JP5851079B2 - 部品内蔵配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁板中に部品が埋設、実装された部品内蔵配線板に係り、特に、複数種の部品が混載で埋設、実装された部品内蔵配線板に関する。
複数種の部品が混載で埋設、実装された部品内蔵配線板の例として、特開2003−197849号公報に記載されたものがある。同文献に開示された配線板では、チップコンデンサ(チップキャパシタ)などの受動部品に加えて、半導体チップが埋設の対象部品になっている。半導体チップのような半導体部品が埋設されることにより、部品内蔵配線板としての付加価値は、受動部品のみ有する場合に比較して格段に大きくなる。
配線板中に半導体部品を埋設、実装する場合、配線板自体が、近年は多層板であってもさほどの厚みを有するものでなく、必然的に通常は、例えばベアチップのようなできるだけ厚みのない形態のものを利用することになる。ベアチップを利用する場合、上記文献でも示されているように、配線板の内層配線パターン上にフェースダウンでこれを実装する形態が厚みの節約上、有利である。一般に、配線パターン上にフェースダウンで半導体チップを実装する技術は、フリップチップ接続として知られており、その技術を援用することができる。
フリップチップ接続は、配線パターンによるランドに対して、半導体チップ上に形成された、微細ピッチの接続パッドを位置合わせする技術を含んでおり、位置精度の確保上、配線パターンを有するワークのサイズをあまり大きくすることはできない。一方、配線パターンに対して、チップコンデンサなどの受動部品を実装する技術は、部品と配線パターンとの接続部材としてはんだや導電性接着剤を利用する、いわゆる表面実装技術である。この場合の配線パターンに対する部品の位置合わせ精度は、フリップチップ接続の場合より粗くて済み、したがって、生産性を考慮して、比較的大きなワークにも対応した生産設備を利用可能になっている。
配線板中に、受動部品および半導体部品のような複数種の部品が混載で埋設、実装される部品内蔵配線板では、ゆえに、受動部品の実装のためには表面実装技術が、半導体チップの実装ためにはフリップチップ接続技術が、それぞれ利用されることになる。したがって、性質の異なる2つの工程が必要であり、生産性を向上させる上でひとつ課題が生じる。また、フリップチップ接続では、大きなワークに対応することができないということからも生産性向上に不利である。
また、特開2003−197849号公報の図1に示されるその構造では、電気部品の配線層への電気的接続にははんだ(または導電性接着剤)が用いられている。その製造方法は、あらかじめ、コアとなる配線板にはんだ(または導電性接着剤)を用いて電気部品を電気的・機械的に接続する。またこれとは別の絶縁樹脂層に穴あけを行いこの穴に導電性組成物を充填し、先に部品実装したコア板と位置合わせ配置して積層・一体化する。
部品内蔵配線板では、この配線板上に別の部品が外部実装されるときや部品内蔵配線板自体が別の配線板に実装されるとき(両者、2次実装ともいう)に、内蔵部品の接続信頼性が損なわれないことが重要である。具体的には、例えば、内蔵部品の接続材料としてはんだが使用される場合、そのはんだの再溶融による接続不良や短絡が発生しないようにする必要がある。
同文献には、このような再溶融を防ぐため融点の高い高温はんだを用いることの記述がある(同文献段落0034)。ただしはんだの具体的成分は明らかではない。一般的には、高温はんだとして、Sn−Pb系のPbリッチ材が知られており、Pb−5Sn(融点314℃から310℃)、Pb−10Sn(融点302℃から275℃)のはんだがあるが、はんだ付け温度として300℃以上の高温を必要とする。このような高温では、配線板の絶縁板材料として一般的なエポキシ系の樹脂では耐熱性が不足し適用が困難である。
特開2003−197849号公報
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、絶縁板中に部品が埋設、実装された部品内蔵配線板において、複数種の部品が混載で埋設、実装される場合であっても大きな生産性と低コストを実現しかつ信頼性を維持することが可能な部品内蔵配線板を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る部品内蔵配線板は、第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層に対して積層状に位置する第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層に埋設され、かつ、端子パッドを有する半導体チップと、該端子パッドに電気的接続された、グリッド状配列の表面実装用端子とを備えた半導体素子と、前記第2の絶縁層にさらに埋設された、チップコンデンサ、チップ抵抗、およびチップインダクタからなる群より選択された一種の電気/電子部品と、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とに挟まれて設けられた、前記半導体素子用の第1の実装用ランドと前記電気/電子部品用の第2の実装用ランドとを含む配線パターンと、前記半導体素子の前記表面実装用端子と前記第1の実装用ランドとを電気的に接続する第1の接続部材と、前記電気/電子部品の端子と前記第2の実装用ランドとを電気的に接続する第2の接続部材とを具備し、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材のうちの少なくとも前記第2の接続部材が、硬化された樹脂部と、該樹脂部に含有された融点が240℃以下の金属と、該金属の組成金属のひとつである第1の金属が該第1の金属と異なる第2の金属を含む複数元素系相に変化することで融点が260℃以上となる性質の前記第1の金属の該複数元素系相により表面が覆われた前記第2の金属の粒子を含有しかつ前記樹脂部中で該複数元素系相が連接し導電性の骨格構造を形成している導電部とを有し、前記第2の接続部材が、前記樹脂部として、該第2の接続部材の前記金属の前記融点より高い熱硬化温度を有する熱硬化性樹脂を有することを特徴とする。
すなわち、この部品内蔵配線板は、複数種の部品のひとつとして半導体素子を、もうひとつとして、チップコンデンサ、チップ抵抗、およびチップインダクタからなる群より選択された一種の電気/電子部品を、同時に埋設して備えている。ここで、半導体素子は、半導体チップとグリッド状配列の表面実装用端子とを有しており、半導体チップは端子パッドを有している。半導体チップの端子パッドと表面実装用端子とは電気的に接続されている。したがって、半導体素子としては、グリッド状配列の表面実装用端子により配線板に実装され得る。
半導体素子が表面実装用端子を有することにより、これを配線板へ実装するには、チップコンデンサ等と同様に表面実装技術を用い得る。また、表面実装用端子が特にグリッド状配列であること、すなわち面配置であることにより、半導体素子としての平面面積を極力狭くすることが可能になっていて、半導体チップと同様に面積的な内蔵のしやすさが確保されている。したがって、複数種の部品が混載で埋設、実装される場合であっても大きな生産性と低コストを実現した部品内蔵配線板となる。
また、この部品内蔵配線板では、内蔵のチップコンデンサ等を配線パターンに接続する接続部材が、硬化された樹脂部と、該樹脂部に含有された融点が240℃以下の金属と、該金属の組成金属のひとつである第1の金属が該第1の金属と異なる第2の金属を含む複数元素系相に変化することで融点が260℃以上となる性質の上記第1の金属の該複数元素系相により表面が覆われた上記第2の金属の粒子を含有しかつ樹脂部中で該複数元素系相が連接し導電性の骨格構造を形成している導電部とを有する構成になっている。
