JP5850551B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
上記特許文献1には、ユーザが端末に表示された出走表の一部を選択することで競走馬の過去のレース映像やパドック映像を提供するシステムが記載されている。
そこで本発明は、パドック歩行等の準備走行に関して、有用な情報をユーザに提示し、競馬等の競技の予測の楽しみを高めることを目的とする。
例えば競馬におけるパドック歩行や競艇における出走前走行等の準備動作の画像から各運動状態項目(例えば歩行速度、首振り回数、パドック縁部から走行位置の距離などの各項目)についての運動状態値を検出することで準備動作の様子を数値化する。この運動状態値を、その直後に行われた競技走の競技結果情報と対応させて記憶することで、パドック歩行等の状況を定量的に示した値とレース結果を関連づけるデータベースを構築できる。
各運動状態項目については、競技体個体の癖や傾向として、レース結果に影響が大きいと考えられるものや、あまり影響がないと考えられるものがあるといえる。そこで各運動状態項目についてのレース結果との相関性を分析し、相関性情報を、各競技体についてどの運動状態項目に着目すべきであるかの指標にできるようにする。
相関性判定結果による運動状態項目の順位付けを行って記憶しておくことで、予想の際に参考にすべき運動状態項目の明確な指標とすることができる。
競技走の成績は、競技体のコンディションだけでなく、競技体と競技環境(例えば競馬場、馬場状態、騎手、気象、シーズン等)との相性なども影響すると考えられる。そこで記憶する運動状態値には、その運動状態値と競技結果情報の関連づけに加えて、当該レースの競技環境情報も関連づけて、参照できるようにしておく。
準備動作の画像から各運動状態項目についての運動状態値を検出し、過去の競技走(レース)における運動状態値と比較することで、コンディションが近似すると考えられる過去の競技走を抽出できる。特にパドック歩行等の状況を定量的に示した運動状態値を用いた数値比較なので過去の競技走の抽出処理はシステム上、大きな負荷とはならず迅速に可能である。そして抽出した競技走の競技結果情報を提示することは、現在(現在の競技前)とコンディションが似た過去の競技走の結果であるため、着順予測に適した情報となる。
各運動状態項目については、競技体個体の癖や傾向によって、レース結果に影響が大きいと考えられるものやあまり影響がないと考えられるものがあるため、相関性情報を用いて注目すべき運動状態項目を選択し、その近似性によって過去の競技走を抽出する。
運動状態項目として、対象の競技体にとって最も相関性が高い項目を選択することで、競技走抽出を簡易化しつつ信頼性を高める。
コンディションが近似した過去の競技走の結果とともに、その競技体のポテンシャルを示す情報として過去のベスト/ワーストの成績を提示することで、競技予測にとって有用な情報となる。
レース結果は、競技体のコンディションだけでなく競技環境も影響するため、過去の競技結果情報とともに、そのときの競技環境も提示することで、予測指標としての情報を充実させる。
競技環境が結果に影響することを考えれば、競技環境が同一又は類似の過去の競技走を抽出して、その中でコンディションが類似しているものであれば、その結果情報は、現在の状況にとって信頼性の高い情報となる。
ユーザが運動状態項目を選択して、その運動状態項目が類似する過去の競技走の結果情報を閲覧できるようにすれば、ユーザ独自の考えで着順予想が楽しめるようになる。
競技走に参加する全ての競技体について同様の処理を行うことで、各競技体が類似のコンディション状態での結果を比較でき、これによって着順予測が可能となる。その順位付けの情報を提示することは、ユーザの予測にとって参考としたい情報となると考えられる。
この情報処理方法により、準備動作での運動状態値を、その直後に行われた競技走の競技結果情報と対応させて記憶するもの、即ちパドック歩行等の状況を定量的に示した値とレース結果を関連づけるデータベースを構築できる。
本発明の第1の側面のプログラムは、このような情報処理方法を情報処理装置に実現させるプログラムである。
本発明の第1の側面の記憶媒体は、当該プログラムを記憶した記憶媒体である。
この情報処理方法により、コンディション近似の過去の競技走の競技結果情報を提示することができる。
本発明の第2の側面のプログラムは、このような情報処理方法の一部を情報処理装置に実現させるプログラムである。
