JP5855031B2 - 板状体の結合装置 - Google Patents

板状体の結合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5855031B2
JP5855031B2 JP2013018226A JP2013018226A JP5855031B2 JP 5855031 B2 JP5855031 B2 JP 5855031B2 JP 2013018226 A JP2013018226 A JP 2013018226A JP 2013018226 A JP2013018226 A JP 2013018226A JP 5855031 B2 JP5855031 B2 JP 5855031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
insertion hole
coupling device
fastener
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013018226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014149037A (ja
Inventor
雅孝 横山
雅孝 横山
寿宜 柳澤
寿宜 柳澤
Original Assignee
株式会社稲葉製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社稲葉製作所 filed Critical 株式会社稲葉製作所
Priority to JP2013018226A priority Critical patent/JP5855031B2/ja
Publication of JP2014149037A publication Critical patent/JP2014149037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5855031B2 publication Critical patent/JP5855031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の薄板等の結合に用いられる板状体の結合装置に関する。
この種の板状体の結合装置として、物置の壁面を形成する複数の壁パネルを重ね合わせた状態で結合するものが知られている(特許文献1参照)。この従来の結合装置は、重なり合う壁パネルに形成されたボルト挿通孔から挿入されるボルトと、ボルト挿通孔に対応して壁パネルに形成された連結板挿通孔に挿入され、上記ボルトが締結されるナットとして機能する連結板とから構成される。連結板は、その長手方向の中間部分においてクランク状に曲折されたクランク状部と、このクランク状部の前後にそれぞれ形成された第1および第2の舌状部とを有しており、連結用挿通孔に挿入される第1の舌状部(挿入側の舌状部)には、ボルト締結用のねじ孔が形成されている。
このような結合装置によれば、作業者は、連結板の第1の舌状部を、連結板挿通孔を通して壁パネルの裏側に配置した後に、ボルト挿通孔に挿入したボルトを第1の舌状部のねじ孔に締結することにより、ボルト頭部と第1の舌状部との間に複数の壁パネルを挟持することができる。つまり、作業者は、複数の壁パネルの表側(ボルト挿入側)からの作業で複数の壁パネルを結合させることができるため、その作業を容易に行うことができる。
実開昭51−125137号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来の板状体の結合装置では、作業者は、連結板挿通孔から挿入した第1の舌状部のねじ孔の位置を、ボルト挿通孔の位置に合わせた状態でボルトを締め付ける必要がある。つまり、作業者は、連結板挿通孔に挿入されない第2の舌状部(非挿入側の舌状部)を一方の手で押さえるなどして、第1の舌状部(すなわち、ねじ孔)を位置決めし、その状態のまま他方の手でボルトを締め付ける必要がある。しかしながら、そのような結合作業は、作業状態によっては(例えば、上下方向に重なる複数の板状体を下側から結合する場合には)容易ではなく、作業効率が著しく低下するという問題がある。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、作業者がボルトを締め付ける際にナットとして機能する連結板の位置決めを容易とすることにより、作業者の作業負荷を軽減できる板状体の結合装置を提供することを主目的とする。
本発明の板状体の結合装置は、互いに重ね合わされた複数の板状体をボルトによって結合するための板状体の結合装置であって、前記複数の板状体に形成された第1の挿通孔から前記ボルトが挿入され、当該ボルトに対し、前記複数の板状体に形成された第2の挿通孔に挿入された状態で締結される連結板と、前記連結板に取り付けられると共に、当該連結板が前記第2の挿入孔に挿入された状態で、前記複数の板状体に形成された第3の挿通孔に係止されるファスナ部材とを備え、前記連結板は、前記第2の挿通孔に挿入されると共に、前記ボルトが締結されるねじ孔を有する第1の平板部と、前記ファスナ部材が取り付けられると共に、前記第1の平板部に対して所定の段差をもって配置された第2の平板部と、前記第1および前記第2の平板部の間において前記段差を形成する平板部とを有することを特徴とする。
