JP3833130B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糸長計測装置を備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの魚釣用リールには、回転数検出手段で検出したスプールの回転数を基に釣糸の繰出し量を計測する糸長計測装置が備えられており、斯かる糸長計測装置の計測値を基に、所定の棚位置に仕掛けを繰り出すことができるようになっている。
【0003】
ところで、近年、海上に於ける釣り船の位置を把握する方法としてGPS等の位置検索システムが釣り船に装備されており、特にGPSの場合、複数の衛星から発信された信号を受信してその信号到達の時間差を計測することで位置の割り出しを行うため、釣り船の現在位置を正確に捉えることが可能となっている。
そして、船釣りを行う場合、釣り人は釣り船で魚の多いポイントまで運んでもらい、そのポイントで表示器の表示を見乍ら、仕掛けを棚位置まで繰り出して釣りを行うのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、釣りを行っている間に釣り船は潮の流れや風の影響でポイントから流されてしまい、仕掛けの投入位置とポイントとの間に誤差が生じてしまう。
而も、船釣りに於ては、周囲にランドマーク等が極めて少ないためにポイントの位置を認識する方法が乏しく、このため、釣り人はポイントまでなるべく仕掛けを正確に投入するのに経験と勘に頼らざるを得ず、経験の多い人と少ない人とで釣果に大きな差が生じているのが実情であった。
【0005】
また、既述したようにGPS等の位置検索システムによって釣り船の位置を把握することはできるが、釣り人は実釣中にキャビンに入ることは稀であり、実際に自分の現在位置を把握することは困難である。
而も、実際に釣り人が欲しい情報は、現在位置がどこか、また、自分がどれだけポイントから離れているか、更にまた、ポイントからどの方向にどの程度流されているか等、状況に応じ多種多様である。
【0006】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、例えば潮によって自分の乗った釣り船がポイントに対してどの方向にどの程度の速さで流されているのか、といったことを把握することのできる魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数に基づき糸長を計測して、その計測値を表示器に表示させる糸長計測装置を備えた魚釣用リールであって、前記魚釣用リールの現在位置を検出してそのデータを送信する外部送信手段からの送信データを受信する受信部と、任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段と、前記送信データと記憶手段に設定した記憶位置に基づき、記憶位置に対する魚釣用リールの移動方向と移動速度を検出する方向/速度検出手段とを備え、前記表示器に、魚釣用リールの移動方向と移動速度を表示可能としたことを特徴とする。
【0008】
そして、請求項2に係る発明は、釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数に基づき糸長を計測して、その計測値を表示器に表示させる糸長計測装置を備えた魚釣用リールであって、魚釣用リールの現在位置を検出する位置検出手段と、任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段と、前記位置検出手段の検出値と記憶手段に設定した記憶位置に基づき、記憶位置に対する魚釣用リールの移動方向と移動速度を検出する方向/速度検出手段とを備え、前記表示器に、魚釣用リールの移動方向と移動速度を表示可能としたことを特徴とする。
【0012】
(作用)
請求項1及び請求項2に係る魚釣用リールによれば、糸長計測装置の計測値が表示器に表示されると共に、位置検出手段の検出値と記憶手段に設定した記憶位置に基づき、方向/速度検出手段が当該記憶位置に対する釣り具の移動方向と移動速度を検出し、その検出結果が前記表示器に表示される。
【0013】
従って、例えば釣り人が魚釣用リールを持って乗船した釣り船が潮で流されているとき、潮によって釣り船がポイントに対してどの方向にどの程度の速さで流されているかが把握できることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は請求項1に係る魚釣用リールの一実施形態を示し、図中、1はリール本体3のフレーム、5,7は当該フレーム1の左右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプール軸を介してスプール9が回転可能に支持されている。
