JP5856929B2 - 角形二次電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、角形二次電池および角形二次電池の製造方法に関し、より詳細には、電解液を注入する注液口を封止栓により封止する角形二次電池およびその製造方法に関する。
リチウムイオン等の角形二次電池は、電池容器内に発電要素が収容され、電解液が注入されている。電解液は、電池容器の一側面に設けられた注液口から電池容器内に注入され、注入後、注液口は封止栓により封止される。封止栓は、通常、レーザ溶接などにより注液口の周囲において電池容器に接合される。
注液口を封止栓により封止する従来の構造の一例を下記に示す。
注液口は封口板に設けられ、封口板の注液口の周囲は、段状の切り欠き部が形成されている。封止栓は、EPゴムで形成された突状部と平板状の押え板とから構成されている。突状部の先端部分の外周は、注液口の内面に圧接されてこの部分をシールする。また、突状部の押え板側には幅広のベース部分が形成されており、このベース部分が、注液口の周囲に設けられた封口板の切り欠き部をシールする(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−268811号公報
上記特許文献1に記載された発明では、封止栓の突状部の外周と封口板の注液口の内周とは、両部材が圧接される関係寸法となっている。このため、封止栓を注液口に圧入する際、封止栓および/または封口板の表面が剥離して、封止栓および/または封口板の材料である金属粒子が電池容器内に脱落する。電池容器内には、発電要素と電解液が収容されているため、金属粒子は、発電要素の正・負極活物質層間に入り込み、内部短絡等の不具合発生の要因となる。
本発明の角形二次電池は、電池容器内に発電要素が収容され、電解液が注入された角形二次電池において、電池容器の一側面に設けられた電解液を注入するための注液口と、注液口を封止する封止栓を備え、注液口は、注液用貫通孔と、電池容器の外面側における注液用貫通孔の周囲に設けられた縁取り部とを備え、封止栓は、注液用貫通孔に挿通される嵌入部と、嵌入部の外周に設けられた鍔状部と、嵌入部と鍔状部の中央部に設けられた中空部とを備え、中空部は、嵌入部に設けられた径小部分と、鍔状部に設けられた径大部分と、径小部分と径大部分との境界部に設けられたなだらかな稜線部とを有し、稜線部が押圧されて、稜線部に対応する封止栓の外周側における鍔状部と嵌入部の境界部分の少なくとも一部が電池容器の縁取り部に当接し、注液用貫通孔の内面と嵌入部の外面との間にギャップが存する状態で、封止栓の鍔状部の外周側が電池容器に溶接されていることを特徴とする。
また、本発明の角形二次電池の製造方法は、電池容器の一側面に設けられた注液口から電解液を注入し、注液口を封止栓により封止する角形二次電池の製造方法において、注液口は、注液用貫通孔と、電池容器の外面側における注液用貫通孔の周囲に設けられた縁取り部とを備え、封止栓は、注液用貫通孔の内面と所定のギャップを存して注液用貫通孔に挿通される嵌入部と、嵌入部の外周に設けられた鍔状部と、嵌入部と鍔状部の中央部に設けられた中空部とを備え、中空部は、嵌入部に設けられた径小部分と、鍔状部に設けられた径大部分と、径小部分と径大部分との境界部に設けられたなだらかな稜線部とを有し、封止栓の嵌入部を注液用貫通孔内に挿通する工程と、稜線部を押圧して、稜線部に対応する封止栓の外周側における鍔状部と嵌入部の境界部分の少なくとも一部を注液口の縁取り部に当接する工程と、封止栓の鍔状部の外周側を注液口周囲の電池容器に接合する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、封止栓の嵌入部と注液用貫通孔とは圧入されることがないから、電池容器内への金属粒子の脱落を防止することができる。
本発明に係る角形二次電池の一実施の形態の外観斜視図。 図1に示された角形二次電池の分解斜視図。 図2に図示された発電要素を、その捲回終端部側を展開した状態の斜視図。 封止栓と、注液口周辺における電池蓋の外観斜視図。 (a)は封止栓の断面図、(b)は注液口周辺における電池蓋の断面図。 封止栓と拡開用の治具の関係寸法を説明するための図。 (a)は封止栓による注液口の封止が完了した状態の断面図、(b)は図(a)における一部の拡大図であり、封止栓と注液口との関係寸法を説明するための図。 本発明の実施形態2を示し、(a)は拡開用の治具の側面図、(b)は注液口に封止栓を挿入した状態の断面図であり、封止栓と治具との関係寸法を説明するための図。 図8(a)に図示された、電池蓋の注液口を封止する封止栓の平面図。
--実施形態1--
[角形二次電池の全体構造]
以下、この発明の角形二次電池およびその製造方法の一実施形態を図面と共に説明する。
