JP4577213B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工業製品などの透視検査またはCT検査などを行うためのX線検査装置に関し、さらに詳細には、被測定物内部の注目部位について、X線光軸方向の位置を特定することができるX線検査装置に関する。
ここでX線光軸(以後、X線光軸を光軸ともいう)とは、X線発生装置のX線出射点とX線検出器の受光面とを結ぶ法線軸をいい、受光面が平面であるときは、X線光軸は受光面に対して直交することになる。
工業製品などの透視検査を行うX線検査装置では、X線発生装置のX線源に対向するようにして、イメージインテンシファイア(以下、IIと略す)とCCDカメラとを組み合わせたX線検出器を配置し、さらにX線源とX線検出器との間に移動可能なステージを配置して、ステージ上に被測定物を載置するようにしてある。そして、ステージを移動して測定視野内(X線通過領域)に被測定物の測定部位を移動し、X線測定を行う。最近はII、CCDカメラからなるX線検出器に代えて、フラットパネルX線検出器を使用したX線検査装置も利用されている。
また、X線発生装置の出射点に対するX線検出器の方向を調整する傾動機構を取り付けて、真正面からのX線画像だけではなく、斜め方向からのX線画像を撮影することができるX線検査装置も利用されている。
X線検査装置では、検査対象である被測定物の一部を拡大した拡大X線画像を撮影し、表示装置のモニタ画面にその拡大X線画像を表示し、目視で異常や欠陥が存在していないかを検査することが多い。
このような検査では、撮影されたX線画像に含まれる注目部位の光軸方向の位置を特定し、その部位の透視拡大率を正確に求めたい場合がある。
注目部位の透視拡大率を求める方法としては、試料を載せた試料テーブルを光軸方向に直交する平面上で所定量δだけ移動させ、その移動により表示器の画面上で注目部位の投影像が移動した量Δを画像処理(例えば特徴パラメータの抽出)によって求め、その画面上での注目部位の移動量Δと試料テーブルの移動量δとから、透視拡大率をΔ/δによって算出することが開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−243663号公報
上述した特許文献1に記載のX線検査装置では、試料テーブルの光軸に直交する方向の移動量(=注目部位の移動量δ)は、検出器の受光面の大きさ(受光面の幅)で定まる一定範囲内に制限されることになる。
すなわち、注目部位の移動量がδであるとき、受光面上での注目部位の移動量はΔに拡大されることになり、この移動量Δの値が検出器の受光面の幅よりも大きくなると、移動後に注目部位が受光面外に外れてしまい、注目部位を見失うとともに拡大倍率の計測ができなくなる。例えば受光面の幅が50mmであるとき、注目部位の移動量δは拡大倍率が10倍とすると移動量δは5mmが限度、50倍であるとすると1mmが限度となる。そのため、移動量δを十分に大きくとることができず、ステージなどの機械的誤差の影響を抑えて測定精度を保つことが困難である。
そこで、本発明は、被測定物の注目部位のX線光軸方向の位置を正確に求め、透視拡大率の正確な値を求めることができるX線検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のX線検査装置は、可動ステージを挟んでX線発生装置とX線検出器とが対向配置され、可動ステージに載置された被測定物の透視像を測定するX線検査装置において、X線発生装置のX線出射点とX線検出器の受光面とを結ぶ法線軸であるX線光軸を傾動させる傾動機構と、被測定物の注目部位がX線検出器の受光面のX線光軸通過点近傍に投影されるように可動ステージの位置を調整した基準状態にて撮影した基準画像を蓄積する基準画像記憶部と、傾動機構を駆動してX線光軸を基準状態から旋回し注目部位がX線検出器の受光面に投影される角度範囲内で傾斜状態にする傾斜状態形成部と、基準状態および傾斜状態におけるX線光軸と交差するステージ面上の交点の位置が一致するようにX線光軸の傾動動作に連動してステージを移動させるステージ追尾移動部と、傾斜状態にて撮影した注目部位を含む傾斜画像を蓄積する傾斜画像記憶部と、基準画像から注目部位を識別するための特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、特徴情報に基づいて傾斜画像中の注目部位を探索する注目部位探索部と、基準画像内に撮影された注目部位と傾斜画像内に撮影された注目部位との画像上の位置に基づいて注目部位の移動量(D)を求める移動量算出部と、移動量(D)に基づいて注目部位の光軸方向の位置を算出する光軸方向位置算出部とを備えるようにしている。
