JP2019509504A - 時計ムーブメント用の機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】公知の機構とは異なる方法のレトログラード表示機構によって駆動されるジャンプ表示機構を提案する。【解決手段】カム5と、該カム5により駆動されるラック3と、該ラック3により駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部2を支持するレトログラード可動部20とを含む時計ムーブメント用の機構1において、ラック3及びレトログラード可動部20が、同方向において回転するように配置されている。

Description

本発明は、レトログラード表示及びジャンプ表示を有する時計ムーブメント用の機構に関するものである。
レトログラード表示、すなわち針又はディスクが所定の期間にわたって一方向へ回転し、そして、この期間の終わりにおいて逆方向へ迅速にほぼ瞬時に初期位置へ跳ね戻る表示が時計学において知られている。当該レトログラード表示は、例えば、360°より小さな円弧をカバーする1〜60の目盛りにわたって分を表示するために用いられる。当該レトログラード表示により、他の情報を表示するためのダイヤルにおける空間を解放することが可能である。さらに、各時の分表示部の迅速な戻りにより、時計の文字盤における動きが生み出される。
時刻表示部が1つの値から他の値へほぼ瞬時にジャンプするジャンプ表示も知られている。当該ジャンプ指示部は、とりわけ、ウィンドウにおいて月の特定の日を表示するために用いられる。当該ジャンプ指示部、ウィンドウにおける現在の時(アワー)の表示を含む他の情報を表示するために用いられることもある。本願の範囲内では、「ジャンプ表示(部)」という表現は、ジャンプがほぼ瞬時である表示(部)も、またジャンプが迅速ではないものの、それにもかかわらず表示部の進みが不連続であるトレーリング表示(部)もカバーしている。
本発明の課題は、レトログラード表示とジャンプ表示を組み合わせる時計ムーブメントを生み出すことにある。
レトログラード表示とジャンプ表示を組み合わせる時計もそれ自体知られている。特許文献1には、例えば、180°にわたる分表示と、ディスクにおけるジャンプアワー表示とを含む時計が記載されている。アワーディスクは、渦状カムを用いて駆動される。
特許文献2には、ジャンプアワー表示及びレトログラード分表示を含む時計の他の例が記載されている。分ラックは、2つの歯付き部材を有しており、そのうち1つは運動を分表示部材へ伝達するためのものであり、他のものは欠けた1つの歯を有するピニオンによって駆動されるためのものであり、このピニオンは、時歯車に固定されているとともに、1時間につき1回転の割合で駆動される。ラックの瞬時の戻りは、ピニオンの欠けた歯の場所におけるラックの最後の歯の運動に対応する。
特許文献3は、ジャンプアワー表示及びレトログラード分表示を有する時計に関するものであり、この時計においては、アワーディスクのアワージャンプ及びレトログラード針の復帰の両方が、リンクにおいて作用する同一の1つのカムによってもたらされる。
特許文献4は、トリプル(分、時(アワー)、日付)レトログラード表示を有する時計に関するものであり、アワー表示はジャンプ表示である。レトログラードアワー表示は、両方向に移動するラックを用いて達成される。
特許文献5は、180°にわたるレトログラード分表示と、ディスクによって支持されウィンドウを通して視認可能なジャンプアワー表示とを含む時計に関するものである。
特許文献6は、レトログラード分表示と、ディスクにおけるジャンプアワー表示とを含む時計に関するものである。レバーが、分歯車に固定された渦状カムの回転によって、1時間ごとに一度持ち上げられる。
特許文献7は、いくつかの歯が欠けているピニオンを用いた240°にわたる日付のレトログラード表示を有する時計に関するものである。
特許文献8は、270°の角度範囲にわたる時(アワー)のような時刻情報の項目のレトログラード表示を含む時計に関するものである。レトログラードモジュールは、カム及びラックを含んでいる。
特許文献9は、ジャンプアワー表示のための機械的な装置に関するものである。
特許文献10は、ジャンプアワー表示と、330°の範囲にわたる分の表示とを有する時計に関するものである。分表示ホイールと分駆動スターホイールの間に結合解除要素が設けられている。
特許文献11は、いくつかの歯が欠けているとともにラックに係合する分ピニオンを用いた、ある角度範囲にわたる分のレトログラード表示に関するものである。
欧州特許第0950932号明細書 スイス国特許出願公開第691833号明細書 スイス国特許第698132号明細書 欧州特許第1134627号明細書 国際公開第97/40424号 欧州特許第0788036号明細書 スイス国特許出願公開第681761号明細書 欧州特許第201097号明細書 欧州特許出願公開第2595006号明細書 独国特許第10200284号明細書 スイス国特許出願公開第688068号明細書
本発明の課題は、現存の解決手段とは異なるレトログラード表示機構を提案することにある。
本発明の他の課題は、公知の機構とは異なる方法のレトログラード表示機構によって駆動されるジャンプ表示機構を提案することにある。
本発明によれば、これら課題は、とりわけ、対応する独立請求項による機構を用いて達成される。
本発明の他の課題は、従来技術の方法とは異なる表示方法を提案することにある。
本発明の他の課題は、従来技術の方法とは異なる表示方法を提案することにある。
本発明の他の課題は、単純化されたレトログラード表示方法及びジャンプ表示方法を提案することにある。
本発明によれば、これら課題は、カムと、該カムにより駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含み、ラック及びレトログラード可動部が、同方向において回転するように配置されている時計ムーブメント機構によって達成される。
本発明の他の態様によれば、時計ムーブメント機構は、カムと、該カムにより駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含んでおり、ラックの端部が、内歯部を有する開口部を含んでおり、レトログラード可動部が、内歯部によって駆動され得る。
ラックの回転方向は、形状と、カム、例えば渦状カムの回転方向とによって決定される。時計の通常の動作中に反時計回りの方向において回転するカムが設けられることが望ましい。なぜなら、これにより、カムが、通常は時計回りの方向において回転する通常の運動のアワーホイールを直接退去させることができるためである。そして、カムの周囲により駆動されるラックは、時計回りの方向において回転する。したがって、ラックと同方向においてレトログラード可動部を直接駆動することを可能とする特許請求された機構により、中間伝達ホイールを省略することができ、したがって、部材点数及びギヤトレーンにおける遊びの量を制限することが可能である。
機構はラックを有することができ、このラックの端部は、内歯部に設けられた開口部を含んでおり、レトログラード可動部が内歯部によって駆動されることが可能である。
内側開口部のほんの一部、例えばカムの反対側における一部が歯部を備えることが可能である。
