JP5104962B2 - X線検査方法およびx線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線検査方法およびX線検査装置に関する。特に、本発明は、X線照射を用いて対象物を検査するための撮影方法であって、X線検査方法およびX線検査装置に適用しうる技術に関する。
近年、サブミクロンの微細加工技術によりLSI(Large−Scale Integration)の高集積化が進み、従来複数のパッケージに分かれていた機能をひとつのLSIに積め込むことができるようになった。従来のQFP(Quad Flat Package)やPGA(Pin Grid Array)では、ワンパッケージに必要な機能を組み込むことによるピン数の増加に対応できなくなったため、最近では、特に、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)パッケージのLSIが使用される。また、携帯電話機などの超小型化が必要なものでは、ピン数がそれほど必要なくてもBGAパッケージが使用されている。
LSIのBGAやCSPパッケージは超小型化には大いに貢献する反面、半田部分等がアセンブリ後には外観からは目に見えないという特徴がある。そこで、BGAやCSPパッケージを実装したプリント基板等を検査する際は、検査対象品にX線を照射して得られた透視画像を分析することで、品質の良否判定が行なわれてきた。
例えば、特許文献1(特開2003−344316号公報)では、X線の照射角度を任意に選択して傾斜三次元X線CT(Computed Tomography)により、対象物の3次元データの再構成を行なうための方法が開示されている。
図32を参照して、特許文献1に開示されているX線検査装置について説明する。図32は、特許文献1に記載のX線検査装置の模式図である。図32を参照して、この検査装置は、対象物の検査対象領域(視野)に対して、斜めにX線を照射する。
また、特許文献2(特開2006−162335号公報)では、平行X線検出装置で取得したX線画像に基づいて2次元的な検査を実施し、傾斜X線検出装置にて取得したX線画像に基づいて3次元的な検査を行なうことで、双方の検査を高速に行なうことができるX線検査装置が開示されている。ここでは、複数のX線画像に基づいて検査対象品の3次元データを再構成する技術についても言及がある。再構成の手法としては、たとえば、「フィルタ補正逆投影法」が挙げられている。
図33を参照して、特許文献2に開示されているX線検査装置を用いた3次元的な検査について説明する。図33を参照して、3次元的な検査を行なう場合、X線検査装置は、検査対象およびX線検出装置を、円軌道上で移動する。
特開2003−344316号公報 特開2006−162335号公報
従来のX線検査方法では、AXI(Automated X−ray Inspection)、すなわち、X線によるインライン検査を十分に高速化することができなかった。
特許文献1や特許文献2に記載のように、X線検査にあたり、X線検出器を、円軌道上に動かすには、複雑な移動機構が必要となる。また、移動に時間がかかるため、検査時間が長くなる。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、高速なX線検査方法、ならびに、高速なX線検査を実現できるX線検査装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの局面に従うと、X線源が出力し、対象物の検査対象領域を透過した画像をX線検出部で撮像し、撮像された画像に基づいて、検査対象領域の3次元データを再構成するX線検査方法を提供する。X線検査装置は、X線源のX線焦点位置と検査対象領域との相対的な位置関係を変更するとともに、X線焦点位置と検査対象領域との相対的な位置関係により定まる撮像位置にX線検出部を移動させた状態で、画像を撮像するステップと、検査対象領域を基準とした場合に、X線焦点位置となる点を含む仮想平面とX線焦点位置および検査対象領域を結ぶ線分とのなす角度が、複数の異なる値をとるように、するステップを繰返すステップと、検査対象領域について複数の角度において撮像された複数の画像から3次元データを再構成するステップとを含む。
好ましくは、X線焦点位置は固定されており、するステップにおいて、対象物を移動する。
さらに好ましくは、繰返すステップは、X線検出部を第1の方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動するステップと、X線検出部を第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、X線検出部を第2の方向へ移動した後、X線検出部を第1の方向に並んだ別の複数の撮像位置に直線的に移動するステップとを含む。
好ましくは、繰返すステップは、X線焦点位置を複数の撮像位置が並んだ第1の方向に走査するステップを含む。
さらに好ましくは、繰返すステップにおいて、第1の方向に沿う1本の直線上でX線焦点位置を走査する。
さらに好ましくは、繰返すステップは、X線検出部を第1の方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動するステップと、X線検出部を第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、X線検出部を第2の方向へ移動した後、X線検出部を第1の方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動するステップとを含む。
あるいは、さらに好ましくは、検査対象領域は、第1の方向と異なる第2の方向について、複数の部分領域に分割されており、X線検出部は、第2の方向に並んだ複数のX線検出器を含み、X線検出部を第1の方向に移動するステップにおいて、共通のX線焦点位置から出力し、互いに異なる部分領域を透過したX線が、互いに異なるX線検出器に入射するように、各X線検出器を第1の方向に直線的に移動させる。
さらに好ましくは、X線検出部を第1の方向に移動するステップにおいて、複数のX線検出器のうちの一部のX線検出器が画像を撮像している間に、一部のX線検出器とは異なる他の一部のX線検出器を第1の方向に移動させる。
あるいは好ましくは、X線源は、第1の方向に沿う複数のライン上でX線焦点位置を走査可能な走査型X線源であり、X線検出部は、複数のX線検出器を含み、X線検出部を第1の方向に移動するステップにおいて、互いに異なるラインから出力し、検査対象領域を透過したX線が、互いに異なるX線検出器に入射するように、各X線検出器を第1の方向に直線的に移動し、繰返すステップにおいて、各ライン上でX線焦点位置を走査する。
さらに好ましくは、走査型X線源は、複数のライン上にそれぞれ配置された複数の反射型のターゲットを含む。
あるいは、さらに好ましくは、X線検出部を第1の方向に移動するステップにおいて、複数のX線検出器のうちの一部のX線検出器が画像を撮像している間に、一部のX線検出器とは異なる他の一部のX線検出器を第1の方向に移動させる。
あるいは、さらに好ましくは、繰返すステップは、X線検出部を第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、X線検出部を第2の方向へ移動した後、X線検出部を第1の方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動するステップとを含む。
好ましくは、X線検出部は、第1の方向に並ぶ複数の受光部を有する。
本発明の他の局面に従うと、対象物の検査対象領域の3次元データを再構成するためのX線検査装置を提供する。X線検査装置は、X線を出力するX線源と、X線を撮像するX線検出部と、X線検出部を移動する移動機構と、X線検査装置の動作を制御する制御部とを含む。制御部は、X線源に、そのX線焦点位置と検査対象領域との相対的な位置関係を変更させるとともに、移動機構に、X線焦点位置と検査対象領域との相対的な位置関係により定まる撮像位置にX線検出部を移動させ、相対的な位置関係の変更および移動がなされた状態で、X線源およびX線検出部に画像を撮像させ、検査対象領域およびX線焦点位置となる点を含む仮想平面と、X線焦点位置および検査対象領域を結ぶ線分とのなす角度が、複数の異なる値をとるように、画像の撮像を繰返させ、検査対象領域について複数の角度において撮像された複数の画像から3次元データを再構成する、ように構成される。
さらに好ましくは、X線源は、複数の撮像位置が並んだ第1の方向に沿う1本の直線上でX線焦点位置を走査可能な走査型X線源である。
あるいは、さらに好ましくは、X線源は、複数の撮像位置が並んだ第1の方向に沿う複数のライン上でX線焦点位置を走査可能な走査型X線源であり、X線検出部は、複数のX線検出器を含み、各X線検出器は、互いに異なるラインから出力し、検査対象領域を透過したX線が、互いに異なるX線検出器に入射するように配置される。
さらに好ましくは、走査型X線源は、複数のライン上にそれぞれ配置された複数の反射型のターゲットを含む。