図1は、この発明の角形二次電池の一実施の形態を示す外観斜視図であり、図2は、図1に示された角形二次電池の分解斜視図である。以下の説明では、角形二次電池をリチウムイオン二次電池として説明する。
図1に示すように、角形二次電池100Aは、電池缶101と電池蓋102とから構成される電池容器103を備えている。電池缶101および電池蓋102の材質は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金などのアルミニウム系金属である。
電池蓋102は、矩形平板状であって、電池缶101の開口を塞ぐように溶接されている。つまり、電池蓋102は、電池缶101を封止している。電池蓋102には、正極端子141および負極端子151が配設されている。また、電池蓋102には、ガス排出弁104が設けられている。ガス排出弁104は、プレス加工によって電池蓋102を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁104には、開裂時に大きな開口が形成されるように開裂溝が形成されている。ガス排出弁104は、角形二次電池100Aが過充電等の異常により発熱して内部にガスが発生し、電池容器103内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器103内の圧力を低減させる。
電池蓋102には、電池容器103内に電解液を注入するための注液口110(図2参照)形成されている。注液口110は、封止栓120により封止されている。封止栓120は、注液口110の周囲における電池蓋102の部分に、レーザ溶接等により接合されている。封止栓120による注液口110の封止構造の詳細については後述する。
図2に示すように、電池缶101には発電要素170が収容されている。電池缶101は、一対の幅広面101aと一対の幅狭面101bと底面101cとを有し、上面が開口された矩形箱状に形成されている。発電要素170は、絶縁ケース108に覆われた状態で電池缶101内に収容されている。絶縁ケース108の材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂である。これにより、電池缶101と、発電要素170とは電気的に絶縁されている。
正極端子141が正極集電体180を介して発電要素170の正極電極174に電気的に接続され、負極端子151が負極集電体190を介して発電要素170の負極電極175に電気的に接続されている。これにより、正極端子141および負極端子151を介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、正極端子141および負極端子151を介して外部発電電力が発電要素170に供給されて充電される。
電池蓋組立体107は、電池蓋102と、電池蓋102に設けられた一対の貫通孔102hのそれぞれに取り付けられた正極端子141および負極端子151と、正極集電体180および負極集電体190と、一対のガスケット130と、一対の絶縁部材160とを含んで構成されている。
正極端子141および正極集電体180の材質はアルミニウム合金である。正極端子141は、正極集電体180に電気的に接続される。負極端子151および負極集電体190の材質は銅合金である。負極端子151は、負極集電体190に電気的に接続される。絶縁部材160およびガスケット130の材質は、ポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂である。
[発電要素]
図3を参照して、発電要素170について説明する。図3は、図2に図示された発電要素を、その捲回終端部側を展開した状態の斜視図である。
蓄電要素である発電要素170は、図3に示すように、長尺状の正極電極174および負極電極175を、セパレータ173を介在させて捲回軸Wの周りに扁平形状に捲回することで積層構造とされている。すなわち、発電要素170は、捲回方向の両端部に断面が半円弧形状の円弧部が形成され、両端部間がほぼ平坦な平坦部を有する扁平形状の電極捲回群である。
正極電極174は、正極箔171と、正極活物質に結着材(バインダ)を配合した正極活物質合剤が正極箔171の両面に塗工されて形成された正極活物質合剤層176とを有する。負極電極175は、負極箔172と、負極活物質に結着材(バインダ)を配合した負極活物質合剤が負極箔172の両面に塗工されて形成された負極活物質合剤層177とを有する。
正極箔171は、厚さ20〜30μm程度のアルミニウム合金箔であり、負極箔172は、厚さ15〜20μm程度の銅合金箔である。セパレータ173の素材は多孔質のポリエチレン樹脂である。正極活物質は、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複酸化物であり、負極活物質は、リチウムイオンを可逆に吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材である。
