JP5850767B2 - レトログラード表示機構、ムーブメント、レトログラード表示機構を備えたアナログ時計及び動力切替方法 - Google Patents

レトログラード表示機構、ムーブメント、レトログラード表示機構を備えたアナログ時計及び動力切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、レトログラード表示機構、ムーブメント、レトログラード表示機構を備えたアナログ時計及び動力切替方法に係わる。
順方向の回転角の増大に応じて径が大きくなるカム面を備え該カム面が最大径部から最小径部に戻るところに径方向の段差部を備えた作動カムを有すると共に該作動カムの該カム面に当接する作動レバーの形態のカム従節の変位に従って時間に依存する表示を行うレトログラード表示構造においては、作動レバーが作動カムの段差部に対して突っ張り状態になるのを避けるべく、通常は、作動カムの逆方向の回転は禁止されるところ、作動カムの逆方向の回転を許容するようにすること自体は、知られている(特許文献1)。
特許文献1には、時差修正の際において、レトログラード式の24時表示部に用いられている作動カムの逆方向の回転を許容するために、時差修正用巻真の時差修正操作位置への引出動作に応じて、該時差修正用巻真と連動するおしどり等により作動レバーを作動カムの軌跡の範囲外に退避させることが開示されている。
しかしながら、この場合、時差修正により順方向に時車(筒車)を回す場合であって、時差修正を行うべく時差修正用巻真を引き出すだけで、24時間表示が視認できなくなる。また、レトログラード表示が適切に行われることを時間を短縮して視認すべく時差修正モードに設定すると、作動レバーが退避してしまうので、レトログラード機構が適切に動作するかどうかの確認をし難い。また、この場合、表示機構の表示部の配置が、(時差修正)巻真の近傍に制約され易い。
なお、レトログラード表示構造の作動カムの逆転を避けるために該作動カムと同軸の車の逆転を避けるべく、該同軸車に対して順方向回転力を及ぼすけれども逆方向回転力は及ぼさないようにした爪部を設けることは、種々提案されている(例えば、特許文献2や特許文献3等)。
特許文献2の場合、逆方向回転の際には、爪部が前記同軸車と非係合の位置を通り該同軸車への逆方向回転力の付与を避ける。また、特許文献3では、送り爪が弾性腕部からなり、逆方向回転の際には送り爪が撓んで逃げることにより逆方向回転を伝えるのを避け得るようになっている。
しかしながら、これらの場合、逆方向回転が始まるときから、作動カムの同軸車に回転が伝達されなくなり同期が断たれるので、作動カムには時の経過が伝わらない。従って、作動カムの回転位置で表示される時情報にズレが起こるのを避け難い。なお、例えば、曜送りの如く間欠回転で済むときには多くの場合不都合は生じないけれども、その場合でも、例えば、日替わりのタイミングと重なると、ズレが起こる虞れがある。
特許3140700号公報 特開2010−197077号公報 特開2006−226990号公報
本発明は前記諸点に鑑みなされたものであってその目的とするところは、作動カムが逆方向に回転される際には該逆方向回転を感知してカム従節部を退避させ得るレトログラード表示機構及び該機構を備えたアナログ時計を提供することにある。
本発明のレトログラード表示機構は、前記目的を達成すべく、通常運針輪列の車と同期回転される基準歯車と、該基準歯車と同期回転される作動カムであって順方向に回転された際に中心からの距離が徐々に遠ざかる形状で最大径部から最小径部に戻るところに段差部のあるカム面を備えたものと、前記カム面に当接するカム従節部の変位に応じて表示を行う表示部と、前記基準歯車と噛合した揺動中間歯車構造体、該揺動中間歯車構造体と噛合した揺動歯車並びに該揺動中間歯車構造体及び揺動歯車を支える揺動レバーを備え前記揺動中間歯車構造体のまわりで揺動可能な揺動車機構であって、前記基準歯車が順方向に回転される際には第一の揺動位置を採り逆方向に回転される際には第二の揺動位置を採るものと、揺動車機構が第二の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合がなされて前記基準歯車の逆方向回転に応じてカム従節を作動カムの回転軌跡外に退避させ、揺動車機構が第一の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合が解除される退避機構とを有する。