このような構成の接続部材では、とりわけ、上記導電部中において複数元素系相が連接して形成された骨格構造がその導電性を担っており、この複数元素系相は、上記第1の金属と第2の金属とを含む相であり、融点が260℃以上になるようなものとして選択されている。260℃以上として選択することで2次実装時加熱(例えば高くとも250℃)での溶融を回避でき、再溶融による接続不良や短絡を防止できる。また、この導電性の骨格構造は硬化された樹脂部中に形成されており、骨格構造の隙間は樹脂により埋められ得る。したがって、接続部材中にボイドが発生し信頼性が損なわれることもない。以上により、部品内蔵配線板としての信頼性が保たれる。
なお、内蔵の半導体素子を配線パターンに接続する接続部材(第1の接続部材)も、上記と同様の材料、構造を有する接続部材とすることができる。ただし、チップコンデンサ等の場合に比較するとその必要性は相対的に小さい。これは、部品と第2の絶縁層との密着性の差にある。チップコンデンサ等の部品は、その端子部分を除くとセラミック材料であることが多く、絶縁層との密着性がより劣る。
これに対し、表面実装用端子を有する半導体素子では、端子周りに樹脂層が配されている場合が多く、第2の絶縁層との密着性はより良好である。密着性が悪いセラミック材料などの場合には、その界面が剥離しやすく、剥離すると2次実装時に再溶融したはんだが侵入しショート不良に至るおそれがある。よって、少なくとも、内蔵のチップコンデンサ等を配線パターンに接続する接続部材(第2の接続部材)について上記のような特別な材料、構造のものを用いる。
本発明によれば、絶縁板中に部品が埋設、実装された部品内蔵配線板において、複数種の部品が混載で埋設、実装される場合であっても大きな生産性と低コストを実現しかつ信頼性を維持することができる。
本発明の一実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図1に示した部品内蔵配線板に使用の半導体素子42を模式的に、やや詳細に示す下面図および断面図。 図1に示した部品内蔵配線板に使用の半導体素子42についてその製造過程例を模式的断面で示す工程図。 図1に示した部品内蔵配線板に使用の接続部材51の微細な構造を示す説明図。 図4に示した接続部材中の導電部を得るための材料の例を示す表。 図4に示した接続部材を構成する複数元素系相の材料例を示す表。 図1に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 図1に示した部品内蔵配線板の製造過程の別の一部を模式的断面で示す工程図。 図1に示した部品内蔵配線板の製造過程のさらに別の一部を模式的断面で示す工程図。 (f)に示す実装工程における温度プロファイルの例を示すグラフ。
本発明の態様として、前記第2の接続部材が、前記樹脂部として、該第2の接続部材の前記金属の前記融点より高い熱硬化温度を有する熱硬化性樹脂を有する。これにより、樹脂部が熱硬化するより前にこれに含有された金属を溶融することができる。先に熱硬化してしまうと、金属が溶融しても樹脂中でその移動が円滑にはいかず融点が260℃以上となる複数元素系相の形成が減じられる。これを回避して融点が260℃以上となる複数元素系相を意図通り形成させることができる。
また、実施態様として、前記第1の接続部材が、すずを主成分とするはんだである、とすることができる。上記のように、第1の接続部材は、第2の接続部材ほどには制限がないので、よく使われているはんだを使用するものである。その分コスト減にできる。Sn−3Ag−0.5Cuなどの組成の鉛フリーはんだも利用できる。
また、実施態様として、前記第1の接続部材が、導電性組成物である、とすることもできる。第1の接続部材として導電性組成物を使用しても、半導体素子の表面実装用端子との接続の相性は悪くはない。第2の接続部材については、これに導電性組成物を使用すると、チップコンデンサの端子の表面にSnめっきが施されている場合に、導電性組成物に含まれる金属微粒子との間で化学反応(電池効果)が起こり、端子の腐食をもたらす場合がある。第1の接続部材では、半導体素子の表面実装用端子の表面にすずめっき層がないものを選択することで、これを避けることが容易である。
また、実施態様として、前記半導体素子における前記表面実装用端子と前記端子パッドとの前記電気的接続が、前記半導体チップ上に形成された再配線層によりなされている、とすることができる。このような再配線層を用いた場合、半導体素子のうちのパッケージ相当部分をわずかな厚みおよび体積とすることができ、配線板内に内蔵することにより適性を有する。
また、実施態様として、前記半導体素子の前記表面実装用端子が、LGAの端子である、とすることができる。LGAを利用した表面実装では、はんだボールなどのバンプを使用せずに配線板に実装することが可能であり、高さ方向のサイズを抑えることができるので、より内蔵することに適性がある。
また、実施態様として、前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてNi/Auめっき層を有する、とすることができる。表面実装用端子がこのようなめっき層を表層に有することで、例えば良好なはんだ付けとその接続の高信頼性を得ることができる。
また、実施態様として、前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてすずめっき層を有する、とすることができる。より安価であるが、例えば良好なはんだ付けとその接続の高信頼性を得ることができる。
また、実施態様として、前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてCuである、とすることができる。Cuであっても接続のため例えばはんだ付けが可能であり、またこの場合、半導体素子としての構成がより簡単になる可能性が高く、より廉価に製造ができる。
また、実施態様として、前記第2の接続部材の前記樹脂部が、その材料としてエポキシ変性ポリイミド樹脂である、とすることができる。エポキシ変性ポリイミド樹脂を使用することでその熱硬化温度を例えば240℃を少し超える程度とすることができる。これにより、この樹脂部が熱硬化するより前にこれに含有された融点が240℃以下の金属を溶融することができる。先に熱硬化してしまうと、融点が240℃以下の金属が溶融しても樹脂中でその移動が円滑にはいかず融点が260℃以上となる複数元素系相の形成が減じられる。これを回避して融点が260℃以上となる複数元素系相を意図通り形成させることができる。
また、実施態様として、融点が240℃以下である前記金属が、Sn−In組成系、Sn−Bi組成系、Sn−Zn−Bi組成系、Sn−Ag−In組成系、Sn−Ag−Cu組成系、Sn−Ag組成系、Sn−Cu組成系、およびSn−Sb組成系、ならびにSnからなる群より選択された1種の組成系または金属であり、前記第2の金属が、Ag、Au、Cu、Ni、およびFe、ならびにCu−Ni組成系、Cu−Sn組成系、Ag−Sn組成系、Cu−Zn組成系、およびCo−Sb組成系からなる群より選択された1種以上の金属または組成系である、とすることができる。
これによれば、複数元素系相を、CuSn(融点:640.4℃)、CoSn(同:525℃)、CuZn(同:598.8℃)、CuSb(同:586℃)、CoSb(同:770℃)、NiBi(同:469℃)、AgSn(同:480℃)、FeSn(同:496.6℃)、AgCuSn(同:515℃)、またはAuSn(同:278℃)とすることができる。したがって、融点が260℃以上の複数元素系相を実現できる。
