JP2024039642A - X線診断装置及びx線診断方法 - Google Patents

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Rie Ikezaki
奈央子 倉富
Naoko Kuratomi
春樹 岩井
Haruki Iwai
由昌 小林
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Abstract

【課題】被検体に負担をかけることがなく検査を行うこと。【解決手段】実施形態に係るX線診断装置は、X線を発生させるX線管と、前記X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、第1取得部、第2取得部及び判定部を備える。第1取得部は、被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する。第2取得部は、被検体が撮像されたカメラ画像を取得する。判定部は、検査プロトコルに対応づけられた、被検体と撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、カメラ画像に基づいて検出された、被検体と撮像位置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線診断装置及びX線診断方法に関する。
従来、X線診断装置を用いた検査では、検査目的や検査部位に応じて被検体のポジショニングが規定されている。また、規定に従ってポジショニングされた被検体について、可視光カメラで部位を認識し、部位を撮像する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、例えば、規定のポジショニングを取ることが難しい(一例として、骨折による痛みや身体障害等)被検体においても、規定のポジショニングで撮像しなければならないため、被検体に身体的負担をかけることがあるため、さらなる改善が必要となる。
特開2010-273931号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、被検体に身体的負担をかけることなく検査を行うことである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るX線診断装置は、X線を発生させるX線管と、X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、第1取得部、第2取得部及び判定部を備える。第1取得部は、被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する。第2取得部は、被検体が撮像されたカメラ画像を取得する。判定部は、検査プロトコルに対応づけられた、被検体と撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、カメラ画像に基づいて検出された、被検体と撮像位置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する。
図1は、実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係るX線診断装置の他の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る検査プロトコルの一例を示すテーブルである。 図4は、実施形態に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るX線診断装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、変形例に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図11は、変形例に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。 図12は、変形例に係るX線診断装置と被検体の位置関係の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係るX線診断装置について説明する。本実施形態に係る装置として、X線診断装置が一般X線撮像装置である場合を例として説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示すブロック図である。また、図2は、X線診断装置の他の構成の一例を示すブロック図である。図1は、立位の被検体PをX線撮像する場合の一般X線撮像装置1の構成の一例であり、図2は、臥位の被検体PをX線撮像する場合の一般X線撮像装置1の構成の一例である。
図1及び図2に示すように、一般X線撮像装置1は、撮像装置10及びコンソール20を有する。撮像装置10は、X線撮像部の一例である。撮像装置10は、X線を発生させるX線管31と、X線管31から発せられ、被検体Pを透過したX線を検出するX線検出器13と、を有する。立位の被検体PをX線撮像する場合、図1に示すように、撮像装置10は、スタンド11、X線管保持装置12、スタンド11に対して移動自在に支持されたX線検出器13、高電圧電源14、絞り制御装置15、駆動回路16及びコントローラ17を有する。
一方、臥位の被検体PをX線撮像する場合、図2に示すように、撮像装置10は、スタンド11に替えて、被検体Pを載置する天板41を備えた寝台42を有する。天板41は、駆動回路16を介してコントローラ17に制御されて、上下方向に移動する。また、同様に、天板41は、長軸方向(Z軸方向)に移動する。
撮像装置10のX線管保持装置12は、X線管31、絞り器32、操作パネル33及びカメラ34を有する。X線管保持装置12は、X線管保持部の一例である。