本発明のレトログラード表示機構では、「(通常運針輪列の車と同期し作動カムと同期回転される)基準歯車と噛合した揺動中間歯車構造体、該揺動中間歯車構造体と噛合した揺動歯車並びに揺動中間歯車構造体及び揺動歯車を支える揺動レバーを備え揺動中間歯車構造体のまわりで揺動可能な揺動車機構であって、前記基準歯車が順方向に回転される際には第一の揺動位置を採り逆方向に回転される際には第二の揺動位置を採るものと、揺動車機構が第二の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合がなされて前記基準歯車の逆方向回転に応じてカム従節を作動カムの回転軌跡外に退避させ、揺動車機構が第一の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合が解除される退避機構と」が設けられているので、作動カムが逆方向に回転する場合には、作動カムと同期回転される基準歯車も逆回転していて揺動車機構を第二の揺動位置に揺動させ、揺動車機構の揺動歯車が退避機構によりカム従節を退避させるので、作動カムの段差部にカム従節が当たってしまうのを避け得る。また、このレトログラード表示機構では、通常運針輪列の車と同期した基準歯車が作動カムの回転方向によらず該運針輪列の車に同期した状態に保たれ作動カムを同期回転位置に保っているので、作動カムの逆方向回転が終了して退避していたカム従節が作動カムのカム面に再度当接した際に、該カム従節を備えた表示部により正しい時の表示が行い得る。なお、このレトログラード表示機構では、作動カムが順方向に回転する際には基準歯車及び作動カムは通常作動状態に保たれるので、カム従節を備えた表示部において適切な表示が継続して行われ得る。
本発明のレトログラード表示機構では、典型的には、作動カムの最大径部が庇状に延びていて、該最大径部と回転中心とを結ぶ仮想線よりも奥まで延びる最小径部側のカム面の延在部により一側が規定される凹部が形成されている。
その場合、レトログラード表示される部分がジャンパにより離散的な表示ではなく連続的な表示を行なう場合であっても、また、作動カムの逆転の開始時点にかかわらず、カム従節が退避され得る。すなわち、カム従節が作動カムのカム面の最大径部から最小径部に落ちた直後に、作動カムの逆転が開始されても、カム従節が凹部を通って退避され得るから、カム従節の退避が確実に行われ得る。
このような場合、本発明のレトログラード表示機構では、典型的には、作動カムが前記基準歯車と一体回転するように構成され、該基準歯車が24時間歯車からなる。
その場合、作動カムの逆転が正に24時から0時に移行した直後に開始されても、且つレトログラード表示される部分が24時間毎の連続的な表示を行なうにもかかわらず、カム従節の退避が凹部を通って行われ得る。
このような場合、本発明のレトログラード表示機構では、典型的には、カム従節が折れ曲がり可能に弾性的に支持された腕部からなる。
その場合、作動カムの逆転が正に24時から0時に移行した直後に開始されても、且つレトログラード表示される部分が24時間毎の連続的な表示を行なうにもかかわらず、カム従節の退避が凹部を通って、且つ腕部の先端部分の側縁が庇状に突出した最大径部に当たっても弾性的に折れ曲がることによって退避が確実に行われ得る。
本発明のレトログラード表示機構では、作動カムが前記基準歯車と噛合した曜伝え車と一体回転するように構成され、曜伝え車が曜ジャンパで躍制されていてもよい。
その場合でも同様な効果が得られる。その場合、典型的には、作動カムが前記基準歯車と噛合した曜伝え車と一体回転するように構成され、曜伝え車が曜ジャンパで躍制される。
本発明のレトログラード表示機構では、典型的には、揺動車機構が増速してカム従節を退避させるように構成されている。
その場合、カム従節を速やかに作動カムの軌跡の外に退避させ得るので、作動カムが逆転しても段差部に当たる虞れを最低限に抑え得る。
本発明のレトログラード表示機構では、典型的には、前記揺動中間歯車構造体は、前記基準歯車と噛合した第一揺動中間歯車と、該第一揺動中間歯車と同軸で且つ該軸を介して該第一揺動中間歯車とスリップ係合した第二揺動中間歯車とからなり、該第二揺動中間歯車が前記揺動歯車と噛合している。
本発明のムーブメントは、前記目的を達成すべく、上述のようなレトログラード表示機構と、前記レトログラード表示機構を含む地板とを有する。
本発明のアナログ時計は、前記目的を達成すべく、上述のようなレトログラード表示機構と、前記レトログラード表示機構を含む時計ケースとを有する。
本発明のレトログラード表示機構における動力切替方法では、通常運針輪列の車と同期回転される基準歯車と、該基準歯車と同期回転される作動カムであって順方向に回転された際に中心からの距離が徐々に遠ざかる形状で最大径部から最小径部に戻るところに段差部のあるカム面を備えたものと、前記カム面に当接するカム従節部の変位に応じて表示を行う表示部と、前記基準歯車と噛合した揺動中間歯車構造体、該揺動中間歯車構造体と噛合した揺動歯車並びに該揺動中間歯車構造体及び揺動歯車を支える揺動レバーを備え前記揺動中間歯車構造体のまわりで揺動可能な揺動車機構であって、前記基準歯車が順方向に回転される際には第一の揺動位置を採り逆方向に回転される際には第二の揺動位置を採る前記揺動車機構と、を備え前記揺動車機構が前記第二の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合がなされて前記基準歯車の逆方向回転に応じてカム従節を前記作動カムの回転軌跡外に退避させる工程と、前記揺動車機構が前記第一の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合を解除させる工程を有することを特徴とする。
