該記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比
較する比較手段とからなる相対位置検出装置とで構成さ
れ、上記相対位置検出装置で導かれた釣り具の現在位置
と記憶手段の記憶位置との相対位置を、上記報知手段に
報知させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り具とその相対
位置認識システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの魚釣用リールには、回転数
検出手段で検出したスプールの回転数を基に釣糸の繰出
し量を計測する糸長計測装置が備えられており、斯かる
糸長計測装置の糸長計測値を基に、所定の棚位置に仕掛
けを繰り出すことができるようになっている。
【0003】そして、実用新案登録第2500266号
公報に開示されるように、従来、リール本体に装着した
表示器には上カラ表示部と棚カラ表示部が設けられてお
り、糸長計測装置の計測結果を基に、水面からの仕掛け
の水深が上カラ表示部に表示され、棚からの仕掛けの水
深が棚カラ表示部に表示されるようになっている。とこ
ろで、近年、海上に於ける釣り船の位置を把握する方法
としてGPS等の位置検索システムが釣り船に装備され
ており、特にGPSの場合、複数の衛星から発信された
信号を受信してその信号到達の時間差を計測することで
位置の割り出しを行うため、釣り船の現在位置を正確に
把握することが可能となっている。
【0004】そして、船釣りを行う場合、釣り人は釣り
船で魚の多いポイントまで運んでもらい、そのポイント
で表示器の表示を見乍ら、仕掛けを棚位置まで繰り出し
て釣りを行うのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、釣りを行
っている間に釣り船は潮の流れや風の影響でポイントか
ら流されてしまい、仕掛けの投入位置とポイントとの間
に誤差が生じてしまうが、船での釣りに於ては、まわり
にランドマーク等が極めて少ないためにポイントの位置
を認識する方法が乏しく、このため、釣り人はポイント
までなるべく仕掛けを正確に投入するのに経験と勘に頼
らざるを得ず、経験の多い人と少ない人とで釣果に大き
な差が生じているのが実情であった。
【0006】また、既述したようにGPS等の位置検索
システムによって釣り船の位置を把握することはできる
が、釣り人は実釣中にキャビンに入ることは稀であり、
実際に自分の位置を把握することは困難である。而も、
実際に釣り人が欲しい情報は、自分の位置がどこである
かということではなく、自分がどれだけポイントから離
れているかという相対的な位置情報である。
【0007】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、釣り船での釣りに於て、自分のいる位置がポイント
からどのくらいずれているかを把握することのできる釣
り具とその相対位置認識システムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る釣り具の相対位置認識システムは、
釣り人に釣り情報を報知する報知手段を備えた釣り具
と、当該釣り具の現在位置を検出する位置検出手段,任
意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及び当該
記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較する比
較手段とからなる相対位置検出装置とで構成され、上記
相対位置検出装置で導かれた釣り具の現在位置と記憶手
段の記憶位置との相対位置を、上記報知手段に報知させ
ることを特徴とし、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の釣り具の相対位置認識システムに於て、釣り具が魚
釣用リールであることを特徴とする。
【0009】そして、請求項3に係る釣り具は、釣り具
の現在位置を検出する位置検出手段,任意に設定可能な
所定の位置を記憶する記憶手段及び当該記憶手段の記憶
位置と釣り具の現在位置とを比較する比較手段とからな
る相対位置検出装置のうちの少なくとも何れか一つの手
段と、当該手段を除く相対位置検出装置の残りの手段で
得られたデータを送信する外部送信手段からの送信デー
タを受信する受信部と、釣り人に釣り情報を報知する報
知手段とを備え、上記報知手段に、相対位置検出装置で
導かれた自らの現在位置と記憶手段の記憶位置との相対
位置を報知可能としたことを特徴とし、請求項4に係る
釣り具は、釣り具の現在位置を検出する位置検出手段,