発電要素170の幅方向(捲回方向に直交する捲回軸W方向)の両端部は、一方は正極活物質合剤層176が形成されていない未塗工部(正極箔171の露出部)が積層された部分とされている。また、他方は負極活物質合剤層177が形成されていない未塗工部(負極箔172の露出部)が積層された部分とされている。正極側未塗工部の積層体および負極側未塗工部の積層体は、それぞれ予め押し潰され、それぞれ、電池蓋組立体107の正極集電体180および負極集電体190(図2参照)と超音波接合により接続され、電池蓋組立体107に一体化される。
発電要素170は、電池蓋組立体107に一体化された状態で、電池缶101内に収容された絶縁ケース108内に収容される。発電要素170は、捲回軸Wが電池缶101の底面101cに平行にされ、かつ、一対の平坦部を電池缶101の幅広面101aに平行にされて電池缶101内に収容される。この状態で、電池蓋組立体107の電池蓋102は、電池缶101の開口部を閉塞する。
閉塞した電池蓋102の周縁部が、レーザ溶接等により電池缶101の開口部の周縁部に接合される。そして、注液口110から非水電解液が注入される。非水電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。注液口110から電池缶101内に非水電解液を注入した後、封止栓120により注液口110が封止される。
次に、封止栓120による注液口110の封止構造について説明する。
[注液口封止構造]
図4は、封止栓と、注液口周辺における電池蓋の外観斜視図であり、図5(a)は封止栓の断面図であり、図5(b)は注液口周辺における電池蓋の断面図である。
注液口110は、電池蓋102の厚さ方向に貫通して形成され、小径の注液用貫通孔111と、大径の溝部112とを有する段付き円筒形状を有している。注液用貫通孔111と溝部112とは同心円に形成され、溝部112は、電池蓋102の上面(表面)側に設けられている。溝部112は、例えば、座ぐり加工により形成される。
注液用貫通孔111の溝部112側の周縁部には、溝部112側に向かって径が拡大する傾斜面を有する縁取り部111aが形成されている。縁取り部111aは、傾斜面に代えて円弧状の湾曲面としてもよい。
封止栓120は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属により形成され、ほぼ円筒状の嵌入部121と、嵌入部121の周縁部に形成された鍔状部122を有する。封止栓120の嵌入部121と鍔状部122の中央部には中空部125が形成されている。中空部125は、嵌入部121に設けられた径小部分125aと鍔状部122に設けられた径大部分125bを有しており、嵌入部121と鍔状部122は、所定の肉厚を有している。つまり、封止栓120は、嵌入部121と鍔状部122を有し、鍔状部122側が開口された溝状の中空部125を有するほぼハット型形状に形成されている。
封止栓120の嵌入部121と鍔状部122の境界部における中空部125側には円弧状のなだらかな稜部123が形成されている。嵌入部121の先端側の周縁部は、底部121bを径小にする方向に傾斜する傾斜部121aが形成されている。
封止栓120の嵌入部121の外形D0は、注液口110の注液用貫通孔111の直径d1よりも小さく形成されている。従って、封止栓120の嵌入部121は注液口110の注液用貫通孔111に挿通すると、封止栓120の嵌入部121と注液口110の注液用貫通孔111との間にはギャップG(図7(b)参照)が形成される。
次に、封止栓120により注液口110を封止する方法について説明する。
[注液口の封止方法]
図6は、封止栓と拡開用の治具の関係寸法を説明するための図であり、図7(a)は封止栓による注液口の封止が完了した状態の断面図、図7(b)は図7(a)における一部の拡大図であり、封止栓と注液口との関係寸法を説明するための図である。
図6は、封止栓120を注液口110に挿通した状態を示している。上述した如く、封止栓120の嵌入部121の外形D0は、注液口110の注液用貫通孔111の直径d1よりも小さく形成されているため、嵌入部121を注液用貫通孔111に挿通する際、
嵌入部121と注液用貫通孔111との間には、圧接力が作用することがない。嵌入部121と注液用貫通孔111とが圧接により嵌合されると、嵌入部121および/または電池蓋102の表面が剥がれ、その材料であるアルミニウム金属等の金属粒子が電池容器103内に脱落する可能性が高い。これに対し、本発明の一実施の形態によれば、嵌入部121を注液用貫通孔111に挿通する際、嵌入部121および/または電池蓋102の表面の金属粒子が金属容器103内に脱落することはない。