本発明の好ましい一実施例の24時レトログラード表示機構を備えた本発明の好ましい一実施例のアナログ時計を文字板側から見た外観説明図。 図1の24時レトログラード表示機構の車が通常運針や正針回しの如く順方向に回転している状態を示した平面説明図。 図2のIII−III線断面説明図。 図2のIV−IV線断面説明図。 図1の24時レトログラード表示機構において逆針回しが行われてカム従節をなす腕部が作動カムの回転軌跡の外に退避し関連する車が逆方向に回転している状態を示した平面説明図。 図1の24時レトログラード表示機構において図5の如く逆針回しが行われてカム従節をなす腕部が作動カムの回転軌跡の外に退避したことにより24時表示針が退避位置にある状態を示した図1と同様な外観説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行直後に逆針回しが開始された状態を示した図2や図5と同様な平面説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行した直後に逆針回しが開始された後、26分程度経過した状態を示した図7と同様な平面説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行した直後に逆針回しが開始された後、40分程度経過した状態を示した図7と同様な平面説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行した直後に逆針回しが開始された後、1時間程度経過した状態を示した図7と同様な平面説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行した直後に逆針回しが開始された後、1時間1分程度経過した状態を示した図7と同様な平面説明図。 図1のアナログ時計の24時レトログラード表示機構について、24時から0時に移行した直後に開始された逆針回しが完了した後、カム従節をなす腕部が元の位置に戻って元通りの24時表示が行われるようになった状態を示した図7と同様な平面説明図。 本発明の別の好ましい一実施例の曜レトログラード表示機構を備えた本発明の好ましい一実施例のアナログ時計において、曜レトログラード表示機構の(逆方向回転可能な)車が通常運針や正針回しの如く順方向に回転している状態を示した平面説明図。
本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
図1から図12には、本発明の好ましい一実施例のレトログラード表示機構としての24時レトログラード表示機構1を備えた本発明の好ましい一実施例のムーブメント300を備えた本発明の好ましい一実施例のアナログ時計2が示されている。
時計2は、図1に示したような外観3を有する。すなわち、時計2は、時針11a、分針11b及び秒針11cからなる時刻表示針11を中心軸線Cのまわりで時計回りC1に回転可能に備える。時計2の文字板12は、正時の位置を表す植字12aを有する。時計2は、また、6時の位置において中心軸線Dを回動中心として概ね4時及び8時の位置の間に拡がる扇形の24時レトログラード表示領域13を有し、該領域13には、D1方向に0時から24時までの時刻を示す目盛及び文字からなる24時表示13aが付されている。該24時表示領域13において24時表示針64が0時の位置から24時の位置まで中心軸線DのまわりでD1方向に回動可能であり、通常動作の際には24時になると瞬時にD2方向に回動して0時の位置に戻る。14は時計ケース、15は巻真15aに取付けられたりゅうずである。
ムーブメント300(駆動体)の一例としては、時計2からいわゆる外装部分(ケース14、時針11a等)を除いた部分であり、動力源の主ゼンマイ、針を動かす駆動歯車(筒車17等)等、歯車の回転速度を制御する調速・脱進機構、又は手巻機構2等を含んで構成されており、単体で流通可能なものである。
この明細書の以下の記載において、正転、正方向(回転)又は正針回し(方向)とは、運針輪列の車が通常運針状態にある際と同じ向きに回転される際に24時レトログラード表示機構1の各車が回転される方向又はそのように回転されることをいい、逆方向(回転)又は逆針回し(方向)とは、運針輪列の車が通常運針状態にある際に回転される向きとは反対の向きに24時レトログラード表示機構1の各車が回転される方向又はそのように回転されることをいう。
