JP2007064906A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基準片を用意してそれを撮影することなく、正確に撮影倍率を求めることのできるX線撮影装置を提供する。
【解決手段】 任意の第1の状態で取り込んだ試料WのX線透視像WA の寸法情報aと、第1の状態から試料ステージ3をX線光軸方向に既知量ΔZ1だけ移動させた第2の状態で取り込んだ試料WのX線透視像WB の寸法情報bと、ΔZ1とからSODを算出するとともに、第1の状態からX線検出器2をX線光軸方向に既知量ΔZ2だけ移動させた第3の状態で取り込んだ試料WのX線透視像WC の寸法情報cと上記第1の状態でのX線透視像WA の寸法情報a並びにΔZ2からSIDを算出し、これらを用いて第1の状態における撮影倍率を求めることにより、基準片の撮影を行うことなく正確な撮影倍率の算出を可能とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は産業用のX線撮影装置に関し、具体的には、試料のX線透視像を得るためのX線透視装置のほか、試料の断層像を得るためのX線CT装置をも含むX線撮影装置に関する。
産業用のX線透視装置においては、一般に、互いに対向配置されたX線発生装置とX線検出器の間に、試料を保持するためのステージが設けられ、このステージに保持された試料に対してX線を照射して、その透過X線をX線検出器で検出して試料のX線透視像を構築する(例えば特許文献1参照)。
また、産業用のX線CT装置においては、互いに対向配置されたX線発生装置とX線検出器の間に、同じく試料を保持してX線光軸に直交する軸の回りに回転を与える回転ステージが設けられ、そのステージに保持された試料に対してX線を照射しつつ、所定の微小角度ごとにX線検出器からのX線透過データを取り込み、360°分のX線透過データを用いて、試料の回転軸に直交する平面に沿った断層像を再構成する。
このようなX線透視装置やX線CT装置においては、得られる透視像ないしは断層像の幾何拡大倍率は、X線源(焦点)から試料までの距離をSOD、X線源からX線検出器までの距離をSIDとすると、拡大率M=SID/SODで求めることができる。
特開2004−361099号公報 特開/005−127881号公報
ところで、上記した試料のX線像の幾何拡大率を計算するためのSODおよびSIDは、これらを正確に求めることは容易ではない。すなわち、実際のX線源(焦点)はX線発生装置の内部に位置し、X線照射窓からX線源までの距離を実測することは一般に難しいことが多い。また、X線検出器にも同じことが言え、検出器のカバー面から実際の有感面までの距離を実測することは難しいことが多い。更に、試料を保持するステージも剛性の不足などに起因する傾きにより、ステージの位置によってSODが微妙に異なることがあるうえ、試料に厚さがある場合、観察したい部位によってSODが異なってしまうという根本的な問題もある。
以上のことから、X線撮影装置で撮影倍率を求めるには、試料と同じSODの位置に、長さが既知の基準となる基準片を配置し、試料と同視野でその基準片の透視像を撮影して撮影倍率を求める方法が一般に採用されており、基準片を用意する必要があるばかりでなく、その基準片をステージ上の適宜位置に配置して撮影を行う作業が必要となるという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、基準片を用意してそれを撮影することなく、正確に撮影倍率を求めることのできるX線撮影装置の提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明のX線撮影装置は、互いに対向配置されたX線発生装置およびX線検出器の間に、試料を保持するステージが配置されているとともに、そのステージに保持された試料に対してX線を照射して上記X線検出器の出力を取り込む撮影動作により得られるX線透過データを用いて、試料のX線像を構築する画像形成手段を備えたX線撮影装置において、上記ステージを少なくとも上記X線発生装置からのX線光軸方向に移動させるステージ駆動機構と、上記X線検出器を上記X線光軸方向に移動させる検出器移動機構を備えるとともに、上記X線発生装置とX線検出器、およびステージの上記X線光軸方向位置が任意の第1の状態で取り込んだ試料のX線透視像と、その第1の状態からステージをX線光軸方向に既知量だけ移動させた第2の状態で取り込んだ試料のX線透視像の各寸法情報、および上記ステージの既知の移動量とから、第1の状態におけるX線源と試料との距離SODを算出する一方、上記第1の状態で取り込んだX線透視像の寸法情報と、当該第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に既知量だけ移動させた第3の状態で取り込んだ試料のX線透視像の寸法情報、および上記X線検出器の既知の移動量とから、第1の状態におけるX線源とX線検出器との距離SIDを算出し、そのSIDとSODとから第1の状態における透視倍率を算出する演算手段を備えていることによって特徴づけられる。