また、実施態様として、前記第2の接続部材の前記導電部の前記複数元素系相が、CuSn、CoSn、CuZn、CuSb、CoSb、NiBi、AgSn、FeSn、AgCuSn、およびAuSnからなる群から選択された1種以上による相である、とすることができる。これらは上記のように、融点が260℃以上である相の例示である。
また、実施態様として、融点が240℃以下である前記金属が、Snと、Ag、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第1の合金と、Snと、Agと、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第2の合金とを有し、前記第2の金属が、Cuと、Ag、Bi、In、およびSnからなる群より選択された1種以上とを含む合金である、とすることができる。これは、融点が240℃以下である金属として、2種の合金を用いている態様である。融点としてより低温化できる、つまりより低い温度での接続工程を実現できる可能性がある。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、この部品内蔵配線板は、絶縁層11(第1の絶縁層)、同12、同13、同14、同15(12、13、14、15で第2の絶縁層)、配線層(配線パターン)21、同22、同23、同24、同25、同26(=合計6層)、層間接続体31、同32、同34、同35、スルーホール導電体33、チップ部品41(電気/電子部品)、半導体素子(ウエハレベル・チップスケールパッケージによる)42、接続部材51、接続部材(はんだ)52、はんだレジスト61、62を有する。
すなわち、この配線板は、内蔵部品として、互いに異種の部品であるチップ部品41と半導体素子42とを有する。チップ部品41は、いわゆる表面実装用のチップ部品であり、ここでは例えばチップコンデンサ(あるいはチップ抵抗、チップインダクタ)である。その平面的な大きさは例えば0.6mm×0.3mmである。両端に端子41aを有し、その下側が配線層22による実装用ランドに対向位置している。チップ部品41の端子41aと実装用ランドとは接続部材51(特徴を後述)により電気的・機械的に接続されている。
半導体素子42は、ウエハレベル・チップスケールパッケージによる素子であり、半導体チップと、該半導体チップ上に形成されたグリッド状配列の表面実装用端子42aとを少なくとも備えている。その構造例および製造工程例については詳細を後述する(図2、図3)。表面実装用端子42aは、半導体チップがもともと有する端子パッドから再配線層を介して電気的に導通しつつその位置を再配置して設けられた端子である。このような再配置により、端子としての配置密度が半導体チップ上の端子パッドのそれより粗くなっている。これにより、半導体素子42は、表面実装技術により、配線層22による実装用ランドに接続部材(はんだ)52を介して実装することができる。
部品内蔵配線板としてのほかの構造について述べると、配線層21、26は、配線板としての両主面上の配線層であり、その上に各種の部品(不図示)が実装され得る。実装ではんだ(不図示)が載るべき配線層21、26のランド部分を除いて両主面上には、はんだ接続時に溶融したはんだをランド部分に留めかつその後は保護層として機能するはんだレジスト61、62が形成されている(厚さはそれぞれ例えば20μm程度)。ランド部分の表層には、耐腐食性の高いNi/Auのめっき層(不図示)を形成するようにしてもよい。
また、配線層22、23、24、25は、それぞれ、内層の配線層であり、順に、配線層21と配線層22の間に絶縁層11が、配線層22と配線層23の間に絶縁層12が、配線層23と配線層24との間に絶縁層13が、配線層24と配線層25との間に絶縁層14が、配線層25と配線層26との間に絶縁層15が、それぞれ位置しこれらの配線層21〜26を隔てている。各配線層21〜26は、例えばそれぞれ厚さ18μmの金属(銅)箔からなっている。
各絶縁層11〜15は、絶縁層13を除き例えばそれぞれ厚さ100μm、絶縁層13のみ例えば厚さ300μmで、それぞれ例えばガラスエポキシ樹脂からなるリジッドな素材である。特に絶縁層13は、内蔵されたチップ部品41および半導体素子42に相当する位置部分が開口部となっており、チップ部品41および半導体素子42を埋設するための空間を提供する。絶縁層12、14は、内蔵されたチップ部品41および半導体素子42のための絶縁層13の上記開口部および絶縁層13のスルーホール導電体33内部の空間を埋めるように変形進入しており内部に空隙となる空間は存在しない。
配線層21と配線層22とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層11を貫通する層間接続体31により導通し得る。同様に、配線層22と配線層23とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層12を貫通する層間接続体32により導通し得る。配線層23と配線層24とは、絶縁層13を貫通して設けられたスルーホール導電体33により導通し得る。配線層24と配線層25とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層14を貫通する層間接続体34により導通し得る。配線層25と配線層26とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層15を貫通する層間接続体35により導通し得る。
層間接続体31、32、34、35は、それぞれ、導電性組成物のスクリーン印刷により形成される導電性バンプを由来とするものであり、その製造工程に依拠して軸方向(図1の図示で上下の積層方向)に径が変化している。その直径は、太い側で例えば200μmである。
以上、本実施形態に係る部品内蔵配線板の構造をひと通り述べた。次に、この部品内蔵配線板に使用の半導体素子42についてその構成を、図2を参照してやや詳細に説明する。図2は、図1に示した部品内蔵配線板に使用の半導体素子42を模式的に、やや詳細に示す下面図(図2(a))および断面図(図2(b))である。図2(a)におけるA−Aa位置における矢視方向断面が、図2(b)である。図2において、図1中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付している。
図2(a)に示すように、この半導体素子42は、表面実装用端子42aがグリッド状に配置されている。端子42aの配置ピッチは、例えば0.2mmないし1.0mmである。端子42aが配置された面の中央付近は、半導体素子42として必要な端子数が少ない場合は、端子42aが配置されない態様とすることもできる。
この半導体素子42は、配線板中に内蔵のため実装される前の形態として、端子42a上にはんだボールのない、いわゆるLGA(land grid array)の形態である。このようなはんだボールのない構成とすることで高さ方向の実装サイズを抑制し、より内蔵への適性を向上させている。内蔵される配線板の厚さが許せば、端子42a上にはんだボールが搭載されたいわゆるBGA(ball grid array)も利用できる。
半導体素子42の断面方向には、図2(b)に示すように、表面実装用端子42aが、絶縁層42e上に、かつ、絶縁層42eを貫通する部分を介して再配線層42bに接触するように形成されている。さらに、再配線層42bは、絶縁層42eと半導体チップとの間に設けられた絶縁層42d上に、かつ、絶縁層42dを貫通する部分を介して半導体チップ上の端子パッド42cに接触するように形成されている。