任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及び当
該記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較する
比較手段とからなる外部の相対位置検出装置で得られた
データを送信する外部送信手段からの送信データを受信
する受信部と、釣り人に釣り情報を報知する報知手段と
を備え、当該報知手段に、相対位置検出装置で導かれた
自らの現在位置と記憶手段の記憶位置との相対位置を報
知可能としたことを特徴とする。
【0010】また、請求項5に係る釣り具は、釣り具の
現在位置を検出する位置検出手段,任意に設定可能な所
定の位置を記憶する記憶手段及び当該記憶手段の記憶位
置と釣り具の現在位置とを比較する比較手段とからなる
相対位置検出装置と、釣り人に釣り情報を報知する報知
手段とを備え、当該報知手段に、相対位置検出装置で導
かれた自らの現在位置と記憶手段の記憶位置との相対位
置を報知可能としたことを特徴とし、請求項6に係る発
明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣
り具に於て、釣り具が魚釣用リールであることを特徴と
する。
【0011】(作用)請求項1に係る相対位置認識シス
テムによれば、釣り具の報知手段に、相対位置検出装置
で導かれた自らの釣り具の現在位置と記憶手段の記憶位
置との相対位置を釣り人に報知し、請求項2に係る発明
によれば、自らの魚釣用リールの現在位置と記憶手段の
記憶位置との相対位置を、報知手段を介して釣り人に報
知する。
【0012】また、請求項3乃至請求項5に係る発明に
あっても、釣り具の報知手段を介して、相対位置検出装
置で導かれた自らの現在位置と記憶手段の記憶位置との
相対位置を釣り人に報知し、請求項6に係る発明では、
自らの魚釣用リールの現在位置と記憶手段の記憶位置と
の相対位置を報知手段を介して釣り人に報知する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0014】図1は請求項1及び請求項2の一実施形態
に係る相対位置認識システムを構成する請求項3及び請
求項6の魚釣用リールの一実施形態を示し、図中、1は
リール本体3のフレーム、5,7は当該フレーム1の左
右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプール軸を介
してスプール9が回転可能に支持されている。スプール
9は、スプールモータの駆動やハンドル11の巻取り操
作で回転して釣糸が巻回されるようになっており、スプ
ールモータはスプール9前方のフレーム1に一体成形さ
れたモータケース内に収納されている。
【0015】そして、側板7の上部前方には、特許第2
977978号公報で開示された電動リールと同様、ス
プールモータ13のモータ出力を調節するレバー形状の
モータ出力調節体(以下、「パワーレバー」という)1
3がハンドル11と同方向へ回転操作可能に取り付けら
れており、当該パワーレバー13の操作で、制御ボック
ス15内に装着した図2のマイクロコンピュータ(制御
手段)17が、モータ出力をモータ停止状態から最大値
(0〜100%)まで連続的に増減してスプール9の巻
取り速度を制御するようになっている。
【0016】また、制御ボックス15の上部の操作パネ
ル19上には、側板7内に装着したクラッチ機構のクラ
ッチスイッチ21が装着されており、当該クラッチスイ
ッチ21の操作でクラッチ機構がON/OFFに切り換
わって、スプール9へのスプールモータやハンドル11
の駆動力が伝達,遮断されるようになっている。
【0017】一方、図1中、23はスプール9の回転数
とその回転方向を検出する回転数検出手段で、当該回転
数検出手段23は、フレーム1に装着された一対のリー
ドスイッ25と、これに対向してスプール9の一端側周
縁部に固着された複数のマグネット27とで構成されて
おり、リードスイッチ25はマイクロコンピュータ17
のCPUに接続されている。
【0018】而して、CPUは、特開平5−10356
7号公報で開示された魚釣用リールと同様、リードスイ
ッチ25から出力されるスプール9の正転,逆転の判定
信号を取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると
共に、リードスイッチ25から取り込むスプール9の回
転パルス信号をカウントして、この計数値を基にマイク
ロコンピュータ17のROMに記憶された糸長計算式を
演算実行するようになっている。
【0019】そして、CPUは、表示駆動回路を介して
その演算結果を、操作パネル19上の表示器29に表示
させるようになっており、釣り人は斯かる表示値を確認