立位の被検体PをX線撮像する場合、図1に示すように、立位の状態の被検体Pがスタンド11の前に位置する。X線管保持装置12とX線検出器13とは、駆動回路16を介してコントローラ17に制御されて、X線管31の中心の位置とX線検出器13の位置関係を維持するように連動することができる。例えば、スタンド11に支持されたX線検出器13は、X線管31の中心の位置とX線検出器13の略中心の位置とが対向した状態を維持するように、X線管保持装置12の移動に連動してスタンド11に沿って移動する。
また、臥位の被検体PをX線撮像する場合、図2に示すように、臥位の状態の被検体Pが天板41に載置される。この場合も、立位撮像の場合と同様に、X線管保持装置12とX線検出器13とは、駆動回路16を介してコントローラ17に制御されて、X線管31の中心の位置とX線検出器13の位置関係を維持するように連動することができる。
X線検出器13は、2次元に配列された複数のX線検出素子を有する平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)により構成され、被検体Pを透過してX線検出器13に照射されたX線を検出し、この検出したX線に基づいて、X線の撮像データを出力する。この撮像データはコントローラ17を介してコンソール20に与えられる。なお、X線検出器13は、イメージインテンシファイア、TVカメラ等を含むものであってもよい。
X線管31は、高電圧電源14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射する真空管である。X線管31は、被検体Pを挟んでX線検出器13に対向して配置される。また、X線管31は、駆動回路16を介してコントローラ17に制御されて、X線管31の中心の位置とX線検出器13の略中心の位置とが対向した状態を維持するように、X線検出器13の移動に連動する。
高電圧電源14は、変圧器及び整流器等の電気回路から構成され、X線管31に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管31が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置から構成される。
絞り器32は、例えば鉛等のX線を遮断する金属で構成された複数枚の羽根を有する。X線管31によって発生されたX線の照射野を調整する機構を有する。絞り器32は、絞り制御装置15を介してコントローラ17により制御されて、X線管31から照射されるX線の照射範囲を調整する。
操作パネル33は、X線管保持装置12の筐体に設けられ、ユーザが押したときにそれぞれ固有の指示信号をプロセッサに与えるボタン等のハードキーと、表示入力装置とを有する。表示入力装置は、表示部としてのディスプレイ及びディスプレイ近傍に設けられた入力部としてのタッチセンサを有する。
操作パネル33のディスプレイは、一般X線撮像装置1に関する情報を示す画像や、カメラ34で撮像した被検体Pの参照画像等の各種画像を表示する。また、ユーザは、操作パネル33のタッチセンサやハードキーを介して、ディスプレイに表示された画像に対する各種の指示を一般X線撮像装置1に入力することができる。操作パネル33は、このユーザの入力に対応した信号をコンソール20の処理回路24に出力する。
カメラ34は、X線管保持装置12の筐体に設けられる。カメラ34は、例えば、X線管31を保持するX線管保持装置12において、X線が照射される方向と同じ方向のカメラ画像を収集可能な光学カメラである。カメラ34は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサにより構成される。カメラ34は、スタンド11に立位で位置する被検体Pや天板41に臥位で載置された被検体Pの状態を撮像し、撮像した画像を取り込んで、取り込んだ画像を、記憶回路23に出力する。
また、カメラ34は、取り込んだ画像を、コントローラ17を介してコンソール20の処理回路24に出力する。カメラ34には、より広範な被検体Pのカメラ画像が取得可能なように、広角レンズや魚眼レンズが取り付けられてもよい。また、カメラ34は、検査室の天井を含む壁面に設けられてもよい。カメラ34は、可視光カメラである。なお、カメラ34は、可視光カメラに限定されず、赤外線カメラであってもよい。
コントローラ17は、プロセッサ及び記憶回路を少なくとも有する。コントローラ17は、この記憶回路に記憶されたプログラムに従ってコンソール20により制御されて、撮像装置10の各コンポーネントを統括制御する。
一方、コンソール20は、入力インターフェース21、ディスプレイ22、記憶回路23及び処理回路24を有する。本実施形態では、コンソール20は、検査室外に設置される。なお、コンソール20は独立して設けられずともよく、例えばコンソール20の入力インターフェース21及びディスプレイ22の機能を撮像装置10の操作パネル33が担い、記憶回路23及び処理回路24の機能を撮像装置10のコントローラ17の記憶回路及びプロセッサがそれぞれ担ってもよい。
コンソール20の入力インターフェース21は、例えばジョイスティックやトラックボール、トラックボールマウス、キーボード、タッチパネル、テンキー、等の一般的なポインティングデバイスや、X線曝射タイミングを指示するためのハンドスイッチ等により構成され、ユーザの操作に対応した操作信号を処理回路24に出力する。
ディスプレイ22は、例えば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等の一般的な表示出力装置により構成され、処理回路24の制御に従って各種情報を表示する。
記憶回路23は、記憶部の一例である。記憶回路23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶回路23は、例えば、撮像装置10が撮像した撮像データを記憶する。さらに、記憶回路23は、検査プロトコルを記憶する。なお、検査プロトコルの詳細について後述する。
また、記憶回路23は、後述する表示制御機能241、受付機能242、撮像制御機能243、画像生成機能244、第1取得機能245、第2取得機能246、特定機能247、判定機能248、出力機能249、算出機能250及び移動制御機能251を実現するための専用プログラムを格納する。