ここで、可動ステージは、少なくとも水平方向であるXY面方向について位置調整ができるものであればよいが、さらに、透視拡大率が変化できるようにXY面に垂直なZ方向についても位置調整できるものがより望ましい。
傾動機構には、X線発生装置を固定し、X線発生装置のX線出射点を回転中心としてX線検出器を旋回することにより、X線出射点とテーブルとの距離を接近させて透視拡大倍率を大きくとることができるようにした傾動機構を用いることができる。また、X線発生装置とX線検出器とが対向状態を保ったまま一体に回転するためのCアームを用いた傾動機構を用いてもよい。
本発明によれば、被測定物の注目部位がX線検出器の受光面のX線光軸通過点近傍に投影されるように可動ステージの位置を調整し、X線画像を撮影する。このとき撮影されたX線画像を基準画像と呼び、基準画像を撮影するときの位置関係を基準状態と呼ぶ。基準画像は基準画像記憶部に蓄積される。
続いて、傾斜状態形成部が傾動機構を駆動し、X線光軸を基準状態から傾動させて(傾動角度(θ))、注目部位がX線検出器の受光面に投影される角度範囲内で、傾斜状態にする。これと同時に、ステージ追尾移動部は、基準状態でのX線光軸と可動ステージのステージ面とが交差する交点が傾斜状態のときのX線光軸とステージ面との交点となるように、X線光軸の傾動動作に連動してステージを移動させる。これにより、注目部位がステージ面とほぼ同じ高さにあるときは、注目部位は傾斜状態におけるX線検出器の受光面のX線光軸通過点近傍に投影され、注目部位がステージ面からX線光軸方向(Z軸方向)に離れている場合でも、ステージが追尾移動しない場合に比較して、より大きな傾動角度(θ)であってもX線検出器の受光面に注目部位を投影させることができるようになる。そして傾斜画像記憶部には、傾斜状態にて撮影した注目部位を含む傾斜画像が蓄積される。
特徴情報抽出部は、撮影した基準画像から注目部位を識別するための特徴情報を抽出する。特徴情報の抽出は、パターン認識、あるいは画像領域のヒストグラムまたは標準偏差を用いて特徴情報を抽出してもよい。また、注目部位探索部は、抽出された特徴情報に基づいて、傾斜画像中の注目部位を探索する。特徴情報の探索についても、パターン認識、あるいは、画像領域のヒストグラムまたは標準偏差を用いて探索を行う。
そして、移動量算出部は、基準画像内に撮影された注目部位と傾斜画像内に撮影された注目部位との画像上の位置に基づいて、注目部位の移動量(D)を算出する。
光軸方向位置算出部は、傾動させた傾動角度(θ)と画像から求めた移動量(D)に基づいて注目部位の光軸方向の位置を算出する。
本発明によれば、X線光軸の傾動に追従してステージの水平移動を連動させることにより、傾動角(θ)を大きくとっても、X線検出器の受光面に注目部位を投影することができるようになるので、ステージの水平移動量を大きくとることでステージの機械的誤差等の影響が相対的に低減され、測定精度を高めることができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
上記発明において、光軸方向位置算出部は、所定の近似式(後述する)を用いて注目部位の光軸方向の位置を算出するようにしてもよい。
これによれば、所定の近似式に移動量を入力することにより、光軸方向の位置を算出することができる。
上記発明において、注目部位の光軸方向の位置が既知である標準試料により求めた移動量(D)と光軸方向の位置との関係を蓄積した校正データ記憶領域をさらに備え、光軸方向位置算出部は移動量(D)とともに、校正データ記憶領域に蓄積された移動量(D)と光軸方向の位置の関係を参照することにより被測定物の注目部位の光軸方向の位置を算出するようにしてもよい。
これによれば、注目部位の光軸方向の位置が既知である標準試料を用いて移動量と光軸方向の位置との関係を予め求めておくことにより、被測定物における移動量と、予め求めてある関係との比較により、光軸方向位置を算出することができる。
また、上記発明において、注目領域探索部は、基準状態からX線光軸を傾動させる方向に対応して探索領域を限定するようにしてもよい。
傾動方向により注目部位の移動方向は定まるので、その方向に探索領域を限定することにより、探索時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図であり、図2は基準状態におけるX線測定光学系と被測定物との位置関係を説明する図、図3は基準状態から傾動操作を行った後の傾斜状態におけるX線測定光学系と被測定物との位置関係を説明する図である。
このX線検査装置1は、X線発生装置11とX線検出器12とで構成されるX線測定光学系13と、被測定物Sを載置するステージ14と、駆動機構17と、装置全体の制御を行う制御系20とにより構成される。また、駆動機構17は、ステージ14を直交するXYZ方向(ステージ面をXY面とする)に並進駆動するためのステージ駆動機構15と、X線発生装置11のX線出射点を回転中心としてX線検出器12を傾動する傾動機構16とからなる。
