JP5857424B2 - データ記録装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、電子楽器における演奏データや設定データなど、電子機器における一連のデータを外部の記録機器に記録するデータ記録システムに関する。
従来より、電子楽器などの電子機器に対して外部の記録機器を別設し、電子機器における一連のデータを記憶しておくシステムがある。例えば、特許文献1の自動演奏データ記憶システムでは、複数の電子楽器(3,4)からレジストレーションデータをデータ記憶装置(1)に記憶しておくことができる。
このように、電子楽器などの電子機器に関する外部記憶装置等として外部の記録機器を用い、電子機器で生成されたデータを記録機器に記憶するデータ記録システムでは、記録機器に記憶されたデータを、このデータを生成した電子機器と別の電子機器で利用しようとしたとき、電子機器間の互換性がなく利用できなかったりする場合があり、このような事態は、機器で利用する操作をして初めて分ることがよくある。
或いは、電子機器によっては、一応互換性があり利用することはできても、全く同一の結果にならないこともある。例えば、電子楽器などの電子音楽機器同士では、設定データや演奏データなどの音楽データに一応の互換性があっても、音の鳴り方が微妙に異なっていたりする。或いは、WEBカメラなどの電子映像機器で生成された画像から作られた動画ファイルなどについては、電子映像機器間に互換性があっても、微妙に色調や画質が異なっていることがある。これらの現象も、やはり、電子機器側で利用する操作をして初めて分ることがよくある。
さらに、電子楽器などの電子音楽機器には、そのままでは互換性のない設定データや演奏データなどの音楽データを受け取ったときに、自身で再生可能な形式に丸め込むように変換して一応の互換性を保つものがあるが、この場合も、記録時の電子音楽機器と再生時の電子音楽機器とで音の鳴り方が微妙に異なる。
また、外部の記録機器に記録されたデータを、ユーザがその違いを前もって知らずに利用しようとすると、利用することができなかったり、或いは、意図したとおりの結果にならず、機器の故障を疑ったり、或いは、ユーザの演奏技術や撮像技術が現実よりも下手であると誤解されることがある。
特開平6−195883号公報
この発明は、電子楽器における演奏データや設定データなど、電子機器における一連のデータをデータ記録装置に記録するに当たり、データファイルが収められるフォルダの名称を工夫することにより、このような不都合を解消することができうようにしたデータ記録システムを提供することを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、データを記録するための記憶手段(USBメモリ8M及びそのスロット8r)と、複数種類の電子機器(電子楽器EM:EMa,EMb,…)と通信可能に接続するための通信手段〔通信I/F(MIDII/F)7r〕と、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM)から当該電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)を取得する識別情報取得手段(RA1〜RA7:図3)と、識別情報取得手段(RA1〜RA7:図3)により取得された電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)に応じた当該電子機器の種類に対応する文字列と、1つの楽曲に対応する文字列とを含むフォルダ名(例えば、“AA_xxx”)を生成するフォルダ名生成手段(RB3)と、フォルダ名生成手段(RB3)により生成されたフォルダ名が付与されたフォルダ(FL:FL1,FL2,…)を記憶手段(8M)に生成するフォルダ生成手段(RB5)と、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM)から前記楽曲に関連付けられたデータ(レジストレーションデータRF、演奏操作イベントPF)を取得するデータ取得手段(RB6〜RB11)と、データ取得手段(RB6〜RB11)により取得された前記楽曲に関連付けられたデータ(RF,PF)を、フォルダ生成手段(RB5)により生成されたフォルダ(FL)内に、少なくとも1つのファイルとして書き込むデータ書込み手段(RB7,RB10〜RB11)とを具備するデータ記録装置(RD)〔請求項1〕、並びに、データを記録するための記憶手段(USBメモリ8M及びそのスロット8r)及び複数種類の電子機器(電子楽器EM:EMa,EMb,…)と通信可能に接続するための通信手段〔通信I/F(MIDII/F)7r〕を具備し、データ記録装置として機能するコンピュータ(RD)に、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM)から当該電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)を取得する識別情報取得ステップ(RA1〜RA7:図3)と、識別情報取得ステップ(RA1〜RA7:図3)で取得された電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)に応じた当該電子機器の種類に対応する文字列と、1つの楽曲に対応する文字列とを含むフォルダ名(例えば、“AA_xxx”)を生成するフォルダ名生成ステップ(RB3)と、フォルダ名生成ステップ(RB3)で生成されたフォルダ名が付与されたフォルダ(FL:FL1,