JP5851254B2 - 検査装置、検査方法および検査プログラム - Google Patents

検査装置、検査方法および検査プログラム Download PDF

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Description

本発明は、透過放射線によって検査対象を検査する検査装置、検査方法および検査プログラムに関する。
従来、検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象の良否等を検査する検査装置が知られている。例えば、特許文献1においては、X線発生装置を固定設置し、検査対象を2次元的に移動可能な状態とし、透過放射線を検出するエリアセンサを2次元的に移動可能であるとともに自転可能な状態とすることによってX線CT画像の生成と断層画像の生成との双方を実行可能にした装置が開示されている。
特開2010−2221号公報
従来、簡易な構成によって高速に検査を実行することができなかった。すなわち、特許文献1に開示されたように、エリアセンサを2次元的に移動可能な状態とするためには、極めて重量の大きいエリアセンサを直交する2軸に沿って移動させるための構成が必要となり、大がかりな装置が必要である。特に、高速に撮影を行うためにはエリアセンサを高速に移動させ、撮影位置で停止させ、撮影を行うという処理を高速に繰り返す必要があり、重量の大きいエリアセンサを高速に加減速させるための加速度は大きく、装置構成を簡易な構成にすることは不可能である。
また、一般に、高精度の検査を行うためには検査対象を高倍率で拡大して撮影する必要があるが、X線等の放射線を広いエリアで検出可能なエリアセンサは極めて高価であるため、一回の撮影で基板等の所定の大きさの検査対象を撮影することは事実上不可能である。そこで、現実的には、検査対象を複数回撮影することによって検査対象内の全ての検査部位を撮影することになる。この場合、1カ所の撮影位置において検査対象を撮影するために、エリアセンサによる撮影と移動とを繰り返すことになるが、当該移動の過程においてエリアセンサは撮影を行うことができず、透過放射線が取得されない完全な待機期間となる。従って、エリアセンサを利用して高速に透過放射線を取得することは事実上不可能であった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、簡易な構成によって高速に検査を実行するための技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明にかかる検査装置においては、ラインセンサを第1直線に沿って移動可能に構成し、放射線発生器を第2直線に沿って移動可能に構成する。ここで、第1直線と第2直線は同一平面上になく、第2直線を第1直線に交わるように平行移動させた場合に互いに直交する直線である。また、第1直線および第2直線と平行であるとともに第1直線と第2直線との間に存在する移動平面上で検査対象が移動できるように構成し、ラインセンサによって取得された検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象画像を生成する構成とする。
すなわち、検査対象は移動平面上を2次元的に移動可能であるが、ラインセンサと放射線発生器とのそれぞれは1軸上を移動可能であり、各軸方向以外の方向には移動しない。このような構成において、ラインセンサと放射線発生器とを各軸に沿って移動させると、ラインセンサと放射線発生器と検査対象との相対位置関係を各種の位置関係、例えば、放射線発生器の焦点からラインセンサの基準位置(中央点等)に延びる直線の角度が鋭角から直角まで各種の方向になるように設定することができ、検査対象に対して様々な方向から放射線を照射した状態でラインセンサにおいて透過放射線を取得することができる。検査対象を透過した透過放射線がラインセンサにおいて取得されると、当該透過放射線に基づいて検査対象画像が生成されるため、当該検査対象画像に基づいて自動あるいは目視によって検査対象の検査を行うことが可能である。
以上の構成においては、ラインセンサによって透過放射線を検出するため、放射線発生器から照射されてラインセンサに到達する放射線の照射範囲に存在する検査対象を透過した透過放射線を検出することができる。そこで、当該照射範囲を検査対象が通過するように構成すれば、検査対象を2次元的に撮影することが可能である。例えば、ラインセンサと放射線発生器とを予め決められた撮影位置に移動させて固定し、ラインセンサと放射線発生器とが撮影位置に固定されている状態で放射線発生器から照射されてラインセンサに到達する放射線の照射範囲を検査対象が通過するように検査対象を移動させ、放射線の照射範囲を検査対象が通過する過程で取得された透過放射線に基づいて検査対象画像を生成すれば、エリアセンサで透過放射線を取得した場合と同等の検査対象画像を生成することができる。
上述のように、エリアセンサを2次元的に移動可能な状態とするためには、極めて重量の大きいエリアセンサを直交する2軸に沿って移動させるための構成が必要となり、大がかりな装置が必要である。しかし、本発明にかかる検査装置においてはエリアセンサと比較して一般的に極めて軽量なラインセンサを利用しているため、センサを移動させるための移動制御が極めて容易になるとともに極めて簡易な構成で実現が可能である。
また、上述のように、放射線を広いエリアで検出可能なエリアセンサは極めて高価であるため、複数の検査対象が載せられた基板など、所定の大きさの撮影対象を一回の撮影で撮影することは事実上不可能である。従って、エリアセンサで基板等の撮影対象の全域を撮影するためには撮影を複数回繰り返す必要がある。しかし、同等の撮影対象の幅方向の全域を視野に含むラインセンサを利用すれば、上述のように透過放射線の照射範囲を撮影対象が通過するように移動させることで基板全域の透過放射線を取得することが可能である。そして、このようなラインセンサは一般にエリアセンサと比較して安価であるため、極めて低コストに検査装置を構成することができる。
さらに、ある大きさの撮影対象を複数回撮影して当該撮影対象の全域の透過放射線を取得するエリアセンサは同等の撮影対象の幅方向の全域を視野に含むラインセンサと比較して重量が大きい。従って、エリアセンサを移動させ、停止させる動作を繰り返して複数回撮影する場合、重量の大きいエリアセンサに作用する加速度は大きく、エリアセンサを移動させるための機構やその周辺の筐体等を頑丈に構成する必要があり、装置構成を簡易な構成にすることは不可能である。しかし、本発明にかかる検査装置によれば、エリアセンサと比較して軽量なラインセンサを利用して撮影対象の全域の透過放射線を取得することができ、かつ、ラインセンサを固定した状態で撮影対象の全域の透過放射線を取得することができる。従って、ラインセンサを移動させるための機構やその周辺の筐体等を簡易な構成とすることができる。
さらに、透過放射線の撮影後にラインセンサを移動させる場合にも第1直線に沿って移動させればよいため、構成が簡易であり、ラインセンサの重量が軽量であるためラインセンサに作用する加速度はエリアセンサに作用する加速度よりも小さい。従って、この意味においても、ラインセンサを移動させるための機構やその周辺の筐体等を簡易な構成とすることができる。