また、同じ課題を解決するため、請求項2に係る発明のX線撮影装置は、上記と同じく互いに対向配置されたX線発生装置およびX線検出器の間に、試料を保持するステージが配置されているとともに、そのステージに保持された試料に対してX線を照射して上記X線検出器の出力を取り込む撮影動作により得られるX線透過データを用いて、試料のX線像を構築する画像形成手段を備えたX線撮影装置において、上記ステージを上記X線発生装置からのX線光軸方向およびそれに直交する方向に移動させるステージ駆動機構と、上記X線検出器を上記X線光軸方向に移動させる検出器移動機構を備えるとともに、上記X線発生装置とX線検出器、およびステージの上記X線光軸方向位置が任意の第1の状態でステージをX線光軸方向に直交する平面上で所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量と、上記第1の状態からステージをX線光軸方向に既知量だけ移動させた第2の状態で、ステージをX線光軸に直交する平面上で上記と同じ所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量、および上記ステージのX線光軸方向への既知の移動量とから、第1の状態におけるSODを算出する一方、上記第1の状態でステージをX線光軸に直交する平面上で所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量と、上記第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に既知量だけ移動させた第3の状態で、ステージをX線光軸に直交する平面上で上記と同じ所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量、および上記X線検出器の既知の移動量とから、第1の状態におけるSIDを算出し、そのSIDとSODとから第1の状態における透視倍率を算出する演算手段を備えていることによって特徴づけられる。
本発明は、ステージおよびX線検出器に用いられている移動機構の精度の高さを利用し、ステージおよびX線検出器をそれぞれ個別にX線光軸方向に移動させる前後のX線透視像の寸法情報の変化から、それぞれSODとSIDを算出することによって課題を解決しようとするものである。
すなわち、X線発生装置、X線検出器およびステージが任意の位置にある第1の状態から、ステージをX線光軸方向に移動させてSODを変化させた第2の状態としたとき、これらの各状態における試料のX線透視像の寸法はステージの移動量に応じて変化する。移動量が既知であれば、その既知の移動量と試料のX線透視像の寸法変化量から、後述する(1)式により第1の状態におけるSODを幾何学的に算出することができる。同様に第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に移動させてSIDを変化させた第3の状態としたとき、これらの第1と第3の状態における試料のX線透視像の寸法はX線検出器の移動量に応じて変化し、その移動量が既知である場合にはその既知の移動量と試料のX線透視像の寸法変化量から、後述する(2)式により第1の状態におけるSIDを幾何学的に算出することができる。このようにして算出されたSODないしはSIDは、X線発生装置内のX線源(焦点)の位置やX線検出器の有感面の位置が不明であっても、これらに影響されることなく正確なものとなる。
また、試料の寸法情報として注目部位の寸法情報を用いることにより、例えば水平のステージ上に試料を保持するとともに、その上下にX線発生装置とX線検出器を配置した構造の装置において、注目部位とステージ表面とのX線光軸方向(鉛直方向)への距離が不明であっても、また、ステージの剛性不足等に起因する傾きがあっても、算出されたSODは注目部位とX線焦点との距離を正確に表す値となる。
試料のX線透視像からその寸法情報を得ることのできる場合は、請求項1に係る発明のように、第1と第2の状態、および第1と第3の状態においてそれぞれ得た寸法情報を用いて直ちに上記のようにSODとSIDを算出することができるのであるが、試料のX線透視像からその寸法情報を得ることができない場合、つまり例えばX線透視像が試料のエッジ像であるような場合には、その透視像から寸法情報を得ることができない。このような場合に有効なのが請求項2に係る発明である。すなわち、請求項2に係る発明では、上記した第1の状態においてステージをX線光軸に直行する平面上で所定距離だけ移動させ、そのときの試料のX線透視像の移動量を計測し、ステージをX線光軸方向に既知量だけ移動させた第2の状態においてもステージをX線光軸に直行する平面上で上記と同じ所定距離だけ移動させ、そのときの試料のX線透視像の移動量を計測する。第1と第2の状態においてそれぞれステージのX線光軸に直行する平面上での移動距離が同じであれば、第1と第2の状態におけるX線透視像の移動量は、前記した請求項1に係る発明における試料のX線透視像の寸法情報と同様に取り扱って、(3)によってSODを算出することができる。SIDの算出についても、第1と第3の状態においてそれぞれステージをX線光軸に直行する平面上で同じ量だけ移動させたときのX線透視像の移動量を、前記した請求項2に係る発明における試料のX線透視像の寸法情報と同様に取り扱って、(4)式によってSIDを算出することができる。
