JP5859390B2 - 断熱組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1、2に記載されたようなシリカゲル発泡体では、非常に軽量なものが作れるが、通常シリカゲルなどのセラミック表面はヒドロキシル基により親水性になっているため、ポリオレフィン系樹脂などの疎水性の樹脂とは特になじみが悪く、比較的脆い樹脂組成物になってしまうという課題があった。さらには、シリカゲルを構成するシリカ骨格の太さはシリカゲルと同じであるため、それほどの断熱性能は期待できないという課題もあった。
(2)(1)記載の断熱組成物において、前記断熱組成物から形成されるフィルムまたは塗膜の熱伝導率が0.1W/mK以下であり、前記フィルムまたは塗膜の乾燥時厚みが10μmの時の可視光線透過率が80%以上であることを特徴とする断熱組成物。
(3)(1)または(2)に記載の断熱組成物において、前記中空粒子がシリカ中空粒子であることを特徴とする断熱組成物。
(4)(1)または(2)に記載の断熱組成物において、前記中空粒子が球形の形状を有することを特徴とする断熱組成物。
(5)(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の断熱組成物において、前記バインダー樹脂が、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び水溶性樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする断熱組成物。
(6)水系媒体に分散可能なポリオレフィン系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系、ポリスチレン系、ポリウレタン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ酢酸ビニル系、またはポリブタジエン系から選ばれる非水溶性ポリマー粒子を核として、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物のゾル−ゲル反応を行い、有機無機複合体粒子を得る工程と、前記有機無機複合体粒子から前記非水溶性ポリマー粒子を除去して、前記中空粒子を得る工程と、前記中空粒子と、バインダー樹脂とを混合して、断熱組成物を得る工程と、を含むことを特徴とする、(1)乃至(5)いずれか一項に記載の断熱組成物の製造方法。
(7)(6)に記載の断熱組成物の製造方法において、前記非水溶性ポリマー粒子が、下記一般式(1)で表される末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子であって、数平均分子量が2.5×104以下であることを特徴とする断熱組成物の製造方法。
(8)(6)または(7)に記載の断熱組成物の製造方法において、前記一般式(1)で表される末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子において、X1およびX2が、同一または相異なり、一般式(2)
または、一般式(4)
(9)(8)に記載の断熱組成物の製造方法において、前記末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子が下記一般式(1a)または一般式(1b)で表されることを特徴とする断熱組成物の製造方法。
(10)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の断熱組成物からなるフィルム。
(11)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の断熱組成物からなる塗料。
(12)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の断熱組成物を用いた窓材料。
(13)(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の断熱組成物を用いた外装材料。
図1は、実施の形態に係る中空粒子含有断熱組成物を示す模式断面図である。図1に示すように、本実施形態の断熱組成物は、外径が小さく、空孔容積の大きな中空粒子およびバインダー樹脂からなる。これにより、透明性と断熱性を兼ね備えることができる。また、高断熱性のフィルム、塗膜を形成する観点から、中空粒子を固形分で10体積%以上70体積%以下の範囲内で含有する。より好ましくは、中空粒子を均一に分散し、透明性を維持する観点から、40体積%以上、60体積%以下である。ここで「中空粒子を固形分で10体積%以上70体積%以下の範囲内で含有する。」とは、断熱組成物の体積(断熱組成物が常温で液体または揮発性の成分を含む場合は、それを除いたもの)を100体積%としたときの中空粒子の体積%が10体積%以上70体積%以下であることを意味する。