本発明によれば、X線検出部をある方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動する。また、検査対象領域を透過したX線が、各撮像位置にあるX線検出部に入射するように、X線焦点と検査対象領域との間の位置関係を変更する。したがって、本発明によれは、X線検査を高速化できる。
X線検査装置の概略ブロック図である。 X線検査装置の構成を説明するための図である。 検査対象駆動機構として基板レールを備えるX線検査装置を示す図である。 第1の実施の形態に係るX線検出器および検査対象の軌道を示す図である。 第1の実施の形態に係るX線検出器の撮像位置を説明する図である。 従来の方法におけるX線検出器および検査対象の軌道を示す図である。 従来の方法での撮像位置を示す図である。 第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。 図8で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 検査対象の分割が必要となるX線検出器および検査対象の配置を示す図である。 第2の実施の形態に係るX線検査装置の構成を説明するための図である。 X線源の断面図である。 X線源の斜視図である。 連続面のターゲットを備えるX線源を示す図である。 第2の実施の形態における検査対象領域を示す図である。 第2の実施の形態におけるX線焦点位置およびX線検出器のY方向移動の一例を説明するための図である。 第2の実施の形態における撮像時の、X線検出器、検査対象、ならびに、X線焦点位置の位置関係の一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるX線検出器および検査対象のX方向移動について説明するための図である。 複数の検査対象領域について検査するときのX線検査装置の動作の一部の一例を示す図である。 全検査対象領域について検査するときのX線検査装置の動作の一例を説明するための図である。 第2の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。 図21で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 第3の実施の形態に係るX線検査装置の構成を説明するための図である。 第3の実施の形態におけるX線焦点位置およびX線検出器のY方向移動の一例を示す図である。 第3の実施の形態における撮像時の、X線検出器、検査対象、ならびに、X線焦点位置の位置関係の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る検出器の独立移動について説明するための図である。 第3の実施の形態におけるX線検出器および検査対象のX方向移動について説明するための図である。 第3の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。 図28におけるCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。 第4の実施の形態に係るX線検査装置の構成を説明するための図である。 第4の実施の形態に係る撮像方式について説明するための図である。 特許文献1に記載のX線検査装置の模式図である。 特許文献2に記載のX線検査装置の模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部分には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
(構成の概略)
図1を参照して、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の構成について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の概略ブロック図である。
X線検査装置100は、X線18を出力するX線源10と、X線検出器23と、X線検出器駆動部22と、X線検出器駆動部22によるX線検出器23の駆動やX線検出器23からの画像データの取得を制御するための画像取得制御機構30とを備える。さらに、X線検査装置100は、入力部40と、出力部50と、X線源制御機構60と、演算部70と、メモリ90とを備える。
X線源10とX線検出器23との間には検査対象1が配置される。本実施形態においては、検査対象1は、部品が実装された回路基板であるとする。
X線源10は、X線源制御機構60によって制御され、検査対象1に対して、X線18を照射する。
検査対象1は、検査対象移動機構20(図1には図示せず)により移動される。検査対象駆動機構20としては、例えば、X−Y−Zステージや、検査対象1を挟む1対のレールを用いることができる。検査対象駆動機構20の詳細については後述する。
X線検出器23は、X線源10から出力され、検査対象1を透過したX線を検出して画像化する2次元X線検出器である。X線検出器23としては、I.I.(Image Intensifier)管や、FPD(フラットパネルディテクタ)を用いることができる。設置スペースの観点からは、X線検出器23には、FPDを用いることが望ましい。また、インライン検査で使うことができるようにX線検出器23は、高感度であることが望ましく、CdTeを使った直接変換方式のFPDであることが特に望ましい。
X線検出器駆動部22は、X線検出器23を指定された位置に駆動する。X線検出器駆動部22の構成の詳細については、後述する。X線検出器駆動部22により駆動されたX線検出器23の位置は位置センサ(図示しない)によって知ることができ、演算部70は、X線検出器23の位置を検出器駆動制御部32を介して取り込むことができる。
画像取得制御機構30は、検出器駆動制御部32と画像データ取得部34とを含む。検出器駆動制御部32は、演算部70より指定された位置にX線検出器23を移動させるようにX線検出器駆動部22を制御する。画像データ取得部34は、演算部70から指定されたX線検出器23の画像データを取得する。
入力部40は、ユーザからの指示入力等を受け付けるための操作入力機器である。出力部50は、測定結果等を外部に出力する装置である。本実施の形態では、出力部50は、演算部70で構成されたX線画像等を表示するためのディスプレイである。
すなわち、ユーザは、入力部40を介して様々な入力を実行することができ、演算部70の処理によって得られる種々の演算結果が出力部50に表示される。出力部50に表示される画像は、ユーザによる目視の良否判定のために出力されてもよいし、あるいは、後で説明する良否判定部78の良否判定結果として出力されてもよい。
X線源制御機構60は、電子ビームの出力を制御する電子ビーム制御部62を含む。電子ビーム制御部62は、演算部70から、X線焦点位置、X線エネルギー(管電圧、管電流)の指定をうける。指定されるX線エネルギーは、検査対象の構成によって異なる。
演算部70は、メモリ90に格納されたプログラム96を実行して各部を制御し、また、所定の演算処理を実施する。演算部70は、X線源制御部72と、画像取得制御部74と、再構成部76と、良否判定部78と、検査対象位置制御部80と、X線焦点位置計算部82と、撮像条件設定部84とを含む。
X線源制御部72は、X線焦点位置、X線エネルギーを決定し、X線源制御機構60に指令を送る。
画像取得制御部74は、X線検出器23が画像を取得するように、画像取得制御機構30に指令を送る。また、画像取得制御部74は、画像取得制御機構30から、画像データを取得する。
再構成部76は、画像取得制御部74により取得された複数の画像データから3次元データを再構成する。
良否判定部78は、再構成部76により再構成された3次元データ、あるいは、透視データをもとに検査対象の良否を判定する。たとえば、良否判定部78は、半田ボールの形状を認識し、認識された形状が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する等により良否判定を行なう。なお、良否判定を行なうアルゴリズム、あるいは、アルゴリズムへの入力情報は、検査対象によって異なるため、良否判定部78は、これらを撮像条件情報94から入手する。
検査対象位置制御部80は、検査対象移動機構20を制御する。
X線焦点位置計算部82は、検査対象1のある検査エリアを検査する際に、その検査エリアに対するX線焦点位置や照射角などを計算する。
撮像条件設定部84は、検査対象1に応じて、X線源10からX線を出力する際の条件(たとえば、X線源に対する印加電圧、撮像時間等)を設定する。
メモリ90は、X線焦点位置情報92と、撮像条件情報94と、上述した演算部70が実行する各機能を実現するためのプログラム96と、X線検出器23が撮像した画像データ98とを含む。X線焦点位置情報92には、X線焦点位置計算部82によって計算されたX線焦点位置が含まれる。撮像条件情報94は、撮像条件設定部84によって設定された撮像条件や、良否判定を行なうアルゴリズムに関する情報を含む。
なお、メモリ90は、データを蓄積することができるものであればよい。メモリ90は、例えば、RAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read−Only Memory)やHDD(Hard Disc Drive)等の記憶装置により構成される。
