JP5804788B2 - 多層反射防止膜の製造方法 - Google Patents
多層反射防止膜の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5804788B2 JP5804788B2 JP2011131547A JP2011131547A JP5804788B2 JP 5804788 B2 JP5804788 B2 JP 5804788B2 JP 2011131547 A JP2011131547 A JP 2011131547A JP 2011131547 A JP2011131547 A JP 2011131547A JP 5804788 B2 JP5804788 B2 JP 5804788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- hydrogen atom
- general formula
- branched copolymer
- metal oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Description
工程1:金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応物を含む複数の反応溶液を調整する工程。
工程2:前記複数の反応溶液を基材上に重ねて塗布および乾燥することにより、基材上に金属酸化物を含有する層を2層以上有する積層体を形成する工程。
工程3:前記積層体から末端分岐型共重合体粒子を除去する工程。
[2]屈折率が異なる、メソ孔がキュービック相を形成している金属酸化物多孔質体からなる層を2層以上有する、[1]に記載の多層反射防止膜の製造方法。
[3]金属酸化物を含有する層の末端分岐型共重合体粒子の含有率が基材側から順に増加している積層体から末端分岐型共重合体粒子を除去することにより、多層反射防止膜を構成する各層の屈折率が基材側から順に低下している多層反射防止膜を得ることを特徴とする[1]または[2]に記載の製造方法。
[4]基材上に直接塗布する反応溶液が、前記一般式(1)で表される末端分岐型共重合体粒子の非存在下に金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応を行って得られたものである、[1]〜[3]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
[5]前記金属酸化物多孔質体のメソ孔の平均孔径が10nm〜30nmである、[1]〜[4]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
[6]前記金属酸化物が二酸化ケイ素である[1]〜[5]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
[7]波長380nmから1000nmまでの全波長域で反射率が0.6%以下である[1]〜[6]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
[8]前記一般式(1)で表される末端分岐型共重合体において、X1およびX2が、同一または相異なり、一般式(2)
または、一般式(4)
[9]前記末端分岐型共重合体が下記一般式(1a)または一般式(1b)で表される、[1]〜[8]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
[10]有機無機複合体からなる層の少なくとも1層は有機色素を含有する層であり、かつ、工程3を酸素雰囲気下に紫外線照射処理する方法で行う[1]〜[9]のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
工程1:この工程では金属酸化物前駆体(B)のゾル−ゲル反応物を含む複数の反応溶液を調整する。具体的に、金属酸化物前駆体(B)、水および/または水の一部または全部を任意の割合で溶解する溶媒(C)を混合して混合組成物を調製するとともに、金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応を行う。なお、混合組成物には、金属酸化物前駆体の加水分解・重縮合反応を促進させる目的で、ゾル−ゲル反応用触媒(D)を含んでいてもよい。
末端分岐型共重合体粒子/金属酸化物換算の重量比は例えば0/100〜70/30の任意の比率とすることができる。
有機色素としては、ローダミン、シアニン等の水溶性またはアルコール可溶の有機色素が挙げられる。
また、成分(B)または成分(B)を前記溶媒(C)に溶解した溶液に、重合体粒子(A)の水性分散液、あるいは有機溶媒分散液を添加して攪拌混合した後に、触媒(D)、さらに必要に応じて水を添加して攪拌混合することで調製することもできる。
以下各成分(A)〜(D)について説明する。
本実施形態で用いる重合体粒子を構成する末端分岐型共重合体は、下記の一般式(1)で表される構造を有する。
Aで表されるポリオレフィン鎖の数平均分子量が上記範囲にあると、ポリオレフィン部分の結晶性が高く、分散液の安定性が良好になる傾向があり、かつ溶融粘度が低く分散液の調製が容易になる傾向があるため好ましい。
分離カラム:TSK GNH HT(カラムサイズ:直径7.5mm,長さ:300mm)
カラム温度:140℃
移動相:オルトジクロルベンゼン(和光純薬社製)
酸化防止剤:ブチルヒドロキシトルエン(武田薬品工業社製)0.025質量%
移動速度:1.0ml/分
試料濃度:0.1質量%
試料注入量:500マイクロリットル
検出器:示差屈折計。
R1,R2としては、Aを構成するオレフィンの2重結合に結合した置換基である水素原子または炭素数1〜18の炭化水素基であり、好ましくは水素原子または炭素数1〜18のアルキル基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