本発明の断熱組成物の製造方法は、
水系媒体に分散可能なポリオレフィン系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系、ポリスチレン系、ポリウレタン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ酢酸ビニル系、またはポリブタジエン系から選ばれる非水溶性ポリマー粒子を核として、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物のゾル−ゲル反応を行い、有機無機複合体粒子を得る工程と、
有機無機複合体粒子から前記非水溶性ポリマー粒子を除去して、中空粒子を得る工程と、
中空粒子と、バインダー樹脂とを混合して、断熱組成物を得る工程と、
を含む。詳細は、以下に説明する。
図3は、実施の形態に係る中空粒子を示す模式断面図である。図3に示すように、中空粒子は、内部が空洞になっている。本発明の中空粒子の構造は、透過電子顕微鏡(TEM)により測定することができる。
透過型電子顕微鏡の画像写真を用いて外径および内径を計測する。あるいは窒素ガス吸着法により外径および内径を算出する方法も用いられる。
図2は、実施の形態に係るコアーシェル型有機無機複合体粒子を示す模式断面図である。
本発明の中空粒子は、非水溶性ポリマー粒子を核として、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物のゾル−ゲル反応を行い、金属酸化物層を備えるコアーシェル構造の有機無機複合体粒子を形成した後、鋳型である非水溶性ポリマー粒子を除去することにより製造される(図2,3参照)。
工程(a):後述の非水溶性ポリマー粒子の存在下で、金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応を行う。
工程(b):前記工程(a)において得られた反応溶液を乾燥し、ゾル−ゲル反応を完結しコアーシェル型有機無機複合体粒子を得る。
工程(c):前記コアーシェル型有機無機複合体粒子から非水溶性ポリマー粒子を除去し、中空粒子を調製する。
工程(a)においては、具体的に、前記非水溶性ポリマー粒子(X)(以下、適宜「成分(X)」とする)、前記金属酸化物前駆体(Y)(以下、適宜「成分(Y)」とする)、水および/または水の一部または全部を任意の割合で溶解する溶媒(Z)(以下、適宜「溶媒(Z)」とする)を混合して混合組成物を調製するとともに、成分(Y)のゾル−ゲル反応を行う。なお、混合組成物には、成分(Y)が金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物である場合、金属アルコキシドの加水分解・重縮合反応を促進させる目的で、ゾル−ゲル反応用触媒(W)(以下、適宜「触媒(W)」とする)を含んでいてもよい。
[末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子]
本発明で用いる非水溶性ポリマー粒子(X)は、水系媒体に分散可能なポリオレフィン系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系、ポリスチレン系、ポリウレタン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ酢酸ビニル系、またはポリブタジエン系から選ばれる。より好ましくは、下記一般式(1)で表される末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子である。
分離カラム:TSK GNH HT(カラムサイズ:直径7.5mm,長さ:300mm)
カラム温度:140℃
移動相:オルトジクロルベンゼン(和光純薬社製)
酸化防止剤:ブチルヒドロキシトルエン(武田薬品工業社製)0.025質量%
移動速度:1.0ml/分
試料濃度:0.1質量%
試料注入量:500マイクロリットル
検出器:示差屈折計
または、一般式(4)
l+mは2以上450以下、好ましくは5以上200以下の整数を表す。
nは、20以上300以下、好ましくは25以上200以下の整数を表す。)
R6およびR7は、水素原子あるいはメチル基を表し、少なくともどちらか一方は水素原子である。R8およびR9は、水素原子あるいはメチル基を表し、少なくともどちらか一方は水素原子である。R10およびR11は、水素原子あるいはメチル基を表し、少なくともどちらか一方は水素原子である。
l+m+oは3以上450以下、好ましくは5以上200以下の整数を表す。
nは、20以上300以下、好ましくは25以上200以下の整数を表す。)
ポリエチレン鎖のエチレンユニット数(n)は、一般式(1)においてAで表されるポリオレフィン鎖の数平均分子量(Mn)をエチレンユニットの分子量で割ることにより算出した。また、ポリエチレングリコール鎖のエチレングリコールユニット総数(l+mもしくはl+m+o)は、ポリエチレングリコール基付加反応時の重合体原料と使用したエチレンオキシドとの重量比が、重合体原料とポリエチレングリコール基の数平均分子量(Mn)との比に同じであると仮定して算出できる。
