JP2002243663A - X線透視装置 - Google Patents
X線透視装置Info
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Abstract
位置が判らなくとも、その特定部位の画面上での撮像倍
率を常に正確に計算することのできるX線透視装置を提
供する。 【解決手段】 表示器15の画面上で試料W内の注目部
位Waを指定する手段と、その指定された注目部位Wa
の画面上での移動量を計測する手段を設け、試料Wを載
せた試料テーブル3をX線光軸に直交する平面上で所定
距離Δだけ移動させたときの注目部位Waの画面上での
移動量δを計測して、Δとδの比によって注目部位Wa
の撮像倍率ρを計算することで、試料W内での注目部位
WaのX線光軸方向への位置が不明であっても、その注
目部位Waについての正確な撮像倍率ρを求めることを
可能とする。
Description
欠陥の検査並びに内部構造の調査などの非破壊検査に用
いられるX線透視装置に関する。
元方向に移動可能な試料テーブル上に試料を載せた状態
でX線発生装置からのX線を照射し、試料テーブルを挟
んでX線発生装置に対向配置された2次元X線検出器に
よりその透過X線を検出して、その検出器出力に基づい
て表示器の画面上に試料のX線透過像を表示する。
品の内部構造の調査を行う場合には、X線透過像中にお
ける特定の部位の実寸法や、異物混入検査の場合にはそ
の異物の実寸法を知りたいという要求がある。そこで、
従来のこの種のX線透視装置においては、基本的に下記
に示す方法を用いて撮像倍率ρを算出し、その算出結果
に応じて画面上にスケールバーを表示する機能などを持
たせる等によってこの要求に対応している。
の寸法の倍率、つまり撮像倍率ρの計算は、図7に示す
ように、X線発生装置51のX線出力窓(以下、X線源
51aと称する)とX線検出器52とのなす距離SID
と、同じくX線源51aと試料テーブル53上の試料W
内の実寸法を知ろうとする部位Waとのなす距離SOD
を用いるとともに、X線検出器52のサイズDと、その
サイズDに対応する表示器53のサイズMを用いること
により、 ρ=(SID/SOD)×(M/D) ・・・・(1) によって求めることができる。
においては、上記したSODを正確に知ることが困難で
あり、このことが撮像倍率の計算誤差となって現れる。
すなわち、X線源51aとX線検出器52とのなす距離
SIDは、装置定数並びにこれらのいずれかを移動させ
た場合にはその移動機構に設けたエンコーダ等の出力に
基づいて正確に知ることができ、また、試料テーブル5
3の表面とX線源51aとの距離pについても、同じく
試料テーブル53の移動機構に設けたエンコーダ等に設
けたエンコーダ等の出力から正確に知ることができるも
のの、試料Wの内部における実寸法を計測したい部位W
aの、試料テーブル53の表面からの距離qについては
正確には判らない場合が殆どである。
法を知りたい場合や、試料W内の特定部位がその一端面
から一定の距離の所に位置しているとは限らないような
場合、その異物や特定部位と試料テーブル53の表面と
の距離qが正確に判らず、従ってこの場合、SODは概
略値でしか与えることができない。実際のこの種のX線
透視装置においても、その多くは、撮像倍率の計算に当
たって、X線源51aとX線検出器52とのなす距離S
IDや、X線源位置と試料テーブル53の表面とのなす
距離pについては装置が自動的に入力するが、試料テー
ブル53の表面から試料Wの特定部位までの距離qは人
手により入力するようになっている。
前記した(1)式中におけるSODの値の僅かな違い
が、撮像倍率の計算結果に大きな影響を与える。極端な
例を示せば、(1)式においてM=Dとし、SIDが6
00mmでSODが3mmとした場合には撮像倍率は2
00倍となるが、SODの値が1mmだけ間違っており
実際には2mmであったとすれば、真の撮像倍率は30
0倍となり、大きな誤差が生じてしまうという問題があ
る。
もので、試料中における特定部位の試料テーブルの表面
からの距離が判らなくとも、その特定部位の撮像倍率を
常に正確に計算することのできるX線透視装置の提供を
目的としている。
め、本発明のX線透視装置は、X線発生装置と、3次元
方向への移動機能を備えた試料テーブルと、その試料テ