24時表示機構1は、図2の平面説明図並びに図3及び図4の断面説明図に示したように、通常運針輪列の車としての筒車17と同軸で一体的な24時第一中間車23と、該24時第一中間車23と噛合した24時第二中間車26と、該24時第二中間車26と噛合し筒車17と同期回転される基準歯車としての24時間歯車32と、該24時間歯車32と同軸で一体的な24時レトログラード作動カム40と、該作動カム40に対してカム従節となるカム腕部51及び扇形歯車部52を備えた作動レバー50と、扇形歯車部52と噛合した24時表示歯車62を備えた24時表示車部60と、24時間歯車32と噛合した揺動中間車71及び揺動車77を備えた揺動車機構70とを有する。24時間歯車32及び作動カム40は一体として24時間車30を構成する。24時第二中間車26、24時間車30、作動レバー50及び揺動中間車71は、夫々、中心軸線E,F,G及びHのまわりで回転可能である。
作動カム40は、順方向F1に回転された際に中心からの距離が徐々に遠ざかる渦巻状カム面41を有する。作動カム40は、また、カム面41の最大径部42と中心Fとを結ぶ仮想線Fiに対してF1方向に後退し作動カム40のF2方向(例えば後述の図5参照)の逆転を許容する凹部43を規定する小径壁部44、側壁部45及び庇部46を有する。小径壁部44は、カム面41の最小径部47を凹部43の方向に延在した延在部をなす。
作動レバー50は、扇形歯車部52を含む作動レバー本体部53を有し、作動レバー本体部53は、扇形歯車部52の一側から径方向に延びた基端側腕部54を有する。作動レバー50は、また、作動レバー本体部53と一体的に中心軸線GのまわりでG1,G2方向に回転可能な作動レバーかな55を有する。
作動レバー50のカム腕部51は、作動レバー本体部53と一体的な基端側腕部54と、先端側係合腕部58とからなる。先端側係合腕部58は、該基端側腕部54の先端部54aに中心軸線KのまわりでK1,K2方向に回動可能に取付けられ、且つ先端部58aがカム従節の接点部として働く。作動レバー本体部53には、更に、板ばね57が取付けられている。板ばね57は、作動レバー本体部53に固定された基端部56と、該基端部56からカム腕部51の基端側腕部54に概ね沿って延びJ1,J2方向に弾性的に撓みうる。板ばね57は、先端部57aで先端係合腕部58の基端部58bをJ1方向に押して、通常の表示状態では、基端側腕部54の先端部54aの係止ピン54bにK1方向に押付けて、先端係合腕部58を基端側腕部54に対してK1方向の回動基準位置P1に位置決めしている。
24時表示車部60は、中心軸線DのまわりでD1,D2方向に回動可能な中心軸63を備える。中心軸63の先端部は文字板12を越えて突出し、突出端63aには24時表示針64が取付けられている(図1)。中心軸63には、渦巻ばねの形態の24時表示車戻しばね65が取付けられ、中心軸63に対してD2方向の弾性偏倚力を及ぼしている。
揺動車機構70の揺動中間歯車構造体としての揺動中間車71は、揺動中間車回転軸72を介してスリップ係合された第一揺動中間車73と回転軸72に固定された第二揺動中間車74とからなる。揺動中間車71の第二揺動中間車74は揺動車(揺動歯車)77と噛合されていると共に、揺動レバー75によって結合されている。揺動レバー75は、一端75a側で第二揺動中間車74の回転軸72に弾性的に係合され、他端75b側で揺動車77の回転軸77aに嵌合されている。揺動車77の回転軸77aは、第二地板7及び第二輪列受8の円弧状孔部7a,8aの延在方向に沿って中心軸線HのまわりでHW1,HW2方向に揺動可能であって、HW1方向に揺動された際には揺動車機構70及び揺動車77が正転基準位置Q1を採り、HW2方向に揺動された際には揺動車機構70及び揺動車77が逆転揺動位置Q2を採る。すなわち、以下において、Q1,Q2は、夫々、揺動車機構70の揺動位置及び揺動車機構70の先端部にある揺動車77の揺動位置を表すものとする。
作動レバー50の作動レバーかな55には、作動レバー中間車59が噛合しており、揺動車機構70の揺動レバー75及び揺動車77がHW1方向に回動して正転揺動位置Q1にある際には、揺動車77は作動レバー中間車59から離れていて該中間車59に対して非噛合状態であり、揺動車機構70の揺動レバー75及び揺動車77がHW2方向に回動して逆転揺動位置Q2を採ると、揺動車77が作動レバー中間車59と噛合される。
次に、以上の如く構成されたアナログ時計2の24時レトログラード表示機構1の動作について、説明する。
通常運針時におけるように時針11aのある筒車17がC1方向に正転する場合、図2に示したように、該筒車17と一体的な24時第一中間車23もC1方向に回転し、これに噛合した24時第二中間車26がE1方向に回転し、該中間車26に噛合した24時間歯車32がF1方向に回転し、これに応じて24時間車30を構成する作動カム40もF1方向に正転する。
作動カム40のF1方向の正転に応じて作動カム40のカム面41に先端部58aで当接したカム腕部51がG1方向に回動され、これに応じて作動レバー50の扇形歯車部52もG1方向に回動して、これに噛合した24時表示歯車62をD1方向に回転させて、24時表示車部60の回転軸63を介して24時表示針64を24時表示領域13においてD1方向に回動させて、24時表示を行わせる。