(具体的構成)
第1の実施の形態に係るX線検査装置100の具体的構成について、図2を参照して説明する。図2は、第1の実施の形態に係るX線検査装置100の構成を説明するための図である。なお、図2において、図1と同一部分には、同一符号を付している。また、図2では、図1に示した部分のうち、X線焦点位置の制御、X線検出器位置の制御、検査対象位置の制御等に直接関係し、説明に必要な部分を抜き出して記載している。
X線源10は、本実施の形態では、X線を発生する位置(X線焦点位置17)が固定されている、固定焦点型のX線源である。X線源10は、X線源制御機構60を通した演算部70からの命令に従って、X線を発生させる。
X線検出器駆動部22は、直交タイプの2軸のロボットアーム22aと検出器支持部22bとを備える。X線検出器駆動部22は、ロボットアーム22aにより、X線検出器23を、XY方向に移動する。検出器駆動制御部32は、移動時点でのX線検出器23の位置情報を演算部70に送る。
なお、本実施の形態では、後述するように、X線検出器駆動部22は、X線検出器23を、X方向よりもY方向で多く移動する。そのため、ロボットアーム22aとしては、図2に示したように、X軸のアームにY軸のアームを載せたものを用いることが好ましい。この構成によれば、Y軸のアームが動かすべき物体の総重量が軽いので、Y方向の移動を高速化できる。
ただし、X線検出器駆動部22の構成は、これに限られない。このようなX−Y方向の移動を実現できる他の機構をX線検出器駆動部22として用いてもよい。なお、X線検出器駆動部22は、拡大率を調整するためにX線検出器23を上下に昇降する機構をさらに備えることが望ましい。
検査対象駆動機構20は、アクチュエータと検査対象を固定する機構とを備える。検査対象駆動機構20は、演算部70内の検査対象位置制御部80に制御される検査対象位置駆動機構により、上記X線検出器23.1または23.2とは独立に、検査対象の視野を、XY方向に移動可能である。
インライン検査の際には、検査対象駆動機構20は、基本的に、検査対象1をX方向に移動する。つまり、検査対象駆動機構20は、未検査の検査対象1を図2の右(あるいは左)方向から左(あるいは右)に移動して、X線の照射範囲まで運ぶ。また、検査対象駆動機構20は、検査が終了した検査対象1を、さらに左(あるいは右)に移動する。ただし、後述のように、データ再構成に必要な画像を撮像するために、検査対象駆動機構20は、検査対象1をY方向にも移動する。
検査対象駆動機構20としては、X線を妨げない装置を用いることが好ましい。例えば、検査対象駆動機構20としては、基板レールを用いることができる。図3に、検査対象駆動機構20として基板レールを備えるX線検査装置100を示す。
図3を参照して、検査対象駆動機構20は、検査対象1をその両端から挟むレール25aおよび25bと、検査対象1のZ方向の位置を測定する位置センサ21とを含む。なお、図3では、検査対象1は、回路基板であるとする。検査対象1上には、回路部品2が配置されている。回路部品2を含む領域が、検査エリアである。
レール25aおよび25bは、検査対象1をXYZ方向に移動可能である。位置センサ21は、検査対象1、特に回路部品2のZ方向の位置を測定する。回路部品2の位置は、回路基板2の反りに起因して、検査対象1によって、変動する。レール25aおよび25bは、位置センサ21の測定結果に基づいて、検査対象1の高さ方向の位置を調節する。
図2に戻って、演算部70は、検出器駆動制御部32、画像データ取得部34、走査X線源制御機構60に命令を送り、後に説明するような検査処理のためのフローチャートで示されるプログラムを実行する。
特に、演算部70は、検出器駆動制御部32を通した命令により指示されるタイミングでX線透視画像の取得および撮像データの転送を行なう。また、演算部70は、入力部40からの入力によって検査装置の動作を制御し、各部の状態、または検査結果を出力部50より出力することができる。
(撮像方式)
3次元データの再構成のためには、複数の方向から検査対象領域を撮像する必要がある。本実施の形態に係るX線検査装置100は、X線検出器23および検査対象1のそれぞれをXY平面内で動かすことで、複数の方向からの撮像を実現する。
本実施の形態に係るX線検出器23および検査対象1の軌道について、図4および図5を参照して説明する。図4は、第1の実施の形態に係るX線検出器23および検査対象1の軌道を示す図である。図5は、第1の実施の形態に係るX線検出器23の撮像位置を説明する図である。
図4および図5を参照して、検出器駆動部22は、まず、X線検出器23を、Y方向に並んだ撮像位置s1、s2、s3、s4に、順番に移動する。その後、検出器駆動部22は、X線検出器23を、X方向に移動し、撮像位置s5に移動する。検出器駆動部22は、このようなY方向の直線移動およびX方向の直線移動を繰返して、X線検出器を撮像位置s1〜s16に移動する。
また、検査対象移動機構20は、各撮像位置のX線検出器23に、検査対象1の検査対象領域を透過したX線が入射するように、検査対象1を移動する。したがって、図4に示すように、検査対象1の軌道は、X線検出器23の軌道に相似なものになる。
言い換えれば、図4に示すように、X線源10のX線焦点位置17と検査対象1(厳密には、検査対象1のうちの検査対象領域)との相対的な位置関係を順次変更するとともに、X線焦点位置17と検査対象1(のうちの検査対象領域)との当該相対的な位置関係により定まる撮像位置にX線検出器23を移動させた状態で、画像が撮像される。各撮像位置での画像の撮像について見れば、検査対象1(のうちの検査対象領域)を基準とした場合に、X線焦点位置17となる点を含む仮想平面(図4の例では、X−Y平面と平行で、かつ、X線焦点位置17を含む平面)とX線焦点位置17および検査対象1(のうちの検査対象領域)を結ぶ線分とのなす角度(撮像角)が、複数の異なる値をとるように、画像の撮像が繰返される。
図4に示す例では、検査対象1の軌道上において画像の撮像が行われる点P1およびP2についてみれば、点P1においては、X線焦点位置17と点P1とを結ぶ線分L1が仮想平面との間でなす角度はα1となり、点P2においては、X線焦点位置17と点P2とを結ぶ線分L2が仮想平面との間でなす角度はα2となる。これらの角度α1と角度α2とは異なる値をとる。このように、検査対象1を図4に示すような軌道に沿って移動させながら、順次撮像を行うことで、撮像角の異なる複数の画像を取得することができる。
本実施の形態に係る撮像方法によれば、X線検出器23および検査対象1の円運動をともなわないため、X線検査を高速化することができる。例として、XYステージによりX線検出器23を移動し、16方向から検査対象を撮像する場合について説明する。
X線検出器23(および検査対象)を円軌道で動かす場合、X線検出器23を、X方向およびY方向に、それぞれ、15回移動する必要がある。撮像位置の変更にあたり、X線検出器23のX軸移動およびY軸移動を並行して行なったとしても、(X軸移動時間とY軸移動時間の遅い方)×15の総移動時間がかかる。
一方、本実施形態で説明した直線起動撮像の場合、2軸同時動作より、高速な1軸(特にY軸)移動を実現できる。図5に示した軌道では、総移動時間は、12回のY軸移動時間と3回のX軸移動時間の和となる。したがって、本実施の形態に係る撮像方法では、検査を高速化できる。
また、この撮像方法によれば、従来の円軌道上で移動させるX線検査装置を用いる方法に比べ、検出器駆動部22の可動範囲を有効活用し、得られる再構成データの画質を向上することができる。このことを、図5(既に示している)、図6および図7を参照して説明する。図6は、従来の方法におけるX線検出器23および検査対象1の軌道を示す図である。図7は、従来の方法での撮像位置を示す図である。
図5には、図7に示すX線検出器の軌道を点線で示す。両方法の比較のため、いずれの方法においても、撮像位置の数は16であるとしている。また、円軌道の直径と、図5に示す軌道のX方向の長さおよびY方向の長さとは、同じであるとする。なお、後の説明から分かるように、実際に本方法を用いる場合も、図5に示すように、円軌道の外接矩形を、軌道の一部とすることが好ましい。
本方法では、円軌道での撮像よりも、より斜めからの撮像が可能である。例えば、本方法による撮像位置s16からの撮像角は、円軌道での対応する撮像位置c11からの撮像角に比べ大きい。したがって、本方法によれば、再構成データを高画質化することができる。
また、円軌道上で撮像する場合は、撮像角が一定の斜めCTになるのに対し、本方法によれば、撮像角が異なる複数の画像を作成できる。したがって、本方法によれば、アーチファクトの低減など再構成データの高画質化を実現できる。
(処理の流れ)
図8は、第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。図8を参照して、第1の実施の形態に係るX線検査全体の流れについて説明する。
図8を参照して、まず、処理が開始されると(ステップS800)、X線検査装置100は、検査対象1(厳密には、検査対象1のうちの検査対象領域)を撮像可能な位置に移動する(ステップS802)。通常、X線検査においては、検査対象1の位置の特定のために光学カメラ(図示せず)が搭載されており、光学カメラの画像をもとに検査対象領域を決めることが可能である。その他の方法として、検査対象領域は、検査対象1のCADデータをもとにX線検査装置100が、自動的に決めてもよいし、作業者が目視で決定してもよい。