し乍ら、所定の水深に仕掛けを繰り出したり、ハンドル
11やパワーレバー13の操作で釣糸を巻き上げること
ができることとなる。また、操作パネル19上には、表
示器29に隣接してリセットスイッチ31やモードスイ
ッチ33,棚スイッチ35,コマセスイッチ37等が装
着されており、図3に示すようにモードスイッチ33の
操作で、マイクロコンピュータ17は「実釣モード」,
「自船位置表示モード」,「相対位置表示モード」に順
次切り換わるようになっている。
【0020】即ち、既述したようにマイクロコンピュー
タ17は、リードスイッチ25から取り込むスプール9
の回転パルス信号をカウントし、この計数値を基に糸長
計算式を演算実行して演算結果を表示器29に表示させ
るが、図1に示すように表示器29には、従来と同様、
上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bが設けられて
おり、実釣モードや相対位置表示モードに於て、マイク
ロコンピュータ17はリードスイッチ25からの回転パ
ルス信号を基に釣糸の繰出し量を演算して、この演算結
果を上カラ表示部29aに表示する。
【0021】そして、釣糸が竿先から水面まで繰り出さ
れた処で釣り人がリセットスイッチ31を操作すると、
上カラ表示部29aの表示値が「0.0」にリセットさ
れるようになっている。この後、釣り人が釣糸を繰り出
していくと、糸長計測手段で計測された糸長計測値が上
カラ表示部29aに表示され、そして、釣糸が例えば9
5.5m繰り出された処で棚スイッチ35を操作する
と、棚カラ表示部29bに「0.0」が表示されて棚位
置が設定され、以後、釣糸の巻上げに伴う棚位置からの
仕掛けの位置と水面からの繰出し量が、上カラ表示部2
9aと棚カラ表示部29bに、夫々、表示されるように
なっている。
【0022】更にまた、表示器29には、図4に示すよ
うに上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに加え、
デジタル文字によるデジタル表示部29c-1と、当該デ
ジタル表示部29c-1を囲む8片のセグメント29c-2
とで構成された従来周知のタイマー表示部29cが設け
られており、上述したコマセスイッチ37の操作で制御
ボックス15内の計時手段が作動し、そして、計測され
た時間がタイマー表示部29cに表示されて、コマセの
詰替え時期が確認できるようになっている。
【0023】ところで、既述したように釣りを行ってい
る間に釣り船は潮の流れや風の影響でポイントから流さ
れ、仕掛けの投入位置と所定のポイントとの間に誤差が
生じる。そして、海上にはまわりにランドマークが極め
て少ないためポイントの位置を認識する方法が乏しく、
釣り人はポイントまで仕掛けを正確に投入するのに経験
と勘に頼らざるを得なかった。
【0024】しかし、近年、海上に於ける自船位置を把
握するためにGPS等の位置検索システムが釣り船に備
わっており、図2に示すように釣り船47では、GPS
受信機41のアンテナ(ANT)43で受信した複数の
GPS衛星からの電波をマイクロコンピュータ45で演
算処理して、自船の現在位置が把握できるようになって
いる。
【0025】そこで、本実施形態は、上記構成に加え、
釣り船47にジャイロ49を装着し、これをマイクロコ
ンピュータ45に接続することで釣り船47の現在位置
と向きを判断させると共に、そのデータを送信機51の
アンテナ(ANT)53を介して魚釣用リール55側に
送信させるようになっている。一方、魚釣用リール55
には、送信機51からの送信データをアンテナ(AN
T)57を介して受信する受信機59が装着されてお
り、受信機59は受信データをマイクロコンピュータ1
7に入力する。
【0026】そして、釣り人がモードスイッチ33を押
して実釣モードから自船位置表示モードに切り換える
と、図5に示すようにマイクロコンピュータ17は、釣
り船47側から受信した魚釣用リール55(乗船してい
る釣り船47)の現在位置を、表示駆動回路64を介し
て上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに、夫々、
表示させるようになっている。
【0027】尚、図5に示すように本実施形態では、上
カラ表示部29aに経度(東経)、そして、棚カラ表示
部29bに緯度(北緯)を表示させている。そして、斯
かる自船位置表示モードで釣り人がモードスイッチ33
を長押しすると、その現在位置がポイントとしてマイク
ロコンピュータ17の自船位置記憶装置(RAM)63
に記憶されて、マイクロコンピュータ17が相対位置表
示モードに移行するようになっている。