開口部によって分離された2つの分岐部を備えたラックは、1つの分岐部の従来の端部よりも剛性が高く、レトログラード可動部に対する遊びを制限することが可能である。
この解決手段も、レトログラード表示機構におけるラックの通常でない形状によるより満足な見た目を提供するという利点を有している。ラック、レトログラード可動部及びレトログラード指示部の全てが同一方向へ回転するという事実は、本発明によるレトログラード表示装置の通常でない特質に加えられるものである。
一実施例によれば、時計ムーブメント機構は、カムと、該カムによって駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含むことができ、ラック及びレトログラード可動部が、好ましくは、同一方向において回転するように配置され、時刻情報の第2の項目を表示するためのジャンプ表示リングが更に含まれ、ジャンプ表示リングが内歯部を含んでおり、ラックが、ジャンプ表示リングをジャンプ式に回転させるように駆動するために内歯部と協働する駆動部材を含んでいる。
一実施例によれば、カムは、摩擦中央ホイール又は中間伝達ホイールを用いて時計ムーブメントによって駆動されることが可能である。
この解決手段も、新規で、存在する解決手段とは異なる利点を提供するものである。
好ましい一実施例では、時計ムーブメントは、両方向においてレトログラード可動部を補正することが可能な補正機構と、この補正機構によって作動され得るとともに非対称な内歯部と噛合している駆動部材とを含んでおり、その結果、時計回りの方向におけるレトログラード可動部の補正がアワーリングへ伝達される一方、反時計回りの方向における補正はアワーリングに伝達されない。
レトログラード表示の二方向の補正により、一回転を完了することなくレトログラード表示の位置を補正することが可能である。したがって、時刻をより迅速に設定することが可能である。
例えば、レトログラード分表示の場合には、両方向におけるこの表示の位置を補正することが可能である。したがって、時計ムーブメントが2,3分進んでいる場合に、ほぼ一回転進める必要なく、かつ、時(アワー)表示の位置に影響を与えることなく時計ムーブメントを戻して補正することが可能である。
それゆえ、この実施例は、レトログラード表示、例えば分表示のシンプルで迅速な補正を可能とする、従来技術に対する利点を提供するものである。
時計回りの方向におけるレトログラード表示の補正は、ジャンプアワーリングへ伝達される。レトログラード分表示の場合には、このレトログラード分表示は、例えば、分表示が59から00へ移動するごとに1時間だけジャンプによってジャンプアワー表示を時計回りの方向において補正することを可能とするものである。ジャンプアワーリングのこの補正は、通常の時計の動作中に用いられるジャンプアワー駆動機構を用いて非常にシンプルに達成されることができる。
これに対して、(遅らせるための)時計回りの方向におけるレトログラード分表示の補正は、好ましくはジャンプアワーリングへ伝達されない。これは、通常のジャンプアワー駆動機構が通常は反時計回りの方向においてジャンプを可能とすることによるものであり、ジャンプアワー駆動機構は、ギヤトレーンの作用の下で時計回りの方向においてジャンプアワーリングを移動させるためだけに設定されている。換言すれば、補正は、反時計回りの方向においてリュウズにより駆動されない。例えば、ジャンプアワー駆動機構は、しばしば、ジャンプが一方向にのみ交差し得る、ジャンプを伴うカム、例えば渦状カムを含んでいる。ジャンプアワーリングへの反時計回りの方向における補正の伝達を避けることで、このリングの駆動機構を修正する必要性が回避される。
したがって、反時計回りの方向における分の補正に関して制限されているものの時計回りの方向において制限されていない補正を選択することで、実用的で容易に操作可能であり、同時にムーブメントに関する構造をかなり単純化するムーブメントが得られ、このムーブメントにより、かなり大きな複雑性に対する利便性についての小さな改善のみを提供する両方向において制限されない補正が可能となる。
したがって、この構造により、ジャンプアワー駆動機構を修正する必要なく、リュウズの非常にわずかな操作により行われ得るシンプルで非常に多数の補正を可能とする補正機構を生み出すことができる。
一実施例では、レトログラード可動部がこのディスクのジャンプ付近の範囲内での反時計回りの方向において補正されることを回避し、この範囲の外部でのこのディスクの他の全ての位置において補正を可能とするために、補正ブロック機構が設けられている。例えば、レトログラード可動部が分を表示する場合には、機構は、レトログラード分表示部が60分を含む範囲において値を示しているときに、反時計回りの方向における補正を阻止することが可能である。これにより、分ディスクの反時計回りの方向における補正の結果、ジャンプアワー表示部がこの範囲において不意に移動するリスクを回避することが可能となる。
この補正ブロック機構はカムフィーラに接続されることができ、このカムフィーラは、ラックに存在することができるとともに、渦状カムがフィーラジャンプの位置の近傍に位置するときに回転の2つの方向のうち1つにおけるこの渦状カムの回転をブロックする。
ジャンプ表示リングに結合された内歯部は、内歯部の1つの歯の1つの側面に当接するように、またラックが反時計回りの方向において回転しているときにジャンプ表示リングを駆動するように、及び内歯部の1つの歯の他の側面に沿って摺動するように、又はラックが時計回りの方向において回転しているときに内歯部と接触しないように、非対称な側面を有する複数の歯を含むことができる。
ラックを駆動する駆動部材は、旋回を可能とする軸を用いてラックに取り付けられることが可能である。
機構は、ラックに取り付けられたスプリングを含むことができるとともに、駆動部材を内歯部に対して押圧する力を作用させることが可能である。
駆動部材は、歯又はフィンガであってよい。
一実施例では、時刻情報の第1の項目が現在の時(アワー)であり、時刻情報の第2の項目が現在の分であってよい。
本発明によれば、上述の時計ムーブメント機構を用いた時刻情報の項目を表示する方法は、ムーブメントが前記カムを駆動するステップと、カムがラックを駆動するステップと、ラックがレトログラード可動部及び指示部を駆動するステップと、ラックがジャンプ現在時(アワー)表示リングを駆動するステップと、レトログラード可動部及び指示部が同方向に回転するステップとを含むことができる。
この方法により、ラックに取り付けられた調整部材によってジャンプ式にジャンプ表示リングを駆動させることが可能である。
本発明によれば、ラックの時計回りの回転は、レトログラード可動部の時計回りの回転と、現在の時(アワー)を表示するためにジャンプ表示リングの反時計回りの回転とが駆動することが可能である。
本発明によれば、カムが反時計回りの方向において回転するとともに時計回りの方向におけるラックの回転を駆動するときに、ラックが、時計回りの方向における回転によって、レトログラード可動部、指示部及びフィンガの同方向における回転を駆動することができ、前記フィンガが、前記リングを回転させることなく、ジャンプ表示リングに結合された内歯部の側面に沿って移動することが可能である。