FL2,…)を記憶手段(8M)に生成するフォルダ生成ステップ(RB5)と、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM)から前記楽曲に関連付けられたデータ(レジストレーションデータRF、演奏操作イベントPF)を取得するデータ取得ステップ(RB6〜RB11)と、データ取得ステップ(RB6〜RB11)で取得された前記楽曲に関連付けられたデータ(RF,PF)を、フォルダ生成ステップ(RB5)で生成されたフォルダ(FL)内に、少なくとも1つのファイルとして書き込むデータ書込みステップ(RB7,RB10〜RB11)とから成る手順を実行させるデータ記録プログラム〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号や用語等であり、以下においても同様である。
この発明によるデータ記録装置(RD)は、さらに、記憶手段(8M)にある複数のフォルダ(FL:FL1,FL2,…)に付与されたフォルダ名をユーザに提示しユーザ操作に応じて何れかのフォルダ名を選択するフォルダ提示選択手段(RC2〜RC4)と、フォルダ提示選択手段(RC2〜RC4)により選択されたフォルダ名が付与されたフォルダ内に書き込まれている一部或いは全部のファイルのデータを、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM:EMa,EMb,…)に送信するデータ送信手段(RC5)とを具備する〔請求項2〕ように構成することができる。
この発明の主たる特徴によるデータ記録システムでは(請求項1,3)、データを記録するための記憶手段(USBメモリ8M及びそのスロット8r)を備えたデータ記録装置(RD)は、複数種類の電子機器(電子楽器EM:EMa,EMb,…)と通信可能に接続することができ、まず、通信手段〔通信I/F(MIDII/F)7r〕を介して接続された電子機器(EM)から当該電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)を取得する(RA1〜RA7:図3)。次いで、取得した電子機器の種類を表す識別情報(機器ID;モデルID)に応じた当該電子機器の種類に対応する文字列と、1つの楽曲に対応する文字列とを含むフォルダ名(例えば、“AA_xxx”)を生成し(RB3)、生成したフォルダ名が付与されたフォルダ(FL:FL1,FL2,…)を記憶手段(8M)に生成する(RB5)。そして、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM)から前記楽曲に関連付けられたデータ(レジストレーションデータRF、演奏操作イベントPF)を取得し(RB6〜RB11)、取得した前記楽曲に関連付けられたデータ(RF,PF)を、先に生成したフォルダ(FL)内に、少なくとも1つのファイルとして書き込む(RB7,RB10〜RB11)。
つまり、この発明によるデータ記録システムでは、電子楽器などの電子機器をデータ記録装置に接続し、電子楽器における演奏データや設定データなど、電子機器における一連のデータをファイル単位でフォルダにまとめ、接続された電子機器の種類に応じたフォルダ名でデータ記録装置に記録するようにしている。従って、この発明によれば、ユーザは、ファイルを収めたフォルダ名でファイルを生成した機器の種類が分り、前述した種々の不都合が解決される。
この発明によるデータ記録装置(RD)では(請求項2)、記憶手段(8M)にデータが記録されている複数のフォルダ(FL:FL1,FL2,…)に付与されたフォルダ名をユーザに提示して選択させ、ユーザ操作に応じて何れかのフォルダ名が選択されると(RC2〜RC4)、選択されたフォルダ名が付与されたフォルダ内に書き込まれている一部或いは全部のファイルのデータを、通信手段(7r)を介して接続された電子機器(EM:EMa,EMb,…)に送信する(RC5)ようにしている。従って、この発明によれば、記憶手段に記録されている所望のデータをデータ記録装置で再生し、データ記録装置に接続された電子機器に送ることができる。
〔その他の特徴〕
なお、この発明によるデータ記録システムにおいて、識別情報に応じたフォルダ名は、識別情報(機器ID;モデルID)に対応し電子機器(EM)の種類を表わす文字列が含まれる。また、データを記録するためにデータ記録装置(RD)に備えられる記憶手段には、着脱可能な可搬性記録媒体であってパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)などで利用できるもの(8M)が好ましい。
ファイルとして記憶手段(8M)に記録される一連のデータ(RF,PF)には、特に、演奏イベントのようなストリームデータをファイルとして記録するものが含まれる。また、電子機器(EM)として電子楽器が適用される場合、一連のデータにはソング単位の設定情報(RF)及び演奏情報(PF)がある。
この発明の一実施例によるデータ記録システムの構成例を示す。 この発明の一実施例による機種文字列テーブル及び記憶媒体内のデータ構造例を示す。 この発明の一実施例によるモデルID取得処理のフローチャート例を示す。 この発明の一実施例による記録処理のフローチャート例の一部を示す。 この発明の一実施例による記録処理のフローチャート例の他部を示す。 この発明の一実施例による再生処理のフローチャート例を示す。
〔システム構成及びハードウエア構成の例〕
