JP5853788B2 - 伝送装置、伝送方法及び伝送帯域の変更方法 - Google Patents

伝送装置、伝送方法及び伝送帯域の変更方法 Download PDF

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Description

本明細書で論じられる実施態様は、伝送網上でクライアントデータを伝送する伝送装置に関する。
クライアントデータを伝送網上で伝送する伝送装置が知られている。このような伝送装置の例は、SONET/SDH(Synchronous Optical NETwork/Synchronous Digital Hierarchy)フレームやOTN(Optical Transport Network)フレームを伝送するADM(Add-Drop Multiplexer)装置である。伝送装置は、内部クロックを有し、フレーム周期などの各種信号処理の処理周期のタイミングを内部クロックに基づいて生成する。
関連する技術として、クライアント信号をOTNフレームに収容または多重して伝送し、受信したOTNフレームから、収容または多重された信号を分離してクライアント信号を出力するクライアント信号収容多重処理装置が知られている。クライアント信号収容多重処理装置は、1.238 Gbit/s以下のクライアント信号に対してオーバーヘッドを付与しマッピング処理にてデジタルフレームに収容する収容手段を備える。クライアント信号収容多重処理装置は、ODU0 (L)(Lower Order ODU (Optical Channel Data Unit) 0)フレームに1.238 Gbit/s以下のTS (Tributary Slot)を複数配置する配置手段を備える。クライアント信号収容多重処理装置は、デジタルフレームをマッピング処理にて前記ODU0 (L)フレームのTSへ収容または多重を行う多重手段を備える。
特開2011−176750号公報
伝送装置間の内部クロックのクロック偏差が、クライアントデータの伝送処理の高速化の妨げになることがある。
クロック偏差により高速化が妨げられる伝送処理の一例は、クライアントデータの伝送中にその伝送帯域を変更するリサイジング動作である。リサイジング動作の一つに、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) Recommendation G. 7044/Y. 1347 に規定される ODU Flex Hitless Resizing がある。
リサイジング動作は、所定の変更周期毎に伝送帯域を段階的に変更することにより行われる。伝送装置間のクロック偏差によってリサイジング動作における伝送帯域の変更周期が伝送装置間で相違すると、各伝送装置で入力レートと出力レートとの間にレート差が生じる。伝送帯域の変更速度を増加するとレート差が拡大し、レート差を吸収するためのバッファの規模が増加する。バッファ規模の増加は回路規模の増大やデータの伝送遅延の増加などの不利を招くため、これらの不利によって伝送帯域の変更速度の増加、すなわちリサイジング処理時間の高速化が制約される。
開示の装置及び方法は、伝送装置間のクロック偏差に起因するクライアントデータの伝送処理の高速化への制約を軽減することを目的とする。
装置の一観点によれば、クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置が与えられる。伝送装置は、信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部を備える。また伝送装置は、クロック生成部が生成するクロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部を備える。伝送装置は、クロック偏差で補正された信号処理の処理周期のタイミング信号を生成するタイミング生成部を備える。
装置の他の一観点によれば、クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置が与えられる。伝送装置は、信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部を備える。伝送装置は、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、クロック生成部が生成するクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部を備える。デンソ打ちは、クロック偏差に応じて補正された変更速度で、クライアントデータの伝送帯域を変更する帯域変更部を備える。
方法の一観点によれば、フレームに収容されたクライアントデータを伝送網上で伝送する伝送方法が与えられる。伝送方法は、信号処理の処理周期の計時のためのクロックを生成し、このクロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、のクロック偏差を検出する。伝送方法は、クライアントデータの伝送のための信号処理の処理周期をクロック偏差で補正する。
本件開示の装置又は方法によれば、伝送装置間のクロック偏差に起因するクライアントデータの伝送処理の高速化への制約を軽減することができる。
通信システムの構成例を示す図である。 伝送装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 構内網インタフェースカードの機能ブロック図の一例を示す図である。 伝送網インタフェースカードの機能ブロック図の一例を示す図である。 クライアントデータの伝送路上に配置される伝送装置の模式図である。 ソースノードの機能ブロック図の一例である。 中間ノードの機能ブロック図の第1例である。 バッファ制御部の機能ブロック図の第1例である。 第2Cn値算出部の機能ブロック図の第1例である。 伝送装置におけるリサイジング動作の説明図である。 帯域リサイズ動作の第1例の説明図である。 中間ノードの機能ブロック図の第2例である。 バッファ制御部の機能ブロック図の第2例である。 第2Cn値算出部の機能ブロック図の第2例である。 帯域リサイズ動作の第2例の説明図である。 帯域を変更する変更周期とフレーム周期の例の説明図である。 バッファ制御部の機能ブロック図の第3例である。 第2Cn値算出部の機能ブロック図の第3例である。 帯域リサイズ動作の第3例の説明図である。 (A)〜(C)は中間ノードの入出力レートの説明図である。 中間ノードの機能ブロック図の第3例である。 バッファ制御部の機能ブロック図の第4例である。 第2Cn値算出部の機能ブロック図の第4例である。 帯域リサイズ動作の第4例の説明図である。
<1.第1実施例>
<1.1.システム構成例>
以下、添付する図面を参照して好ましい実施例について説明する。図1は、通信システムの構成例を示す図である。通信システム1は、伝送網2と、構内網3a及び3bと、構内網伝送装置4a〜4dと、端末装置5a及び5bと、伝送装置6a及び6bを備える。以下の説明において構内網3a及び3bを総称して「構内網3」と表記することがある。構内網伝送装置4a〜4dを総称して「構内網伝送装置4」と表記することがある。端末装置5a及び5bを総称して「端末装置5」と表記することがある。伝送装置6a及び6bを総称して「伝送装置6」と表記することがある。
伝送装置6は、構内網3及び構内網伝送装置4を介して端末装置5から受信したクライアントデータを、伝送網2で伝送されるフレームに挿入する。また伝送装置6は、伝送網2で伝送されるフレームから、クライアントデータを取り出し、構内網3及び構内網伝送装置4を介して端末装置5へ送信する。
ある実施例では、伝送装置6は、OTN網である伝送網2を流れるOTNフレームを伝送するADM装置であってよい。構内網伝送装置4は、L2(Layer 2:レイヤ2)網である構内網3を流れるL2フレームを伝送するL2スイッチや、アグリゲートスイッチであってよい。なお、上記例示は、本明細書に記載される信号処理が、OTN網やL2網によってクライアントデータを伝送する通信システムに限定して使用されることを意図するものではない。以下、伝送網2で伝送されるフレームがOTNフレームである例示によって通信システム1を説明する。しかしながら、この例示は、本明細書に記載される信号処理が、OTNフレームの伝送処理に限定して適用されることを意図するものではない。
<1.2.ハードウエア構成例>