末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子は、次の方法によって製造することができる。
最初に、目的とする末端分岐型ポリオレフィン系共重合体中、一般式(1)で示されるAの構造に対応するポリマーとして、下記一般式(7)
(1)特開2000−239312号公報、特開2001−2731号公報、特開2003−73412号公報などに示されているようなサリチルアルドイミン配位子を有する遷移金属化合物を重合触媒として用いる重合方法。
(2)チタン化合物と有機アルミニウム化合物とからなるチタン系触媒を用いる重合方法。
(3)バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなるバナジウム系触媒を用いる重合方法。
(4)ジルコノセンなどのメタロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物(アルミノキサン)とからなるチーグラー型触媒を用いる重合方法。
(1)の方法によって得られるポリオレフィンの分子量は、重合系に水素を存在させるか、重合温度を変化させるか、または使用する触媒の種類を変えることによって調節することができる。
かかるエポキシ化方法は特に限定されるものではないが、以下の方法を例示することができる。
(1)過ギ酸、過酢酸、過安息香酸などの過酸による酸化
(2)チタノシリケートおよび過酸化水素による酸化
(3)メチルトリオキソレニウム等のレニウム酸化物触媒と過酸化水素による酸化
(4)マンガンポルフィリンまたは鉄ポルフィリン等のポルフィリン錯体触媒と過酸化水素または次亜塩素酸塩による酸化
(5)マンガンSalen等のSalen錯体と過酸化水素または次亜塩素酸塩による酸化
(6)マンガン−トリアザシクロノナン(TACN)錯体等のTACN錯体と過酸化水素による酸化
(7)タングステン化合物などのVI族遷移金属触媒と相間移動触媒存在下、過酸化水素による酸化
上記(1)〜(7)の方法の中でも、活性面で特に(1)および(7)の方法が好ましい。
また、末端エポキシ基含有重合体と下記一般式(11b)、(11c)で示される反応試剤Bを反応させることにより、一般式(9)においてY1、Y2の一方が一般式(10b)または(10c)に示される基で他方が水酸基の重合体が得られる。
このため、後述する各種用途における製造工程や使用場面において、粒子の崩壊が抑制されるので、本発明の末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子が有する特性を失うことがなく、製品の歩留まりや製品の品質がより安定する。
本発明の分散液は前記末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子を分散質に含み、該分散質が水および/または水と親和性を有する有機溶媒に粒子として分散している。
(1)末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子を製造する際に得られた、該重合体粒子を含む分散液、
(2)末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子を製造する際に得られた該重合体粒子を含む分散液に、さらに他の分散質や添加剤等を分散または溶解してなる分散液、
(3)末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子を水や水と親和性を有する有機溶媒に分散させるとともに、他の分散質や添加剤等を分散または溶解してなる分散液、
の何れをも含む。
なお、本発明における体積50%平均粒子径とは、全体積を100%としたときの累積体積が50%時の粒子の直径をいい、動的光散乱式粒子径分布測定装置やマイクロトラック粒度分布測定装置を使用して測定することができる。
また、その形状は、例えばリンタングステン酸によりネガティブ染色を施した後、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察することができる。
上記の撹拌時間では分散化を十分に行うことができ、かつ前記末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子が劣化しにくいため好ましい。反応後は、分散液中の温度が100℃以下になるまで、好ましくは60℃以下になるまでせん断力をかけた状態を保つことが好ましい。
これら界面活性剤は、単独または2種以上を併用することができる。