嵌入部121が注液用貫通孔111に挿通された状態では、封止栓120の鍔状部122は、注液口110の溝部112内に配置される。封止栓120の鍔状部122の厚さは、注液口110の溝部112の深さよりも少し大きく、図6に図示されるように、鍔状部122の上面側は溝部112から突出している。
また、封止栓120の稜部123は、注液口110の縁取り部111aの斜め上方に配置される。
なお、封止栓120の嵌入部121の周縁部には傾斜部121aが形成されているため、嵌入部121を注液用貫通孔111に挿通する工程が容易となる。
この状態で、拡開用の治具60を用いて、封止栓120を押し広げる。
拡開用の治具60は、ほぼ円筒形状を有し、先端側が径小となる方向に傾斜する傾斜部61を有する。拡開用の治具60の先端部62の直径d2は封止栓120の中空部125の径小部分125aの直径d4より小さく、治具60の外径d3は中空部125の径小部分125aの直径d4より大きく形成されている。
従って、この治具60の先端側を封止栓120の中空部125内に挿入すると、治具60の傾斜部61が、封止栓120の稜部123に当接する。
そして、治具60を押し込むことにより、封止栓120を拡開する。
封止栓120の稜部123は、注液口110の縁取り部111aの斜め上方に配置されているため、治具60の傾斜部61により封止栓120の稜部123は、図7(a)に図示されるように、注液口110の縁取り部111aに当接し、縁取り部111aの形状に倣って傾斜状に変形する。治具60による押圧は、封止栓120の稜部123が注液口110の縁取り部111aに当接する程度で止めてもよいが、さらに押圧して封止栓120の稜部123の肉厚が薄くなるように圧接してもよい。ここでは、「当接する」は、「圧接する」を含む用語として用いることとする。
封止栓120の稜部123が注液口110の縁取り部111aに当接した状態において、封止栓120の嵌入部121と注液口110の注液用貫通孔111との間にはギャップGが存する。
ここで、封止栓120の嵌入部121と注液口110の注液用貫通孔111とのギャップGは、全周に亘って、均一であるとは限らない。一部の箇所では、嵌入部121と注液用貫通孔111が接触している場合もある。しかし、他の箇所、特に接触している一部の箇所の対向側では、封止栓120の嵌入部121と注液口110との間にはギャップGが存する。このような場合であっても、封止栓120の嵌入部121を注液用貫通孔111に挿通する際、両部材間に圧接力が作用することはないから、金属粒子の脱落を防ぐことができる。従って、本明細書では、少なくとも、一部の箇所にギャップGが存すれば、封止栓120の嵌入部121と注液口110の注液用貫通孔111との間にギャップGが存する構造であると定義する。
封止栓120の稜部123が注液口110の縁取り部111aに当接するように治具60により封止栓120拡開すると、封止栓120は、注液口110に仮固定される。
この状態で、治具60を上昇させ、封止栓120を電池蓋102に溶接する。
溶接による接合方法の一例としてレーザ溶接の場合で例示すると、図7(a)に図示された状態で、レーザビームを封止栓120の鍔状部122の外周部に照射する。照射位置は、鍔状部122の外周の僅か内側、例えば、0.05〜0.2mm程度、内側の領域とする。また、ビームの照射角度は、垂直から僅かに時計方向に傾斜した角度、5〜20°程度とする。
鍔状部122の上面は、電池蓋102の上面より僅かに突出しており、レーザビームの照射により、鍔状部122の周縁部が溶融して周囲に流れ、封止栓120の周囲における電池蓋102の上層を溶融し、固化されて接合される。
接合部分は、鍔状部122の外周のみでよいが、封止栓120の稜部123と注液口110の縁取り部111aが当接する部分に達してもよい。
なお、上記実施形態において、治具60を用いて封止栓120の稜部123を注液口110の縁取り部111aに当接した後、再度の加工により、封止栓120の嵌入部121と注液用貫通孔111との間のギャップGを無くし、両部材を接触させることは可能である。しかしながら、このような方法を採用した場合であっても、本発明の角形二次電池の製造方法に係る発明に含まれる。
--実施形態2--
図8は本発明の実施形態2を示し、図8(a)は拡開用の治具の側面図、図8(b)は注液口に封止栓を挿入した状態の断面図であり、封止栓と治具との関係寸法を説明するための図である。図9は、図8(a)に図示された、電池蓋の注液口を封止する状態の封止栓の平面図である。
実施形態1においては、封止栓120の稜部123の全周を変形させて注液口110の縁取り部111aに当接させる方法であった。
これに対し、実施形態2では、封止栓120の稜部123の一部を変形させて注液口110の縁取り部111aに当接させる方法である。
すなわち、図9に図示されるように、封止栓120は、その稜部123の一部である変形部123aのみが押し広げられて注液口110の縁取り部111aに当接している。