図2は、伝送装置6のハードウエア構成の一例を示す図である。伝送装置6は、構内網インタフェースカード10と、伝送網インタフェースカード20と、クロスコネクトスイッチ30を備える。なお、添付する図面及び以下の説明においてインタフェースを「IF」と表記することがある。
構内網IFカード10は、構内網3を経て端末装置5から受信したL2フレームに格納されたクライアントデータをODUフレームにマッピングする。また、構内網IFカード10は、ODUフレームを伝送装置6内の転送に使用される内部フレームにマッピングして、クロスコネクトスイッチ30へ送信する。さらに構内網IFカード10は、クロスコネクトスイッチ30から受信した内部フレームをデマッピングしてODUフレームを取得する。また、構内網IFカード10は、ODUフレームをデマッピングしてL2フレームを取得し、端末装置5へ送信する。
構内網IFカード10は、SFP(small form-factor pluggable transceiver)11、…11と、ネットワークプロセッサユニット12と、メモリ13を備える。添付する図面及び以下の説明においてネットワークプロセッサユニットを「NPU」と表記することがある。SFP11は構内網3で伝送される光信号を電気信号に変換するモジュールである。NPU12は、メモリ13に格納されるプログラムに従って、フレームのマッピング処理及びデマッピング処理を実行する。
伝送網IFカード20は、クロスコネクトスイッチ30から受信した内部フレームをデマッピングしてODUフレームを取得する。また伝送網IFカード20は、このODUフレームをOTUフレームに多重化して伝送網2へ送信する。さらに伝送網IFカード20は、伝送網2から受信したOTUフレームをODUフレームへ分離する。伝送網IFカード20は、このODUフレームを内部フレームにマッピングして、クロスコネクトスイッチ30へ送信する。
伝送網IFカード20は、NPU21と光モジュール22と、中央処理装置23と、メモリ24を備える。添付する図面及び以下の説明において中央処理装置を「CPU」と表記することがある。NPU21は、メモリ24に格納されるプログラムに従って、フレームのマッピング処理、デマッピング処理、多重化処理及び分離化処理を実行する。またNPU21は、メモリ24に格納されるプログラムに従って、後述するリサイジング動作を実行する。CPU23は、メモリ24に格納されるプログラムに従って伝送網IFカード20の全体の動作を制御する。
クロスコネクトスイッチ30は、構内網IFカード10と伝送網IFカード20との間のフレームのルーティングを行う。
<1.3.機能構成例>
続いて、伝送装置6の各部の機能について説明する。図3は、構内網IFカード10の機能ブロック図の一例である。なお、図3は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。構内網IFカード10は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。図4、図6〜図9、図12〜図14、図17、図18及び図20〜図23に示す、伝送装置6の各部の機能ブロック図も、以下の説明に関係する機能を中心として示している。図4、図6〜図9、図12〜図14、図17、図18及び図20〜図23にて説明される各部も、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
構内網IFカード10は、構内網フレーム送受信部40と、フレーマ41と、内部フレーム処理部42を備える。構内網フレーム送受信部40は、構内網3との間のL2フレームの送受信処理を行う。フレーマ41は、L2フレームからODUフレームへのマッピング及びODUフレームからL2フレームへのデマッピングを行う。内部フレーム処理部42は、ODUフレームから内部フレームへのマッピング及び内部フレームからODUフレームへのデマッピングを行う。構内網フレーム送受信部40、フレーマ41及び内部フレーム処理部42の上記動作は、図2に示すNPU12によって実行される。
図4は、伝送網IFカード20の機能ブロック図の一例である。伝送網IFカード20は、デマルチプレクサ50と、第1フレーム処理部51と、内部フレーム処理部52と、内部フレームデマッパ53と、第2フレーム処理部54と、マルチプレクサ55を備える。また、伝送網IFカード20は、クロック生成部56と、フレームパルス生成部57及び58を備える。添付する図面及び以下の説明においてデマルチプレクサ、マルチプレクサ及びフレームパルスをそれぞれ「DEMUX」、「MUX」及び「FP」と表記することがある。
DEMUX50は、伝送網2から受信したOTUフレームをODUフレームへ分離する。内部フレーム処理部52は、ODUフレームを内部フレームにマッピングする。第1フレーム処理部51は、ODUフレームに収容されるOPU(Optical-channel Payload Unit)フレームのヘッダに挿入される制御情報を取得し、この制御情報に基づく制御信号を内部フレーム処理部52へ出力する。また、第1フレーム処理部51は、クライアントデータの伝送に使用する制御情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。
内部フレームデマッパ53は、クロスコネクトスイッチ30から受信した内部フレームをデマッピングしてODUフレームを取得する。MUX55は、ODUフレームをOTUフレームに多重化して伝送網2へ送信する。第2フレーム処理部54は、OPUフレームのヘッダに挿入される制御情報を取得し、この制御情報に基づく制御信号をMUX55へ出力する。また、第2フレーム処理部54は、クライアントデータの伝送に使用する制御情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。
クロック生成部56は、伝送網IFカード20が実行する信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成する。FP生成部57及び58は、クロック生成部56が生成するクロックをカウントして、内部フレーム及びOTUフレームの送信タイミングを指定するタイミングパルス信号であるFPを生成する。デマルチプレクサ50、第1フレーム処理部51、内部フレーム処理部52、内部フレームデマッパ53、第2フレーム処理部54、マルチプレクサ55並びにFP生成部57及び58の動作は、図2に示すNPU21によって実行される。
続いて、リサイジング動作における伝送装置6の動作を説明する。図5は、クライアントデータの伝送路上に配置される伝送装置6の模式図である。構内網3及び構内網伝送装置4を経由するクライアントデータは、伝送装置6sによって、ODUフレームにマッピングされ伝送網2を流れるOTUフレームに多重化される。クライアントデータを収容したOTUフレームは、伝送網2上の伝送装置6ia及び6ibによって中継され伝送装置6nへ到達する。伝送装置6nは、受信したOTUフレームをODUフレームに分離し、ODUフレームからクライアントデータを取り出して構内網3へ送信する。
以下の説明において、構内網3からクライアントデータを受信及び送信する伝送装置6s及び6nを、それぞれ「ソースノード6s」及び「シンクノード6n」と表記することがある。また、伝送網2においてクライアントデータを収容するOTUフレームを中継する伝送装置6ia及び6ibを、それぞれ「中間ノード6ia」及び「中間ノード6ib」と表記することがある。中間ノード6iaは中間ノード6ibの1段前の伝送装置である。また、中間ノード6ia及び中間ノード6ibを総称して「中間ノード6i」と表記することがある。
ソースノード6sの機能ブロック図の一例を図6に示す。構内網フレーム送受信部40s及びフレーマ41sは、それぞれ、図3を参照して説明した構内網IFカード10の構内網フレーム送受信部40及びフレーマ41に相当する。第2フレーム処理部54s、マルチプレクサ55s、クロック生成部56s及びFP生成部58sは、それぞれ、図4を参照して説明した伝送網IFカード20の第2フレーム処理部54、マルチプレクサ55、クロック生成部56s及びFP生成部58に相当する。