一般式(1)において、X1およびX2の好ましい例としては、それぞれ同一または相異なり、一般式(2)、
または、一般式(4)
一般式(4)で表されるX1およびX2のさらに好ましい構造としては、一般式(5)
一般式(2)で表されるX1およびX2のさらに好ましい構造としては、一般式(6)
X3〜X11で表されるポリアルキレングリコール基とは、アルキレンオキシドを付加重合することによって得られる基である。X3〜X11で表されるポリアルキレングリコール基を構成するアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。これらの中で、好ましくは、プロピレンオキシド、エチレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドである。より好ましくはプロピレンオキシド、およびエチレンオキシドであり、特に好ましくは、エチレンオキシドである。X3〜X11で表されるポリアルキレングリコール基としては、これらのアルキレンオキシドの単独重合により得られる基でもよいし、もしくは2種以上の共重合により得られる基でもよい。好ましいポリアルキレングリコール基の例としては、ポリエチレングリコール基、ポリプロピレングリコール基、またはポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドの共重合により得られる基であり、特に好ましい基としては、ポリエチレングリコール基である。
l+mは2以上450以下、好ましくは5以上200以下の整数を表す。
nは、20以上300以下、好ましくは25以上200以下の整数を表す。
l+m+oは3以上450以下、好ましくは5以上200以下の整数を表す。
nは、20以上300以下、好ましくは25以上200以下の整数を表す。
末端分岐型共重合体は、次の方法によって製造することができる。
最初に、目的とする末端分岐型共重合体中、一般式(1)で示されるAの構造に対応するポリマーとして、一般式(7)
(1)特開2000−239312号公報、特開2001−2731号公報、特開2003−73412号公報などに示されているようなサリチルアルドイミン配位子を有する遷移金属化合物を重合触媒として用いる重合方法。
(2)チタン化合物と有機アルミニウム化合物とからなるチタン系触媒を用いる重合方法。
(3)バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなるバナジウム系触媒を用いる重合方法。
(4)ジルコノセンなどのメタロセン化合物と有機アルミニウムオキシ化合物(アルミノキサン)とからなるチーグラー型触媒を用いる重合方法。
(1)の方法によって得られるポリオレフィンの分子量は、重合系に水素を存在させるか、重合温度を変化させるか、または使用する触媒の種類を変えることによって調節することができる。
(1)過ギ酸、過酢酸、過安息香酸などの過酸による酸化
(2)チタノシリケートおよび過酸化水素による酸化
(3)メチルトリオキソレニウム等のレニウム酸化物触媒と過酸化水素による酸化
(4)マンガンポルフィリンまたは鉄ポルフィリン等のポルフィリン錯体触媒と過酸化水素または次亜塩素酸塩による酸化
(5)マンガンSalen等のSalen錯体と過酸化水素または次亜塩素酸塩による酸化
(6)マンガン−トリアザシクロノナン(TACN)錯体等のTACN錯体と過酸化水素による酸化
(7)タングステン化合物などのVI族遷移金属触媒と相間移動触媒存在下、過酸化水素による酸化
エポキシ体とアルコール類、アミン類との付加反応は周知であり、通常の方法により容易に反応が可能である。
このような末端分岐型共重合体からなる本実施形態の重合体粒子は、一般式(1)のAで表されるポリオレフィン鎖部分が、内方向に配向した構造を有し、このポリオレフィン鎖部分が結晶性を有するリジットな粒子である。
このため、後述する各種用途における製造工程や使用場面において、粒子の崩壊が抑制されるので、本実施形態の重合体粒子が有する特性を失うことがなく、製品の歩留まりや製品の品質がより安定する。
本実施形態の分散液は前記末端分岐型共重合体を分散質に含み、該分散質を水および/または水と親和性を有する有機溶媒に粒子として分散している。
本実施形態において、分散液とは、末端分岐型共重合体粒子が分散されてなる分散液であり、
(1)末端分岐型共重合体粒子を製造する際に得られた、該重合体粒子を含む分散液、
(2)末端分岐型共重合体粒子を製造する際に得られた該重合体粒子を含む分散液に、さらに他の分散質や添加剤等を分散または溶解してなる分散液、
(3)末端分岐型共重合体粒子を水や水と親和性を有する有機溶媒に分散させるとともに、他の分散質や添加剤等を分散または溶解してなる分散液、
の何れをも含む。
また、本実施形態の分散液中の粒子の体積50%平均粒子径は好ましくは10nm以上30nm以下である。
分散化に要する時間は、分散化温度やその他の分散化条件によっても異なるが、1〜300分程度である。
本実施形態に用いる分散液の製造において、界面活性剤の添加は不可欠ではないが、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤などを共存させても良い。
両性界面活性剤として、例えば、ベタイン、スルフォベタイン、サルフェートベタインなどが挙げられる。
これら界面活性剤は、単独または2種以上を併用することができる。
本実施形態における金属酸化物前駆体としては、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物、金属ハロゲン化物、金属アセテート、金属硝酸塩を挙げることができる。
(R1)xM(OR2)y (12)
式中、R1は、水素原子、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基など)、アリール基(フェニル基、トリル基など)、炭素−炭素二重結合含有有機基(アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基など)、ハロゲン含有基(クロロプロピル基、フルオロメチル基などのハロゲン化アルキル基など)などを表す。R2は、炭素数1以上6以下、好ましくは炭素数1以上4以下の低級アルキル基を表す。xおよびyは、x+y≦4かつ、xは2以下となる整数を表す。