制御系20は汎用のコンピュータ装置により構成されるが、そのハードウェアをさらにブロック化して説明すると、CPU21と、入力装置であるキーボード22およびマウス23と、液晶パネルなどの表示装置24と、メモリ25とにより構成される。
また、CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、X線画像作成部31、X線画像表示制御部32、駆動信号発生部35(傾斜状態形成信号発生部33、ステージ追尾移動信号発生部34を含む)、基準画像記憶部36、傾斜画像記憶部37、特徴情報抽出部38、注目部位探索部39、移動量算出部40、光軸方向位置算出部41とに分けられる。
また、メモリ25は、基準画像記憶領域51と傾斜画像記憶領域52とを備えている。
なお、後述するように注目部位の光軸方向の位置が既知の標準試料により求めた移動量と光軸方向の位置との関係を利用する場合は、さらに校正データ記憶領域53も備えている。
X線測定光学系13のうちX線発生装置11は、X線出射点となるX線管を備えている。
X線検出器12は、X線管に対向するように配置されるIIと、このIIの後側に一体的に取り付けられたCCDカメラとからなり、IIが透視X線を検出することにより形成した蛍光像をCCDカメラで撮影することにより、透視X線像の映像信号が出力されるようにしてある。X線検出器12には傾動機構16が付設されており、X線発生装置11のX線管の位置を回転中心としてX線検出器12を旋回できるようにしてある。傾動機構16は、X線検出器12を旋回駆動するための駆動用モータが搭載され、CPU21からの傾動のための駆動信号(後述する駆動信号発生部35からの制御信号)に基づいてX線検出器12を傾動する。
ステージ14は、ステージ面方向であるXY方向とステージ面に垂直なZ方向との3次元方向にスライドすることができるように構成してあり、ステージ駆動機構15により駆動される。ステージ駆動機構15は、XYZ方向の3軸方向駆動用モータが搭載され、CPU21からのステージ駆動のための駆動信号(後述する駆動信号発生部35からの制御信号)に基づいてステージ14を並進移動する。
次に、CPU21の各機能ブロックについて説明する。
X線画像作成部31は、X線検出器12から送られてきた透視X線像の映像信号を、次々とデジタル画像に変換し、画像データを作成する制御を行う。
X線画像表示制御部32は、X線画像作成部31により作成されたX線画像データを表示装置24に表示する制御を行う。
傾斜状態形成信号発生部33は、被測定物Sの注目部位Spが、図2に示すようにX線検出器12の受光面でのX線光軸Jの通過点Sq近傍に投影されるようにステージ14の位置を調整した第一の状態(すなわち基準状態)であるときに、その状態から傾動させて(傾動角度(θ))、図3に示すようにX線光軸Jの位置がX線光軸Jの位置になるまで傾けた第二の状態(すなわち傾斜状態)にする駆動信号を、傾動機構16に送る制御を行う。このときの傾動角度(θ)は、注目部位Spが傾動後もX線検出器12の受光面に投影されうる角度範囲内にしてある(後述するステージ追尾移動部34によりステージ14上の被測定物S(注目部位Sp)が連動して移動している)。
ステージ追尾移動信号発生部34は、図2、図3に示すように、基準状態でのX線光軸Jとステージ14の載置面とが交差する交点Pが、そのまま傾斜状態のときのX線光軸Jとステージ面との交点Pとなるように、傾動動作に連動してステージ14を水平移動させる駆動信号をステージ駆動機構15に送る制御を行う。具体的には、X線出射点と交点Pとの距離をAとすると、水平方向にA・tan(θ)の移動を行う。
基準画像記憶部36は、図2で示した基準状態において、被測定物Sの注目部位Spを含んだX線画像を撮影し、基準画像記憶領域51に画像を蓄積する制御を行う。
傾斜画像記憶部37は、図3で示した傾斜状態において、被測定物Sの注目部位Spを含んだX線画像を撮影し、傾斜画像記憶領域52に画像を蓄積する制御を行う。
図4(a)は図2の基準状態において、また、図4(b)は図3の傾斜状態において、それぞれの状態で撮影した基準画像、傾斜画像の一例を示す図である。
基準状態では、被測定物Sの注目部位SpがX線検出器12の受光面のX線光軸通過点近傍に投影されるように位置調整してあり、また、X線検出器12は一般的にX線光軸が受光面の中心を通過するように形成してあるので、図4(a)に示すように、基準状態でのX線画像の注目部位Spは、ほぼ画面の中央付近に映し出されている。
これに対し、傾斜状態では、被測定物Sの注目部位Spについての光軸方向の位置(ステージ面からの垂直距離(図2のα))が遠ざかるにつれて、図4(b)に示すように、注目部位Spが中央から離れた位置に映し出されている。