図8(a)は、封止栓120の稜部123を変形部123aのみで変形するための治具60Aの側面図である。
拡開用の治具60Aは、先端部62側に、一対の張出部63を有する。張出部63は、円周方向において所定の幅、すなわち、図9における封止栓120の稜部123の変形部123aの幅を有し、治具60Aに複数個所(本実施形態では2箇所)設けられている。
張出部63の先端部は、先端部62側が径小となる方向に傾斜する傾斜部64とされている。傾斜部64の内側の長さd2は封止栓120の中空部125の径小部分125aの直径d4より小さく、傾斜部64の外側の長さd3は中空部125の径小部分125aの直径d4より大きく形成されている。この寸法関係は、実施形態1と同様である。
従って、治具60Aの張出部63を封止栓120の中空部125内に挿入すると、治具60Aの張出部63の傾斜部64が、封止栓120の稜部123に当接する。
そこで、治具60Aを押し込むことにより、封止栓120の稜部123の変形部123aのみを拡開して注液口110の縁取り部111aに当接させることができる。
このように、封止栓120の稜部123の変形部123aのみを押し広げるようすると治具60Aにより押圧力を小さいものとすることができ、押圧力による電池容器103の変形や劣化に対して有利である。
なお、封止栓120の稜部123の変形部123aは、3箇所以上、適宜の数を設けるようにすることができる。
以上説明した通り、上記実施形態によれば、注液用貫通孔111の上部外周に縁取り部111aを設け、封止栓120の嵌入部121の外径D0を注液用貫通孔111の直径d1よりも小さくした。また、封止栓120の稜部123を注液口110の縁取り部111aに当接して仮止するようにした。このため、封止栓120を注液用貫通孔111に挿通する際、封止栓120および/または電池蓋102の嵌合部の表面が剥がれて、電池缶101内に脱落するのを防止することができるという効果を奏する。これにより、封止栓120による注液口110の封止工程における異物の脱落による内部短絡等の不具合を防止することができ、角形二次電池の信頼性を向上することができる。
上記実施形態によれば、封止栓120を注液口110に仮止するので、封止栓120にレーザビームを照射する際、治具60、60Aを封止栓120の加工位置から移動させることができる。このため、レーザビームを照射する際に治具60、60Aが障害となることがなく、レーザ溶接を効率的に行うことができる。
なお、上記実施形態では、封止栓120の嵌入部121および注液用貫通孔111を、平面視で円形として例示した。しかし、本発明は、封止栓120の嵌入部121および注液用貫通孔111が、平面視で、楕円形、多角形等他の形状であっても適用することができる。
上記実施形態では、注液口110を電池蓋102に形成した構造として例示した。しかし、電池缶101のいずれかの側部に形成するようにしてもよい。
上記実施形態では、注液口110は、小径の注液用貫通孔111と、大径の溝部112とを有する段付き円筒形状を有する構造としたが、溝部112は必ずしも必要ではなく、封止栓120の鍔状部122を電池蓋102の上面に搭載するようにしてもよい。
上記実施形態では、封止栓120は、径小部分125aと径大部分125bからなる中空部125が形成されている構造として例示した。しかし、径大部分125bは必ずしも必要ではない。
また、本発明は、リチウムイオン二次電池に限られるものではなく、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池、鉛蓄電池のように水溶性電解液を用いる二次電池にも適用が可能である。
その他、本発明の角形二次電池は、種々、変形して適用することが可能であり、要は、封止栓の鍔状部の少なくとも一部が電池容器の縁取り部に当接し、注液用貫通孔の内面と嵌入部の外面との間にギャップが存する状態で、封止栓の鍔状部の少なくとも外周側が電池容器に溶接されているものであればよい。
また、本発明の角形二次電池の製造方法は、嵌入部封止栓の嵌入部を、注液用貫通孔の内面と所定のギャップを存して注液用貫通孔に挿通し、封止栓の鍔状部の少なくとも一部を注液口の縁取り部に押圧し、封止栓の鍔状部の外周側を注液口周囲の電池容器に接合するものであればよい。
60、60A 治具
61、64 傾斜部
63 張出部
100A 角形二次電池
101 電池缶
102 電池蓋
103 電池容器
110 注液口
111 注液用貫通孔
111a 縁取り部
112 溝部
120 封止栓
121 嵌入部
122 鍔状部
123 稜部
123a 変形部
125 中空部
141 正極端子
151 負極端子
170 発電要素
G ギャップ

Claims (9)

  1. 電池容器内に発電要素が収容され、電解液が注入された角形二次電池において、