さらに、撮影対象の全域の透過放射線を取得するためにエリアセンサの移動と停止を繰り返す場合、エリアセンサが移動を開始してからの移動中およびエリアセンサが停止した後にエリアセンサの振動が収束するまでの間、透過放射線を取得することができず、この期間は透過放射線が取得されない完全な待機期間となる。エリアセンサの移動と停止の回数は撮影対象の拡大倍率が大きくなるほど増加するため、上述の待機期間の総量は長くなる。しかし、ラインセンサにおいては、撮影対象の全幅を一度に撮影可能な長さのラインセンサを固定し、撮影対象を連続して移動させることによって撮影対象の全域の透過放射線を取得することが可能であるため、透過放射線が取得されない待機期間が発生せず、高倍率の透過放射線を高速に取得することが可能である。
なお、本発明にかかる検査装置においては、第2直線に沿って放射線発生器を移動させる必要があるが、可動方向は第2直線に沿った方向であるとともに、ラインセンサによって透過放射線を取得している間において放射線発生器は固定され、ラインセンサによって透過放射線を取得していない間に放射線発生器が移動されればよい。従って、放射線発生器を移動させるための構成は簡易な構成である。
そして、本発明にかかる検査装置においては、第1直線に沿ってラインセンサを移動させ、第2直線に沿って放射線発生器を移動させ、検査対象を移動平面内で移動させることが可能であるため、ラインセンサと放射線発生器と検査対象との相対関係を様々な関係とすることができる。従って、移動平面に対して垂直な方向に放射線を透過させる検査方式や移動平面に対して傾斜した方向(≠90°)に放射線を透過させる検査方式など種々の検査方式を採用可能である。また、検査対象の移動平面上での移動軌跡は直線状、円状の他、各種の形状の軌跡を採用可能であり、当該各種の形状の軌跡上を移動させる各種の検査方式を採用可能である。さらに、これらの各種の検査方式を検査目的に応じて自由に組み合わせて実行させることが可能である。
ここで、ラインセンサ移動手段は、第1直線方向とラインセンサの長手方向とが一致する状態で第1直線に沿って当該ラインセンサを移動させることができればよい。すなわち、ラインセンサを長手方向に向けて直線的に移動させることができれば良く、例えば、ボールねじなど、直線状の部材に沿って物体を移動させるための種々の機構によってラインセンサを移動させる構成を採用可能である。
また、ラインセンサは長手方向に垂直な方向に少なくとも1個の検出素子が存在し、長手方向に多数の検出素子が並べられたセンサであり、長手方向に垂直な方向に数画素の検出素子が並んでいても良いが、2次元的に多数(例えば数千個)の検出素子が並ぶエリアセンサと比較して低コスト、かつ、軽量なセンサが本発明にかかる検査装置のラインセンサとして採用される。さらに、第1直線は検査対象の移動平面に対して平行であればよいが、当該移動平面内で検査対象が2方向に沿って移動可能である場合、その一方に平行であることが好ましい。
放射線発生器移動手段は、ラインセンサに向けて放射線を照射する放射線発生器を第2直線に沿って移動させることができればよい。ここでも、放射線発生器を直線的に移動させるための構成として種々の構成を採用可能であり、例えば、ボールねじなど、直線状の部材に沿って物体を移動させるため機構等を採用可能である。また、放射線発生器は焦点から出力されるX線等の放射線が移動平面を通過してラインセンサに到達するように構成されていればよく、ビーム形状としてはファンビームであることが好ましいがコーンビームであっても良い。
さらに、第2直線は検査対象の移動平面に対して平行であり、第1直線との関係において当該第2直線は第1直線と同一平面上にないような位置に設けられ、第2直線を第1直線に交わるように平行移動させた場合に当該第1直線と直交するように設定される。すなわち、第1直線と第2直線とはねじれの関係になるように設定され、第1直線と第2直線とを検査対象の移動平面に対して投影した場合の投影直線が直交するように設定される。なお、移動平面内で検査対象が2方向に沿って移動可能である場合、その一方に第1直線が平行であり、他方に第2直線が平行であることが好ましい。
さらに、放射線発生器移動手段においては、放射線発生器の位置や向きを調整しながら当該放射線発生器を移動させるように構成してもよい。例えば、放射線発生器の焦点を通る光軸(放射線の照射範囲の中心を通る直線)が常にラインセンサを向くように放射線発生器を傾斜させながら第2直線に沿って移動させる構成としても良い。
検査対象移動手段は、放射線の照射範囲内において第1直線および第2直線に平行な移動平面上で検査対象を移動させることができればよく、例えば、直交する2軸に沿って移動を行うX−Yステージ等を採用可能である。また、多数の検査対象を連続的に検査するために、検査対象の搬送機構と連動するように構成することが好ましい。
検査対象画像生成手段は、ラインセンサによって取得された検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象画像を生成することができれば良く、2次元的な透過放射線の強度分布を示す透視画像を生成して検査対象画像としても良いし、各種の画像処理(例えば、3次元再構成や断層画像の生成等)を行って検査対象画像としても良い。
ラインセンサと放射線発生器と検査対象との相対関係の例として、ラインセンサと放射線発生器とを特定の一カ所に固定するとともに検査対象を移動させるような構成例を採用可能である。具体的には、ラインセンサを特定の一カ所に移動させて固定し、放射線発生器を特定の一カ所に移動させて固定することによってラインセンサと放射線発生器とを撮影位置に固定し、当該撮影位置にラインセンサと放射線発生器とが固定された状態において、放射線の照射範囲を検査対象が通過するように検査対象を移動させる構成を採用可能である。この構成において放射線の照射範囲を検査対象が通過する過程で取得された透過放射線は、検査対象に対して特定の角度から放射線を照射して得られた透過放射線である。従って、当該透過放射線から検査対象の透視画像を生成することができ当該透視画像を検査対象画像とすることができる。
さらに、ラインセンサと放射線発生器と検査対象との相対関係の例として、ラインセンサと放射線発生器との一方を特定の位置に固定するとともに他方を特定の複数カ所に固定し、ラインセンサと放射線発生器とを各位置に固定した状態で検査対象を移動させるような構成例を採用可能である。例えば、ラインセンサを特定の位置に移動させて固定した状態で、第2直線に沿った複数の撮影位置に放射線発生器を移動させて固定することとしても良い。この場合、ラインセンサが特定の位置に固定され、放射線発生器が複数の撮影位置のそれぞれに固定された状態において、放射線の照射範囲を検査対象が通過するように検査対象を移動させることでラインセンサによって検査対象を透過した透過放射線を取得することになる。すなわち、放射線発生器の位置が異なる複数の撮影位置で撮影を行うことにより、複数の角度で検査対象に放射線を照射した状態で透過放射線を取得する。
この場合、放射線の照射範囲を検査対象が通過する過程で取得された透過放射線に基づいて3次元再構成画像または移動平面に平行な方向の断面画像を生成して検査対象画像とする。すなわち、複数の角度で検査対象に放射線を照射して取得された透過放射線のデータが得られるため、3次元再構成画像や断面画像を生成して検査を行うことができる。むろん、ここでは複数の角度で検査対象に放射線を照射して取得された透過放射線に基づいて透視画像を生成して検査対象画像としても良い。また、ここでは、ラインセンサを一カ所に固定し、放射線発生器を複数カ所に固定する例を想定したが、放射線発生器を一カ所に固定し、ラインセンサを複数カ所に固定する構成を採用しても良い。