特徴情報抽出部38は、基準画像から注目部位を識別するための特徴情報を抽出する制御を行う。特徴情報の抽出は、公知のパターン認識技術を用いることにより行う。例えば図4(a)の基準画像では、基準画像に含まれる注目部位Spの近傍の画像領域Ssを基準パターンとして記憶することにより、これを特徴情報として抽出する。あるいは、注目部位の近傍の画像についてそのヒストグラムの平均値や標準偏差を特徴量パラメータとして計測し、これを特徴情報として抽出するようにしてもよい。
注目部位探索部39は、特徴情報抽出部38により抽出された特徴情報に基づいて、傾斜画像中の注目部位を探索する制御を行う。例えば図4(a)でパターン認識を用いて画像領域Ssを特徴情報として抽出した場合は、図4(b)に示した傾斜画像中において画像領域Ssと一致する領域Ss’を探索することによりこの部分が注目部位であると認識する。また、特徴量パラメータを用いて特徴情報を抽出した場合は、特徴量パラメータと一致する領域を注目部位と認識する。
なお、傾動方向によって、傾斜状態のときに注目部位が移動する方向は定まるので、注目部位探索部39が探索する際に、基準状態からX線光軸を傾動させる方向に対応して探索領域を画像の半分に限定しておく。
移動量算出部40は、基準画像に撮影された注目部位と傾斜画像に撮影された注目部位との画像上の位置の比較により注目部位の移動量(D)を算出する。
図5は、図4(a)の基準画像および図4(b)の傾斜画像から算出する移動量(D)を説明する図である。パターン認識により求めた2つの画像上での注目部位Spの位置の差から移動量Dが算出される。
光軸方向位置算出部41は、算出した移動量(D)に基づいて注目部位の光軸方向の位置を算出する。 光軸方向の位置の算出方法としては、近似式を用いて算出する方法と、標準試料による校正値を利用する方法とがある。
前者の近似式を用いる方法について説明する。図2に示すように、X線出射点からステージ14面までの距離をA、ステージ面から注目部位までの距離をα、X線出射点から受光面までの距離をBとする。
この場合、三角関数を用いた簡単な計算により、移動量Dとの間で下記の式(1)が成立する。
D=Bαcosθsinθ/(A+αcosθ) (1)
式(1)において、Aはステージ14を調整したときの(Z方向の)設定パラメータとして与えられ、また、Bは装置固有のパラメータとして与えられる。θについても傾動時の設定パラメータとして与えられることから、結局、移動量Dを測定することにより、ステージ面から注目部位までの距離αを、一義的に求めることができる。
また、後者の標準試料による校正データを利用する方法について説明する。この場合は、予め、ステージ14面から注目部位Spまでの距離αが既知である複数の標準試料を用意しておく。例えば、αが0mm、5mm、10mm、15mmである標準試料を用意する。そして、これらについて1つずつステージ14に載置して、基準状態と傾斜状態(傾動角度がθであるとき)とにおける移動量Dを計測し、ステージ面から注目部位Spまでの距離αと移動量Dとの関係(校正データ)を校正データとして求め、校正データ記憶領域53に記憶しておく。
被測定物についての移動量Dを計測したときに、記憶された校正データとの比較により、被測定物の注目部位の高さを計算により算出することができる。
次に、X線検査装置1による動作について説明する。図6は本装置により注目部位のX線光軸方向の位置を求める際の動作フローを説明するフローチャートである。
まず、ステージ上に被測定物Sを載置し、表示装置24の画面を見ながら注目部位をX線光軸の通過位置(例えば画面中央)にくるように調整して基準状態を形成する(S101)。この位置調整は手動で行うことができるが、例えば、マウス23などで注目部位Spの位置を指定することにより、指定位置がX線光軸通過位置になるように自動的に移動させるようにしてもよい。
続いて、基準状態において、X線画像を撮影し(図4(a)参照)、これを基準画像として記憶する(S102)。
続いて、傾動機構16により角度θの傾動を行うとともに、ステージ14を追尾移動することにより、X線検出器12を傾斜状態に移行させる(S103)。
続いて、傾斜状態において、X線画像を撮影し(図4(b)参照)、これを傾斜画像として記憶する(S104)。
続いて、基準画像の注目部位Spについてパターン認識を行い、注目部位Spの特徴情報を抽出する(S105)。
続いて、傾斜画像について、傾動により注目部位が移動する側の片側領域に対し、抽出した特徴情報と一致する部分の探索を行う(S106)。
続いて、基準画像と傾斜画像との画像比較を行い、基準画像にて抽出した注目部位Spの像と、傾斜画像の探索により見出した注目部位Spとの位置の差から移動量(D)を算出する(S107)。