本発明によれば、従来のように基準片を用いることなく、SODおよびSIDを正確に求めることができ、ひいては正確に撮影倍率を求めることができる。
また、X線透視像からその寸法情報を得ることができない場合であっても、請求項2に係る発明の採用によって、SOD,SIDを正確に求めることができ、基準片を用いることなく正確な撮影倍率を求めることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明をX線透視装置に適用した実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図とシステム構成を表すブロック図を併記して示す図である。
X線発生装置1はX線源(焦点)1aから鉛直上方に向けてコーンビーム状のX線を出力する。このX線発生装置1に対向してその鉛直上方には、2次元の有感面を有するX線検出器2が配置されている。そして、これらの間に、試料Wを保持するための試料ステージ3が配置されている。
試料ステージ3はステージ移動機構4によって、鉛直のX線光軸Lに沿う方向(z軸方向)と、そのz軸方向に直交する水面面上で互いに直交するx,y軸方向に移動させることができる。また、X線検出器2は、検出器移動機構5によってX線光軸Lに沿うz軸方向に移動させることができる。
X線検出器2の出力は、キャプチャーボード等の画像データ取り込み回路10を介してパーソナルコンピュータ11に取り込まれる。パーソナルコンピュータ11では、このX線検出器2からの出力を画素の濃淡情報として用いて、試料WのX線透視像を構築し、表示器12に表示する。
パーソナルコンピュータ11には、キーボードやマウス、更にはジョイスティック等からなる操作部13が接続されているとともに、前記したステージ移動機構4および検出器移動機構5に対してそれぞれ駆動信号を供給するステージ移動機構駆動回路14および検出器移動機構駆動回路15が接続されている。そして、これらの各駆動回路14,15はパーソナルコンピュータ11の制御下に置かれており、オペレータが操作部13を操作することにより、試料ステージ3をx,y,z軸方向任意の向きに移動させ、また、X線検出器2をz軸方向任意の向きに移動させることができる。
さて、パーソナルコンピュータ11には、以下に示すSODおよびSIDの算出と、その算出結果に基づく撮影倍率の算出のためのプログラムがインストールされており、以下、そのプログラムの内容について説明する。図2は、その撮影倍率算出プログラムの内容を示すフローチャートである。
まず、例えば試料Wを観察するのに適した任意の撮影倍率、つまりX線発生装置1、X線検出器2および試料ステージ3のz軸方向への位置が任意の状態(第1の状態)において、試料Wを撮影する。そのセッティング状態の例を図3(A)に示し、得られた試料Wの透視像WA の例を同図(B)に示す。
次に、試料ステージ3をz軸方向にあらかじめ設定されている既知量ΔZ1だけ自動的に移動させて第2の状態とし、試料Wを撮影する。そのセッティング状態の例を図4(A)に示し、得られた試料Wの透視像WB を同図(B)に示す。
次いでこれらの各透視像WA ,WB の寸法情報、例えばx軸方向への最大寸法a,bを画像処理によって求める。そして、これらの試料ステージ3のz軸方向への移動前後のX線透視像の画像の寸法情報a,bとそのz軸方向への移動量ΔZ1を用いることにより、下記の(1)式によってSODを算出することができる。
SOD=(ΔZ1×a)/(a−b) ・・(1)
次に、試料ステージ3を自動的に元の第1の状態に戻した後、X線検出器2をz軸方向にあらかじめ設定されている既知量ΔZ2だけ自動的に移動させて第3の状態とし、試料Wを撮影する。そのセッティング状態の例を図5(A)に示し、得られた試料Wの透視像WC を同図(B)に示す。
次いでその透視像WC のx軸方向への最大寸法cを画像処理によって求める。その値cと先に求めた第1の状態における透視像WA のx軸方向への最大寸法a、およびX線検出器2のz軸方向への移動量ΔZ2を用いることにより、下記の(2)式によってSIDを算出することができる。
SID=(ΔZ2×a)/(a−c) ・・(2)
そして、これらの算出されたSODとSIDを用いて、第1の状態における撮影倍率M=SID/SODを算出する。以上のようにして求められたSODおよびSIDは、X線発生装置1内のX線源(焦点)1aの位置とX線検出器2の有感面の位置とがそれぞれの内部でどこにあるかが判っていなくても、試料ステージ3またはX線検出器2の実際の移動距離と実際の透視像の大きさの変化から幾何学的に求められた値であるため、正確な値となり、これらを用いて算出された撮影倍率Mは、従って正確なものとなる。