ーブルの各方向への移動量を計測する計測手段と、上記
試料テーブルを挟んでX線発生装置に対向配置された2
次元のX線検出器と、そのX線検出器からの画素情報に
基づくX線透視画像を表示する表示器を備えたX線透視
装置において、上記表示器に表示されているX線透視画
像上における注目部位を指定する指定手段と、その指定
手段により指定された注目部位の表示器の画面上での移
動量を求める画像移動量演算手段を備えるとともに、上
記試料テーブルをX線発生装置とX線検出器とを結ぶ線
に対して直交する方向に移動させたときの当該試料テー
ブルの移動量と、そのときの上記注目部位の画面上での
移動量を用いて、上記注目部位近傍の撮像倍率を算出す
る演算手段を備えていることによって特徴づけられる
(請求項1)。
量演算手段による画面上での注目部位の移動量の計算手
法として、画像の移動前後における画素情報の相互相関
関数を利用する手法を採用すること(請求項2)が好ま
しい。
指令の付与により上記試料テーブルを自動的に移動させ
るテーブル自動移動手段を備えるとともに、そのテーブ
ル自動移動手段は、上記試料テーブルの移動により画面
上での注目部位の移動量があらかじめ設定された量に達
するように当該試料テーブルの移動量を求めること(請
求項3)とすることができる。
演算手段による画面上での注目部位の移動量の計算に当
たり、あらかじめ入力されている上記2次元X線検出器
による画像の歪みを補正するように構成すること(請求
項4)が好ましい。
X線源と試料の特定部位間の各距離などから撮像倍率を
算出するのではなく、表示器に表示された試料のX線透
過像中で実寸法を知りたい部位を注目部位として指定し
た後、試料テーブルをX線光軸に直交する方向に移動さ
せ、そのときの注目部位の画面上での移動量δを計測し
て、実際の移動量Δと画面上での注目部位の移動量δの
比から撮像倍率を求めることで、所期の目的を達成しよ
うとするものである。
する平面上でΔだけ移動させると、試料内部の注目部位
もΔだけ移動し、画面上の注目部位も移動する。その画
面上での注目部位の移動量δのΔに対する比は、X線光
軸に直交し、かつ、当該注目部位の位置する平面での撮
像倍率を表す。従って、実寸法を知ろうとする部位の試
料内部でのX線光軸方向への位置が不明であっても、そ
の部位における撮像倍率を常に正確に算出することがで
きる。
上での注目部位の移動量の演算に、相互相関関数を利用
すると、注目部位の画面上の重心位置の移動量を正確に
知ることができ、注目部位の画面上でのエッジ部分の移
動量を求める手法等に比して、画像の鮮明度などの影響
を受けることがなく、撮像倍率の精度向上に寄与すると
ころ大である。
倍率の算出指令を与えることによって、自動的に試料テ
ーブルを移動させるように構成するとともに、その移動
量を、注目部位の画面上での移動量が規定量となるよう
に自動的に求めるように構成すれば、撮像倍率の較正に
手間がかからず、かつ、試料テーブルの移動量に人為差
が生じることなく、試料テーブルの移動量を常に撮像倍
率の算出に誤差が生じにくい適度な量とすることができ
る。
ージインテンシファイアと2次元CCDとの組み合わせ
によって構成されるが、CCDを用いて撮影された画像
には、通常、糸巻型の歪みが存在するので、請求項4に
係る発明のように、その2次元X線検出器による画像の
歪みを補正したうえで画面上での注目部位の移動量を算
出して撮像倍率の演算に供すれば、得られる撮像倍率は
より一層高精度なものとなる。
実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形
態の構成図であり、光学的構成を表す模式図と電気的構
成を表すブロック図とを併記して示す図である。
向けて配置され、鉛直方向(z方向)のX線光軸Lに沿
ってX線を上向きに放射する。X線発生装置1の鉛直上
方には、例えばイメージインテンシファイアと2次元C
CDからなる2次元X線検出器2が配設されている。そ
して、これらのX線発生装置1と2次元X線検出器2と
の間に、試料Wを載せるためのカーボン等からなる試料
テーブル3が設けられている。
構3aの各モータを駆動することによって、鉛直のz軸
と、そのz軸に直交する平面、つまり水平面上で互いに
直交するx軸およびy軸の合計3軸方向にそれぞれ独立
的に移動できるようになっている。このテーブル3次元