さらに、ラインセンサと放射線発生器と検査対象との相対関係の例として、ラインセンサと放射線発生器とを複数カ所に固定するとともに、ラインセンサと放射線発生器とを各カ所に固定した状態で検査対象を移動させるような構成例を採用可能である。例えば、ラインセンサの基準位置と放射線発生器の焦点とを結ぶ第3直線が検査対象の移動平面上に設けられた所定の図形と交わるような複数の撮影位置にラインセンサと放射線発生器とを移動させて固定することとしても良い。この場合、撮影位置のそれぞれにラインセンサと放射線発生器とが固定された状態において、第3直線を含む放射線の照射範囲を検査対象が通過するように検査対象を移動させることでラインセンサによって検査対象を透過した透過放射線を取得することになる。すなわち、ラインセンサの位置および放射線発生器の位置が異なる複数の撮影位置で撮影を行うことにより、複数の角度で検査対象に放射線を照射した状態で透過放射線を取得する。
この場合においても、放射線の照射範囲を検査対象が通過する過程で取得された透過放射線に基づいて3次元再構成画像または移動平面に平行な方向の断面画像を生成して検査対象画像とする。すなわち、複数の角度で検査対象に放射線を照射して取得された透過放射線のデータが得られるため、3次元再構成画像や断面画像を生成して検査を行うことができる。むろん、ここでは複数の角度で検査対象に放射線を照射して取得された透過放射線に基づいて透視画像を生成して検査対象画像としても良い。
以上は、本発明が装置として実現される場合について説明したが、かかる装置を実現する方法やプログラム、当該プログラムを記録した媒体としても発明は実現可能である。また、以上のような検査装置は単独で実現される場合もあるし、ある方法に適用され、あるいは同方法が他の機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。また、ソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても同様である。
検査装置のブロック図である。 (2A),(2B)は検査装置の構成要素の位置関係を示す図である。 (3A)は透視画像検査処理のフローチャート、(3B)は断面画像検査処理または3次元再構成画像検査処理のフローチャートである。 (4A),(4B)は検査装置の構成要素の位置関係を示す図である。 (5A)〜(5L)は検査装置の構成要素の位置関係を示す図である。 (6A)〜(6L)は検査装置の構成要素の位置関係を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)検査装置の構成:
(2)透視画像検査処理:
(3)断面画像検査処理:
(4)3次元再構成画像検査処理:
(5)他の実施形態:
(1)検査装置の構成:
図1は本発明の一実施形態にかかる検査装置1の概略ブロック図である。図1に示す検査装置1は、ラインセンサ移動機構10とラインセンサ制御部11とステージ12とステージ制御部13と放射線発生器移動機構14と放射線制御部15と入力部16と出力部17とメモリ18とCPU19とを備えている。検査装置1は、基板Wに形成された検査対象としてのはんだの形状、多層基板の層間の配線および部品等を検査する装置である。基板Wは平面状であり、検査装置1は理想的に基板Wの平面方向が水平となり、かつ、基板Wの厚み方向が鉛直となるように基板Wを保持する。
ステージ12は、基板Wを保持するための保持機構を有し、基板Wを保持した状態で当該基板Wを水平面に平行な面内で移動させることができる。従って、ステージ12によって、基板Wの移動とともに検査対象が水平面に平行な面内で移動されることとなり、当該水平面に平行な面を検査対象の移動平面と呼ぶ。また、本実施形態においてステージ12は、直交する2軸に沿って基板Wを移動させることが可能であり、本明細書においては、各軸に平行な方向をX軸方向、Y軸方向と定義する。また、当該X軸およびY軸に直角な方向をZ軸方向と定義する。なお、図1においては、ステージ12の周囲に一点鎖線の矢印Dx,Dyによって基板Wの可動方向を示している。
なお、ステージ制御部13は、CPU19が出力する制御指示に応じてステージ12に対して制御信号を出力する回路であり、CPU19が任意の位置を指示した場合に当該位置に基板Wを移動させるための制御信号を出力する。この結果、ステージ12は、CPU19が指示した任意の位置に基板W(あるいは基板W上の検査対象)を移動させることができる。
ラインセンサ制御部11は、レール10aとラインセンサ10bとを備えている。ラインセンサ10bは、一方向に沿って複数の検出素子が一列に並べられたセンサであり、各検出素子に到達したX線の強度を検出し、各検出素子にて検出されたX線の強度を示す情報を出力する。すなわち、ラインセンサ10bは、複数の検出素子が長手方向に並べられて構成されたX線センサである。レール10aは、一方向に長い直線状の部材であるとともに、当該一方向に沿ってラインセンサ10bを移動させる溝を備えている。すなわち、ラインセンサ10bには図示しない突起が備えられており、当該突起をレール10aに挿入した状態でラインセンサ10bを移動させることにより、ラインセンサ10bをレール10aが延びる方向に沿って移動させることができるように構成されている。本実施形態において、ラインセンサ10bの移動方向は当該ラインセンサ10bの長手方向と平行であり、Y軸方向と平行になるように設定されている。ここでは、ラインセンサ10bの長手方向に延びる直線を第1直線と定義する。また、図1においては、ラインセンサ10bの右下に一点鎖線の矢印D1によってラインセンサ10bの可動方向を示している。
なお、ラインセンサ制御部11は、CPU19からの制御指示に応じてレール10aおよびラインセンサ10bに対して制御信号を出力する回路であり、CPU19が透過X線を取得するための撮影位置を指示した場合に当該撮影位置にラインセンサ10bを移動させるとともに、ラインセンサ10bが備える各検出素子が検出した透過X線をラインセンサ10bから取得し、CPU19に受け渡す。
放射線発生器移動機構14は、放射線発生器14aとレール14bとを備えている。放射線発生器14aは、放射線としてのX線を放射線発生器14aの光学系により定まる焦点からファンビーム形状にて照射する。レール14bは、一方向に長い直線状の部材であるとともに、当該一方向に沿って放射線発生器14aを移動させるための機構を備えている。本実施形態において、放射線発生器14aの移動方向はX軸方向と平行になるように設定されている。ここでは、放射線発生器14aの移動方向を第2直線と定義する。
なお、本実施形態においては、図1に示すようにラインセンサ移動機構10と放射線発生器移動機構14とが基板Wの移動平面を挟むように配置されているため、放射線発生器14aから照射されたX線の照射範囲内に基板W上の検査対象が存在する場合には、当該検査対象を透過した透過X線がラインセンサ10bに到達し、ラインセンサ10bによって検査対象を透過した透過X線が検出されることになる。
さらに、本実施形態において放射線発生器移動機構14は、放射線発生器14aを傾斜させるための図示しない傾斜機構を備えており、放射線発生器14aを第2直線に沿って移動させる過程において、放射線発生器14aの光軸(X線の出力範囲の中央であるとともに焦点を通る直線O)が常にラインセンサ10bの方向を向くように傾斜される。また、放射線発生器14aの焦点のZ軸方向の位置が変化しないように当該傾斜および移動が行われるように構成されている。従って、放射線発生器14aの焦点からラインセンサ10bまで到達する任意の直線において、放射線発生器14aの焦点から移動平面までの距離と移動平面からラインセンサ10bまでの距離の比が一定になり、一定の倍率で検査対象を拡大した状態で検査対象の透過X線を取得することができる。なお、図1においては、放射線発生器14aの左右に一点鎖線の矢印D2によって放射線発生器14aの可動方向を示すとともに、傾斜されつつ移動された放射線発生器14aを破線によって示している。