このように本発明によれば、作業者がボルトを締め付ける際にナットとして機能する連結板の位置決めが容易となり、作業者の作業負荷を軽減できるという優れた効果を奏する。
実施形態に係る板状体の結合装置の斜視図 実施形態に係る板状体の結合装置の分解斜視図 実施形態に係る板状体の結合装置の右側面図 実施形態に係る板状体の結合装置の後面図 実施形態に係る板状体の結合装置の前面図 実施形態に係る板状体の結合装置の上面図 実施形態に係る板状体の結合装置の下面図 図6中のVII−VII線断面図 図3中のVIII−VIII線断面図 実施形態に係る板状体の結合装置による複数の板状体の結合方法を示す説明図 図10(B)に対応する板状体の結合装置の動作を示す断面図 実施形態に係る板状体の結合装置による板状体の結合が完了した状態を示す断面図
上記課題を解決するためになされた本発明の第1の側面では、互いに重ね合わされた複数の板状体(41、42)をボルト(B)によって結合するための板状体の結合装置(1)であって、前記複数の板状体に形成された第1の挿通孔(43)から前記ボルトが挿入され、当該ボルトに対し、前記複数の板状体に形成された第2の挿通孔(44)に挿入された状態で締結される連結板(2)と、前記連結板に取り付けられると共に、当該連結板が前記第2の挿入孔に挿入された状態で、前記複数の板状体に形成された第3の挿通孔(45)に係止されるファスナ部材(3)とを備え、前記連結板は、前記第2の挿通孔に挿入されると共に、前記ボルトが締結されるねじ孔(15)を有する第1の平板部(11)と、前記ファスナ部材が取り付けられると共に、前記第1の平板部に対して所定の段差をもって配置された第2の平板部(12)と、前記第1および前記第2の平板部の間において前記段差を形成するクランク状部(13)とを有することを特徴とする。
この第1の側面の板状体の結合装置によれば、連結板が第2の挿入孔に挿入された状態で、当該連結板に取り付けられたファスナ部材が第3の挿通孔に係止されるため、作業者は、ボルトを締め付ける際に連結板(第2の平板部等)を押さえるなどの必要がなく、ナットとして機能する連結板の位置決めが容易となる。その結果、作業者の作業負荷が軽減される。
本発明の第2の側面では、上記第1の側面に関し、前記ファスナ部材は、前記第2の平板部に取り付けられるファスナ本体(18)と、当該ファスナ本体から突設され、前記第3の挿通孔に挿入された状態で係止される弾性係止脚(25)とを有することを特徴とする。
この第2の側面の板状体の結合装置によれば、作業者は、弾性係止脚を第3の挿通孔に挿入するという簡易な操作により、ファスナ部材を第3の挿通孔に係止することができ、作業負荷がより軽減される。
本発明の第3の側面では、上記第2の側面に関し、前記弾性係止脚は、前記第2の平板部に略直交する方向に突設されると共に、前記第1の平板部側と相反する方向に突出する係止爪(30)を有することを特徴とする。
この第3の側面の板状体の結合装置によれば、第1の平板部が第2の挿通孔に挿入された状態において、第3の挿通孔に対する弾性係止脚の挿入が係止爪によって阻害されることを回避することができる。
本発明の第4の側面では、上記第3の側面に関し、前記弾性係止脚は、前記係止爪が形成された第1の脚片(28)と、当該第1の脚片の前記第1の平板部側に所定の間隔をおいて対向配置された第2の脚片(27)とを有することを特徴とする。
この第4の側面の板状体の結合装置によれば、係止爪を有する第1の脚片について係止動作のための弾性変形が容易な形状としつつ、第2の脚片により第3の挿通孔内でのガタツキ等を防止することができる。その結果、ファスナ部材の位置精度を良好に維持することができる。
本発明の第5の側面では、上記第2から第4の側面に関し、前記ファスナ本体は、前記第2の平板部が嵌め込まれる嵌込み穴(20)を有することを特徴とする。
この第5の側面の板状体の結合装置によれば、連結板に対するファスナ部材の取り付けを簡易な構成により実現できる。
本発明の第6の側面では、上記第5の側面に関し、前記第2の平板部は、前記ファスナ部材を係止するための係止孔(16)を有し、前記ファスナ本体は、前記嵌込み穴を画定する内面から突設され、かつ前記係止孔に係止される係止突起(35)を有することを特徴とする。
この第6の側面の板状体の結合装置によれば、連結板に対してファスナ部材を安定的に固定することができ、第3の挿通孔にファスナ部材が係止された状態において、第2の挿通孔に挿入された連結板の位置精度を良好に維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における方向を示す用語については、原則として図1中に示した方向の記載に従うものとする。
図1及び図2はそれぞれ本発明の実施形態に係る板状体の結合装置の斜視図及び分解斜視図であり、図3〜図7はそれぞれ板状体の結合装置の右側面図、後面図、前面図、上面図及び下面図であり、図8は図6中のVIII−VIII線断面図であり、図9は図3中のIX−IX線断面図である。