端子パッド42cは、通常、半導体チップの各辺に沿って一列に列設されているので、その配置ピッチは比較上狭い。すなわち、その配置ピッチと、グリッド状に配置され、配置ピッチが比較上広くなっている表面実装用端子42aの配置ピッチとの導通を仲介するために、再配線層42bが設けられる。このような構成により、この半導体素子42は表面実装可能な形態であるにもかかわらず、平面的には半導体チップと同じ面積であり、厚さ方向にも半導体チップそのものよりわずかに厚い程度の大きさとなっている。なお、半導体素子42としてより薄くするために、半導体チップの裏面を、研削工程を設けて研削しておくようにしてもよい。例えば、総厚を0.3mm程度以下としておくことができる。
次に、このような半導体素子42の製造工程例について図3を参照して説明する。図3は、図1に示した部品内蔵配線板に使用の半導体素子42についてその製造過程例を模式的断面で示す工程図である。図3において、すでに説明の図中に示した構成要素と同一のものには同一符号を付している。
まず、図3(a)に示すように、半導体ウエハ42wであってその面上に複数の半導体デバイスがすでに形成されたものを用意する。半導体ウエハ42wの面上には、それぞれの半導体デバイスの外部接続部として端子パッド42cが形成されている。端子パッド42cは、通常、ワイヤボンディングを行なうのに必要な面積を有しており、かつワイヤボンディングを行うのに支障のない程度の配置ピッチを有して各半導体デバイスの四辺に沿って設けられている。この配置ピッチは、一般的な表面実装を行う端子の配置ピッチより狭い。
次に、図3(b)に示すように、パッド42cを覆うように半導体ウエハ42w上全面に絶縁層42dを形成する。形成方法は、周知の方法を用いてよいが、例えば、半導体ウエハ42w上に絶縁材料であるポリイミドを滴下してスピンコートし厚さ例えば1μm程度に形成することができる。
次に、図3(c)に示すように、パッド42c上の絶縁層42dを選択的にエッチング除去し絶縁層42dに、パッド42cに通じる開口部71を形成する。選択的にエッチングするには、フォトリソグラフィなどの周知の方法を適用することができる。なお、図3(b)および図3(c)に示す方法に代えて、パッド42c上を除き選択的に絶縁層42dを形成する方法を用いてもよい。選択的に絶縁層42dを形成するのも同様に周知の方法により行なうことができる。
開口部71を形成したら、次に、図3(d)に示すように、開口部71内を充填しかつ必要なパターンを有するように導電材料で再配線層42bを絶縁層42d上に形成する。再配線層42bは、材料として例えばAlやAu、Cuなどを用いることができる。形成方法としては、スパッタ、蒸着、めっきなどの中から使用する材料を考慮して適当なものを選択することができる。パターン化のためには、使用する材料を考慮の上、絶縁層42d上に全面的に形成したあと不要部分をエッチング除去するか、または絶縁層42d上に所定パターンのレジストマスクを形成しさらに再配線層42bとなる層を形成するかして行うことができる。再配線層42bの厚さは例えば1μm程度とすることができる。
再配線層42bを形成したら、次に、図3(e)に示すように、再配線層42b上を覆って絶縁層42eを形成し、さらに絶縁層42eを選択的にエッチング除去して絶縁層42eに再配線層42bに通じる開口部72を形成する。この図3(e)に示す工程は、絶縁層42dの形成およびその加工の工程である図3(b)、図3(c)と同様の要領により行うことができる。絶縁層42eを選択的に形成する方法を選択した場合も同様である。
開口部72を形成したら、次に、図3(f)に示すように、開口部72内を充填しかつ絶縁層42e上の所定の配置位置を占めるように表面実装用端子42aを導電材料で形成する。この導電材料には、例えばAlやAu、Cuなどを用いることができる。形成方法としては、スパッタ、蒸着、めっきなどの中から使用する材料を考慮して適当なものを選択することができる。選択的に形成するには、使用する材料を考慮の上、絶縁層42e上に全面的に形成したあと不要部分をエッチング除去するか、または絶縁層42d上に所定パターンのレジストマスクを形成しさらに表面実装用端子42aとなる層を形成するかして行なうことができる。表面実装用端子42aの層は、その厚さを例えば1μm程度とすることができる。
表面実装用端子42aは、さらに、その導電材料がCuやAlであればその表層をNi/Auのめっき層、またはSn(すず)のめっき層で覆うように処理を加えてもよい。このようなめっきを施すには例えば無電解めっき工程を用いることができる。所定材料のめっき層を有することにより、配線板内への内蔵のための表面実装において良好なはんだ付けとその接続信頼性を得ることができる。
表面実装用端子42aが形成されたら、最後に、図3(g)に示すように、半導体ウエハ42wをダイシングし個々の半導体素子42を得る。このようにして得られた半導体素子42は、表面実装用端子42aにより、すでに述べたようにチップ部品と同様に表面実装工程に供することができる。
なお、図3においては、ダイシングする前のウエハ42wを用いて表面実装用端子42aを形成する方法を説明したが、これは、より生産性を上げて形成する例を示したものであり、当然ながらダイシングしたあとの個々の半導体チップに対して同様の方法で表面実装用端子42aを形成することもできる。
図3に示した製造過程の半導体素子42の変形例としては、再配線層42bと表面実装用端子42aとを同一層として形成する例を挙げることができる。この場合には、再配線として必要なパターンを有するように、かつこのパターンに連絡して表面実装用端子42aのパターンを有するように導電材料の層を絶縁層42d上に形成する。この導電材料の層は、絶縁層42dに形成された開口部71内を充填している。そして、この導電材料の層のうちの表面実装用端子42aの部分を除いて全面を絶縁層42eで覆うように形成する。これによっても、半導体デバイスの端子パッド42cを再配置した表面実装用端子42aを有する半導体素子を得ることができる。
次に、図1中に示した接続部材51の微細な構造について図4を参照して説明する。図4は、図1に示した部品内蔵配線板に使用の接続部材51の微細な構造を示す説明図である。接続部材51は、図4(a)右側に示すように、微細な構造として、硬化されている樹脂部503A中に導電部505の骨格構造が形成された構成になっている。この骨格構造はその抜けた部位に樹脂部503Aが満たされ、空隙をもたせないようにしている。
導電部505は、さらに詳細には、図4(b)に示す拡大断面図に描かれるように、粒子状の金属の種部502Aとこの表面を覆う複数元素系相512とを有し、種部502Aを覆う複数元素系相512が互いに連接することによって骨格構造になっている。なお、接続部材51中には、種部502A、複数元素系相512のほかに、残留はんだ501Aも多少存在する。複数元素系相512は、はんだ粒子501(図4(a)左側を参照)中の金属と種部502A中の金属とによる複数元素系相であり、はんだ粒子501の融点が240℃以下、複数元素系相512の融点が260℃以上となるように、はんだ粒子501および種部502A(種粒子502)の材料が選ばれている。
接続部材51の上記微細構造には、それらの形成過程が関連している。概略的には、図4(a)左側に示すように、接続部材51は、硬化される前の状態として、ペースト状の熱硬化性樹脂503中にはんだ粒子501と種粒子502とが分散された構成を有している(硬化前の接続部材51A[=導電性接着性樹脂])。
このような導電性接着性樹脂を加熱してはんだ粒子501を溶解させると、その成分金属と種粒子502が含有する金属とが反応して種粒子502表面が複数元素系相512に変化し、はんだ粒子501の溶解に由来して複数元素系相512は互いに連接する。複数元素系相512が発現するとその融点ははんだ粒子501より高いので、上記加熱の温度程度では固相となって骨格構造になる。種粒子502のうちの未反応部(中心に近い部位)は、複数元素系相512の中に種となって残り種部502Aになる。はんだ粒子501のうち複数元素系相512への変化に残留した分は凝固して残留はんだ501Aになる。