すなわち、本実施形態において、放射線発生器14aは、可動範囲の中央において光軸がZ軸と平行になるように構成されており、この状態において、当該光軸がラインセンサ10bの可動範囲の中央(レール10aの中央)と交わるように構成されている。なお、放射線制御部15は、CPU19が出力する制御指示に応じて放射線発生器14aおよびレール14bに対して制御信号を出力する回路であり、CPU19が透過X線を取得するための撮影位置を指示した場合に当該撮影位置に放射線発生器14aを移動させるとともに、放射線発生器14aから予め決められた強度のX線を照射させる。
図2Aは、Y軸に平行な方向からラインセンサ移動機構10と基板Wと放射線発生器移動機構14とを眺めた状態を示し、図2Bは、X軸に平行な方向からラインセンサ移動機構10と基板Wと放射線発生器移動機構14とを眺めた状態を示している。図2Aに示すように、放射線発生器14aの移動方向である第2直線L2はX軸方向に平行である。また、図2Bに示すように、ラインセンサ10bの移動方向である第1直線L1はY軸方向に平行である。そして、第1直線L1は基板Wの移動平面の上方に存在し、第2直線L2は基板Wの軌道平面の下方に存在するため、第1直線L1と第2直線L2は互いに交わらない、いわゆるねじれの関係にある。さらに、第2直線L2をZ軸方向に沿って平行移動させて第1直線L1と交わる状態にした場合、両者は互いに直交する関係にある。
なお、本実施形態においては、図1,2A,2Bに示すように放射線発生器14aの光軸がZ軸方向と垂直になっている状態において放射線発生器14aはレール14b上での可動範囲の中央に位置し、放射線発生器14aの光軸がZ軸方向と平行になっている状態において光軸がレール10aと交わる位置はレール10a上でのラインセンサ10bの可動範囲の中央である。そして、放射線発生器14aから照射されるファンビームは少なくとも図2Bに示す破線の範囲Rを照射範囲とするように設定される。従って、図2Bに示すように、ラインセンサ10bはファンビームの照射範囲内を移動可能である。
また、図2Bに示すようにX軸方向から検査装置1を眺めた場合にX線の照射範囲は広い範囲Rに渡って広がっているが、図2Aに示すようにY軸方向から検査装置1を眺めた場合にX線の照射範囲は狭い範囲Rに限定されている。すなわち、図2Aにおいて放射線発生器14aの焦点からラインセンサ10bに延びる実線RがY軸方向から眺めた場合の照射範囲であるため、基板Wと実線Rとが交わる場合には基板W上の一部の検査対象を透過した透過X線が得られる。このため、基板WをX軸方向に沿って移動させることにより基板Wの全域に存在する検査対象を透過した透過X線が得られることになる。なお、本実施形態において、ラインセンサ10bのY軸方向に平行な方向の長さは、基板WのY軸方向に平行な方向の全長に渡る範囲を一回で撮影可能な長さとなるように構成されている。すなわち、図2Bにおいて一点鎖線で示す範囲の透過X線を、ラインセンサ10bを移動させることなく検出できるような長さで構成されている。
入力部16は、検査オペレータ等の操作を受け付けるための入力装置を含み、例えばマウスやキーボード等の入力装置にて検査オペレータの操作に応じた操作信号を生成する。出力部17は、基板Wの検査経過や検査結果や画像等を出力するための出力装置を含み、例えば出力装置としてのディスプレイやプリンタ等を含む。メモリ18は、後述する基板検査プログラムAを実行するための実行データを記録する。また、メモリ18は、基板検査プログラムAの実行中に生成・取得される中間データや中間画像データも記録する。CPU19は、メモリ18から実行データを読み出して基板検査プログラムAを実行する演算装置である。
基板検査プログラムAは、ラインセンサ移動部A1と放射線発生器移動部A2と検査対象移動部A3と検査対象画像生成部A4と検査部A5とを含む。ラインセンサ移動部A1は、ラインセンサ10bを第1直線に沿って移動させる機能をCPU19に実現させるモジュールである。すなわち、CPU19はラインセンサ移動部A1の処理により、予め決められた撮影位置を示す制御指示をラインセンサ制御部11に対して出力する。この結果、ラインセンサ制御部11は当該撮影位置にラインセンサ10bを移動させるための制御信号をレール10aに対して出力し、ラインセンサ10bを撮影位置に移動させて固定する。
放射線発生器移動部A2は、放射線発生器14aを第2直線に沿って移動させる機能をCPU19に実現させるモジュールである。すなわち、CPU19は放射線発生器移動部A2の処理により、予め決められた撮影位置を示す制御指示を放射線制御部15に対して出力する。この結果、放射線制御部15は当該放射線発生器14aを移動させるための制御信号をレール14bに対して出力し、放射線発生器14aを撮影位置に移動させて固定する。
検査対象移動部A3は、基板W上の検査対象を移動平面上で移動させる機能をCPU19に実現させるモジュールである。すなわち、CPU19は検査対象移動部A3の処理により、ラインセンサ10bと放射線発生器14aとが撮影位置に固定されている状態で放射線発生器14aから照射されてラインセンサ10bに到達するX線の照射範囲を基板W上の検査対象が通過するように基板Wを移動させるための制御信号をステージ制御部13に対して出力する。この結果、ステージ制御部13は当該基板Wを移動させるための制御信号をステージ12に対して出力し、基板WをX線の照射範囲の付近に移動させるとともにX線が照射されている間にX線の照射範囲を基板Wが通過するように移動させる。この結果、X線の照射範囲を検査対象が通過する。
検査対象画像生成部A4は、ラインセンサ10bによって取得された透過X線に基づいて検査対象画像を生成する機能をCPU19に実現させるモジュールである。すなわち、CPU19は検査対象画像生成部A4の処理により、ラインセンサ制御部11から出力される透過X線を取得する。この結果、基板W上の検査対象がX線の照射範囲を通過したことによって取得された透過X線、すなわち、透過X線の強度の2次元的な分布を示す情報がCPU19に取得される。そこで、CPU19は、当該透過X線の強度の2次元的な分布に基づいて検査対象の透視画像と断面画像と3次元再構成画像とのいずれかまたは組み合わせを検査対象画像として取得する。
検査部A5は、検査対象画像に基づいて検査対象を検査する機能をCPU19に実現させるモジュールである。すなわち、CPU19は、検査対象画像から検査対象の良否を判定するための特徴量を抽出し、当該特徴量と予め決められた良否判定基準とを比較することによって検査対象の良否を判定する。
以上のように、本実施形態にかかる検査装置1において、ラインセンサ10bを第1直線に沿って移動させ、放射線発生器14aを第2直線に沿って移動させると、放射線発生器14aの焦点からラインセンサ10bの基準位置(例えば、長手方向に並ぶ検出素子の中の中央に存在する素子の位置等)に延びる直線の角度が鋭角から直角まで各種の方向になるように設定することができる(具体例は後述)。従って、検査対象に対して様々な方向からX線を照射した状態でラインセンサ10bにおいて透過X線を取得することができ、一台の検査装置1を用いて、様々な方向から検査対象を撮影することができる。従って、一台の検査装置1を用いて様々な検査方式の検査を実行することができる。
また、本実施形態にかかる検査装置1においては、検査対象がX線の照射範囲を通過するように移動させることによって、ラインセンサ10bを利用して透過X線の強度の2次元的な分布を取得することができる。従って、エリアセンサを利用せずに、透過X線の強度の2次元的な分布を取得することができる。