図1は、この発明の一実施例によるデータ記録システムの構成例を示す。この発明の一実施例によるデータ記録システムは、データ記録装置RDと、データ記録装置RDに接続される任意の機種の電子機器EM(なお、記号“EM”は、任意の機種の電子機器或いは電子楽器を一般的に示す)とから成る。データ記録装置RDは、下部ブロック内に示されるハードウエア構成を有し、中央処理装置(CPU)1r、タイマ2r,ランダムアクセスメモリ(RAM)3r、読出専用メモリ(ROM)4r、設定操作検出部5r、表示部6r、通信インターフェース(通信I/F)7r、外部記憶スロット8r等の要素を備え、これら要素1r〜8rはバス9rを介して互いに接続される。
データ記録装置RD全体を制御するCPU1rは、RAM3r及びROM4rと共に、データ記録処理に関する各種制御プログラムに従って各種処理を実行するデータ処理部を構成し、各種制御プログラムに従い、タイマ2rによるクロックを利用して種々の処理を実行する。RAM3rは、これらの処理に際して必要な各種データを記憶しておいたり一時的に保持するのに用いられる。ROM4rは、各種制御プログラムや必要な各種制御データが記憶されており、制御データには、例えば、機種文字列テーブル(TB)がある。
設定操作検出部5rは、スイッチ等の設定操作子に対する操作内容を検出し、対応する各種設定情報をデータ処理部に導入することができる。例えば、設定操作検出部5r中のモード設定ボタンの操作により記録モードや再生モードで動作させることができる。表示部6rは、各種表示要素やLCD等のディスプレイ(表示器)の点灯/表示内容をCPU1からの指令に従って制御し、各種設定操作に対する表示援助を行う。
通信I/F7rは、例えば、MIDIインターフェイスで構成され、双方向の通信ケーブル、即ち、データ記録奘置RDから電子機器EMへのMIDIケーブルと電子機器EMからデータ記録装置RDへのMIDIケーブルとから成り2本一組で双方向に接続されたMIDIケーブル(双方向MIDIケーブルともいう)CBを介して、任意の機種の電子機器EMが接続される。例えば、図1に実線で示すように、MIDIケーブルCBで或る機種の電子機器(「電子機器A」)EMaと双方向に接続されMIDI形式で音楽データを授受することができる。また、破線で示すように、MIDIケーブルCBで別機種の電子機器(「電子機器B」)EMbとも同様に音楽データを授受することができる。つまり、データ記録装置RDに繋がる電子機器EMは、電子機器Aや電子機器Bなどと適宜繋ぎ変えることができる。
外部記憶スロット8rは、記憶媒体8Mと共に、データを記録しておくための外部記憶装置として機能し、電子楽器で利用される演奏データ(演奏イベントのようなストリームデータ)などの音楽データをファイルとして記憶媒体8Mに記録するのに用いられる。記憶媒体8Mは、パソコンなどで利用することができる着脱可能な可搬性記憶媒体が好ましく、例えば、USBメモリで構成される。
データ記録装置RDに接続される電子機器EMには、上述のように、例えば、或る機種の電子機器(「電子機器A」)EMaや別機種の電子機器(「電子機器B」)EMbなどの複数機種の電子機器EMa,EMb,…がある。以下に説明する実施例においては、括弧書きで示すように、電子機器EMとして具体的には電子楽器が用いられ、種々の機種の電子楽器EMa(「電子楽器A」),電子楽器EMb(「電子楽器B」),…がデータ記録装置RDに接続されるものとする。一般に、電子楽器EMは、以下に説明するように、電子楽器EMaを表わす図1上部のブロック内に示されるハードウエア構成を有し、図1中央部の電子楽器EMbも、電子楽器EMaと同様のハードウエア構成を有する。
電子楽器EMは、CPU1e、タイマ2e、RAM3e、ROM4e、演奏操作検出部5e、設定操作検出部6e、表示部7e、音源及び効果付与部8e、通信I/F9e等の要素を備え、これら要素1e〜9eはバス10eを介して互いに接続される。
電子機器EM全体を制御するCPU1eは、RAM3e及びROM4eと共に、楽音生成を含む音楽情報処理に関する各種音楽情報制御プログラムに従って各種音楽情報処理を実行するデータ処理部を構成し、各種音楽情報制御プログラムに従い、タイマ2eによるクロックを利用して種々の音楽情報処理を実行する。RAM3eは、これらの処理に際して必要な各種データを記憶しておいたり一時的に保持するのに用いられ、ROM4eには、各種音楽情報制御プログラムや必要な各種音楽情報制御データが記憶されている。
演奏操作検出部5eは、鍵盤などの演奏操作子と、演奏操作子の操作を検出し検出内容に対応する演奏操作情報をデータ処理部(1〜3)に導入する演奏操作検出回路とにより構成され、設定操作検出部6eは、スイッチ等の設定操作子(パネル操作子)と、設定操作子の操作を検出して対応する操作情報をデータ処理部(1〜3)に導入する設定操作検出回路とにより構成される。データ処理部(1〜3)は、演奏操作検出部5e及び設定操作検出部6eからの操作情報に基づき電子楽器各部を制御し、例えば、演奏操作検出部5eからの演奏操作入力に対応する演奏データを音源及び効果付与部8eに送ったり、設定操作検出部6e中のモード設定ボタンの操作により記録モードや再生モードで動作させることができる。また、表示部7eは、各種表示要素やLCD等のディスプレイ(表示器)の点灯/表示内容をCPU1eからの指令に従って制御し、各種操作に対する表示援助を行う。