フレーマ41sは、変更指示信号挿入部43sを備える。変更指示信号挿入部43sは、リサイジング動作を行う際に、他の伝送装置にリサイジング動作を指示する変更指示信号を生成する。変更指示信号は、リサイジング動作における伝送帯域の変更速度を指示する情報を含んでいてもよい。変更指示信号挿入部43sは、クライアントデータを収容するOPUヘッダに挿入する。フレーマ41は、この変更指示信号が挿入されたOPUフレームをODUフレームへ多重化する。なお、以下の説明においてリサイジング動作における伝送帯域の変更速度を単に「変更レート」と表記することがある。
中間ノード6iの機能ブロック図の第1例を図7に示す。DEMUX50i、第1フレーム処理部51i及び内部フレーム処理部52iは、それぞれ、図4を参照して説明した伝送網IFカード20のDEMUX50、第1フレーム処理部51及び内部フレーム処理部52に相当する。内部フレームデマッパ53i、第2フレーム処理部54i及びMUX55iは、それぞれ伝送網IFカード20の内部フレームデマッパ53、第2フレーム処理部54及びMUX55に相当する。クロック生成部56i並びにFP生成部57i及び58iは、それぞれ伝送網IFカード20のクロック生成部56並びにFP生成部57及び58に相当する。
第1フレーム処理部51iは、制御情報検出部61iを備える。また内部フレーム処理部52iは、バッファ62i及びバッファ制御部63iを備える。同様に、第2フレーム処理部54iは、制御情報検出部64iを備える。またMUX55iは、バッファ65i及びバッファ制御部66iを備える。
制御情報検出部61iは、DEMUX50iにより分離されたODUフレームに収容されるOPUヘッダから変更指示信号を検出し、リサイジング動作を行うか否かを判断する。リサイジング動作を行う場合に、制御情報検出部61iは、変更速度指示信号及びモード信号を生成する。変更速度指示信号は、変更レートを指示する信号である。モード信号は、現在リサイジング動作中であるかそれ以外の動作中であるかを指示する信号である。制御情報検出部61iは、変更指示信号、変更速度指示信号及びモード信号をバッファ制御部63iへ出力する。
内部フレーム処理部52iは、ODUフレームを受信してからこのODUフレームを内部フレームにマッピングするまでの間、受信したODUフレームをバッファ62iに格納する。バッファ制御部63iは、FP生成部57iから内部フレームのフレーム周期を示すFPを受信する。バッファ制御部63iは、フレーム周期毎にバッファ62iに書き込まれたデータ量を測定し、測定した量に相当するデータをフレーム周期毎にバッファ62iから読み出す。その後、読み出されたODUフレームは内部フレームに収容される。
バッファ制御部63iは、FPのパルス周期毎に受信したクライアントデータの有効データ量の平均値から、クロック生成部56iのクロックと、ソースノード6sのクロック生成部56sのクロックとの間のクロック偏差ΔCを次式(1)によって算出する。
クロック偏差ΔC=(An−Av)/An (1)
式(1)においてAvは、FPのパルス周期中に受信したクライアントデータの有効データ量の平均値である。Anは、FPのパルス周期の公称値Tnと等しい期間内にクライアントデータの公称伝送レートrnで伝送されるデータ量である。バッファ制御部63iは、クロック偏差情報をFP生成部57iへ出力する。
リサイジング時に、FP生成部57iは、出力するFPのパルス周期Tfをクロック偏差ΔCによって次式(2)にしたがって補正する。
補正されたパルス周期Tf’=1/Fclk×Ctr/(1+ΔC) (2)
式(2)において周波数Fclkは、クロック生成部56iのクロックの実際の周波数である。Ctrは、パルス周期Tfの公称値とクロック生成部56iのクロック周期の公称値の比である。例えばFP生成部57iは、FPの生成に使用するN進カウンタのカウント数をCtrから(Ctr/(1+ΔC))へ補正することで、FPのパルス周期Tfの補正を行う。
いま、ソースノード6s及び中間ノード6iのFPのパルス周期をそれぞれ「Ts」及び「Ti」と表記し、ソースノード6s及び中間ノード6iのクロック周波数の公称値からの偏差を「dFs」及び「dFi」と表記する。クライアントデータの入力データレートrsは、公称伝送レート×(1+dFs)となる。
一方で、補正前のFPのパルス周期は(パルス周期Tfの公称値Tn)/(1+dFi)となる。dFs及びdFiは微少であるため、補正前のFPのパルス周期Ti中に受信したクライアントデータの有効データ量Avは、次式(3)で近似される。
Av=(公称伝送レートrn)×Tn×(1+dFs)/(1+dFi)
≒rn×Tn×(1+dFs)×(1−dFi)
≒rn×Tn×(1+dFs−dFi) (3)
パルス周期Tnの期間内に公称伝送レートrnで伝送されるデータ量Anはrn×Tnであるから、上式(1)のクロック偏差ΔC=(An−Av)/Anは、次式(4)で近似される。
ΔC=(An−An×(1+dFs−dFi))/An
=dFs−dFi (4)
ここで、ソースノード6sのパルス周期Tsは、Ts=(パルス周期Tfの公称値Tn)/(1+dFs)で与えられる。また、上式(2)で補正されたパルス周期Tf’は、次式(5)の通りとなる。
Tf’=Tn/(1+dFi)/(1+ΔC)
=Tn/(1+dFi)/(1+dFs−dFi)
=Tn/(1+dFs+dFi(dFs−dFi)) (5)
ここでdFi(dFs−dFi)は微少であるため、補正されたパルス周期Tf’はは、ソースノード6sのパルス周期Ts=Tn/(1+dFs)とほぼ等しい。すなわち、リサイジング時に中間ノード6iのFP生成部57iが生成するFPのパルス周期は、ソースノード6sのFP生成部58sが生成するFPのパルス周期とほぼ等しくなる。この結果、リサイジング動作中のソースノード6sと、中間ノード6iのリサイジングにおける周期はほぼ等しくなる。
一方で、リサイジング動作中の帯域変化は、フレームに収容されるデータ量を変化させることによって実現されるので、リサイジング動作中の伝送帯域は伝送装置6が出力するフレーム周期毎に段階的に変化する。ソースノード6sと中間ノード6iのフレーム周期が異なると、これらのノード間でリサイジング動作中の伝送帯域の変更周期が相違するため、中間ノード6iにおける入出力レートのレート差が変動する。
したがって、ソースノード6sのフレーム周期と等しくなるように中間ノード6iにおけるフレーム周期を補正することによって、ソースノード6sと中間ノード6iの間で伝送帯域の変更周期を一致させることができる。伝送帯域の変更周期を一致させることにより、中間ノード6iにおける入出力レートのレート差の変動が低減する。このためレート差を吸収するためのバッファの規模が低減され、回路規模やデータの伝送遅延が低減される。
リサイジング中のバッファ制御部63iは、補正されたパルス周期Tf’のFPを受信する。バッファ制御部63iは、変更速度指示信号が指示する変更レートとフレーム周期の公称値Tnに応じて、バッファ62iから読み出すデータ量のフレーム周期毎の変化のステップ幅を決定する。バッファ制御部63iは、補正されたFPで定められるフレーム周期毎に、決定したステップ幅で各フレーム周期にバッファ62iから読み出すデータ量を段階的に変更することにより、クライアントデータの伝送帯域を変更する。
同様に、制御情報検出部64iは、内部フレームをデマッピングして得られたODUフレームに収容されるOPUヘッダから変更指示信号を検出し、リサイジング動作を行うか否かを判断する。リサイジング動作を行う場合に、制御情報検出部64iは、変更速度指示信号及びモード信号をバッファ制御部66iに出力する。
MUX55iは、ODUフレームを受信してからこのODUフレームをOTUフレームに多重化するまでの間、受信したODUフレームをバッファ65iに格納する。バッファ制御部66iは、OTUフレームのフレーム周期を示すFPをFP生成部58iから受信する。バッファ制御部66iは、フレーム周期毎にバッファ65iに書き込まれたデータ量を測定し、測定した量に相当するデータをフレーム周期毎にバッファ65iから読み出す。その後、読み出されたODUフレームはOTUフレームに収容される。
バッファ制御部66iは、バッファ制御部63iと同様に、クロック生成部56iのクロックと、ソースノード6sのクロック生成部56sのクロックとの間のクロック偏差ΔCを算出する。リサイジング時に、FP生成部58iは、FP生成部57iと同様に、補正されたパルス周期Tf’のFPを生成する。