また、24時間歯車32のF1方向回転に応じて、これに噛合した揺動中間車71がH1方向に回転し、揺動レバー75を介して連結された揺動車77の回転軸77aをHW1方向に回動させると共に該揺動中間車71に噛合した揺動車77をM1方向に回転させる。従って、揺動車77はHW1方向の回動位置Q1を採り、揺動車77は作動レバー中間車59とは非噛合状態で自由回転するので、揺動車機構70は作動レバー50や24時表示車部60の動作には影響を与えない。
一方、針合わせその他のために筒車17がC2方向に逆転される場合、図5に示したように、該筒車17と一体的な24時第一中間車23もC2方向に回転し、これに噛合した24時第二中間車26がE2方向に回転し、該中間車26に噛合した24時間歯車32がF2方向に回転し、これに応じて24時間車30を構成する作動カム40もF2方向に逆転する。
24時間歯車32のF2方向回転に応じて、これに噛合した揺動中間車71がH2方向に回転し、揺動レバー75を介して連結された揺動車77の回転軸77aをHW2方向に回動ないし揺動させると共に該揺動中間車71に噛合した揺動車77をM2方向に回転させる。従って、揺動車77はHW2方向の回動位置Q2を採り、揺動車77は作動レバー中間車59に噛合して、作動レバー中間車59をN2方向に回転させる。従って、これに噛合した作動レバーかな55がG1方向に回転される。その結果、扇形歯車部52を含む作動レバー本体部53もG1方向に回動されて、カム腕部51を作動カム40の軌跡の外に退避させる。このとき、カム腕部51の基端側腕部54が作動レバー度決めピン8cの当接する退避位置Rfに位置決めされる。この場合、退避機構は、作動レバー中間車59と、作動レバーかな55と作動レバー本体部53とからなる。なお、カム腕部51が退避位置Rf(図5)に位置決めされると、扇形歯車部52および表示歯車部62に従って、24時表示針64も表示退避位置Rp(図5及び図6)に位置決めされる。
従って、24時間歯車32のF2方向回転に応じて、作動カム40がF2方向に回転しても作動カム40の段差部をなす径方向延在壁部45にカム腕部51が当たって作動カム40の回転を妨げる虞れがない。
ここで24時間車30が逆転される場合でも、24時間歯車32が24時第二中間車26と噛合状態に保たれているので、カム腕部51が作動カム40のカム面41から離れている間においても、24時間車30は回転位置(回転位相)は常時所定位置に保たれている。従って、逆転の有無及び時間にかかわらず、カム腕部51が作動カム40のカム面41に再度当接すると、適切な時を表示し得る。
次に、24時レトログラード表示機構ないしレトログラード式24時表示機構1を備えたアナログ時計2において、最も過酷な環境、即ち、24時から0時にレトログラード表示が移行した直後に逆針回しをする場合における動作について、図1から図6に加えて、図7から図12に基づいて詳しく説明する。
図7には、レトログラード式24時表示機構1を備えたアナログ時計2において、24時から0時にレトログラード表示が移行した直後に逆針回しを開始した状態S1が示されている。
すなわち、実質的に0時の状態S1では、カム腕部51の先端側係合腕部58の先端部58aは、作動カム40のカム面41のうち実質的な最小径部である0時の位置47にある。この位置47は、概ね前述の仮想線Fi(図2)がカム面41と交わる位置であり、より厳密には、図7に示したように、カム面41の最大径部42に達していたカム腕部51の先端側係合腕部58の先端部58aが最大径部42から外れることにより24時表示車戻しばね65の作用下で作動レバー50の扇形歯車部52がG2方向に戻り、これに応じてカム腕部51の先端側係合腕部58の先端部58aが中心軸線GのまわりでG2方向の円弧Ficを描いて回動した後カム面部41のうち小径部分と交わる位置である。
逆針回しが開始されると、図7に示したように、筒車17と一体的な24時第一中間車23がC2方向に回転し、これに従って、24時第二中間車26がE2方向に回転し、24時間歯車32がF2方向に回転することにより、揺動位置Q1にあった揺動車機構70がHW2方向の回動を開始する。また、24時間歯車32と一体的な作動カム40もF2方向に回転され始める。
逆針回しを開始して運針輪列の回転位置でみて例えば26分程度戻された回転位置に達すると、図8に示したように、HW2方向に揺動した揺動車機構70の揺動車77が作動レバー中間車59に噛合する位置Q2にある状態S2に達する。その結果、24時間歯車32のF2方向回転に応じてH2方向に回転する揺動中間車71及びM2方向に回転する揺動車77により作動レバー中間車59がN2方向に回転され始めて、作動レバーかな55及びこれと一体的な作動レバー本体部53をG1方向に回動させ始める。なお、この時点では、図7の状態と比較して作動カム40が概ね6.5度程度F2方向に回転されるので、カム腕部51の先端側係合腕部58の先端部58aが、6.5度分だけカム面41の0時位置47よりも凹部43内に入り込んでいる。