なお、現在、X線を検出するためのセンサとして実用されている装置としては、例えば、600万画素の検出素子を備えたエリアセンサが挙げられる。ここでは、当該エリアセンサの有効画素が2000画素×3000画素、有効画素によって撮影可能な移動平面上の領域が80×120mm、フレームレートが1fpsである例を想定する。また、半田等の検査対象が載せられた基板W上で撮影すべき領域が320mm×240mmの大きさであることを想定する。
この場合、320mm×240mmの領域の全体をエリアセンサによって撮影するためには、エリアセンサの移動と撮影を8回(=(320/80)×(240/120))繰り返す必要がある。ここで、エリアセンサによる撮影が終了した後、移動を行って再度撮影可能になるまでの時間として現実的な0.5秒を想定すると、フレームレートが1fpsであって1回の撮影には1秒の時間が必要であるために、全8回の撮影をするためには12秒(=1.5×8)必要である。
一方、本実施形態にかかるラインセンサ10bとして8000画素、取り込み速度が2000Hzのセンサを想定する。すなわち、ラインセンサ10bの長手方向の長さがエリアセンサの一辺の4倍の長さであり、1秒に2000ラインの取り込みが可能なセンサを想定する。上述のエリアセンサの画素ピッチは40μm(=80/2000)であるため、同一の分解能40μmで取り込みを行う場合、検査対象が載せられた基板Wの移動速度は80mm/秒(=40μm×2000Hz)となる。
この場合、320mm×240mmの領域の全体をラインセンサ10bによって撮影するためには、X線の照射範囲を320mmの幅の基板Wが1回通過するように移動させればよいため、基板Wの全体について透過X線を取得するためには3秒(=240/80)必要である。従って、同一の基板Wについて一カ所の撮影位置で撮影するために必要な時間はラインセンサ10bを利用した本実施形態の方がエリアセンサを利用した装置と比較して1/4であり、高速に撮影を行うことができる。このため、複数の撮影位置で撮影を行う3次元再構成解析や断面解析においては、エリアセンサを利用する場合と比較して極めて高速に複数回の撮影を行うことが可能である。
さらに、エリアセンサの移動と停止を繰り返す場合、エリアセンサの移動を開始してから移動が停止した後にエリアセンサの振動が収束するまでの間の時間、すなわち、上述の例における0.5秒間に透過X線を取得することができず、この期間は透過X線が取得されない完全な待機期間となる。エリアセンサを利用する場合に、基板Wを一回で撮影可能な大きなセンサは極めて高価であって非現実的であるため、撮影を繰り返すことが事実上必須となる。しかし、この場合には、上述の待機期間が発生し、撮影回数が多いほど待機期間が長くなって極めて非効率となる。しかし、ラインセンサ10bにおいては、一カ所の撮影位置で基板Wを撮影する際に待機期間が発生しないため、効率的に撮影を行うことができる。
さらに、600万画素のエリアセンサと8000画素のラインセンサ10bとを比較すると、エリアセンサは極めて高価である。従って、本実施形態にかかる検査装置を低コストに構成することが可能である。さらに、600万画素のエリアセンサと8000画素のラインセンサ10bとを比較すると、エリアセンサの方が極めて重量が大きい。従って、エリアセンサを移動させ、停止させる動作を繰り返して複数回撮影する場合、エリアセンサを直交する2軸に沿って移動させるための構成等が必要である。また、重量の大きいエリアセンサに作用する加速度は大きい。従って、エリアセンサを移動させるための機構が複雑であるとともに、当該機構やその周辺の筐体等を頑丈に構成する必要があり、装置構成を簡易な構成にすることは不可能である。
しかし、本発明にかかる検査装置においてはラインセンサ10bが第1直線に沿って可動であれば良く、放射線発生器14aも第2直線に沿って可動であればよい。また、エリアセンサと比較して軽量なラインセンサ10bを利用して検査対象が載せられた基板Wの全域の透過X線を取得することができ、かつ、ラインセンサ10bを固定した状態で検査対象のが載せられた基板W全域の透過X線を取得することができる。従って、ラインセンサ10b等を移動させるための機構が簡易であるとともに、当該機構やその周辺の筐体等を簡易な構成とすることができる。
さらに、本発明にかかる検査装置においては、第1直線に沿ってラインセンサ10bを移動させ、第2直線に沿って放射線発生器14aを移動させ、検査対象を移動平面内で移動させることが可能であるため、ラインセンサ10bと放射線発生器14aと検査対象との相対関係を様々な関係とすることができる。従って、移動平面に対して垂直な方向にX線を透過させる検査方式や移動平面に対して傾斜した方向(≠90°)にX線を透過させる検査方式など種々の検査方式を採用可能である。以下、各種の検査方式による検査の具体例を説明する。
(2)透視画像検査処理:
本実施形態にかかる検査装置1において、ラインセンサ10bと放射線発生器14aとを特定の一カ所に固定するとともに検査対象を移動させて透過X線を取得することにより、透視画像検査を行うことができる。図3Aは、透視画像検査処理を示すフローチャートである。オペレータは入力部16によって予め検査方式を指定して基板検査プログラムAをCPU19に実行させることが可能であり、透視画像に基づく検査を指定して基板検査プログラムAが実行された場合、CPU19は図3Aに示す透視画像検査処理を実行する。
透視画像検査処理においてCPU19は、基板検査プログラムAの処理により検査対象を含む基板Wをステージ12にセットする(ステップS100)。すなわち、CPU19は、図示しない搬送機構を制御して基板Wをステージ12まで搬送して基板Wをステージ12に受け渡し、ステージ制御部13に対して基板Wを支持させるための制御指示を出力することによってステージ12に基板Wを支持させる。この結果、ステージ12が基板Wを移動平面上で移動させることができる状態となる。
次に、CPU19は、ラインセンサ移動部A1、放射線発生器移動部A2の処理により、ラインセンサ10b、放射線発生器14aを撮影位置に移動させる(ステップS110)。透視画像検査処理において、撮影位置は一カ所であり、本実施形態においてCPU19は、ラインセンサ移動部A1の処理により、ラインセンサ10bが可動範囲の中央に位置するようにラインセンサ制御部11に対して制御指示を出力する。この結果、ラインセンサ制御部11は、図2Bに示すように可動範囲の中央にラインセンサ10bを移動させて固定する。また、CPU19は、放射線発生器移動部A2の処理により、放射線発生器14aが可動範囲の中央に位置するように放射線制御部15に対して制御指示を出力する。この結果、放射線制御部15は、図2Aに示すように可動範囲の中央に放射線発生器14aを移動させて固定する。すなわち、本実施形態にかかる透視画像検査処理においては、放射線発生器14aからラインセンサ10b側に延びる光軸がZ軸方向と平行となり、当該光軸がラインセンサ10bの中央に位置する検出素子と交わるような撮影位置にラインセンサ10bおよび放射線発生器14aが移動されて固定される。
次に、CPU19は検査対象移動部A3の処理により、検査対象を含む基板Wを撮影準備位置に移動させる(ステップS120)。すなわち、CPU19は、ステージ制御部13に対して制御信号を出力し、ステージ12を駆動することによってX線の照射範囲(図2Aに示す実線R)に基板Wの一辺が接する位置P(図2Aに示す破線)に基板Wを移動させる。
次に、CPU19は基板検査プログラムAの処理により、放射線発生器14aにX線を出力させる(ステップS130)。すなわち、CPU19は、放射線制御部15に対して制御指示を出力し、所定の強度のX線を放射線発生器14aから照射させる。この結果、図2A,2Bに示すような照射範囲R内にファンビームのX線が照射される。