リサイジングの際には、バッファ制御部66iは補正されたパルス周期Tf’のFPを受信する。バッファ制御部66iは、バッファ制御部63iと同様にクライアントデータの伝送帯域を変更する。パルス周期Tf’のFPは、FPではなくFP間の時間を示す情報であってもよい。
続いて、上記の動作を実現するバッファ制御部63iの機能について詳述する。図8は、内部フレーム処理部52iに設けられるバッファ制御部63iの機能ブロック図の第1例である。MUX55i内のバッファ制御部66iも、バッファ制御部63iと同様の機能を備えていてよい。他の実施例においても同様である。
バッファ制御部63iは、第1Cn値算出部70と、第2Cn値算出部71と、セレクタ72と、Cm値算出部73と、シグマデルタ演算部74と、クロック偏差検出部75を備える。
第1Cn値算出部70は、内部フレームのフレーム周期毎にバッファ62iから読み出すデータ量を指定するCn値を算出する。第1Cn値算出部70は、バッファ62iにデータWDTを書き込む書込イネーブル信号WENとFPを入力する。第1Cn値算出部70は、FPが示す内部フレームのフレーム周期毎に、各フレーム周期中のイネーブル信号WENの発生数をカウントして、カウント数をCn値としてセレクタ72に出力する。
第2Cn値算出部71は、リサイジング動作中に使用するCn値を算出する。図9は、第2Cn値算出部71の機能ブロック図の第1例である。第2Cn値算出部71は、開始時期決定部80と、出力レート算出部81と、第1Cn補正部82と、第2Cn補正部83と、セレクタ84を備える。
開始時期決定部80は、制御情報検出部61iから変更指示信号を受信したタイミングから所定の期間が経過した時刻を、伝送帯域の変更開始時期として決定する。開始時期決定部80は、決定した変更開始時期を第1Cn補正部82に出力する。出力レート算出部81は、帯域変更前のCn値の初期値として、帯域変更前の公称伝送レートrnに相当するCn値を算出する。出力レート算出部81は、算出したCn値をセレクタ84に出力する。セレクタ84は、リサイジング動作開始後の最初のフレーム周期で、出力レート算出部81が算出したCn値を選択して、第1Cn補正部82に出力する。
第1Cn補正部82は、変更指示信号と変更速度指示信号とFPを入力する。第1Cn補正部82は、変更速度指示信号が指示する変更レートに応じて、リサイジング動作中に各フレーム周期毎に段階的にCn値を変化させるステップ幅SWを決定する。開始時期決定部80が定めた変更開始時期が到来すると、第1Cn補正部82は、決定したステップ幅SWでセレクタ84から出力されるCn値を補正して第2Cn補正部83へ出力する。
第2Cn補正部83は、バッファ62iの使用量を示す使用量指示信号を入力する。第2Cn補正部83は、バッファ62iの使用量に基づいて、バッファ62iの使用量を一定に保つようにCn値を補正する。例えば、第2Cn補正部83は、第1Cn補正部82から入力した補正値を次式(6)に従って補正する。第2Cn補正部83は、補正したCn値をセレクタ72及び84へ出力する。
補正後のCn値=入力Cn値+使用量×β (6)
以後のフレーム周期では、セレクタ84は、第2Cn補正部83から出力されるCn値を選択して、再び第1Cn補正部82に出力する。この結果、第2Cn補正部83から出力されるCn値がフレーム周期毎にステップ幅SWで段階的に変化する。
図8を参照する。セレクタ72は、制御情報検出部61iからモード信号を受信し、リサイジング動作中は第2Cn値算出部71が算出したCn値を選択してCm値算出部73に出力する。セレクタ72は、リサイジング動作時以外は第1Cn値算出部70が算出したCn値を選択してCm値算出部73に出力する。
Cm値算出部73は、内部フレームへのデータの格納単位nに従って、Cn値がn個増加するにつれて1個増加するCm値を算出する。シグマデルタ演算部74は、Cm値にシグマデルタ演算を行って、バッファ62iからデータRDTを読み出す読出イネーブル信号RENを生成する。また、クロック偏差検出部75は、リサイジング動作時以外の期間にFP及びWENを入力し、補正前のFPのパルス周期中に受信したクライアントデータの有効データ量の平均値に基づき、上式(1)のクロック偏差ΔCを検出する。クロック偏差検出部75は、クロック偏差ΔCをFP生成部57iに出力する。
<1.4.リサイジング動作>
続いて、図10を参照して中間ノード6iにおけるリサイジング動作を説明する。なお、本明細書では、リサイジング動作中の内部フレーム処理部52iにおける帯域変更の例を用いて説明を行うが、MUX55iにおいても同様の動作により帯域変更が行われる。図11、図15、図19及び図24を参照して説明する動作の場合も同様である。
図10を参照して説明する一連の動作は複数の手順を含む方法と解釈してよい。この場合に「オペレーション」を「ステップ」と読み替えてもよい。図11、図15、図19及び図24を参照して説明する動作の場合も同様である。
オペレーションAAにおいてクロック偏差検出部75は、リサイジング動作時以外の期間に、ソースノード6sのクロック生成部56sのクロックとの間のクロック偏差ΔCを算出する。オペレーションABにおいて制御情報検出部61iは、OPUヘッダから変更指示信号を検出したか否かを判断する。変更指示信号は、ソースノード6sの変更指示信号挿入部43sによりOPUヘッダに挿入される。制御情報検出部61iが変更指示信号を検出した場合(オペレーションAB:Y)に、処理はオペレーションACへ進む。変更指示信号を検出されない場合(オペレーションAB:N)に処理はオペレーションAAに戻る。
オペレーションACにおいてFP生成部57iは、クロック偏差ΔCを記憶する。オペレーションADにおいて内部フレーム処理部52iは、リサイジング対象のクライアントデータを格納するトリビュタリスロット数を変更するLCR(リンクコネクションリサイズ:Ling Connection Resize)動作を実行する。オペレーションAEにおいてバッファ制御部63iは、クライアントデータの伝送帯域を変更するBWR(帯域リサイズ:Bandwidth Resize)動作を行う。
図11は、BWR動作の第1例の説明図である。オペレーションBAにおいて出力レート算出部81は、帯域変更前のCn値の初期値として、帯域変更前の公称伝送レートrnに相当するCn値を定める。オペレーションBBにおいてFP生成部57iは、クロック偏差ΔCでパルス周期を補正したFPを生成して、内部フレーム処理部52iに供給する。これによりリサイジング動作中の内部フレームのフレーム周期は補正されたFPのパルス周期となる。
オペレーションBCにおいて開始時期決定部80は、伝送帯域の変更開始時期を決定する。オペレーションBDにおいて第1Cn補正部82は、変更開始時期が到来するまで待機する。すなわち変更開始時期が到来しない場合(オペレーションBD:N)に処理はBDを繰り返す。変更開始時期が到来した場合(オペレーションBD:Y)に処理はBEへ進む。
オペレーションBEにおいて第1Cn補正部82は、FPのパルスの受信を待つ。すなわちFPのパルスがない期間(オペレーションBE:N)に処理はオペレーションBEを繰り返す。FPのパルスを受信した場合(オペレーションBE:Y)に処理はオペレーションBFへ進む。
オペレーションBFにおいて第1Cn補正部82は、出力レート算出部81が算出したCn値を、変更速度指示信号が指示する変更レートに応じたステップ幅SWで補正する。オペレーションBGにおいて第2Cn補正部83は、第1Cn補正部82が補正したCn値をバッファ62iの使用量に応じて補正する。クライアントデータは、第2Cn補正部83が補正したCn値に基づいて生成される読出イネーブル信号に基づいてバッファ62iから読み出される。
オペレーションBHにおいてバッファ制御部63iは、伝送帯域が変更後の目標値に達しリサイジング動作が完了したか否かを判断する。リサイジング動作が完了した場合(オペレーションBH:Y)に処理は終了する。リサイジング動作が完了しない場合(オペレーションBH:N)に処理はオペレーションBEへ戻る。2回目以降の動作ループBE〜BHでは、第1Cn補正部82は、オペレーションBFにおいて前回のループで第2Cn補正部83が補正したCn値を変更速度指示信号が指示する変更レートに応じたステップ幅SWで補正して、第2Cn補正部83へ入力する。
<1.5.実施例の効果>