その上で、X線検査装置100は、透視画像の撮像を行なう(ステップS804)。X線検査装置100は、透視画像を検査して、取得した透視画像に基づいて、検査対象1の視野(透視画像で撮像されている範囲)の良否判定を行なう(ステップS806)。良否判定手法は、様々な手法が提案されており、公知のためここでは詳細を記述しない。例えば、もっとも基本的な検査としては、透視画像を一定の値で2値化し、CADデータ等の設計情報と比較し、透視画像上の所定の位置に部品があるかないかを面積により判断する。
続いて、X線検査装置100は、再構成データ画像による検査が必要か否かを判断する(ステップS808)。判断の基準は、CADデータ等の設計情報をもとに予め設定しておくことができるし、透視画像の良否判定結果から判断することも可能である。例えば、実装基板の検査において、片面にのみ部品が実装されている場合、透視画像で良否判定することが可能なため再構成画像による良否判定を行なう必要がない場合もある。
再構成データによる検査が必要ない場合には(ステップS808においてNO)、X線検査装置100は、検査を終了する(ステップS818)。
一方、再構成画像による検査が必要な場合は(ステップS808においてYES)、X線検査装置100は、続いて、検査対象領域についてのCT撮像を行なう(ステップS810)。X線検査装置100は、CT撮像においては、検査対象領域を複数の方向から撮像する。ステップS810の詳細については、後述する。
次に、X線検査装置100は、複数方向の撮像画像から再構成データ画像を生成する(ステップS812)。再構成処理は、様々な方法が提案されており、たとえば、Feldkamp法を用いることができる。
続けて、X線検査装置100は、再構成データによる良否判定を行なう(ステップS814)。良否判定の方法は、3次元データを直接用いる方法や2次元データ(断層画像)、1次元データ(プロファイル)を用いる等の方法が考えられる。これらの良否判定手法は周知であるため検査項目に適した良否判定手法を用いればよく、ここでは詳細の説明は繰返さない。以下に、良否判定の1例について説明する。まず、3次元再構成画像に一定の値で2値化する。CADデータ等の設計情報から、再構成画像内で部品(たとえば、BGAの半田ボール)のある位置を特定する。2値化画像から部品のある位置に隣接した画素の体積を計算し、部品のあるなしを判断することができる。
さらに、X線検査装置100は、全検査領域の検査を終了したか否かを判断する(ステップS816)。検査の終了していない検査領域がある場合は(ステップS816においてNO)、処理は、ステップS802に復帰する。一方で、全検査領域について検査が終了していれば(ステップS816においてYES)、X線検査装置100は、検査を終了する(ステップS818)。
第1の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図9を参照して説明する。図9は、図8で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。
図9を参照して、1視野のCT撮像が開始されると(ステップS900)、まず、X線検査装置100は、現在の検査対象領域が、所定の撮像位置で撮像されるように、X線検出器23および検査対象1をY方向に移動する(ステップS902)。撮像位置は、CADデータ等の設計情報から自動的に算出することができる。
次に、X線検査装置100は、検査対象領域を撮像する(ステップS904)。検査対象領域の撮像データは、X線源10からX線を照射し、X線検出器23を露光することで得られる。露光時間は、検査対象領域のサイズや、X線源10の発生するX線の強度から予め決めておくことが可能である。
続いて、X線検査装置100は、X線検出器23で撮像した画像データを演算部70に転送する(ステップS906)。すなわち、画像データ取得部34は、3次元データの再構成のために、撮像された画像データを、再構成処理を行なう演算部70に転送する。
さらに、続いて、X線検査装置100は、X線検出器23または検査対象1を、規定回数Y方向に移動したかを判断する(ステップS908)。規定回数は、例えば、検査をする前にCADデータ等の設計情報から決めることができる。なお、図4および図5に示した例では、規定回数は、3回である。
規定回数に達していない場合は(ステップS908においてNO)、処理は、ステップS902に復帰する。一方、規定回数に達している場合は(ステップS908においてYES)、X線検査装置100は、現在の検査対象領域が、所定の撮像位置で撮像されるように、X線検出器23および検査対象1をX方向に移動する(ステップS910)。
続いて、X線検査装置100は、X線検出器23または検査対象1を、規定回数X方向に移動したかを判断する(ステップS912)。規定回数は、例えば、検査をする前にCADデータ等の設計情報から決めることができる。なお、図4および図5に示した例では、規定回数は、3回である。
規定回数に達していない場合は(ステップS912においてNO)、処理は、ステップS904に復帰する。一方、規定回数に達している場合は(ステップS912においてYES)、X線検査装置100は、CT撮像を終了する(ステップS914)。
(変形例)
図2および図3では、X線検出器23は、検査対象1に比べ、十分大きく、検査対象1の全範囲が、X線検出器23で撮像されるように見える。しかしながら、X線検出器23および検査対象1のサイズ、および、これらの位置関係によっては、1度の撮像で、検査対象1の全範囲を撮像できないこともある。
このような場合は、X線検査装置100は、検査対象1を複数の検査対象領域に分けて撮像することになる。図10を参照して、検査対象1を複数の検査対象領域に分ける必要のある例について説明する。図10は、検査対象1の分割が必要となるX線検出器23および検査対象1の配置を示す図である。
X線検出器23は、受光部24で、X線を検出する。受光部24は、図10に示すように、X線検出器23の中央付近の一部の領域に設置されることが多い。X線焦点位置17、検査対象1およびX線検出器の幾何的関係により、この場合、受光部24には、検査対象1の4分の1の領域を透過したX線しか入射しない。したがって、検査対象1の全域を検査する場合、X線検査装置100は、検査対象1を4つの検査対象領域に分けて、各検査対象領域について検査する。
なお、以上の例では、X線検出器23および検査対象1を、2方向(X方向およびY方向)に移動している。しかしながら、一方向に並んだ複数の撮像位置からの撮像により、十分な質の3次元データを再構成できるのであれは、X線検出器23および検査対象1を1方向のみに動かせばよい。ただし、一般には、良質の再構成データを得るためには、本実施の形態で示したように、2方向に並んだ撮像位置から検査対象を撮像することが好ましい。
[第2の実施の形態]
(構成)
第2の実施の形態に係るX線検査装置200の構成について図11を参照して説明する。図11は、第2の実施の形態に係るX線検査装置200の構成を説明するための図である。
X線検査装置200は、X線源10と、X線検出器23.1および23.2と、X線検出器駆動部22.1および22.2と、画像取得制御機構30と、入力部40と、出力部50と、X線源制御機構60と、演算部70と、メモリ90とを備える。画像取得制御機構30、X線源制御機構60、演算部70、および、メモリ90は、図1を参照して説明したような構成を有する。第1の実施の形態と異なるのは、X線源10の構成、ならびに、X線検出器およびX線検出器駆動部22がそれぞれ2つあることである。
第2の実施の形態に係るX線源10は、1方向にX線焦点位置17を走査可能な走査型X線源である。図11(既出)および図12を参照して、第2の実施の形態に係るX線源10の構成について説明する。図12は、X線源10の断面図である。
図12を参照して、X線源10においては、電子ビーム制御部62によって制御された電子銃19から、タングステンなどのターゲット11に対し電子ビーム16が照射される。そして、電子ビーム16がターゲットに衝突した場所(X線焦点位置17)からX線18が発生し、放射(出力)される。図11および図12を参照して分かるように、X線源10は電子ビームの透過方向にX線を出力する、透過型のX線源である。
なお、電子ビーム系は、真空容器9の中に収められている。真空容器9の内部は、真空ポンプ15によって真空に保たれており、電子銃19から高圧電源14によって加速された電子ビーム16が発射される。
X線源10は、電子線収束コイル13により収束された後、偏向ヨーク12によって電子ビーム16を偏向することにより、電子ビーム16がターゲット11に衝突する場所を変更することができる。たとえば、偏向ヨーク12によって偏向された電子ビーム16aはターゲット11に衝突し、X線焦点位置17aからX線18aが出力される。また、同様に、偏向ヨーク12によって偏向された電子ビーム16bはターゲット11に衝突し、X線焦点位置17bからX線18bが出力される。