    前記電池容器の一側面に設けられた前記電解液を注入するための注液口と、
    前記注液口を封止する封止栓を備え、
    前記注液口は、注液用貫通孔と、前記電池容器の外面側における前記注液用貫通孔の周囲に設けられた縁取り部とを備え、
    前記封止栓は、前記注液用貫通孔に挿通される嵌入部と、前記嵌入部の外周に設けられた鍔状部と、前記嵌入部と前記鍔状部の中央部に設けられた中空部とを備え、前記中空部は、前記嵌入部に設けられた径小部分と、前記鍔状部に設けられた径大部分と、前記径小部分と前記径大部分との境界部に設けられたなだらかな稜線部とを有し、
    前記稜線部が押圧されて、前記稜線部に対応する前記封止栓の外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分の少なくとも一部が前記電池容器の前記縁取り部に当接し、前記注液用貫通孔の内面と前記嵌入部の外面との間にギャップが存する状態で、前記封止栓の前記鍔状部の外周側が前記電池容器に溶接されていることを特徴とする角形二次電池。
  2. 請求項1に記載の角形二次電池において、前記電池容器は、一側部に開口を有し、内部に発電要素が収容される電池缶と、前記電池缶の前記開口を塞いで前記電池缶に接合される電池蓋とを備え、前記注液口は前記電池蓋に設けられていることを特徴とする角形二次電池。
  3. 請求項2に記載の角形二次電池において、前記注液口は、前記電池蓋の外面より陥没する溝部を有し、前記封止栓の前記鍔状部は、前記溝部内に配置されていることを特徴とする角形二次電池。
  4. 請求項2に記載の角形二次電池において、前記電池蓋および前記封止栓はアルミニウム系金属により形成されていることを特徴とする角形二次電池。
  5. 請求項1に記載の角形二次電池において、前記縁取り部は、傾斜面または湾曲面であることを特徴とする角形二次電池。
  6. 電池容器の一側面に設けられた注液口から電解液を注入し、前記注液口を封止栓により封止する角形二次電池の製造方法において、
    前記注液口は、注液用貫通孔と、前記電池容器の外面側における前記注液用貫通孔の周囲に設けられた縁取り部とを備え、
    前記封止栓は、前記注液用貫通孔の内面と所定のギャップを存して前記注液用貫通孔に挿通される嵌入部と、前記嵌入部の外周に設けられた鍔状部と、前記嵌入部と前記鍔状部の中央部に設けられた中空部とを備え、前記中空部は、前記嵌入部に設けられた径小部分と、前記鍔状部に設けられた径大部分と、前記径小部分と前記径大部分との境界部に設けられたなだらかな稜線部とを有し、
    前記封止栓の前記嵌入部を前記注液用貫通孔内に挿通する工程と、
    前記稜線部を押圧して、前記稜線部に対応する前記封止栓の外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分の少なくとも一部を前記注液口の前記縁取り部に当接する工程と、
    前記封止栓の前記鍔状部の外周側を前記注液口周囲の前記電池容器に接合する工程と、を備えることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  7. 請求項に記載の角形二次電池の製造方法において、前記封止栓の前記外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分の少なくとも一部を前記注液口の前記縁取り部に押圧する工程は、前記中空部内に、拡開用の治具を挿入して、少なくとも前記封止栓の前記外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分の少なくとも一部が前記注液口の前記縁取り部に当接されるように押し広げることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  8. 請求項に記載の角形二次電池の製造方法において、前記拡開用の治具は、外周全体に先細状の傾斜部を有し、前記傾斜部により、前記封止栓の前記外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分が前記注液口の前記縁取り部に当接されるように、前記稜線部を押し広げることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  9. 請求項に記載の角形二次電池の製造方法において、前記拡開用の治具は、先端に傾斜部を有する複数の張出部を有し、前記各傾斜部により、前記封止栓の前記外周側における前記鍔状部と前記嵌入部の境界部分の一部が前記注液口の前記縁取り部に当接されるように、前記稜線部の一部を押し広げることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
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