本実施例によれば、リサイジング動作時に中間ノード6iが伝送帯域を変更する変更周期を、ソースノード6sにおける変更周期とほぼ等しくなるように補正することが可能となる。このため変更周期の不一致のために生じる中間ノード6iにおける入出力レートのレート差の変動を吸収するためのバッファ規模を低減することができる。
このため、中間ノード6iにおける回路規模や、消費電力、及びバッファの滞留期間により生じるデータの伝送遅延が低減される。また、リサイジング動作の高速化のためにバッファ増加を伴う変更レートの高速化を行っても、本実施例によるバッファ量の節約によりバッファ増加を抑制することができる。このため、リサイジング処理時間の高速化が容易になる。
<2.第2実施例>
<2.1.機能構成例>
続いて、伝送装置6の他の実施例について説明する。ソースノード6sと中間ノード6iの間にクロック偏差があると、リサイジング時の伝送帯域の変更周期に差が生じるため変更レートに差が生じる。この結果、ソースノード6sの出力レートと中間ノード6iの出力レートのレート差が拡大するため、中間ノード6iの入出力レート差が拡大する。このため、入出力レート差を吸収するバッファ規模の増加を招く。
本実施例では、リサイジング中の中間ノード6iのフレーム周期を補正するのに代えて、中間ノード6iの出力レートを定めるCn値をクロック偏差ΔCに応じて補正する。図12は、中間ノード6iの機能ブロック図の第2例である。図7に示す構成要素と同様の構成要素には図7で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。本実施例では、バッファ制御部63i及び66iからFP生成部57i及び58iへのクロック偏差ΔCの出力が省略される。
図13は、バッファ制御部63iの機能ブロック図の第2例である。図8に示す構成要素と同様の構成要素には図8で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。クロック偏差検出部75は、上式(1)に基づき検出したクロック偏差ΔCを、第2Cn値算出部71に出力する。
図14は、第2Cn値算出部71の機能ブロック図の第2例である。図9に示す構成要素と同様の構成要素には図9で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。出力レート算出部81は、帯域変更前のCn値の初期値として、帯域変更前の公称伝送レートrnに相当するCn値を算出する。出力レート算出部81は、公称伝送レートrnに相当するCn値をクロック偏差ΔCで補正した次式(7)のCn’値を算出する。
Cn’値=Cn値×(1+ΔC) (7)
出力レート算出部81は補正されたCn’値をセレクタ84に出力する。セレクタ84は、リサイジング動作開始後の最初のフレーム周期で、出力レート算出部81が出力する補正されたCn’値を選択して、第1Cn補正部82に出力する。
第1Cn補正部82は、変更速度指示信号が指示する変更レートの公称値rvnを、クロック偏差ΔCで補正した値「rvn×(1+ΔC)」で、出力レート算出部81から入力したCn’値を補正する。例えば第1Cn補正部82は、変更レートの公称値rvnに応じてリサイジング動作中に各フレーム周期毎に段階的にCn値を変化させるステップ幅SWを決定する。第1Cn補正部82は、ステップ幅SWをクロック偏差ΔCで補正した次式(8)のSW’を算出する。
SW’=SW×(1+ΔC) (8)
第1Cn補正部82は、出力レート算出部81から入力したCn’値を補正したステップ幅SW’で補正して第2Cn補正部83へ出力する。
以後のフレーム周期では、セレクタ84は、第2Cn補正部83から出力されるCn値を選択して、再び第1Cn補正部82に出力する。この結果、第2Cn補正部83から出力されるCn値がフレーム周期毎に補正されたステップ幅SW’で段階的に変化する。
以下、クロック偏差ΔCを用いた補正により中間ノード6iの入出力レート差が低減することを説明する。いま、ソースノード6s及び中間ノード6iのクロック周波数の公称値から偏差を「dFs」及び「dFi」と表記する。また、帯域変更前の伝送レートの公称値及び伝送帯域の変更レートの公称値をそれぞれ「rn」及び「rvn」と表記する。また、現時刻を「t」と表記し、ソースノード6s及び中間ノード6iにおける伝送帯域の変更開始時期をそれぞれ「ts」及び「ti」と表記する。
一方で、リサイジング動作における変更速度指示信号が指示する変更レートの公称値をrvnと表記すると、ソースノード6sにおける変更レートrvsと、クロック偏差ΔCによる補正を行わない場合の中間ノード6iの変更レートrviは次式の通りとなる。
rvs=rvn×(1+dFs)
rvi=rvn×(1+dFi)
また、クロック偏差ΔCによる補正を行う場合の中間ノード6iの変更レートrviは次式の通りとなる。
rvi=rvn×(1+dFi)×(1+ΔC)
=rvn×(1+dFi)×(1+dFs−dFi)
≒rvn×(1+dFs)
このように、クロック偏差ΔCで補正された中間ノード6iの変更レートrviは、ソースノード6sの変更レートrvsとほぼ等しくなる。この結果、リサイジング動作中の中間ノード6iの入出力レートの変更レートがほぼ等しくなるため、入出力レートのレート差の拡大を低減することができる。
また、リサイジング動作中のソースノード6sの出力レートrosは次式(9)で与えられる。
ros=(1+dFs)×(rn+rvn×(t−ts)) (9)
一方、クロック偏差ΔCによる補正を行った場合の、中間ノード6iの出力レートroiは次式(10)で与えられる。
roi=(1+dFi)×(rn+rvn×(t−ti))×(1+ΔC)
=(1+dFi)×(rn+rvn×(t−ti))×(1+dFs−dFi)
≒(1+dFs)×(rn+rvn×(t−ti)) (10)
式(9)及び(10)から、中間ノード6iの入出力レート差(ros−roi)は、次式(11)で与えられる。
ros−roi=(1+dFs)×rvn×(ti−ts) (11)
式(11)の右辺は、ソースノード6s及び中間ノード6iの伝送帯域の変更開始時期の時間差(ti−ts)により生じる中間ノード6iの出力レートの変化の遅延分を示す。すなわち上記補正によれば、ソースノード6s及び中間ノード6iの変更開始時期の時間差以外の理由により生じる入出力レート差が低減される。
<2.2.リサイジング動作>
続いて、図15を参照して本実施例におけるBWR動作について説明する。オペレーションCAにおいて出力レート算出部81は、帯域変更前の公称伝送レートrnに相当するCn値を定める。オペレーションCBにおいて出力レート算出部81は、クロック偏差ΔCで補正したCn値’を算出する。オペレーションCCにおいて第1Cn補正部82は、伝送帯域の伝送速度をクロック偏差ΔCで補正する。
オペレーションCD〜CFの動作は、図11に示すオペレーションBC〜BEの動作と同様である。オペレーションCGにおいて第1Cn補正部82は、出力レート算出部81が補正したCn値’を、クロック偏差ΔCで補正した変更レートで補正する。オペレーションCH及びCIの動作は、図11に示すオペレーションBG及びBHの動作と同様である。2回目以降の動作ループCF〜CIでは、第1Cn補正部82は、オペレーションCGにおいて前回のループで第2Cn補正部83が補正したCn値をクロック偏差ΔCで補正した変更レートで補正して、第2Cn補正部83へ入力する。
<2.3.実施例の効果>
本実施例によれば、中間ノード6iの変更レートrviを、ソースノード6sの変更レートrvsとほぼ等しくすることができる。このため、リサイジング動作中の中間ノード6iの入出力レートの変更レートがほぼ等しくなり、入出力レートのレート差の拡大を低減することができる。したがって、入出力レートのレート差の変動を吸収するためのバッファ規模を低減することができる。この結果、リサイジング動作の高速化のためにバッファ増加を伴う変更レートの高速化を行っても、バッファ量の節約によりバッファ増加を抑制することができる。このため、リサイジング処理時間の高速化が容易になる。
また本実施例によれば、ソースノード6s及び中間ノード6iの変更開始時期の時間差以外の理由により生じる中間ノード6iの入出力レート差が低減される。したがって、入出力レートのレート差を吸収するためのバッファ規模を低減することができる。リサイジング動作の高速化のためにバッファ増加を伴う変更レートの高速化を行っても、バッファ量の節約によりバッファ増加を抑制することができる。このため、リサイジング処理時間の高速化が容易になる。