音源及び効果付与部8eは音源部及び効果付与部から成り、音源部は、CPU1eからの指令に従って、演奏操作検出部5eからの演奏データ或いは外部から通信I/F9eを介して入力される音楽データ等に基づき、楽音波形を表わすオーディオ形式の楽音信号を生成し、効果付与部は、音源部で生成された楽音信号に所定の効果を付与し、音源及び効果付与部8eに接続されたサウンドシステム11eに出力する。サウンドシステム11eは、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、音源及び効果付与部8eから出力される楽音信号に基づく楽音を発生する。
通信I/F9eは、例えば、MIDIインターフェイスで構成され、双方向MIDIケーブルCBを介して外部のMIDI機器MDが接続され、例えば、データ記録装置RDに接続してデータ記録装置との間でMIDI形式で音楽データを授受することができる。
〔記録媒体内のデータ構造〕
この発明の一実施例によるデータ記録システムでは、電子機器EMで利用される演奏データや設定データなどの音楽データを、ソング(楽曲)単位でフォルダにまとめて外部のデータ記録装置RDに記録し、データ記録装置RDにおいて、これらのデータに対してフォルダ名を新規に付ける際には、機種文字列テーブルTBに従い、接続した電子楽器EMに応じて名前が変えられる。つまり、データ記録装置RDは、接続した電子楽器EMから機器IDを取得し、取得した機器IDに応じた名のフォルダを記憶媒体8M内に生成し、記録すべきファイルをこのフォルダ内に書き込む。図2は、この発明の一実施例によるデータ記録装置における機種文字列テーブル及び記録媒体内のデータ構造の例を示す。
データ記録装置RDの外部記憶スロット8rに装着される記憶媒体8Mには、例えば、(2)の左側に複数のフォルダFL:FL1,FL2,…(なお、記号“FL”は、任意のフォルダを一般的に示す)で示されるように、音楽データがフォルダ毎にまとめられて記録され、その際、(1)の機種文字列テーブルTBに従って、接続した電子楽器EMの機種ごとに定められた「種類を表わす文字列」を含む名称がフォルダ名とされる。
つまり、データ記録装置RDは、モデルID(機種IDともいう)から「種類を表わす文字列」を得る機種文字列テーブルTBをROM4rに内蔵しており、電子楽器EMを接続して音楽データを記憶媒体8Mに記録する際は、接続された電子楽器EMのモデルIDを取得し、機種文字列テーブルTBを参照して、取得したモデルIDから種類を表わす文字列を得る。例えば、接続された電子楽器EMのモデルIDが、「AAA−100」、「AA−200」或いは「AAB−1000」であれば、機種文字列テーブルTBから、「種類を表わす文字列」として「AA_」が得られる。また、接続された電子楽器EMのモデルIDが「CL−1000」であれば、「種類を表わす文字列」として「CL_」が得られ、接続された電子楽器EMのモデルIDが「SY−2000」であれば、「種類を表わす文字列」として「SY_」が得られる。そして、得られた「種類を表わす文字列」をフォルダ名の先頭文字列(前半文字列)とし、所定のソング名をこれに後続させる。
なお、機種文字列テーブルを用いず、モデルIDの先頭2文字を用いて「種類を表わす文字列」を表わすことにする等の前半文字列決定ルールをROM4rに用意しておき、このルールに基づいてモデルIDから「種類を表わす文字列」を求めるようにしてもよい。
図2に従って、記憶媒体8Mに記録される具体的なデータ構造を説明すると、例えば、データ記録装置RDは、最初に機種「AAA−100」の電子楽器EMを接続して或る楽曲(ソング)に関する音楽データを記憶媒体8Mに記録する際は、先ず、当該電子楽器EMからモデルID=「AAA−100」を取得すると、機種文字列テーブルTBを参照して「種類を表わす文字列」=「AA_」を得る。次いで、この文字列に所定の楽曲名(ソング名)=「SONG_001」を付加してフォルダ名=「AA_SONG_001」のフォルダFL1を生成する。そして、電子楽器EMから記録すべき所望の音楽データをフォルダFL1内に書き込む。このフォルダFL1の例では、図2の右側に展開されているように、「MDR.B00」のファイル名を有するレジストレーションデータ(「レジストデータ」ともいう)ファイルRFと「MDR.MID」のファイル名を有する演奏データファイルPFとから成る音楽データが記録される。
ここで、レジストデータファイルRFは、電子楽器EMにおいて演奏データファイルPFに基づき楽音信号を生成する際に音源及び効果付与部8eに設定される音色や音量、エフェクトなどの種々の楽音生成パラメータに関する設定データをファイル化したものである。また、演奏データファイルPFは、楽曲のタイトルや作曲者、トラック構成などの演奏データ全体の案内情報で構成されるヘッダチャンクHCと、トラックチャンクTCから成り、トラックチャンTCには、電子楽器EMにて現在パネル設定されているレジストレーションデータであるパネルレジストレーションデータPRが先頭に記述され、これに続いて、電子楽器EMでの演奏操作(5e)に基づく演奏操作イベント(演奏イベント、イベントともいう)IV及びデルタタイムDTが時系列的に順次記述される。
続いて、同一機種「AAA−100」の電子楽器EMを接続したまま別楽曲の音楽データを記憶媒体8Mに記録するときは、機種文字列テーブルTBに従って、既に当該電子楽器EMから取得したモデルID=「AA」から「種類を表わす文字列」=「AA_」を得ると、この文字列に、記録済の楽曲名とは異なる所定の楽曲名=「SONG_002」を付加してフォルダ名=「AA_SONG_002」をもつフォルダFL2を生成し、電子楽器EMから記録すべき所望の音楽データをフォルダFL2内に書き込む。