【0028】而して、既述したように釣りを行っている
間に釣り船47は、図7に示すように潮の流れや風の影
響で設定したポイントPから流され、仕掛けの投入位置
とポイントPとの間に誤差が生じる。そこで、相対位置
表示モードに於てマイクロコンピュータ17のCPU
は、釣り船47側から受信するデータ(釣り船47の現
在位置と向き)に基づき、魚釣用リール55の現在位置
と設定したポイントPとを比較して、図6に示すように
タイマー表示部29cのデジタル表示部29c-1にポイ
ントPまでの距離を表示させると共に、セグメント29
c-2を用いてポイントPの方向を表示させるようになっ
ている。
【0029】尚、セグメント29c-2は船首が上に設定
されている。そして、図6に示すようにマイクロコンピ
ュータ17は、この相対位置表示モードで、上カラ表示
部29aと棚カラ表示部29bを、釣糸の繰出しに伴う
糸長計測値の表示に切り換えるようになっている。ま
た、実釣モードまたは相対位置表示モードで釣り人がコ
マセスイッチ37を操作すると、相対位置表示モードに
於て、タイマー表示部29cは例えば1分毎に当初の機
能であるコマセタイマの表示と、図6に示すポイントP
までの距離と方向の表示とに順次切り換わるように構成
されている。
【0030】そして、図6の相対位置表示モードで釣り
人がモードスイッチ33を再び長押しすると、マイクロ
コンピュータ17は実釣モードに切り換わって、図4に
示すようにタイマー表示部29cが当初のタイマ表示機
能に切り換わるようになっている。本実施形態に係る魚
釣用リール55はこのように構成されており、先ず、釣
り船47に乗船した釣り人は、釣り船47によって所定
のポイントに案内され、斯かるポイントで釣りを行うこ
ととなるが、ポイントに着いて釣り船47側から釣り船
47の現在位置と向きを送信機51を介して魚釣用リー
ル55側に送信させ、魚釣用リール55ではこれを受信
機59で受信して、この受信データをマイクロコンピュ
ータ17に入力させる。
【0031】そして、釣り人がモードスイッチ33を操
作してマイクロコンピュータ17を自船位置表示モード
に切り換えると、釣り船47側から受信した釣り船4
7、即ち、魚釣用リール55の現在位置が図5の如く上
カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに表示されるこ
ととなる。
【0032】而して、斯かる状態で釣り人がモードスイ
ッチ33を長押しすれば、その現在位置がポイントPと
してマイクロコンピュータ17の自船位置記憶装置63
に記憶され、この後、モード切換えスイッチ33を再び
長押ししてマイクロコンピュータ17を実釣モードに切
り換えて釣りを開始すればよい。斯かる実釣モードに於
て、クラッチスイッチ21の操作でクラッチ機構がクラ
ッチON/OFFに切り換わり、釣糸の繰出しに伴い、
糸長計測手段で計測された糸長計測値が上カラ表示部2
9aに表示され、釣糸が例えば95.5m繰り出された
処で底/棚設定スイッチ35を操作すると、棚カラ表示
部29bに「0.0」が表示されて底位置が設定され、
以後、釣糸の巻上げに伴う棚位置からの仕掛けの位置と
水面からの繰出し量が、上カラ表示部29aと棚カラ表
示部29bに夫々表示されることとなる。
【0033】そして、魚の当たりが合った場合に、クラ
ッチスイッチ21の操作でクラッチ機構をクラッチON
に切り換えれば、ハンドル11やパワーレバ13の操作
で釣糸がスプール9に巻き取られ、また、釣場の状況に
応じたパワーレバー13の操作でスプールモータが停止
したり、巻取り速度が低速から高速へ連続的に切り換わ
ることとなる。
【0034】しかし、釣りを行っている間に釣り船47
は、図7に示すように潮の流れや風の影響で設定したポ
イントPから流され、仕掛けの投入位置とポイントPと
の間に誤差が生じてくる。そこで、釣り人が実釣時にモ
ードスイッチ33を操作してマイクロコンピュータ17
を実釣モードから自船位置表示モードを経て相対位置表
示モードに切り換えると、マイクロコンピュータ17
は、図6及び図7に示すように釣り船47側から受信す
るデータ(釣り船47の現在位置と向き)に基づき、魚
釣用リール55の現在位置と設定したポイントPとを比
較,演算して、タイマー表示部29cのデジタル表示部
29c-1にポイントPまでの距離を表示し、また、セグ
メント29c-2を用いてポイントPの方向を表示させる
と共に、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bの表
示を、釣糸の繰出しに伴う糸長計測値に切り換える。
【0035】従って、釣り人は、タイマー表示部29c
の表示値を見乍ら、ポイントPの方向に仕掛けを投入す