2)3−グリシドキシプロピルプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のグリシジル基とアルコキシシリル基とを有する化合物
3)3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のチオール基とアルコキシシリル基とを有する化合物
4)3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン等のウレイド基とアルコキシシリル基とを有する化合物
(R1)xMZy (13)
式中、R1は、水素原子、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基など)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など)、アリール基(フェニル基、トリル基など)、炭素−炭素二重結合含有有機基(アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基など)、ハロゲン含有基(クロロプロピル基、フルオロメチル基などのハロゲン化アルキル基など)などを表す。ZはF、Cl、Br、Iを表す。xおよびyは、x+y≦4かつ、xは2以下となる整数を表す。
また、金属酸化物前駆体(B)(以下、「成分(B)」ということもある)は、水および触媒の添加により、ゾル−ゲル反応することで、後述する金属酸化物となる化合物であってもよい。
本実施形態の組成物において、成分(C)は、金属酸化物前駆体(B)を、さらに加水分解させる目的で添加される。
水については特に制限されず、蒸留水、イオン交換水、市水、工業用水などを使用可能であるが、蒸留水やイオン交換水を使用することが好ましい。
水の一部または全部を任意の割合で溶解する溶媒としては、添加する溶媒の量は、通常は前記成分(C)および前記成分(D)の混合物100重量部に対し、例えば1重量部以上1000000重量部以下の範囲であり、好ましくは10重量部以上10000重量部以下の範囲である。
本実施形態で用いる混合組成物において、金属アルコキシドの加水分解・重縮合反応における反応を促進させる目的で、以下に示すような加水分解・重縮合反応の触媒となりうるものを含んでいてもよい。
このうち一般式(1)で表わされる末端分岐型共重合体粒子を含む反応溶液から形成される層は有機無機複合体からなる層であり、金属酸化物を主とするマトリックス中に前記一般式(1)で表わされる末端分岐型共重合体粒子が分散している。該共重合体粒子の粒径は好ましくは10〜30nmであり、キュービック相構造を形成している。
前記積層体は有機無機複合体からなる層を1層または2層以上含む。
前記有機無機複合体からなる層のうち少なくとも1層は有機色素を含有していてもよい。
有機色素を含む有機無機複合体は、有機色素を含む反応溶液から形成することができる。
塗布方法としては、目的とする用途、基材の種類さらに形状等に応じて、ディップコート、スピンコート、スプレーコート、流下塗布、ブレードコート、バーコート、ダイコート、その他の適宜な方法を用いることができる。基材は金属、ガラス、セラミックス、ポリマーなどの成形物、シート、フィルムなどの他、多孔質支持体を用いることができる。
多孔質支持体と膜状の複合体の製造方法としては、多孔質支持体を本実施形態の混合組成物中に浸漬し、多孔質支持体を所定温度で保持して乾燥する方法を例示することができる。
工程3:この工程では、工程2の積層体から末端分岐型共重合体粒子を除去する。
有機色素の含有量は、有機無機複合体の重量に対し、0.3〜1.5重量%が好ましく、0.5〜1.0重量%がより好ましい。
これに対して、従来の界面活性剤を鋳型として用いた場合には、キュービック構造、ヘキサゴナル構造を取り得る特定の界面活性剤濃度領域(あるいは有機無機比率)以外の製造条件下で得られる金属酸化物多孔質体は、メソ孔の孔径は均一でなくバラツキがあるため、同等の空孔率で比較した場合、金属酸化物多孔質体の強度は低下することになる。
空孔率は末端分岐型共重合体粒子/金属酸化物換算の重量比を変更することで制御できる。
従って、金属酸化物の種類を層毎に変えることなく同種の金属酸化物を用いた場合でも、広範囲の波長領域で低反射率の多層反射防止膜を簡便に製造することができる。
例等に限定されるものではない。
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)はG
PCを用い、本文中に記載した方法で測定した。また、融点(Tm)はDSCを用い、測
定して得られたピークトップ温度を採用した。なお、測定条件によりポリアルキレングリ
コール部分の融点も確認されるが、ここでは特に断りのない場合ポリオレフィン部分の融
点のことを指す。1H−NMRについては、測定サンプル管中で重合体を、ロック溶媒と
溶媒を兼ねた重水素化−1,1,2,2−テトラクロロエタンに完全に溶解させた後、1
20℃において測定した。ケミカルシフトは、重水素化−1,1,2,2−テトラクロロ
エタンのピークを5.92ppmとして、他のピークのケミカルシフト値を決定した。分
散液中の粒子の粒子径はマイクロトラックUPA(HONEYWELL社製)にて、体積
50%平均粒子径を測定した。分散液中の粒子の形状観察は、試料を200倍から500
倍に希釈し、リンタングステン酸によりネガティブ染色した後、透過型電子顕微鏡(TE
M/日立製作所製H−7650)で100kVの条件にて行なった。
(ポリオレフィン系末端分岐型共重合体(T−1)の合成)
以下の手順(例えば、特開2006−131870号公報の合成例2参照)に従って、末端エポキシ基含有エチレン重合体(E−1)を合成した。