上記で、はんだ粒子501を溶解させる温度では、熱硬化性樹脂503は硬化しないようにその材料が選択されている。これにより、はんだ粒子501が溶解したときのその移動を妨げずに溶解金属と種粒子502との反応が円滑になされるようになっている。このような溶解、反応を生じさせた後に、加熱温度を上げて熱硬化性樹脂503を熱硬化させる。この熱硬化により、上記形成された骨格構造を固定化するように骨格構造の隙間に樹脂部503Aが満たされた構造ができあがる。
このような構成の接続部材51では、とりわけ、上記導電部505中において複数元素系相512が連接して形成された骨格構造がその導電性を担っており、この複数元素系相512は、上記のように、融点が260℃以上になっている。260℃以上とすることで2次実装時加熱(例えば高くとも250℃)での溶融を回避でき、再溶融による接続不良や短絡を防止できる。
また、この導電性の骨格構造は硬化された樹脂部503A中に形成されており、骨格構造の隙間はこれにより埋められている。したがって、接続部材51中にボイドが発生し信頼性が損なわれることがない。さらに、接続部材51の導電性が導電体による骨格構造によっているので、低抵抗の接続部にすることができる。なお、残留はんだ501Aが2次実装時に再溶融することはあり得るが、複数元素系相512へ変化せずに残留した分なのでその量はわずかでありかつ樹脂部503A中に閉じ込められているので、信頼性に対する影響は最小限に抑制できる。
ちなみに、半導体素子42を配線パターン22によるランドに接続している接続部材(はんだ)52についても、接続部材51と同じものを使用してよい。ただし、チップ部品41の場合に比較するとその必要性は相対的に小さい。これは、各部品と絶縁層12との密着性の差にある。チップ部品41は、その端子41aの部分を除くとセラミック材料であることが多く、絶縁層12との密着性がより劣る。
これに対し、表面実装用端子42aを有する半導体素子42では、端子42a周りに樹脂層(この場合絶縁層42e)が配されていて、絶縁層12との密着性はより良好である。密着性が悪いセラミック材料などの場合には、その界面が剥離しやすく、剥離すると2次実装時に再溶融したはんだが侵入しショート不良に至るおそれがある。よって、少なくとも、チップコンデンサ等のチップ部品41をランドに接続する接続部材51について、上記のような特別な材料、構造のものを用いると信頼性向上に効果的である。
次に、図5は、図4に示した接続部材51中の導電部505を得るための材料の例を示す表であり、図5(a)は、硬化前の接続部材51A中に含まれるはんだ粒子501の材料例、図5(b)は、同じく種粒子502の材料例である。図5(a)に示すように、これらのはんだ粒子501では、その融点が240℃以下である。はんだ粒子501としてこのような融点の金属材料を用いることで、絶縁層11〜15が有機材料であってもそれに対する加熱温度としてその耐熱温度までには余裕を持たせることができる。図5(b)に示す組成系または金属は、はんだ粒子501の組成金属のひとつと反応してできる複数元素系相が融点として260℃以上を有する組成系または金属として選択されている。
次に、図6は、図4に示した接続部材51を構成する複数元素系相512の材料例を示す表であり、図5に示した材料のはんだ粒子501と種粒子502とから形成され得る複数元素系相を示している。図6に示すように、これらの複数元素系相512は、その融点が260℃以上となっている。このような複数元素系相512により、2次実装時加熱(例えば高くとも250℃)で溶融は起こらず、再溶融での接続不良や短絡の発生を効果的に防止できる。
なお、図6に示す複数元素系相におけるx、y(、z)の比は、単純な整数比になる場合(=化学量論的組成;金属間化合物)のみならず、これからはずれて例えばxの値を固定したときにy(、z)が幅をもった値で存在できる場合もある。例えば、合金(固溶体)相の場合や、組成比の異なる2種以上の金属間化合物が混晶している相の場合である。
図6に示す複数元素系相における金属間化合物としては、例えば、CuSn、CuZn、CuSb、AgSn、FeSn、AuSnが知られている。CuSnは、これと組成元素が同じで組成比が異なる異種の金属間化合物であるCuSnと混在して形成される場合があり、この混在比に応じて全体としてx、yの比は単純な整数比ではなくなる。CuSnは、CuSnと比較してもろい性質があるが、その融点が260℃以上であることに変わりはなく、また、導電部505の構造が樹脂部503Aにより補強される構造により、その悪影響を小さく留めることができる。
以上説明してきたように、この実施形態に係る部品内蔵配線板は、複数種の部品のひとつとして半導体素子42を、もうひとつとしてチップ部品41を、同時に埋設して備えている。ここで、半導体素子42は、半導体チップとグリッド状配列の表面実装用端子42aとを有している。したがって、半導体素子42を配線板に内蔵のため実装のとき、表面実装技術を適用し得る。よって、複数種の部品の実装に表面実装技術を利用でき、このとき生産性を考慮して比較的大きなワークを使用できる。したがって、大きな生産性と低コストを実現した部品内蔵配線板となる。
また、表面実装用端子42aが特にグリッド状配列であること、すなわち面配置であることにより、半導体素子42としての平面面積を極力小さくするが可能である。さらに、表面実装用端子42aと半導体チップ上の端子パッド42cとの電気的接続が、半導体チップ上に形成された再配線層42bによってなされているので、半導体素子42としての厚みも半導体チップそのものと比較してさほど厚くならない。すなわち、半導体素子42の面積および厚みという観点で、半導体チップと同様の内蔵のしやすさが確保されている。一方、半導体チップを内蔵する場合に必要なフリップチップ接続ほどに高精度な位置合わせ工程を必要とするわけではない。よってこれも生産性の向上と低コスト化に寄与する。
なお、内蔵、埋設する半導体素子42として、上記説明のようなウエハレベル・チップスケールパッケージのものでなく、ほかのパッケージ品(例えば半導体チップと表面実装用素子42aとの間にインターポーズ基板を有する形態)とすることも可能である。この場合は、素子としての面積および厚みが、ウエハレベル・チップスケールパッケージのものより必然的に大きくなるが、部品内蔵に供する基板側の仕様次第では対応できる。この場合も、表面実装技術を、半導体素子42に適用し得る利点は維持される。
また、この部品内蔵配線板では、内蔵のチップ部品41を配線層22に接続する接続部材51が、硬化された樹脂部503Aと、この樹脂部503A中に含まれた融点が240℃以下の残留はんだ501Aとを有し、さらに次のような導電部505を有している。すなわち、導電部505は、残留はんだ501Aの組成金属のひとつである金属が別の金属(種部502Aの金属)と反応してできた融点が260℃以上の複数元素系相512と、この複数元素系相512により表面が覆われた上記別の金属の粒子(種部502A)とを含有している。さらに、導電部505は、樹脂部503A中で複数元素系相512が連接し導電性の骨格構造になっている。
このような構成の接続部材51では、とりわけ、上記導電部505中の、複数元素系相512が連接して形成された骨格構造がその導電性を担っており、この複数元素系相512は、融点が260℃以上になるようなものとして選択されている。260℃以上として選択することで2次実装時加熱(例えば高くとも250℃)での溶融を回避でき、再溶融による接続不良や短絡を防止できる。