<2.4.変形例>
続いて、本実施例の変形例について説明する。クロック偏差ΔCによる補正量は微少な数値であるため、出力レート算出部81及び第1Cn補正部82がバイト単位でCn値及び伝送速度の補正を行うと、補正の粒度が荒すぎ、適正な補正を行うことができず入出力レート差が拡大する恐れがある。
本実施例の変形例の出力レート算出部81及び第1Cn補正部82は、バイトよりも細かい粒度で補正を行う。例えば、出力レート算出部81及び第1Cn補正部82は、補正されたCn値及び伝送速度の算出値のバイト未満の端数を蓄積する。出力レート算出部81及び第1Cn補正部82は、蓄積した端数の合計がある自然数n以上になった場合に、nバイトの補正量をCn値及び伝送速度に加えてよい。
ある実施例において、出力レート算出部81及び第1Cn補正部82が蓄積する端数の単位は1/10000バイトである。第2Cn補正部83も同様に、バイト未満の単位の粒度でCn値を補正してよい。
<3.第3実施例>
続いて、伝送装置6の他の実施例について説明する。上述の通り、リサイジング動作における伝送帯域の変更は、あるステップ幅ずつ一定周期毎に伝送帯域を変更することによって実施される。ここで、リサイジング動作の伝送帯域の変更周期として、伝送装置6のフレーム周期と異なる周期が指定される場合がある。しかし、伝送装置6における伝送帯域の実施の変化はフレームに収容されるデータ量が変化することで実現するので、実際の伝送帯域の変化は伝送装置6がフレームを出力するフレーム周期毎に発生する。
図16は、帯域を変更する変更周期Tvとフレーム周期Tpの例の説明図である。実線100はリサイジング動作の伝送帯域の変更周期Tvと同じ周期で増加させた場合の伝送レートを示す。点線101は、伝送レート100と同じ変更レートでフレーム周期Tp毎に変化する伝送レートを示す。
伝送レート100及び101はステップ状に変化するため、両者の平均的な伝送レートはそれぞれ一点鎖線102及び二点鎖線103の通りとなる。両者の実質的な伝送帯域の変更開始時刻をそれぞれ符号tsv及びtspで示す。図16に示す通り、フレーム周期Tpで変化する伝送レート101の変更開始時刻tspは、変更周期Tvで変化する伝送レート100の変更開始時刻tsvに比べて(Tv−Tp)/2だけ遅れる。
このように、リサイジング動作の伝送帯域の変更周期として指定される周期Tvとフレーム周期Tpとが異なると、実際に周期Tvで伝送レートを変化させる場合に比べ、伝送装置6の実際の出力レートの変化開始時期は(Tv−Tp)/2だけずれる。このずれのために、伝送装置6の入力レートの変化の開始時期と出力レートの変化の開始時期との間の時間差が拡大すると、入出力レート間のレート差の変動を招く。
本実施例では、図14に示す開始時期決定部80は、変更周期として指定される周期Tvで伝送レートを変化させる場合の変更開始時期から、(Tv−Tp)/2だけ補正した時期を変更開始時期として使用する。
本実施例は、変更開始時期を補正することにより、伝送装置6の入力レートの変化開始時期と出力レートの変更の開始時期と時間差の拡大を低減することにより、入出力レート間のレート差の変動を抑制する。この結果、入出力レート間のレート差が増大することを抑制できる。なお、以下の第4実施例及び第5実施例においても、本第3実施例と同様に帯域変更の開始時期を補正してもよい。
<4.第4実施例>
続いて、伝送装置6の他の実施例について説明する。伝送装置6の入力レートは様々な要因によって変動する。したがって、上記実施例のようにクロック偏差に応じてフレーム周期や出力レートを補正しても、入力レートの変動によって入出力レート間にレート差が生じることがある。その結果、レート差を吸収するために設けられたバッファの使用量に変動が生じる。
図9に示す第2Cn補正部83は、上記のバッファの使用量の変動の解消のために設けられる。第2Cn補正部83は、バッファ62iの使用量に基づいて、バッファ62iの使用量を一定に保つようにCn値を補正する。しかし、例えば入力レートの変化に対してCn値を補正が遅れると、バッファ62iの使用量が一定値に収束せずバッファの使用量の変動が小さくならないことがある。
本実施例では、入力レートと出力レートのレート差に応じてCn値を補正する。図17は、バッファ制御部63iの機能ブロック図の第3例である。図13に示す構成要素と同様の構成要素には図13で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。第2Cn値算出部71は、第1Cn値算出部70が算出したCn値と、Cm値算出部73が算出したCm値を入力する。
図18は、第2Cn値算出部71の機能ブロック図の第3例である。図14に示す構成要素と同様の構成要素には図14で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。第2Cn値算出部71は、レート差検出部85と、第3Cn補正部86を備える。
レート差検出部85は、第1Cn値算出部70が算出したCn値と、Cm値算出部73が算出したCm値と、FPを入力する。第1Cn値算出部70は、各フレーム周期中に発生するイネーブル信号WENの数をCn値として出力する。したがって、第1Cn値算出部70が出力するCn値は入力レートを反映する。Cm値算出部73が算出したCm値は、シグマデルタ演算部74によるバッファ62iの読出イネーブル信号RENの生成に使用される。したがってCm値は出力レートを反映する。レート差検出部85は、これらCn値及びCm値に基づいて入出力レートのレート差を検出する。レート差検出部85は、レート差を第3Cn補正部86へ出力する。
第3Cn補正部86は、検出されたレート差に基づいて、このレート差によるバッファ62iの使用量の変動を低減するように、第2Cn補正部83から入力した補正値を補正する。例えば、第3Cn補正部86は、第2Cn補正部83から入力した補正値を次式(12)に従って更に補正する。
補正後のCn値=入力Cn値+レート差×α (12)
続いて、図19を参照して本実施例におけるBWR動作について説明する。オペレーションDA〜DHの動作は、図15に示すオペレーションCA〜CHの動作と同様である。オペレーションDIにおいて、第3Cn補正部86は、第2Cn補正部83が補正したCn値をレート差に応じて補正する。オペレーションDJにおいてバッファ制御部63iは、リサイジング動作が完了したか否かを判断する。リサイジング動作が完了した場合(オペレーションDJ:Y)に処理は終了する。リサイジング動作が完了しない場合(オペレーションDJ:N)に処理はオペレーションDFへ戻る。
本実施例によれば、入出力レートのレート差を検出して、レート差を吸収するバッファ使用量の変動を低減するように出力レートを補正する。このため、レート差の変動に対して迅速にバッファ使用量を調整することができる。この結果、バッファの使用量の収束を容易にし、バッファの使用量の使用量の変動を抑制する。このため、バッファの規模が低減され、回路規模やデータの伝送遅延が低減される。
また、本実施例によれば、リサイジング動作の高速化のためにバッファ増加を伴う変更レートの高速化を行っても、本実施例によるバッファ量の節約によりバッファ増加を抑制することができる。このため、リサイジング処理時間の高速化が容易になる。
なお、ソースノード6sのMUX55sにおいても同様に、入出力レート間のレート差に応じて、MUX55sの出力レートを補正してもよい。また、上記第1実施例及び下記第5実施例においても、本第4実施例と同様に出力レートを補正してもよい。また、第3Cn補正部86は、第2実施例の出力レート算出部81及び第1Cn補正部82と同様に、バイト未満の単位の粒度でCn値を補正してよい。
<5.第5実施例>
続いて、伝送装置6の他の実施例について説明する。伝送装置6は、リサイジング動作を指示する変更指示信号を受信した時点でリサイジング動作の実施開始時刻を決定する。一方で、変更指示信号を格納するOPUヘッダは、各伝送装置6で一度バッファに格納されてから後段のフレーム回路へ出力される。このため、変更指示信号はバッファの滞留時間分だけ遅れて後段の伝送装置6に出力される。
したがって、変更指示信号を送信する前段の伝送装置6と後段の伝送装置6との間で、リサイジング動作の開始時刻に差が生じる。なお、このようなリサイジング動作の開始時刻に差は、同じ伝送装置6内であっても、内部フレーム処理部52iとMUX55iとの間で生じる。