【0017】
スプール9は、スプールモータの駆動やハンドル11の巻取り操作で回転して釣糸が巻回されるようになっており、スプールモータはスプール9前方のフレーム1に一体成形されたモータケース内に収納されている。
そして、側板7の上部前方には、特許第2977978号公報で開示された電動リールと同様、スプールモータのモータ出力を調節するレバー形状のモータ出力調節体(以下、「パワーレバー」という)13がハンドル11と同方向へ回転操作可能に取り付けられており、当該パワーレバー13の操作で、制御ボックス15内に装着した図2のマイクロコンピュータ17が、モータ出力をモータ停止状態から最大値(0〜100%)まで連続的に増減してスプール9の巻取り速度を制御するようになっている。
【0018】
また、制御ボックス15の上部の操作パネル19上には、側板7内に装着したクラッチ機構のクラッチスイッチ21が装着されており、当該クラッチスイッチ21の操作でクラッチ機構がON/OFFに切り換わって、スプール9へのスプールモータやハンドル11の駆動力が伝達,遮断されるようになっている。
一方、図1中、23はスプール9の回転数とその回転方向を検出する回転数検出手段で、当該回転数検出手段23は、フレーム1に装着された一対のリードスイッ25と、これに対向してスプール9の一端側周縁部に固着された複数のマグネット27とで構成されており、リードスイッチ25はマイクロコンピュータ17のCPUに接続されている。
【0019】
而して、CPUは、特開平5−103567号公報で開示された魚釣用リールと同様、リードスイッチ25から出力されるスプール9の正転,逆転の判定信号を取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、リードスイッチ25から取り込むスプール9の回転パルス信号をカウントして、この計数値を基にマイクロコンピュータ17のROMに記憶された糸長計算式を演算実行するようになっている。
【0020】
そして、CPUは、後述する表示駆動回路61を介してその演算結果を、操作パネル19上の表示器29に表示させるようになっており、釣り人は斯かる表示値を確認し乍ら、所定の水深に仕掛けを繰り出したり、ハンドル11やパワーレバー13の操作で釣糸を巻き上げることができる。
また、操作パネル19上には、表示器29に隣接してリセットスイッチ31やモードスイッチ33,棚スイッチ35,コマセスイッチ37等が装着されており、図3に示すようにモードスイッチ33の操作で、マイクロコンピュータ17は「実釣モード」,「自船位置表示モード」,「相対位置表示モード」,「方向/速度表示モード」に順次切り換わるようになっている。
【0021】
即ち、既述したようにマイクロコンピュータ17は、リードスイッチ25から取り込むスプール9の回転パルス信号をカウントし、この計数値を基に糸長計算式を演算実行して演算結果を表示器29に表示させるが、図1に示すように表示器29には、従来と同様、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bが設けられており、実釣モードや相対位置表示モードに於て、マイクロコンピュータ17はリードスイッチ25からの回転パルス信号を基に釣糸の繰出し量を演算して、この演算結果を上カラ表示部29aに表示する。
【0022】
そして、釣糸が竿先から水面まで繰り出された処で釣り人がリセットスイッチ31を操作すると、上カラ表示部29aの表示値が「0.0」にリセットされるようになっている。
この後、釣り人が釣糸を繰り出していくと、糸長計測手段で計測された糸長計測値が上カラ表示部29aに表示され、そして、釣糸が例えば95.5m繰り出された処で棚スイッチ35を操作すると、棚カラ表示部29bに「0.0」が表示されて棚位置が設定され、以後、釣糸の巻上げに伴う棚位置からの仕掛けの位置と水面からの繰出し量が、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに、夫々、表示されるようになっている。
【0023】
更にまた、表示器29には、図4に示すように上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに加え、デジタル表示部29c-1と、当該デジタル表示部29c-1を囲む8片のセグメント29c-2とで構成された従来周知のタイマー表示部29cが設けられており、上述したコマセスイッチ37の操作で制御ボックス15内の計時手段が作動し、計時された時間がタイマー表示部29cに表示されてコマセの詰替え時期が確認できるようになっている。
【0024】