図13を参照して、X線焦点位置17の走査について説明する。図13は、X線源10の斜視図である。図13に示すように、ターゲット11は、直線状のターゲットである。したがって、X線源10は、X線焦点位置17を一方向に走査可能である。本実施の形態では、図11に示すように、X線源10は、ターゲット11がY方向に沿うように配置される。
なお、以上では、X線源10は、直線状のターゲット11を備えていたが、X線源10は、図14に示すような、連続面のターゲット11#を備えていてもよい。このX線源10によれば、X線焦点位置17を、ターゲット11#内の範囲で自由に設定できる。本撮像方法にこのX線源10を用いる場合には、X線焦点位置17を一方向に制限すればよい。
なお、X線焦点位置を移動させるには、たとえば、X線源自体の位置を、その都度、機械的に移動させることも可能である。ただし、走査型X線源を用いれば、X線焦点位置を移動させるにあたり、一定の範囲内であれば、X線源10を機械的に移動させることを必要とせず、保守性や信頼性に優れたX線検査装置を実現できる。また、走査型X線源によるX線走査は、機械的な走査よりも、所要時間がはるかに短い。したがって、本実施の形態では、走査型X線源を用いる。
(撮像方式)
ここからは、第2の実施の形態に係る撮像方式について説明する。ここでは、検査対象1は、複数の検査対象領域に分割されているものとする。図15に、第2の実施の形態における検査対象領域を示す。図15に示すように、検査対象1は、X方向に4つ、Y方向に3つに分割されている。したがって、検査対象1は、12個の検査対象領域に分割されている。各検査対象領域を、V00,V01,・・・,V23で示す。
X線検査装置200は、X線検出器23.1および23.2を、Y方向に並んだ複数の撮像位置に直線的に移動する。また、X線検査装置200は、X線焦点位置17をY方向に走査する。これらの移動の間、X線検査装置200は、検査対象1を移動しない。ここで、X線焦点位置17の移動方向と、X線検出器23.1および23.2の移動方向とは、互いに逆向きである。X線焦点位置17は、検査対象領域を透過したX線が、X線検出器23.1あるいは23.2に入射するように、移動される。
図16を参照して、第2の実施の形態に係る撮像方式について具体的に説明する。図16は、第2の実施の形態におけるX線焦点位置17およびX線検出器23.1のY方向移動の一例を説明するための図である。図16では、検査対象領域V11を撮像する場合の、X線焦点位置17およびX線検出器23.1の動きを示している。
図16に示す例では、Y方向に6つの撮像位置が設定されているものとする。検査の開始時に、X線検出器23.1およびその受光部24.1は、図16において実線で示した撮像位置にある。X線源10は、撮像位置に対応する位置に、X線焦点位置17を設定し、X線を出力する。X線検出器23.1は、検査対象1を透過したX線の画像を撮像する。
最初の撮像が終わると、X線検査装置200は、X線検出器23.1を、+Y方向(図16の左方向)に移動する。また、X線検査装置200は、X線焦点位置17を、−Y方向(図16の右方向)に移動する。X線検出器23.1およびX線焦点位置17の移動の完了後、X線源10は、X線を出力し、X線検出器23.1は、画像を撮像する。
このようなX線検出器23.1およびX線焦点位置17の移動および画像の撮像を繰り返し、最終的に、受光部24.1は、図16において点線で示した位置で、画像を撮像する。なお、図16中では、移動後のX線検出器23.1全体の図示を省略している。以降の図でも、X線検出器23.1(あるいは23.2)については、全体の図示を省略し、受光部24.1(あるいは24.2)のみを示すことがある。この一連の動作により、Y方向について異なる角度から撮像された6枚の画像が撮像される。
本実施の形態に係るX線検査装置200によれば、第1の実施の形態と同様、X線検出器23.1および23.2を直線的に動かすため、検査時間を短縮できる。さらに、X線検査装置200によれば、Y方向の撮像位置が異なる複数の画像を撮像するにあたり、検査対象1を移動しないでよい。
また、X線検査装置200は、2つのX線検出器23.1および23.2を備えるため、1つのX線焦点位置から出力し、かつ、異なる2つの検査対象領域を通過するX線を撮像することができる。このことを、図17を参照して説明する。図17は、第2の実施の形態における撮像時の、X線検出器23.1および23.2、検査対象1、ならびに、X線焦点位置17の位置関係の一例を示す図である。図17では、X線検出器23.1および23.2、検査対象1、ならびに、X線焦点位置17をY方向から見ている。
図17を参照して、X線焦点位置17から出たX線が検査対象領域V11を通過して受光部24.1に入射するとき、X線は、同時に、検査対象領域V13を通過して受光部24.2に入射する。
したがって、X線検査装置200は、一連のX線焦点位置17の走査により、2つの検査対象領域の各々について、Y方向の撮像位置が異なる複数の画像を撮像することができる。これは、総検査時間の短縮につながる。
円軌道で移動する複数のX線検出器を用いる場合は、幾何学的条件から複数のX線検出器を独立動作できないことがある。特に、高速化のために、X線源からX線検出器間の距離は短い方がよいが、この場合、X線検出器の大きさの問題があり、複数配置の円軌道独立動作はさらに困難となる。本実施の形態では、直線的に各X線検出器を動かすため、このような問題は生じない。
ところで、X線検査装置200は、X方向について複数の位置から検査対象領域の画像を撮像するため、X線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1をX方向に移動する。この移動について、図18を参照して説明する。図18は、第2の実施の形態におけるX線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1のX方向移動について説明するための図である。
図18Aには、検査開始時の、X線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1のX方向についての配置を示す。この配置において、受光部24.1には、検査対象領域V00を透過したX線が入射する。受光部24.2には、検査対象領域V02を透過したX線が入射する。
X線検出器23.1(あるいはX線検出器23.2)が、図18AのX位置におけるすべての撮像位置で、画像を撮像したあと、X線検査装置200は、X線検出器23.1(あるいはX線検出器23.2)を+X方向(図18Aの右方向)に移動する。また、X線検出器23.1および23.2での撮像完了後、X線検査装置200は、検査対象1を+X方向に移動する。
図18Aの配置から移動した後の、X線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1のX方向についての配置を図18Bに示す。この配置において、受光部24.1には、検査対象領域V00を透過したX線が入射する。受光部24.2には、検査対象領域V02を透過したX線が入射する。ただし、X線の入射角度は、図18Aのときのものと異なる。
X線検出器23.1(あるいはX線検出器23.2)が、図18BのX位置におけるすべての撮像位置で、画像を撮像したあと、X線検査装置200は、X線検出器23.1(あるいはX線検出器23.2)を+X方向(図18Bの右方向)に移動する。また、X線検出器23.1および23.2での撮像完了後、X線検査装置200は、検査対象1を+X方向に移動する。
図18Bの配置から移動した後の、X線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1のX方向についての配置を図18Cに示す。この配置において、受光部24.1には、検査対象領域V00を透過したX線が入射する。受光部24.2には、検査対象領域V02を透過したX線が入射する。ただし、X線の入射角度は、図18Aおよび図18Bのときのものと異なる。
図18に示したX方向の移動によれば、検査対象領域V00およびV02の各々について、3つのX位置から撮像した画像が得られる。図16で説明したように、各X位置でY位置の異なる6つの撮像位置があるので、各検査対象領域について、3×6=18の異なる方向から撮像した画像が得られる。
図19を参照して、検査対象領域V00,V10,V20,V02,V12,V22について検査する場合の、X線検査装置200の動作を説明する。図19は、複数の検査対象領域について検査するときのX線検査装置200の動作の一部の一例を示す図である。
検査対象領域V00およびV02が撮像されるように検査対象1が配置されている状態から説明を始める。この状態において、X線検査装置200は、複数のY位置から、検査対象領域V00およびV02の画像を撮像する。すなわち、X線検査装置200は、X線焦点位置17のY方向走査と、X線検出器23.1,23.2のY方向移動とを行ない、検査対象領域V00およびV02の画像を撮像する。なお、図19では、撮像される検査対象領域を太枠で囲んで示している。また、図19では、X線源10の中心位置を丸で示している。
次に、X線検査装置200は、検査対象領域V10およびV12を撮像できるように、検査対象1を−Y方向(図19の下方向)に移動する。X線検査装置200は、X線焦点位置17の走査と、X線検出器23.1,23.2の移動とを行ない、複数のY位置から検査対象領域V10およびV12の画像を撮像する。
次に、X線検査装置200は、検査対象領域V20およびV22を撮像できるように、検査対象1をさらに−Y方向に移動する。X線検査装置200は、X線焦点位置17の走査と、X線検出器23.1,23.2の移動とを行ない、複数のY位置から検査対象領域V20およびV22の画像を撮像する。
続いて、X線検査装置200は、検査対象1、X線検出器23.1およびX線検出器23.2を−X方向(図19の左方向)に移動する。そして、X線検査装置200は、先の撮像とは、異なるX位置から、検査対象領域V20およびV22の画像を撮像する。このあと、−Y方向への移動および撮像のセットを、2回繰り返し、検査対象領域V10およびV12の画像、ならびに、検査対象領域V00およびV02の画像を撮像する。
続いて、X線検査装置200は、検査対象1、X線検出器23.1およびX線検出器23.2をさらに−X方向に移動する。そして、X線検査装置200は、先の撮像とは、異なるX位置から、検査対象領域V00およびV02の画像を撮像する。このあと、+Y方向への移動および撮像のセットを、2回繰り返し、検査対象領域V10およびV12の画像、ならびに、検査対象領域V20およびV22の画像を撮像する。
以上のように撮像すれば、X線検査装置200は、検査対象1の移動距離をなるべく短く抑えつつ、複数の検査対象領域の検査を行なうことができる。
また、X線検査装置200を利用して、全検査対象領域の検査を行なうことができる。図20を参照して、全検査対象領域について検査する場合の、X線検査装置200の動作の一例を説明する。図20は、全検査対象領域について検査するときのX線検査装置200の動作の一例を説明するための図である。なお、図20中では、移動前後の検査対象1の位置関係を示すため、同じ位置にある検査対象領域を太枠で囲んで示す。
まず、X線検査装置200は、初期の検査対象1の位置について、各検査対象領域の画像を撮像する(図20A)。すなわち、X線検査装置200は、すでに説明したような、X線焦点位置17の走査、X線検出器23.1および23.2のY方向移動、検査対象1のY方向移動、ならびに、X線検出器23.1および23.2のX方向移動を組み合わせて、各検査対象領域を複数の(ここでは、6つとする)Y位置から撮像する。
X線検査装置200は、検査対象1を−X方向(図20の左方向)に移動し、次の検査対象1の位置について、各検査対象領域の撮像を行なう(図20B)。
同様に、X線検査装置200は、図20C〜図20Fに示す各検査対象1の位置について、各検査対象領域の画像を取得する。その結果、X線検査装置200は、各検査対象領域について、6×6=36の異なる方向からの画像を取得できる。
なお、上では、図20Aから図20Fの各状態で、X線検出器23.1および23.2をX方向移動するとしているが、この動作を省略し、X線検出器23.1および23.2をX方向に固定しておいても構わない。この場合、X線検査装置200は、X方向について合計2つの位置から各検査対象領域を撮像できる。したがって、X線検査装置200は、各検査対象領域について、2×6=12の異なる方向からの画像を取得できる。
(処理の流れ)
図21は、第2の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。図21を参照して、第2の実施の形態に係るX線検査全体の流れについて説明する。
図21を参照して、まず、処理が開始されると(ステップS2100)、X線検査装置200は、検査対象領域を撮像可能な位置に移動し、透視画像の撮像を行なう(ステップS2102)。
X線検査装置200は、透視画像を検査して、取得した透視画像に基づいて、検査対象1の視野(透視画像で撮像されている範囲)の良否判定を行なう(ステップS2104)。良否判定手法は、様々な手法が提案されており、公知のためここでは詳細を記述しない。
続いて、X線検査装置200は、再構成データ画像による検査が必要か否かを判断する(ステップS2106)。判断の基準は、CADデータ等の設計情報をもとに予め設定しておくことができるし、透視画像の良否判定結果から判断することも可能である。例えば、実装基板の検査において、片面にのみ部品が実装されている場合、透視画像で良否判定することが可能なため再構成画像による良否判定を行なう必要がない場合もある。
再構成データによる検査が必要ない場合には(ステップS2106においてNO)、X線検査装置200は、検査を終了する(ステップS2114)。
一方、再構成画像による検査が必要な場合は(ステップS2106においてYES)、X線検査装置200は、続いて、検査対象領域についてのCT撮像を行なう(ステップS2108)。X線検査装置200は、CT撮像においては、検査対象領域を複数の方向から撮像する。ステップS2108の詳細については、後述する。
次に、X線検査装置200は、複数方向の撮像画像から再構成データ画像を生成する(ステップS2110)。再構成処理は、様々な方法が提案されており、たとえば、Feldkamp法を用いることができる。
続けて、X線検査装置200は、再構成データによる良否判定を行なう(ステップS2110)。良否判定の方法は、3次元データを直接用いる方法や2次元データ(断層画像)、1次元データ(プロファイル)を用いる等の方法が考えられる。これらの良否判定手法は周知であるため検査項目に適した良否判定手法を用いればよく、ここでは詳細の説明は繰返さない。そして、X線検査装置200は、検査を終了する(ステップS2118)。
第2の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図22を参照して説明する。図22は、図21で説明したCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。なお、図21において、フローチャートが3つに分岐した部分については、左の行はX線検出器23.1の動作、右の行はX線検出器23.2の動作を表しており、横方向に並んだ処理は同時に行なわれることを表わす。
図22を参照して、まず、CT撮像処理が開始されると(ステップS2200)、演算部70は、ステップS2202において、検査したい検査対象領域を適切な位置に移動させるために、検査対象1を移動させる。さらに、演算部70は、X線検出器23.1および23.2も、初期位置に、移動しておく。X線検出器23.1よび23.2の位置や検査対象1の位置は、X線検出器駆動部22.1,22.2や検査対象移動機構20にエンコーダが搭載されていれば、エンコーダを用いて設定してもよい。あるいは、汎用的な検出器(レーザー変位計等)を用いて、これらの位置を設定してもよい。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を所定の位置に設定して、X線を照射する(ステップS2204)。また、演算部70は、X線検出器23.1で画像を撮像する(ステップS2206)。撮像時間(検出器の露光時間)は予め設定しておいてもよいし、ユーザが目視により所望の時間に設定することもできる。
ステップS2212において、演算部70は、X線検出器23.1を次の撮像位置に移動させるとともに、X線検出器23.1による撮像データを、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。並行して、演算部70は、ステップS2222において、X線検出器23.2で画像を撮像する。
ステップS2224において、演算部70は、X線検出器23.2を次の撮像位置に移動させるとともに、X線検出器23.2による撮像データを、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する。
続いて、演算部70は、X線焦点位置17を変更する必要があるかどうか判断する(ステップS2230)。演算部70は、焦点位置を変更する必要があるかどうかを、例えば、焦点位置の変更回数が所定の回数に達したかどうかなどに基づいて判断する。
X線焦点位置17を変更する必要がある場合(ステップS2230においてYES)、演算部70は、ステップS2232において、X線焦点位置17を変更させたあと、ステップS2240に進む。一方、変更する必要がない場合(ステップS2230においてNO)、演算部70は、そのまま、ステップS2240に進む。
ステップS2240において、演算部70は、現在の検査対象位置で撮像が規定枚数に達したかを判定する。演算部70は、例えば、撮像回数のカウント結果、あるいはX線検出器23.1および/または23.2の移動回数をカウント結果に基づいて、この判断を行なう。規定枚数に達していなければ(ステップS2240においてNO)、演算部70は、ステップS2204からの処理を繰返す。
規定枚数に達していれば(ステップS2240においてYES)、演算部70は、ステップS2250において、検査対象1を移動する必要があるかどうか判定する。演算部70は、例えば、検査対象1の移動回数が所定の回数に達していないときに、検査対象1を移動する必要があると判断する。あるいは、演算部70は、撮像された画像の総数が所定の枚数に達していないときに、検査対象1を移動する必要があると判断する。
検査対象を移動する必要があるとき(ステップS2250においてYES)、演算部70は、ステップS2252において、検査対象1をX方向に移動する。そして、演算部70は、ステップS2204からの処理を繰返す。
検査対象を移動する必要がないとき(ステップS2250においてNO)、演算部70はCT撮像処理を終了する(ステップS2260)。
本実施の形態においては、受光部24.1および受光部24.2の間隔は、受光部24.1あるいは24.2の幅と同じになるように、X線検出器23.1および23.2が配置されるものとする。この配置によれば、X線検出器23.1および23.2をX方向に移動することで、検査対象1上のすべての領域を検査することができる。
さらに、X線検査装置200は、一方のX線検出器23.1(あるいは23.2)で撮像を行なっている間に、他方のX線検出器23.2(あるいは23.1)を次の撮像位置に移動するものとする。この方法によれば、X線検出器23.1および23.2の移動時間が、画像の撮像時間により隠されるため、全体の検査時間をさらに短縮できる。なお、本実施の形態では、2つのX線検出器がX方向に独立に移動するときに、検出器がお互い干渉しないように一般的なメカの工夫がされているものとする。
(変形例)
X線検査装置200は、3つ以上のX線検出器を備えていてもよい。検出器の受光部に比べ、検査対象1が大きい場合には、多くのX線検出器を用いる方が、検査時間を短縮できる。
逆に、X線検出器は1つでもよい。検査対象領域が小さく、全領域が一度に撮像できる場合には、この構成で十分である。
[第3の実施の形態]
(構成)
第3の実施の形態に係るX線検査装置300の構成について図23を参照して説明する。図23は、第3の実施の形態に係るX線検査装置300の構成を説明するための図である。
X線検査装置300は、X線源10の構成を除き、第2の実施の形態と同様の構成を有する。X線源10は、対向する2つの直線形状の反射型のターゲット11aおよび11bを有する。そのため、透過型のターゲットを有するX線源に比べ、高強度のX線を出力することができる。反射型ターゲットは、熱放出性に優れ、高エネルギーの電子を衝突させることが可能だからである。したがって、X線検査装置300によれば、露光時間の短縮、X線画像の画質向上を実現できる。
(撮像方式)
X線検査装置300は、第2の実施の形態に係るX線検査装置200と同様に、X線をY方向に走査し、X線検出器23.1および23.2をY方向に直線的に移動することにより、複数のY位置から画像を撮像できる。
図24に、第3の実施の形態におけるX線焦点位置17およびX線検出器23.2のY方向移動の一例を示す。図24では、ターゲット11aを出力し、検査対象領域を透過したX線を撮像する場合の、X線焦点位置17およびX線検出器23.2の動きを示している。この図の意味するところは、図16の説明と同様であり、その詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に係るX線検査装置300によれば、第1および第2の実施の形態と同様、X線検出器23.1および23.2を直線的に動かすため、検査時間を短縮できる。さらに、X線検査装置300によれば、第2の実施の形態と同様、Y方向の撮像位置が異なる複数の画像を撮像するにあたり、検査対象1を移動しないでよい。
また、X線検査装置300は、2つのターゲット11a,11b、および、2つのX線検出器23.1,23.2を備えるため、X線焦点位置をターゲット間で切り替えることで、1つの検査対象領域を通過するX線を、X線検出器23.1,23.2および検査対象1を動かすことなしに、2方向から撮像することができる。
このことを、図25を参照して説明する。図25は、第3の実施の形態における撮像時の、X線検出器23.1および23.2、検査対象1、ならびに、X線焦点位置17の位置関係の一例を示す図である。図25では、X線検出器23.1および23.2、検査対象1、ならびに、X線焦点位置17をY方向から見ている。図25を参照して、ターゲット11aからX線が出力するとき、受光部24.2で検査対象領域の画像が撮像される。また、ターゲット11bからX線が出力するとき、受光部24.1で検査対象領域の画像が撮像される。
特に、X線検査装置300は、一方のX線検出器23.1(あるいは23.2)で撮像を行なっている間に、他方のX線検出器23.2(あるいは23.1)を次の撮像位置に移動するものとする。この方法によれば、X線検出器23.1および23.2の移動時間が、画像の撮像時間により隠されるため、全体の検査時間をさらに短縮できる。なお、ターゲットの切り替えは、電子ビーム走査で行われるため高速であり、検査時間には、ほとんど影響しない。メカによる移動時間が数百msなのに対し、電子ビーム走査にかかる時間は数msである。
図26を参照して、検出器の独立移動について説明する。図26は、第3の実施の形態に係る検出器の独立移動について説明するための図である。まず、X線検査装置300は、ターゲット11b上の焦点位置b1で出力したX線を実線で示した位置の受光部24.1で検出する。次に、X線検査装置300は、ターゲットを切り替えて、ターゲット11a上の焦点位置a1でX線を出力する。X線検査装置300は、このX線を、受光部24.2で撮像する。その間に、X線検査装置300は、受光部24.1を点線で示す位置に移動する。受光部24.2でのX線の撮像が終了すれば、X線検査装置300は、焦点位置b2でX線を出力し、点線位置の受光部24.1でX線を撮像する。
X線検査装置300は、一連のX線走査の間に、X方向について2つの位置から画像を撮像できる。したがって、一連のX線走査の間に、X線検査装置300は、2×(Y方向の撮像位置の数)の方向からの画像を撮像できる。
なお、撮像枚数が足りない場合には、X線検査装置300は、すでに説明した実施の形態と同様に、X方向に検出器23.1、23.2および検査対象1を移動することで、撮像枚数を増やすことができる。この移動の様子を、図27に示す。図27は、第3の実施の形態におけるX線検出器23.1、X線検出器23.2および検査対象1のX方向移動について説明するための図である。図27の内容は、第2の実施の形態で図18を用いて説明したものと同様であり、その詳細な説明は繰返さない。
(処理の流れ)
図28は、第3の実施の形態に係るX線検査全体の流れをフローチャート形式で示す図である。この処理の流れおよび各処理の内容は、第1の実施の形態で図8を参照して説明したものと、ほぼ同様であるので、その説明は繰返さない。ただし、ステップS2810のCT撮像の内容が異なる。
第3の実施の形態に係るCT撮像の詳細について、図29を参照して説明する。図29は、図28におけるCT撮像の処理の流れをフローチャート形式で示す図である。図29において、フローチャートが3つに分岐した部分については、左の行はX線源10の動作、中央の行はX線検出器23.1の動作、右の行はX線検出器23.2の動作を表しており、横方向に並んだ処理は同時におこなわれていることをあらわす。
CT撮像処理が開始されると(ステップS2900)、演算部70は、X線焦点をX線検出器23.1に対応する位置に移動してX線を照射し(ステップS2902)、X線検出器23.1で撮像する(ステップS2912)。並行して、演算部70は、X線検出器23.2を次の撮像位置に移動させるとともに、X線検出器23.2による撮像データを、再構成部76での再構成処理のために、たとえば、メモリ90に転送する(ステップS2922)。なお、撮像開始直後、つまり、まだX線検出器23.2の撮像データがない場合は、この処理は不要である。
次に、演算部70は、X線焦点をX線検出器23.2に対応する位置に移動してX線を照射し(ステップS2904)、X線検出器23.2で撮像する(ステップS2924)。並行して、演算部70は、X線検出器23.1を次の撮像位置に移動させるとともに、X線検出器23.1による撮像データを、再構成部76での再構成処理のために、メモリ90に転送する(ステップS2914)。
続いて、演算部70は、現在の検査対象1およびX線検出器の位置において、規定回数X線を照射したかどうか判断する(ステップS2930)。照射回数が規定回数に達していなければ(ステップS2930においてNO)、演算部70は、処理をステップS2902,2912,2922に復帰する。一方、規定回数に達していれば(ステップS2930においてYES)、演算部70は、検査対象1(基板)とX線検出器とをX方向に移動する(ステップS2940)。なお、演算部70は、ステップS2930のかわりに、撮像画像が規定枚数に達したかの判断を行なってもよい。
続いて、演算部70は、再構成に必要な枚数の画像を撮像したかどうか判断する(ステップS2950)。必要な枚数撮像している場合(ステップS2950においてYES)、演算部70は、CT撮像処理を終了する(ステップS2960)。必要な枚数撮像していない場合は、演算部70は、処理をステップS2902,2912,2922に復帰する。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態に係るX線検査装置400の構成について図30を参照して説明する。図30は、第4の実施の形態に係るX線検査装置400の構成を説明するための図である。
X線検査装置400は、X線検出器23.1,23.2の構成を除き、第3の実施の形態と同様の構成を有する。第4の実施の形態では、X線検出器23.1(23.2)は、Y方向に並べて配置された2つのX線検出器23.1a、23.1b(23.2a、23.2b)を組み合わせたものである。
X線検査装置400によれば、第3の実施の形態に係るX線検査装置300の奏する効果に加え、Y方向へのX線検出器23.1,23.2を削減できる。このことを図31を参照して説明する。図31は、第4の実施の形態に係る撮像方式について説明するための図である。
X線検査装置400によれば、縦方向に並んだ2つの検査対象領域(視野)を同時に撮像することができる。したがって、Y方向に複数の検査対象領域がある場合、X線検出器のY方向への移動回数を、約半分に削減できる。なお、Y方向に3つ以上X線検出器を組み合わせてもよい。
一体物の大型の受光部を有するX線検出器は、準備することが難しい、あるいは高価であるため、このように複数のX線検出器を組み合わせて利用することが、実用的である。
[その他]
上記の各実施の形態を適宜組み合わせたものも、本発明の範囲に含まれることはもちろんである。例えば、第1の実施の形態および第2の実施の形態においても、第4の実施の形態のようにY方向についてX線検出器を並べてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 検査対象、2 回路部品、9 真空容器、10 X線源、11 ターゲット、12 偏向ヨーク、13 電子線収束コイル、14 高圧電源、15 真空ポンプ、16 電子ビーム、17 X線焦点位置、18 X線、19 電子銃、20 検査対象移動機構、22 X線検出器駆動部、22a ロボットアーム、22b 検出器支持部、23 X線検出器、24 受光部、25a,25b レール、30 画像取得制御機構、32 検出器駆動制御部、34 画像データ取得部、40 入力部、50 出力部、60 X線源制御機構、62 電子ビーム制御部、70 演算部、72 X線源制御部、74 画像取得制御部、76 再構成部、78 良否判定部、80 検査対象位置制御部、82 X線焦点位置計算部、84 撮像条件設定部、90 メモリ、92 X線焦点位置情報、94 撮像条件情報、96 プログラム、98 画像データ、100 X線検査装置、200 X線検査装置、300 X線検査装置、400 X線検査装置。

Claims (11)

  1. X線源が出力し、対象物の検査対象領域を透過したX線をX線検出部で撮像し、撮像された画像に基づいて、前記検査対象領域の3次元データを再構成するX線検査方法であって、
    前記X線源の固定されたX線焦点位置と前記検査対象領域との相対的な位置関係を変更するとともに、前記X線焦点位置と前記検査対象領域との前記相対的な位置関係により定まる撮像位置に前記X線検出部を移動させた状態で、前記画像を撮像するステップと
    前記対象物を移動させて前記撮像するステップを繰返すステップと
    前記検査対象領域について撮像された複数の画像から前記3次元データを再構成するステップとを備え、
    前記繰返すステップは、
    前記X線検出部を第1の方向に並んだ複数の前記撮像位置に直線的に移動するステップと、
    前記X線検出部を前記第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、
    前記X線検出部を前記第2の方向へ移動した後、前記X線検出部を前記第1の方向に並んだ別の複数の前記撮像位置に直線的に移動するステップとを含む、X線検査方法。
  2. X線源が出力し、対象物の検査対象領域を透過したX線をX線検出部で撮像し、撮像された画像に基づいて、前記検査対象領域の3次元データを再構成するX線検査方法であって、
    前記X線源のX線焦点位置と前記検査対象領域との相対的な位置関係を変更するとともに、前記X線焦点位置と前記検査対象領域との前記相対的な位置関係により定まる撮像位置に前記X線検出部を移動させた状態で、前記画像を撮像するステップと
    前記X線焦点位置を複数の前記撮像位置が並んだ第1の方向に走査させて前記撮像するステップを繰返すステップと
    前記検査対象領域について撮像された複数の画像から前記3次元データを再構成するステップとを備え、
    前記繰返すステップは、
    前記X線検出部を前記第1の方向に並んだ複数の前記撮像位置に直線的に移動するステップと、
    前記X線検出部を前記第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、
    前記X線検出部を前記第2の方向へ移動した後、前記X線検出部を前記第1の方向に並んだ別の複数の前記撮像位置に直線的に移動するステップと、
    前記第1の方向に沿う1本の直線上で前記X線焦点位置を走査するステップとを含む、X線検査方法。
  3. 前記検査対象領域は、前記第1の方向と異なる第2の方向について、複数の部分領域に分割されており、
    前記X線検出部は、前記第2の方向に並んだ複数のX線検出器を含み、
    前記X線検出部を前記第1の方向に移動するステップにおいて、共通の前記X線焦点位置から出力し、互いに異なる前記部分領域を透過した前記X線が、互いに異なる前記X線検出器に入射するように、各前記X線検出器を前記第1の方向に直線的に移動させる、請求項2に記載のX線検査方法。
  4. 前記X線検出部を前記第1の方向に移動するステップにおいて、前記複数のX線検出器のうちの一部の前記X線検出器が前記画像を撮像している間に、前記一部のX線検出器とは異なる他の一部の前記X線検出器を前記第1の方向に移動させる、請求項3に記載のX線検査方法。
  5. 前記X線源は、前記第1の方向に沿う複数のライン上で前記X線焦点位置を走査可能な走査型X線源であり、
    前記X線検出部は、複数のX線検出器を含み、
    前記X線検出部を前記第1の方向に移動するステップにおいて、互いに異なる前記ラインから出力し、前記検査対象領域を透過した前記X線が、互いに異なる前記X線検出器に入射するように、各前記X線検出器を前記第1の方向に直線的に移動し、
    前記繰返すステップにおいて、各前記ライン上で前記X線焦点位置を走査する、請求項2に記載のX線検査方法。
  6. 前記走査型X線源は、複数の前記ライン上にそれぞれ配置された複数の反射型のターゲットを含む、請求項5に記載のX線検査方法。
  7. 前記X線検出部を前記第1の方向に移動するステップにおいて、前記複数のX線検出器のうちの一部の前記X線検出器が前記画像を撮像している間に、前記一部のX線検出器とは異なる他の一部の前記X線検出器を前記第1の方向に移動させる、請求項5または6に記載のX線検査方法。
  8. 前記繰返すステップは、
    前記X線検出部を前記第1の方向と異なる第2の方向に移動するステップと、
    前記X線検出部を前記第2の方向へ移動した後、前記X線検出部を前記第1の方向に並んだ複数の前記撮像位置に直線的に移動するステップとを含む、請求項5〜7のいずれか1項に記載のX線検査方法。
  9. 前記X線検出部は、第1の方向に並ぶ複数の受光部を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のX線検査方法。
  10. 対象物の検査対象領域の3次元データを再構成するためのX線検査装置であって、
    X線を出力するX線源と
    前記X線を撮像する複数のX線検出部と
    前記複数のX線検出部を移動する移動機構と
    前記X線検査装置の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記X線源に、そのX線焦点位置と前記検査対象領域との相対的な位置関係を変更させるとともに、前記移動機構に、前記X線焦点位置と前記検査対象領域との前記相対的な位置関係により定まる撮像位置に前記複数のX線検出部を移動させ、前記相対的な位置関係の変更および移動がなされた状態で、前記X線源および前記複数のX線検出部に画像を撮像させ、
    前記X線焦点位置と前記検査対象領域との前記相対的な位置関係の各々において、前記X線焦点位置となる点を含む仮想平面と前記X線焦点位置および前記検査対象領域を結ぶ線分とのなす角度が異なる値をとるように、前記画像の撮像を繰返させ、
    前記検査対象領域について複数の前記角度において撮像された複数の画像から前記3次元データを再構成する、ように構成され、
    前記X線源は、複数の前記撮像位置が並んだ第1の方向に沿う複数のライン上で前記X線焦点位置を走査可能な走査型X線源であり、
    前記複数のX線検出の各々は、互いに異なる前記ラインから出力し、前記検査対象領域を透過した前記X線が、互いに異なる前記X線検出に入射するように配置される、X線検査装置。
  11. 前記走査型X線源は、前記複数のライン上にそれぞれ配置された複数の反射型のターゲットを含む、請求項10に記載のX線検査装置。
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