そして、算出した移動量(D)に基づいて、近似式(1)により(あるいは校正データ記憶領域53を参照することにより)、注目部位SpのX線光軸方向の位置を算出する(S108)。
以上の処理により、ステージ面から注目部位までの距離αが求まる。さらに、X線出射点からステージ14面までの距離A、X線出射点から受光面までの距離Bは既知であるので注目部位での拡大倍率(B/(A+α))も求めることができる。
上記実施形態の変形実施例について説明する。
上記実施形態では、画像上の位置の比較により注目部位の移動量(D)を算出する際に、図5により説明したように、パターン認識により求めた2つの画像上での注目部位Spの位置の差から、直接、移動量Dを算出したが、これに代えて、画像上の位置の比較を行った上で注目部位Spの位置の差分がなくなるまでステージ14を移動させ、ステージの移動距離から注目部位の移動量(D)を求めることもできる。
本発明は、傾動機構を備えたX線検査装置に利用することができる。
本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図。 基準状態におけるX線測定光学系と被測定物との位置関係を説明する図。 傾斜状態におけるX線測定光学系と被測定物との位置関係を説明する図。 基準状態と傾斜状態での注目部位を含むX線画像の表示例を示す図。 基準状態と傾斜状態とでの注目部位の移動量を説明する図。 本発明による動作例を説明するフローチャート。
符号の説明
1: X線検査装置
11: X線発生装置(X線源)
12: X線検出器
13: X線測定光学系
15: ステージ駆動機構
16: 傾動機構
20: 制御系
25: メモリ
31: X線画像作成部
32: X線画像表示制御部
33: 傾斜状態形成信号発生部
34: ステージ追尾移動信号発生部
36: 基準画像記憶部
37: 傾斜画像記憶部
38: 特徴情報抽出部
39: 注目部位探索部
40: 移動量算出部
41: 光軸方向位置算出部
51: 基準画像記憶領域
52: 傾斜画像記憶領域
53: 校正データ記憶領域

Claims (4)

  1. 可動ステージを挟んでX線発生装置とX線検出器とが対向配置され、可動ステージに載置された被測定物の透視像を測定するX線検査装置において、
    X線発生装置のX線出射点とX線検出器の受光面とを結ぶ法線軸であるX線光軸を傾動させる傾動機構と、
    被測定物の注目部位がX線検出器の受光面のX線光軸通過点近傍に投影されるように可動ステージの位置を調整した基準状態にて撮影した基準画像を蓄積する基準画像記憶部と、
    傾動機構を駆動してX線光軸を基準状態から旋回し注目部位がX線検出器の受光面に投影される角度範囲内で傾斜状態にする傾斜状態形成部と、
    基準状態および傾斜状態におけるX線光軸と交差するステージ面上の交点の位置が一致するようにX線光軸の傾動動作に連動してステージを移動させるステージ追尾移動部と、
    傾斜状態にて撮影した注目部位を含む傾斜画像を蓄積する傾斜画像記憶部と、
    基準画像から注目部位を識別するための特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
    特徴情報に基づいて傾斜画像中の注目部位を探索する注目部位探索部と、
    基準画像内に撮影された注目部位と傾斜画像内に撮影された注目部位との画像上の位置に基づいて注目部位の移動量(D)を求める移動量算出部と、
    移動量(D)に基づいて注目部位の光軸方向の位置を算出する光軸方向位置算出部とを備えたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 光軸方向位置算出部は、所定の近似式を用いて注目部位の光軸方向の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 注目部位の光軸方向の位置が既知である標準試料により求めた移動量(D)と光軸方向の位置との関係を蓄積した校正データ記憶領域をさらに備え、光軸方向位置算出部は移動量(D)とともに、校正データ記憶領域に蓄積された移動量(D)と光軸方向の位置の関係を参照することにより被測定物の注目部位の光軸方向の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  4. 注目部位探索部は、基準状態からX線光軸を傾動させる方向に対応して探索領域を限定することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
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