融点(Tm) 121℃
Mw=2058、Mn=1118、Mw/Mn=1.84(GPC)
1H-NMR : δ(C2D2Cl4) 0.88 (t, 3H, J = 6.6 Hz), 0.95-1.92 (m), 2.38-2.85 (m, 6H)
, 3.54-3.71 (m, 5H)
融点 (Tm) 121℃
1H-NMR : δ(C2D2Cl4) 0.88(3H, t, J= 6.8 Hz), 1.06 - 1.50 (m), 2.80 - 3.20 (m)
, 3.33 - 3.72 (m)
融点(Tm) −16℃(ポリエチレングリコール)、116℃
[調製例1]
(10重量%ポリオレフィン系末端分岐型共重合体(T−1)水性分散液の調製)
合成例1のポリオレフィン系末端分岐型共重合体(T−1)10重量部と蒸留水40重量部を100mlのオートクレーブに装入し、140℃、800rpmの速度で30分間加熱撹拌の後、撹拌を保ったまま室温まで冷却した。得られた分散系の体積50%平均粒子径は0.018μmであった。(体積10%平均粒子径0.014μm、体積90%平均粒子径0.022μm)得られた分散系の透過型電子顕微鏡観にて測定した粒子径は0.015−0.030μmであった。更に、このT−1水性分散液(固形分20重量%)75重量部に対して蒸留水75重量部を加えることで10重量%T−1水性分散液を得た。
(ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液の調製)
テトラメトキシシラン(TMOS)0.5重量部に溶媒のメタノール0.25重量部を添加し、室温で攪拌した。さらに触媒の0.1N―塩酸水溶液0.5重量部を滴下した後、50℃で1時間攪拌し、TMOSの脱水縮合物を得た。
シリカ含有量は、複合膜中に占めるシリカの含有の割合を示し、以下の方法で算出した。
シリカ含有率は、TMOSが100重量%反応し、SiO2になったと仮定して算出した。
すなわち
TMOS:Mw=152
SiO2:Mw=60
より、
SiO2/TMOS=60/152=0.395である。
つまり、TMOSの添加量に0.395を掛けた値が、膜中のSiO2含量となる。
得られた溶液をUVオゾン洗浄したシリコン基板上にスピンコーティング後、110℃で1時間加熱しポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ複合膜を得た。
得られたポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ複合膜を、電気炉を用い500℃で1時間焼成することによってシリカ多孔質体からなる膜を得た。
シリカ多孔質体の屈折率を表1に示す。なお屈折率は、エリプソメーター(JASCO M−150)により測定した。屈折率を表1に示す。
実施例、比較例で使用した白板ガラス基板の反射率の測定結果を図1に示す。
(実施例1)
白板ガラス基板(屈折率1.52)上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が17/83および70/30となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[E液]および[L液])を調整した。
なお、シリカ多孔質体の膜厚は、エリプソメーター(JASCO M−150)により測定した。
多層膜の反射率は、分光光度計(島津製作所 UV−3100PC、積分球付属装置付)を用いて測定した。
波長380〜1000nmでの反射率の測定結果を図1および2に示す。
本実施例は、測定全波長域にわたり、0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が0/100、20/80および70/30となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[A液]、[F液]および[L液])を調整した。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が8/92および45/55となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[C液]および[I液])を調整した。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図3および4)、測定全波長域にわたり、0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が0/100、9/91および45/55となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[A液]、[D液]および[I液])を調整した。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図3および4)、測定全波長域にわたり、0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の単層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が70/30のポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液([L液])を調整した。
UVオゾン洗浄した白板ガラス上に前記溶液を回転数4000rpmで10秒間、スピンコーティング後、110℃で1時間加熱し、ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が70/30の複合膜を形成し、電気炉を用い500℃で1時間焼成することによってシリカ多孔質体からなる膜厚125nmの単層膜を得た。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図5)、最低反射率は0.75%であった。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の単層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が40/60のポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液([H液])を調整した。