ることで設定したポイントPに仕掛けが繰り出され、ま
た、釣り船47がポイントPから余りにも遠くへ流され
ている場合には、釣り船47をポイントPまで戻しても
らえばよい。このように本実施形態に係る相対位置認識
方法とこれを用いた魚釣用リール55によれば、釣り船
47での釣りに於て、自分のいる位置がポイントPから
どのくらいずれているかを把握することができるため、
勘と経験に頼っていた従来に比し始めての釣場でも確実
に釣果を伸ばすことが可能となった。
【0036】また、本実施形態によれば、魚釣用リール
55の表示器29を通して自分のいる位置とポイントP
との相対位置が認識できるようにしたので、相対位置を
認識する釣り具以外の別途の余分な荷物(装置)を釣り
場に持っていく必要がない利点を有する。尚、上記実施
形態では、表示器29を通して自分のいる位置とポイン
トPとの相対位置が認識できるようにしたが、別途音声
による報知によって相対位置を認識させてもよい。
【0037】また、上記実施形態では、相対位置検出装
置のうち、自らの現在位置を検出する位置検出手段とし
てのGPS受信機41とジャイロ49,マイクロコンピ
ュータ45、そして、このデータを送信する外部送信手
段としての送信機51を釣り船47側に装着すると共
に、相対位置検出装置の残りの手段、即ち、任意に設定
可能なポイントPを記憶する記憶手段としての自船位置
記憶装置63と、ポイントPと現在位置とを比較する比
較手段としてのマイクロコンピュータ17、そして、送
信機51からの送信データを受信する受信機59を魚釣
用リール55側に装着したが、図示しない請求項4及び
請求項6の一実施形態のようにGPS受信機41とジャ
イロ49,自船位置記憶装置63を釣り船47側に装着
すると共に、ポイントPと現在位置とを比較する比較手
段としての機能を釣り船47側のマイクロコンピュータ
45に持たせ、魚釣用リール側には、単に送信機51か
らの送信データを受信する受信機59と、マイクロコン
ピュータ47で処理済みのデータを表示させる表示器2
9のみを装着してもよい。
【0038】而して、この実施形態によっても、釣り人
は釣り船47での釣りに於て、自分のいる位置がポイン
トPからどのくらいずれているかを把握することができ
ることは勿論、上記実施形態の魚釣用リール55に比し
リール全体の小型,軽量化が図れる利点を有する。更に
また、図示しない請求項5及び請求項6の一実施形態の
ように相対位置検出装置の総ての手段、即ち、自らの現
在位置を検出する位置検出手段としてのGPS受信機と
ジャイロやマイクロコンピュータ,任意に設定可能な所
定のポイントを記憶する記憶手段としての自船位置記憶
装置,表示器等を総て魚釣用リール側に装着すると共
に、ポイントと現在位置とを比較する比較手段としての
機能を上記マイクロコンピュータに持たせてもよい。
【0039】而して、この実施形態によっても、釣り人
は釣り船47での釣りに於て、自分のいる位置がポイン
トPからどのくらいずれているかを把握することができ
ることは勿論、様々なポイントに於て、釣り人自らがリ
ールを通してポイントの設定が可能となるので、実績の
あるポイントや複数回訪れるポイント等を魚釣用リール
に記憶させることで独自のデータを複数保有することが
できることとなって、更に釣果を期待することができ
る。
【0040】そして、上記各実施形態は、請求項1に係
る発明と請求項3乃至請求項5の発明を魚釣用リールに
適用したものであるが、これらの発明は、魚釣用リール
に限定されず、例えば釣竿やクーラーボックスといった
その他の釣り具に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項
2に係る発明によれば、釣り人は釣り船での釣りに於
て、自分のいる位置がポイントからどのくらいずれてい
るかを把握することができるため、勘と経験に頼ってい
た従来に比し始めての釣場でも確実に釣果を伸ばすこと
が可能となった。
【0042】また、請求項3及び請求項6に係る発明に
あっても、釣り人は釣り船での釣りに於て、自分のいる
位置がポイントからどのくらいずれているかを把握する
ことができ、更にまた、相対位置を認識する釣り具以外
の余分な荷物(装置)を釣り場に持っていく必要がない
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の一実施形態に係る相対
位置認識システムを構成する請求項3及び請求項6の魚
釣用リールの一実施形態の平面図である。
【図2】相対位置認識システムのブロック図である。
【図3】モードスイッチの操作によるマイクロコンピュ
ータのモードの変化を示すフローチャートである。
【図4】実釣モードに於ける表示器の表示状態を示す説