図1及び図2に示すように、板状体の結合装置1は、長手方向となる前後方向に延在する金属製の連結板2と、連結板2の後部に取り付けられた樹脂製のファスナ部材3とを備え、後述するように、互いに重ね合わされた複数の板状体をボルトBによって結合するために用いられる。結合装置1およびその構成要素は、左右対称な形状を有している。
連結板2は、所定の厚さを有する金属板の折り曲げ加工により形成され、前後に所定の段差を有している。連結板2は、前側に配置された前側舌状部(第1の平板部)11と、後側に配置された後側舌状部(第2の平板部)12と、両舌状部11、12の間を連結するクランク状に曲折されたクランク状部13とを有している。
前側舌状部11は、平面視(図6参照)において略矩形状をなす平坦部である。前側舌状部11の先端部11aは、先細り状に形成されており、その前縁11bは円弧状をなしている。前側舌状部11の後縁11cは、クランク状部13に接続され、両者は略同一の左右方向幅を有している。また、前側舌状部11では、中央よりもやや前側の部位にボルトBが締結されるねじ孔15が形成されている。
後側舌状部12は、平面視(図6参照)において略矩形状をなす平坦部であり、クランク状部13を介することにより、所定の段差をもって前側舌状部11の後方に接続されている。後側舌状部12の左右方向幅は、前側舌状部11およびクランク状部13よりも大きく設定されている。後側舌状部12の中央よりもやや後側の部位には、円形の貫通孔である係止孔16が形成されている。後側舌状部12は、図3に示すように、前側舌状部11を水平に配置した場合に、前端側から後端側に向けて斜め上方にやや傾くように配置されている。これにより、連結板2を単体で(すなわち、ファスナ部材3を用いることなく)板状体の結合に用いた場合に、ボルト締結時に反発力を発生させて安定した結合が可能となるという利点がある。なお、後側舌状部12が前側舌状部11と平行に配置された構成も可能である。
クランク状部13は、前側舌状部11および後側舌状部12と略直交するように略上下方向に延在する。クランク状部13の上下方向長さ(すなわち、前側舌状部11と後側舌状部12との段差)は、結合される板状体の厚さに応じて変更される。
ファスナ部材3は、上下方向に扁平な略立方体状をなすファスナ本体18と、ファスナ本体18から上方に突設された弾性係止脚25とを備えている。ファスナ本体18は、図3〜図7にも示すように、前壁3a、後壁3b、左壁3c、右壁3d、上壁3e及び下壁3fを有している。ファスナ本体18において、各壁3a〜3fによって画定される内部スペース20(図8参照)は、連結板2の後側舌状部12が嵌め込まれる嵌込み穴として機能する。前壁3aには、後側舌状部12の断面形状(図9参照)に対応する左右方向に長い矩形状の前部開口21(図5参照)が形成されている。右壁3d(左壁3cも同様)には、前後方向に長い矩形の側部開口22が形成されている。
また、図3に示すように、ファスナ本体18では、下壁3fが略一定の上下方向の厚みを有するのに対し、上壁3eの上下方向の厚みは、後方から前方にかけて次第に増大している(すなわち、上壁3eでは、上面を水平とした場合に下面が前斜下側に傾いている。)。これにより、上述のような前側舌状部11に対する後側舌状部12の傾きにも拘わらず、前側舌状部11の下面と上壁3eの上面とが略平行に配置されている。
弾性係止脚25は、上壁3eの上面(外面)中央から上方に向けて突設されている。弾性係止脚25は、前後方向に所定の間隔をおいて配置された一対の前側脚片(第2の脚片)27および後側脚片(第1の脚片)28を有している。両脚片27、28は、図6に示すように、平面視において所定の仮想円(図示せず)に沿って配置された円弧状をなしている。後側脚片28の上部には、後方に突出する係止爪30が形成されている。係止爪30は、後側脚片28における円弧状の上縁から後方斜め下に向けて傾斜する傾斜面30aを有している。
また、図8に示すように、上壁3eには、その下面(内面)中央から下方に向けて係止突起35が突設されている。係止突起35は、図6に示すように、平面視において略矩形をなし、両脚片27、28の間に配置されている。また、係止突起35は、図8の断面において、上壁3eの下面から後斜め下方に傾斜した前面35aと、この前面35aの後縁に連なり略水平に延在する下面35bと、この下面35bの後縁に連なり上壁3eの下面まで略垂直に延在する後面35cとを有している。
上記結合装置1は、連結板2の後側舌状部12に対するファスナ本体18の取り付けにより組み立てられる。このとき、後側舌状部12は、図2の矢印で示すように、その後端側からファスナ本体18の前部開口21(図5参照)に挿入される。後側舌状部12は、ファスナ本体18(内部スペース20)への挿入途中において上壁3eの係止突起35の傾斜した前面35a(図8参照)を乗り越え、最終的に後壁3bの前面(内面)に当接するまで押し込まれる。これにより、係止突起35が後側舌状部12の係止孔16に嵌め込まれた状態となり、ファスナ部材3が連結板2に対して安定的に固定される。また、このとき、図6に示すように、係止孔16の後縁側が係止突起35の後面35cに当接することにより、連結板2の前方への移動(すなわち、ファスナ本体18との分離)が規制される。