ラックの第1の端部がカムの頂部から下がるときに、ラックの第2の端部が、ほぼ瞬時に反時計回りの方向において回転するよう駆動され、レトログラード可動部、歯、指示部及び時(アワー)を支持するジャンプ表示リングの同方向におけるほぼ瞬時の回転を生じさせる。
機構は、時計ムーブメントと、ムーブメントと協働するよう意図された複合部(complication)、追加モジュールなどで構成されることができる。
上述の機構も、時(アワー)とは異なる情報のジャンプ表示のために、及び/又は分とは異なる情報のレトログラード表示のために用いられることが可能である。
本発明の例示的な実施例が、添付の図面によって示された説明において示される。
本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 0分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 17分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 35分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 59分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 0分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。
明確性のために、図には、本発明による機構を駆動するムーブメントは示されていない。
図1には、本発明によるレトログラード機構1の一例が図示されている。このレトログラード機構は、この実施例では分針の形態で示されているレトログラード表示部2を含んでいる。レトログラード分表示部2は、レトログラード可動部20の軸に取り付けられている。レトログラード可動部20は、外歯部200を含んでいる。
ラック3は、ラックスプリング33の力により渦状カム5の周囲に対して押圧する第1の端部31を有している。ラック3の第2の端部32は、内歯部320を備えた細長い開口部を含んでいる。ラック3は、渦状カムの作用の下で旋回点から旋回する。この旋回中に、ラックの第2の端部32の内歯部320がレトログラード可動部20の外歯部200に係合し、その結果、レトログラード可動部20によって支持されたレトログラード指示部2が、ラックの第2の端部32と同方向へ回転する。ラックの運動は、ここでは軸41を用いてラックの第2の端部32に連結された歯4で構成された駆動部材へ伝達される。リターンスプリング42は、歯部610に対して歯を押圧するために、歯4に復帰力を作用させる。
ラック31の第1の端部は、駆動リリースホイール52によって支持された渦状カム5の回転に従う。この駆動リリースホイール52は、分指示部2が60分(又は60分−復帰時間)の分目盛り11(図2〜図11)にわたって進むようにギヤトレーンのホイールによって駆動される。
この実施例では、機構1は、ウィンドウ(図2〜図11)に現在の時(アワー)を表示させることを可能とする時指示部6を支持するジャンプ表示リング60を含んでいる。
ジャンプ表示リング60は、小径駆動リング61によって駆動される。不図示の代替的な構成では、時指示部6が駆動リング61又は同径のリングに直接位置決めされることも考えられる。
駆動リング61は、全内周において複数の歯を有する内歯部610を含んでいる。歯の間の空間は、一様であり、欠けた歯はない。歯は、2つの非対称な側面6100,6101を有している。第1の側面6100は、リング61の直径に対してほぼ平行となっているとともに、駆動リング61を駆動部材(歯)4を用いて駆動することを可能とするものである。歯4は、ジャンプアワー表示のための駆動部材として動作する。第2の側面6101は湾曲しており、平均の傾斜は駆動リング61の接線に対して30°より小さな角度を形成しているため、歯4が第2の側面6101に接触するときに、歯は、歯を駆動することなく、また駆動リング61を駆動することなく、当該第2の側面6101に沿って摺動することができる。
駆動リング61は、外歯部611と、先端部が駆動リング61と同心である露出歯6110と、位置決めジャンパ62の端部620を受け入れるように設定された歯6110のそれぞれの間の中空部6111とを更に含んでいる。
したがって、ジャンパ62は、ウィンドウ10(図2)において時指示部を中心合わせするために外歯部611と協働する。このジャンパ62の端部620は、駆動リング61の外歯部の歯6110の間で中空部6111に係合することで駆動リング61の運動を妨害する。ジャンパ62の剛性は、リングが歯4によって駆動されない場合にジャンパ62が駆動リング61を所定の位置に保持し、歯4の作用の下でラックスプリング33の力によってジャンパの端部620をジャンプ表示リング60に結合された外歯部611の中空部6111から係合解除することができるように、選択されている。
ジャンパ62は、第1の端部(又は出力端部)及び第2の端部(又は入力端部)を有している。2つの端部は、駆動リング61の外歯部611の垂直な壁部に対して0でない傾斜を示す。ジャンパ62は、ジャンパスプリング63と協働する。
他の実施例では、ジャンパの第1の端部のみが駆動リング61の外歯部の中空部に対して0でない傾斜を有し、したがって、それゆえ修正されたジャンパが中空部に係合する場合に、第2の端部は明らかにこれら中空部のエッジ部に対して平行である。ジャンパのこの特別な形状により、ブロックされるべき駆動リング61の時計回りの回転が可能となる。換言すれば、ジャンパの第2の端部は、駆動リング61の時計回りの回転をブロックし、したがって、例えば衝撃時の表示エラーを回避するように構成されている。
レトログラード表示部5、すなわち分針2として0〜60分への通常の進行中の機構の動作を、図2〜図6を用いて説明する。
図2にはレトログラード分針2の復帰直後の機構が図示されており、したがって、このレトログラード分針は、0分を指している。この位置では、ラックの第1の端部31が渦状カム5の最小の径に対して係止されている。レトログラード可動部20は、ラックの開口部における内歯部320と係合している。図示の例では、歯4は、ジャンプ表示リング60の内歯部610と接触していない。
図3は、17分における分針2の位置に対応している。摩擦ディスク中心ホイール9(図1)の歯により反時計回りの方向に駆動される渦状カム5によって、図におけるラックの第2の端部が、分目盛り11に沿って時計回りの方向へ分針2を移動させるために、時計回りの方向へ移動することになる。駆動部材4(歯)は、係合することなく、駆動リング61の内歯部の歯の先端部に対して押圧する。したがって、駆動リング61及びジャンプ表示リング60は不動のままであり、その位置は、リング61(図1)の外周における中空部6111と協働する位置決めジャンパ62によって固定されている。
図4は、35分における分針2の位置に対応している。レトログラード可動部20は、時計回りの方向へ回転をつづけ、分針2は、分目盛り11に沿って時計回りの方向へ移動する。駆動部材4(歯)は、係合することなく、リング61(図1)の内歯部610の斜めの側面6101との接触に至る。したがって、駆動リング61及びジャンプ表示リング60は、不動のままである。