処理回路24は、一般X線撮像装置1全体の動作を制御する。処理回路24は、例えば、表示制御機能241、受付機能242、撮像制御機能243、画像生成機能244、第1取得機能245、第2取得機能246、特定機能247、判定機能248、出力機能249、算出機能250及び移動制御機能251を有する。
なお、表示制御機能241は、表示制御部の一例である。また、受付機能242は、受付部の一例である。さらに、撮像制御機能243は、撮像制御部及び実行部の一例である。画像生成機能244は、画像生成部の一例である。また、第1取得機能245は、第1取得部の一例である。さらに、第2取得機能246は、第2取得部の一例である。特定機能247は、特定部の一例である。また、判定機能248は、判定部の一例である。さらに、出力機能249は、出力部の一例である。算出機能250は、算出部の一例である。移動制御機能251は、移動制御部の一例である。
本実施形態では、構成要素である表示制御機能241、受付機能242、撮像制御機能243、画像生成機能244、第1取得機能245、第2取得機能246、特定機能247、判定機能248、出力機能249、算出機能250及び移動制御機能251にて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路23へ記憶されている。
処理回路24はプログラムを記憶回路23から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路24は、図2の処理回路24内に示された各機能を有することになる。
なお、図2においては単一の処理回路24にて、表示制御機能241、受付機能242、撮像制御機能243、画像生成機能244、第1取得機能245、第2取得機能246、特定機能247、判定機能248、出力機能249、算出機能250及び移動制御機能251にて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路24を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサは記憶回路23に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路23にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
表示制御機能241は、ディスプレイ22に各種情報を表示する制御を行う。
受付機能242は、ユーザから各種指示を受付ける。例えば、受付機能242は入力インターフェース21を介し、ユーザから撮像指示を受付ける。
撮像制御機能243は、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの実行可能な検査項目を自動的に実行する。撮像制御機能243は、実行部の一例である。撮像制御機能243は、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能と判定された場合に、実行可能な検査項目を実行する。例えば、撮像制御機能243は、X線検出器13、X線管31、絞り器32を制御して、被検体PのX線撮像を行う。具体的には、撮像制御機能243は、ユーザから撮像指示を受付けた場合、後述する移動制御機能251と協働し、被検体Pの撮像部位に対応する位置にX線管31の中心を移動させて、当該位置で被検体PのX線撮像を行わせるよう、X線管31とX線検出器13と絞り器32を制御する。
また、長尺撮像を行う場合は、撮像制御機能243は、移動制御機能251と協働し、長尺画像の撮像範囲を構成する複数の撮像領域の夫々に対応する位置にX線管31の中心を移動させてX線撮像を行う。
画像生成機能244は、X線撮像に基づいて、X線画像を生成する。例えば、長尺撮像を行った場合は、画像生成機能244は、複数の撮像領域のそれぞれで行われたX線撮像に基づいて長尺画像を生成する。画像生成機能244が生成したX線画像及び長尺画像は、記憶回路23に記憶される。
第1取得機能245は、被検体Pに対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する。具体的には、第1取得機能245は、記憶回路23に記憶される検査プロトコルを取得する。ここで、検査プロトコルについて、図3を用いて説明する。図3は、実施形態に係る検査プロトコルの一例を示すテーブルである。
検査プロトコルは、例えば、X線検出器13、X線管31、絞り器32を制御して、被検体Pを撮像し画像を取得するための手順等を規定した情報である。検査プロトコルは、例えば、撮像部位、撮像条件、被検体Pの姿勢、被検体Pの体位、X線管角度、X線検出器位置等のパラメータ群を含む情報である。また、検査プロトコルは、診断対象の検査部位や検査目的に応じてX線診断装置や医用画像処理装置の設定条件やX線条件、撮影テクニック条件等の一連の条件を定めたデータファイルである。
また、少なくとも被検体Pの体位、X線管角度、X線検出器位置によって規定される被検体P、X線検出器13、X線管31の間の相対的な幾何学的位置関係を、第1幾何学的情報ともいう。具体的には、第1幾何学的情報は、検査プロトコルに対応づけられた、被検体Pと撮像装置との幾何学的位置関係である。第1幾何学的情報は、検査プロトコルに対応づけられた、被検体Pの体位、X線管31の角度、X線検出器13の位置を含む。幾何学的情報は、撮像ジオメトリとも呼ばれる。第1幾何学的情報と、後述する第2機が学的情報を含む、幾何学的情報は、被検体Pに対するX線の照射角度、被検体Pに対するX線管31とX線検出器13の位置、被検体Pに対するX線検出器13の角度、被検体Pに対するX線の照射範囲、X線管31から被検体Pまでの距離(SID:Source To Image Distance)等を含む。ここで、第1幾何学的情報について説明する。