また、この導電性の骨格構造は硬化された樹脂部503A中に形成されており、骨格構造の隙間は樹脂部503Aにより埋められている。したがって、接続部材51中にボイドが発生し信頼性が損なわれることもない。さらに、この接続部材51は、例えば銀ペーストのような導電性組成物とは異なり、端子41aの表層がすず層である場合にも電池効果による腐食をもたらさない。以上により、部品内蔵配線板としての信頼性が保たれる。さらに、接続部材51の導電性が導電体による骨格構造によっているので、低抵抗の接続部にすることができる。
次に、図1に示した部品内蔵配線板の製造工程を図7ないし図9を参照して説明する。図7ないし図9は、それぞれ、図1に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図である。これらの図において図1中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。
図7から説明する。図7は、図1中に示した各構成のうち絶縁層11を中心とした部分の製造工程を示している。まず、図7(a)に示すように、厚さ例えば18μmの金属箔(電解銅箔)22A上に例えばスクリーン印刷により、層間接続体31となるペースト状の導電性組成物をほぼ円錐形のバンプ状(底面径例えば200μm、高さ例えば160μm)に形成する。この導電性組成物は、ペースト状の樹脂中に銀、金、銅などの金属微細粒または炭素微細粒を分散させたものである。説明の都合で金属箔22Aの下面に印刷しているが上面でもよい(以下の各図も同じである)。層間接続体31の印刷後これを乾燥させて硬化させる。
次に、図7(b)に示すように、金属箔22A上に厚さ例えば公称100μmのFR−4のプリプレグ11Aを積層して層間接続体31を貫通させ、その頭部が露出するようにする。露出に際してあるいはその後その先端を塑性変形でつぶしてもよい(いずれにしても層間接続体31の形状は、積層方向に一致する軸を有しその軸方向に径が変化している。)。続いて、図7(c)に示すように、プリプレグ11A上に金属箔(電解銅箔)21Aを積層配置して加圧・加熱し全体を一体化する。このとき、金属箔21Aは層間接続体31と電気的導通状態となり、プリプレグ11Aは完全に硬化して絶縁層11になる。
次に、図7(d)に示すように、片側の金属箔22Aに例えば周知のフォトリソグラフィによるパターニングを施し、これを、実装用ランドを含む配線パターン22に加工する。そして、加工により得られた実装用ランド上に、図7(e)に示すように、硬化前の接続部材51Aおよびクリームはんだ52Aを適用する。硬化前の接続部材51Aは、例えばスクリーン印刷を用いてランド上に適用することができる。スクリーン印刷によれば容易に効率的に所定パターンに印刷できる。このスクリーン印刷のあと、クリームはんだ52Aを例えばディスペンサを用いてランド上に適用する。なお、硬化前の接続部材51Aも、スクリーン印刷に代えてディスペンサで適用することもできる。
クリームはんだ52Aは、これらに代えて硬化前の導電性組成物(例えば銀ペースト)を使用するようにしてもよい。導電性組成物とすると硬化後の耐熱性が高く、完成された後の配線板としての部品実装時に加わる熱で接続不良が発生するのを効果的に防止できる。なお、半導体素子42では、その表面実装用端子42aの表面にすずめっき層がないものを選択することが比較的容易であり、これにより銀ペーストを使用しても電池効果による腐食を避けることができる。
続いて、チップ部品41および半導体素子42を硬化前の接続部材51Aまたはクリームはんだ52Aを介して実装用ランド上にそれぞれ例えばマウンタで載置する。
硬化前の接続部材51Aとして、ここでは、例えば硬化温度240℃の例えばエポキシ変性ポリイミド樹脂たる熱硬化性樹脂503(図4を参照)中に、例えば、はんだ粒子501(図4を参照)たるSn−3Ag−0.5Cu(融点217℃)の組成の粒子、および種粒子502(図4を参照)たるCu粒子が分散されたものを用いる。その組成比としては、例えば、CuをSn−3Ag−0.5Cuとの全体に対して30wt%、CuおよびSn−3Ag−0.5Cuを熱硬化性樹脂503との全体に対して75wt%とすることができる。なお、組成がSn−3Ag−0.5Cuのはんだ粒子501は、その粒径として例えば10μmないし20μm、Cuの種粒子502は、その粒径として例えば3μmないし40μmとすることができる。
硬化前の接続部材51Aには、はんだ粒子501を加熱、溶解させたときにこれを活性化させる性質を有するフラックス成分を含ませておくことができる。このような接続部材51Aによれば、フラックスを適用する工程を別途行う必要がなくなり、生産性を向上させる上で好ましい。
チップ部品41、半導体素子42が接続部材51Aまたはクリームはんだ52Aを介して実装用ランド上に載置されたら、次に、接続部材51A中に分散されたはんだ粒子501を溶融させるべく加熱(例えば225℃程度)を行う。この加熱では、接続部材51A中の熱硬化性樹脂503を硬化させることなく、はんだ粒子501が有する金属と種粒子502が有する金属との反応により複数元素系相512(図4を参照)を生成させる。この反応時には熱硬化性樹脂503が硬化していないので、樹脂503中で金属の移動は妨げられず反応は円滑に進む。複数元素系相512は225℃程度の温度で固相として発現する。この固相は、互いに連接して骨格構造を形成する。
なお、クリームはんだ52Aについては、例えばこれをはんだ粒子501と同様のSn−3Ag−0.5Cuのはんだ粒子をフラックス中に分散させた構成のものとすることができる。これによれば、上記の例えば225℃の加熱でリフローさせることができる。
複数元素系相512を生成させる加熱に続いて、次に、多少加熱温度を上昇させ(例えば250℃)、熱硬化性樹脂503を熱硬化させる。これにより、上記骨格構造による導電部505(図4を参照)の隙間を埋めるような硬化された樹脂部503A(図4を参照)が形成され、結果、接続部材51になる(図7(f)中に示す)。
以上説明の、2段階の加熱工程での温度プロファイルは例えば図10に示すように設定することができる。図10は、図7(f)に示す実装工程における温度プロファイルの例を示すグラフである。図10に示すように、徐々に加熱して225℃程度に達したときに一旦この温度を数十秒間保つ。その後温度を250℃に上げてこの温度状態を数十秒間保つ。このように2段階の温度保持を要する点は、はんだ粒子を溶融させる加熱工程のみを有する一般のクリームはんだのリフロー工程と異なる点である。
以上により、図7(f)に示すように、接続部材51、52を介してチップ部品41および半導体素子42が配線層22の実装用ランド上に接続された状態の配線板素材1が得られる。この配線板素材1を用いる後の工程については図9で述べる。
次に、図8を参照して説明する。図8は、図1中に示した各構成のうち絶縁層13および同12を中心とした部分の製造工程を示している。まず、図8(a)に示すように、両面に例えば厚さ18μmの金属箔(電解銅箔)23A、24Aが積層された例えば厚さ300μmのFR−4の絶縁層13を用意し、その所定位置にスルーホール導電体を形成するための貫通孔83をあけ、かつ内蔵するチップ部品41および半導体素子42に相当する部分に部品用開口部81、82を形成する。
次に、無電解めっきおよび電解めっきを行い、図8(b)に示すように、貫通孔83の内壁にスルーホール導電体33を形成する。このとき開口部81、82の内壁にも導電体が形成される。さらに、図8(c)に示すように、金属箔23A、24Aを周知のフォトリソグラフィを利用して所定にパターニングして配線層23、24を形成する。配線層23、24のパターニング形成により、開口部81、82の内壁に形成された導電体も除去される。
