JP2009125275A - X線撮影装置 - Google Patents

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貴紘 黒木
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Abstract

【課題】撮影する可能性のある部位を判断し、記憶している撮影条件からその部位に対する撮影条件へと絞り込みを行うX線撮影装置を提供する
【解決手段】X線を照射する、検査室内を移動可能なX線照射部001と、X線照射部001の移動、X線照射方向、及びX線照射を制御する照射制御部100と、X線を検出するX線検出器002と、検出されたX線に基づき透視画像を作成する画像作成部003と、X線照射部001の検査室内における特定位置及びX線照射方向を照射制御部100から取得し、X線の撮影条件の複数の要素の中でX線照射部001の種類、特定位置、及びX線照射方向の3要素を基に撮影条件を絞り込む撮影条件管理部005と、絞り込んだ撮影条件を選択可能に表示させる表示制御部004とを備え、照射制御部100及び画像作成部003は絞り込んだ撮影条件から選択された撮影条件に基づきX線の照射及び透視画像の作成を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体を臥位、立位、及び座位といった状態に配置し、その状態で被検体の頭、胸、腹、又は足などの様々な部位の撮影を行うことが可能なX線撮影装置に関する。
X線撮影は、デジタル画像を生成する固定された検出器であるFPD(Flat Panel Detector)や移動可能な検出器であるCR(Computed Radipgraphy)等の様々なX線検出器を組み合わせて、被検体の全身を撮影対象として撮影を行う。すなわち、X線撮影装置では被検体の頭から足までの全ての部位が撮影対象となる。そして、各部位を撮影対象とした場合、その部位の特性に応じてX線の照射時間や照射の強さなどのX線条件、撮影サイズ、X線画像に対するマークの付加、X線画像の回転、X線画像の反転、及びフィルタの選択といった撮影条件が異なっている。そのため、医師や検査技師などの操作者(以下では、単に「操作者」という。)は、X線撮影装置に予め部位毎に最適な撮影条件を「プリセット情報」として登録しておくことが多い。そして、これらのプリセット情報は、X線撮影装置の運用の形態によっては、撮影方向、体格、年齢区分に応じて同じ撮影対象でもさらに細分化されて登録されていることも少なくない。そのため、通常、X線撮影装置では、数百から数千の撮影条件が装置に登録されている。
そして従来、放射線科情報管理システム(RIS:Radiology Information System)を利用している場合は、RIS装置から送付されてくる検査情報を基に自動的に撮影条件を読み込ませる技術(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
特開2000−308631号公報
しかし、追加撮影や救急患者などRISを利用しない場合やRISから送付されてこない撮影を行う場合、術者が手動で適切な撮影条件を選択し装置に読み込ませる必要がある。そのような操作者が手動で撮影条件を選択する場合には、登録されている撮影条件を一覧にして操作者に提示しその中から操作者に適切な撮影条件を選択させる必要がある。しかし、記憶している全ての撮影条件をそのまま表示した場合、膨大な撮影条件の一覧の中から目的の撮影条件を探し出す必要があるため、短時間で適切な撮影条件を選択することは困難である。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、X線照射手段の検査室内での位置などの物理的な条件で撮影することができる可能性のある部位を自動的に判断し、記憶している撮影条件からその部位における撮影条件への絞り込みを行ない、操作者に絞り込んだ撮影条件の一覧を選択可能に表示するX線撮影装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のX線撮影装置は、検査室内を移動可能に構成され、被検体に向けてX線管球からX線を照射するX線照射手段と、撮影条件に基づいてX線照射を制御する照射制御手段と、前記被検体を通過した前記X線を検出するX線検出手段と、前記検出されたX線に基づきX線画像を作成する画像作成手段と、前記X線照射手段の前記検査室内における特定位置及び前記X線照射方向を前記照射制御手段から取得し、前記撮影条件の複数の要素の中で前記X線照射手段の種類、特定位置、及びX線照射方向の3要素を基に前記X線の撮影条件を絞り込む撮影条件抽出手段と、前記絞り込んだ前記撮影条件を選択可能に表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記照射制御手段及び前記画像作成手段は前記絞り込んだ前記撮影条件から選択された撮影条件に基づき前記X線の照射及び前記X線画像の生成を行うことを特徴とするものである。
請求項1に記載のX線撮影装置によると、X線照射手段の、種類、検査室内における位置、及びX線照射方向を基に撮影条件を自動的にある程度の個数に絞り込むことができる。これにより、操作者はある程度の個数に絞り込まれた撮影条件の中から必要とする撮影条件を選択することが可能となる。したがって、請求項1に記載のX線撮影装置は、X線撮影における撮影条件の選択に掛かる時間の短縮に寄与することができ、RISなどとの連携が無い場合でも効率的なX線撮影に寄与することが可能となる。
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係るX線撮影装置について説明する。図1は本発明に係るX線撮影装置の機能を表すブロック図である。また、図2は本実施形態に係るX線撮影装置が配置された検査室内部の透視図である。
本実施形態に係るX線撮影装置は図2に示すように、検査室200の中にX線照射部001a及びX線照射部001b(以下の説明では、X線照射部001a及びX線照射部001bを区別しないときには単に「X線照射部001」という。)、並びに、X線検出器002a及びX線検出器002b(以下の説明では、X線検出器002a及びX線検出器002bを区別しないときには単に「X線検出器002」という。)が配置されている。このように複数のX線照射部001が配置されることで、臥位や立位など様々な体位で撮影を行なうことで、様々な部位の撮影を行うことができる。さらに、X線照射部001が複数あることで、緊急患者などが運ばれてきた場合にも、固定のX線検出器002以外の様々な場所でX線撮影を行うことができる。
X線照射部001には、図1に示すユーザインタフェース006が配置されておいる。このユーザインタフェース006は入力部008及び表示部007を有している。操作者はこのX線照射部001に配置されたユーザインタフェース006を使用してX線照射部001の移動やX線の照射方向の設定などの操作を行うことが可能である。また検査室200の外には操作室があり、ユーザインタフェース006が設置されており、操作室内から前述のX線照射部001及びX線検出器002などを制御することも可能である。
本実施形態に係るX線撮影装置は、X線撮影を行う撮影モードと、撮影条件の絞込みを行う条件絞込みモードという2つのモードを有する。モード切替部010は、モード選択の指示の入力を受けて、X線撮影装置のいずれかのモードへの切り替えを行う。
(撮影モード)
X線照射部001は、X線管球012及びX線高電圧発生器011で構成されている。照射制御部100により制御されて、X線高電圧発生器011はX線管球012からX線を被検体Pに向けて照射する。照射されたX線は、被検体Pを透過し、X線検出器002に入射する。このX線照射部001が本発明における「X線照射手段」にあたる。
X線検出器002は、例えばFPD(Flat Panel Detector)装置やCR(Computed Radiology)装置が用いられる。FPDは例えばガラス基板上に形成され、X線を電気信号に変換する素子を並べた半導体アレイで形成されるフラットパネル型放射線検出器である。CR装置は持ち運び可能なX線検出器002である。CR装置は救急患者が運ばれてきたときにストレッチャの下に差し込むなどしてX線撮影を行う。以下図2に示すX線検出器002a及びX線検出器002bはFPD装置として説明する。FPD装置は図2に示すように検査室200に固定して設置されている。X線検出器002において、透過X線が検出され、X線管球012によるX線の照射に同期して、検出結果を順次デジタルデータ(画像データ)化する。すなわち、一照射に対して一フレームの画像データを生成する。そして、生成した画像データを画像作成部003へ送る。このX線検出器002が本発明における「X線検出手段」にあたる。
統括制御部009は、X線照射部001を制御する照射制御部100、及び撮影条件管理部005を有している。そして、統括制御部009は、X線照射部001及びX線検出器002の動作の制御を行う。この制御には、X線照射部001及びX線検出器002の位置の制御や、X線の照射時間などのX線条件、撮影サイズ、自動的なX線画像へのマークの付加、X線画像の回転、X線画像の反転、及びフィルタの選択などといった撮影条件の設定が含まれる。この撮影条件の設定は条件絞込みモードにより絞り込まれた撮影条件を利用して操作者によって入力部008から入力された撮影条件に基づいて、照射制御部100を介してX線照射部001、及びX線検出器002に対して行われる。
照射制御部100は、後述する条件絞込みモードにより絞り込まれた撮影条件を利用して操作者によって入力部008から入力された撮影条件に基づいて、X線照射部001のX線照射の条件などの撮影条件の設定及びX線照射のタイミングの制御などを行う。この照射制御部100が本発明における「照射制御手段」にあたる。
画像作成部003は、画像データを記憶領域に記憶するとともに、空間フィルタなどの画像処理を行った後、表示階調処理を施し、ビデオ信号に変換しX線画像を生成する。さらに、画像作成部003は、表示制御部004へ作成したX線画像を出力する。この画像作成部003が本発明における「画像作成手段」にあたる。
表示制御部004は、画像作成部003より入力されたX線画像をモニタなどの表示部007に表示させる。この表示制御部004が本発明における「表示制御手段」にあたり、表示部007が本発明における「表示手段」にあたる。
(条件絞込みモード)
X線照射部001は、X線照射部001a又はX線照射部001bのいずれかを使用してX線撮影を行うかが操作者により選択可能である。このいずれのX線照射部001を使用するかが本発明における「X線照射手段の種類」にあたる。操作者は、前述のX線照射部001に配置されたユーザインタフェース006又は操作室に配置されたユーザインタフェース006が有する入力部008であるX線照射部選択ボタンなどを押下することで、いずれのX線照射部001を使用するかをX線撮影装置に入力する。ここで、本実施形態ではX線照射部001が複数あるが、本発明におけるX線撮影装置はX線照射部001が1つでも動作可能である。そして、本実施形態ではX線照射部001が複数あるため、操作者によりX線照射部001の種類の入力が行われているが、X線照射部001が1つの場合にはX線照射部001を選択する必要がないので、操作者によるX線照射部001の種類の入力が行われない。
また、X線照射部001は、検査室200の天井からつるされている。X線照射部001は図2に示す座標210で示すX軸及びY軸方向に天井に平行に移動可能である。このX軸又はY軸方向に移動することによって、検査室200内に配置された被検体に対し適切な距離や適切な水平方向の位置などを確保できる。
また、X線照射部001におけるX線管球012は図3に示すように照射方向の変更が可能に取り付けられている。図3はX線照射部001におけるX線管球012の模式図である。図2における矢印208及び矢印209は、各X線管球012の角度の変更を示している。X線照射部001aのX線管球012は矢印208のように角度を変更することで照射方向が変更される。同様に、X線照射部001bのX線管球012は矢印209のように角度を変更することで照射方向が変更される。
また、X線照射部001は、座標210におけるZ軸方向すなわち、天井に直交する方向に移動可能である。このZ軸方向に移動させることで、頭、胸、腹、又は足など被検体における高さが異なる各部位に対する適切な位置が確保できる。
例えば、被検体をX線検出器002bの前に立たせて胸の部分のX線を撮影する場合、操作者はまずX線照射部001bを選択するという指示を入力部008を用いて照射制御部100に入力する。さらに、操作者がユーザインタフェース006を用いて照射制御部100へX線照射部001bの移動の指示を送信することで、X線照射部001bはX線検出器002bの前の位置まで移動する。また、操作者は胸の高さに合わせてX線照射部001bの高さを合わせる。さらに、操作者は被検体の胸の部分にX線が当たるようX線照射部001bを移動させ、さらに照射方向を設定することで微調整する。このようにすることで、X線照射部001により適切な場所から被検体に向けてX線を照射することが可能となる。
照射制御部100は、方向検出部102及び位置検出部101を有している。照射制御部100は、X線照射部001の移動の制御を行う。具体的には、照射制御部100は、図2の座標210におけるX方向及びY方向の位置を把握する水平方向のセンサを有している。このセンサは例えばエンコーダなどであり、X線照射部001が一定量移動するためのX方向への回転数、Y方向への回転数を把握している。そして、水平方向のセンサはX線照射部001をXY方向に移動させるための駆動部に内蔵されている。また、照射制御部100は、座標210におけるZ方向のX線照射部001の位置を把握する垂直方向のセンサを有している。このセンサも例えばエンコーダなどであり、X線照射部001の天井からの高さを把握するためのZ方向への回転数を把握している。この垂直方向のセンサはX線照射部001をZ方向に移動させるための駆動部に内蔵されている。さらに、照射制御部100は、X線管球012の角度を把握するためのセンサを有している。このセンサもエンコーダなどである。そして、真下(Z方向)の向きを0として図2の矢印208及び矢印209において正のX方向へX線管球012を振った場合の角度をプラス何度、負のX方向へX線管球012を振った場合の角度をマイナス何度という情報に対応する回転数を把握している。この角度を把握するセンサはX線管球012の角度を変更するための駆動部に内蔵されている。
照射制御部100は、入力部008からのX線照射部001を移動させる所望の位置の入力を受けて、該入力に従ってX線照射部001の移動を行う。具体的には、操作者は、X線照射部001を移動させるのに、入力部008から図2における座標210のX、Y、Zの各座標を入力する。照射制御部100は、入力された各座標を受けて、入力されたX、Y方向の位置に一致するようにX線照射部001を移動させ、水平方向のセンサにより計測した距離が所望の距離に達すると移動を停止する。また、照射制御部100は、入力されたZ方向の高さに一致するようにX線照射部001を移動させ、垂直方向のセンサにより計測した距離が所望の距離に達すると移動を停止する。また、操作者は入力部008からX線管球012の角度を入力する。照射制御部100は、入力された角度を受けて、入力された角度に一致するようにX線管球012を回転させ、回転角度を図るセンサにより計測した角度が所望の角度も達すると回転を停止する。
さらに、照射制御部100は、方向検出部102及び位置検出部101を有している。位置検出部101は、図2及び図3に示すように検査室200を4分割した空間である領域201、領域202、領域203、及び領域204として把握している。
位置検出部101は、図4に示すように検査室200における水平方向の位置の基準として、X方向の閾値401、及びY方向の閾値402を記憶している。ここで、図4はX線撮影装置が配置された検査室200を上から見た平面図である。位置検出部101は、水平方向のセンサからの入力によりX線照射部001のX方向の移動距離を受ける。そして、位置検出部101は、入力されたX方向のX線照射部001の移動距離がX方向の閾値401を超えた場合、X線照射部001の位置を領域201又は領域202と判定する。また、位置検出部101は、水平方向のセンサからの入力によりX線照射部001のY方向の移動距離を受ける。そして、位置検出部101は、入力されたY方向のX線照射部001の移動距離がY方向の閾値402を超えた場合、X線照射部001の位置を領域201又は領域203と判定する。このX線照射部001の水平方向の位置を「空間位置」という。
また、位置検出部101は、図5に示すように検査室200における高さの位置の基準としてZ方向の閾値501を記憶している。ここで、図5はX線撮影装置が配置された検査室200の側面図である。位置検出部101は、垂直方向のセンサからの入力によりX線照射部001のZ方向の移動距離を受ける。そして、位置検出部101は、入力されたZ方向のX線照射部001の移動距離がZ方向の閾値501を超えた場合、領域502又は領域503のいずれかと判定できる。このX線照射部001の垂直方向の位置を「高さ位置」という。そして、「空間位置」及び「高さ位置」を合わせたものを「特定位置」という。
ここで、本実施形態では水平方向及び垂直方向のセンサからX線照射部001の移動距離の入力を受けているが、X線照射部001の駆動部の精度が高い場合には、直接入力部008から入力された座標を基に空間位置を求めてもよい。
このように、位置検出部101は、入力されたX線照射部001の位置情報、X線管球012の角度情報、閾値401、閾値402、及び閾値501を用いることで、X線照射部001が検査室200内を8分割した空間のどこに位置するかを把握することが可能である。そして、位置検出部101は把握した、X線照射部001が検査室内200の空間である、領域201、領域202、領域203、又は領域204のいずれに位置するかの情報、及び、領域502又は領域503のいずれに位置するかの情報を撮影条件管理部005へ出力する。ここで、本実施形態ではX線照射部001の水平方向の位置及び垂直方向の位置を利用して撮影条件の絞込みを行っているが、これは、撮影条件の絞込みが大まかなものでよい場合いには水平方向の位置だけでも可能である。
方向検出部102は、X線管球012の角度を測るセンサからX線管球012の移動した角度の入力を受ける。そして、方向検出部102は、入力された角度を基にX線管球012の状態が、図6に示すX線照射方向のいずれにあたるかを求める。ここで、本実施形態では正確な角度の確認のため角度を測るセンサから角度の入力を受けているが、X線管球012を回転させる駆動部の精度が高い場合には入力部008から直接角度の入力を受けてもよい。
本実施形態ではX線管球012の向きは図6に示す7つの角度を有する。すなわち、X線照射方向は7つ存在する。したがって、入力部008からは図6の7つの角度のうちいずれかが入力される。ここで図6はX線管球012の向きを説明するための図である。X線管球012aの状態を角度0とし、X線管球012bが角度30度、X線管球012cが角度90度、X線管球012dが角度120度、X線管球012eが角度−30度、X線管球012fが角度−90度、X線管球012gが角度−120度、である。ただしこの角度は、より詳細な撮影条件の絞込みを行う場合にはさらに細かく分けてもよいし、より粗い撮影条件の絞込みを行う場合にはさらに大まかに分けてもよい。したがって、この角度はX線撮影装置の運用に合わせて決定することが好ましい。
具体的には、方向検出部102は、X線管球012の回転した角度の入力をセンサから受けて、X線管球012a、X線管球012b、X線管球012c、X線管球012d、X線管球012e、X線管球012f、又はX線管球012gのいずれの状態であるかを判断することによりX線照射方向を取得する。方向検出部102は取得したX線照射方向を撮影条件管理部005へ出力する。
さらに、照射制御部100は、操作者により選択されたX線照射部001の種類すなわちX線照射部001a又はX線照射部001bのいずれを使用するかの情報を、撮影条件管理部005に出力する。ここで、本実施形態ではX線照射部001が複数あるため、照射制御部100はX線照射部001の種類を撮影条件管理部005に出力しているが、X線照射部001が1つの場合には、照射制御部100から撮影条件管理部005へX線照射部001の種類は出力されない。
撮影条件管理部005は、X線照射部001の位置情報、X線の照射方向、及びX線照射部001の種類の組み合わせとそれに対応する撮影部位及びX線検出器002の部位/検出器特定テーブルを記憶している。この部位/検出器特定テーブルは例えば図7に示すようなテーブルである。図7は部位/検出器特定テーブルの一例の図である。図7では説明のため11個の例しか挙げていないが、これは実際には何百といった列の一例であることを示す。図7におけるX線管球の列701では、X線照射部001bのX線管球012を「1」、X線照射部001aのX線管球012を「2」としている。また、図7における撮影位置を表わす列702では、図2に示す領域201をI、領域202をII、領域203をIII、及び領域204をIVとしている。また、図7における照射方向の列703では、図6に示すX線管球012aの方向をa,X線管球012bの方向をb,X線管球012cの方向をc,X線管球012dの方向をd,X線管球012eの方向をe、X線管球012fの方向をf、X線管球012gの方向をgとしている。さらに、図7における高さを表わす列704では、X線照射部001が図5に示す領域502に位置する場合に(1)、図5に示す領域503に位置する場合に(2)としている。ここで、撮影部位を一意に特定するためにはより細かいX線照射部001の位置情報や被検体の身長など、より多くの情報が必要である。そのため、この部位特定テーブルでは撮影部位を一意に特定はせずに複数の候補までに絞り込むことができる。したがって、図7に示すように部位/検出器特定テーブルには各条件の1つの組み合わせに対応する撮影部位及びX線検出器002として複数が記載されている。ここで、図7に示す撮影部位の列705に記載されている「P−A」とはPosterior−Anteroの略で「体の後面から前面」という撮影方向を表わす。同様に、「A−P」はAntero−Posteriorの略で「体の前面から後面」という撮影方向を表わす。これは、首や腹の撮影、テーブルに寝転がって撮影をする際に使用するものである。また、LATは、Lateralの略で「体の側面」を撮影するものである。また「開口」とは「口を開けての撮影」を指す。
さらに、撮影条件管理部005は、撮影部位と撮影条件との対応が記載された撮影条件テーブルを有している。この撮影条件テーブルは例えば図8に示すようなテーブルである。図8は撮影条件テーブルの一例の図である。撮影条件は撮影部位及びX線検出器002が決定すれば一意的に決定するものである。そして、撮影部位の候補が複数ある場合には対応する撮影条件も複数存在する。そのため、撮影条件テーブルでは1つの撮影部位及びX線検出器002の候補に対して1つの撮影条件が特定され、複数の候補に対しては複数の撮影条件が抽出されることになる。したがって、図8に示すように撮影条件テーブルでは各撮影部位及びX線検出器002に対応する撮影条件が記載されている。ここで、撮影条件は予め操作者により登録されており、撮影条件管理部005は登録された撮影条件を記憶している。
撮影条件管理部005は、位置検出部101から入力されたX線照射部001の検査室200内での位置の情報、方向検出部102から入力されたX線管球012のX線の照射方向、及び照射制御部100から入力されたX線照射部001の種類を基に、図7に示す部位/検出器特定テーブルを参照して入力に対応する撮影部位をいくつかの候補に特定する。具体的には、照射制御部100から使用するX線管球012として1が入力され、位置検出部101よりX線照射部001が位置する領域がIV、X線照射部001の高さが(1)と入力され、方向検出部102よりX管球012の照射方向がcと入力されると、撮影条件管理部005は、撮影部位及びX線検出器002を、「胸部 立位 A−P」「胸部 立位 P−A」「胸部 立位 LAT」の3つに特定する。さらに、撮影条件管理部005は、特定した部位及びX線検出器002の情報を基に、図8に示す撮影条件テーブルを参照して特定した部位及びX線検出器002に対応する撮影条件に絞り込む。例えば、前述のように撮影部位及びX線検出器002を「胸部 立位 A−P」「胸部 立位 P−A」「胸部 立位 LAT」と特定すると、撮影条件管理部005は、撮影条件を「110kV 200mA 250msec フォト半切・・・」「120kV 200mA 250msec フォト半切・・・」に絞り込む。
撮影条件管理部005は、絞り込んだ撮影条件を表示制御部004へ出力する。この撮影条件管理部005が本発明における「撮影条件抽出手段」にあたる。
表示制御部004は、撮影条件管理部005から入力された複数の撮影条件を予め記憶しているフォーマットに直し、操作者が該複数の撮影条件の中から使用する撮影条件を選択できるように選択可能に表示部007に表示させる。ここで、選択可能な表示とは具体的には、ユーザインタフェース006を操作者が使用して行う使用する撮影条件の選択のための表示である。すなわち、モニタ(表示部007)に表示された撮影条件の一覧を操作者が確認し、マウス(入力部008)を使用してモニタに表示されている撮影条件の一つをクリックした場合に、統括制御部009に撮影条件が入力されるような構成である。図9は撮影条件の選択可能な表示画面の一例の図である。図9に示すよう撮影条件のリスト901が表示部007に表示される。そして、操作者は、入力部008を用いて撮影条件ボタン902をクリックすることで撮影条件の選択をおこなう。ここで、図9では、撮影部位とX線検出器002の種類が撮影条件と一意的に対応しているため、操作者に分かり易いように撮影条件選択ボタンとして撮影部位とX線検出器002の種類が表示されているが、これは撮影条件をそのまま表示してもよい。
次に、図10を参照して本実施形態に係るX線撮影装置における撮影条件の絞込み及びX線撮影の流れを説明する。ここで、図10は本実施形態に係るX線撮影装置における撮影条件の絞込み及びX線撮影のフローチャートの図である。
ステップS001:操作者からの条件絞込みモードへのモード切り替えの指示の入力を受けてモード切替部010がX線撮影装置のモードを条件絞込みモードに切り替える。
ステップS002:操作者からのX線照射部001の種類の選択の入力を受けて、照射制御部100使用するX線照射部001を確定する。さらに、X線照射部001は、X線照射部001の種類を撮影条件管理部005へ出力する。
ステップS003:操作者からの入力を受けて、照射制御部100は、X線照射部001を指定された位置まで移動させる。
ステップS004:位置検出部101は、操作者からの入力を基にX線照射部001が検査室200を図2に示すように4分割した場合の領域201、領域202、領域203、及び領域204のいずれの領域にいるかを取得する。さらに、位置検出部101は取得した領域の情報を撮影条件管理部005へ出力する。
ステップS005:位置検出部101は、操作者からの入力を基にX線照射部001が検査室200を図3に示すように上下2分割した場合の領域502又は領域503のいずれの領域にいるかという高さ情報を取得する。さらに、位置検出部101は取得した高さ情報を撮影条件管理部005へ出力する。
ステップS006:方向検出部102は、操作者からの入力を受けてX線管の角度を取得し、X線管球012のX線の照射方向を取得する。さらに、方向検出部102は取得した照射方向を撮影条件管理部005へ出力する。
ステップS007:撮影条件管理部005は、照射制御部100から入力されたX線照射部001の種類、位置検出部101から入力されたX線照射部001の領域及び高さの情報、及び方向検出部102から入力されたX線管球012のX線の照射方向を元に、部位/検出器特定テーブルを参照し、対応する部位及びX線検出器002の複数の候補を特定する。
ステップS008:撮影条件管理部005は、特定した部位及びX線検出器002の複数の候補を基に、撮影条件テーブルを参照し、対応する複数の撮影条件に表示する撮影条件を絞り込む。撮影条件管理部005は、絞り込んだ撮影条件を表示制御部004へ出力する。
ステップS009:表示制御部004は、操作者が撮影条件を選択して入力できるように選択可能に表示部007に表示させる。
ステップS010:操作者は、ユーザインタフェース006を使用して、撮影条件を選択しX線撮影装置に入力する。
ステップS011:モード切替部010は、X線撮影装置を撮影モードに切り替える。
ステップS012:統括制御部009及びそれに含まれる照射制御部100は、X線照射部001及びX線検出器002に対し、選択された撮影条件に基づいてX線の照射及びX線の検出を行わせる。
ステップS013:画像作成部003は、X線検出器002から入力されたデータを基にX線画像の画像データを作成する。
ステップS014:表示制御部004は、画像作成部003から入力された画像データを基に表示部007にX線画像を表示させる。
ここで、本実施形態では、撮影条件の絞込みを、X線照射部001の種類、X線照射部001の特定位置、及びX線照射方向の3つの要素で行っているが、これはさらに詳細に絞込みを行いたい場合には要素を増やすことも可能である。例えば、FPD装置であるはX線検出器002a及びX線検出器002bはX線照射の位置決めを支援するためのポジショニング支援機能を有しているものもある。このポジショニング支援機能はX線管球012とX線検出器002との中央線が一致しているときの位置を記憶し、X線照射部001が移動するとそれに追従してFPDも移動する機構である。このようにX線検出器002がX線照射の前記X線の照射の位置決めを支援する機能を備える場合には、その支援機能の有効無効を絞込みの要素として加え、部位/検出器特定テーブルに支援機能の有効無効の列を加えてもよい。この場合、支援装置の有効無効は照射制御部100によって取得され撮影条件管理部005に入力される構成となる。またその他の例として、X線検出器002の位置を絞込みの要素として加え、部位/検出器特定テーブルにX線検出器002の列を加えてもよい。この場合、X線検出器002の位置は統括制御部009が有するセンサによって取得され撮影条件管理部005に入力される構成となる。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線撮影装置によれば、X線照射部を撮影を行いたい位置に移動させ、さらにX線の照射方向を決めれば、多数の撮影条件の中からそのX線照射部の位置及び照射方向に対応する複数の候補に絞り込んだ上で、撮影条件が選択可能に表示される。これにより、操作者は絞り込まれて数が減った撮影条件のなかから使用する撮影条件を選択すればよく、容易に必要とする撮影条件を見つけることが可能となる。このように、本実施形態に係るX線撮影装置はX線撮影の効率化に寄与することができ、X線撮影の時間を短縮できるとともに患者の負担も軽減することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態に係るX線撮影装置について説明する。第1の実施形態に係るX線撮影装置では、操作者の入力を受けて、照射制御部100の制御によってX線照射部001が自動的に移動させる構成であった。これに対し、本実施形態に係るX線撮影装置は、操作者が手動で照射制御部100を移動させる構成である。第2の実施形態に係るX線撮影装置のブロック図も図1に表されるブロック図と同様のものである。そして、第2の実施形態に係るX線撮影装置は、方向検出部102及び位置検出部101の動作が第1の実施形態と異なる構成である。そこで、以下の説明では、条件絞込みモードにおける方向検出部102及び位置検出部101の構成について主に説明する。
操作者はX線照射部001を、X線撮影を行うための所望の位置まで手動で移動させる。また、操作者はX線管球012の角度を所望の角度まで移動させる。
位置検出部101は、図2における検査室200の水平方向(XY方向)のX線照射部001の位置を特定するセンサを有している。該センサはX線照射部001をXY方向に移動させる駆動部に内蔵されている。本実施形態では、該センサはX方向のエンコーダ及びY方向のエンコーダの組み合わせである。該センサは検査室の図2における座標210の原点となる隅の点を基準の点として有している。さらに、位置検出部101は、図2おける検査室200の垂直方向(Z方向)、すなわち図5に表わされるX線照射部001のZ方向の位置を特定するセンサを有している。該センサも検査室の図2における座標210の原点となる隅の点を基準の点として有している。本実施形態では、該センサはZ方向のエンコーダである。このX線照射部001の水平方向の位置を「空間位置」、X線照射部001の垂直方向の位置を「高さ位置」という。この位置検出部101が本発明における「位置検出手段」にあたる。
位置検出部101は、図4に示すように検査室200における空間位置の基準として、X方向の閾値401、及びY方向の閾値402を記憶している。位置検出部101は、水平方向のセンサにより操作者が移動させたX線照射部001の移動距離を把握することができる。具体的には、本実施形態では、位置検出部101は、X方向のエンコーダの回転数及びY方向のエンコーダの回転数によりX線照射部001の検査室200内における空間位置を検出する。そして、位置検出部101は水平方向のセンサで計測しているX線照射部001の移動距離がX方向の閾値401を超えた場合、X線照射部001の空間位置が領域201又は領域202と判定できる。また、位置検出部101は水平方向のセンサで計測しているX線照射部001の移動距離がY方向の閾値402を超えた場合、X線照射部001の空間位置が領域201又は領域203と判定できる。
また、位置検出部101は、垂直方向のセンサにより操作者が移動させたX線照射部001のZ方向の移動距離を検出することができる。具体的には、本実施形態では、位置検出部101は、Z方向のエンコーダの回転数によりX線照射部001の検査室200内における高さ位置を把握する。位置検出部101は、図5に示すように検査室200における高さの位置の基準としてZ方向の閾値501を記憶している。そして、位置検出部101は、垂直方向のセンサで計測しているX線照射部001の移動距離が、Z方向の閾値501を超えた場合、X線照射部001の高さ位置が領域502又は領域503のいずれかと判定できる。
このように、位置検出部101は、閾値401、閾値402、及び閾値501を用いることで、X線照射部001が検査室200内を8分割した空間のどこに位置するか(この「空間位置」及び「高さ位置」を合わせた位置を「特定位置」という。)を検出することが可能である。そして、位置検出部101は把握した、X線照射部001が検査室内200の特定位置としての、領域201、領域202、領域203、又は領域204のいずれに位置するかの情報、及び、領域502又は領域503のいずれに位置するかの情報を撮影条件管理部005へ出力する。
方向検出部102は、図6におけるX線管球012の角度を特定するセンサを有している。該センサはX線管球012を回転させる駆動部に内蔵されている。本実施形態では、該センサはエンコーダで構成されている。この方向検出部102が本発明における「方向検出手段」にあたる。
方向検出部102は、X線管球012の角度を特定するセンサにより操作者が移動させたX線管球012の角度を検出することができる。具体的には、本実施形態では、方向検出部102は、エンコーダの回転数によりX線管球012の角度を把握する。そして、X線管球012の角度を把握するセンサによりX線管球012の角度が、X線管球012a、X線管球012b、X線管球012c、X線管球012d、X線管球012e、X線管球012f、又はX線管球012gのいずれであるかを判断することにより照射方向を取得する。方向検出部102は取得した照射方向を撮影条件管理部005へ出力する。
照射制御部100は、操作者から入力されたX線照射部001の種類を撮影条件管理部005へ出力する。
撮影条件管理部005は、入力されたX線照射部001の種類、X線照射部001の特定位置、及びX線照射方向を基に、図7に示す部位/検出器絞込みテーブルを参照して、入力に対応する複数の部位及び検出器の候補を抽出する。さらに、撮影条件管理部005は、抽出した部位及び検出器の候補を基に、図8に示す撮影条件絞込みテーブルを参照し、予め記憶している撮影条件を入力に対応する複数の撮影条件の候補に絞込む。撮影条件管理部005は、絞り込んだ撮影条件を表示制御部004へ出力する。
表示制御部004は、撮影条件管理部005から入力された複数の撮影条件を予め記憶しているフォーマットに直し、操作者が該複数の撮影条件の中から使用する撮影条件を選択できるように選択可能に表示部007に表示させる。
以上のように、本実施形態に係るX線撮影装置は、操作者が手動で移動させたX線照射部001の位置及びX線管球012の角度をセンサにより把握し特定位置及び照射方向を求め、その情報を基に撮影条件の絞込みを行うことができる。これにより、照射制御部100がX線照射部001の移動の制御を行わない場合でも、撮影条件の絞込みを行うことが可能となる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態に係るX線撮影装置について説明する。本実施形態に係るX線撮影装置は、第1の実施形態及は第2の実施形態に係るX線撮影装置において、条件絞込みモードにおいて撮影条件の絞込みを行なった後に、さらにX線撮影装置が移動された場合に再度撮影条件の絞込みを行う構成である。本実施形態に係るX線撮影装置の各機能部の構成は第1の実施形態又は第2の実施形態に係るX線撮影装置と同様である。本実施形態に係るX線撮影装置における機能を表すブロック図も図1に示される構成である。以下では、撮影条件の絞込みがなされた後の再度の撮影条件絞込みの動作について主に説明する。
操作者は撮影条件の絞込みが終了した後そのX線照射部001の位置が不適切な位置だった場合、又は一連の検査で複数の部位の撮影を行うような場合に、再度X線照射部001の移動を行う。この移動は、照射制御部100の制御による移動でも、操作者による手動の移動でもよい。
位置検出部101は、操作者からの再度の入力又は水平方向のセンサにより再度把握されるX線照射部001の位置を基に、検査室200におけるX線照射部001の空間位置を再度求める。また、位置検出部101は、操作者からの再度の入力又は垂直方向のセンサにより再度把握されるX線照射部001の位置を基に、X線照射部001の高さ位置を再度求める。位置検出部101は、現在の特定位置である求めたX線照射部001の空間位置及び高さ位置を再び撮影条件管理部005へ出力する。
方向検出部102は、操作者からの再度の入力又はX線管球012のセンサにより再度把握されるX線管球012の角度を基に、図6に示すX線管球012のX線照射方向を再度求める。方向検出部102は、求めたX線管球012のX線照射方向を再び撮影条件管理部005へ出力する。
撮影条件管理部005は、前回行った絞込みの結果を消去する。さらに、撮影条件管理部005は、再度入力されたX線照射部001の種類、X線照射部001の特定位置、及びX線照射方向を基に、図7に示す部位/検出器絞込みテーブルを参照して、再度の入力に対応する複数の部位及び検出器の候補を再度抽出する。さらに、撮影条件管理部005は、再度抽出した部位及び検出器の候補を基に、図8に示す撮影条件絞込みテーブルを参照し、予め記憶している撮影条件を入力に対応する複数の撮影条件の候補に再度絞込む。撮影条件管理部005は、絞り込んだ撮影条件を表示制御部004へ再度出力する。
表示制御部004は、撮影条件管理部005から入力された複数の撮影条件を予め記憶しているフォーマットに直し、操作者が該複数の撮影条件の中から使用する撮影条件を選択できるように選択可能に表示部007に表示させる。
モード切替部010は、操作者からの撮影条件確定の指示を受けて、X線撮影装置を撮影モードに切り替える。操作者撮影条件の確定の指示は、表示部007に表示された撮影条件を選ぶことでモード切替部010へ出力される。この撮影条件の確定の指示は撮影条件を選択した後に撮影条件を確定するためのボタンなどを押すことで確定する構成でもよい。
次に、図11を参照して本実施形態に係るX線撮影装置の撮影条件の絞込み及び撮影の流れについて説明する。ここで、図11は本実施形態に係るX線撮影装置の撮影条件及び撮影のフローチャートの図である。以下の説明では、第1の実施形態で説明した部分と重複する部分は簡略化して説明する。
ステップS101:操作者からの条件絞込みモードへのモード切り替えの指示の入力を受けてモード切替部010がX線撮影装置のモードを条件絞込みモードに切り替える。
ステップS102:操作者の入力又は操作者の手動により、にX線照射部001は所望の位置に移動される。
ステップS103:操作者の入力又は各センサからの入力を受けて、位置検出部101はX線照射部001の特定位置を求める。
ステップS104:操作者の入力又はセンサからのX線管球012の角度の入力を受けて、X線管球012におけるX線照射方向を求める。
ステップS105:撮影条件管理部005は、照射制御部100から入力されたX線照射部001の種類、位置検出部101から入力されたX線照射部001の領域及び高さの情報、及び方向検出部102から入力されたX線管球012のX線の照射方向を元に、部位/検出器特定テーブルを参照し、対応する部位及びX線検出器002の複数の候補を特定する。
ステップS106:表示制御部004は、絞り込まれた撮影条件を表示部007に選択可能に表示させる。
ステップS107:操作者はユーザインタフェース006を使用し、表示された絞り込まれた撮影条件の中から所望の撮影条件を選択するとともに、撮影条件の確定の指示をモード切替部010に送信する。
ステップS108:モード切替部010は、入力部008からの撮影条件確定の指示を受けて、X線撮影装置のモードを撮影モードに切り替える。
ステップS109:X線照射部001及びX線検出器002は選択された撮影条件に基づきX線撮影を行う。画像作成部003は、入力されたデータを基にX線画像のデータを作成する。表示制御部004は、入力されたデータを基にX線画像を表示部007に表示させる。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線撮影装置はX線照射部001の位置に負わせて撮影条件を絞り込んだ後、再度X線照射部001が移動されると再度の撮影条件の絞込みを行える。これにより、一旦X線照射部001の位置を決めても、その位置が適切でないような場合や、一連の検査で複数の部位の撮影を行うような場合に、再度X線照射部001の位置を変更するだけで、その新しい位置に対応する絞込みが行われた撮影条件が表示される。したがって、撮影条件の再設定が容易となり、本実施形態に係るX線撮影装置はよりX線撮影の効率化に寄与することが可能となる。
本発明に係るX線撮影装置の機能を表すブロック図 本実施形態に係るX線撮影装置が配置された検査室内部の透視図 X線照射部におけるX線管球の模式図 X線撮影装置が配置された検査室を上から見た平面図 X線撮影装置が配置された検査室の側面図 X線管球の向きを説明するための図 部位/検出器特定テーブルの一例の図 撮影条件テーブルの一例の図 撮影条件の選択可能な表示画面の一例の図 第1の実施形態に係るX線撮影装置における撮影条件の絞込み及びX線撮影のフローチャートの図 第3の実施形態に係るX線撮影装置における撮影条件の絞込み及びX線撮影のフローチャートの図
符号の説明
001 X線照射部
002 X線検出器
003 画像作成部
004 表示制御部
005 撮影条件管理部
006 ユーザインタフェース
007 表示部
008 入力部
009 統括制御部
010 モード切替部
011 X線高電圧発生器
012 X線管球
100 照射制御部
101 位置検出部
102 方向検出部

Claims (9)

  1. 検査室内を移動可能に構成され、被検体に向けてX線管球からX線を照射するX線照射手段と、
    撮影条件に基づいてX線照射を制御する照射制御手段と、
    前記被検体を通過した前記X線を検出するX線検出手段と、
    前記検出されたX線に基づきX線画像を作成する画像作成手段と、
    前記X線照射手段の前記検査室内における特定位置及び前記X線照射方向を前記照射制御手段から取得し、前記撮影条件の複数の要素の中で前記X線照射手段の種類、特定位置、及びX線照射方向の3要素を基に前記X線の撮影条件を絞り込む撮影条件抽出手段と、
    前記絞り込んだ前記撮影条件を選択可能に表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記照射制御手段及び前記画像作成手段は前記絞り込んだ前記撮影条件から選択された撮影条件に基づき前記X線の照射及び前記X線画像の生成を行う
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記X線照射手段は前記検査室内に複数配置されており、
    前記照射制御手段は、入力手段によりいずれか一つの前記X線照射手段の指定を受けこれを前記X線照射手段の種類とする、ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記照射制御手段は、前記検査室を複数の空間に分割し、前記X線照射手段の現在の位置の入力を受けて、前記X線照射手段がいずれの前記空間に位置するかを求めることで前記X線照射手段の空間位置を決定し、該空間位置を前記特定位置とすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記照射制御手段は、前記X線照射手段の設置面からの高さの閾値を有しており、X線照射手段の現在の高さの入力を受けて、前記X線照射手段の現在の高さが閾値を越えているか否かを判定することで前記X線照射手段の高さ位置を決定し、前記空間位置及び前記高さ位置をもって前記特定位置とすることを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記X線管球は照射角度変更可能に取り付けられており、
    前記照射制御手段は、前記X線管球の既知の位置からの角度の入力を受けて前記X線照射方向を決定することを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  6. 撮影条件抽出手段は、
    前記X線照射手段の種類、前記特定位置、及び前記X線照射方向の組み合わせとそれに対応する撮影部位及び前記検出手段の種類のデータを有するテーブル、並びに前記撮影部位及び前記検出手段の種類の組み合わせとそれに対応する前記撮影条件のデータを有するテーブルを有しており、
    前記X線照射手段の種類、前記特定位置、及び前記X線照射方向を基に、前記テーブルを参照し、前記撮影部位及び前記検出器の種類を求め、さらに、前記求めた前記撮影部位及び前記検出器の種類に対応した撮影条件を抽出する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  7. 前記X線検出手段は、前記X線照射手段の移動量に応じて移動する機能を有しており、
    前記撮影条件抽出手段は、前記撮影条件を絞り込むための要素に前記機能の有効又は無効の情報を加えて前記撮影条件を絞り込むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  8. 前記X線検出手段の位置を検出する検出器位置検出手段をさらに有し、
    前記撮影条件抽出手段は前記撮影条件を絞り込むための要素に前記X線検出手段の位置を加えて前記撮影条件を絞込むことを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  9. 前記撮影条件抽出手段は、前記撮影条件の抽出を行った後に前記X線照射手段が移動された場合に、再度前記撮影条件の抽出を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
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