該分散質の含有量が上記範囲にあると、分散液の物性が実用面で良好であり、且つ分散液が凝集、沈殿を生じにくいため好ましい。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル系は、アクリル酸エステル及び/又はメタアクリル酸エステル由来の繰り返し単位を有する単独重合体または共重合体である。(メタ)アクリル酸エステル系重合体粒子およびポリスチレン系重合体粒子水分散液は一般的にアクリル系あるいはスチレン系エマルジョンと呼ばれ、公知の乳化重合法により得ることができる。例えば、不飽和単量体(不飽和ビニルモノマー等)を重合開始剤、及び界面活性剤を存在させた水中において乳化重合することによって得ることができる。
メタアクリル酸エステルの具体例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、p−シアノスチレン、p−アセトキシスチレン、塩化p−スチレンスルホニル、エチルp−スチレンスルホニル、p−ブトキシスチレン、4−ビニル安息香酸、3−イソプロペニル−α,α'−ジメチルベンジルイソシアネート、ビニルトルエン、4−t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン等の芳香族ビニル単量体類などがあげられ、本発明のポリ(メタ)アクリル酸エステル系重合体、ポリスチレン系重合体は、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、スチレン系モノマー以外の不飽和単量体あるいはカルボキシル基、水酸基、アミノ基等の重合可能な基を有する単量体が共重合されていてもよい。
なお、「エマルジョン」というときは、ディスパージョン、ラテックス、サスペンジョンと呼ばれる固/液の分散液をも包含したものを意味するものとする。
滴下装置、温度計、水冷式還流コンデンサー及び攪拌機を備えた反応容器に、イオン交換水100部を入れ、窒素雰囲気下、温度70℃で攪拌しながら、重合開始剤0.2部を添加する。これに、別途調製したアクリル酸系モノマー溶液を滴下し重合反応させて、1次物質を調製する。その後、温度70℃で、該1次物質に、重合開始剤の10%水溶液2部を添加して攪拌し、更に別途調製した反応液を添加し攪拌して重合反応させ、重合反応物を得る。該重合反応物はそのまま用いてもいいし、中和剤で中和してpHが8〜8.5になるように調整してもいい。その後フィルターでろ過し粗大粒子を除去して、アクリル酸エステル系共重合体粒子を分散質とするエマルジョンを得る。
アクリル酸エステル系共重合体粒子を分散質とするアクリルエマルジョンは、溶剤として、水以外に、有機溶剤を併用することもできる。このような有機溶剤としては、水と相溶性を有するものが好ましく、例えば、エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテルなどのグリコールエーテル類、2−ピロリドン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルスルホキシド、ソルビット、ソルビタン、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、スルホラン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
金属酸化物前駆体としては、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物、金属ハロゲン化物、金属アセテート、金属硝酸塩、金属硫酸塩等が挙げられる。
(R12)x1M(OR13)y1 (12)
1)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノエチルアミノメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、2−(2−アミノエチルチオエチル)トリエトキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基とアルコキシシリル基とを有する化合物
2)3−グリシドキシプロピルプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のグリシジル基とアルコキシシリル基とを有する化合物
3)3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のチオール基とアルコキシシリル基とを有する化合物
4)3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン等のウレイド基とアルコキシシリル基とを有する化合物
本発明において、金属アルコキシドの部分加水分解縮合物としては、アルコキシシランの縮合物、アルコキシジルコニウムの縮合物、アルコキシアルミニウムの縮合物、およびアルコキシチタンの縮合物が好ましい。
(R14)x2MZy2 (13)