なお、後側舌状部12に対するファスナ本体18の取付態様は、上記構成に限らず種々の変更が可能である。例えば、後側舌状部12の上面または下面に係止突起が設けられ、ファスナ本体18の上壁3eの下面または下壁3fの上面にその係止突起が嵌め込まれる係止孔が設けられた構成としてもよい。
作業者は、後側舌状部12をファスナ部材3へ挿入する際に、ファスナ部材3の側部開口22から後側舌状部12の挿入具合を目視確認することができ、これにより、後側舌状部12に対するファスナ部材3の取付作業を確実に実行することができる。
図10は結合装置による複数の板状体の結合方法を示す説明図((A)板状体が重ね合わされた結合前の状態、(B)結合装置の仮固定途中の状態、(C)結合装置の仮固定完了時の状態、(D)板状体の結合完了時の状態)であり、図11は図10(B)に対応する結合装置の動作を示す断面図であり、図12は結合装置の結合完了状態を示す断面図である。
図10(A)に示すように、互いに重ね合わされた板状体41、42には、ボルトBが挿通される円形のボルト挿通孔(第1の挿通孔)43と、連結板2の前側舌状部11およびクランク状部13が挿通される矩形の連結板挿通孔(第2の挿通孔)44と、ファスナ部材3の弾性係止脚25が係止される円形のファスナ挿通孔(第3の挿通孔)45とが形成されている。これら挿通孔43〜45は、結合装置1の形状に対応するように所定の間隔で一列に配置されている。ボルト挿通孔43とファスナ挿通孔45とは略同一の径を有し、また、連結板挿通孔44はボルト挿通孔43とファスナ挿通孔45との中間に位置している。これにより、ボルト挿通孔43とファスナ挿通孔45とは相互に代替可能である。
なお、結合装置1は、図10に示すような上下に重なる板状体41、42に対して、作業者が下側(板状体42側)から結合作業を行う用途に好適であるが、板状体が重なる方向や結合作業の方向はこれに限定されるものではない。ここでは2枚の板状体41、42について示しているが、板状体の数はこれに限定されるものではない。また、板状体41、42は、結合装置1によって結合される部材等の少なくとも一部であればよく、部材等の全体が板状である必要はない。例えば、家具や建物において重ね合わされた壁の一部(板状体)が結合装置1による結合対象となり得る。また、各挿通孔43〜45のサイズ、形状及び配置については、結合装置1の形状に応じて種々の変更が可能である。
結合装置1による板状体41、42の結合作業が開始されると、まず作業者は、図10(B)に示すように、連結板2の前側舌状部11を連結板挿通孔44に挿入する。このとき、前側舌状部11は、図11に示すように板状体41、42に対して先端側が上方に傾斜した状態となり、この状態で作業者が結合装置1の後部(ファスナ部材3側)を板状体41、42側に押し込むことにより、連結板挿通孔45に挿入された部位を略中心として結合装置1が回動し、弾性係止脚25がファスナ挿通孔45に挿入される。この場合、弾性係止脚25では、後側脚片28にのみ後方に突出する係止爪30が形成されているため、ファスナ挿通孔45に対する弾性係止脚25の挿入が係止爪30によって阻害されることはない。
弾性係止脚25のファスナ挿通孔45への挿入の際には、ファスナ挿通孔45の内周面における前縁部45aに前側脚片27の前面27aが摺接することにより、前側脚片27の上端側(自由端側)が後方に弾性変形する。その後、ファスナ挿通孔45の内周面における後縁部45bに係止爪30の傾斜面30aが摺接することにより、後側脚片28の上端側(自由端側)が前方に弾性変形する。そして、弾性係止脚25のファスナ挿通孔45への挿入が完了すると、両脚片27、28が復元し、後述する図12に示すように、前側脚片27の前面27aがファスナ挿通孔45の前縁部45aに当接すると共に、後側脚片28の係止爪30がファスナ挿通孔45の後縁部45bの上端付近に係止される。さらに、上壁3eの上面は、板状体42の下面に当接した状態となる。このような構成により、ファスナ挿通孔44内での弾性係止脚25のガタツキが防止され、ファスナ挿通孔45に係止されたファスナ部材3の位置精度が良好に維持される。
上記のように弾性係止脚25がファスナ挿通孔45に挿入されると、図10(C)に示すように、板状体41、42に対して結合装置1が仮固定された状態となる。この仮固定の状態では、ボルトBの挿入方向において、前側舌状部11のねじ孔15と板状体41、42のボルト挿通孔43とが重なり、それらの中心位置が略一致する。つまり、ファスナ部材3の弾性係止脚25がファスナ挿通孔45に係止されることにより、ボルト挿通孔43に対するねじ孔15の位置合わせが完了する。
次に、作業者は、図10(C)中の矢印で示すように、ボルトBをボルト挿通孔43に挿入した後、ねじ孔15に対してボルトBを締め付ける。これにより、結合操作が完了し、図10(D)に示すように、結合装置1による板状体41、42の結合が完了した状態となる。このとき、図12に示すように、板状体41、42は前側舌状部11とボルトBの頭部Baとの間で挟持される。