本発明の第2の側面の記憶媒体は、当該プログラムを記憶した記憶媒体である。
本発明の第2の側面によれば、そのような記憶部に記憶された情報を用いて、現在の競技体の準備動作にコンディションが近似する過去の競技結果情報をユーザに提示でき、これによってユーザの競技予想にとって、わかりやすく参考にしやすい情報提供が可能になるという効果がある。
<1.システム構成>
<2.予想参考情報サーバの機能構成及びデータベース>
<3.第1の実施の形態>
[3−1:全体処理]
[3−2:競技体判別処理]
[3−3:運動状態検出処理]
[3−4:結果情報確認処理]
[3−5:相関性情報更新処理]
<4.第2の実施の形態>
[4−1:全体処理(処理例I、II)]
[4−2:競技走抽出処理]
[4−3:結果情報検索処理]
[4−4:提示情報生成処理]
<5.まとめ及び変形例>
<6.プログラム及び記憶媒体>
予想参考情報サーバは、1又は複数の情報処理装置によって実現されるものであり、従って本発明請求項にいう情報処理装置は、1つの情報処理装置或いは複数の情報処理装置が連携して実現される。
・競技走(レース)・・・1つの競技結果が生ずる個別のレースの意味で用いる。例えば競馬の1レースをいう。例えば第1レースから第10レースなどのように、同日に同競馬場で複数のレースが開催される場合、それぞれのレースが、「競技走」又は「レース」に該当する。
・競技体・・・競技走を行うものを表す。例えば競馬の場合は競走馬を表す。
・準備動作・・・競技走の直前に行う所定の動作、例えば競馬におけるパドック歩行、競艇の予備走行などの意味で用いる。
・運動状態項目・・・準備動作における競技体の動作として画像から検出して数値化する項目である。数値化した値を「運動状態値」という。
・競技環境情報・・・競技走に関する情報であって、例えば競馬場、日時、レース番号、レースのランク/種別、天候、気温、湿度、馬場状態、走行距離、対抗馬、騎手、オッズなど、競技走の開始前にわかる情報の総称とする。
・競技結果情報・・・競技走の結果として生ずる情報であり、着順、走行タイム、賞金配当などの情報の総称とする。
図1に実施の形態の予想参考情報サーバ2を含むネットワークシステムの構成例を示す。
本実施の形態に係るネットワークシステムは、予想参考情報サーバ2、競技情報サーバ3、画像サーバ4、複数のユーザ端末5がネットワーク1により相互に通信可能に接続されている。
また図示のように例えば競馬場のパドックを撮像する撮像装置6や、撮像装置6の撮像画像をネットワーク1を介して所定の情報処理装置(画像サーバ4や予想参考情報サーバ2等)に送信できる送信端末7を有する場合もある。
また競技データベース8、画像データベース9、各種データベースを含む記憶部10等が、システム動作の実行のために設けられる。なお、以下「データベース」については「DB」と表記する。
またネットワーク1の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
予想参考情報サーバ2がデータ登録を行い、またユーザに提示する予想参考情報の生成やユーザへの提示情報送信のために用いるデータベースとして、記憶部10にユーザDB11、運動状態DB12、競技結果DB13、競技環境DB14、競技体DB15等が設けられる。
競技DB8は過去又は予定されている競馬に関する各種の情報が蓄積されているDBである。例えば競技DB8には、開催予定もしくは過去の各競馬についての競技環境情報、即ち各競馬の日時、競馬場、出走馬、騎手、天候関係、オッズ等の情報が記憶されている。また競技DB8には、過去の競技走についての競技結果情報、即ち各競技走についての着順、各馬のタイム、配当等の情報が記憶されている。
競技情報サーバ3は、例えば予想参考情報サーバ2からの要求に応じて、競馬に関する各種情報を競技DB8から読み出して送信することができる。
また競技情報サーバ3は、競馬の開催に応じて開催された競馬の競技環境情報や競技結果情報を逐次競技DB8に蓄積していく。
例えば競馬場のパドックに設置された定点カメラなどとしての撮像装置6で撮像した画像(パドックでの出走する競走馬の様子を撮像した動画)は、送信端末7によってネットワーク1を介して画像サーバ4に送信され、画像データに付加されているメタデータとともに画像DB9に登録される。画像サーバ4は逐次、画像DB9に保存した撮像画像を予想参考情報サーバ2に送信することができる。なお、説明中の「撮像画像」或いは「画像」とは、特に断らない限り、出走する競走馬のパドック歩行等の準備動作を撮像した動画データを指す。