第1幾何学的情報は、検査プロトコルに紐づいたパラメータである。第1幾何学的情報は、撮像部位や撮像条件によって異なる。例えば、図3に示すように、撮像部位が肩関節、撮像条件が、PA(Posterior-Anterior:後ろ前)の場合、規定のポジショニングにおいて、被検体Pの体位は、検査側の被検体Pの肩をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して被検体Pの胸部を70度傾けることが定められている。また、X線管31のX線管角度は、被検体Pの頭足方向に対して20度と定められている。さらに、X線検出器13の位置は、被検体Pの胸部側と定められている。
また、ここで、検査プロトコルには、撮像部位が肩関節、撮像条件がAP(Anterior-Posterior:前後)の場合の検査プロトコルが含まれる。これは、例えば、被検体Pが立位(通常の姿勢)できない場合(一例として、足の骨折による痛みや身体障害等)に、臥位の状態で肩関節を撮像できるように作成された検査プロトコルである。この場合、被検体Pの体位は、非検査側の被検体Pの肩をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して、被検体Pの背中を70度浮かせる。また、X線管31のX線管角度は、被検体Pの足頭方向に対して20度である。さらに、X線検出器13の位置は、被検体Pの背中側である。
このように、一般X線撮像装置1は、例えば、通常の姿勢で撮像できない状態にある被検体Pを想定して、複数の検査プロトコルを記憶回路23に記憶させることで、被検体Pの状態に合わせた、身体的負担のかけない姿勢で撮像することができる。
また、撮像部位が肩関節、撮像条件がPAの場合、図4及び図5において、X線診断装置と被検体Pの位置関係の一例を示す。図4は、被検体PをZ軸方向の正の方向から見た図で、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。図5は、被検体PをY軸方向の正の方向から見た図であり、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。なお、検査プロトコルのパラメータはこれに限定されない。
図1及び図2に戻る。第2取得機能246は、被検体Pが撮像されたカメラ画像を取得する。具体的には、第2取得機能246は、記憶回路23に記憶される、カメラ34が撮像した、スタンド11に立位で位置する被検体Pや天板41に臥位で載置された被検体Pが撮像されたカメラ画像を取得する。
特定機能247は、第2幾何学的情報を特定する。具体的には、特定機能247は、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像から被検体Pの解剖学的情報(一例として、被検体Pの骨、骨格、関節、呼吸位相等)を解析する。そして、特定機能247は、解析した解剖学的状態に基づいて、被検体Pが撮像されたカメラ画像に基づいて検出された、被検体Pと撮像装置10との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報を特定する。第2幾何学的情報は、被検体Pが撮像されたカメラ画像に基づいて検出された、被検体Pの体位と、X線管31の角度、X線検出器13の位置を含む。なお、解剖学的情報は、公知の方法により、被検体Pが撮像されたカメラ画像から特定する。ここで、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像から第2幾何学的情報を特定する内容について説明する。
図6に、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像を示す。図6は、X線診断装置と被検体Pの位置関係の一例を示す。図6は、被検体PをX軸方向の正の方向から見た図で、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。図6に示す被検体Pの姿勢は、天板41に臥位で載置されている状態である。また、被検体Pの体位は、X線検出器13に対して、背中を当てる状態である。さらに、X線管31のX線管角度は、被検体Pの頭足方向に対して20度である。また、X線検出器13の位置は、被検体Pの背中側である。
図1及び図2に戻る。判定機能248は、第1取得機能245が取得した検査プロトコルに対応づけられた、被検体Pと撮像装置10との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像に基づいて検出された、被検体Pと、撮像装置10との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する。
具体的には、判定機能248は、第1取得機能245が取得した検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報と、特定機能247が第2取得機能246により、取得された被検体Pが撮像されたカメラ画像から特定した第2幾何学的情報と、を比較し、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致するか否かを判定する。判定機能248は、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致する場合、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能であると判定する。一方で、判定機能248は、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致しない場合、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行不可能であると判定する。
ここで、判定機能248が判定する内容について具体的に説明する。例えば、第1取得機能245が取得した検査プロトコルに含まれる撮像部位が肩関節と仮定する。また、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像を図6に示す被検体Pが撮像されたカメラ画像と仮定する。