次に、CPU19は検査対象移動部A3の処理により、基板Wをスキャンさせる(ステップS140)。すなわち、CPU19は、ステージ制御部13に対して制御指示を出力し、基板WがX線の照射範囲を通過するようにステージ12を駆動させる。この結果、例えば、図2Aに示す例において、位置Pに存在する基板Wの一辺であって、X線の照射範囲Rに接している辺の逆側の辺がX線の照射範囲Rに達するまで基板WがX軸方向に平行に右方向に移動される。当該基板Wの移動過程において、X線は出力され続けているため、基板W上の検査対象を透過したX線がラインセンサ10bに到達する。従って、ラインセンサ10bの検出素子においては、基板Wの各位置を透過した透過X線を逐次検出して当該検出結果を示すデータをラインセンサ制御部11に対して出力する。
そこで、CPU19は検査対象画像生成部A4の処理により、ラインセンサ制御部11から当該データを取得し、基板Wの全域についての透過X線の強度の分布を示す透視画像を検査対象画像として生成する(ステップS150)。すなわち、CPU19は、ラインセンサ制御部11が取得したデータに基づいて透過X線の強度の2次元的な分布を示す透視画像を生成して検査対象画像とし、メモリ18に記録する。むろん、当該検査対象画像は、個別の検査対象毎(例えば、半田バンプ毎)に生成されても良いし、複数の検査対象を含む基板Wについて生成されても良い。
次に、CPU19は、検査部A5の処理により、検査を実行する(ステップS160)。すなわち、CPU19は、検査対象画像から検査対象の良否を判定するために予め決められた特徴量を抽出し、当該特徴量と良否判定基準とを比較することによって検査対象の良否を判定する。また、CPU19は、判定結果を出力部17に出力させる。この結果、透視画像に基づく検査が行われることになる。
(3)断面画像検査処理:
本実施形態にかかる検査装置1において、ラインセンサ10bを特定の一カ所に固定し、放射線発生器14aを特定の複数の撮影位置に固定し、それぞれの位置において検査対象を移動させて透過X線を取得することにより、断面画像検査を行うことができる。図3Bは、断面画像検査処理を示すフローチャートである。オペレータは入力部16によって予め検査方式を指定して基板検査プログラムAをCPU19に実行させることが可能であり、断面画像に基づく検査を指定して基板検査プログラムAが実行された場合、CPU19は図3Bに示す断面画像検査処理を実行する。断面画像検査処理においてCPU19は、基板検査プログラムAの処理により検査対象を含む基板Wをステージ12にセットする(ステップS200)。当該ステップS200は上述のステップS100と同様である。
次に、CPU19は、ラインセンサ移動部A1、放射線発生器移動部A2の処理により、ラインセンサ10b、放射線発生器14aを撮影位置に移動させる(ステップS210)。断面画像検査処理においては複数の撮影位置に放射線発生器14aを移動させる。ここでは、複数の撮影位置がN個(Nは2以上の整数)であるとし、N個の撮影位置を撮影位置Ps1〜PsNと呼ぶこととする。また、断面画像検査処理において、ラインセンサ10bは固定され、放射線発生器14aのみが移動されて複数の撮影位置で固定される。本実施形態においては、当該放射線発生器14aはその可動範囲の全域にわたって存在する複数の撮影位置で固定されるため、X軸方向の一方側から他方側に向けて並ぶN個の放射線発生器14aの固定位置のそれぞれが撮影位置Ps1〜PsNのそれぞれにおける放射線発生器14aの固定位置となる。図4Aは、本実施形態にかかる検査装置1をY軸方向に平行な方向から眺めた状態を示しており、同図4Aにおいては、撮影位置Ps1,PsM,PsNにおける放射線発生器14aの固定位置を一点鎖線、実線、破線によって示している(Mは(1+N)/2、ただしこの例においてNは奇数))。
以上のような撮影位置のそれぞれに放射線発生器14aを移動させて固定するため、ステップS210〜S250のループ処理の過程において、放射線発生器14aについてはループ処理が一回実行される度に撮影位置が一カ所選択される構成になっており、本実施形態においては撮影位置Ps1〜PsNのそれぞれを順に処理対象の撮影位置として選択する。ラインセンサ10bについては予め決められた特定の一カ所が撮影位置とされ固定される。すなわち、ステップS210においてCPU19は、ラインセンサ移動部A1の処理により、ラインセンサ10bが可動範囲の中央に位置するようにラインセンサ制御部11に対して制御指示を出力する。この結果、ラインセンサ制御部11は、図4Bに示すように可動範囲の中央にラインセンサ10bを移動させて固定する。また、CPU19は、放射線発生器移動部A2の処理により、放射線発生器14aが処理対象の撮影位置に位置するように放射線制御部15に対して制御指示を出力する。この結果、放射線制御部15は、処理対象の撮影位置に放射線発生器14aを移動させて固定する。例えば、ステップS210が初回に実行される場合、CPU19は図4Aに示す撮影位置Ps1に放射線発生器14aを移動させて固定する。
次に、CPU19は検査対象移動部A3の処理により、検査対象を含む基板Wを撮影準備位置に移動させる(ステップS220)。すなわち、CPU19は、ステージ制御部13に対して制御信号を出力し、ステージ12を駆動することによってX線の照射範囲に基板Wの一辺が接する位置に基板Wを移動させる。例えば、処理対象の撮影位置が図4Aに示す撮影位置Ps1である場合、一点鎖線で示すX線の照射範囲R1に基板Wの一辺が接する位置P1に基板Wを移動させる。
次に、CPU19は基板検査プログラムAの処理により、放射線発生器14aにX線を出力させる(ステップS230)。すなわち、CPU19は、放射線制御部15に対して制御指示を出力し、所定の強度のX線を放射線発生器14aから照射させる。例えば、図4Aに示す撮影位置Ps1に放射線発生器14aが固定されている場合、一点鎖線で示す照射範囲R1内にファンビームのX線が照射される。
次に、CPU19は検査対象移動部A3の処理により、基板Wをスキャンさせる(ステップS240)。すなわち、CPU19は、ステージ制御部13に対して制御指示を出力し、基板WがX線の照射範囲を通過するようにステージ12を駆動させる。例えば、図4Aに示す例において、処理対象の撮影位置が撮影位置Ps1である場合、X線の照射範囲R1に接している基板Wの辺の逆側の辺がX線の照射範囲R1に達するまで基板WがX軸方向に平行に右方向に移動される。この結果、検出対象を透過した透過X線がラインセンサ10bの検出素子において逐次検出され、当該検出結果を示すデータがラインセンサ制御部11に対して出力される。当該データはCPU19の制御によりメモリ18に記録される。
次にCPU19は、全撮影位置でスキャンが終了したか否かを判定する(ステップS250)。すなわち、CPU19は、予め決められた撮影位置の全てにおいて、例えば、図4Aに示す例であれば撮影位置Ps1〜PsNにおいて基板Wのスキャンが終了したか否かを判定する。ステップS250において全撮影位置でスキャンが終了したと判定されない場合、CPU19は処理対象の撮影位置を変更し(撮影位置の番号1〜Nを1増加させ)、ステップS210以降の処理を繰り返す。
ステップS250において全撮影位置でスキャンが終了したと判定された場合、CPU19は検査対象画像生成部A4の処理により、メモリ18に記録されたデータを取得し、断面画像を検査対象画像として生成する(ステップS260)。すなわち、CPU19は、ラインセンサ制御部11が取得したデータに基づいて透過X線の強度の2次元的な分布を示す透視画像を複数個重ね合わせることにより、Z軸方向の任意位置における断面画像を生成して検査対象画像とし、メモリ18に記録する。むろん、当該検査対象画像は、個別の検査対象毎(例えば、半田バンプ毎)に生成されても良いし、複数の検査対象を含む基板Wについて生成されても良い。なお、当該断面画像の生成は、トモシンセシスにおける公知の技術、例えば、シフト加算法等を利用可能である。