次に、図8(d)に示すように、配線層23上の所定の位置に層間接続体32となる導電性バンプ(底面径例えば200μm、高さ例えば160μm)をペースト状導電性組成物のスクリーン印刷により形成する。続いて、図8(e)に示すように、絶縁層12とすべきFR−4のプリプレグ12A(公称厚さ例えば100μm)を配線層23側にプレス機を用い積層する。プリプレグ12Aには、絶縁層13と同様の、内蔵するチップ部品41および半導体素子42に相当する部分の開口部をあらかじめ設けておく。
図8(e)の積層工程では、層間接続体32の頭部をプリプレグ12Aに貫通させる。なお、図8(e)における層間接続体32の頭部の破線は、この段階でその頭部を塑性変形させてつぶしておく場合と塑性変形させない場合の両者あり得ることを示す。以上により得られた配線板素材を配線板素材2とする。
以上の図8に示した工程は、以下のような手順とすることも可能である。図8(a)の段階では、貫通孔83のみ形成し内蔵部品用の開口部81、82を形成せずに続く図8(b)から図8(d)までの工程を行う。次に、図8(e)に相当する工程として、プリプレグ12A(開口のないもの)の積層を行う。そして、絶縁層13およびプリプレグ12Aに部品内蔵用の開口部を同時に形成する、という工程である。
次に、図9を参照して説明する。図9は、上記で得られた配線板素材1、2などを積層する配置関係を示す図である。ここで、図示上側の配線板素材3は、下側の配線板素材1と同様な工程を適用し、かつそのあと層間接続体34およびプリプレグ14Aを、図示中間の配線板素材2における層間接続体32およびプリプレグ12Aと同様にして形成し得られたものである。
ただし、配線板素材3は、部品(チップ部品41および半導体素子42)およびこれを接続するための部位(実装用ランド)のない構成であり、さらにプリプレグ14Aにはチップ部品41用の開口部、半導体素子42用の開口部を設けない。そのほかは、金属箔(電解銅箔)26A、絶縁層15、層間接続体35、配線層25、プリプレグ14A、層間接続体34とも、それぞれ配線板素材1の金属箔21A、絶縁層11、層間接続体31、配線層22、配線板素材2のプリプレグ12A、層間接続体32と同じである。
図9に示すような配置で各配線板素材1、2、3を積層配置してプレス機で加圧・加熱する。これにより、プリプレグ12A、14Aが完全に硬化し全体が積層・一体化する。このとき、加熱により得られるプリプレグ12A、14Aの流動性により、チップ部品41および半導体素子42の周りの空間およびスルーホール導電体33内部の空間にはプリプレグ12A、14Aが変形進入し空隙は発生しない。また、配線層22、24は、層間接続体32、34にそれぞれ電気的に接続される。
このプレス工程において、半導体素子42に加わるプレス力を緩和しその破壊などの不良発生を抑止するには、チップ部品41の高さに比べて半導体素子42の高さをやや低くしておくようにすると好ましい。多くのアプリケーションで半導体素子42の数は少なく(例えば1個)、かつこれを取り巻くようにチップ部品41が配置されることが多いからである。このように取り囲んで配置されたチップ部品41がよりプレス力を負担して半導体素子42に加わるプレス力は小さくなる。
図9に示す積層工程の後、上下両面の金属箔26A、21Aを周知のフォトリソグラフィを利用して所定にパターニングし、さらにはんだレジスト61、62の層を形成することにより、図1に示したような部品内蔵配線板を得ることができる。
変形例として、中間の絶縁層13に設けられたスルーホール導電体33については、層間接続体31や同32と同様なものとする構成も当然ながらあり得る。また、層間接続体31、32、34、35について、説明した導電性組成物印刷による導電性バンプを由来とするもの以外に、例えば、金属板エッチングにより形成された金属バンプ、導電性組成物充填による接続体、めっきにより形成された導体バンプなどを由来とするものなどのうちから適宜選択、採用することもできる。また、外側の配線層21、26は、最後の積層工程のあとにパターニングして得る以外に、各配線板素材1、3の段階で(例えば図7(d)の段階で)形成するようにしてもよい。
また、図9に示した積層工程において、配線板素材1、2については、プリプレグ12Aおよび層間接続体32の部分を配線板素材2の側ではなく配線板素材1の側に設けておくようにしてもよい。すなわち、層間接続体32の形成およびプリプレグ12Aの積層を、配線板素材1の配線層22上(絶縁層11上)であらかじめ行うようにする。この場合、実装されたチップ部品41および半導体素子42が、一見、層間接続体32をスクリーン印刷で形成するときに干渉要因となるように見えるが、チップ部品41および半導体素子42として十分薄い部品の場合は実際上干渉要因とはならない。プリプレグ12Aの積層工程のときには、チップ部品41および半導体素子42の厚さを吸収できるクッション材を介在させて加圧・加熱すれば面内方向均一にプリプレグ12Aを積層できる。
以上、本実施形態に係る部品内蔵配線板についてひと通り説明した。上記説明した製造工程では、接続部材51Aとして、硬化温度240℃の例えばエポキシ変性ポリイミド樹脂たる熱硬化性樹脂503中に、はんだ粒子501たるSn−3Ag−0.5Cu(融点217℃)の組成の粒子、および種粒子502たるCu粒子が分散されたものを用いた。ここで、部品41の実装工程における温度プロファイルの設定をよりラフ(非高精度)にするには、はんだ粒子501の融点と熱硬化性樹脂503の硬化温度とをより離すように、接続部材51Aの材料として次のようなものを採用することができる。
すなわち、接続部材51Aのはんだ粒子501として、Snと、Ag、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第1の合金の粒子と、Snと、Agと、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第2の合金の粒子とが備えられたものを用いる。種粒子502としては、Cuと、Ag、Bi、In、およびSnからなる群より選択された1種以上とを含む合金の粒子とする。熱硬化性樹脂503には、上記説明の製造工程と同じ硬化温度240℃のエポキシ変性ポリイミド樹脂を用いる。上記3種の合金は、熱硬化性樹脂503との全体に対して80wt%の含有率とする。
以上の、合金の粒子と熱硬化性樹脂との混合体についてDSC(示差走査熱量測定)による融点観察を行うと、100℃ないし200℃の間に複数の融点があり、さらに、300℃ないし500℃の間にも複数の融点があることがわかる。よって、この合金粒子分散の熱硬化性樹脂を用いれば、100℃ないし200℃の間に存在する融点により、一般的に言われるはんだづけが可能である。
また、100℃ないし200℃に存在する融点での融解を生じしめたあとに生じる凝固組成物について同様にDSCによる融点観察を行うと、100℃ないし200℃の間に存在する融点はほとんど消失し(∵融点の高い複数元素系相に変化している)、300℃以上に融点が残るのみとなることがわかる。この性質から、2次実装での加熱(例えば250℃)においてはこの組成物はほぼ溶融はしないことになるので、上記の合金粒子分散の熱硬化性樹脂は、図7に示した接続部材51Aと同様に利用できることがわかる。ここで、第1、第2の合金粒子の融点と熱硬化性樹脂503の硬化温度とは、図7での説明の場合より離れているので、部品41の実装工程における温度プロファイルの設定はよりラフで済む。
次に、部品41の実装工程の温度をより低温化するには、はんだ粒子501の融点をより低下させ、かつ、熱硬化性樹脂503の硬化温度もより低下させるように、接続部材51Aの材料として次のようなものを採用することができる。