本発明の組成物において、溶媒(Z)は、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物、金属ハロゲン化物、金属アセテート、金属硝酸塩を、さらに加水分解させる目的で添加される。
本発明で用いる混合組成物において、金属アルコキシドの加水分解・重縮合反応における反応を促進させる目的で、以下に示すような加水分解・重縮合反応の触媒となりうるものを含んでいてもよい。
工程(b)においては、前記工程(a)において得られた反応溶液(混合組成物)を乾燥してコアーシェル型有機無機複合体粒子を得る。
なお、ゾル−ゲル反応が完結した状態とは、理想的には全てがM−O−Mの結合を形成した状態であるが、一部アルコキシル基(M−OR2)、M−OH基を残すものの、固体(ゲル)の状態に移行した状態を含むものである。
工程(c)においては、工程(b)で得られたコアーシェル型有機無機複合体粒子から非水溶性ポリマー粒子を除去し、中空粒子を調製する。
本発明においてバインダー樹脂は、中空粒子間を結合しうる、あるいは中空粒子均一に分散させる媒体となりうるものをいう。
本発明で使用しうるバインダー樹脂に特に制限はない。例えば、加熱により硬化する熱硬化性樹脂、紫外線等の光の照射により硬化する光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、水溶性樹脂が挙げられる。なかでも造膜性を有するポリオレフィン系、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系、ポリスチレン系、ポリウレタン系の樹脂が好ましい。
バインダー樹脂の含有量は、断熱性の性能発現の観点から、30〜90質量%が好ましく、40〜80質量%がより好ましく、50〜70質量%が更に好ましい。
なおバインダー樹脂と水等の分散媒を混合してエマルジョンにして用いてもよい。
混練機としては、ビーズミル混合機、3本ロールミル混合機、ホモジナイザー混合機、ラボプラストミル混合機などが使用できる。
(2)水中に分散している中空粒子を、処理剤を添加して湿式処理を行なった後、溶剤置換した中空粒子オルガノゾルをバインダー樹脂(またはそのエマルジョン)に添加・混合する方法。
処理剤としては、前記のシランカップリング剤に代表される有機珪素化合物(表面処理剤)あるいはアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤などが挙げられる。
本発明の断熱組成物から形成されるフィルムまたは塗膜の熱伝導率は、0.1W/mK以下であることが好ましく、より好ましくは0.05W/mK以下である。これにより、断熱効率が向上できる。また、このフィルムまたは塗膜の乾燥時厚みが10μmの時の可視光線透過率は、80%以上が好ましく、より好ましくは85%以上である。これにより、透明性の高いフィルム、または塗膜が得られる。
シリカ中空粒子を含む塗料を、ガラス基盤上にバーコーターを用い厚みが10μmになるように調節しコートする。オーブンにより50℃〜100℃の温度で1時間〜24時間乾燥させた後、形成されたフィルムをガラス基盤から剥がし取り、シリカ中空粒子含有フィルムまたは塗膜を得る。
本発明の断熱組成物は、例えば、フィルム、塗料の他、自動車、住宅、ビル等の窓材料、外壁塗料などの外装材料、さらには掃除機や冷蔵庫、電気湯沸かし器、炊飯器、温水洗浄便座など遮熱性の樹脂が要求される様々な製品に用いることができる。
(末端分岐型ポリオレフィン系共重合体の合成)
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)はGPCを用い、本文中に記載した方法で測定した。また、融点(Tm)はDSC(示差走査熱量測定)を用い、測定して得られたピークトップ温度を採用した。なお、測定条件によりポリアルキレングリコール部分の融点も確認されるが、ここでは特に断りのない場合ポリオレフィン部分の融点のことを指す。1H−NMRについては、測定サンプル管中で重合体を、ロック溶媒と溶媒を兼ねた重水素化−1,1,2,2−テトラクロロエタンに完全に溶解させた後、120℃において測定した。ケミカルシフトは、重水素化−1,1,2,2−テトラクロロエタンのピークを5.92ppmとして、他のピークのケミカルシフト値を決定した。分散液中の粒子の粒子径はマイクロトラックUPA(HONEYWELL社製)にて、体積50%平均粒子径を測定した。分散液中の粒子の形状観察は、試料を200倍から500倍に希釈し、リンタングステン酸によりネガティブ染色した後、透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)で100kVの条件にて行なった。
以下の手順(例えば、特開2006−131870号公報の合成例2参照)に従って、末端エポキシ基含有エチレン重合体(E)を合成した。