明図である。
【図5】自船位置表示モードに於ける表示器の表示状態
を示す説明図である。
【図6】相対位置表示モードに於ける表示器の表示状態
を示す説明図である。
【図7】ポイントPに対する釣り船の位置と相対位置表
示モード時の表示器の表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 リール本体 9 スプール 13 パワーレバー 17,45 マイクロコンピュータ 21 クラッチスイッチ 29 表示器 29a 上カラ表示部 29b 棚カラ表示部 29c タイマー表示部 29c-1 デジタル表示部 29c-2 セグメント 33 モードスイッチ 41 GPS受信機 47 釣り船 49 ジャイロ 51 送信機 55 魚釣用リール 59 受信機 63 自船位置記憶装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り人に釣り情報を報知する報知手段を
    備えた釣り具と、 当該釣り具の現在位置を検出する位置検出手段,任意に
    設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及び当該記憶
    手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較する比較手
    段とからなる相対位置検出装置とで構成され、 上記相対位置検出装置で導かれた釣り具の現在位置と記
    憶手段の記憶位置との相対位置を、上記報知手段に報知
    させることを特徴とする釣り具の相対位置認識システ
    ム。
  2. 【請求項2】 釣り具は、魚釣用リールであることを特
    徴とする請求項1記載の釣り具の相対位置認識システ
    ム。
  3. 【請求項3】 釣り具の現在位置を検出する位置検出手
    段,任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及
    び当該記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較
    する比較手段とからなる相対位置検出装置のうちの少な
    くとも何れか一つの手段と、 当該手段を除く相対位置検出装置の残りの手段で得られ
    たデータを送信する外部送信手段からの送信データを受
    信する受信部と、 釣り人に釣り情報を報知する報知手段とを備え、 上記報知手段に、相対位置検出装置で導かれた自らの現
    在位置と記憶手段の記憶位置との相対位置を報知可能と
    したことを特徴とする釣り具。
  4. 【請求項4】 釣り具の現在位置を検出する位置検出手
    段,任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及
    び当該記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較
    する比較手段とからなる外部の相対位置検出装置で得ら
    れたデータを送信する外部送信手段からの送信データを
    受信する受信部と、 釣り人に釣り情報を報知する報知手段とを備え、 当該報知手段に、相対位置検出装置で導かれた自らの現
    在位置と記憶手段の記憶位置との相対位置を報知可能と
    したことを特徴とする釣り具。
  5. 【請求項5】 釣り具の現在位置を検出する位置検出手
    段,任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段及
    び当該記憶手段の記憶位置と釣り具の現在位置とを比較
    する比較手段とからなる相対位置検出装置と、 釣り人に釣り情報を報知する報知手段とを備え、 当該報知手段に、相対位置検出装置で導かれた自らの現
    在位置と記憶手段の記憶位置との相対位置を報知可能と
    したことを特徴とする釣り具。
  6. 【請求項6】 釣り具は、魚釣用リールであることを特
    徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の
    釣り具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003000111A (ja) * 2001-06-26 2003-01-07 Shimano Inc 釣り用リール
JP7181749B2 (ja) 2018-10-05 2022-12-01 株式会社シマノ ハンドル操作支援装置及びハンドル操作支援プログラム

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