すなわち、接続部材51Aとして、はんだ粒子501がSn−58Bi(融点138℃)の粒子であり、種粒子502がSnのめっきされたCu粒子およびNi粒子であり、熱硬化性樹脂503が硬化温度180℃のエポキシ樹脂であるような、金属粒子分散の熱硬化性樹脂を用いる。これによれば、第1段階の加熱を例えば150℃で行い、次に第2段階の加熱としてこれを例えば185℃で行うことができる。
実際にこのような加熱を行って部品41、42を実装した後、2次実装を想定して260℃の加熱を3回行って信頼性試験を実施したところ、再溶融による問題は生じないことがわかった。この場合の接続部材51を観察したところ、CuSn合金(融点約630℃)およびNiBi合金(融点約469℃)が生じていることがわかった。
1…配線板素材、2…配線板素材、3…配線板素材、11…絶縁層、11A…プリプレグ、12…絶縁層、12A…プリプレグ、13…絶縁層、14…絶縁層、14A…プリプレグ、15…絶縁層、21…配線層(配線パターン)、21A…金属箔(銅箔)、22…配線層(配線パターン)、22A…金属箔(銅箔)、23…配線層(配線パターン)、23A…金属箔(銅箔)、24…配線層(配線パターン)、24A…金属箔(銅箔)、25…配線層(配線パターン)、26…配線層(配線パターン)、26A…金属箔(銅箔)、31、32、34、35…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプ)、33…スルーホール導電体、41…チップ部品(電気/電子部品)、41a…端子、42…半導体素子(ウエハレベル・チップスケールパッケージによる)、42a…表面実装用端子、42b…再配線層、42c…端子パッド、42d、42e…絶縁層、42w…半導体ウエハ、51…接続部材、52…接続部材(はんだまたは導電性組成物)、51A…硬化前の接続部材、52A…クリームはんだまたは硬化前導電性組成物、61、62…はんだレジスト、71、72…開口部、81、82…部品用開口部、83…貫通孔、501…はんだ粒子、501A…残留はんだ、502…種粒子、502A…種部、503…熱硬化性樹脂、503A…樹脂部(硬化後熱硬化性樹脂)、505…導電部、512…複数元素系相。

Claims (12)

  1. 第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層に対して積層状に位置する第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層に埋設され、かつ、端子パッドを有する半導体チップと、該端子パッドに電気的接続された、グリッド状配列の表面実装用端子とを備えた半導体素子と、
    前記第2の絶縁層にさらに埋設された、チップコンデンサ、チップ抵抗、およびチップインダクタからなる群より選択された一種の電気/電子部品と、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とに挟まれて設けられた、前記半導体素子用の第1の実装用ランドと前記電気/電子部品用の第2の実装用ランドとを含む配線パターンと、
    前記半導体素子の前記表面実装用端子と前記第1の実装用ランドとを電気的に接続する第1の接続部材と、
    前記電気/電子部品の端子と前記第2の実装用ランドとを電気的に接続する第2の接続部材とを具備し、
    前記第1の接続部材および前記第2の接続部材のうちの少なくとも前記第2の接続部材が、硬化された樹脂部と、該樹脂部に含有された融点が240℃以下の金属と、該金属の組成金属のひとつである第1の金属が該第1の金属と異なる第2の金属を含む複数元素系相に変化することで融点が260℃以上となる性質の前記第1の金属の該複数元素系相により表面が覆われた前記第2の金属の粒子を含有しかつ前記樹脂部中で該複数元素系相が連接し導電性の骨格構造を形成している導電部とを有し、
    前記第2の接続部材が、前記樹脂部として、該第2の接続部材の前記金属の前記融点より高い熱硬化温度を有する熱硬化性樹脂を有すること
    を特徴とする部品内蔵配線板。
  2. 前記第1の接続部材が、すずを主成分とするはんだであることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  3. 前記第1の接続部材が、導電性組成物であることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  4. 前記半導体素子における前記表面実装用端子と前記端子パッドとの前記電気的接続が、前記半導体チップ上に形成された再配線層によりなされていることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  5. 前記半導体素子の前記表面実装用端子が、LGAの端子であることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  6. 前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてNi/Auめっき層を有することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  7. 前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてすずめっき層を有することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  8. 前記半導体素子の前記表面実装用端子が、表層としてCuであることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  9. 前記第2の接続部材の前記樹脂部が、その材料としてエポキシ変性ポリイミド樹脂であることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  10. 融点が240℃以下である前記金属が、Sn−In組成系、Sn−Bi組成系、Sn−Zn−Bi組成系、Sn−Ag−In組成系、Sn−Ag−Cu組成系、Sn−Ag組成系、Sn−Cu組成系、およびSn−Sb組成系、ならびにSnからなる群より選択された1種の組成系または金属であり、
    前記第2の金属が、Ag、Au、Cu、Ni、およびFe、ならびにCu−Ni組成系、Cu−Sn組成系、Ag−Sn組成系、Cu−Zn組成系、およびCo−Sb組成系からなる群より選択された1種以上の金属または組成系であること
    を特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  11. 前記第2の接続部材の前記導電部の前記複数元素系相が、CuSn、CoSn、CuZn、CuSb、CoSb、NiBi、AgSn、FeSn、AgCuSn、およびAuSnからなる群から選択された1種以上による相であることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  12. 融点が240℃以下である前記金属が、Snと、Ag、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第1の合金と、Snと、Agと、Bi、Cu、In、およびZnからなる群より選択された1種以上とを含む第2の合金とを有し、
    前記第2の金属が、Cuと、Ag、Bi、In、およびSnからなる群より選択された1種以上とを含む合金であること
    を特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
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