充分に窒素置換した内容積2000mlのステンレス製オートクレーブに、室温でヘプタン1000mlを装入し、150℃に昇温した。続いてオートクレーブ内をエチレンで30kg/cm2G加圧し、温度を維持した。MMAO(東ソーファインケム社製)のヘキサン溶液(アルミニウム原子換算1.00mmol/ml)0.5ml(0.5mmol)を圧入し、次いで下記一般式(14)で示される化合物のトルエン溶液(0.0002mmol/ml)0.5ml(0.0001mmol)を圧入し、重合を開始した。エチレンガス雰囲気下、150℃で30分間重合を行った後、少量のメタノールを圧入することにより重合を停止した。得られたポリマー溶液を、少量の塩酸を含む3リットルのメタノール中に加えてポリマーを析出させた。メタノールで洗浄後、80℃にて10時間減圧乾燥し、片末端二重結合含有エチレン系重合体(P)を得た。
得られた末端エポキシ基含有エチレン重合体(E)は、Mw=2058、Mn=1118、Mw/Mn=1.84(GPC)であった(末端エポキシ基含有率:90mol%)。
1H−NMR:δ(C2D2Cl4)0.88(t,3H,J=6.92Hz),1.18−1.66(m),2.38(dd,1H,J=2.64,5.28Hz),2.66(dd,1H,)J=4.29,5.28Hz),2.80−2.87(m,1H)
融点(Tm)121℃
1H−NMR:δ(C2D2Cl4)0.88(t,3H,J=6.6Hz),0.95−1.92(m),2.38−2.85(m,6H),3.54−3.71(m,5H)
融点(Tm)121℃
1H−NMR:δ(C2D2Cl4)0.88(3H,t,J=6.8Hz),1.06−1.50(m),2.80−3.20(m),3.33−3.72(m)
融点(Tm)−16℃(ポリエチレングリコール)、116℃
(10重量%末端分岐型ポリオレフィン系共重合体(T)水分散液の調製)
(A)前記合成例で得られた末端分岐型ポリオレフィン系共重合体(T)10重量部と溶媒(C)の蒸留水40重量部を100mlのオートクレーブに装入し、140℃、800rpmの速度で30分間加熱撹拌の後、撹拌を保ったまま室温まで冷却した。得られた分散系の体積50%平均粒子径は0.018μmであった(体積10%平均粒子径0.014μm、体積90%平均粒子径0.022μm)。得られた分散系の透過型電子顕微鏡観察結果から測定した粒子径は0.015−0.030μmであった。更に、この(T)水分散液(固形分20重量%)75重量部に対して蒸留水75重量部を加えることで10重量%末端分岐型ポリオレフィン系共重合体(T)水分散液を得た。
テトラメトキシシラン(TMOS)10重量部に溶媒のメタノール15重量部を添加し、室温で攪拌した。さらに触媒の1M−シュウ酸水溶液2重量部を滴下した後、室温で攪拌し、TMOSの脱水縮合物を得た。
得られたTMOSの脱水縮合物に、末端分岐型ポリオレフィン系共重合体(T)の水分散液(固形分10重量%)を73重量部滴下し、室温で攪拌し、末端分岐型ポリオレフィン系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液を調製した(末端分岐型ポリオレフィン系共重合体/シリカ:SiO2換算の重量比が65/35)。
シリカ含有量は、複合体粒子中に占めるシリカの含有の割合を示し、以下の方法で算出した。シリカ含有率は、TMOSが100重量%反応し、SiO2になったと仮定して算出した。すなわち
TMOS:Mw=152
SiO2:Mw=60
より、
SiO2/TMOS=60/152=0.395である。つまり、TMOSの添加量に0.395を掛けた値が、粒子中のSiO2含量となる。
この組成物をさらに、オートクレーブに仕込み、150℃で5時間過熱攪拌の後、常温に戻し、反応液にアセトンを加え沈殿を生じさせ、固形物をろ過により取り出し、さらに50度で5時間乾燥し、末端分岐型ポリオレフィン系共重合体/シリカの複合体粒子を得た。
得られた末端分岐型ポリオレフィン系共重合体/シリカ複合体粒子を、電気炉を用いて、室温から600℃まで毎分5℃の速度で昇温し、さらに600℃で2時間焼成することによって末端分岐型ポリオレフィン系共重合体を除去してシリカ中空粒子(S−1)を得た。透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)を用い200kVの条件にて観察し、その画像写真を用いて、任意に粒子100個を抽出し外径および内径を計測し分布を調べたところ、得られた中空粒子は球形であり非常に粒子径の揃った、平均外径25nm、平均内径が15nmの空孔を有することがわかった。
(ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液の調製)
ポリメタアクリル酸エステル系共重合体の水分散液として、三井化学社製PAN−30(粒子径:20−30nm)を用いた。
