JP5985970B2 - 放射線断層撮影装置およびプログラム - Google Patents

放射線断層撮影装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線断層撮影装置における対象を載置するテーブル(table)の高さを制御する技術に関する。
従来、被検体を側方から光学的なカメラ(camera)で撮像して得られた画像に基づいて、被検体の鉛直方向の中心位置を判定し、この中心位置を、撮影空間の中心軸に合わせるようにテーブルを制御する放射線断層撮影装置が提案されている。この放射線断層撮影装置によれば、スカウト(scout)像の撮影準備における操作者の作業手数を減少して、検査時間の短縮を図ることができる(特許文献1、図1,段落16〜19等参照)。
特開2006−187422号公報
しかしながら、この放射線断層撮影装置では、カメラを被検体の側方に設置する必要があるため、カメラが操作者による作業上の障害となる。
このような事情により、操作者による作業上の障害となるような機器を設置することなく、スカウト像の撮影準備のためのテーブルの高さ制御を行うことを可能にする技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
対象が載置される高さ可変のテーブルと、
前記対象より高い位置に設置されている深度センサであって、該深度センサから前記対象までの距離を測定する深度センサ(sensor)と、
前記測定された距離に基づいて、前記対象の上側体表面の高さを特定する特定手段と、
前記対象の上側体表面の高さに基づいて、前記テーブルを制御する制御手段とを備えた放射線断層撮影装置を提供する。
第2の観点の発明は、
前記テーブルにおける前記対象の載置面の高さを検知する検知手段と、
前記特定された上側体表面の高さと前記検知されたテーブルの高さとに基づいて、前記対象の鉛直方向の特定位置を決定する決定手段とを備えており、
前記制御手段は、前記特定位置が撮影空間の中心軸と鉛直方向で実質的に一致するよう、前記テーブルの高さを制御する上記第1の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第3の観点の発明は、
前記深度センサが、該深度センサから前記対象までの距離を、互いに異なる複数の方向に沿って測定する上記第1の観点または第2の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記特定手段が、前記対象の全部における上側体表面の高さのうち最も高い高さを特定する上記第3の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記特定手段が、前記対象の一部における上側体表面の高さのうち最も高い高さを特定する上記第3の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記特定手段が、前記対象の一部における上側体表面の平均の高さを特定する上記第3の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記対象の一部が、前記対象の胸部、腹部または頭部に相当すると推定された部分である上記第5の観点または第6の観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記決定手段が、前記特定された上側体表面の高さと前記載置面の高さとの中間の高さを前記特定位置に決定する上記第1の観点から第7の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第9の観点の発明は、
前記深度センサが、赤外線または超音波を用いた3次元深度センサである上記第1の観点から第8の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第10の観点の発明は、
前記深度センサが、前記撮影空間を形成するガントリ(gantry)の上部に設置されている上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第11の観点の発明は、
前記対象の体軸方向における前記対象の上側体表面の高さを表すグラフを表示する表示手段をさらに備えている上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置を提供する。
第12の観点の発明は、
コンピュータ(computer)を、上記第1の観点から第11の観点のいずれか一つの観点の放射線断層撮影装置における制御手段として機能させるためのプログラム(program)を提供する。
上記観点の発明によれば、対象より高い位置に設置された深度センサを用いて、対象の上側体表面の高さを特定し、この高さに基づいてテーブルの高さを制御することができる。その結果、操作者による作業上の障害となるような機器を設置することなく、スカウト像の撮影準備のためのテーブルの高さ制御を行うことが可能になる。
本実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示すブロック(block)図である。 被検体の上側体表面の高さを特定する処理を説明するための図である。 被検体の厚みを求める処理を説明するための図である。 被検体の鉛直方向の中心位置が撮影空間の中心軸と一致するように撮影テーブルを上昇させる処理を説明するための図である。 クレードル(cradle)をスカウトスキャン開始位置まで水平移動させる処理を説明するための図である。 被検体の真上から見た画像Pと上側体表面の高さのグラフ(graph)Gとを対応付けて表示したディスプレイ(display)画面の例を示す図である。 本実施形態に係るX線CT装置によるテーブル制御処理のフロー図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明は限定されない。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るX線CT装置1は、走査ガントリ10と、撮影テーブル20と、操作コンソール(console)30とを有する。
走査ガントリ10は、被検体40にX線を照射し、その透過X線を検出して投影データ(data)を収集する。
走査ガントリ10は、不図示の回転部と、ガントリ回転駆動部16とを有する。回転部は、円環状であり、アイソセンタ(iso-center)ISOと呼ばれる撮影空間Bの中心軸を中心に回転する。被検体40は、アイソセンタISOを含む撮影空間B内に配置される。ガントリ回転駆動部16は、回転部を回転駆動する。
回転部には、X線管12と、X線管制御部13と、X線検出器14と、データ収集部15とが搭載されている。
X線管12は、X線焦点からX線を発し、撮影空間B内に配置された被検体40に向けてX線を照射する。
X線管制御部13は、高電圧発生回路を含んでおり、X線管12にその高電圧の電力を供給して、X線管12にX線を発生させる。また、この高電圧発生回路を制御することにより、X線管12に供給される管電圧および管電流を制御し、X線管12から発せされるX線の線質や線量を制御する。
X線検出器14は、撮影空間Bを挟んでX線管12と対向するように配置されている。X線検出器14は、2次元的に配列された複数の検出素子を有する。検出素子は、入射されたX線の強度に応じた電気的な信号を出力する。X線検出器14は、このような構成により、X線管12から放射され被検体40を透過したX線を検出する。
データ収集部15は、X線検出器14を構成する各検出素子の出力をデジタルデータとして収集する。データ収集部15は、スカウトスキャンにおいては、スカウトデータを収集し、本スキャンにおいては、複数ビューの投影データを収集する。収集されたデータは、後述する画像生成部33に送信される。
撮影テーブル20は、被検体40を載置し、走査ガントリ10の撮影空間Bに搬送する。撮影テーブル20は、クレードル(cradle)21と、テーブル駆動部22とを有する。クレードル21は、被検体40が載置される載置面を有する。テーブル駆動部22は、撮影テーブル20の昇降およびクレードル21の水平直線移動を行う。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル21の水平直線移動方向をz軸方向、鉛直方向をy軸方向、z軸方向およびy軸方向に垂直な水平方向をx軸方向とする。
操作コンソール30は、操作者によるX線CT装置1の操作を受け付けたり、走査ガントリ10によって収集された投影データを基に画像を再構成したりする。操作コンソール30は、スキャン条件設定部31と、スキャン制御部32と、画像生成部33と、操作部34と、表示部35とを有する。なお、これらは、制御バス39を介して互いに接続されている。操作コンソール30は、例えば、コンピュータにより構成されており、所定のプログラムを実行することにより、操作コンソール30として機能する。
スキャン条件設定部31は、操作者による操作部34の操作に応じてスキャン条件を設定する。スキャン条件設定部31は、手入力によりスキャン条件を設定することもできるし、プリセット(preset)されている複数のスキャン条件の中から1つのスキャン条件を読み出し、必要に応じてその一部を変更して設定することもできる。スキャン条件には、例えば、撮影部位、スキャン範囲、被検体の頭尾方向(ヘッドファースト/フットファースト(head-first/foot-first)の別)、X線管12の管電圧、回転部の回転速度などが含まれる。
スキャン制御部32は、設定されたスキャン条件に基づき、ガントリ・テーブル制御部17を介して、X線管制御部13、ガントリ回転駆動部16、およびテーブル駆動部22を制御して、スカウトスキャンや本スキャンを実行させ、データ収集部15にスカウトデータや複数ビュー(view)の投影データを収集させる。
画像生成部33は、収集されたスカウトデータを基にスカウト像を生成したり、収集された複数ビューの投影データを基に断層像を再構成したりする。
操作部34は、例えば、キーボード(keyboard)、マウス(mouse)などにより構成される。操作部34は、操作者からの操作を受け付ける。
表示部35は、例えば、液晶モニタ(monitor)により構成される。表示部35は、操作画面や、スカウト像、断層像などを表示する。
走査ガントリ10は、その内部に、ガントリ・テーブル制御部17を有している。また、走査ガントリ10は、撮影テーブル20が設置されている側の面の上部に、ガントリディスプレイ部18と、センサ部19とを有している。なお、ガントリ・テーブル制御部17は、発明における特定手段、検知手段、決定手段、および制御手段の一例である。
ガントリ・テーブル制御部17は、操作コンソール30の制御バス39と接続されている。ガントリ・テーブル制御部17は、スキャン制御部32からの制御を受けて、X線管制御部13、ガントリ回転駆動部16、およびテーブル駆動部22を制御し、スカウトスキャンや本スキャンを実施する。また、ガントリ・テーブル制御部17は、ガントリディスプレイ部18およびセンサ部19と接続されている。ガントリ・テーブル制御部17は、必要に応じて、ガントリディスプレイ部18やセンサ部19からの入力信号に基づいて、ガントリ回転駆動部16やテーブル駆動部16を制御する。また、ガントリ・テーブル制御部17は、必要に応じて、各種の画像や情報を、ガントリディスプレイ部18のディスプレイに表示する。
ガントリディスプレイ部18は、タッチパネル(touch-panel)式のGUIを備えたディスプレイを有している。ガントリディスプレイ部18は、ガントリ・テーブル制御部17、制御バス(bus)39を介して、スキャン条件設定部31と接続されている。これにより、ガントリディスプレイ部18は、操作者からタッチパネル操作を受けて、X線CT装置1に係る各種の操作や設定を行うことができる。また、ガントリディスプレイ部18は、各種の設定画面、グラフ表示、画像などをディプレイ上に表示することができる。
センサ部19は、RGBカメラ19cと、深度センサ19dとを有している。RGBカメラ19cは、例えば、CCDカメラである。RGBカメラ19cは、クレードル21に載置された被検体40を撮像し、その画像信号を出力する。深度センサ19dは、例えば、赤外線方式の3次元深度センサである。深度センサ19dは、クレードル21に載置された被検体40に向けて赤外線を照射し、その反射線を検出して、赤外線源から被検体40の上側体表面における各位置までの深度を表す信号を出力する。センサ部19としては、例えば、マイクロソフト(Microsoft)社製のキネクト(Kinect)(登録商標)センサなどを用いることができる。
ガントリ・テーブル制御部17は、スカウトスキャンを開始する際に、その準備として、撮影テーブル20の高さとクレードル21の水平位置とを自動で制御する。以下、この制御について詳しく説明する。
ガントリ・テーブル制御部17は、深度センサ19dの出力信号に基づいて、被検体40の上側体表面の高さを特定する。
図2は、被検体40の上側体表面の高さを特定する処理を説明するための図である。
まず、ガントリ・テーブル制御部17は、被検体40の一部の領域に、上側体表面の高さを検出するターゲットエリアT(target area)Aを設定する。ターゲットエリアTAは、例えば、クレードル21におけるz軸方向の範囲で定義される。本例では、設定されたスキャン条件に含まれる被検体40の頭尾方向(ヘッドファースト/フットファースト)などの情報に基づいて、被検体40の胸部に対応するz軸方向の範囲を大まかに見積もり、その範囲をターゲットエリアTAとして設定する。ターゲットエリアTAは、胸部のほか、頭部、腹部などに対応する範囲とすることもできる。
次に、ガントリ・テーブル制御部17は、深度センサ19dの出力信号に基づいて、赤外線の各照射方向αごとに、深度センサ19dの赤外線源から被検体40の上側体表面までの深度r(α)を求める。
そして、照射方向αごとに、赤外線源の位置Psの情報と、その照射方向αと、照射方向αにおける深度r(α)とから、照射方向αで照射される赤外線の先にある被検体40の上側体表面の位置P(α)を幾何学的に求める。この上側体表面の位置P(α)の鉛直方向の高さHo(α)は、位置P(α)のy軸方向の成分として特定される。そこで、ここでは、被検体40における任意の(x,z)座標での上側体表面の高さHo(x,z)を、先に求めた各位置P(α)ごとのx,y,z軸方向の成分から特定する。そして、ターゲットエリアTA内の各座標(x,z)における高さHo(x,z)から、被検体40の代表的な高さHorepを特定する。代表的な高さHorepとしては、例えば、最も高い高さHomaxや、平均の高さHoaveなどを考えることができる。本例では、代表的な高さとして、最も高い高さHomaxを採用する。
ガントリ・テーブル制御部17は、撮影テーブル20の昇降駆動系における制御信号や、リンク機構などに付されたスケール(scale)の読取り信号などを基に、クレードル21の載置面の高さHcを検知する。例えば、昇降駆動に用いられるステッピングモータ(stepping motor)の制御信号あるいは出力信号などから検知する。
ガントリ・テーブル制御部17は、図3に示すように、被検体40のターゲットエリアTAにおける代表的な高さHorepと、クレードル21の載置面の高さHcとから、被検体40のターゲットエリアTAにおける鉛直方向の厚みtを、Δ(Horep−Hc)として特定する。そして、クレードル21の載置面から厚さtの半分t/2だけ高い位置を、被検体40の鉛直方向の中心位置Aと決定し、その中心位置の高さをHaとする。つまり、中心位置Aは、被検体40のターゲットエリアTAにおける代表的な高さHorepと、クレードル21の載置面の高さHcとの中間の高さにある位置である。この被検体40の中心位置Aは、撮影テーブル20の高さを変化させたとき、それに追従する。
ガントリ・テーブル制御部17は、スカウトスキャン準備開始のコマンド(command)の入力を受けて、図4に示すように、被検体40の鉛直方向の中心位置Aの高さHaが、アイソセンタのISOの高さHisoに一致するまで、撮影テーブル20を上昇させる制御を行う。撮影テーブル20の上昇が完了したら、設定されたスキャン条件に含まれている撮影部位から、スカウトスキャン開始位置となるクレードル21の水平位置を特定する。そして、図5に示すように、クレードル21の水平位置がそのスカウトスキャン開始位置に一致するまで、クレードル21を水平移動させる制御を行う。
ガントリディスプレイ部18は、スカウトスキャン開始準備のコマンドの入力を受けて、次のような処理を行う。ガントリディスプレイ部18は、RGBカメラ19cの画像信号を基に、座標変換を含む画像処理を行って、被検体40をその真上から見たときの画像Pを繰り返し作成する。また、ガントリディスプレイ部18は、深度センサ19dの出力信号を基に、被検体40の上側体表面の高さのz軸方向における変化を表すグラフGを繰り返し作成する。グラフGは、例えば、z軸方向における各位置zごとに、x軸方向に並ぶ複数の座標(x,z)での被検体40の上側体表面の高さHo(x,z)のうち最も高い高さまたは平均の高さを1つのビンで表す棒グラフとする。ガントリディプレイ部18は、作成した画像PおよびグラフGをディスプレイ画面にリアルタイム(real time)表示する。
図6に、画像PおよびグラフGが表示されたディスプレイ画面の例を示す。画像PおよびグラフGは、例えば図6に示すように、共通のz軸の座標で位置合せして、対応付けて表示する。グラフGは、上記の棒グラフである。画像PおよびグラフG上には、ターゲットエリアTAと、ターゲットエリアTAの中で被検体40の最も高い高さHomaxが存在するz軸上の位置zmとを指し示す印を表示する。これにより、ターゲットエリアTAが実際どこに設定され、どの位置で被検体40の厚みtを求めたかが一目で分かる。この印が不適当な想定外の位置に表示されている場合は、被検体40の厚みtが誤まって求められている可能性がある。この場合には、操作者は、クレードル21の自動制御を停止し、撮影テーブル20の高さの調整を手動制御に切り替える。
以下、本実施形態に係るX線CT装置におけるスカウトスキャン準備処理の流れを説明する。
図7は、本実施形態に係るX線CT装置におけるスカウトスキャン準備処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。なお、ステップ(step)S1〜S4は、操作者による処理であり、ステップS5以降が、X線CT装置1による撮影テーブル20の自動制御処理である。
ステップS1では、操作者50が、ガントリディプレイ部17のタッチパネルを操作して、所定のスキャン条件を読出し、必要に応じて内容を変更をしてスキャン条件を設定する。
ステップS2では、撮影テーブル20を被検体40が載りやすい適当な高さまで下降させる。あるいは、そのような適当な高さになっているかを確認する。
ステップS3では、被検体40を撮影テーブル20のクレードル21に載置する。
ステップS4では、ガントリディプレイ部17のタッチパネルを操作して、スカウトスキャン準備処理開始のコマンドを送る。
ステップS5では、ガントリ・テーブル制御部17が、深度センサ19dの出力信号を基に、各座標(x,z)ごとに被検体40の上側体表面の高さHo(z)を検出する。
ステップS6では、ガントリ・テーブル制御部17が、被検体40の胸部に対応するz軸方向の範囲を見積もり、この範囲ににターゲットエリアTAを設定する。
ステップS7では、ガントリ・テーブル制御部17が、ターゲットエリアTA内において検出した各座標(x,z)における被検体40の上側体表面の高さHo(x,z)の中で、最も高い高さHomaxを、被検体40のターゲットエリアTAにおける代表的な高さHorepとして特定する。
ステップS8では、ガントリ・テーブル制御部17が、クレードル21の載置面の高さHcを特定する。
ステップS9では、ガントリ・テーブル制御部17が、被検体40のターゲットエリアTAにおける代表的な高さHorepと、クレードル21の載置面の高さHcとから、被検体40のターゲットエリアTAにおける厚みtを求める。
ステップS10では、ガントリ・テーブル制御部17が、クレードル21の載置面からt/2だけ高い位置を、被検体40の中心位置Aに決定する。
ステップS11では、ガントリ・テーブル制御部17が、RGBカメラ19cの出力信号に基づいて、被検体40を真上から見たときの画像Pの繰り返し生成を開始する。また、ガントリ・テーブル制御部17は、深度センサ19dの出力信号に基づいて、被検体40の上側体表面の高さのz軸方向における変化を表すグラフGの繰り返し生成を開始する。ガントリディスプレイ部18は、画像PおよびグラフGのリアルタイム表示処理を開始する。このとき、画像PおよびグラフG上に、ターゲットエリアTAと、被検体40の代表的な高さHorepとして特定した最も高い位置Homaxが存在するz軸座標zmとを指し示す画像を表示する。
ステップS12では、ガントリ・テーブル制御部17が、被検体40の中心位置Aの高さHaが、アイソセンタの高さHisoと一致するように、撮影テーブル20を上昇させる。
ステップS13では、ガントリ・テーブル制御部17が、撮影テーブル20の上昇終了後、クレードル21を、設定されたスキャン条件に含まれるスキャン範囲のスキャン開始位置まで水平移動させる。
以上、本実施形態によれば、被検体40より高い位置に設定された深度センサ19dを用いて、被検体40の上側体表面の高さを特定し、この被検体40の上側体表面の高さHoとクレードル21の載置面の高さHcとに基づいて、被検体40の鉛直方向の中心位置Aを決定し、その中心位置Aが撮影空間の中心軸ISOに一致するよう撮影テーブル20の高さを制御することができる。その結果、操作者による作業上の障害となるような機器を設置することなく、スカウト像の撮影準備のための撮影テーブル20の高さ制御を行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、深度センサで測定した深度を基に被検体の中心位置を決定しているため、光学的なカメラで撮像した画像を基に中心位置を決定する場合と比較して、精度よく安定に、被検体の中心位置を決定することができる。光学的なカメラで撮像した画像中の被検体の位置や大きさは、そのカメラと被検体との距離に応じて変化するため、被検体の中心位置を正確に特定することが難しく、テーブルの高さ制御において精度が甘くなる。
なお、発明は、上記実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態・変形が可能である。
例えば、被検体40における上側体表面の最も高い高さHomaxや被検体40における鉛直方向の厚みt、被検体40の中心位置Aの高さHaなどの特定方法は、本実施形態に限定されず、種々の方法が考えられる。
具体的には、被検体40における上側体表面の代表的な高さHorepは、ターゲットエリアTAを設定せず、被検体40の全体における上側体表面の高さHo(z)から求めてもよい。
また、本実施形態では、被検体40の中心位置Aを、クレードル21の載置面から被検体40の厚みtの半分の距離だけ高い位置としているが、これに限定されず、例えば、クレードル21の載置面から被検体40の厚みtの2/5や3/5の距離だけ高い位置としてもよい。
また、本実施形態では、深度センサ19dは、走査ガントリ10に設置されているが、走査ガントリ10とは異なる場所、例えば、撮影室の天井などに設置してもよい。さらに、深度センサ19dは、赤外線を用いるタイプに限定されず、超音波やレーザ光を用いるタイプであってもよい。
また、本実施形態は、X線CT装置であるが、コンピュータを、このようなX線CT装置の制御手段として機能させるためのプログラム、このプログラムが記憶された記憶媒体などもまた、発明の実施形態の一例である。
また、本実施形態は、X線CTスキャンを行うX線CT装置であるが、発明は、X線CT装置とPETまたはSPECTとを組み合わせたPET−CT装置やSPECT−CT装置などにも適用可能である。
1 X線CT装置
10 走査ガントリ
12 X線管
13 X線管制御部
14 X線検出器
15 データ収集部
16 ガントリ回転駆動部
17 ガントリ・テーブル制御部
18 ガントリディスプレイ部
19 センサ部
19c RGBカメラ
19d 深度センサ
20 撮影テーブル
21 クレードル
22 テーブル駆動部
30 操作コンソール
31 スキャン条件設定部
32 スキャン制御部
33 画像生成部
34 操作部
35 表示部
39 制御バス
40 被検体

Claims (10)

  1. 対象が載置される高さ可変のテーブルと、
    前記対象より高い位置に設置され、前記対象に対して赤外線、超音波又はレーザ光を互いに異なる複数の方向に沿って照射して、その反射を検出する深度センサであって、該深度センサから前記対象までの距離を、前記互いに異なる複数の方向に沿って測定する深度センサと、
    前記測定された複数の距離に基づいて、前記対象の上側体表面の代表的な高さを特定する特定手段と、
    前記対象の上側体表面の代表的な高さに基づいて、前記テーブルを制御する制御手段とを備えた放射線断層撮影装置。
  2. 前記テーブルにおける前記対象の載置面の高さを検知する検知手段と、
    前記特定された上側体表面の代表的な高さと前記検知されたテーブルの高さとに基づいて、前記対象の鉛直方向の特定位置を決定する決定手段とを備えており、
    前記制御手段は、前記特定位置が撮影空間の中心軸と鉛直方向で実質的に一致するよう、前記テーブルの高さを制御する請求項1に記載の放射線断層撮影装置。
  3. 前記特定手段は、前記対象の全部における上側体表面の高さのうち最も高い高さを前記代表的な高さとして特定する請求項1又は2に記載の放射線断層撮影装置。
  4. 前記特定手段は、前記対象の一部における上側体表面の高さのうち最も高い高さを前記代表的な高さとして特定する請求項1又は2に記載の放射線断層撮影装置。
  5. 前記特定手段は、前記対象の一部における上側体表面の平均の高さを前記代表的な高さとして特定する請求項1又は2に記載の放射線断層撮影装置。
  6. 前記対象の一部は、前記対象の胸部、腹部または頭部に相当すると推定された部分である請求項または請求項に記載の放射線断層撮影装置。
  7. 前記決定手段は、前記特定された上側体表面の代表的な高さと前記載置面の高さとの中間の高さを前記特定位置に決定する請求項に記載の放射線断層撮影装置。
  8. 前記深度センサは、前記撮影空間を形成するガントリの上部に設置されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  9. 前記対象の体軸方向における前記対象の上側体表面の高さを表すグラフを表示する表示手段をさらに備えている請求項1から請求項のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置。
  10. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の放射線断層撮影装置における制御手段として機能させるためのプログラム。
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