逆針回しを開始して運針輪列の回転位置でみて例えば40分程度戻された回転位置に達すると、図9に示したように、24時間歯車32のF2方向回転に応じてH2方向に回転する揺動中間車71及びM2方向に回転する揺動車77を介してN2方向に回転される作動レバー中間車59に従って、作動レバーかな55並びにこれと一体的な作動レバー本体部53及びカム腕部51の基端側腕部54もG1方向に回動し、それに応じて、G1方向に回動して凹部43内を移動していたカム腕部51の先端側腕部58が作動カム40の庇部42の側縁42aに当接する状態S3に達する。この状態S3の後、逆針回しの進行に伴い先端側腕部58が作動カム40の庇部42の側縁42aからの反力により板ばね部57のバネ力に抗して回動基準位置P1からK2方向に回動されて曲がった状態ないし位置P2を採る。
逆針回しを開始して運針輪列の回転位置でみて例えば1時間程度戻された回転位置に達すると、図10に示したように、24時間歯車32のF2方向回転に応じてH2方向に回転する揺動中間車71及びM2方向に回転する揺動車77を介してN2方向に回転される作動レバー中間車59に従って、作動レバーかな55並びにこれと一体的な作動レバー本体部53及びカム腕部51の基端側腕部54もG1方向に回動し、それに応じて、作動カム40の庇部42の側縁42aからの反力により板ばね部57のバネ力に抗してK2方向に回動されていた先端側腕部58が作動カム40の庇部42の側縁42aから抜け出る状態S4に達する。抜出しが完了すると、先端側腕部58は、板ばね部57の作用下でK1方向に回動して基端側腕部54に対して元の位置に戻る。
逆針回しを開始して運針輪列の回転位置でみて例えば1時間1分程度戻された回転位置に達すると、図11に示したように、24時間歯車32のF2方向回転に応じてH2方向に回転する揺動中間車71及びM2方向に回転する揺動車77を介してN2方向に回転される作動レバー中間車59に従って、作動レバーかな55並びにこれと一体的な作動レバー本体部53及びカム腕部51の基端側腕部54も更にG1方向に回動し、基端側腕部54が作動レバー度決めピンないし係止ピン8cに当接する退避位置ないし待機位置Rfを採る状態S5に達する。この退避位置Rfでは、カム腕部51の先端側腕部58は作動カム40の回転軌跡から完全に離れたところに退避した状態になる。この退避状態で、逆針回しが行われる程度は、24時間車30の回転位置に正確に反映されている。すなわち、24時間車30及びその作動カム40は、F2方向の逆回転をしている間においても、筒車17の回転位置に対応する正確な時情報をその回転位置として常時保持している。
なお、揺動中間車71の第一揺動中間車73と第二揺動中間車74とは軸72を介してスリップ係合されているので、揺動車機構70が位置Q2に達した後ではHW2方向の回動ないし揺動力はスリップ係合部でのスベリにより逃がされ得る。
逆針回しが完了して、再度、正方向の針回しが開始されると、図12に示したように、再度、筒車17と一体的な24時第一中間車23がC1方向に回転し、これに従って、24時第二中間車26がE1方向に回転し、24時間歯車32がF1方向に回転することにより、揺動位置Q2にあった揺動車機構70がHW1方向の回動に回動して、揺動車77が作動レバー中間車59に噛合する位置Q2から非噛合位置Q1に戻る。従って、24時表示車戻しばね57の作用下で、作動レバー50の扇形歯車部52を含む本体部53がG2方向に回動される。このG2方向回動は、カム腕部51の先端側腕部58の先端部58aが作動カム40のカム面41に当接する状態に戻ると完了する。この後、24時間車30の作動カム40のF1方向回転に従って再度24時間表示が開始される。なお、この逆針回しの程度にかかわらず、24時間車30が筒車17に同期回転しているので、24時表示部60では適切な表示が行われ得る。
なお、以上のように構成された24時レトログラード表示機構1の場合、作動カム40の近傍に関連輪列を配置すればよいので、従来のように巻真の引出しに連動させる場合と異なり、24時表示を行う領域が広い範囲から選択され得る。
レトログラード表示機構が24時レトログラード表示機構ないしレトログラード式24時表示機構1のように連続的に進む時の経過を単位時間間隔(この例では24時間)毎の繰り返しとしてレトログラード式に表示する代わりに、日(例えば曜日)の如く飛び飛びに進む時の経過を週単位の繰り返しとしてレトログラード式に表示する週レトログラード表示機構ないしレトログラード式曜表示機構1Aであってもよい。
図13には、アナログ時計2Aの週レトログラード表示機構1Aが示されている。図13に示した要素のうち図1から図12に示したアナログ時計2の24時レトログラード表示機構1の要素に対応する要素には、同一の符号の後に符号Aが付されている。