テトラメトキシシラン(TMOS)10重量部に溶媒のメタノール15重量部を添加し、室温で攪拌した。さらに触媒の1M−シュウ酸水溶液2重量部を滴下した後、室温で攪拌し、TMOSの脱水縮合物を得た。
得られたTMOSの脱水縮合物に、PAN−30(固形分10重量%)を73重量部滴下し、室温で攪拌し、ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液を調製した(ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカ:SiO2換算の重量比が65/35)。
この組成物をさらに、オートクレーブに仕込み、150℃で5時間過熱攪拌の後、常温に戻し、反応液にアセトンを加え沈殿を生じさせ、固形物をろ過により取り出し、さらに50度で5時間乾燥し、ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカの複合体粒子を得た。
得られたポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカ複合体粒子を、電気炉を用いて、室温から600℃まで毎分5℃の速度で昇温し、さらに600℃で2時間焼成することによってメタアクリル酸エステル系共重合体を除去してシリカ中空粒子(S−2)を得た。透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)を用い200kVの条件にて観察、その画像写真を用いて、任意に粒子100個を抽出し外径および内径を計測し分布を調べたところ、球形であり非常に粒子径の揃った、平均外径28nm、平均内径が15nmの空孔を有することがわかった。
(ポリスチレン系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液の調製)
ポリスチレン系共重合体(スチレンを主成分として一部PVP:ポリビニルピロリドン、PEO:ポリエチレングリコールを含むPS−PVP−PEO共重合体)の水分散液として、三井化学社製PAN−31(粒子径:20−40nm)を用いた。
テトラメトキシシラン(TMOS)10重量部に溶媒のメタノール15重量部を添加し、室温で攪拌した。さらに触媒の1M−シュウ酸水溶液2重量部を滴下した後、室温で攪拌し、TMOSの脱水縮合物を得た。
得られたTMOSの脱水縮合物に、PAN−31(固形分10重量%)を73重量部滴下し、室温で攪拌し、ポリスチレン系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液を調製した(ポリスチレン系共重合体/シリカ:SiO2換算の重量比が65/35)。
この組成物をさらに、オートクレーブに仕込み、150℃で5時間過熱攪拌の後、常温に戻し、反応液にアセトンを加え沈殿を生じさせ、固形物をろ過により取り出し、さらに50度で5時間乾燥し、ポリスチレン系共重合体/シリカの複合体粒子を得た。
得られたポリスチレン系共重合体/シリカ複合体粒子を、電気炉を用いて、室温から600℃まで毎分5℃の速度で昇温し、さらに600℃で2時間焼成することによってポリスチレン系共重合体を除去してシリカ中空粒子(S−3)を得た。透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)を用い200kVの条件にて観察、その画像写真を用いて、任意に粒子100個を抽出し外径および内径を計測し分布を調べたところ、球形であり非常に粒子径の揃った、平均外径29nm、平均内径が15nmの空孔を有することがわかった。
(ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液の調製)
ポリメタアクリル酸エステル系共重合体の水分散液(アクリルエマルジョン)として、三井化学社製PAN−6(粒子径:90−130nm)を用いた。
テトラメトキシシラン(TMOS)10重量部に溶媒のメタノール15重量部を添加し、室温で攪拌した。さらに触媒の1M−シュウ酸水溶液2重量部を滴下した後、室温で攪拌し、TMOSの脱水縮合物を得た。
得られたTMOSの脱水縮合物に、PAN−6(固形分10重量%)を73重量部滴下し、室温で攪拌し、ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/TMOS脱水縮合物溶液を調製した(ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカ:SiO2換算の重量比が65/35)。
この組成物をさらに、オートクレーブに仕込み、150℃で5時間過熱攪拌の後、常温に戻し、反応液にアセトンを加え沈殿を生じさせ、固形物をろ過により取り出し、さらに50度で5時間乾燥し、ポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカの複合体粒子を得た。