駆動機構3aの各モータは、コンピュータ11の制御下
にあるモータコントロール回路12によって駆動制御さ
れ、コンピュータ11に接続されているキーボード11
aやマウス11bを操作することによって、試料テーブ
ル3をx,yおよびzの任意の方向に移動させることが
できる。試料テーブル3の各軸方向への移動量は、各軸
に対応して設けられているエンコーダ4x,4yおよび
4zにより検出され、コンピュータ11に取り込まれ
る。
11の制御下に置かれているX線コントロール回路13
によって駆動制御される。また、2次元X線検出器2の
各画素出力は、キャプチャーボード14によってそれぞ
れにデジタル化された後にコンピュータ11に取り込ま
れ、コンピュータ11では、その各画素データに基づく
X線透過像を表示器15に表示する。そして、後述する
ように、キーボード11aないしはマウス11bを操作
することによって、この表示器15の画面上において試
料WのX線透過像中の注目部位Waを指定することがで
きる。なお、2次元X線検出器2あるいはX線発生装置
1がz軸方向に移動できる場合には、その移動量を検出
できるエンコーダが設けられている。
示器15の画面上のX線透過像のうちの注目部位Waを
指定した後、撮像倍率の較正指令を与えると、コンピュ
ータ11は以下に示す手順により、試料テーブル3を一
定の方向、例えばx方向に自動的に移動させ、そのとき
の表示器15の画面上での注目部位Waの移動量を自動
的に求め、その移動量と試料テーブル3の移動量を用い
て注目部位の撮像倍率を算出して記憶する。
る。まず、試料Wを試料テーブル3上に載せてX線を照
射し、表示器15に試料WのX線透過像を表示させ、そ
の画面を見ながら、キーボード11aやマウス11b等
の操作によって試料W内部の注目部位WaがX線検出器
2の視野内、つまり表示器15の画面内に入るように試
料テーブル3を適宜に移動させる。
(A)に模式的に例示するように、キーボード11a並
びにマウス11bを操作して注目部位Waをオペレータ
が指定する。この注目部位Waの指定は、図示のように
注目部位Waを含む方形のエリアAを指定することによ
って行う。コンピュータ11では、このエリアAが指定
されると、図3(B)に示すように、y方向の寸法はそ
のままで、x方向の寸法を、後述する移動の向きに伸ば
したエリアA′を自動的に設定する。これは、以下に示
すように、撮像倍率の算出指令を与えたとき、注目部位
Waの画面上での移動量が設定量となるように自動的に
試料テーブル3をx方向に移動させることから、その移
動後にも注目部位WaがエリアA′内に含まれるように
するためである。
ンピュータ11では、この指令が与えられると、まず、
その時点におけるエリアA′内の全ての画素データを取
り込み、次に、試料テーブル3をX線光軸に直交する平
面上で一定の方向、この例ではx方向に移動させる。こ
の移動は、後述する撮像倍率ρの算出時における誤差が
極力少なくなるよう、表示器15の画面上での注目部位
Waの移動量が、あらかじめ設定されている相当量にほ
ぼ一致するように行われる。この画面上での移動の設定
量は、移動後にも注目部位Waが画面内に入り、かつ、
大きいほどよく、例えば画面の1/3〜1/2程度の適
宜量とされる。
テーブル3のz軸上での位置はエンコーダ4zの出力に
より判っているとともに、X線発生装置1および/また
はX線検出器2がz軸方向に移動できるものについて
は、前記したようにその位置は付属のエンコーダの出力
により判明している。従って、表示器15の画面上にお
ける注目部位Waの概略の撮影倍率は、前記した(1)
式に準じて算出することができる。すなわち、注目部位
Waのz軸方向への位置が、例えば試料テーブル3の表
面上に位置していると仮定し、(1)式を用いてその概
略撮像倍率を算出する。そして、その算出結果を用い
て、画面上での注目部位Waの移動量が設定量となるで
あろう試料テーブル3の移動量を算出し、その算出結果
に基づく量だけ試料テーブル3を移動させ、そのときの
実際の注目部位Waの画面上での移動量を後述する手法
によって算出する。
の距離が不明であることから、この(1)式に準じて求
めた撮像倍率には誤差があり、従って、通常は上記した
試料テーブル3の移動によっては画面上での注目部位W
aの移動量は設定量とは相違したものとなる。この相違
に基づき、試料テーブル3を元の位置に戻したのち、撮
像倍率の概略値を補正したうえで、注目部位Waが画面
上で設定量だけ移動するように再度試料テーブル3をx
方向に移動させてもよい。
をx方向右向きに移動させたが、もし、オペレータが設
定した注目部位Waの画面上での初期位置が、画面の中
心より右にあった場合には、十分な大きさの領域A′が
確保できなくなるため、注目部位Waが画面から逸脱し
ない範囲で左向きに移動させた位置を初期状態として、
上記の動作を開始してもよい。
注目部位Waの画面上での移動量がほぼ設定量と一致し
たものとなれば、そのときの試料テーブル3の当初の位
置決め状態からの移動量Δをエンコーダ4xの出力に基
づいて記憶するとともに、移動後の画面上におけるエリ
アA′内の全ての画素データを取り込む。そして、その
画素データと、移動前に取り込んだエリアA′内の全画
素データの各輝度Iの相互相関関数を演算する。エリア
A′内の座標x,yにおける画素の輝度を、移動前の値
をIM1(x,y)、移動後の値をIM2(x−d,y)と
するとともに、図4に示すように、エリアA′内の画素
を(xi,yj )として、i=1〜n,j=1〜mとすれ
ば、相互相関関数CC(d)は
通りとなり、そのピーク位置から注目部位Waの画面上
の重心のx方向への移動量δを正確に求めることができ
る。このピーク位置の算出には、ピーク位置近傍の3点
もしくは5点のデータをもとに補間計算を行うことで、
このピーク位置の空間分解能を画素分解能以上に高くす
ることが可能となる。例えば1画素が10μmに対応す
る倍率設定においても、その1/10程度まで、すなわ
ちμmオーダーまで計算が可能となる。そして、この画
面上での注目部位Waの移動量δと、先に記憶している
試料テーブル3の移動量Δとから、注目部位Waの撮像
倍率ρを ρ=δ/Δ ・・・・(3) によって算出して記憶する。この撮像倍率ρは、例えば
画面上にスケールバーを表示したり、あるいはマウス1
1bを用いて画面上の2点を選択したときにその2点間
の実寸法を算出して表示するといった公知の機能に活用
される。
法を知りたい注目部位Waの試料W内部でのz方向位置
が判らなくとも、その注目部位Waの画面上での撮像倍
率ρを正確に算出することができる。また、画面上での
注目部位Waの移動量を、試料テーブル3の移動前後の
画素データの相互相関関数を用いて求めているので、像
のエッジ部分の移動量を画像処理により求める場合に比
して、移動量の計測に誤差が殆ど介在することがなく、
撮像倍率の算出結果を正確なものとすることができる。
ラストの大きい部位が相対的に移動量の算出結果を支配
するため、オペレータが注目している部位と、移動量の
計算対象となる画像との同一性を確実にとることがで
き、注目部位の近傍に計算時においてノイズとなる他の
像が存在するような曖昧さを含んだ部位指定において
も、よりオペレータの意図に近い結果を示すことが可能
となり、オペレータに対する操作上の注意を強く促す必
要がない。つまり使いやすいシステムとなり得る。
より、試料テーブル3が自動的に所定方向にほぼ設定量
だけ移動し、しかもその移動量は、撮像倍率の算出時の
誤差が生じないように相当量に設定しているので、人為
差なく常に正確な撮像倍率の算出が可能となる。
は、通常、糸巻型の歪みが生じることが知られており、
このようなCCDを用いた2次元X線検出器2を用いる
場合、画面上での注目部位Waの移動量の算出結果にそ
の歪みの影響が及ぶ可能性がある。そこで、CCDによ
る画像の歪みをあらかじめ計測して記憶しておき、その
歪みを補正したうえで画面上での注目部位Waの移動量
の算出を行うことにより、CCDによる画像の歪みの影
響を受けない撮像倍率を求めることができる。
ず、準備段階として、図6(A)に模式的に示すよう
に、アクリル板51にタングステンワイヤ52を例えば
10mm間隔程度で格子状に配したグリッドファントム
50を用意し、図6(B)に示すように、このグリッド
ファントム50を2次元X線検出器2の受光面に密着配
置してX線を照射する。そして、その状態で2次元X線
検出器2の出力に基づく画像を取り込む。この画像が、
図6(C)に模式的に例示するような糸巻型の歪みを生
じていたとすると、この画像中の各格子点を検出し、画
像の歪みεを表すテーブルとして記憶する。この実測値
に基づくテーブルにない歪みεについては、各格子点の
補間計算により求めることにより、補間テーブルを求め
て記憶する。
した後、補間テーブルを用いて歪みεを較正した画像を
構築し、その較正後の画像上の画素データを用いて、前
記した手法によって注目領域Waの移動量を算出すれば
よい。
算出に当たり、前記した例に代えて、エリアA内の各画
素の移動前後の輝度IM1,IM2を、各x位置においてy
方向に加算したプロファイルで相互相関関数を求めても
よい。この場合の関数は、各画素を図4に示した通りに
表すと、
り、画面上での注目部位Waの移動量δを求めることが
できる。この場合、上記した例に比べてやや精度は劣る
が、計算に要する時間を短縮できるという利点がある。
X線透過像上で、実寸法を知りたい部位を注目部位とし
て指定した後、X線光軸に直交する面上で試料テーブル
を移動させ、そのときの画面上で注目部位の移動量と、
試料テーブルの実際の移動量との比から、画面上の注目
部位の撮像倍率を算出するので、試料中における注目部
位のX線光軸方向への位置が全く不明であっても、常に
正確に撮像倍率を求めることができる。
部位の画面上での移動量の計測に、移動前後の画素デー
タの相互相関関数を用いることにより、X線透過像の鮮
明度等の影響を受けることなく、常に正確な計測が可能
となり、撮像倍率の正確さの向上並びに信頼性に寄与す
るところ大である。
倍率の算出指令を与えることによって、画面上での注目
部位の移動量があらかじめ設定されている適宜量となる
ように自動的に試料テーブルを移動させるように構成す
れば、人為差を生じることなく、常に一定の正確度のも
とに撮像倍率を求めるとこができる。
2次元X線検出器による画像の歪みを補正した上で画面
上での注目部位の移動量を求めることによって、2次元
X線検出器による画像の歪みの有無や大小に係わらず、
常に正確な撮像倍率の計算が可能となる。
表す模式図と電気的構成を表すブロック図とを併記して
示す図である。
う際の手順を示すフローチャートである。
うに当たっての注目部位Waの指定の仕方を説明するた
めの模式図であり、(A)および(B)はそれぞれ試料
テーブル3の移動前後の表示器15の画面を表す図であ
る。
て注目部位Waの移動量を求める際の画素の位置情報の
説明図である。
移動前後の画面上のエリアA内の画素データの相互相関
関数の計算結果を示すグラフである。
器2による画像の歪みを補正する方法の例の説明図であ
る。
の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 X線発生装置と、3次元方向への移動機
能を備えた試料テーブルと、その試料テーブルの各方向
への移動量を計測する計測手段と、上記試料テーブルを
挟んでX線発生装置に対向配置された2次元のX線検出
器と、そのX線検出器からの画素情報に基づくX線透視
画像を表示する表示器を備えたX線透視装置において、 上記表示器に表示されているX線透視画像上における注
目部位を指定する指定手段と、その指定手段により指定
された部位の表示器の画面上での移動量を求める画像移
動量演算手段を備えるとともに、上記試料テーブルをX
線発生装置とX線検出器とを結ぶ線に対して直交する方
向に移動させたときの当該試料テーブルの移動量と、そ
のときの上記注目の画面上での移動量を用いて当該注目
部位近傍の撮像倍率を算出する演算手段を備えているこ
とを特徴とするX線透視装置。 - 【請求項2】 上記画像移動量演算手段は、画像の移動
前後における画素情報の相互相関関数を利用して上記注
目部位の移動量を求めることを特徴とする請求項1に記
載のX線透視装置。 - 【請求項3】 撮像倍率の算出指令の付与により上記試
料テーブルを自動的に移動させるテーブル自動移動手段
を備えるとともに、そのテーブル自動移動手段は、上記
試料テーブルの移動により画面上での注目部位の移動量
があらかじめ設定された量に達するように当該試料テー
ブルの移動量を決定することを特徴とする請求項1また
は2に記載のX線透視装置。 - 【請求項4】 上記画像移動量演算手段は、あらかじめ
入力されている上記2次元X線検出器による画像の歪み
を補正したうえで注目部位の画面上での移動量を算出す
ることを特徴とする請求項1,2または3に記載のX線
透視装置。
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