図5は、59分における分針2の位置に対応している。ラックの第1の端部31は、渦状カムの最大の直径の近傍で渦状カム5と接触している。駆動部材4(歯)は、内歯部610の先端部との接触に至る。0〜59分のインターバル中には、歯4が、駆動リングの位置を妨げることなく、駆動リング61(図1)の歯に沿って摺動する。
図6は、60分における分針2の位置に対応している。ラックの第1の端部31は、カム5の頂部に位置している。駆動要素4(歯)は、外歯部610の先端部を越えて移動しており、駆動リング61(図1)の内歯部610の第1の側面6100と係合している。このリングは、位置決めジャンパ62によってまだ所定の位置に保持されている。
60分においては、同時の渦状カム5に対するラック3の落下により、0への、反時計回りの方向における分指示部2のほぼ瞬時の復帰と、同様に反時計回りの方向における駆動リング61のジャンプとが生じる。この復帰は、図6〜図11に図示されている。
図6及び図7には、レトログラード指示部の0分への復帰の開始と、ジャンプ指示部のジャンプの開始とが図示されている。ラックの第1の端部31は、渦状カム5の頂部からその落下を開始する。ラックの第の端部32は、反時計回りの方向に回転し、55分に位置するレトログラード指示部及び歯4を同方向に回転させる。したがって、駆動リング61は、次第に緩むラックスプリング33の力により、歯4によって反時計回りの方向に駆動される。ラックスプリングが緩むときに、ラックスプリング33(図1)は、位置決めジャンパ62の端部620が外歯部611の中空部6111から離れさせるのに十分なエネルギーをジャンプ表示リング60(図1)へ伝達する。hからh+1への時刻の進みを生じさせる反時計回りの方向へのジャンプ表示リング60の移動を、ウィンドウ10を通して見ることができる。
図8及び図9には、レトログラード指示部の戻りの次の部分が図示されている。レトログラード指示部は、それぞれ40分と25分に位置決めされている。歯4は、内歯部610の第1の側面に沿って移動する。2つのジャンプ表示要素6の間の位置への、反時計回りの方向へのジャンプ表示リング60の移動を、ウィンドウ10を通して見ることができる。位置決めジャンパ62の端部620は、歯6110に沿って移動する。
図10には、レトログラード指示部の戻りの終わりが図示されている。レトログラード指示部2は17分に位置決めされており、歯4は、ジャンプ表示リング60と結合された内歯部610のほぼ先端にあるとともに、すぐにもはや内歯部610との噛合が解除される。新たなジャンピング表示要素6を、ウィンドウ10を通して見ることができる。位置決めジャンパ62(不図示)は、外歯部611の中空部6111へ「引き返している(dropped back)」。
図11には、レトログラード指示部の0分への復帰が図示されている。レトログラード指示部は0分に位置決めされており、歯4は、もはやジャンプ表示リング60に結合された内歯部610と接触していない。ラックの第1の端部は、カム5の最小の径の部分に位置している。ジャンピング表示要素6の新たな位置を、ウィンドウ10を通して見ることができる。
図示の実施例では、分は、分目盛り(不図示)におけるレトログラード指示部2の位置によって表示される。分目盛りは、360°より小さいが180°よりも大きな円弧、例えば240°の円弧をカバーする。現在の時(アワー)が表示されるウィンドウは、メモリの開放部分、図示の例では6時の位置において対向して位置する。
各図により図示された実施例では、機構により、分のレトログラード表示と、時(アワー)のジャンプ表示とが可能となる。しかし、このような機構は、時(アワー)とは異なる情報のジャンプ表示のために、及び/又は分とは異なる情報のレトログラード表示のために用いられることが可能である。
1 時計ムーブメント用の機構
2 レトログラード指示部
20 レトログラード可動部
200 可動部20の歯部
3 ラック
31 ラックの第1の端部
32 ラックの第2の端部
320 ラック3の歯部
33 ラックスプリング
4 駆動部材/歯
41 軸
42 スプリング
5 カム
51 カムの頂部
52 リリース駆動ホイール
6 ジャンプ表示要素
60 ジャンプ表示リング、例えばアワーリング
61 ジャンプ表示リングに結合された駆動リング
610 駆動リング61の内歯部
6100 歯部610の第1の側面
6101 歯部610の第2の側面
6102 歯部610の先端部
611 駆動リング61の外歯部
6110 歯部611の歯
6111 歯部611の中空部
62 駆動リング61を位置決めするためのジャンパ
620 ジャンパ62の端部
9 中央ホイール摩擦ディスク/レトログラード分中間伝達ギヤ
10 ジャンプアワーウィンドウ
11 分目盛り
本発明は、レトログラード表示及びジャンプ表示を有する時計ムーブメント用の機構に関するものである。
レトログラード表示、すなわち針又はディスクが所定の期間にわたって一方向へ回転し、そして、この期間の終わりにおいて逆方向へ迅速にほぼ瞬時に初期位置へ跳ね戻る表示が時計学において知られている。当該レトログラード表示は、例えば、360°より小さな円弧をカバーする1〜60の目盛りにわたって分を表示するために用いられる。当該レトログラード表示により、他の情報を表示するためのダイヤルにおける空間を解放することが可能である。さらに、各時の分表示部の迅速な戻りにより、時計の文字盤における動きが生み出される。
時刻表示部が1つの値から他の値へほぼ瞬時にジャンプするジャンプ表示も知られている。当該ジャンプ指示部は、とりわけ、ウィンドウにおいて月の特定の日を表示するために用いられる。当該ジャンプ指示部、ウィンドウにおける現在の時(アワー)の表示を含む他の情報を表示するために用いられることもある。本願の範囲内では、「ジャンプ表示(部)」という表現は、ジャンプがほぼ瞬時である表示(部)も、またジャンプが迅速ではないものの、それにもかかわらず表示部の進みが不連続であるトレーリング表示(部)もカバーしている。
本発明の課題は、レトログラード表示とジャンプ表示を組み合わせる時計ムーブメントを生み出すことにある。
レトログラード表示とジャンプ表示を組み合わせる時計もそれ自体知られている。特許文献1には、例えば、180°にわたる分表示と、ディスクにおけるジャンプアワー表示とを含む時計が記載されている。アワーディスクは、渦状カムを用いて駆動される。
特許文献2には、ジャンプアワー表示及びレトログラード分表示を含む時計の他の例が記載されている。分ラックは、2つの歯付き部材を有しており、そのうち1つは運動を分表示部材へ伝達するためのものであり、他のものは欠けた1つの歯を有するピニオンによって駆動されるためのものであり、このピニオンは、時歯車に固定されているとともに、1時間につき1回転の割合で駆動される。ラックの瞬時の戻りは、ピニオンの欠けた歯の場所におけるラックの最後の歯の運動に対応する。
特許文献3は、ジャンプアワー表示及びレトログラード分表示を有する時計に関するものであり、この時計においては、アワーディスクのアワージャンプ及びレトログラード針の復帰の両方が、リンクにおいて作用する同一の1つのカムによってもたらされる。