尚、上記タイマー表示部29cは、後述するように「方向/速度表示モード」に於て、設定した例えばポイントに対して釣り船が潮で流されている方向を矢印で表示すると共に、潮の流れの速度を表示する機能に切り換わるように構成されている。
ところで、既述したように釣りを行っている間に釣り船は潮の流れでポイントから流され、仕掛けの投入位置と所定のポイントとの間に誤差が生じる。そして、海上には周囲にランドマークが少ないためポイントの位置を認識することが難しく、釣り人はポイントに仕掛けを正確に投入するのに経験と勘に頼らざるを得なかった。
【0025】
しかし、近年、海上に於ける自船位置を把握するためにGPS等の位置検索システムが釣り船に備わっており、図2に示すように釣り船39では、GPS受信機41のアンテナ(ANT)43で受信した複数のGPS衛星からの電波をマイクロコンピュータ45で演算処理して、自船の現在位置が把握できるようになっている。
【0026】
そこで、本実施形態は、上記構成に加え、釣り船39にジャイロ47を装着し、これをマイクロコンピュータ45に接続することで釣り船39の現在位置と向きを判断させると共に、そのデータを送信機49のアンテナ(ANT)51を介して魚釣用リール53側に送信させるようになっている。
一方、魚釣用リール53には、送信機49からの送信データをアンテナ(ANT)55を介して受信する受信機57が装着されており、受信機57は受信データをマイクロコンピュータ17に入力する。
【0027】
そして、釣り人がモードスイッチ33を操作してマイクロコンピュータ17を実釣モードから自船位置表示モードに切り換えると、図5に示すようにマイクロコンピュータ17は、釣り船39側から受信した魚釣用リール53(乗船している釣り船39)の現在位置を、表示駆動回路59を介して上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに、夫々、表示させるようになっている。
【0028】
尚、図5に示すように本実施形態では、上カラ表示部29aに経度(東経)、そして、棚カラ表示部29bに緯度(北緯)を表示させている。
そして、斯かる自船位置表示モードで釣り人がモードスイッチ33を長押しすると、その現在位置がポイントとして自船位置記憶装置(RAM)61に記憶されて、マイクロコンピュータ17が相対位置表示モードに移行するようになっている。
【0029】
而して、既述したように釣りを行っている間に釣り船39は、図7に示すように潮の流れや風の影響で設定したポイントPから流され、仕掛けの投入位置とポイントPとの間に誤差が生じる。
そこで、先ず、相対位置表示モードに於てマイクロコンピュータ17は、釣り船39側からの送信データ(釣り船39の現在位置と向き)に基づき、魚釣用リール53の現在位置と設定したポイントPとを比較して、図6及び図7に示すようにタイマー表示部29cのデジタル表示部29c-1にポイントPまでの距離を表示させると共に、セグメント29c-2を用いてポイントPの方向を表示させるようになっている。
【0030】
尚、セグメント29c-2は船首が上に設定されている。
そして、図6に示すようにマイクロコンピュータ17は、この相対位置表示モードで、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bを、釣糸の繰出しに伴う糸長計測値の表示に切り換えるようになっている。
また、上記相対位置表示モードで、釣り人が更にモードスイッチ33を操作すると、マイクロコンピュータ17は方向/速度表示モードに移行する。
【0031】
而して、斯様に方向/速度表示モードに移行すると、既述したタイマー表示部29cは、図8に示すようにポイントPに対して釣り船39が潮で流されている方向を矢印で表示する方向表示部63-1と、潮の流れの速度(単位;m/s)をデジタル表示させる速度表示部63-2からなる方向/速度表示部63に切り換わる。そして、マイクロコンピュータ17は、釣り船39側からの送信データに基づき、魚釣用リール53の現在位置とポイントPから潮で流されている釣り船39の移動方向を求めて、これを方向表示部63-1に表示すると共に、設定したポイントPに対する単位時間当たりの釣り船39の移動量から潮の速度を求めて、これを速度表示部63-2に表示させるようになっている。
【0032】
そして、図8に示すようにマイクロコンピュータ17は、この方向/速度表示モードに於ても、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに糸長計測値を表示させる。
この後、釣り人がモードスイッチ33を操作すると、マイクロコンピュータ17は実釣モードに切り換わって、図4に示すように方向/速度表示部63がタイマ表示機能に切り換わり、また、各モードでリセットスイッチ31を操作すると、直ちに実釣モードに復帰するようになっている。