撮像装置6で撮像した画像については、送信端末7が直接、予想参考情報サーバ2に送信するようにしてもよい。
ユーザ端末5が撮像機能を備えている場合、ユーザ端末5から予想参考情報サーバ2にパドックの様子を撮像した画像データが送信される場合もある。
またユーザはユーザ端末5により、予想参考情報サーバ2へ情報提供のリクエストを送信し、これに応じて予想参考情報サーバ2から送信されてくる予想参考情報を閲覧することができる。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、ネットワーク1を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、予想参考情報サーバ2、競技情報サーバ3、画像サーバ4、ユーザ端末5、又は送信端末7としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、予想参考情報サーバ2、競技情報サーバ3、画像サーバ4、ユーザ端末5、送信端末7等のそれぞれを構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。
図3に1又は複数の情報処理装置で構成される予想参考情報サーバ2としての機能構成および記憶部10としての各種のDBを示す。
予想参考情報サーバ2としての各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウエアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウエアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。1つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、1つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
例えば通信制御部2aは競技情報サーバ3に対する競技環境情報や競技結果情報のリクエストの送信や、それに応じた情報受信を行う。また通信制御部2aは画像サーバ4や送信端末7からの画像データの受信を行う。また通信制御部2aはユーザ端末5からの予想参考情報のリクエストの受信や、予想参考情報としての内容を含む提示情報の送信を行う。
また通信制御部2aは、これらの情報の送受信に応じたデータのデコード、エンコード、圧縮/伸張、ファイル形式変換等も行う。さらに通信制御部2aは、ユーザ端末5からのログイン/認証処理等も行う。
競走馬についての運動状態項目としては、次のような項目が想定される。
・パドックでの歩行速度
・パドックでの歩幅
・パドック歩行の際の単位時間当たりの首振り回数
・パドック歩行の際の首振り幅
・パドック歩行時のコース取り(パドック縁部から走行位置までの距離(内側/外側))
運動状態項目としては、これ以外にも考えられるが、運動状態検出部2dは例えばこれらのような運動状態項目として、検出する1又は複数の運動状態項目が予め設定されている。そして撮像画像から、これらの運動状態項目のそれぞれを検出し、数値による運動状態値を生成する。
また準備動作の後に行われる競技走についての競技環境情報を競技走開始前に取得する処理も行う。
これらのため逐次、競技情報サーバ3への情報リクエストの送信や、そのリクエストに応じて競技情報サーバ3から送信されてくる競技結果情報、競技環境情報の取り込みを行う。
具体的にDBアクセス部2fは、運動状態検出部2dが検出した運動状態項目毎の運動状態値を、情報取得部2eが取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部10に記憶する記憶処理を行う。
またDBアクセス部2fは、競技走抽出部2gが抽出した競技走(レース)についての、競技体判別部2cが特定した競技体の競技結果情報を記憶部10から検索して取得する情報検索処理も行う。
即ちDBアクセス部2fは、請求項にいう記憶処理部や情報検索部としての機能である。
相関性判定部2iによる相関性判定結果に基づいた情報については、DBアクセス部2fの処理により記憶部10の例えば運動状態DB12に登録される。
ユーザDB11は、予想参考情報サーバ2による予想参考情報の提供を受けるユーザの情報が記憶されている。即ちユーザID(identification)に対応してログインパスワードや、ユーザの氏名、住所、電子メールアドレス、年齢その他の属性、サービス提供履歴等が記憶される。