特許文献4は、トリプル(分、時(アワー)、日付)レトログラード表示を有する時計に関するものであり、アワー表示はジャンプ表示である。レトログラードアワー表示は、両方向に移動するラックを用いて達成される。
特許文献5は、180°にわたるレトログラード分表示と、ディスクによって支持されウィンドウを通して視認可能なジャンプアワー表示とを含む時計に関するものである。
特許文献6は、レトログラード分表示と、ディスクにおけるジャンプアワー表示とを含む時計に関するものである。レバーが、分歯車に固定された渦状カムの回転によって、1時間ごとに一度持ち上げられる。
特許文献7は、いくつかの歯が欠けているピニオンを用いた240°にわたる日付のレトログラード表示を有する時計に関するものである。
特許文献8は、270°の角度範囲にわたる時(アワー)のような時刻情報の項目のレトログラード表示を含む時計に関するものである。レトログラードモジュールは、カム及びラックを含んでいる。
特許文献9は、ジャンプアワー表示のための機械的な装置に関するものである。
特許文献10は、ジャンプアワー表示と、330°の範囲にわたる分の表示とを有する時計に関するものである。分表示ホイールと分駆動スターホイールの間に結合解除要素が設けられている。
特許文献11は、いくつかの歯が欠けているとともにラックに係合する分ピニオンを用いた、ある角度範囲にわたる分のレトログラード表示に関するものである。
欧州特許第0950932号明細書 スイス国特許出願公開第691833号明細書 スイス国特許第698132号明細書 欧州特許第1134627号明細書 国際公開第97/40424号 欧州特許第0788036号明細書 スイス国特許出願公開第681761号明細書 欧州特許第201097号明細書 欧州特許出願公開第2595006号明細書 独国特許第10200284号明細書 スイス国特許出願公開第688068号明細書
本発明の課題は、存在する解決手段とは異なるレトログラード表示機構を提案することにある。
本発明の他の課題は、公知の機構とは異なる方法のレトログラード表示機構によって駆動されるジャンプ表示機構を提案することにある。
本発明によれば、これら課題は、とりわけ、対応する独立請求項による機構を用いて達成される。
本発明の他の課題は、従来技術の方法とは異なる表示方法を提案することにある。
本発明の他の課題は、単純化されたレトログラード表示方法及びジャンプ表示方法を提案することにある。
本発明によれば、これら課題は、カムと、該カムにより駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含む時計ムーブメント機構によって達成され、ラック及びレトログラード可動部が、同方向において回転するように配置されている。
本発明の他の態様によれば、時計ムーブメント機構は、カムと、該カムにより駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含んでおり、ラックの端部が、内歯部を有する開口部を含んでおり、レトログラード可動部が、内歯部によって駆動され得る。
ラックの回転方向は、形状と、カム、例えば渦状カムの回転方向とによって決定される。時計の通常の動作中に反時計回りの方向において回転するカムが設けられることが望ましい。なぜなら、これにより、カムが、通常は時計回りの方向において回転する通常の運動のアワーホイールを直接退去させることができるためである。そして、カムの周囲により駆動されるラックは、時計回りの方向において回転する。したがって、ラックと同方向においてレトログラード可動部を直接駆動することを可能とする特許請求された機構により、中間伝達ホイールを省略することができ、したがって、部材点数及びギヤトレーンにおける遊びの量を制限することが可能である。
機構はラックを有することができ、このラックの端部は、内歯部に設けられた開口部を含んでおり、レトログラード可動部が内歯部によって駆動されることが可能である。
内側開口部のほんの一部、例えばカムの反対側における一部が歯部を備えることが可能である。
開口部によって分離された2つの分岐部を備えたラックは、1つの分岐部の従来の端部よりも剛性が高く、レトログラード可動部に対する遊びを制限することが可能である。
この解決手段も、レトログラード表示機構におけるラックの通常でない形状によるより満足な見た目を提供するという利点を有している。ラック、レトログラード可動部及びレトログラード指示部の全てが同一方向へ回転するという事実は、本発明によるレトログラード表示装置の通常でない特質に加えられるものである。
一実施例によれば、時計ムーブメント機構は、カムと、該カムによって駆動されるラックと、ラックにより駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部を支持するレトログラード可動部とを含むことができ、ラック及びレトログラード可動部が、好ましくは、同一方向において回転するように配置され、時刻情報の第2の項目を表示するためのジャンプ表示リングが更に含まれ、ジャンプ表示リングが内歯部を含んでおり、ラックが、ジャンプ表示リングをジャンプ式に回転させるように駆動するために内歯部と協働する駆動部材を含んでいる。
一実施例によれば、カムは、摩擦中央ホイール又は中間伝達ホイールを用いて時計ムーブメントによって駆動されることが可能である。
この解決手段も、新規で、存在する解決手段とは異なる利点を提供するものである。
好ましい一実施例では、時計ムーブメントは、両方向においてレトログラード可動部を補正することが可能な補正機構と、この補正機構によって作動され得るとともに非対称な内歯部と噛合している駆動部材とを含んでおり、その結果、時計回りの方向におけるレトログラード可動部の補正がアワーリングへ伝達される一方、反時計回りの方向における補正はアワーリングに伝達されない。
レトログラード表示の二方向の補正により、一回転を完了することなくレトログラード表示の位置を補正することが可能である。したがって、時刻をより迅速に設定することが可能である。
例えば、レトログラード分表示の場合には、両方向におけるこの表示の位置を補正することが可能である。したがって、時計ムーブメントが2,3分進んでいる場合に、ほぼ一回転進める必要なく、かつ、時(アワー)表示の位置に影響を与えることなく時計ムーブメントを戻して補正することが可能である。
それゆえ、この実施例は、レトログラード表示、例えば分表示のシンプルで迅速な補正を可能とする、従来技術に対する利点を提供するものである。
時計回りの方向におけるレトログラード表示の補正は、ジャンプアワーリングへ伝達される。レトログラード分表示の場合には、このレトログラード分表示は、例えば、分表示が59から00へ移動するごとに1時間だけジャンプによってジャンプアワー表示を時計回りの方向において補正することを可能とするものである。ジャンプアワーリングのこの補正は、通常の時計の動作中に用いられるジャンプアワー駆動機構を用いて非常にシンプルに達成されることができる。