ここで、以上の例では、透視像WA ,WB ,WC の寸法情報としてx軸方向への最大寸法を採用したが、その寸法情報はy軸方向への最大寸法であってもよいし、あるいは試料Wの透視像中の特定の注目部位の任意方向への寸法情報であってもよく、特に、注目部位の寸法情報を採用することにより、その注目部位の試料ステージ3の表面からの距離が不明であっても、上記のようにして算出された撮影倍率Mはその注目部位の像の撮影倍率を正確に表すものとなる。
また、透視像から寸法情報が得られない場合には、以下に示す手法によって上記と同様に正確な撮影倍率を算出することができる。
すなわち、例えば試料Wが板状のものであって、その一辺部分のみを透視している状態、例えば図6(A)に示すような設定状態において図7(A)に示すような透視像WD が得られている状態では、試料Wの透視像WD から寸法情報を得ることができない。このような場合、図6(A)に例示するような第1の状態において、同図(B)に示すように試料ステージ3をX線光軸L(z軸方向)に直行する平面上で任意の方向、例えばx軸方向に既知の距離ΔXだけ移動させる。これにより、透視像はx軸方向に移動し、図7(A)のWD で示す状態から同図(B)にWD ′で示す状態となる。そして、そのx軸方向への移動前後の透視像のWD とWD ′の移動量を、画像処理により例えば図示のように透視像のエッジ位置等において求め、その値dを第1の状態における寸法情報とする。
次に、試料ステージ3のx軸方向への位置を当初位置に戻した後、先の例と同様に試料ステージ3をz軸方向にΔZ1だけ移動させ、第2の状態とする。そのセッティング状態を図8(A)に示す。その後、同図(B)に示すように、試料ステージ3をx軸方向に上記と同様にΔXだけ移動させる。これにより、試料Wの透視像は図9(A)にWE で示す状態から、同図(B)にWE ′で示すようにx軸方向に移動する。その移動量eを上記と同様に画像処理によって求め、その値eを第2の状態における寸法情報とする。
これらの第1および第2の状態における寸法情報d,eと、試料ステージ3のz軸方向への位置の移動量ΔZ1を用いることにより、下記の(3)式からSODを算出することができる。
SOD=(ΔZ1×d)/(d−e) ・・(3)
一方、SIDの算出に当たっては、試料ステージ3を第1の状態の当初位置に戻した後、X線検出器2をz軸方向に既知量ΔZ2だけ移動させて図10(A)に示すように第3の状態とし、図11(A)に例示するような透視像WF を得た後、試料ステージ3をz軸方向に上記と同じ距離ΔXだけ移動させ、同図(B)に示すような透視像WF ′を得る。これらの透視像WF とWF ′の移動量fを画像処理によって求め、これを第3の状態における寸法情報として用いる。そして、この第3の状態における寸法情報fと、先に求めた第1の状態における寸法情報d、およびX線検出器2の移動量ΔZ2を用いることにより、下記の(4)式からSIDを算出することができる。
SID=(ΔZ2×d)/(d−f) ・・(4)
このようにして算出したSOD,SIDを用いて先の例と同様に撮影倍率Mを求めることによって、試料Wの透視像から直接的に寸法情報が得られない場合でも、正確な撮影倍率を求めることができる。
ここで、以上の実施の形態においては、本発明をX線透視装置に適用した例を示したが、本発明はX線CT装置にも等しく適用することができ、その場合、回転テーブルを駆動して試料のCT撮影を行うセッティング状態を上述の第1の状態とし、その状態から回転テーブルをX線光軸方向に既知量だけ移動させた状態を第2の状態、第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に既知量だけ移動させた状態を第3の状態として、先の例と同等の撮影・演算を行うことにより、CT撮影状態における撮影倍率を正確に求めることができる。
また、X線発生装置をX線光軸方向に移動させることのできる装置にあっては、試料ステージの移動に代えてX線発生装置をX線光軸方向に移動させることによっても、先の例と同等の演算により同等の作用効果を奏し得ることは勿論である。