次に、CPU19は、検査部A5の処理により、検査を実行する(ステップS270)。すなわち、CPU19は、検査対象画像から検査対象の良否を判定するために予め決められた特徴量を抽出し、当該特徴量と良否判定基準とを比較することによって検査対象の良否を判定する。また、CPU19は、判定結果を出力部17に出力させる。この結果、断面画像に基づく検査が行われることになる。
以上のような断面画像検査処理においては、複数の撮影位置Ps1〜PsNのそれぞれに放射線発生器14aを固定した状態で基板WをX軸方向にスキャンすることによって基板Wの全領域についての透過X線を取得する。従って、スキャンの過程において基板WはY軸方向に移動せず、Y軸方向の位置が同一であるとともにX軸方向の位置が異なる基板W上の各位置に対するX線の照射角度は常に一定である。すなわち、基板W上にX軸方向に延びる直線を想定した場合、当該直線上に存在する部分に対するX線の照射角度は常に一定である。従って、X軸方向に平行な直線上に存在する部分を透過した透過X線を検出する検出素子は特定の検出素子であり予め正確に特定可能である。そして、スキャンは基板WをX軸方向に平行な方向に移動させることによって行われるため、スキャンの過程において当該直線上に存在する部分を透過した透過X線を検出する検出素子がY軸方向に平行な方向にずれることはない。従って、基板W上に存在する検査対象の画像を正確に特定して検査を行うことが可能であり、高い精度で検査を行うことが可能である。
(4)3次元再構成画像検査処理:
本実施形態にかかる検査装置1において、ラインセンサ10bおよび放射線発生器14aを特定の複数の撮影位置に固定し、それぞれの位置において検査対象を移動させて透過X線を取得することにより、3次元再構成画像検査を行うことができる。オペレータは入力部16によって予め検査方式を指定して基板検査プログラムAをCPU19に実行させることが可能であり、3次元再構成画像に基づく検査を指定して基板検査プログラムAが実行された場合、CPU19は図3Bに示す3次元再構成画像検査処理を実行する。3次元再構成画像検査処理は断面画像検査処理と同様に図3Bに示すフローチャートで実現可能であるが、図3Bに示すフローチャートにおいて撮影位置や検査対象画像、検査対象画像による検査等の内容は3次元再構成画像検査処理と断面画像検査処理とで異なる。
ここでは、3次元再構成画像検査処理と断面画像検査処理とで差異が生じる点を説明する。3次元再構成画像検査処理における撮影位置がN個(Nは2以上の整数)であるとしN個の撮影位置を撮影位置Pt1〜PtNと呼ぶこととする。3次元再構成画像検査処理においては、ラインセンサ10bおよび放射線発生器14aの双方が複数の撮影位置に移動されるため、撮影位置Pt1〜PtNにおいてラインセンサ10bと放射線発生器14aとの相対位置関係は異なる位置関係となる。
図5A〜5L,6A〜6Lは、撮影位置が8個の場合の例を示しており、図5A〜5Cが撮影位置Pt1、図5D〜5Fが撮影位置Pt2、図5G〜5Iが撮影位置Pt3、図5J〜5Lが撮影位置Pt4、図6A〜6Cが撮影位置Pt5、図6D〜6Fが撮影位置Pt6、図6G〜6Hが撮影位置Pt7、図6J〜6Lが撮影位置Pt8を示している。図5A〜5Cにおいては、各装置を示す符号を記してあるが他の図においてこれらの符号は省略してある。また、図5A〜6Lにおいて、上段(図5A等)がY軸方向から検査装置1を眺めた図、中段(図5B等)がX軸方向から検査装置1を眺めた図、下段(図5C等)がZ軸方向から検査装置1を眺めた図である。また、この例における3次元再構成画像検査処理では、ステップS210〜S250を8回繰り返すことにより撮影位置Pt1から順にPt2、Pt3、、、、Pt7、Pt8の各撮影位置で基板Wがスキャンされ、8カ所の撮影位置で撮影された透視画像が取得される。
本実施形態における3次元再構成画像検査処理では、放射線発生器14aの焦点とラインセンサ10bの中央の検出素子を結ぶ第3直線L3が移動平面上に設定された円を通るように各撮影位置Pt1〜PtNが設定される。図5A〜5Cおよび図5F,5I,5L,6C,6F,6I,6Lにおいては、破線によって移動平面上の円を示しており、図5Aにおいては一点鎖線によって第3直線L3を示している。
撮影位置Pt1〜PtNにおいては、放射線発生器14aの焦点とラインセンサ10bの中央の検出素子を結ぶ第3直線L3が移動平面上に設定された円を通るという上限を満たしながら、第3直線L3と円との交点が当該円を1周するように撮影位置Pt1〜PtNが設定される。そして、当該第3直線L3は放射線発生器14aから照射されるX線の照射範囲に含まれるため、基板Wがスキャンされる際には当該第3直線L3を含む照射範囲において基板Wがスキャンされる。図5A〜6Lにおいては、第3直線L3と円との交点付近においてスキャンされる過程での基板Wの位置を例示している。第3直線L3と円との交点が当該円を1周するように撮影位置Pt1〜Pt8が設定されるため、図5C,5F,5I,5L,6C,6F,6I,6Lを比較すると、基板Wの位置は各図で破線によって示された円上を回転移動するように変化することになる。
なお、第3直線L3と円との交点が当該円を1周するように撮影位置Pt1〜Pt8が設定されるため、撮影位置がPt1〜Pt8のように変化する過程において、放射線発生器14aの位置は、図5A,5D,5G,5J,6A,6D,6G,6Jに示すように、レール14bの一方の端から他方の端まで変化し、再度当該他方の端から一方の端まで変化する。また、撮影位置がPt1〜Pt8のように変化する過程において、ラインセンサ10bの位置は、図5B,5E,5H,5K,6B,6E,6H,6Kに示すように、レール10aの中央から一方の端まで変化し、さらに当該一方の端から他方の端まで変化し、再度当該他方の端からレール10aの中央に向かって移動するように変化する。
以上のような撮影位置Pt1〜Pt8において、放射線発生器14aから基板Wおよびラインセンサ10bを見ることを想定すると、撮影位置がPt1〜Pt8のように変化した場合に放射線発生器14aを中心に基板Wとラインセンサ10bの位置が円軌道を描いて移動するように見える。従って、このような撮影位置Pt1〜Pt8において撮影された透過X線の2次元分布は、通常の3次元CTで撮影される透過X線の2次元分布と同等になる。
そこで、ステップS250において全撮影位置でスキャンが終了したと判定された場合、CPU19は検査対象画像生成部A4の処理により、ラインセンサ制御部11から当該データを取得し、検査対象の3次元再構成画像を検査対象画像として生成する(ステップS260)。すなわち、CPU19は、公知の3次元再構成処理を行うことにより、検査対象の3次元画像を生成する。
次に、CPU19は、検査部A5の処理により、検査を実行する(ステップS270)。すなわち、CPU19は、検査対象画像から検査対象の良否を判定するために予め決められた特徴量を抽出し、当該特徴量と良否判定基準とを比較することによって検査対象の良否を判定する。また、CPU19は、判定結果を出力部17に出力させる。この結果、3次元再構成画像に基づく検査が行われることになる。
(5)他の実施形態:
本発明においては、1軸に沿ってラインセンサを移動させ、1軸に沿って放射線発生器を移動させて透過X線を撮影することができればよく、前記実施形態の他、種々の構成を採用可能である。例えば、上述の断面画像検査処理においてラインセンサ10bを固定する位置は可動範囲の中央に限定されず、可動範囲の任意の位置であって良い。また、ラインセンサ10bを一カ所に固定した状態で放射線発生器14aを複数の撮影位置に移動させる検査方式において生成する検査対象画像は断面画像に限定されず、他の画像、例えば、3次元再構成画像であっても良い。
さらに、上述の3次元再構成画像検査処理において第3直線と移動平面との交点が通る図形は円に限定されず、他の形状、例えば、直線、多角形であって良い。また、ラインセンサ10bおよび放射線発生器14aを複数の撮影位置に移動させる検査方式において生成する検査対象画像は3次元再構成画像に限定されず、他の画像、例えば、断面画像であっても良い。
さらに、上述の実施形態のように、透視画像検査処理と断面画像検査処理と3次元再構成画像検査処理とを個別に実施するのではなく、これらの検査方式を検査目的に応じて自由に組み合わせて実行させてもよい。さらに、基板等の撮影対象上に存在する検査対象の数は任意であるとともに、その形状や大きさも任意である。
1…検査装置、10…ラインセンサ移動機構、10a…レール、10b…ラインセンサ、11…ラインセンサ制御部、12…ステージ、13…ステージ制御部、14…放射線発生器移動機構、14a…放射線発生器、14b…レール、15…放射線制御部、16…入力部、17…出力部、18…メモリ

Claims (7)

  1. 第1直線方向と長手方向とが一致するラインセンサを前記第1直線に沿って移動させるラインセンサ移動手段と、
    前記第1直線と同一平面上にない第2直線であって、前記第1直線に交わるように平行移動させた場合に前記第1直線と直交する第2直線に沿って、前記ラインセンサに向けて放射線を照射する放射線発生器を移動させる放射線発生器移動手段と、
    前記第1直線および前記第2直線と平行であるとともに前記第1直線と前記第2直線との間に存在する移動平面上で検査対象を移動させる検査対象移動手段と、
    前記ラインセンサによって取得された前記検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象画像を生成する検査対象画像生成手段と、
    を備える検査装置。
  2. 前記ラインセンサ移動手段および前記放射線発生器移動手段は、前記ラインセンサと前記放射線発生器とを予め決められた撮影位置に移動させて固定し、
    前記検査対象移動手段は、前記ラインセンサと前記放射線発生器とが前記撮影位置に固定されている状態で前記放射線発生器から照射されて前記ラインセンサに到達する前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過するように前記検査対象を移動させ、
    前記検査対象画像生成手段は、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過する過程で取得された前記透過放射線に基づいて前記検査対象画像を生成する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記ラインセンサ移動手段および前記放射線発生器移動手段は、前記ラインセンサを特定の一カ所に移動させて固定し、前記放射線発生器を特定の一カ所に移動させて固定することによって前記ラインセンサと前記放射線発生器とを前記撮影位置に固定し、
    前記検査対象移動手段は、前記撮影位置に前記ラインセンサと前記放射線発生器とが固定された状態において、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過するように前記検査対象を移動させ、
    前記検査対象画像生成手段は、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過する過程で取得された前記透過放射線に基づいて前記検査対象の透視画像を生成して前記検査対象画像とする、
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記放射線発生器移動手段は、前記ラインセンサ移動手段が前記ラインセンサを特定の位置に移動させて固定した状態で、前記第2直線に沿った複数の撮影位置に前記放射線発生器を移動させて固定し、
    前記検査対象移動手段は、前記ラインセンサが前記特定の位置に固定され、前記放射線発生器が複数の前記撮影位置のそれぞれに固定された状態において、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過するように前記検査対象を移動させ、
    前記検査対象画像生成手段は、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過する過程で取得された前記透過放射線に基づいて3次元再構成画像または前記移動平面に平行な方向の断面画像を生成して前記検査対象画像とする、
    請求項2または請求項3のいずれかに記載の検査装置。
  5. 前記ラインセンサ移動手段および前記放射線発生器移動手段は、前記ラインセンサの基準位置と前記放射線発生器の焦点とを結ぶ第3直線が前記移動平面上に設けられた所定の図形と交わるような複数の前記撮影位置に前記ラインセンサと前記放射線発生器とを移動させて固定し、
    前記検査対象移動手段は、前記撮影位置のそれぞれに前記ラインセンサと前記放射線発生器とが固定された状態において、前記第3直線を含む前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過するように前記検査対象を移動させ、
    前記検査対象画像生成手段は、前記放射線の照射範囲を前記検査対象が通過する過程で取得された前記透過放射線に基づいて3次元再構成画像または前記移動平面に平行な方向の断面画像を生成して前記検査対象画像とする、
    請求項2〜請求項4のいずれかに記載の検査装置。
  6. 第1直線方向と長手方向とが一致するラインセンサを前記第1直線に沿って移動させるラインセンサ移動工程と、
    前記第1直線と同一平面上にない第2直線であって、前記第1直線に交わるように平行移動させた場合に前記第1直線と直交する第2直線に沿って、前記ラインセンサに向けて放射線を照射する放射線発生器を移動させる放射線発生器移動工程と、
    前記第1直線および前記第2直線と平行であるとともに前記第1直線と前記第2直線との間に存在する移動平面上で検査対象を移動させる検査対象移動工程と、
    前記ラインセンサによって取得された前記検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象画像を生成する検査対象画像生成工程と、
    を含む検査方法。
  7. 第1直線方向と長手方向とが一致するラインセンサを前記第1直線に沿って移動させるラインセンサ移動機能と、
    前記第1直線と同一平面上にない第2直線であって、前記第1直線に交わるように平行移動させた場合に前記第1直線と直交する第2直線に沿って、前記ラインセンサに向けて放射線を照射する放射線発生器を移動させる放射線発生器移動機能と、
    前記第1直線および前記第2直線と平行であるとともに前記第1直線と前記第2直線との間に存在する移動平面上で検査対象を移動させる検査対象移動機能と、
    前記ラインセンサによって取得された前記検査対象を透過した透過放射線に基づいて検査対象画像を生成する検査対象画像生成機能と、
    をコンピュータに実行させる検査プログラム。
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