判定機能248は、第1取得機能245が取得した撮像部位が肩関節であることから、被検体Pの姿勢は、立位又は臥位のうち、何れか1つであることが特定できる(図3参照)。また、判定機能248は、特定機能247が特定した被検体Pの姿勢は、臥位であることから、図6における検査プロトコルは、撮像部位が肩関節、撮像条件がAPであることが特定できる。
そして、判定機能248は、第1取得機能245が取得した、撮像部位が肩関節、撮像条件がAPに紐づけられた第1幾何学的情報(図3参照)と、特定機能247が特定した第2幾何学的情報と、を比較する。判定機能248は、第1幾何学的情報と、被検体Pの画像を図6に示す被検体Pの画像に示す第2幾何学的情報と、を比較すると、被検体Pの体位及びX線管31のX線管角度が一致しない。
具体的には、被検体Pの体位について、第1幾何学的情報は、「非検査側の肩をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して、背中を70度浮かせる」状態に対し、第2幾何学的情報は、「X線検出器13に対して、背中を当てる」状態である点が一致しない。
また、X線管31のX線管角度について、第1幾何学的情報は、「被検体Pの足頭方向に対して20度である」状態に対し、第2幾何学的情報は、「被検体Pの頭足方向に対して20度である」状態である点が一致しない。したがって、判定機能248は、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致しないため、検査が不可能と判定する。
出力機能249は、判定結果を出力する。具体的には、出力機能249は、表示制御機能241に対して、判定機能248が判定した判定結果を出力する。判定結果は、例えば、被検体Pの画像が図6に示す被検体Pの画像である場合、「検査不可能、被検体の体位及びX線管角度が一致しません。」となる。
なお、判定結果は、上述した内容に加え、検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報に即するように、ユーザを補助する内容を出力しても良い。ユーザを補助する内容は、例えば、被検体Pの画像が図6に示す被検体Pのカメラ画像である場合、「被検体の体位を非検査側の肩をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して、背中を70度浮かせてください。X線管角度を被検体Pの足頭方向に対して20度にしてください。」となる。表示制御機能241は、ユーザを補助する内容をディスプレイ22に表示する制御を行う。また、出力機能249は、ユーザを補助する内容を音声等で出力することで、ユーザに報知してもよい。
算出機能250は、検査プロトコルに対応する位置へ移動するように移動位置を算出する。具体的には、算出機能250は、判定機能248により、第1取得機能245が取得した検査プロトコルに対応づけられた第1幾何学的情報と、特定機能247が第2取得機能246により、取得された被検体Pが撮像されたカメラ画像に基づいて検出された第2幾何学的情報と、を比較し、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致しない場合、X線管31、或いは、X線検出器13のうち、少なくとも1つを、第1幾何学的情報に対応する位置に撮像装置10を移動するように、X線管31、或いは、X線検出器13の移動位置を算出する。そして、表示制御機能241は、撮像装置10の移動位置への移動に関する移動情報をディスプレイ22に表示する制御を行う。移動情報は、第1幾何学的情報に対応する位置に撮像装置10を移動する情報を示す情報である。
移動制御機能251は、検査プロトコルに対応する位置へ移動するように移動制御を行う。具体的には、移動制御機能251は、算出機能250により算出された移動位置へ、X線管31が移動するように、移動制御を行う。なお、移動制御機能251は、撮像制御機能243に含まれても良い。
ここで、移動制御機能251が移動制御を行う内容について具体的に説明する。例えば、第1取得機能245が取得した検査プロトコルに含まれる撮像部位が肩関節と仮定する。また、第2取得機能246が取得した被検体Pが撮像されたカメラ画像を図6に示す被検体Pが撮像されたカメラ画像と仮定する。
図6に示す被検体Pの画像である場合、判定機能248は、第1幾何学的情報と、第2幾何学的情報とが、一致しないため、検査が不可能と判定する。算出機能250は、検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報に対応する位置へX線管31が移動するように、移動位置を算出する。さらに、移動制御機能251は、算出機能250により算出された移動位置へ、X線管31が移動するように、移動制御を行う。
具体的には、移動制御機能251は、第2幾何学的情報で示す、X線管31の位置(X線管角度)「被検体Pの頭足方向に対して20度である」から、第1幾何学的情報に対応する位置(X線管角度)「被検体Pの足頭方向に対して20度である」へX線管31が移動するように移動制御を行う。例えば、図7は、X線管31が「被検体Pの足頭方向に対して20度である」へ移動した場合の一例である。
移動制御機能251が移動制御を行った場合、図7及び図8において、X線診断装置と被検体Pの位置関係の一例を示す。図7は、被検体PをZ軸方向の正の方向から見た図で、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。図8は、被検体PをY軸方向の正の方向から見た図であり、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。なお、図8に示す補助部材43は、被検体Pの背中を浮かせるための部材である。補助部材43は、被検体Pを支持する。補助部材43は、例えば、検査者により調整される。具体的には、検査者は、表示制御機能241によりディスプレイ22に表示された、ユーザを補助する内容を見る。そして、検査者は、補助部材43を被検体Pの背中と天板41との間に配置することで、被検体Pの背中を浮かせる。