その後、別の機種「CL−1000」の電子楽器EMを接続して所定楽曲の音楽データを記憶媒体8Mに記録する際には、先ず、当該電子楽器EMからモデルID=「CL」を取得し、機種文字列テーブルTBを参照して「種類を表わす文字列」=「CL_」を得る。次いで、これに記録済の楽曲名とは異なる所定の楽曲名(ソング名)=「SONG_003」を付加してフォルダ名=「CL_SONG_003」のフォルダFL3を生成する。そして、電子楽器EMから記録すべき所望の音楽データをフォルダFL3内に書き込む。さらに、これと同一の機種「CL−1000」の電子楽器EMを接続して別の音楽データを記憶媒体8Mに記録するときには、当該電子楽器EMから取得したモデルID=「CL−1000」から機種文字列テーブルTBに従って得た「種類を表わす文字列」=「CL_」に、記録済の楽曲名とは異なる所定の楽曲名=「SONG_004」を付加してフォルダ名=「CL_SONG_004」をもつフォルダFL4を生成し、電子楽器EMから記録すべき所望の音楽データをフォルダFL4内に書き込む。そして、以下同様にして、任意の機種の電子楽器EMを接続し、当該電子楽器EMから取得したモデルIDを含むフォルダ名のフォルダFLを生成し、当該電子楽器EMからの所望の音楽データを当該フォルダFL内に書き込んでゆくことができる。
つまり、電子楽器EMから記憶媒体8Mに音楽データを記録するときには、一つのソング(楽曲)に一つのフォルダFLが割り当てられ、典型的には、フォルダFL内に一つの演奏データファイルPFと一つのレジストデータファイルRFとが含まれる。しかしながら、フォルダFL内には、一つの演奏データファイルPFのみ、或いは、一つのレジストデータファイルRFのみを含ませるようにしてもよい。
以上のように、この発明の一実施例によるデータ記録システムでは、USBメモリなどの記憶媒体8Mが装着されるデータ記録装置RDに複数種類の電子楽器(電子機器)EM:EMa,EMb,…が通信可能に接続され(CB,7r)、データ記録装置RDは、接続された電子楽器EMから、機種を表わす識別情報としてモデルID(例えば、“AAA_100”)を取得し、取得したモデルIDに応じたフォルダ名(例えば、“AA_xxx”:“xxx”は、ユーザ指定のソング名)を生成し、生成したフォルダ名が付与されたフォルダFL:FL1,FL2,…を記憶媒体8Mに生成する。そして、接続した電子機器EMからレジストレーションデータRF乃至演奏操作イベントPFなどの一連の音楽データを取得し、先に生成したフォルダFL内にファイルとして書き込む。
〔動作例〕
図3〜図6は、この発明の一実施例によるデータ記録システムにおける各種処理動作の例を示し、図3は、データ記録装置RDにおけるモデルID取得処理のフローチャート例である。このデータ記録システムでは、データ記録装置RDを起動すると、モデルID取得処理がスタートし、CPU1rは、まず、ステップRA1で、モデルIDを保持するためのRAM3r上のモデルID保持領域をクリアし、次のステップRA2で、RAM3r上の受信状態情報保持領域に保持され、モデルIDを受信しているか否かを表わす受信状態情報の内容を「モデルIDを受信していない」に初期化して、ステップRA3に進む。
ステップRA3では、受信状態情報の内容が「モデルIDを受信している」であり、しかも、外部の電子楽器EMから通信I/Fを介して最後にアクティブセンシングメッセージを受け取ってから300ms以上経過したか否かを判定し、受信状態が「モデルIDを受信している」であり且つ最後のアクティブセンシングメッセージの受取り後300ms以上経過しているときは(RA3=YES)、ステップRA1に戻り、ステップRA1,RA2におけるモデルID保持領域のクリア及び受信状態情報の初期化を繰り返す。一方、受信状態が「モデルIDを受信している」でも、最後のアクティブセンシングメッセージの受取り後300ms以上経過したものでもないときは(RA3=NO)、ステップRA4に進む。
ステップRA4では、受信状態情報の内容が「モデルIDを受信していない」であり、しかも、新たに或いは再びアクティブセンシングメッセージを受け取ったか否かを判定し、受信状態が「モデルIDを受信していない」でも、新たに或いは再びアクティブセンシングメッセージを受け取ったものでもないときは(RA4=NO)、直ちにステップRA3に戻る。また、受信状態が「モデルIDを受信していない」であり且つ新たに或いは再びアクティブセンシングメッセージを受け取ったときは(RA4=YES)、順次、ステップRA5〜RA7の処理を実行する。
ステップRA5では、このデータ記録装置RDに新たに或いは再び接続された外部の電子機器EMにモデルIDを要求し、電子楽器EMからモデルIDが返信されると、ステップRA6で、電子機器EMからのモデルIDを受信しRAM3r上のモデルID保持領域に保持する。ここで、モデルIDの要求とその返答は、MIDIシステムエクスクルーシブメッセージ形式で行われる。そして、ステップRA7にて、受信状態情報の内容を「モデルIDを受信している」に変更した上で、ステップRA3に戻る。
MIDI機器の一種である電子楽器EMがケーブルCBを介してデータ記録装置RDに接続されると、電子楽器EMは、MIDI規格に則り、300ms未満の間隔でアクティブセンシングメッセージを、通信I/F(MIDII/F)9eからデータ記録装置RDの通信I/F(MIDII/F)7rに出力する。従って、データ記録装置は、MIDII/F9e,7r経由でアクティブセンシングメッセージを受け取ることにより、電子楽器EMが接続されていることを知ることができ、逆に、アクティブセンシングメッセージが300ms以上受け取ることができないことにより、電子楽器EMが接続されていないことを知ることができる。