UVオゾン洗浄した白板ガラス上に前記溶液を回転数5000rpmで10秒間、スピンコーティング後、110℃で1時間加熱し、ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が40/60の複合膜を形成し、電気炉を用い500℃で1時間焼成することによってシリカ多孔質体からなる膜厚110nmの単層膜を得た。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図5)、0.5%以下の反射率は波長440〜680nmであり、広帯域の反射防止性能は有していなかった。
白板ガラス基板上に以下の方法でフッ素系樹脂の単層膜を形成した。
UVオゾン洗浄した白板ガラス上にフッ素系樹脂(旭硝子製 サイトップ、屈折率1.34)の3重量%溶液を回転数4000rpmで20秒間、スピンコーティング後、180℃で1時間乾燥し、膜厚100nmのフッ素系樹脂単層膜を得た。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図6)、最低反射率は0.69%であった。
白板ガラス基板上に以下の方法で2層膜を形成した。
まず、UVオゾン洗浄した白板ガラス上にTMOS脱水縮合物溶液[A液]を回転数7000rpmで10秒間、スピンコーティング後、110℃で1時間加熱し、膜厚90nmのシリカ膜を得た。次に得られたシリカ膜表面をUVオゾン洗浄し、フッ素系樹脂(旭硝子製 サイトップ、屈折率1.34)の3重量%溶液を回転数4000rpmで20秒間、スピンコーティング後、180℃で1時間乾燥し、膜厚100nmのフッ素系樹脂膜を形成し、2層膜を得た。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図6)、最低反射率は1.30%であった。
ポリカーボネート(屈折率1.59)基板上に、実施例2と同じ方法でポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ複合膜の積層体を形成した。
得られたポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ複合膜の積層体を、到達真空度2.7×10−3Pa、酸素流量50cc/分、RF出力100W、および周波数13.56MHzで10分間、酸素プラズマ処理することによって空孔率の異なるシリカ多孔質体からなる多層膜を得た。膜厚は第1層が90nm、第2層が105nmおよび第3層が125nmであった。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図7および8)、測定全波長域にわたり、0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
ポリカーボネート(屈折率1.59)基板上に、以下の方法で実施例2と同じ構成のシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が0/100、20/80および70/30となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[A液]、[F液]および[L液])を調整し、さらに、各溶液に0.5wt%の有機色素ローダミンBを添加した(それぞれ[A2液]、[F2液]および[L2液])。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ、実施例5と同様に測定全波長域にわたり、0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が6/94および40/60となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[B液]および[H液])を調整した。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図9および10)、測定全波長域にわたり0.6%以下の反射率であり、かつ殆どの波長域で0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
白板ガラス基板上に以下の方法でシリカ多孔質体の多層膜を形成した。
ポリオレフィン系末端分岐型共重合体/シリカ(SiO2換算)の重量比が0/100、8/92および40/60となるポリオレフィン系末端分岐型共重合体/TMOS脱水縮合物溶液(それぞれ[A液]、[C液]および[H液])を調整した。
波長380〜1000nmでの反射率を測定したところ(図9および10)、測定全波長域にわたり、0.6%以下の反射率であり、かつ殆どの波長域で0.5%以下の反射率であり、広帯域の反射防止性能を有していた。
A液〜L液を用いて得られたシリカ多孔質体からなる膜を試料として、各々走査型電子顕微鏡(SEM/JEOL社製JSM−6701F型)、透過型電子顕微鏡(TEM/日立製作所製H−7650)を用い、それぞれ1.5kV、200kVの条件で膜の表面と内部のメソ孔構造を観察した。その結果、B液〜L液から得られた膜は孔径10〜30nmのメソ孔を有するキュービック構造を形成していた。A液から得られた膜はメソ孔が存在していなかった。
Claims (8)
- 下記工程1、工程2及び工程3を含む、メソ孔がキュービック相を形成している金属酸化物多孔質体からなる層を有し、波長380nmから1000nmまでの全波長域で反射率が0.6%以下である多層反射防止膜の製造方法。