次に、一般X線撮像装置1が実行する処理について説明する。図9は、本実施形態に係るX線診断装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、第1取得機能245は、記憶回路23に記憶される検査プロトコルを取得する(ステップS51)。続いて、第2取得機能246は、記憶回路23に記憶される、カメラ34が撮像した、スタンド11に立位で位置する被検体Pや天板41に臥位で載置された被検体Pの画像を取得する(ステップS52)。
続いて、特定機能247は、第2取得機能246が取得した被検体Pの画像から第2幾何学的情報を特定する(ステップS53)。続いて、判定機能248は、検査が可能か否かを判定する(ステップS54)。ここで、判定機能248は、検査が可能と判定する(ステップS54:Yes)と、本処理は終了する。一方、判定機能248は、検査が不可能と判定する(ステップS54:No)と、ステップS55へ進む。
ステップS55において、出力機能249は、表示制御機能241に対して、判定機能248が判定した判定結果を出力する(ステップS55)。続いて、表示制御機能241は、撮像装置10の移動情報をディスプレイ22に表示する制御を行う(ステップS56)。具体的には、表示制御機能241は、X線管31の移動情報をディスプレイ22に表示する制御を行う。続いて、算出機能250は、検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報に対応する位置へX線管31が移動するように、移動位置を算出する(ステップS57)。
続いて、移動制御機能251は、算出機能250により算出された移動位置へ、X線管31が移動するように、移動制御を行う(ステップS58)。ステップS58が終了すると、本処理は終了する。本処理が終了した後、撮像制御機能243により、被検体PのX線撮像が行われる。
以上のように、本実施形態に係る一般X線撮像装置1は、被検体Pに対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコル及び被検体Pが撮像されたカメラ画像を取得し、検査プロトコルに対応づけられた、被検体Pと撮像装置10との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、被検体Pが撮像されたカメラ画像に基づいて検出された、被検体Pと撮像装置10との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、例えば、骨折による痛みや身体障害等により、被検体Pが検査プロトコルに対応する姿勢を取ることが難しい場合でも、一般X線撮像装置1は、被検体Pの身体に負担のない姿勢で撮像できるように、被検体Pの状態に応じて、取得した検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する。
これにより、被検体Pは、身体的負担をかけることなく、検査を受けることができる。また、一般X線撮像装置1を操作する操作者は、被検体Pの状態が通常の姿勢が取れない被検体Pの場合でも、検査することができる。さらに、操作者は、通常の姿勢でない場合も検査プロトコルに対応する位置へ装置が移動するため、検査の短縮に繋がる。したがって、一般X線撮像装置1は、被検体Pの状態に応じて、装置を移動することで、被検体Pに身体的負担をかけることなく、被検体Pの撮像部位を撮像することができる。
また、本実施形態に係る一般X線撮像装置1は、撮像装置10の移動位置への移動に関する移動情報を表示部に表示する制御を行う。これにより、例えば、ユーザは検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目を実行するために、被検体を支持する補助部材を配置することができる。また、ユーザは、撮像装置10の移動を、撮像装置10の移動開始よりも前に認識するので、被検体Pや周辺装置と、撮像装置10との衝突を防止することができ、検査の安全性が得られる。
なお、上述した実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、移動制御の対象が一般X線撮像装置1のX線管31である形態について説明した。しかしながら、移動制御の対象は、X線管31に加え、X線検出器13を含んでもよい。
本変形例では、算出機能250は、X線管31、或いは、X線検出器13のうち、少なくとも1つを、第1幾何学的情報に対応する位置に撮像装置10を移動するように、X線管31、或いは、X線検出器13の移動位置を算出する。また、移動制御機能251は、算出機能250により算出された移動位置へ、X線管31、或いは、X線検出器13のうち少なくとも1つを移動するように移動制御を行う。
ここで、図10、図11及び図12を用いて、移動制御機能251が移動制御を行う内容について説明する。図10、図11及び図12は、変形例に係るX線診断装置と被検体Pの位置関係の一例を示す図である。図10、図11及び図12は、被検体PをZ軸方向の負の方向から見た図で、X線検出器13、X線管31及び被検体Pとの位置関係を示す。ここで、図10、図11及び図12に示す中心線Cは、Z軸方向の負の方向から見た被検体Pの足の中心位置を示す。
図10は、図3に示す検査プロトコルの一例を示すテーブルに記載の撮像部位が足関節、撮像条件がAPに対応している。図3に示すように、撮像部位が足関節、撮像条件がAPの場合は、被検体Pの姿勢は臥位である。また、被検体Pの姿勢は、検査側の被検体Pの足をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して、足の中心線が平行となる状態である。ここで、足のかかととつま先を通る、足の中心線がX線検出器13と直交する場合を0度とすると、被検体Pの姿勢は、足の中心線Cが90度となるようにポジショニングした状態である。さらに、X線管31のX線管角度は、X線検出器13に対して垂直である。X線検出器13のX線検出器位置は、被検体Pの背中側である。