図20の(A)〜図20の(C)を参照して、このリサイジング動作の開始時刻の差を説明する。図20の(A)は、中間ノード6iaの出力レートの変化を示す図であり、図20の(B)及び図20の(C)は、中間ノード6iaより1段分後段の中間ノード6ibの入力レート及び出力レートの変化を示す図である。
図20の(A)において符号t1、t2及びt3は、それぞれ中間ノード6iaにおける変更指示信号の受信時刻、変更指示信号の送信時刻、及びリサイジング動作の開始時刻を示す。時刻t1において変更指示信号を受信した中間ノード6iaは、時刻t1よりバッファによる遅延時間Δbだけ遅れた時刻t2で変更指示信号を送信する。中間ノード6iaは、変更指示信号の受信時刻t1から所定の待機時間Tsが経過した時刻t3で出力レートの変更を開始する。変更指示信号の検出から伝送帯域の変更開始までの待機時間Tsの長さは、例えば通信システム1が準拠する規格等によって予め指定されている。
図20の(B)において符号t4及びt5は、それぞれ中間ノード6ibにおける変更指示信号の受信時刻及び入力レートの変化時刻を示す。変更指示信号は、時刻t2よりも、中間ノード6ia及び6ib間の伝送遅延時間Δtだけ遅れた時刻t4に中間ノード6ibで受信される。また、中間ノード6iaが出力レートを変更してから伝送遅延時間Δtだけ遅れた時刻t5に、中間ノード6ibの入力レートが変化する。
中間ノード6ibは、変更指示信号の受信時刻t4から期間Tsが経過した時刻t6で出力レートを変更する。このため、中間ノード6ibの出力レートの変化は、入力レートの変化よりもバッファ遅延時間Δbだけ遅れる。このように、変更指示信号がバッファに格納されて遅延すると、前段の中間ノード6iaと後段の中間ノード6ibの間で、リサイジング動作の開始時刻に差が生じ、後段の中間ノード6ibにおいて入出力レートのレート差が生じることになる。
本実施例では、フレームのマッピングや多重化を行う内部フレーム処理部52i及びMUX55iのバッファで生じる変更指示信号の伝送遅延に関する情報を後段に通知する。リサイジング動作を行う後段の内部フレーム処理部52i及びMUX55iは、通知された伝送遅延に応じてリサイジング動作の開始時間を補正する。
図21は、中間ノード6iの機能ブロック図の第3例である。図12に示す構成要素と同様の構成要素には図12で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。第1フレーム処理部51i及び第2フレーム処理部54iは、制御情報挿入部67i及び68iを備える。制御情報挿入部67i及び68iは、内部フレーム処理部52i及びMUX55iのバッファ62i及び65iで生じるデータの伝送遅延に関する情報として、これらバッファの使用量を指示する使用量指示情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。また、ソースノード6sの第2フレーム処理部54sも同様に、MUX55sのバッファの使用量指示情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。
図22は、内部フレーム処理部52i内のバッファ制御部63iの機能ブロック図の第4例である。図13に示す構成要素と同様の構成要素には図13で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。第2Cn値算出部71は、前段のソースノード6sの第2フレーム処理部54sにて挿入された使用量指示情報を入力する。
図23は、第2Cn値算出部71の機能ブロック図の第4例である。図14に示す構成要素と同様の構成要素には図14で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。開始時期決定部80は、使用量指示情報に応じてソースノード6sのMUX55sのバッファで生じるデータ伝送遅延を算出する。開始時期決定部80は、変更指示信号を検出した時刻から所与の待機時間Tsを経過した本来の変更開始時期を、データ伝送遅延分だけ早い時刻に補正する。同様に、Mux55i内のバッファ制御部66iも、前段の第1フレーム処理部51iの制御情報挿入部67iが挿入した使用量指示情報に基づいて、伝送帯域の変更開始時期を補正する。
続いて、図24を参照して本実施例におけるBWR動作について説明する。オペレーションEAにおいて、オペレーションEBにおいて、中間ノード6iの第1フレーム処理部51i及び第2フレーム処理部54iの制御情報挿入部67i及び68iは、バッファ62i及び65iの使用量指示情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。同様に、ソースノード6sの第2フレーム処理部54sも、MUX55sのバッファの使用量指示情報をOPUフレームのヘッダに挿入する。オペレーションEC〜EEの動作は、図15のオペレーションCA〜CCと同様である。
オペレーションEFにおいて、内部フレーム処理部52i内のバッファ制御部63iの開始時期決定部80は、ソースノード6sの第2フレーム処理部54sが挿入した使用量指示情報に応じてバッファ制御部63iによる伝送帯域の変更開始時期を補正する。同様に、Mux55i内のバッファ制御部66iは、第1フレーム処理部51iの制御情報挿入部67iが挿入した使用量指示情報に基づいて、伝送帯域の変更開始時期を補正する。オペレーションEG〜EKの動作は、図15のオペレーションCE〜CIと同様である。
本実施例によれば、伝送装置6内のバッファにおける変更指示信号の遅延により生じる入出力レート差を低減することができる。このため、入出力レート差を吸収するためのバッファ規模を低減することができる。この結果、リサイジング動作の高速化のためにバッファ増加を伴う変更レートの高速化を行っても、バッファ量の節約によりバッファ増加を抑制することができる。このため、リサイジング処理時間の高速化が容易になる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置であって、
信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部と、
前記クロック生成部が生成するクロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部と、
前記クロック偏差で補正された信号処理の処理周期のタイミング信号を生成するタイミング生成部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。
(付記2)
補正された前記処理周期毎に、クライアントデータの伝送帯域を段階的に変更する帯域変更部を備えることを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3)
クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置であって、
信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部と、
伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、前記クロック生成部が生成するクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部と、
前記クロック偏差に応じて補正された変更速度で、クライアントデータの伝送帯域を変更する帯域変更部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。
(付記4)
クライアントデータの公称伝送レートを前記クロック偏差に応じて補正することにより出力レートを算出する出力レート算出部を備え、
前記帯域変更部は、前記出力レート算出部が算出した出力レートを前記補正された変更速度で変更することにより、クライアントデータの伝送帯域を変更することを特徴とする付記3に記載の伝送装置。
(付記5)
前記偏差検出部は、クライアントデータの公称伝送レートで所定期間に伝送される伝送データ量と、前記クロック生成部により生成されたクロックに基づき前記所定期間が計時される期間中の入力データ量に基づき、前記クロック偏差を算出する付記1〜4のいずれか一項に記載の伝送装置。
(付記6)