工程1:金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応物を含む複数の反応溶液を調製する工程。
(前記複数の反応溶液のうち少なくとも1種の反応溶液は下記一般式(1)で表される末端分岐型共重合体の粒子の存在下に金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応を行って得られたものであり、当該反応溶液は有機色素を含有し、各々の反応溶液は末端分岐型共重合体の粒子/金属酸化物換算の重量比が異なるように調整されたものである。)
工程2:前記複数の反応溶液を基材上に重ねて塗布および乾燥することにより、基材上に金属酸化物を含有する層を2層以上有する積層体を形成する工程。
(前記金属酸化物を含有する層のうち少なくとも1層は、金属酸化物を主とするマトリックス中に下記一般式(1)で表わされる末端分岐型共重合体の粒子が分散している有機無機複合体と前記有機色素を含有する層である。)
工程3:前記積層体から前記末端分岐型共重合体の粒子を、酸素雰囲気下に紫外線照射処理する方法で除去する工程。
- 屈折率が異なる、メソ孔がキュービック相を形成している金属酸化物多孔質体からなる層を2層以上有する、請求項1に記載の多層反射防止膜の製造方法。
- 金属酸化物を含有する層の末端分岐型共重合体の粒子の含有率が基材側から順に増加している積層体から末端分岐型共重合体の粒子を除去することにより、多層反射防止膜を構成する各層の屈折率が基材側から順に低下している多層反射防止膜を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の多層反射防止膜の製造方法。
- 基材上に直接塗布する反応溶液が、前記一般式(1)で表される末端分岐型共重合体の粒子の非存在下に金属酸化物前駆体のゾル−ゲル反応を行って得られたものである、請求項1〜3のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
- 前記金属酸化物多孔質体のメソ孔の平均孔径が10nm〜30nmである請求項1〜4のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
- 前記金属酸化物が二酸化ケイ素である、請求項1〜5のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
- 前記一般式(1)で表される末端分岐型共重合体において、X1およびX2が、同一または相異なり、一般式(2)
または、一般式(4)
- 前記末端分岐型共重合体が下記一般式(1a)または一般式(1b)で表される、請求項1〜7のいずれかに記載の多層反射防止膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011131547A JP5804788B2 (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 多層反射防止膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011131547A JP5804788B2 (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 多層反射防止膜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013003216A JP2013003216A (ja) | 2013-01-07 |
JP5804788B2 true JP5804788B2 (ja) | 2015-11-04 |
Family
ID=47671881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011131547A Expired - Fee Related JP5804788B2 (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 多層反射防止膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5804788B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04113323A (ja) * | 1990-09-04 | 1992-04-14 | Alps Electric Co Ltd | 液晶表示素子のピン端子取付構造 |
JPH0553002A (ja) * | 1991-08-22 | 1993-03-05 | Canon Inc | 低温真空蒸着による多層膜の製造方法、及びその製造装置 |
JPH07104102A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-21 | Olympus Optical Co Ltd | ガラス製光学部品の撥水製反射防止膜およびその製造 方法 |
JPH1172602A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Asahi Glass Co Ltd | 反射防止性基材およびそれを用いた物品 |
FR2896887B1 (fr) * | 2006-02-02 | 2008-05-30 | Essilor Int | Article comportant un revetement mesoporeux presentant un profil d'indice de refraction et ses procedes de fabrication |
JP5091043B2 (ja) * | 2008-07-31 | 2012-12-05 | 学校法人慶應義塾 | 反射防止膜及びこれを有する光学部品、交換レンズ及び撮像装置 |
JP5555225B2 (ja) * | 2009-03-12 | 2014-07-23 | 三井化学株式会社 | 金属酸化物多孔質体の製造方法 |