週レトログラード表示機構1Aでは、筒車と一体的な第一中間車23Aが基準歯車としての24時間歯車32Aと直接噛合して同期回転を確保している。24時間車30Aは、24時間歯車32Aと同心で一体的な曜回し爪33を含む。また、週レトログラード表示機構1Aでは、24時間歯車32Aが揺動車機構の車に直接噛合する代わりに、第二中間車78を介して揺動車機構70Aの揺動中間車71Aに噛合している。
週レトログラード表示機構1Aでは、曜表示を行うことから、作動カムが24時間歯車と一体的である代わりに、曜レトログラード作動カム40Aが24時間歯車32Aに噛合した曜伝え車70と一体的に構成されている。曜伝え車70の歯部71,71には曜ジャンパ80の躍制爪部81が係合して、該曜伝え車70のL1方向回転に応じて躍制動作をする。曜レトログラード作動カム40Aには、作動レバー50Aの一部をなすカム腕部51Aがカム従節として係合している。
以上の如く構成されたアナログ時計2Aの週レトログラード表示機構1Aでは、筒車の通常運針(正針回し)方向の回転に伴う第一中間車23AのC1方向回転の際には、24時間歯車32A及び曜回しつめ33がF2A方向に回転し、それに応じて、曜ジャンパ80で躍制された曜伝え車70及び曜レトログラード作動カム40AがL1方向に間欠回転し、カム腕部51Aで作動カム40Aのカム面41Aに当接した作動レバー50AがG1A方向に回動し、曜表示車62AがD1方向に回転して曜レトログラード表示が行われる。
一方、アナログ時計2Aの週レトログラード表示機構1Aにおいて、逆針回しが行われる場合には、筒車の逆方向回転に伴う第一中間車23AのC2方向回転に応じて、24時間歯車32A及び曜回しつめ33がF1A方向に回転し、それに応じて、第二中間車78がE1A方向に回転して、揺動中間車71AがH2A方向に回転し、揺動車77AがM2A方向に回転すると共に、揺動車機構70AがHW2方向に揺動(回動)して揺動車77Aが作動レバー中間車59Aに噛合してこれをN2A方向に回転させ、該中間車59Aが作動レバーかな55AをG1A方向に増速回転させて、カム腕部51Aを曜レトログラード作動カム40Aの回転軌跡の外に速やかに移動させる。従って、曜回しつめ33によって曜伝え車70を介して曜レトログラード作動カム40AがL2方向に逆転されても、遷移面部がカム腕部51Aに当たってその回転が妨げられる虞れがない。
なお、曜伝え車70は、曜ジャンパ80によって間欠回転位置で躍制されるので、曜レトログラード作動カム40Aのカム面41Aのうち週末の曜日に対応する最大径部42Aの位置から最小径部47Aの位置にカム腕部51Aが落ちる場合でも、作動カム40Aが曜日に応じた間欠回転位置を採るから、カム腕部51Aの先端部58aAが最大径部42Aと最小径部47Aとの遷移壁部43Aから離れた位置を採り得る。従って、24時レトログラード機構の場合と異なり、遷移壁部43Aの手前に逆転の際にカム腕部51Aの揺動を許容するスペース45Aが自動的に確保され得るから、遷移壁部43Aのところに凹部を設けておかなくてもよい。
1 24時レトログラード表示機構(レトログラード式24時表示機構)
1A 曜レトログラード表示機構(レトログラード式曜表示機構)
2,2A アナログ時計
3 外観
7 第二地板
7a,8a 円弧状孔部
8 第二輪列受
8c,8cA 作動レバー度決めピン(係止ピン)
11 時刻表示針
11a 時針
11b 分針
11c 秒針
12 文字板
12a 植字
13 24時レトログラード表示領域
13a 24時表示
14 時計ケース
15 りゅうず
15a 巻真
17 筒車(時車)
23 24時第一中間車
23A 第一中間車
26 24時第二中間車
30,30A 24時間車
32,32A 24時間歯車
33 曜回しつめ
40 24時レトログラード作動カム
40A 曜レトログラード作動カム
41,41A カム面
42,42A 最大径部
42a 側縁
43 凹部
44 小径壁部
45 側壁部
46 庇部
47,47A 最小径部
50,50A 作動レバー
51,51A カム腕部
52 扇形歯車部
53 作動レバー本体部
54 基端側腕部
54a 先端部
54b 係止ピン
55,55A 作動レバーかな
56 基端部
57 板ばね
57a 先端部
58 先端側係合腕部
58a 先端部
58b 基端部
59,59A 作動レバー中間車
60 24時表示車部
60A 曜表示車部
62 24時表示歯車
62A 曜表示車
63 中心軸(回転軸)
63a 突出端
64 24時表示針(24時針)
64A 曜表示針
65 24時表示車戻しばね
65A 曜表示車戻しばね
70,70A 揺動車機構
71,71A 揺動中間車(揺動中間歯車構造体)
72 揺動中間車回転軸
73 第一揺動中間車
74 第二揺動中間車
75,75A 揺動レバー
75a 一端