本発明の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図とシステム構成を表すブロック図を併記して示す図である。 本発明の実施の形態におけるパーソナルコンピュータにインストールされている撮影倍率の算出用のプログラムの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における第1の状態のセッティング状態の例の説明図(A)と、その状態で得られる試料の透視像の例の説明図である。 本発明の実施の形態における第2の状態のセッティング状態の例の説明図(A)と、その状態で得られる試料の透視像の例の説明図である。 本発明の実施の形態における第3の状態のセッティング状態の例の説明図(A)と、その状態で得られる試料の透視像の例の説明図である。 本発明の実施の形態において透視像から直接的に寸法情報が得られない試料を対象とする場合の撮影倍率の求め方の例の説明図で、(A)は第1の状態の当初のセッティング状態の例の説明図、(B)は試料ステージをx軸方向に移動させた状態の例の説明図である。 図6(A)の状態で得られる透視像の例(A)と、同図(B)の状態で得られる透視像の例(B)をそれぞれ示す図である。 図6(A)に示す第1の状態から試料ステージをz軸方向に移動させた第2の状態の例を示す図(A)と、その状態から試料ステージをx軸方向に移動させた状態の例を示す図(B)である。 図8(A)の状態で得られる透視像の例(A)と、同図(B)の状態で得られる透視像の例(B)をそれぞれ示す図である。 図6(A)に示す第1の状態からX線検出器をz軸方向に移動させた第3の状態の例を示す図(A)と、その状態から試料ステージをx軸方向に移動させた状態の例を示す図(B)である。 図10(A)の状態で得られる透視像の例(A)と、同図(B)の状態で得られる透視像の例(B)をそれぞれ示す図である。
符号の説明
1 X線発生装置
1a X線源(焦点)
2 X線検出器
3 試料ステージ
4 ステージ移動機構
5 検出器移動機構
10 画像取込回路
11 パーソナルコンピュータ
12 表示器
13 操作部
14 ステージ移動機構駆動回路
15 検出器移動機構駆動回路
W 試料

Claims (2)

  1. 互いに対向配置されたX線発生装置およびX線検出器の間に、試料を保持するステージが配置されているとともに、そのステージに保持された試料に対してX線を照射して上記X線検出器の出力を取り込む撮影動作により得られるX線透過データを用いて、試料のX線像を構築する画像形成手段を備えたX線撮影装置において、
    上記ステージを少なくとも上記X線発生装置からのX線光軸方向に移動させるステージ駆動機構と、上記X線検出器を上記X線光軸方向に移動させる検出器移動機構を備えるとともに、
    上記X線発生装置とX線検出器、およびステージの上記X線光軸方向位置が任意の第1の状態で取り込んだ試料のX線透視像と、その第1の状態からステージをX線光軸方向に既知量だけ移動させた第2の状態で取り込んだ試料のX線透視像の各寸法情報、および上記ステージの既知の移動量とから、第1の状態におけるX線源と試料との距離SODを算出する一方、上記第1の状態で取り込んだX線透視像の寸法情報と、当該第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に既知量だけ移動させた第3の状態で取り込んだ試料のX線透視像の寸法情報、および上記X線検出器の既知の移動量とから、第1の状態におけるX線源とX線検出器との距離SIDを算出し、そのSIDとSODとから第1の状態における透視倍率を算出する演算手段を備えていることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 互いに対向配置されたX線発生装置およびX線検出器の間に、試料を保持するステージが配置されているとともに、そのステージに保持された試料に対してX線を照射して上記X線検出器の出力を取り込む撮影動作により得られるX線透過データを用いて、試料のX線像を構築する画像形成手段を備えたX線撮影装置において、
    上記ステージを上記X線発生装置からのX線光軸方向およびそれに直交する方向に移動させるステージ駆動機構と、上記X線検出器を上記X線光軸方向に移動させる検出器移動機構を備えるとともに、
    上記X線発生装置とX線検出器、およびステージの上記X線光軸方向位置が任意の第1の状態でステージをX線光軸方向に直交する平面上で所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量と、上記第1の状態からステージをX線光軸方向に既知量だけ移動させた第2の状態で、ステージをX線光軸に直交する平面上で上記と同じ所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量、および上記ステージのX線光軸方向への既知の移動量とから、第1の状態におけるSODを算出する一方、上記第1の状態でX線検出器をX線光軸に直交する平面上で所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量と、上記第1の状態からX線検出器をX線光軸方向に既知量だけ移動させた第3の状態で、X線検出器をX線光軸に直交する平面上で上記と同じ所定距離だけ移動させたときの試料のX線透視像の移動量、および上記X線検出器の既知の移動量とから、第1の状態におけるSIDを算出し、そのSIDとSODとから第1の状態における透視倍率を算出する演算手段を備えていることを特徴とするX線撮影装置。
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