図11は、例えば、被検体Pが通常の姿勢を維持できない場合を示している。具体的には、被検体Pの姿勢は、検査側の被検体Pの足をX線検出器側に当て、X線検出器13に対して、足の中心線Cを平行にできない状態である。換言すると、被検体Pの姿勢は、足の中心線Cが90度となるようにポジショニングできず、足の中心線Cが0度よりも大きく、90度よりも小さい角度をなす状態である。さらに、X線管31のX線管角度は、X線検出器13に対して垂直である。X線検出器13のX線検出器位置は、被検体Pの背中側である。
図11に示す被検体Pの姿勢では、検査が不可能であるため、算出機能250は、移動制御機能251は、被検体Pの姿勢を維持した状態で、X線管31及びX線検出器13を、検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報に対応する位置へ移動するように、移動位置を算出する。そして、移動制御機能251は、算出機能250により算出された移動位置へ、X線管31及びX線検出器13を移動するように、移動制御を行う。
具体的には、移動制御機能251は、X線検出器13に対して、被検体Pの中心線Cと平行となるように移動制御を行う。さらに、移動制御機能251は、X線管31に対して、X線検出器13に対して垂直になるように移動制御を行う。
図12は、移動制御機能251が、X線管31及びX線検出器13に対して移動制御を行った後の状態を示す。図12に示す被検体Pの状態であれば、図3に示す、撮像部位が足関節、撮像条件がAPの場合の第1幾何学的情報と同様な状態になり、検査が可能となるため、一般X線撮像装置1は、被検体Pを撮像することができる。なお、図12に示すように、天板41は、移動しなくても良く、X線検出器13のみが移動しても良い。つまり、移動制御機能251は、X線管31に対して、X線検出器13に対して垂直となるように移動制御を行えばよい。
以上のように、本変形例に係る一般X線撮像装置1は、少なくとも1つの実行可能な検査項目に基づいて、X線管31、或いは、X線検出器13のうち、少なくとも1つを、検査プロトコルに含まれる第1幾何学的情報に対応する位置へ移動するように、移動制御を行う。
以上説明した変形例によれば、例えば、骨折による痛みや身体障害等により、被検体Pが検査プロトコルに対応する姿勢を取ることが難しい場合でも、一般X線撮像装置1は、被検体Pの身体に負担のない姿勢で撮像できるように、被検体Pが撮像されたカメラ画像に応じて、X線管31、或いは、X線検出器13のうち、少なくとも1つを、検査プロトコルに対応づけられた第1幾何学的情報に対応する位置へ移動するように、移動制御を行う。
これにより、被検体Pは、身体的負担をかけることなく、検査を受けることができる。したがって、一般X線撮像装置1は、被検体Pが撮像されたカメラ画像に応じて、装置を移動することで、被検体Pに身体的負担をかけることなく、被検体Pの撮像部位を撮像することができる。
以上説明した少なくとも実施形態及び変形例等によれば、被検体Pに負担をかけることがなく検査を行うことができる。
(付記1)
X線を発生させるX線管と、前記X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、
前記被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する第1取得部と、
前記被検体が撮像されたカメラ画像を取得する第2取得部と、
前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、前記カメラ画像に基づいて検出された、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する判定部と、
を備えるX線診断装置。
(付記2)
前記少なくとも1つの実行可能な検査項目を実行する実行部と、をさらに備え、
前記実行部は、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能と判定された場合に、実行可能な検査項目を実行する、ようにしても良い。
(付記3)
前記判定部は、前記第1幾何学的情報と前記第2幾何学的情報とが一致するかを判定し、前記第1幾何学的情報と前記第2幾何学的情報とが不一致の場合、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行不可能と判定し、
前記第1幾何学的情報に対応する位置に前記撮像装置を移動するように、前記X線管、或いは、前記X線検出器のうち少なくとも1つを制御する移動制御部と、をさらに備える、ようにしても良い。
(付記4)
前記第1幾何学的情報は、前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体の体位と、前記X線管の角度、前記X線検出器の位置を含み、
前記第2幾何学的情報は、前記カメラ画像に基づいて検出された、前記被検体の体位と、前記X線管の角度、前記X線検出器の位置を含む、ようにしても良い。
(付記5)
前記X線管、或いは、前記X線検出器のうち、少なくとも1つを、前記第1幾何学的情報に対応する位置に前記撮像装置を移動するように、前記X線管、或いは、前記X線検出器の移動位置を算出する算出部と、をさらに備える、ようにしても良い。
(付記6)
前記撮像装置の移動位置への移動に関する移動情報を表示部に表示する制御を行う表示制御部と、をさらに備える、ようにしても良い。
(付記7)
前記X線管を保持する管球保持部において、前記X線が照射される方向と同じ方向の前記カメラ画像を収集可能な光学カメラと、をさらに備える、ようにしても良い。
(付記8)
X線を発生させるX線管と、前記X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、を備えるX線診断装置によるX線診断方法であって、