JP2010250069A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Hoya Corp | 反射防止膜、及びこれを有する光学素子 |
JP2011003585A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 電磁波遮蔽材及びそれを用いたディスプレイ |
-
2011
- 2011-06-13 JP JP2011131547A patent/JP5804788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013003216A (ja) | 2013-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5964507B2 (ja) | 金属酸化物多孔質粒子、その製造方法、及びその用途 | |
US9150422B2 (en) | Porous metal oxide, method for producing the same, and use of the same | |
JP5859390B2 (ja) | 断熱組成物の製造方法 | |
JP5562039B2 (ja) | 新規な重合体粒子およびその用途 | |
US20130164444A1 (en) | Manufacturing method for surface-modified titanium particles, dispersion of titanium particles, and resin having titanium particles dispersed therein | |
JP6162231B2 (ja) | 量子ドット結合用リガンド及び組成物 | |
US20090312457A1 (en) | Metal oxide nanoparticle, process for producing the same, nanoparticle dispersed resin and method for producing the same | |
JP6339889B2 (ja) | 金属酸化物中空粒子の製造方法 | |
JP2012233148A (ja) | 水性インク用顔料 | |
JP2012224509A (ja) | 金属酸化物多孔質体の製造方法 | |
TW201241094A (en) | Composition for manufacturing low refractive index film, method for manufacturing low refractive index film and low refractive index film and anti-reflection film using manufacturing method thereof | |
JP6140721B2 (ja) | 有機−無機ハイブリッド材料を製造するための方法 | |
Li et al. | Synthesis and self-assembly of well-defined binary graft copolymer and its use in superhydrophobic cotton fabrics preparation | |
JP5804788B2 (ja) | 多層反射防止膜の製造方法 | |
JP6637534B2 (ja) | 水系組成物、水系塗料、塗膜、及び塗装製品 | |
WO2017206010A1 (en) | Article having amphiphobic coating film and method for preparation thereof | |
JPWO2020100760A1 (ja) | 撥水撥油層付き基材、蒸着材料および撥水撥油層付き基材の製造方法 | |
JP5712035B2 (ja) | 歯科用硬化性組成物及びその硬化物 | |
US20140187699A1 (en) | Composition comprising fluorinated olefin/vinyl alcohol copolymer and alkoxysilane, compound, cured product formed from said composition, and film comprising said cured product | |
WO2015137344A1 (ja) | 樹脂-含フッ素ホウ酸コンポジット粒子複合体 | |
JP5646224B2 (ja) | 多孔質無機酸化物およびその製法 | |
CN113039307B (zh) | 带拒水拒油层的基材、蒸镀材料及带拒水拒油层的基材的制造方法 | |
CN111918899B (zh) | 树脂组合物的固化物、层积体以及树脂组合物 | |
JPWO2020137992A1 (ja) | 撥水撥油層付き基材、蒸着材料および撥水撥油層付き基材の製造方法 | |
JP6239763B2 (ja) | 新規な末端分岐型ポリオレフィン系重合体およびその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130912 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20130912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150825 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150901 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5804788 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |