JP2004108990A - フィルタ処理付ラミノグラフ - Google Patents
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Abstract
【課題】ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ること。
【解決手段】放射線2を被検体4に向けて照射する放射線源1と、被検体4を透過した放射線2を検出する放射線検出手段3と、放射線源1と放射線検出手段3との間であって、放射線源1と放射線検出手段3とを結ぶ中心線11に対して所定角度の傾きを有する回転軸10を中心に、放射線源と1放射線検出手段3との組に対して被検体4に相対的回転運動を与える回転手段5,6と、回転軸10を中心として被検体4を相対的にほぼ所定角度ずつ回動させる毎に、放射線検出手段3からの出力を透過画像として夫々収集するデータ収集手段7と、当該収集された透過画像夫々に対して、回転軸の放射線に沿った投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影して夫々を加算する画像処理手段7とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】放射線2を被検体4に向けて照射する放射線源1と、被検体4を透過した放射線2を検出する放射線検出手段3と、放射線源1と放射線検出手段3との間であって、放射線源1と放射線検出手段3とを結ぶ中心線11に対して所定角度の傾きを有する回転軸10を中心に、放射線源と1放射線検出手段3との組に対して被検体4に相対的回転運動を与える回転手段5,6と、回転軸10を中心として被検体4を相対的にほぼ所定角度ずつ回動させる毎に、放射線検出手段3からの出力を透過画像として夫々収集するデータ収集手段7と、当該収集された透過画像夫々に対して、回転軸の放射線に沿った投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影して夫々を加算する画像処理手段7とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体を透過した放射線を検出し、当該被検体内に設定したピント面にピント(焦点)の合った透過画像であるラミノ画像を得るラミノグラフに係り、特に例えば電子部品を実装した基板の部品接合部を非破壊で検査したり、食品の内部に混入した異物を非破壊で検査するのに適したフィルタ処理付ラミノグラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のラミノグラフは、例えば電子部品を実装した基板の部品接合部を検査する目的で使用し得るものとして、注目され始めてきているものである。
【0003】
このラミノグラフは、基本的には、医療用として使われている断層写真装置と同じであるが、断層写真装置が、X線用フイルムを用いて1つの面に焦点の合った透過画像である断層像を得るものであるのに対して、ラミノグラフは、面センサ出力をデジタル画像化し、画像処理で断層像(ラミノ画像)を作成するものである点が異なっている。
【0004】
図11は、この種の従来のラミノグラフの原理構成例を示す概要図である。
【0005】
図11において、X線管101が円形に回転されることで、X線焦点Fが円形に走査される。
【0006】
2次元面センサである回転X線検出器104は、X線焦点Fに同期して回転し、この回転中に収集された、被検体102を透過した多数の透過画像は、デジタル処理により加算されて、1つのラミノ画像が作成される。
【0007】
このラミノ画像は、X線焦点Fの回転半径と回転X線検出器104の回転半径とから決まる、1つのピント面103にピントの合った透過画像である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のラミノグラフにおいては、ラミノ画像は、1つのピント面以外はボケた透過画像であることから、ピント面以外の構造の影響が残って、鮮明なピント面のラミノ画像が得られないという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能なフィルタ処理付ラミノグラフを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフは、放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、放射線源と放射線検出手段との間であって、放射線源と放射線検出手段とを結ぶ中心線に対して所定角度の傾きを有する回転軸を中心に、放射線源と放射線検出手段との組に対して被検体に相対的回転運動を与える回転手段と、回転手段によりその回転軸を中心として被検体を相対的にほぼ所定角度ずつ回動させる毎に、放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、回転手段の回転軸の放射線に沿った投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、被検体内のピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしている。
【0011】
従って、請求項1に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフにおいては、画像処理手段は、透過角度の異なる多数の透過画像それぞれに、回転軸の投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、ピント面に逆投影してそれぞれを加算し、当該回転軸の投影と直交する方向の高周波強調フィルタ処理を行なうことにより、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明な透過画像(ラミノ画像)を得ることができる。
【0012】
また、請求項2に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフは、放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、放射線源と放射線検出手段との間に被検体を配置し、少なくとも放射線源と被検体とに相対的直進運動を与える直進手段と、直進手段により直進運動をほぼ所定量ずつ直進させる毎に、放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、直進運動方向の放射線に沿った投影にほぼ沿って高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、被検体内のピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしている。
【0013】
従って、請求項2に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフにおいては、画像処理手段は、透過角度の異なる多数の透過画像それぞれに、直進運動方向の投影にほぼ沿って高周波強調フィルタ処理を加え、ピント面に逆投影してそれぞれを加算し、当該直進運動方向の投影に沿った高周波強調フィルタ処理を行なうことにより、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明な透過画像(ラミノ画像)を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの概略構成例を示す概要図である。
【0016】
図1において、放射線源であるX線管1と、放射線検出手段であるX線検出器3とが、フロアより支持され、X線焦点Fから発生した放射線であるX線ビーム2が、図示斜め上方の実質2次元の分解能をもったX線検出器3で検出されるように配置されている。
【0017】
被検体4は、回転テーブル5に載置されており、X線ビーム2中に位置決めされる。
【0018】
この回転テーブル5は、回転機構6により垂直な回転軸10に対して回転される。
【0019】
この回転軸10は、X線焦点FとX線検出器3の中心とを結ぶ中心線11に対し、所定角度αの傾きをなしている。
【0020】
ここで、所定角度αとしては、通常は30°ないし60°に設定することが好ましい。
【0021】
また、X線検出器3としては、X線I.I.とテレビカメラとの組み合わせか、X線フラットパネルセンサを用いることが好ましい。
【0022】
X線検出器3で検出された透過画像は画像処理部7に送られ、デジタル画像に変換されて、処理が行なわれる(本実施の形態では、データ収集機能は、画像処理部7内のビデオキャプチャーボードが受け持っている)。
【0023】
処理後の画像は、表示部8に表示される。
【0024】
回転制御部9は、画像処理部7からの指令により回転機構6を制御する。
【0025】
なお、図1において、ラミノ像のピント面12は、被検体4に固定された仮想面で、操作者が画像処理部7に入力して指定する面である。
【0026】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの作用について、図2乃至図5を用いて説明する。
【0027】
図1において、被検体4を回転軸10に対して回転させながら、ほぼ一定角度おきに、あるいはほぼ一定時間おきに、X線検出器3で被検体4の透過画像を撮影し、各デジタル画像を画像処理部7に記憶する。
【0028】
図2は、かかる作用を説明するための概念図である。
【0029】
図2は、検出面(透過画像)14と回転軸10とピント面12の幾何関係を示している。
【0030】
透過画像は、X線検出器3の検出面14上のマトリックス点でのデータとして得られる。
【0031】
マトリックスのX方向は、回転軸10の(X線ビーム2に沿った)投影10Pの方向にほぼ合わせて配置されている。
【0032】
回転軸10の投影10Pの方向とほぼ直交するY軸方向が、フィルタリングの方向15である。
【0033】
フィルタ処理後の透過画像は、検出面14からX線ビーム2に沿って、X線焦点Fに向けてピント面12上に逆投影され、ピント面12上のマトリックス点へ加算される(ピント面12は被検体4に固定された面で、被検体4の回転と共に回転する。)
図3は、かかる作用を説明するためのフローチャートである。
【0034】
図3を用いて、順を追って説明する。
【0035】
ステップS1において、回転させながら、1つの回転位置で透過画像を一枚撮影する。
【0036】
ここで、回転としては、連続回転でも、ステップ回転でもよい。
【0037】
次に、ステップS2において、透過画像に対して前処理を行なう。
【0038】
ここで、前処理としては、オフセット補正、エアー補正、対数変換である。
【0039】
オフセット補正では、X線ビーム2が入射しない時のデータを減算し、エアー補正では、被検体4がない(エアー)場合のデータで除算し、対数変換して被検体4の透過長にほぼ比例したデータにする。
【0040】
次に、ステップS3において、当該透過画像に対して、各行、Y方向ラインデータに高周波強調フィルタ処理を行なう。
【0041】
次に、ステップS4において、当該高周波強調フィルタ処理後の透過画像を、ピント面12の各マトリックス点に逆投影して加算する。
【0042】
次に、ステップS5において、360度回転終了したかどうかを判定し、NOの場合には、次の回転位置に移る。
【0043】
また、YESの場合には、処理を終了する。
【0044】
以上のようにして、ピント面12の各マトリックス点に360度分逆投影されると、ラミノ像が完成する。
【0045】
図4は、高周波強調フィルタ処理のフィルタ関数の一例を示す図である。
【0046】
高周波強調フィルタ処理の1つの方法として、まず、ラインデータをフーリエ変換して周波数空間で記載し、次に図4に示すようなフィルタ関数を掛け、逆フーリエ変換で元に戻す方法がある。
【0047】
フィルタ関数としては、図4(a)に示すように、周波数に比例して増大するフィルタ関数、あるいは図4(b)に示すように、高周波域で比例ラインから若干低下させたフィルタ関数を用いる。
【0048】
通常は、図4(a)ないし図4(b)のフィルタ関数を用いるが、画像のエッジ強調や、エッジのスムーズ化を同時に行ないたい場合、高周波域をさらに上昇させたり低下させたりして調整することができる。
【0049】
上述したように、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフでは、回転軸10の投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【0050】
ここで、フィルタ処理の方向は、回転軸10の投影と直交する方向が好ましく、最も効果が上がるが、少し方向がずれると直ちに効果が無くなってしまうわけでなく、ずれに応じて徐々に効果が少なくなる関係がある。
【0051】
図5は、本実施の形態によるラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す図である。
【0052】
円筒(管)の中央面の画像で、図5(a)はフィルタ処理無し(従来例)、図5(b)はフィルタ処理あり(本実施の形態)をそれぞれ示している。
【0053】
本実施の形態のフィルタ処理により、ピント面12以外の影響が減って、円筒の形がコントラストよく現われていることがわかる。
【0054】
また、中央面上のボイドもよく観察することができる。
【0055】
(第1の実施の形態の変形例)
前記図3に示すフローチャートでは、撮影する毎に、フィルタ処理と逆投影処理とを行なうようにしているが、これに限らず、例えば360°分すべて撮影して記憶してから処理するようにしてもよいし、撮影は撮影で進行させ、透過画像を次々と記憶していき、処理は処理で進行させ、記憶されている透過画像を次々と処理(順番はどうでもよい)していくようにしてもよい。
【0056】
また、前処理としては、第1の実施の形態で述べた通りでなくてもよい。
【0057】
例えば、対数変換せず、リニアな画像であっても、前述と同様の効果を実現することができる。
【0058】
さらに、高周波強調フィルタ処理としては、当業者にとっては明らかであるが、フーリエ変換を用いないで、コンボルーションで行なうようにしてもよい。
【0059】
一方、回転としては、滑らかな連続回転でも、撮影する時に停止させるステップ回転でもよい。
【0060】
いずれの場合でも、本発明を有効に適用することができる。
【0061】
また、撮影としては、必ずしもちょうど360°分でなくてもよい。
【0062】
さらに、ピント面12としては、必ずしも回転軸10に直交する面である必要はない。
【0063】
すなわち、ピント面12としては、傾斜していても、回転軸10に沿った面でもよい。一度に複数面の処理もでき、この場合はフィルタ処理は共通で、複数のピント面に逆投影するようにする。また、積層した複数面、すなわち立体であってもよい。この場合、ラミノ画像は3次元画像となる。
【0064】
また、ピント面12としては、必ずしも平面である必要はない。
【0065】
すなわち、ピント面12としては、円筒面や球面であってもよい。
【0066】
一方、本発明では、X線検出器3として何を使用するかは本質的なことでなく、ただ2次元の分解能でもつて測定できれば使用することができる。
【0067】
また、放射線としても、必ずしもX線ビーム2でなくても、例えばγ線等の透過性をもった放射線ならば適用することができる。
【0068】
図6は、第1の実施の形態の変形例によるフィルタ処理付ラミノグラフを示す模式図である。
【0069】
図6において、FはX線焦点、3はX線検出器、4は被検体、10は回転軸をそれぞれ示している。
【0070】
図6(a)は、第1の実施の形態そのものであり、被検体4が回転する。
【0071】
本実施の形態では、所定角度αは30°ないし60°としたが、小さすぎなければこれ以外の角度であってもよい。
【0072】
例えば、所定角度αとしては、20°ないし160°ならば、本発明を有効に適用することができる。
【0073】
また、容易に理解できるように、回転としては、被検体4を固定して相対的に等価であるように、X線焦点FとX線検出器3の方を回転させるようにしてもよい。
【0074】
また、図6(a)では、X線検出器3をX線焦点Fに真直ぐに向けているが、図6(b)に示すように、任意角度βだけ(任意の方位へ)傾斜させたものにも適用することができる。
【0075】
図6(c)は、図6(a)で所定角度αを約90°にして、被検体4の代わりに、X線焦点FとX線検出器3を回転させるようにしたものである。
【0076】
ここでは、X線検出器3は、回転したとき常に向きが変わらないように傾斜される。
【0077】
この図6(c)の形式は、医療用として使われている断層写真装置と同じであるが、この形式に対しても本発明を有効に適用することができる。
【0078】
すなわち、一般的に、被検体4とX線焦点FとX線検出器3との間に相対的回転運動を与えて、角度の異なる透過画像を得るラミノグラフに対して、本発明を有効に適用することができる。
【0079】
(第2の実施の形態)
図7は、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの概略構成例を示す概要図である。
【0080】
図7において、放射線源であるX線管21と、放射線検出手段であるX線検出器23とが、フロアより支持され、X線焦点Fから発生した放射線であるX線ビーム22が、図示下方の実質2次元の分解能をもったX線検出器23で検出されるように配置されている。
【0081】
被検体24は、ベルトコンベア25により、X線ビーム22中を通過して、X線検出器23の検出面にほぼ沿った直進方向30に直進させられる。
【0082】
ここで、X線検出器23としては、X線フラットパネルセンサか、蛍光板とテレビカメラとの組み合わせを用いることが好ましい。
【0083】
X線検出器23で検出された透過画像は画像処理部27に送られ、デジタル画像に変換されて、処理が行なわれる。
【0084】
処理後の画像は、表示部28に表示される。
【0085】
駆動制御部29は、画像処理部27からの指令によりベルトコンベア25を制御する。
【0086】
なお、図7において、ラミノ像のピント面32は、被検体24に固定された仮想面で、操作者が画像処理部7に入力して指定する面である。
【0087】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの作用について、図8乃至図9を用いて説明する。
【0088】
図7において、被検体24をベルトコンベア25で直進させながら、ほぼ一定量おきに、あるいはほぼ一定時間おきに、X線検出器23で被検体24の透過画像を撮影し、各デジタル画像を画像処理部27に記憶する。
【0089】
図8は、かかる作用を説明するための概念図である。
【0090】
図8は、検出面(透過画像)34と直進方向30とピント面32の幾何関係を示している。
【0091】
透過画像は、X線検出器23の検出面34上のマトリックス点でのデータとして得られる。
【0092】
マトリックスのY方向は、直進方向30の(X線ビーム22に沿った)投影30Pの方向にほぼ合わせて配置されている。
【0093】
直進方向30の投影30Pの方向とほぼ一致するY軸方向が、フィルタリングの方向35である。
【0094】
フィルタ処理後の透過画像は、検出面34からX線ビーム22に沿って、X線焦点Fに向けてピント面32上に逆投影され、ピント面32上のマトリックス点へ加算される(ピント面32は被検体24に固定された面で、被検体24の直進と共に直進する。)
かかる作用のフローは、前記図3に示す第1の実施の形態の場合と、回転と直進の違いのみでほぼ同様である。
【0095】
また、高周波強調フィルタ処理についても、前期第1の実施の形態の場合と同様である。
【0096】
上述したように、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフでは、ほぼ直進方向30の投影の方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【0097】
ここで、フィルタ処理の方向は、直進方向30の投影の方向が好ましく、最も効果が上がるが、少し方向がずれると直ちに効果が無くなってしまうわけでなく、ずれに応じて徐々に効果が少なくなる関係がある。
【0098】
図9は、本実施の形態によるラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す図である。
【0099】
円筒(管)の中央面の画像で、図9(a)はフィルタ処理無し(従来例)、図9(b)はフィルタ処理あり(本実施の形態)をそれぞれ示している。
【0100】
本実施の形態のフィルタ処理により、ピント面32以外の影響が減って、円筒の形がコントラストよく現われていることがわかる。
【0101】
また、中央面上のボイドもよく観察することができる。
【0102】
(第2の実施の形態の変形例)
前記図3に示すフローチャートでは、撮影する毎に、フィルタ処理と逆投影処理とを行なうようにしているが、これに限らず、すべて撮影して記憶してから処理するようにしてもよいし、撮影は撮影で進行させ、透過画像を次々と記憶していき、処理は処理で進行させ、記憶されている透過画像を次々と処理(順番はどうでもよい)していくようにしてもよい。
【0103】
また、前処理としては、第1の実施の形態で述べた通りでなくてもよい。
【0104】
例えば、対数変換せず、リニアな画像であっても、前述と同様の効果を実現することができる。
【0105】
さらに、高周波強調フィルタ処理としては、当業者にとっては明らかであるが、フーリエ変換を用いないで、コンボルーションで行なうようにしてもよい。
【0106】
一方、直進としては、滑らかな連続直進でも、撮影する時に停止させるステップ直進でもよい。
【0107】
いずれの場合でも、本発明を有効に適用することができる。
【0108】
また、ピント面32としては、必ずしも直進方向30や、検出面34に平行する面である必要はない。
【0109】
すなわち、ピント面32としては、傾斜していてもよい。一度に複数面の処理もでき、この場合、フィルタ処理は共通で、複数のピント面に逆投影するようにする。また、積層した複数面、すなわち立体であってもよい。この場合、ラミノ画像は3次元画像となる。これは、特に食品異物検査には有効である。
【0110】
また、ピント面32としては、必ずしも平面である必要はない。
【0111】
すなわち、ピント面32としては、円筒面や球面であってもよい。
【0112】
さらに、直進方向30としては、必ずしも検出面34に平行である必要はない。
【0113】
一方、本発明では、X線検出器23として何を使用するかは本質的なことでなく、ただ2次元の分解能でもって測定できれば使用することができる。
【0114】
また、放射線としても、必ずしもX線ビーム22でなくても、例えばγ線等の透過性をもった放射線ならば適用することができる。
【0115】
図10は、第2の実施の形態の変形例によるフィルタ処理付ラミノグラフを示す模式図である。
【0116】
図10において、FはX線焦点、23はX線検出器、24は被検体、30は直進方向をそれぞれ示している。
【0117】
図10(a)のa1は、第2の実施の形態そのものであり、被検体24が直進する。
【0118】
また、容易に理解できるように、直進は、図10(a)のa2に示すように、被検体24を固定して相対的に等価であるように、X線焦点FとX線検出器23の方を直進させるようにしてもよい。
【0119】
また、図10(a)では、X線焦点FとX線検出器23が相対的に固定される場合であるが、図10(b)に示すように、X線検出器23と被検体24を相対的に固定するようにしてもよい。
【0120】
直進は、X線焦点FとX線検出器23,被検体24に対して相対的に行なえばよく、図10(b)のb1に示すように、X線検出器23,被検体24側を直進させても、10(b)のb2に示すように、X線焦点F側を直進させても同じことである。
【0121】
さらに、図10(c)に示すように、X線焦点FとX線検出器23と被検体24の三者を相対的な固定がないように直進させてもよい。
【0122】
図10(c)のc1は、X線焦点F固定でX線検出器23と被検体24が直進、図10(c)のc2は、被検体24固定でX線焦点FとX線検出器23が直進、図10(c)のc3は、X線検出器23が固定でX線焦点Fと被検体24が直進する場合である。
【0123】
すなわち、一般的に、被検体24とX線焦点FとX線検出器23との間に相対的直進運動を与えて、角度の異なる透過画像を得るラミノグラフに対して、本発明を有効に適用することができる。
【0124】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
また、上記各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合には組み合わせた作用効果を得ることができる。
【0125】
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、上記各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフィルタ処理付ラミノグラフによれば、回転軸の投影と直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにするか、あるいは直進方向の投影の方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための概念図。
【図3】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのフローチャート。
【図4】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための高周波強調フィルタ処理のフィルタ関数の一例を示す図。
【図5】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す写真。
【図6】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第1の実施の形態の変形例を示す概要図。
【図7】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第2の実施の形態を示す概要図。
【図8】同第2の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための概念図。
【図9】同第2の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す写真。
【図10】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第2の実施の形態の変形例を示す概要図。
【図11】従来のラミノグラフの原理構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…X線管
2…X線ビーム
3…X線検出器
4…被検体
5…回転テーブル
6…回転機構
7…画像処理部
8…表示部
9…回転制御部
10…回転軸
10P…回転軸10の投影
11…中心線
12…ピント面
14…検出面(透過画像)
15…フィルタリングの方向
21…X線管
22…X線ビーム
23…X線検出器
24…被検体
25…ベルトコンベア
27…画像処理部
28…表示部
29…駆動制御部
30…直進方向
30P…直進方向30の投影
32…ピント面
34…検出面(透過画像)
35…フィルタリングの方向
F…X線焦点。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体を透過した放射線を検出し、当該被検体内に設定したピント面にピント(焦点)の合った透過画像であるラミノ画像を得るラミノグラフに係り、特に例えば電子部品を実装した基板の部品接合部を非破壊で検査したり、食品の内部に混入した異物を非破壊で検査するのに適したフィルタ処理付ラミノグラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のラミノグラフは、例えば電子部品を実装した基板の部品接合部を検査する目的で使用し得るものとして、注目され始めてきているものである。
【0003】
このラミノグラフは、基本的には、医療用として使われている断層写真装置と同じであるが、断層写真装置が、X線用フイルムを用いて1つの面に焦点の合った透過画像である断層像を得るものであるのに対して、ラミノグラフは、面センサ出力をデジタル画像化し、画像処理で断層像(ラミノ画像)を作成するものである点が異なっている。
【0004】
図11は、この種の従来のラミノグラフの原理構成例を示す概要図である。
【0005】
図11において、X線管101が円形に回転されることで、X線焦点Fが円形に走査される。
【0006】
2次元面センサである回転X線検出器104は、X線焦点Fに同期して回転し、この回転中に収集された、被検体102を透過した多数の透過画像は、デジタル処理により加算されて、1つのラミノ画像が作成される。
【0007】
このラミノ画像は、X線焦点Fの回転半径と回転X線検出器104の回転半径とから決まる、1つのピント面103にピントの合った透過画像である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のラミノグラフにおいては、ラミノ画像は、1つのピント面以外はボケた透過画像であることから、ピント面以外の構造の影響が残って、鮮明なピント面のラミノ画像が得られないという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能なフィルタ処理付ラミノグラフを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフは、放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、放射線源と放射線検出手段との間であって、放射線源と放射線検出手段とを結ぶ中心線に対して所定角度の傾きを有する回転軸を中心に、放射線源と放射線検出手段との組に対して被検体に相対的回転運動を与える回転手段と、回転手段によりその回転軸を中心として被検体を相対的にほぼ所定角度ずつ回動させる毎に、放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、回転手段の回転軸の放射線に沿った投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、被検体内のピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしている。
【0011】
従って、請求項1に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフにおいては、画像処理手段は、透過角度の異なる多数の透過画像それぞれに、回転軸の投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、ピント面に逆投影してそれぞれを加算し、当該回転軸の投影と直交する方向の高周波強調フィルタ処理を行なうことにより、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明な透過画像(ラミノ画像)を得ることができる。
【0012】
また、請求項2に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフは、放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、放射線源と放射線検出手段との間に被検体を配置し、少なくとも放射線源と被検体とに相対的直進運動を与える直進手段と、直進手段により直進運動をほぼ所定量ずつ直進させる毎に、放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、直進運動方向の放射線に沿った投影にほぼ沿って高周波強調フィルタ処理を加え、さらに被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、被検体内のピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしている。
【0013】
従って、請求項2に対応する発明のフィルタ処理付ラミノグラフにおいては、画像処理手段は、透過角度の異なる多数の透過画像それぞれに、直進運動方向の投影にほぼ沿って高周波強調フィルタ処理を加え、ピント面に逆投影してそれぞれを加算し、当該直進運動方向の投影に沿った高周波強調フィルタ処理を行なうことにより、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明な透過画像(ラミノ画像)を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの概略構成例を示す概要図である。
【0016】
図1において、放射線源であるX線管1と、放射線検出手段であるX線検出器3とが、フロアより支持され、X線焦点Fから発生した放射線であるX線ビーム2が、図示斜め上方の実質2次元の分解能をもったX線検出器3で検出されるように配置されている。
【0017】
被検体4は、回転テーブル5に載置されており、X線ビーム2中に位置決めされる。
【0018】
この回転テーブル5は、回転機構6により垂直な回転軸10に対して回転される。
【0019】
この回転軸10は、X線焦点FとX線検出器3の中心とを結ぶ中心線11に対し、所定角度αの傾きをなしている。
【0020】
ここで、所定角度αとしては、通常は30°ないし60°に設定することが好ましい。
【0021】
また、X線検出器3としては、X線I.I.とテレビカメラとの組み合わせか、X線フラットパネルセンサを用いることが好ましい。
【0022】
X線検出器3で検出された透過画像は画像処理部7に送られ、デジタル画像に変換されて、処理が行なわれる(本実施の形態では、データ収集機能は、画像処理部7内のビデオキャプチャーボードが受け持っている)。
【0023】
処理後の画像は、表示部8に表示される。
【0024】
回転制御部9は、画像処理部7からの指令により回転機構6を制御する。
【0025】
なお、図1において、ラミノ像のピント面12は、被検体4に固定された仮想面で、操作者が画像処理部7に入力して指定する面である。
【0026】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの作用について、図2乃至図5を用いて説明する。
【0027】
図1において、被検体4を回転軸10に対して回転させながら、ほぼ一定角度おきに、あるいはほぼ一定時間おきに、X線検出器3で被検体4の透過画像を撮影し、各デジタル画像を画像処理部7に記憶する。
【0028】
図2は、かかる作用を説明するための概念図である。
【0029】
図2は、検出面(透過画像)14と回転軸10とピント面12の幾何関係を示している。
【0030】
透過画像は、X線検出器3の検出面14上のマトリックス点でのデータとして得られる。
【0031】
マトリックスのX方向は、回転軸10の(X線ビーム2に沿った)投影10Pの方向にほぼ合わせて配置されている。
【0032】
回転軸10の投影10Pの方向とほぼ直交するY軸方向が、フィルタリングの方向15である。
【0033】
フィルタ処理後の透過画像は、検出面14からX線ビーム2に沿って、X線焦点Fに向けてピント面12上に逆投影され、ピント面12上のマトリックス点へ加算される(ピント面12は被検体4に固定された面で、被検体4の回転と共に回転する。)
図3は、かかる作用を説明するためのフローチャートである。
【0034】
図3を用いて、順を追って説明する。
【0035】
ステップS1において、回転させながら、1つの回転位置で透過画像を一枚撮影する。
【0036】
ここで、回転としては、連続回転でも、ステップ回転でもよい。
【0037】
次に、ステップS2において、透過画像に対して前処理を行なう。
【0038】
ここで、前処理としては、オフセット補正、エアー補正、対数変換である。
【0039】
オフセット補正では、X線ビーム2が入射しない時のデータを減算し、エアー補正では、被検体4がない(エアー)場合のデータで除算し、対数変換して被検体4の透過長にほぼ比例したデータにする。
【0040】
次に、ステップS3において、当該透過画像に対して、各行、Y方向ラインデータに高周波強調フィルタ処理を行なう。
【0041】
次に、ステップS4において、当該高周波強調フィルタ処理後の透過画像を、ピント面12の各マトリックス点に逆投影して加算する。
【0042】
次に、ステップS5において、360度回転終了したかどうかを判定し、NOの場合には、次の回転位置に移る。
【0043】
また、YESの場合には、処理を終了する。
【0044】
以上のようにして、ピント面12の各マトリックス点に360度分逆投影されると、ラミノ像が完成する。
【0045】
図4は、高周波強調フィルタ処理のフィルタ関数の一例を示す図である。
【0046】
高周波強調フィルタ処理の1つの方法として、まず、ラインデータをフーリエ変換して周波数空間で記載し、次に図4に示すようなフィルタ関数を掛け、逆フーリエ変換で元に戻す方法がある。
【0047】
フィルタ関数としては、図4(a)に示すように、周波数に比例して増大するフィルタ関数、あるいは図4(b)に示すように、高周波域で比例ラインから若干低下させたフィルタ関数を用いる。
【0048】
通常は、図4(a)ないし図4(b)のフィルタ関数を用いるが、画像のエッジ強調や、エッジのスムーズ化を同時に行ないたい場合、高周波域をさらに上昇させたり低下させたりして調整することができる。
【0049】
上述したように、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフでは、回転軸10の投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【0050】
ここで、フィルタ処理の方向は、回転軸10の投影と直交する方向が好ましく、最も効果が上がるが、少し方向がずれると直ちに効果が無くなってしまうわけでなく、ずれに応じて徐々に効果が少なくなる関係がある。
【0051】
図5は、本実施の形態によるラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す図である。
【0052】
円筒(管)の中央面の画像で、図5(a)はフィルタ処理無し(従来例)、図5(b)はフィルタ処理あり(本実施の形態)をそれぞれ示している。
【0053】
本実施の形態のフィルタ処理により、ピント面12以外の影響が減って、円筒の形がコントラストよく現われていることがわかる。
【0054】
また、中央面上のボイドもよく観察することができる。
【0055】
(第1の実施の形態の変形例)
前記図3に示すフローチャートでは、撮影する毎に、フィルタ処理と逆投影処理とを行なうようにしているが、これに限らず、例えば360°分すべて撮影して記憶してから処理するようにしてもよいし、撮影は撮影で進行させ、透過画像を次々と記憶していき、処理は処理で進行させ、記憶されている透過画像を次々と処理(順番はどうでもよい)していくようにしてもよい。
【0056】
また、前処理としては、第1の実施の形態で述べた通りでなくてもよい。
【0057】
例えば、対数変換せず、リニアな画像であっても、前述と同様の効果を実現することができる。
【0058】
さらに、高周波強調フィルタ処理としては、当業者にとっては明らかであるが、フーリエ変換を用いないで、コンボルーションで行なうようにしてもよい。
【0059】
一方、回転としては、滑らかな連続回転でも、撮影する時に停止させるステップ回転でもよい。
【0060】
いずれの場合でも、本発明を有効に適用することができる。
【0061】
また、撮影としては、必ずしもちょうど360°分でなくてもよい。
【0062】
さらに、ピント面12としては、必ずしも回転軸10に直交する面である必要はない。
【0063】
すなわち、ピント面12としては、傾斜していても、回転軸10に沿った面でもよい。一度に複数面の処理もでき、この場合はフィルタ処理は共通で、複数のピント面に逆投影するようにする。また、積層した複数面、すなわち立体であってもよい。この場合、ラミノ画像は3次元画像となる。
【0064】
また、ピント面12としては、必ずしも平面である必要はない。
【0065】
すなわち、ピント面12としては、円筒面や球面であってもよい。
【0066】
一方、本発明では、X線検出器3として何を使用するかは本質的なことでなく、ただ2次元の分解能でもつて測定できれば使用することができる。
【0067】
また、放射線としても、必ずしもX線ビーム2でなくても、例えばγ線等の透過性をもった放射線ならば適用することができる。
【0068】
図6は、第1の実施の形態の変形例によるフィルタ処理付ラミノグラフを示す模式図である。
【0069】
図6において、FはX線焦点、3はX線検出器、4は被検体、10は回転軸をそれぞれ示している。
【0070】
図6(a)は、第1の実施の形態そのものであり、被検体4が回転する。
【0071】
本実施の形態では、所定角度αは30°ないし60°としたが、小さすぎなければこれ以外の角度であってもよい。
【0072】
例えば、所定角度αとしては、20°ないし160°ならば、本発明を有効に適用することができる。
【0073】
また、容易に理解できるように、回転としては、被検体4を固定して相対的に等価であるように、X線焦点FとX線検出器3の方を回転させるようにしてもよい。
【0074】
また、図6(a)では、X線検出器3をX線焦点Fに真直ぐに向けているが、図6(b)に示すように、任意角度βだけ(任意の方位へ)傾斜させたものにも適用することができる。
【0075】
図6(c)は、図6(a)で所定角度αを約90°にして、被検体4の代わりに、X線焦点FとX線検出器3を回転させるようにしたものである。
【0076】
ここでは、X線検出器3は、回転したとき常に向きが変わらないように傾斜される。
【0077】
この図6(c)の形式は、医療用として使われている断層写真装置と同じであるが、この形式に対しても本発明を有効に適用することができる。
【0078】
すなわち、一般的に、被検体4とX線焦点FとX線検出器3との間に相対的回転運動を与えて、角度の異なる透過画像を得るラミノグラフに対して、本発明を有効に適用することができる。
【0079】
(第2の実施の形態)
図7は、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの概略構成例を示す概要図である。
【0080】
図7において、放射線源であるX線管21と、放射線検出手段であるX線検出器23とが、フロアより支持され、X線焦点Fから発生した放射線であるX線ビーム22が、図示下方の実質2次元の分解能をもったX線検出器23で検出されるように配置されている。
【0081】
被検体24は、ベルトコンベア25により、X線ビーム22中を通過して、X線検出器23の検出面にほぼ沿った直進方向30に直進させられる。
【0082】
ここで、X線検出器23としては、X線フラットパネルセンサか、蛍光板とテレビカメラとの組み合わせを用いることが好ましい。
【0083】
X線検出器23で検出された透過画像は画像処理部27に送られ、デジタル画像に変換されて、処理が行なわれる。
【0084】
処理後の画像は、表示部28に表示される。
【0085】
駆動制御部29は、画像処理部27からの指令によりベルトコンベア25を制御する。
【0086】
なお、図7において、ラミノ像のピント面32は、被検体24に固定された仮想面で、操作者が画像処理部7に入力して指定する面である。
【0087】
次に、以上のように構成した本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフの作用について、図8乃至図9を用いて説明する。
【0088】
図7において、被検体24をベルトコンベア25で直進させながら、ほぼ一定量おきに、あるいはほぼ一定時間おきに、X線検出器23で被検体24の透過画像を撮影し、各デジタル画像を画像処理部27に記憶する。
【0089】
図8は、かかる作用を説明するための概念図である。
【0090】
図8は、検出面(透過画像)34と直進方向30とピント面32の幾何関係を示している。
【0091】
透過画像は、X線検出器23の検出面34上のマトリックス点でのデータとして得られる。
【0092】
マトリックスのY方向は、直進方向30の(X線ビーム22に沿った)投影30Pの方向にほぼ合わせて配置されている。
【0093】
直進方向30の投影30Pの方向とほぼ一致するY軸方向が、フィルタリングの方向35である。
【0094】
フィルタ処理後の透過画像は、検出面34からX線ビーム22に沿って、X線焦点Fに向けてピント面32上に逆投影され、ピント面32上のマトリックス点へ加算される(ピント面32は被検体24に固定された面で、被検体24の直進と共に直進する。)
かかる作用のフローは、前記図3に示す第1の実施の形態の場合と、回転と直進の違いのみでほぼ同様である。
【0095】
また、高周波強調フィルタ処理についても、前期第1の実施の形態の場合と同様である。
【0096】
上述したように、本実施の形態によるフィルタ処理付ラミノグラフでは、ほぼ直進方向30の投影の方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【0097】
ここで、フィルタ処理の方向は、直進方向30の投影の方向が好ましく、最も効果が上がるが、少し方向がずれると直ちに効果が無くなってしまうわけでなく、ずれに応じて徐々に効果が少なくなる関係がある。
【0098】
図9は、本実施の形態によるラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す図である。
【0099】
円筒(管)の中央面の画像で、図9(a)はフィルタ処理無し(従来例)、図9(b)はフィルタ処理あり(本実施の形態)をそれぞれ示している。
【0100】
本実施の形態のフィルタ処理により、ピント面32以外の影響が減って、円筒の形がコントラストよく現われていることがわかる。
【0101】
また、中央面上のボイドもよく観察することができる。
【0102】
(第2の実施の形態の変形例)
前記図3に示すフローチャートでは、撮影する毎に、フィルタ処理と逆投影処理とを行なうようにしているが、これに限らず、すべて撮影して記憶してから処理するようにしてもよいし、撮影は撮影で進行させ、透過画像を次々と記憶していき、処理は処理で進行させ、記憶されている透過画像を次々と処理(順番はどうでもよい)していくようにしてもよい。
【0103】
また、前処理としては、第1の実施の形態で述べた通りでなくてもよい。
【0104】
例えば、対数変換せず、リニアな画像であっても、前述と同様の効果を実現することができる。
【0105】
さらに、高周波強調フィルタ処理としては、当業者にとっては明らかであるが、フーリエ変換を用いないで、コンボルーションで行なうようにしてもよい。
【0106】
一方、直進としては、滑らかな連続直進でも、撮影する時に停止させるステップ直進でもよい。
【0107】
いずれの場合でも、本発明を有効に適用することができる。
【0108】
また、ピント面32としては、必ずしも直進方向30や、検出面34に平行する面である必要はない。
【0109】
すなわち、ピント面32としては、傾斜していてもよい。一度に複数面の処理もでき、この場合、フィルタ処理は共通で、複数のピント面に逆投影するようにする。また、積層した複数面、すなわち立体であってもよい。この場合、ラミノ画像は3次元画像となる。これは、特に食品異物検査には有効である。
【0110】
また、ピント面32としては、必ずしも平面である必要はない。
【0111】
すなわち、ピント面32としては、円筒面や球面であってもよい。
【0112】
さらに、直進方向30としては、必ずしも検出面34に平行である必要はない。
【0113】
一方、本発明では、X線検出器23として何を使用するかは本質的なことでなく、ただ2次元の分解能でもって測定できれば使用することができる。
【0114】
また、放射線としても、必ずしもX線ビーム22でなくても、例えばγ線等の透過性をもった放射線ならば適用することができる。
【0115】
図10は、第2の実施の形態の変形例によるフィルタ処理付ラミノグラフを示す模式図である。
【0116】
図10において、FはX線焦点、23はX線検出器、24は被検体、30は直進方向をそれぞれ示している。
【0117】
図10(a)のa1は、第2の実施の形態そのものであり、被検体24が直進する。
【0118】
また、容易に理解できるように、直進は、図10(a)のa2に示すように、被検体24を固定して相対的に等価であるように、X線焦点FとX線検出器23の方を直進させるようにしてもよい。
【0119】
また、図10(a)では、X線焦点FとX線検出器23が相対的に固定される場合であるが、図10(b)に示すように、X線検出器23と被検体24を相対的に固定するようにしてもよい。
【0120】
直進は、X線焦点FとX線検出器23,被検体24に対して相対的に行なえばよく、図10(b)のb1に示すように、X線検出器23,被検体24側を直進させても、10(b)のb2に示すように、X線焦点F側を直進させても同じことである。
【0121】
さらに、図10(c)に示すように、X線焦点FとX線検出器23と被検体24の三者を相対的な固定がないように直進させてもよい。
【0122】
図10(c)のc1は、X線焦点F固定でX線検出器23と被検体24が直進、図10(c)のc2は、被検体24固定でX線焦点FとX線検出器23が直進、図10(c)のc3は、X線検出器23が固定でX線焦点Fと被検体24が直進する場合である。
【0123】
すなわち、一般的に、被検体24とX線焦点FとX線検出器23との間に相対的直進運動を与えて、角度の異なる透過画像を得るラミノグラフに対して、本発明を有効に適用することができる。
【0124】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
また、上記各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合には組み合わせた作用効果を得ることができる。
【0125】
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、上記各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフィルタ処理付ラミノグラフによれば、回転軸の投影と直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにするか、あるいは直進方向の投影の方向に高周波強調フィルタ処理を加えるようにしているので、ピント面以外の構造の影響を極力少なくして、ピント面にのみよくピントの合った鮮明なラミノ画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための概念図。
【図3】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのフローチャート。
【図4】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための高周波強調フィルタ処理のフィルタ関数の一例を示す図。
【図5】同第1の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す写真。
【図6】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第1の実施の形態の変形例を示す概要図。
【図7】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第2の実施の形態を示す概要図。
【図8】同第2の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するための概念図。
【図9】同第2の実施の形態のフィルタ処理付ラミノグラフにおける作用を説明するためのラミノ画像の一例(シミュレーション)を示す写真。
【図10】本発明によるフィルタ処理付ラミノグラフの第2の実施の形態の変形例を示す概要図。
【図11】従来のラミノグラフの原理構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…X線管
2…X線ビーム
3…X線検出器
4…被検体
5…回転テーブル
6…回転機構
7…画像処理部
8…表示部
9…回転制御部
10…回転軸
10P…回転軸10の投影
11…中心線
12…ピント面
14…検出面(透過画像)
15…フィルタリングの方向
21…X線管
22…X線ビーム
23…X線検出器
24…被検体
25…ベルトコンベア
27…画像処理部
28…表示部
29…駆動制御部
30…直進方向
30P…直進方向30の投影
32…ピント面
34…検出面(透過画像)
35…フィルタリングの方向
F…X線焦点。
Claims (2)
- 放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、
前記被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、
前記放射線源と前記放射線検出手段との間であって、前記放射線源と前記放射線検出手段とを結ぶ中心線に対して所定角度の傾きを有する回転軸を中心に、前記放射線源と前記放射線検出手段との組に対して前記被検体に相対的回転運動を与える回転手段と、
前記回転手段によりその回転軸を中心として前記被検体を相対的にほぼ所定角度ずつ回動させる毎に、前記放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、
前記データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、前記回転手段の回転軸の放射線に沿った投影とほぼ直交する方向に高周波強調フィルタ処理を加え、さらに前記被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、
前記被検体内の前記ピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしたことを特徴とするフィルタ処理付ラミノグラフ。 - 放射線を被検体に向けて照射する放射線源と、
前記被検体を透過した放射線を実質2次元の空間分解能をもって検出する放射線検出手段と、
前記放射線源と前記放射線検出手段との間に前記被検体を配置し、少なくとも前記放射線源と前記被検体とに相対的直進運動を与える直進手段と、
前記直進手段により直進運動をほぼ所定量ずつ直進させる毎に、前記放射線検出手段からの出力を透過画像としてそれぞれ収集するデータ収集手段と、
前記データ収集手段により収集された透過画像それぞれに対して、前記直進運動方向の放射線に沿った投影にほぼ沿って高周波強調フィルタ処理を加え、さらに前記被検体内に設定した任意のピント面上のマトリックス点へ放射線に沿って逆投影してそれぞれを加算する画像処理手段とを備えて成り、
前記被検体内の前記ピント面に焦点の合った透過画像を得るようにしたことを特徴とするフィルタ処理付ラミノグラフ。
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