このように、結合装置1によれば、作業者は、互いに重ね合わされた板状体41、42の一方側(ここでは、連結板2およびボルトBの挿入側である板状体42の下面側)から作業を行うことにより、板状体41、42を容易に結合することができる。特に、結合装置1によれば、後側舌状部12に取り付けられたファスナ部材3が板状体41、42のファスナ挿通孔45に係止されることで、ボルト挿通孔43に対するねじ孔15の位置合わせが完了するため、作業者はボルトBを締め付ける際に後側舌状部12を押さえるなどの(すなわち、ボルト挿通孔43に対してねじ孔15を位置合わせした状態を維持する)必要がなくなり、ナットとして機能する連結板2の位置決めが容易となる。その結果、作業者の作業負荷が軽減される。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、連結板やファスナ部材のサイズ、形状及び材質等は用途に応じて種々の変更が可能である。また、ファスナ部材は、後側舌状部に取付可能な限りにおいて、前側舌状部やクランク状部のサイズ(長さ)および形状がそれぞれ異なる複数種類の連結板と組み合わせて用いることができる。また、結合装置と共に用いられるボルトの形状やサイズについても種々の変更が可能である。また、結合装置によって結合される複数の板状体に形成されるボルト挿通孔、連結板挿通孔およびファスナ挿通孔は、それらに必要な機能を果たす限りにおいて、例えば、周縁の一部が切り欠かれた形状であってもよい。さらに、ボルト挿通孔(連結板挿通孔およびファスナ挿通孔についても同様)を構成する各板状体の開口は、必要な機能を果たす限りにおいて、必ずしも同一サイズや同一形状である必要はない。また、本発明の結合装置と共に用いられるボルトは、実際にボルトと称されるものに限定されず、少なくとも構造の一部がボルトとして機能するものであればよい。なお、上記実施形態に示した本発明に係る板状体の結合装置の各構成要素が有する形態は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 結合装置
2 連結板
3 ファスナ部材
11 前側舌状部(第1の平板部)
12 後側舌状部(第2の平板部)
13 クランク状部
15 ねじ孔
16 係止孔
18 ファスナ本体
20 内部スペース(嵌込み穴)
25 弾性係止脚
27 前側脚片(第2の脚片)
28 後側脚片(第1の脚片)
30 係止爪
30a 傾斜面
35 係止突起
41、42 板状体
43 ボルト挿通孔(第1の挿通孔)
44 連結板挿通孔(第2の挿通孔)
45 ファスナ挿通孔(第3の挿通孔)
B ボルト
Ba ボルト頭部

Claims (4)

  1. 互いに重ね合わされた複数の板状体をボルトによって結合するための板状体の結合装置であって、
    前記複数の板状体に形成された第1の挿通孔から前記ボルトが挿入され、当該ボルトに対し、前記複数の板状体に形成された第2の挿通孔に挿入された状態で締結される連結板と、
    前記連結板に取り付けられると共に、当該連結板が前記第2の挿入孔に挿入された状態で、前記複数の板状体に形成された第3の挿通孔に係止されるファスナ部材と
    を備え、
    前記連結板は、
    前記第2の挿通孔に挿入されると共に、前記ボルトが締結されるねじ孔を有する第1の平板部と、
    前記ファスナ部材が取り付けられると共に、前記第1の平板部に対して所定の段差をもって配置された第2の平板部と、
    前記第1および前記第2の平板部の間において前記段差を形成するクランク状部とを有し、
    前記ファスナ部材は、前記第2の平板部に取り付けられるファスナ本体と、当該ファスナ本体から突設され、前記第3の挿通孔に挿入された状態で係止される弾性係止脚とを有し、
    前記ファスナ本体は、前記第2の平板部が嵌め込まれる嵌込み穴を有することを特徴とする板状体の結合装置。
  2. 前記弾性係止脚は、前記第2の平板部に略直交する方向に突設されると共に、前記第1の平板部側と相反する方向に突出する係止爪を有することを特徴とする請求項に記載の板状体の結合装置。
  3. 前記弾性係止脚は、前記係止爪が形成された第1の脚片と、当該第1の脚片の前記第1の平板部側に所定の間隔をおいて対向配置された第2の脚片とを有することを特徴とする請求項に記載の板状体の結合装置。
  4. 前記第2の平板部は、前記ファスナ部材を係止するための係止孔を有し、
    前記ファスナ本体は、前記嵌込み穴を画定する内面から突設され、かつ前記係止孔に係止される係止突起を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の板状体の結合装置。