例えば、データ記録装置RDは、電子楽器EMが接続されると、ステップRA3からステップRA4を経て(RA3=NO→RA4=YES)ステップRA5〜RA6に進み、電子楽器EMのモデルIDを取得し、モデルIDを取得すると、受信状態情報を「モデルIDを受信している」切り替えた上で、ステップRA3に戻るので、最後にアクティブセンシングメッセージを受け取ってから300ms未満の間は(RA3=NO)ステップRA4(RA4=NO)からステップRA3に戻り、300ms以上経過すると(RA3=YES)ステップRA1〜RA2に戻る。このようにして、データ記録装置RDは、新規に電子楽器EMが接続されたこと、或いは、一旦切り離された電子楽器EMが再び接続されたことを知ると、電子楽器EMにモデルIDを要求して取得することにより、そのMIDI機器がどんなモデルであるかを知ることができる。
図4及び図5は、この発明の一実施例によるデータ記録システムにおける記録処理のフローチャート例である。このデータ記録システムでは、データ記録装置RDと電子楽器EMとを接続し、データ記録装置RD及び電子楽器EMを記録モードに設定すると、記録処理が行われ、データ記録装置RDは、電子楽器EMが送信する音楽データを受信しUSBメモリなどの記録媒体8Mに記録する。この記録処理におけるユーザの操作手順は、次の通りである:
(1)ユーザは、データ記録装置RDと電子楽器EMとをMIDIケーブルCBで双方向に接続する。
(2)ユーザは、データ記憶装置RDのパネル操作(5r)により音楽データの記録開始を指示する。
(3)ユーザは、記録単位であるソングの番号をデータ記録装置RDに入力する。
〔これにより、音楽データの記録が始まり、まず、電子楽器EM内のレジストレーションデータ群(RF)が記録媒体8Mに記録される。〕
(4)ユーザは、電子楽器EMの演奏操作(5e)を行う。
〔電子楽器は、演奏操作(5e)に応じて楽音生成(8e→11e)を行うと共に、演奏データ(PF)をデータ記録装置RDに送り、データ記録装置RDはそれを記録する。〕
(5)ユーザは、演奏し終えたら、演奏をやめる。
(6)ユーザは、データ記録装置RDのパネル操作(5r)により記録終了を指示する。
図4において、データ記録装置側及び電子楽器側記録処理がスタートすると、データ記録装置RDのCPU1rは、まず、ステップRB1で、RAM3r上の受信状態情報の内容が「モデルIDを受信している」であるか否かを判定し、受信状態が「モデルIDを受信している」でなければ(RB1=NO)、直ちに、この記録処理を終了する。一方、受信状態が「モデルIDを受信している」であるときには(RB1=YES)、先ず、ステップRB2で、表示部6rの表示器にソング番号(ソング名)入力画面を表示するなどにより、ユーザにソング番号(ソング名)の入力を促す。ユーザ操作によりソング番号が入力されると、次のステップRB3にて、機種文字列テーブルTB〔図2(1)〕或いは前述した前半文字列決定ルールに従い、RAM3r上に保持していたモデルIDに応じてフォルダ名の前半部分を決定し、フォルダ名の後半部分については、入力されたソング番号とすることにより、新たに生成されるフォルダFLのフォルダ名を決定する。
次のステップRB4では、ステップRB3で決定したフォルダ名のフォルダが記憶媒体8M内に存在しているか否かを判定し、当該フォルダが存在していないときは(RB4=NO)、ステップRB5で、記憶媒体8M内にフォルダを生成した後、ステップRB6に進み、当該フォルダが存在しているときには(RB4=YES)、直ちにステップRB6に進む。ステップRB6では、電子楽器EMに対して、バルクデータ、即ち、電子楽器EMのRAM3eに記憶されているレジストレーションデータ群などの設定データを要求し、これに対して、電子楽器EMのCPU1eは、ステップEB1で、データ記録装置RDの要求に応じてバルクデータを出力する。
データ記録装置RDでは、ステップRB7にて、電子楽器EMからバルクデータを受信し、レジストレーションデータファイルRFとしてフォルダFL内に書き出す。ここで、同じ(同名の)ファイルがあれば上書きする。次のステップRB8で、電子楽器EMに演奏開始を通知し、更に次のステップRB9(図5)で、電子楽器EMにパネルレジストレーションデータを要求する。
電子楽器EMでは、ステップEB2(図5)で、データ記録装置RDからの演奏開始の通知に応じて、それまでの自動伴奏や発音中の処理を初期状態にリセットする。次のステップEB3で、さらに、パネルレジストレーションデータの要求に応じて、パネル設定の現在の状態を表わすパネルレジストレーションデータ(PR)をRAM3eのワークエリアから取得して出力すると共に、自身の内部クロックで動作するよう設定する。続くステップEB4では、内部クロックに基づいて同期情報をデータ記録装置RDに送ると共に、演奏操作(5e)に応じて演奏操作イベント(IV)を順次データ記録装置RDに送り、また、音源及び効果付与部8eにより演奏操作に応じて楽音信号の生成も行われる。つまり、電子楽器EMは、内部クロックで動作する際、自身のタイマ2eで計時して、所定のテンポに応じた自動伴奏の進行を制御する。そのとき、テンポに応じた同期情報(MIDIのタイミングクロック)を送る。