75b 他端
77,77A 揺動車
77a 回転軸
78 中間車
80 曜ジャンパ
81 曜躍制つめ
300 ムーブメント
C,D,E,F,G,H,K 中心軸線
C1,C2,D1,D2,E1,E1A,E2,E2A,F1,F1A,F2,F2A,G1,G1A,G2,H1,H1A,H2,H2A,K1,K2,L1,L2,M1,M1A,M2,M2A,N2,N2A 回転(回動)方向
Fi 仮想線
Fic 円弧
HW1,HW2 揺動方向
J1,J2 撓み方向
P1 回動基準位置
P2 回動位置
Q1 正転基準位置
Q2 逆転揺動位置
Rf カム腕部の退避位置
Rp 24時表示針の退避位置
S1,S2,S3,S4、S5 状態

Claims (11)

  1. 通常運針輪列の車と同期回転される基準歯車と、
    該基準歯車と同期回転される作動カムであって順方向に回転された際に中心からの距離が徐々に遠ざかる形状で最大径部から最小径部に戻るところに段差部のあるカム面を備えたものと、
    前記カム面に当接するカム従節の変位に応じて表示を行う表示部と、
    前記基準歯車と噛合した揺動中間歯車構造体、該揺動中間歯車構造体と噛合した揺動歯車並びに該揺動中間歯車構造体及び揺動歯車を支える揺動レバーを備え前記揺動中間歯車構造体のまわりで揺動可能な揺動車機構であって、前記基準歯車が順方向に回転される際には第一の揺動位置を採り逆方向に回転される際には第二の揺動位置を採るものと、
    前記揺動車機構が前記第二の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合がなされて前記基準歯車の逆方向回転に応じて前記カム従節を前記作動カムの回転軌跡外に退避させ、前記揺動車機構が前記第一の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合が解除される退避機構と、
    を有するレトログラード表示機構。
  2. 前記作動カムの最大径部が庇状に延びていて、該最大径部と回転中心とを結ぶ仮想線よりも奥まで延びる最小径部側の前記カム面の延在部により一側が規定される凹部が形成されている請求項1に記載のレトログラード機構。
  3. 前記作動カムが前記基準歯車と一体回転するように構成され、該基準歯車が24時間歯車からなる請求項2に記載のレトログラード表示機構。
  4. 前記カム従節が折れ曲がり可能に弾性的に支持された腕部からなる請求項2又は3に記載のレトログラード表示機構。
  5. 前記作動カムが前記基準歯車と噛合した曜伝え車と一体回転するように構成され、前記曜伝え車が曜ジャンパで躍制されている請求項1に記載のレトログラード表示機構。
  6. 前記揺動車機構の前記揺動中間歯車構造体が別の中間歯車を介して前記基準歯車に噛合されており、該基準歯車が24時間歯車からなる請求項5に記載のレトログラード表示機構。
  7. 前記揺動車機構が増速して前記カム従節を退避させるように構成されている請求項1から6までのいずれか一つの項に記載のレトログラード表示機構。
  8. 前記揺動中間歯車構造体は、前記基準歯車と噛合した第一揺動中間歯車と、該第一揺動中間歯車と同軸で且つ該軸を介して該第一揺動中間歯車とスリップ係合した第二揺動中間歯車とからなり、該第二揺動中間歯車が前記揺動歯車と噛合している請求項1から7までのいずれか一つの項に記載のレトログラード機構。
  9. 請求項1から8までの何れか一つの項に記載のレトログラード表示機構を備えたムーブメント。
  10. 請求項1から8までのいずれか一つの項に記載のレトログラード表示機構を備えたアナログ時計。
  11. 通常運針輪列の車と同期回転される基準歯車と、該基準歯車と同期回転される作動カムであって順方向に回転された際に中心からの距離が徐々に遠ざかる形状で最大径部から最小径部に戻るところに段差部のあるカム面を備えたものと、前記カム面に当接するカム従節の変位に応じて表示を行う表示部と、前記基準歯車と噛合した揺動中間歯車構造体、該揺動中間歯車構造体と噛合した揺動歯車並びに該揺動中間歯車構造体及び揺動歯車を支える揺動レバーを備え前記揺動中間歯車構造体のまわりで揺動可能な揺動車機構であって、前記基準歯車が順方向に回転される際には第一の揺動位置を採り逆方向に回転される際には第二の揺動位置を採る前記揺動車機構と、を備えるレトログラード表示機構における動力切替方法であって、
    前記揺動車機構が前記第二の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合がなされて前記基準歯車の逆方向回転に応じて前記カム従節を前記作動カムの回転軌跡外に退避させる工程と、前記揺動車機構が前記第一の揺動位置を採った際に前記揺動歯車との噛合を解除させる工程を有することを特徴とする動力切替方法。
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