【0033】
本実施形態に係る魚釣用リール53はこのように構成されており、先ず、釣り船39に乗船した釣り人は、釣り船39によって所定のポイントに案内され、斯かるポイントで釣りを行うこととなるが、ポイントに着いて釣り船39側から釣り船39の現在位置と向きを送信機49を介して魚釣用リール53に送信させ、魚釣用リール53ではこれを受信機57で受信して、この受信データをマイクロコンピュータ17に入力させる。
【0034】
そして、釣り人がモードスイッチ33を操作してマイクロコンピュータ17を自船位置表示モードに切り換えると、釣り船39側から受信した釣り船39、即ち、魚釣用リール53の現在位置が図5の如く上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに表示されることとなる。
【0035】
而して、斯かる状態で釣り人がモードスイッチ33を長押しすれば、その現在位置がポイントPとして自船位置記憶装置61に記憶され、この後、リセットスイッチ31の操作でマイクロコンピュータ17を実釣モードに切り換えて釣りを開始すればよい。
斯かる実釣モードに於て、クラッチスイッチ21の操作でクラッチ機構がクラッチON/OFFに切り換わり、釣糸の繰出しに伴い、糸長計測手段で計測された糸長計測値が上カラ表示部29aに表示され、釣糸が例えば95.5m繰り出された処で底/棚設定スイッチ35を操作すると、棚カラ表示部29bに「0.0」が表示されて底位置が設定され、以後、釣糸の巻上げに伴う棚位置からの仕掛けの位置と水面からの繰出し量が、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bに夫々表示される。
【0036】
そして、魚の当たりが合った場合に、クラッチスイッチ21の操作でクラッチ機構をクラッチONに切り換えれば、ハンドル11やパワーレバー13の操作で釣糸がスプール9に巻き取られ、また、釣場の状況に応じたパワーレバー13の操作でスプールモータが停止したり、巻取り速度が低速から高速へ連続的に切り換わることとなる。
【0037】
しかし、釣りを行っている間に釣り船39は、図7に示すように潮の流れや風の影響で設定したポイントPから流され、仕掛けの投入位置とポイントPとの間に誤差が生じてくる。
そこで、釣り人がモードスイッチ33を操作してマイクロコンピュータ17を実釣モードから自船位置表示モードを経て相対位置表示モードに切り換えると、マイクロコンピュータ17は、図6及び図7に示すように釣り船39側から受信するデータ(釣り船39の現在位置と向き)に基づき、魚釣用リール53の現在位置と設定したポイントPとを比較,演算して、タイマー表示部29cのデジタル表示部29c-1にポイントPまでの距離を表示し、また、セグメント29c-2を用いてポイントPの方向を表示させると共に、上カラ表示部29aと棚カラ表示部29bの表示を、釣糸の繰出しに伴う糸長計測値に切り換える。
【0038】
更にまた、釣り人がモードスイッチ33を操作してマイクロコンピュータ17を相対位置表示モードから方向/速度表示モードに切り換えると、マイクロコンピュータ17は、釣り船39側からの送信データに基づき、魚釣用リール53の現在位置とポイントPから潮で流されている釣り船39の進行方向を求めて、図8に示すようにこれを方向表示部63-1に表示すると共に、ポイントPに対する単位時間当たりの釣り船39の移動量から潮の速度を求めて、これを速度表示部63-2に表示させる。
【0039】
従って、釣り人は、図7に示す相対位置表示モードや図8に示す方向/速度表示モードでの表示を見乍ら、ポイントPの方向に仕掛けを投入することで設定したポイントPに仕掛けが繰り出され、また、釣り船39がポイントPから余りにも遠くへ流されている場合には、釣り船39をポイントPまで戻してもらえばよい。
【0040】
このように本実施形態に係る魚釣用リール53によれば、船釣りに於て、自分のいる位置がポイントPからどのくらいずれているか、また、潮がどの方向にどの位の速度で流れているかを把握することができるため、勘と経験に頼っていた従来に比し初めての釣場でも、糸長計測データとの併用によって確実に釣果を伸ばすことが可能となった。
【0041】
また、本実施形態によれば、表示器29を通してポイントPとの相対位置や、潮がどの方向にどの位の速度で流れているかを認識できるため、これらを検出する釣り具以外の別途の余分な荷物(装置)を釣り場に持っていく必要がない利点を有する。