データ記録装置RDでは、ステップRB10で、電子楽器EMからパネルレジストレーションデータPRを受信し、演奏データファイルPFとしてフォルダ内に書き出す。ここで、同じ(同名の)ファイルがあれば上書きする。また、次のステップRB11では、電子楽器EMから演奏操作(5e)に応じた演奏操作イベントIVを受信し、電子楽器EMからの同期情報に従ってデルタタイムDTを生成し、演奏データファイルに追記する。このとき、データ記録装置RDは、電子楽器EMから次々と送られてくるMIDIのタイミングクロックからテンポを知って記憶すると共に、連読する2つの演奏操作イベントIV間の時間間隔をタイミングクロックに基づいて計測し、計測した時間間隔をデルククイムDTとする。続くステップRB12では、記録終了の操作(5r)がなされたか否かを判定し、記録終了操作がなされないときは(RB12=NO)、ステップRB11に戻り、電子楽器EMでの演奏操作(5e)に応じて演奏操作イベントIV及びデルタタイムDTを順次演奏データファイルに追記していく。そして、記録終了操作がなされると(RB12=YES)、ステップRB13に進み、電子楽器EMにデータ記録装置側記録処理の終了を通知して、同記録処理を終了する。
電子楽器EMでは、ステップEB5で、データ記録装置RDから記録処理終了の通知を受け、このとき、発音や自動演奏があれば初期状態にリセットし、電子楽器側記録処理を終了する。
なお、図4及び図5の記録処理フローでは、フォルダ生成(RB5)の後、レジストレーションデータRFの記録(RB7)及び演奏データPFの記録(RB10〜RB11)を続けて実行している。しかし、フォルダを生成した後レジストレーションデータRFの記録のみを行なって処理を終了したり、フォルダを生成した後演奏データPFの記録のみ行なって処理を終了してもよい。
図6は、この発明の一実施例によるデータ記録システムにおける再生処理のフローチャート例である。このデータ記録システムでは、データ記録装置RDと電子楽器EMとを接続し、データ記録装置RD及び電子楽器EMを再生モードに設定すると、再生処理が行われ、データ記録装置RDが送信する音楽データを電子楽器EMが受信し楽音生成に利用する。この再生処理におけるユーザの操作手順は、次の通りである:
(1)ユーザは、データ記録装置RDと電子楽器とをMIDIケーブルCBで双方向に接続する。
(2)ユーザは、データ記憶装置RDのパネル操作(5r)により再生開始を指示する。
(3)ユーザは、表示部6rの表示器でフォルダ名を確認しながら再生対象を入力する。
〔データの再生が始まる。まず、データ記録装置RDの記憶媒体8Mからレジストレーションデータ群(RF)が電子楽器EMに送信される。続いて、演奏データ(PF)が送られ、電子楽器EMは、楽音を生成する(8e→11e)。〕
(4)ユーザは、必要に応じて再生中断の操作をする。〔再生中断の操作があるか、曲の再生位置が終端に至ったら、再生処理は終了する。〕
図6において、データ記録装置側及び電子楽器側再生処理がスタートすると、データ記録装置RDのCPU1rは、まず、ステップRC1で、RAM3r上の受信状態情報の内容が「モデルIDを受信している」であるか否かを判定し、受信状態が「モデルIDを受信している」でなければ(RB1=NO)、直ちに、この記録処理を終了する。一方、受信状態が「モデルIDを受信している」であるときには(RC1=YES)、先ず、ステップRC2で、ユーザ操作に応じて表示部6rの表示器にフォルダ名を順次表示し、ユーザは、このフォルダ名を視認する。次いで、ステップRC3で、ユーザにより再生対象決定の操作がなされたか否かを判定し、決定の操作がなされない間は(RC3=NO)ステップRC2に戻り、ユーザの決定操作を待つ。
ユーザにより決定操作がなされると(RC3=YES)、ステップRC4に進み、決定操作がなされたフォルダFLを再生対象に決定し、次のステップRC5で、再生対象に決定したフォルダFL内のレジストレーションデータファイルRFにあるバルクデータ、つまり、当該フォルダFL内に記憶されているレジストレーションデータ群などの設定データを電子楽器EMに送信する。これに対して、電子楽器EMは、ステップEC1で、データ記録装置RDからバルクデータを受信し、CPU1eは、受信したバルクデータをRAM3e上に記憶し、ユーザのパネル操作で呼び出せるように設定する。
次いで、データ記録装置RDは、ステップRC6で、電子楽器EMに再生開始を通知し、ステップRC7で、演奏データファイルPF内のパネルレジストレーションデータPRを電子楽器EMに送信する。これに対して、電子楽器EMは、ステップEC2で、再生開始の通知を受けて、それまでの発音や自動演奏があれば初期状態にリセットし、外部クロックで動作するよう設定し、次のステップEC3では、パネルレジストレーションデータPRを受信し、RAM3eのワークエリアにパネル設定として保持すると共に、パネル設定の内容を音源及び効果付与部8eや表示部7eの各種表示要素やLCDなどのディスプレイ(表示器)に反映させる。
さらに、データ記録装置RDは、ステップRC8で、タイマ2rの計時に応じて、演奏データファイルで指定されたテンポに応じた同期情報(MIDIのタイミングクロック)を電子楽器EMに送信すると共に、演奏データファイルPF内の複数の演奏イベントIVを先頭から読み出してデルタタイムDTの間を置きながら電子楽器EMに送信する。続くステップRC9では、演奏データファイルPFの終端に至ったか否か、或いは、再生終了の操作(5r)がなされたか否かを判定し、再生位置が演奏データファイルPFの終端に至っていないときや記録終了操作がなされないときは(RC9=NO)、ステップRC8に戻って、同期情報及び演奏イベントIVを順次電子楽器EMに送信する。これに対して、電子楽器EMは、ステップEC4で、送信されてきた同期情報に応じて自動演奏を行うと共に、送信されてきた演奏イベントIVに応じて楽音生成(8e→11e)を行う。つまり、電子楽器EMは、外部クロックで動作する際、データ記録装置RDから送られてくる同期情報の間隔を計時して、テンポを知り自動伴奏の進行を制御する。