これに対して、(遅らせるための)時計回りの方向におけるレトログラード分表示の補正は、好ましくはジャンプアワーリングへ伝達されない。これは、通常のジャンプアワー駆動機構が通常は反時計回りの方向においてジャンプを可能とすることによるものであり、ジャンプアワー駆動機構は、ギヤトレーンの作用の下で時計回りの方向においてジャンプアワーリングを移動させるためだけに設定されている。換言すれば、補正は、反時計回りの方向においてリュウズにより駆動されない。例えば、ジャンプアワー駆動機構は、しばしば、ジャンプが一方向にのみ交差し得る、ジャンプを伴うカム、例えば渦状カムを含んでいる。ジャンプアワーリングへの反時計回りの方向における補正の伝達を避けることで、このリングの駆動機構を修正する必要性が回避される。
したがって、反時計回りの方向における分の補正に関して制限されているものの時計回りの方向において制限されていない補正を選択することで、実用的で容易に操作可能であり、同時にムーブメントに関する構造をかなり単純化するムーブメントが得られ、このムーブメントにより、かなり大きな複雑性に対する利便性についての小さな改善のみを提供する両方向において制限されない補正が可能となる。
したがって、この構造により、ジャンプアワー駆動機構を修正する必要なく、リュウズの非常にわずかな操作により行われ得るシンプルで非常に多数の補正を可能とする補正機構を生み出すことができる。
一実施例では、レトログラード可動部がこのディスクのジャンプ付近の範囲内での反時計回りの方向において補正されることを回避し、この範囲の外部でのこのディスクの他の全ての位置において補正を可能とするために、補正ブロック機構が設けられている。例えば、レトログラード可動部が分を表示する場合には、機構は、レトログラード分表示部が60分を含む範囲において値を示しているときに、反時計回りの方向における補正を阻止することが可能である。これにより、分ディスクの反時計回りの方向における補正の結果、ジャンプアワー表示部がこの範囲において不意に移動するリスクを回避することが可能となる。
この補正ブロック機構はカムフィーラに接続されることができ、このカムフィーラは、ラックに存在することができるとともに、渦状カムがフィーラジャンプの位置の近傍に位置するときに回転の2つの方向のうち1つにおけるこの渦状カムの回転をブロックする。
ジャンプ表示リングに結合された内歯部は、内歯部の1つの歯の1つの側面に当接するように、またラックが反時計回りの方向において回転しているときにジャンプ表示リングを駆動するように、及び内歯部の1つの歯の他の側面に沿って摺動するように、又はラックが時計回りの方向において回転しているときに内歯部と接触しないように、非対称な側面を有する複数の歯を含むことができる。
ラックを駆動する駆動部材は、旋回を可能とする軸を用いてラックに取り付けられることが可能である。
機構は、ラックに取り付けられたスプリングを含むことができるとともに、駆動部材を内歯部に対して押圧する力を作用させることが可能である。
駆動部材は、歯又はフィンガであってよい。
一実施例では、時刻情報の第1の項目が現在の時(アワー)であり、時刻情報の第2の項目が現在の分であってよい。
本発明によれば、上述の時計ムーブメント機構を用いた時刻情報の項目を表示する方法は、ムーブメントが前記カムを駆動するステップと、カムがラックを駆動するステップと、ラックがレトログラード可動部及び指示部を駆動するステップと、ラックがジャンプ現在時(アワー)表示リングを駆動するステップと、レトログラード可動部及び指示部が同方向に回転するステップとを含むことができる。
この方法により、ラックに取り付けられた調整部材によってジャンプ式にジャンプ表示リングを駆動させることが可能である。
本発明によれば、ラックの時計回りの回転は、レトログラード可動部の時計回りの回転と、現在の時(アワー)を表示するためにジャンプ表示リングの反時計回りの回転とが駆動することが可能である。
本発明によれば、カムが反時計回りの方向において回転するとともに時計回りの方向におけるラックの回転を駆動するときに、ラックが、時計回りの方向における回転によって、レトログラード可動部、指示部及びフィンガの同方向における回転を駆動することができ、前記フィンガが、前記リングを回転させることなく、ジャンプ表示リングに結合された内歯部の側面に沿って移動することが可能である。
ラックの第1の端部がカムの頂部から下がるときに、ラックの第2の端部が、ほぼ瞬時に反時計回りの方向において回転するよう駆動され、レトログラード可動部、歯、指示部及び時(アワー)を支持するジャンプ表示リングの同方向におけるほぼ瞬時の回転を生じさせる。
機構は、時計ムーブメントと、ムーブメントと協働するよう意図された複合部(complication)、追加モジュールなどで構成されることができる。
上述の機構も、時(アワー)とは異なる情報のジャンプ表示のために、及び/又は分とは異なる情報のレトログラード表示のために用いられることが可能である。
本発明の例示的な実施例が、添付の図面によって示された説明において示される。
本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 0分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 17分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 35分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 59分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 60分から0分へのジャンプ中における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。 0分における、本発明による機構の主要構成要素の平面図である。
明確性のために、図には、本発明による機構を駆動するムーブメントは示されていない。
図1には、本発明によるレトログラード機構1の一例が図示されている。このレトログラード機構は、この実施例では分針の形態で示されているレトログラード表示部2を含んでいる。レトログラード分表示部2は、レトログラード可動部20の軸に取り付けられている。レトログラード可動部20は、外歯部200を含んでいる。
ラック3は、ラックスプリング33の力により渦状カム5の周囲に対して押圧する第1の端部31を有している。ラック3の第2の端部32は、内歯部320を備えた細長い開口部を含んでいる。ラック3は、渦状カムの作用の下で旋回点から旋回する。この旋回中に、ラックの第2の端部32の内歯部320がレトログラード可動部20の外歯部200に係合し、その結果、レトログラード可動部20によって支持されたレトログラード指示部2が、ラックの第2の端部32と同方向へ回転する。ラックの運動は、ここでは軸41を用いてラックの第2の端部32に連結された歯4で構成された駆動部材へ伝達される。リターンスプリング42は、歯部610に対して歯を押圧するために、歯4に復帰力を作用させる。
ラック31の第1の端部は、駆動リリースホイール52によって支持された渦状カム5の回転に従う。この駆動リリースホイール52は、分指示部2が60分(又は60分−復帰時間)の分目盛り11(図2〜図11)にわたって進むようにギヤトレーンのホイールによって駆動される。
この実施例では、機構1は、ウィンドウ(図2〜図11)に現在の時(アワー)を表示させることを可能とする時指示部6を支持するジャンプ表示リング60を含んでいる。