前記被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する第1取得ステップと、
前記被検体が撮像された撮像画像を取得する第2取得ステップと、
前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、前記撮像画像に基づいて検出された、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する判定ステップと、
を含むX線診断方法。
(付記9)
幾何学的情報は、前記被検体に対する前記X線の照射角度と、前記被検体に対する前記X線管と前記X線検出器の位置と、前記被検体に対する前記X線検出器の角度と、前記被検体に対する前記X線の照射範囲と、前記X線管から前記被検体までの距離と、のうち、少なくとも1つを含む、ようにしても良い。
(付記10)
前記検査プロトコルは、撮像部位と、撮像条件と、前記被検体の姿勢と、前記被検体の体位と、前記X線管の角度と、前記X線検出器位置と、を含む、パラメータ群を含む情報である、ようにしても良い。
(付記11)
前記検査プロトコルは、診断対象の検査部位や検査目的に応じてX線診断装置や医用画像処理装置の設定条件やX線条件、撮影テクニック条件を示す一連の条件を定めたデータファイルである、ようにしても良い。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 一般X線撮像装置
10 撮像装置
11 スタンド
12 X線管保持装置
13 X線検出器
20 コンソール
21 入力インターフェース
22 ディスプレイ
23 記憶回路
24 処理回路
31 X線管
32 絞り器
33 操作パネル
34 カメラ
41 天板
42 寝台
241 表示制御機能
242 受付機能
243 撮像制御機能
244 画像生成機能
245 第1取得機能
246 第2取得機能
247 特定機能
248 判定機能
249 出力機能
250 算出機能
251 移動制御機能

Claims (8)

  1. X線を発生させるX線管と、前記X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、
    前記被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する第1取得部と、
    前記被検体が撮像されたカメラ画像を取得する第2取得部と、
    前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、前記カメラ画像に基づいて検出された、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する判定部と、
    を備えるX線診断装置。
  2. 前記少なくとも1つの実行可能な検査項目を実行する実行部と、をさらに備え、
    前記実行部は、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能と判定された場合に、実行可能な検査項目を実行する、
    請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記判定部は、前記第1幾何学的情報と前記第2幾何学的情報とが一致するかを判定し、前記第1幾何学的情報と前記第2幾何学的情報とが不一致の場合、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行不可能と判定し、
    前記第1幾何学的情報に対応する位置に前記撮像装置を移動するように、前記X線管、或いは、前記X線検出器のうち少なくとも1つを移動するように移動制御を行う移動制御部と、をさらに備える、
    請求項1に記載のX線診断装置。
  4. 前記第1幾何学的情報は、前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体の体位と、前記X線管の角度、前記X線検出器の位置を含み、
    前記第2幾何学的情報は、前記カメラ画像に基づいて検出された、前記被検体の体位と、前記X線管の角度、前記X線検出器の位置を含む、
    請求項1に記載のX線診断装置。
  5. 前記X線管、或いは、前記X線検出器のうち、少なくとも1つを、前記第1幾何学的情報に対応する位置に前記撮像装置を移動するように、前記X線管、或いは、前記X線検出器の移動位置を算出する算出部と、をさらに備える、
    請求項3に記載のX線診断装置。
  6. 前記撮像装置の移動位置への移動に関する移動情報を表示部に表示する制御を行う表示制御部と、をさらに備える、
    請求項3に記載のX線診断装置。
  7. 前記X線管を保持する管球保持部において、前記X線が照射される方向と同じ方向の前記カメラ画像を収集可能な光学カメラと、をさらに備える、
    請求項1に記載のX線診断装置。
  8. X線を発生させるX線管と、前記X線管から発せられ、被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、を有する撮像装置と、を備えるX線診断装置によるX線診断方法であって、
    前記被検体に対する検査内容に応じた撮影条件を含む検査プロトコルを取得する第1取得ステップと、
    前記被検体が撮像されたカメラ画像を取得する第2取得ステップと、
    前記検査プロトコルに対応づけられた、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第1幾何学的情報と、前記カメラ画像に基づいて検出された、前記被検体と前記撮像装置との幾何学的位置関係を含む第2幾何学的情報と、に基づいて、前記検査プロトコルに対応する少なくとも1つの検査項目が実行可能か否かを判定する判定ステップと、
    を含むX線診断方法。
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