得られたポリメタアクリル酸エステル系共重合体/シリカ複合体粒子を、電気炉を用いて、室温から600℃まで毎分5℃の速度で昇温し、さらに600℃で2時間焼成することによってポリメタアクリル酸エステル系共重合体を除去してシリカ中空粒子(S−4)を得た。透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)を用い200kVの条件にて観察、その画像写真を用いて、任意に粒子100個を抽出し外径および内径を計測し分布を調べたところ、計測したところ、球形であり、平均外径125nm、平均内径が110nmの空孔を有することがわかった。
シリカ中空粒子(S−1)〜(S−3)を三井化学社製、造膜性ウレタン系樹脂エマルジョン、アルマテックスK271(アニオン系、固形分濃度44重量%)に対して50体積%(シリカの比重を2.0として重量%で調整)になるように混合したのち、ホモジナイザー混合機を用い、必要に応じてアニオン系の界面活性剤を添加しながら、シリカ中空粒子の沈降が見られなくなるまで充分に攪拌した。その後、脱泡機を用いて液性を整え、充分静置しシリカ中空粒子含有塗料を得た。
得られた塗料を用い、ガラス基盤上にバーコーターを用い厚みが10μmになるように調節しコートした。オーブンにより50℃の温度で1時間乾燥させた後、形成されたフィルムをガラス基盤から剥がし取り、シリカ中空粒子含有フィルム(F−1)〜(F−3)を得た。
シリカ中空粒子(S−4)を用いる以外は同様の方法により中空シリカ含有フィルム(F−4)を得た。
(1)透明性
島津分光光度計UV−2400によりフィルムの可視光線透過率を測定した。
可視光線透過率≧80%:○、
可視光線透過率<80%:×
(2)断熱性
得られたフィルムについてレーザーフラッシュ法により熱伝導率(W/mK)を測定した。
Claims (7)
- 水媒体に分散可能な非水溶性ポリマー粒子を核として、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物のゾル−ゲル反応を行い、有機無機複合体粒子を得る工程と、
前記有機無機複合体粒子から前記非水溶性ポリマー粒子を除去して、外径が10nm以上30nm以下、内径が5nm以上25nm以下である中空粒子を得る工程と、
前記中空粒子と、バインダー樹脂とを混合して、断熱組成物を得る工程と、
を含み、
前記非水溶性ポリマー粒子が、下記一般式(1)で表される末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子であって、数平均分子量が2.5×10 4 以下であり、
前記断熱組成物は、前記中空粒子を固形分で10体積%以上70体積%以下の範囲内で含有することを特徴とする断熱組成物の製造方法。
- 請求項1に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記一般式(1)で表される末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子において、X1およびX2が、同一または相異なり、一般式(2)
または、一般式(3)
または、一般式(4)
- 請求項2に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記末端分岐型ポリオレフィン系共重合体粒子が下記一般式(1a)または一般式(1b)で表されることを特徴とする断熱組成物の製造方法。
- 請求項1乃至3いずれか一項に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記断熱組成物から形成されるフィルムまたは塗膜の熱伝導率が0.1W/mK以下であり、前記フィルムまたは塗膜の乾燥時厚みが10μmの時の可視光線透過率が80%以上であることを特徴とする断熱組成物の製造方法。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記中空粒子がシリカ中空粒子であることを特徴とする断熱組成物の製造方法。 - 請求項1乃至5いずれか一項に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記中空粒子が球形の形状を有することを特徴とする断熱組成物の製造方法。 - 請求項1乃至6いずれか一項に記載の断熱組成物の製造方法において、
前記バインダー樹脂が、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂及び水溶性樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂であって、前記水溶性樹脂はポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールおよびその誘導体から選ばれることを特徴とする断熱組成物の製造方法。
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