ジャンプ表示リング60は、小径駆動リング61によって駆動される。不図示の代替的な構成では、時指示部6が駆動リング61又は同径のリングに直接位置決めされることも考えられる。
駆動リング61は、全内周において複数の歯を有する内歯部610を含んでいる。歯の間の空間は、一様であり、欠けた歯はない。歯は、2つの非対称な側面6100,6101を有している。第1の側面6100は、リング61の直径に対してほぼ平行となっているとともに、駆動リング61を駆動部材(歯)4を用いて駆動することを可能とするものである。歯4は、ジャンプアワー表示のための駆動部材として動作する。第2の側面6101は湾曲しており、平均の傾斜は駆動リング61の接線に対して30°より小さな角度を形成しているため、歯4が第2の側面6101に接触するときに、歯は、歯を駆動することなく、また駆動リング61を駆動することなく、当該第2の側面6101に沿って摺動することができる。
駆動リング61は、外歯部611と、先端部が駆動リング61と同心である露出歯6110と、位置決めジャンパ62の端部620を受け入れるように設定された歯6110のそれぞれの間の中空部6111とを更に含んでいる。
したがって、ジャンパ62は、ウィンドウ10(図2)において時指示部を中心合わせするために外歯部611と協働する。このジャンパ62の端部620は、駆動リング61の外歯部の歯6110の間で中空部6111に係合することで駆動リング61の運動を妨害する。ジャンパ62の剛性は、リングが歯4によって駆動されない場合にジャンパ62が駆動リング61を所定の位置に保持し、歯4の作用の下でラックスプリング33の力によってジャンパの端部620をジャンプ表示リング60に結合された外歯部611の中空部6111から係合解除することができるように、選択されている。
ジャンパ62は、第1の端部(又は出力端部)及び第2の端部(又は入力端部)を有している。2つの端部は、駆動リング61の外歯部611の垂直な壁部に対して0でない傾斜を示す。ジャンパ62は、ジャンパスプリング63と協働する。
他の実施例では、ジャンパの第1の端部のみが駆動リング61の外歯部の中空部に対して0でない傾斜を有し、したがって、それゆえ修正されたジャンパが中空部に係合する場合に、第2の端部は明らかにこれら中空部のエッジ部に対して平行である。ジャンパのこの特別な形状により、ブロックされるべき駆動リング61の時計回りの回転が可能となる。換言すれば、ジャンパの第2の端部は、駆動リング61の時計回りの回転をブロックし、したがって、例えば衝撃時の表示エラーを回避するように構成されている。
レトログラード表示部5、すなわち分針2として0〜60分への通常の進行中の機構の動作を、図2〜図6を用いて説明する。
図2にはレトログラード分針2の復帰直後の機構が図示されており、したがって、このレトログラード分針は、0分を指している。この位置では、ラックの第1の端部31が渦状カム5の最小の径に対して係止されている。レトログラード可動部20は、ラックの開口部における内歯部320と係合している。図示の例では、歯4は、ジャンプ表示リング60の内歯部610と接触していない。
図3は、17分における分針2の位置に対応している。摩擦ディスク中心ホイール9(図1)の歯により反時計回りの方向に駆動される渦状カム5によって、図におけるラックの第2の端部が、分目盛り11に沿って時計回りの方向へ分針2を移動させるために、時計回りの方向へ移動することになる。駆動部材4(歯)は、係合することなく、駆動リング61の内歯部の歯の先端部に対して押圧する。したがって、駆動リング61及びジャンプ表示リング60は不動のままであり、その位置は、リング61(図1)の外周における中空部6111と協働する位置決めジャンパ62によって固定されている。
図4は、35分における分針2の位置に対応している。レトログラード可動部20は、時計回りの方向へ回転をつづけ、分針2は、分目盛り11に沿って時計回りの方向へ移動する。駆動部材4(歯)は、係合することなく、リング61(図1)の内歯部610の斜めの側面6101との接触に至る。したがって、駆動リング61及びジャンプ表示リング60は、不動のままである。
図5は、59分における分針2の位置に対応している。ラックの第1の端部31は、渦状カムの最大の直径の近傍で渦状カム5と接触している。駆動部材4(歯)は、内歯部610の先端部との接触に至る。0〜59分のインターバル中には、歯4が、駆動リングの位置を妨げることなく、駆動リング61(図1)の歯に沿って摺動する。
図6は、60分における分針2の位置に対応している。ラックの第1の端部31は、カム5の頂部に位置している。駆動要素4(歯)は、外歯部610の先端部を越えて移動しており、駆動リング61(図1)の内歯部610の第1の側面6100と係合している。このリングは、位置決めジャンパ62によってまだ所定の位置に保持されている。
60分においては、同時の渦状カム5に対するラック3の落下により、0への、反時計回りの方向における分指示部2のほぼ瞬時の復帰と、同様に反時計回りの方向における駆動リング61のジャンプとが生じる。この復帰は、図6〜図11に図示されている。
図6及び図7には、レトログラード指示部の0分への復帰の開始と、ジャンプ指示部のジャンプの開始とが図示されている。ラックの第1の端部31は、渦状カム5の頂部からその落下を開始する。ラックの第の端部32は、反時計回りの方向に回転し、55分に位置するレトログラード指示部及び歯4を同方向に回転させる。したがって、駆動リング61は、次第に緩むラックスプリング33の力により、歯4によって反時計回りの方向に駆動される。ラックスプリングが緩むときに、ラックスプリング33(図1)は、位置決めジャンパ62の端部620が外歯部611の中空部6111から離れさせるのに十分なエネルギーをジャンプ表示リング60(図1)へ伝達する。hからh+1への時刻の進みを生じさせる反時計回りの方向へのジャンプ表示リング60の移動を、ウィンドウ10を通して見ることができる。
図8及び図9には、レトログラード指示部の戻りの次の部分が図示されている。レトログラード指示部は、それぞれ40分と25分に位置決めされている。歯4は、内歯部610の第1の側面に沿って移動する。2つのジャンプ表示要素6の間の位置への、反時計回りの方向へのジャンプ表示リング60の移動を、ウィンドウ10を通して見ることができる。位置決めジャンパ62の端部620は、歯6110に沿って移動する。
図10には、レトログラード指示部の戻りの終わりが図示されている。レトログラード指示部2は17分に位置決めされており、歯4は、ジャンプ表示リング60と結合された内歯部610のほぼ先端にあるとともに、すぐにもはや内歯部610との噛合が解除される。新たなジャンピング表示要素6を、ウィンドウ10を通して見ることができる。位置決めジャンパ62(不図示)は、外歯部611の中空部6111へ「引き返している(dropped back)」。
図11には、レトログラード指示部の0分への復帰が図示されている。レトログラード指示部は0分に位置決めされており、歯4は、もはやジャンプ表示リング60に結合された内歯部610と接触していない。ラックの第1の端部は、カム5の最小の径の部分に位置している。ジャンピング表示要素6の新たな位置を、ウィンドウ10を通して見ることができる。