クライアントデータの入力レートと出力レートとの差に応じて、クライアントデータの伝送帯域を補正する帯域補正部を特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の伝送装置。
(付記7)
前記帯域補正部は、補正後の伝送帯域の算出値のバイト未満の端数を蓄積して伝送帯域に加えることを特徴とする付記6に記載の伝送装置。
(付記8)
クライアントデータの伝送帯域の変更指示を検出する指示検出部を備え、
前記帯域変更部は、フレームのフレーム周期毎にクライアントデータの伝送帯域を段階的に変更し、
前記伝送装置は、前記変更指示の検出時期と前記フレーム周期の長さに応じて伝送帯域の変更開始時期を定める開始時期決定部を備えることを特徴とする付記2〜7のいずれか一項に記載の伝送装置。
(付記9)
前記伝送帯域を段階的に変更する周期を定める所与の変更周期と前記フレーム周期とが異なる場合に、前記開始時期決定部は、前記所与の変更周期で前記伝送帯域を変更する場合に比べ、前記所与の変更周期と前記フレーム周期との差の半分だけ前記変更開始時期を補正することを特徴とする付記8に記載の伝送装置。
(付記10)
クライアントデータの伝送帯域の変更指示を検出する指示検出部と、
前記変更指示の伝送遅延量を検出する遅延検出部と、
前記変更指示の検出時期と前記伝送遅延量に応じて、伝送帯域の変更開始時期を定める開始時期決定部と、
を備えることを特徴とする付記2〜7のいずれか一項に記載の伝送装置。
(付記11)
前記遅延検出部は、クライアントデータを収容するフレームのヘッダから、前記伝送遅延量を示す伝送遅延情報を検出することを特徴とする付記10に記載の伝送装置。
(付記12)
受信した前記変更指示を送信するまで格納するためのバッファと、
前記変更指示の伝送遅延情報として、バッファの使用量情報を前記ヘッダ内に挿入する伝送遅延情報挿入部と、
を備えることを特徴とする付記11に記載の伝送装置。
(付記13)
前記帯域変更部は、補正後の伝送帯域の算出値のバイト未満の端数を蓄積して伝送帯域に加えることを特徴とする付記3〜12に記載の伝送装置。
(付記14)
フレームに収容されたクライアントデータを伝送網上で伝送する伝送方法であって、
信号処理の処理周期の計時のためのクロックを生成し、
前記クロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、のクロック偏差を検出し、
クライアントデータの伝送のための信号処理の処理周期を前記クロック偏差で補正する、
ことを特徴とする伝送方法。
(付記15)
フレームに収容されたクライアントデータを伝送網上で伝送する伝送帯域の変更方法であって、
信号処理の処理周期の計時のためのクロックを生成し、
生成された前記クロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、のクロック偏差を検出し、
前記クロック偏差に応じて補正された変更速度で、クライアントデータの伝送帯域を変更する、
ことを特徴とする変更方法。
1 通信システム
2 伝送網
3、3a、3b 構内網
4、4a〜4d 構内網伝送装置
5、5a、5b 端末装置
6、6a、6b 構内網伝送装置
62i バッファ
63i バッファ制御部
70 第1Cn値算出部
71 第2Cn値算出部
72、84 セレクタ
75 クロック偏差検出部
81 出力レート算出部
82 第1Cn補正部
83 第2Cn補正部

Claims (10)

  1. クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置であって、
    前記フレームに対してリサイジング動作を行うための信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部と、
    前記クロック生成部が生成するクロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で前記信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部と、
    前記クロック偏差で補正された前記信号処理の処理周期のタイミング信号を生成するタイミング生成部と、
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  2. 補正された前記処理周期毎に、前記伝送網の外部から受信する際のクライアントデータの伝送帯域を段階的に変更する帯域変更部を備えることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. クライアントデータが収容されるフレームを伝送網上で伝送する伝送装置であって、
    前記フレームに対してリサイジング動作を行うための信号処理の処理周期を計時するためのクロックを生成するクロック生成部と、
    伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で前記信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、前記クロック生成部が生成するクロックとのクロック偏差を検出する偏差検出部と、
    前記クロック偏差に応じて補正された前記クライアントデータの伝送速度を段階的に変更する速度である変更速度で、前記伝送網の外部から受信する際のクライアントデータの伝送帯域を変更する帯域変更部と、
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  4. クライアントデータの公称伝送レートを前記クロック偏差に応じて補正することにより出力レートを算出する出力レート算出部を備え、
    前記帯域変更部は、前記出力レート算出部が算出した出力レートを前記補正された前記変更速度で変更することにより、前記クライアントデータの伝送帯域を変更することを特徴とする請求項3に記載の伝送装置。
  5. 前記偏差検出部は、クライアントデータの公称伝送レートで所定期間に伝送される伝送データ量と、前記クロック生成部により生成されたクロックに基づき前記所定期間が計時される期間中の入力データ量に基づき、前記クロック偏差を算出する請求項1〜4のいずれか一項に記載の伝送装置。
  6. クライアントデータの入力レートと出力レートとの差に応じて、前記クライアントデータの伝送帯域を補正する帯域補正部を特徴とする請求項〜5のいずれか一項に記載の伝送装置。
  7. 前記クライアントデータの伝送帯域を段階的に変更するための変更指示を検出する指示検出部を備え、
    前記帯域変更部は、フレームのフレーム周期毎にクライアントデータの伝送帯域を段階的に変更し、
    前記伝送装置は、前記変更指示の検出時期と前記フレーム周期の長さに応じて伝送帯域の変更開始時期を定める開始時期決定部を備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の伝送装置。
  8. 前記伝送帯域を段階的に変更する周期を定める所与の変更周期と前記フレーム周期とが異なる場合に、前記開始時期決定部は、前記所与の変更周期で前記伝送帯域を変更する場合に比べ、前記所与の変更周期と前記フレーム周期との差の半分だけ前記変更開始時期を補正することを特徴とする請求項7に記載の伝送装置。
  9. 前記クライアントデータの伝送帯域を段階的に変更するための変更指示を検出する指示検出部と、
    前記変更指示の伝送遅延量を検出する遅延検出部と、
    前記変更指示の検出時期と前記伝送遅延量に応じて、伝送帯域の変更開始時期を定める開始時期決定部と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の伝送装置。
  10. フレームに収容されたクライアントデータを伝送網上で伝送する伝送方法であって、
    前記フレームに対してリサイジング動作を行うための信号処理の処理周期の計時のためのクロックを生成し、
    前記クロックと、伝送網の外部からクライアントデータを受信してフレームに加える他の伝送装置で前記信号処理の処理周期の計時に使用されるクロックと、のクロック偏差を検出し、
    クライアントデータの伝送のための前記信号処理の処理周期を前記クロック偏差で補正する、ことを特徴とする伝送方法。
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