そして、データ記録装置RDにて、データ読出しが演奏データファイルPFの終端に至ったか、或いは、再生終了操作がなされると(RC9=YES)、ステップRC10に進み、電子楽器EMにデータ記録装置側再生処理の終了を通知して、同再生処理を終了する。これに対して、電子楽器EMでは、ステップEC5で、データ記録装置RDから再生処理終了の通知を受け、このとき、発音や自動演奏があれば初期状態にリセットし、内部クロックで動作するように設定を復旧する。そして、電子楽器側記録処理を終了する。
なお、図6の再生処理フローでは、レジストレーションデータRFの再生(RC5,EC1)と演奏データPFの再生(RC7〜RC8,EC3〜EC4)とを続けて実行している。しかし、レジストレーションデータRFの再生(RC5,EC1)のみを行なって再生処理を終了した後、ユーザがそのレジストレーションデータRFを用いて演奏をしたり、事前に当該レジストレーションデータRFを電子楽器EMに記憶させておいて直前にはレジストレーションデータを再生することなしに演奏データRFの再生(RC7〜RC8,EC3〜EC4)のみ行なってもよい。
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、電子機器の例として電子楽器などの電子音楽機器について説明したが、電子機器には、電子楽器などの電子音楽機器だけでなく、WEBカメラなどの電子映像機器が含まれる。例えば、WEBカメラは、USBでパーソナルコンピュータ(パソコン)等に接続する撮像装置であって、刻々と画像を出力する。そして、WEBカメラ自体はデータ保存用の記憶媒体を持たず、パソコン側で刻々と送られてくる画像を集めてファイルを生成する。ここで、WEBカメラの種類によって画像の解像度や色合いに差があるので、この発明の電子機器としてWEBカメラを適用すれば、出来上がったファイルを再生することなくフォルダ名で違いが確認できるようになるという技術的効果を奏する。
RD データ記録装置、
EM:EMa,EMb 電子機器(電子楽器)、
CB 通信ケーブル(MIDIケーブル)、
8M 記憶媒体(USBメモリ)、
TB 機種文字列テーブル、
FL:FL1,FL2,… フォルダ、
RF レジストレーションファイル(レジストレーションデータファイル)、
PF 演奏データファイル(演奏イベントデータファイル)。

Claims (3)

  1. データを記録するための記憶手段と、
    複数種類の電子機器と通信可能に接続するための通信手段と、
    上記通信手段を介して接続された電子機器から当該電子機器の種類を表す識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    上記識別情報取得手段により取得された電子機器の種類を表す識別情報に応じた当該電子機器の種類に対応する文字列と、1つの楽曲に対応する文字列とを含むフォルダ名を生成するフォルダ名生成手段と、
    上記フォルダ名生成手段により生成されたフォルダ名が付与されたフォルダを上記記憶手段に生成するフォルダ生成手段と、
    上記通信手段を介して接続された電子機器から前記楽曲に関連付けられたデータを取得するデータ取得手段と、
    上記データ取得手段により取得された前記楽曲に関連付けられたデータを、上記フォルダ生成手段により生成されたフォルダ内に、少なくとも1つのファイルとして書き込むデータ書込み手段と
    を具備することを特徴とするデータ記録装置。
  2. さらに、
    前記記憶手段にある複数のフォルダに付与されたフォルダ名をユーザに提示しユーザ操作に応じて何れかのフォルダ名を選択するフォルダ提示選択手段と、
    上記フォルダ提示選択手段により選択されたフォルダ名が付与されたフォルダ内に書き込まれている一部或いは全部のファイルのデータを、前記通信手段を介して接続された電子機器に送信するデータ送信手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録装置。
  3. データを記録するための記憶手段及び複数種類の電子機器と通信可能に接続するための通信手段を具備し、データ記録装置として機能するコンピュータに、
    上記通信手段を介して接続された電子機器から当該電子機器の種類を表す識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
    上記識別情報取得ステップで取得された電子機器の種類を表す識別情報に応じた当該電子機器の種類に対応する文字列と、1つの楽曲に対応する文字列とを含むフォルダ名を生成するフォルダ名生成ステップと、
    上記フォルダ名生成ステップで生成されたフォルダ名が付与されたフォルダを上記記憶手段に生成するフォルダ生成ステップと、
    上記通信手段を介して接続された電子機器から前記楽曲に関連付けられたデータを取得するデータ取得ステップと、
    上記データ取得ステップで取得された前記楽曲に関連付けられたデータを、上記フォルダ生成ステップで生成されたフォルダ内に、少なくとも1つのファイルとして書き込むデータ書込みステップと
    から成る手順を実行させるデータ記録プログラム。
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