図示の実施例では、分は、分目盛り(不図示)におけるレトログラード指示部2の位置によって表示される。分目盛りは、360°より小さいが180°よりも大きな円弧、例えば240°の円弧をカバーする。現在の時(アワー)が表示されるウィンドウは、メモリの開放部分、図示の例では6時の位置において対向して位置する。
各図により図示された実施例では、機構により、分のレトログラード表示と、時(アワー)のジャンプ表示とが可能となる。しかし、このような機構は、時(アワー)とは異なる情報のジャンプ表示のために、及び/又は分とは異なる情報のレトログラード表示のために用いられることが可能である。
1 時計ムーブメント用の機構
2 レトログラード指示部
20 レトログラード可動部
200 可動部20の歯部
3 ラック
31 ラックの第1の端部
32 ラックの第2の端部
320 ラック3の歯部
33 ラックスプリング
4 駆動部材/歯
41 軸
42 スプリング
5 カム
51 カムの頂部
52 リリース駆動ホイール
6 ジャンプ表示要素
60 ジャンプ表示リング、例えばアワーリング
61 ジャンプ表示リングに結合された駆動リング
610 駆動リング61の内歯部
6100 歯部610の第1の側面
6101 歯部610の第2の側面
6102 歯部610の先端部
611 駆動リング61の外歯部
6110 歯部611の歯
6111 歯部611の中空部
62 駆動リング61を位置決めするためのジャンパ
620 ジャンパ62の端部
9 中央ホイール摩擦ディスク/レトログラード分中間伝達ギヤ
10 ジャンプアワーウィンドウ
11 分目盛り

Claims (13)

  1. −カム(5)と、
    −該カム(5)により駆動されるラック(3)と、
    −該ラック(3)により駆動され、時刻情報の第1の項目を表示するためのレトログラード指示部(2)を支持するレトログラード可動部(20)と
    を含む時計ムーブメント用の機構(1)において、
    前記ラック(3)及び前記レトログラード可動部(20)が、同方向において回転するように配置されていることを特徴とする機構。
  2. 前記ラックの1つの端部(32)が、内歯部(320)と嵌合する開口部を含んでおり、前記レトログラード可動部(20)が、前記内歯部(320)によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載の機構(1)。
  3. −時刻表示の第2の項目を表示し、内歯部(610)を含むジャンプ表示リング(60)と、
    −前記ジャンプ表示リング(60)をジャンプ式に回転するように駆動するための前記内歯部(610)と協働する駆動部材(4)を含む前記ラック(3)と
    を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の機構(1)。
  4. 前記内歯部(610)が、非対称な側面を有する複数の歯を含んでおり、前記内歯部(610)の1つの歯の1つの側面に当接するように、また前記ラック(3)が反時計回りの方向において回転しているときに前記ジャンプ表示リング(60)を駆動するように、及び前記内歯部(610)の1つの歯の他の側面に沿って摺動するように、又は前記ラック(3)が時計回りの方向において回転しているときに前記内歯部(610)と接触しないように、前記ラック駆動部材(4)が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の機構(1)。
  5. 前記駆動部材(4)が、前記ラックを旋回させ得る軸を用いて前記ラック(3)に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の機構(1)。
  6. 前記ラック(3)に取り付けられ、前記駆動部材(4)を前記内歯部に対して押圧する力を作用させるスプリング(42)を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の機構。
  7. 時刻情報の前記第1の項目が現在の時(アワー)であり、時刻情報の前記第2の項目が現在の分であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の機構(1)。
  8. 請求項7に記載された時計ムーブメントを用いた時刻情報の項目を表示する方法であって、以下のステップ:
    −前記ムーブメントが前記カム(5)を駆動するステップと、
    −前記カムが前記ラック(3)を駆動するステップと、
    −前記ラックが前記レトログラード可動部(20)及び前記レトログラード指示部(2)を駆動するステップと、
    −現在の時(アワー)を表示するために、前記ラック(3)が前記ジャンプ表示リング(60)を駆動するステップと
    を含んでいる前記方法において、
    前記ラック(3)、前記レトログラード可動部(20)及び前記指示部(2)が同方向に回転することを特徴とする方法。
  9. 前記ジャンプ表示リング(60)が、前記ラック(3)に取り付けられた駆動部材(4)によって、ジャンプ式に回転するよう駆動されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記ラック(3)の時計回りの回転により、レトログラード可動部(20)の時計回りの回転と、現在の時(アワー)を表示する前記ジャンプ表示リング(60)の反時計回りの回転とが駆動されることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記カム(5)が反時計回りの方向において回転するとともに時計回りの方向における前記ラック(3)の回転を駆動するときに、前記ラック(3)が、時計回りの方向における回転によって、前記レトログラード可動部(20)、前記指示部(2)及び前記駆動要素(4)の同方向における回転を駆動し、前記駆動部材(4)が、前記ジャンプ表示リング(60)の回転を駆動することなく、前記ジャンプ表示リング(60)に結合された内歯部(610)の側面(6101)に沿って移動することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記ラックの前記第1の端部(31)が前記カム(5)の頂部(51)に到達するときに、前記駆動部材(4)が、前記ジャンプ表示リング(60)に結合された前記内歯部(610)の側面(6100)に対して当接することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記ラックの前記第1の端部(31)が前記カム(5)の頂部(51)から下がるときに、前記ラック(3)の第2の端部(32)が、ほぼ瞬時に反時計回りの方向において回転するよう駆動され、前記レトログラード可動部(20)、前記指示部(2)、前記駆動部材(4)及び前記ジャンプ表示リング(60)の同方向におけるほぼ瞬時の回転を生じさせることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。
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