尚、図2に示すように上記実施形態では、自らの現在位置を検出する位置検出手段としてのGPS受信機41とジャイロ47,マイクロコンピュータ45、そして、このデータを送信する外部送信手段としての送信機49を釣り船39側に装着する一方、任意に設定可能なポイントPを記憶する記憶手段としての自船位置記憶装置61と、ポイントPと現在位置とを比較し、且つ潮によって釣り船39がどの方向にどの程度の速さで流されているかを検出する方向/速度検出手段としてのマイクロコンピュータ17、そして、送信機49からの送信データを受信する受信機57を魚釣用リール53側に装着したが、図示しない請求項2の一実施形態に係る魚釣用リールのように、自らの現在位置を検出する位置検出手段としてのGPS受信機とジャイロを魚釣用リール側に装着してもよい。
【0044】
而して、この実施形態によっても、釣り人は釣り船39での釣りに於て、自分のいる位置がポイントPからどのくらいずれているか、また、潮によって釣り船39がどの方向にどの程度の速さで流されているかを把握することができることは勿論、様々なポイントに於て、釣り人自らがリールを通してポイントの設定が可能となるので、実績のあるポイントや複数回訪れるポイント等を魚釣用リールに記憶させることで独自のデータを複数保有することができることとなって、更に釣果を期待することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1及び請求項2に係る発明によれば、釣り人は船釣りに於て、潮によって釣り船がポイントに対してどの方向にどの程度の速さで流されているかといったことを把握することができるため、糸長計測データとの併用によって、勘と経験に頼っていた従来に比し初めての釣場でも確実に釣果を伸ばすことが可能となった。
また、これらの発明によれば、移動の方向や速度を検出する釣り具以外の余分な荷物(装置)を釣り場に持っていく必要もない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の一実施形態に係る魚釣用リールの平面図である。
【図2】 魚釣用リールの制御ブロック図である。
【図3】モードスイッチの操作によるマイクロコンピュータのモードの変化を示すフローチャートである。
【図4】実釣モードに於ける表示器の表示状態を示す説明図である。
【図5】自船位置表示モードに於ける表示器の表示状態を示す説明図である。
【図6】相対位置表示モードに於ける表示器の表示状態を示す説明図である。
【図7】ポイントに対する釣り船の位置と相対位置表示モード時の表示器の表示状態を示す説明図である。
【図8】ポイントに対する釣り船の位置と方向/速度表示モード時の表示器の表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 リール本体
9 スプール
13 パワーレバー
17,45 マイクロコンピュータ
21 クラッチスイッチ
29 表示器
29a 上カラ表示部
29b 棚カラ表示部
29c タイマー表示部
29c-1 デジタル表示部
29c-2 セグメント
33 モードスイッチ
39 釣り船
41 GPS受信機
47 ジャイロ
49 送信機
53 魚釣用リール
57 受信機
61 自船位置記憶装置
63 方向/速度表示部
63-1 方向表示部
63-2 速度表示部

Claims (2)

  1. 釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数に基づき糸長を計測して、その計測値を表示器に表示させる糸長計測装置を備えた魚釣用リールであって、
    前記魚釣用リールの現在位置を検出してそのデータを送信する外部送信手段からの送信データを受信する受信部と、
    任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段と、
    前記送信データと記憶手段に設定した記憶位置に基づき、記憶位置に対する魚釣用リールの移動方向と移動速度を検出する方向/速度検出手段とを備え、
    前記表示器に、魚釣用リールの移動方向と移動速度を表示可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数に基づき糸長を計測して、その計測値を表示器に表示させる糸長計測装置を備えた魚釣用リールであって、
    魚釣用リールの現在位置を検出する位置検出手段と、
    任意に設定可能な所定の位置を記憶する記憶手段と、
    前記位置検出手段の検出値と記憶手段に設定した記憶位置に基づき、記憶位置に対する魚釣用リールの移動方向と移動速度を検出する方向/速度検出手段とを備え、
    前記表示器に、魚釣用リールの移動方向と移動速度を表示可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
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