JP2013018226A 2013-02-01 2013-02-01 板状体の結合装置 Active JP5855031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018226A JP5855031B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 板状体の結合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018226A JP5855031B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 板状体の結合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014149037A JP2014149037A (ja) 2014-08-21
JP5855031B2 true JP5855031B2 (ja) 2016-02-09

Family

ID=51572173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013018226A Active JP5855031B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 板状体の結合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5855031B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018129673A1 (en) * 2017-01-11 2018-07-19 Concept Modular Limited Improvements in modular construction systems
KR102611236B1 (ko) * 2023-07-20 2023-12-08 김선태 클린룸 설치용 행거 브라켓

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5428244Y2 (ja) * 1975-03-31 1979-09-11
JP3219310B2 (ja) * 1992-06-04 2001-10-15 株式会社ニフコ 止め具
US6164885A (en) * 1999-11-26 2000-12-26 American Engineered Components, Inc. Insert fastener
JP2007120529A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Daiwa Kasei Ind Co Ltd 留め具
JP5450154B2 (ja) * 2010-02-22 2014-03-26 株式会社岡村製作所 ネジ座取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014149037A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070003390A1 (en) Pin and grommet fastener with high fastening strength, and airbag attached to vehicle body by such fastener
JP5855031B2 (ja) 板状体の結合装置
CN101223369A (zh) 夹具
US20080129165A1 (en) Quickly detachable cabinet
JP2012225431A (ja) クリップ
JP6337302B2 (ja) 車両のフロントバンパ
JP4493244B2 (ja) 箱体にパネルを取り付ける方法及び取付具
JP2019119119A (ja) 綴じ具及び綴じ具の製造方法
JP2007209670A (ja) 組立式家具
JP6697293B2 (ja) 固定構造
JP2008291993A (ja) クリップによる取付け構造
JP2009167777A (ja) 型枠パネル及び連結金具と除去金具
JP2018179125A (ja) ワンタッチファスナー
JP6726260B2 (ja) フレーム材連結金具およびラックフレームシステム
JP6292088B2 (ja) 車両前部構造
JP2014084600A (ja) クリップ
JP6490143B2 (ja) 取付装置
JP6207890B2 (ja) 組み付け構造及びその製造方法並びに車両用内装品及びその取り付け方法
JP2013072249A (ja) 竪樋支持具
JP6902393B2 (ja) 固定体
JP6475672B2 (ja) 緊結部材、連結部材、緊結構造および構造体
JP4299169B2 (ja) 間仕切りパネルの連結装置
JP2023117089A (ja) 筐体
KR101493920B1 (ko) 차량용 백레스트의 모바일브래킷 결합구조
JP6742169B2 (ja) ガスケット挿入方法及びガスケット挿入用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5855031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250