図4に運動状態DB12のデータ構造の例を示す。
競技体IDは、競走馬の個体について割り当てられたIDである。運動状態DB12には各競走馬に競技体IDが付され、競技体IDに対応して図4のようなデータが記憶される。運動状態項目E1、E2・・・E(n)とは、上述の「パドックでの歩行速度」「パドックでの歩幅」・・・等の各項目を示している。レース毎にレース前のパドック歩行での運動状態項目E1〜E(n)について、それぞれ運動状態値が検出され、運動状態値(運動状態項目E1〜E(n)のそれぞれの数値化された情報)が運動状態DB12に登録される。
この運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値は、1つのレースに関するものであるため、対応するレース(競技走)を示す情報として競技走IDが登録される。競技走IDを用いて競技環境DB14を参照することで、該当のレースの情報を得ることができる。
また当該レースの結果情報の参照のために、結果情報IDが対応して記憶される。結果情報IDを用いて競技結果DB13を参照することで、該当のレースの結果情報を得ることができる。
つまり運動状態DB12では、各競走馬について、レース毎のパドックでの運動状態値が登録されると共に、運動状態値に対応する競技走の競技環境情報や競技結果情報が紐づけられる形式とされている。
例えば競走馬の身体のコンディションの表出の仕方は個体毎に異なると考えられる。例えば調子の良いときはパドック歩行速度が早まる馬や、首振り回数が増える(又は少なくなる)など、多様である。相関性情報とは、各競走馬について、各運動状態項目と結果(着順やタイム)との相関性を分析した結果の値とする。
相関値とは、各運動状態項目E1〜E(n)についての相関性の数値指標としての情報である。相関性順位とは運動状態項目E1〜E(n)について、レース結果への影響の大きいものから小さいものを順位付けした情報である。
図5に競技結果DB13のデータ構造の例を示す。
結果情報IDは1つのレースの競技結果情報を識別するIDである。結果情報IDにより運動状態DB12の各競走馬の運動状態値が紐づけられる。
また結果情報IDに対応して競技走IDが記憶される。これによって結果情報に対応する競技環境DB14の競技環境情報が紐づけられている。
1つのレースについての競技結果情報としては、順位、タイム、賞金情報等が登録される。
順位とは、すべての出走馬について着順の情報である。
タイムとは、すべての出走馬について走行タイムの情報である。もちろんタイムは、平地/障害などのレース種別や距離に応じて大きく異なるため、これらのレース種別や距離情報を付加しても良い。
なお後述の実施の形態での競技結果情報の使用例を考慮すれば、走行タイムの情報は、ある走行距離(例えば1000m走)に正規化した値として登録されるようにしても良い。
各レースに競技走IDが設定される。これにより各レースの競技環境情報が各競走馬の運動状態値や競技結果情報に紐づけられる。
また競技走IDに対応して結果情報IDを登録している。これにより結果情報IDから各レースの結果情報を競技結果DB13で参照することもできる。
また競技環境情報として競技種別の情報が登録される。競技種別の情報とは競技走の各種属性であり、例えば競馬の場合の平地/障害の別、走行距離、レースランク、記念/重賞レース等の情報、中央競馬/地方競馬等の主催情報などを含む。
また競技環境情報として天気、温度、湿度などの気候の情報が登録される。
また競技環境情報として出走馬/騎手の情報が登録される。即ち当該レースに出走する全競走馬のそれぞれの馬名、ゼッケン番号、騎手等の情報である。
また競技環境情報として競技場状態の情報が登録される。例えば競馬の場合、馬場として芝/ダート/障害等の別、芝やダートのコース状態(良、稍重、重、不良)などの情報を含む。
また競技環境情報として投票関連の情報が登録される。例えばオッズ情報や、勝馬投票券販売形式の情報を含む。
競技環境情報としては、その他にも各種の情報を含ませることができる。
[3−1:全体処理]
予想参考情報サーバ2によって実現される処理としての第1の実施の形態を説明する。第1の実施の形態の処理は、各競走馬について、予想参考情報の提供に適したデータベース構築を主眼とする処理となる。特には、各馬の運動状態値の検出と、運動状態DB12への登録を主とする処理である。なおユーザに対する予想参考情報の提供に関する処理は、第2の実施の形態として後述する。
競技情報サーバ3からの競技環境情報が受信された場合は、予想参考情報サーバ2はステップS102からS104に進み、受信した競技環境情報を取り込み、競技走IDを設定する。そしてステップS105で予想参考情報サーバ2は、取り込んだ競技環境情報を競技環境DB14に登録する。これにより1つのレースに関する情報が競技環境DB14にエントリされる(図6参照)。
続いてステップS116で予想参考情報サーバ2は、競技結果情報を競技走IDに紐づけて競技結果DB13に登録する。これにより1つの競技結果情報が競技結果DB13にエントリされる(図5参照)
またあるレースについての競技結果情報が得られたことに応じて予想参考情報サーバ2はステップS117で、運動状態DB12、競技環境DB14において、対応する競技走IDを有するエントリに、競技結果IDを書き込む(図4,図6参照)。
予想参考情報サーバ2はパドックでの撮像画像を受信した場合、処理をステップS101からS107に進めて画像データを取り込み、ステップS108で画像データについての日時、位置を確認する。例えばパドック動画としての画像データにメタデータとして付加されている情報として、日時情報や位置情報(例えばGPS(Global Positioning System)による緯度・経度の情報、ジオタグの情報等)を確認すれば良い。そして日時や位置情報(競馬場の情報)に基づいて競技環境DBを確認し、画像に対応する競技走(競技走ID)を特定する。
なお、このステップS108の処理は競技走IDを特定するためのものであるため、図1のシステム内で競技走毎の競技走IDが共有されているのであれば、画像サーバ4等は画像データに競技走IDを付加して予想参考情報サーバ2に送信し、予想参考情報サーバ2が競技走IDを確認できるようにしてもよい。
ステップS110で予想参考情報サーバ2は、予め設定した1又は複数の運動状態項目E1〜E(n)について数値化した運動状態値を検出する(詳細は後述)。
ステップS111で予想参考情報サーバ2は、当該画像にかかるレース、つまりその画像が撮像されたパドック歩行の後に行われた、当該特定された競走馬が出場したレースの結果情報を確認する。これはステップS108で特定された競技走IDに対応する競技結果IDの競技結果情報が、競技結果DB13に登録されているか否かを確認し、登録されていなければ競技情報サーバ3から取得する処理となる(詳細は後述)。
ステップS109の競技体判別処理について説明する。
図8は競走馬のパドック歩行の様子を撮像した画像の一例を示している。
予想参考情報サーバ2は、このような画像(動画)から競技体(競走馬)を特定する。
図9Aに予想参考情報サーバ2の競技体判別処理例を示す。
通常は、予め図7のステップS105の処理で登録されていることが想定されるが、もしこの時点で登録されていなければ、予想参考情報サーバ2はステップS132で競技情報サーバ3に対して当該競技走ID、又は競技の日時、レースナンバ、場所を指定して、該当レースの競技環境情報を送信するように要求する。そしてこの要求に応じて送信されてくる競技環境情報を受信し、取得する。ステップS133で予想参考情報サーバ2は、取得した競技環境情報を競技環境DB14に登録する。
ステップS131で登録が確認された場合は、以上のステップS132,S133の処理は不要である。
ステップS135で予想参考情報サーバ2は、処理対象のパドック画像に対する画像解析処理を行う。ここでは図8のような画像から、競走馬のゼッケン画像を抽出し、そのゼッケンナンバの認識処理を行う。通常、競馬のゼッケンにはナンバとともに馬名も記載されているため、馬名部分(例えばナンバの下方)の画像をテキストとして認識する処理を行ってもよい。
以上の処理により、パドック画像に写されている、或るレースの競走馬が特定される。
なお上記例では、競技体判別部2cによって競走馬が特定される態様を示したが、予想参考情報を求めるユーザのユーザ端末5から、ユーザが指定する競走馬のゼッケンナンバ、馬名を受け付けて個体の競技体IDを特定しても良い。
以上の競技体判別処理に続いてステップS110で行われる運動状態検出処理を図9Bに示す。これは、特定した競技体について、運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値を検出する処理である。
具体的には図9Bに示すように、ステップS140−1〜S140−nとして、パドック画像としての動画の各フレームを順次比較して競走馬の動きや位置を確認していくことで、運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値を検出する。
また所定フレーム期間での首の上下動を認識して、当該馬の単位時間当たりの首振り回数や、首振り幅を検出する。
またパドック縁部から当該馬の走行位置までの距離を画像から測定し、パドックの内側/外側のコース取りや、或いは縁部からの距離自体を検出する。
続いて予想参考情報サーバ2はステップS111で結果情報確認処理を行う。具体例を図10Aに示す。
予想参考情報サーバ2はステップS151で該当レース、即ち現在分析対象のパドック画像の競走馬がパドック歩行後に出走したレースの競技結果情報が競技結果DB13に登録されているか否かを判別する。
処理対象の画像が、ほぼリアルタイムの画像であった場合は、まだ競技自体が行われていないため、競技結果情報は存在しない。
処理対象の画像が、過去のレースに関する画像の場合、図7のステップS116の処理で競技結果情報が登録されていることが想定される。但し、該当レースについてステップS116の処理がまだ行われていない場合も考えられる。
これにより、競技結果DB13上で、処理対象のパドック画像における競走馬の競技結果を認識できる状態とする。
なおステップS151で既に、該当レースの競技結果情報が競技結果DB13に登録されていると確認された場合は、ステップS152〜S154は行われない。
さらにこの時点で、画像に写された競走馬の競技体ID、対応するレースの競技走ID、対応する結果情報ID、及び画像から検出された各運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値が把握された状態となっている。
続いて図7のステップS112として、運動状態値の運動状態DB12への登録処理が行われるが、その際、図4の運動状態DBにおいて該当の競技体IDの競走馬の情報として、競技走ID、結果情報ID、及び各運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値が、新たな1つのエントリとして登録されることになる。
以上の処理で、対象の競走馬についての運動状態値が更新されたことになる。予想参考情報サーバ2は、この更新に応じて図7のステップS113で相関性情報更新処理を行う。
図11Aは、処理対象の競走馬が過去に出場した過去の8回のレースの成績値を○で示しているものとする。○で示す値は例えばタイムの値でもよいし、着順でもよい。過去の8回のレースとは、競技走IDが「LC001」「LC005」・・・「LC261」とされたレースであるとしている。また△は、過去の8回のレースの直前のパドックでの運動状態項目E1、つまり歩行速度の値であるとする。
この図11Aの場合、当該競走馬のパドック歩行速度は、毎回あまり変化しておらず、レース成績とはあまり相関性がないものと理解できる。
この図11Bの場合、当該競走馬のパドックでの歩幅は、過去の成績値の変化と相関性をもって変化している様子が見て取れる。
つまり、歩幅(運動状態項目E2の運動状態値)が大きいときは良好な成績で、歩幅が小さくなると成績が下がっている。
なお、この例は、成績値と歩幅の変化が相似しているが、逆に変化が対称的でも相関性はあると言える。例えば歩幅が小さいときは良好な成績で、歩幅が大きくなると成績が下がっているような場合である。
例えば当該競走馬の運動状態値の平均値、及び成績値の平均値をそれぞれ基準にして、検出された運動状態値と成績値の関係を、過去のレースに関して分析していく。運動状態値の平均値からの乖離値について、成績値との規則性が観測されれば、相関性は高いと考えることができる。
予想参考情報サーバ2はステップS160−1で、運動状態項目E1について、直前のステップS112で新たに登録した運動状態値を加えたうえで、過去の各レースの運動状態値と成績値の相関値を算出する。ここでいう相関値とは、相関性の度合を示す値であり、いわゆる相関係数とすればよい。具体的には例えば積率相関係数(moment correlation coefficient)などが考えられる。
従って例えば相関値としては、“−1”から“1”の間の実数値をとり、“1”に近いときは正の相関が強く、“−1”に近ければ負の相関が強く、“0”に近いときは相関性が弱いというような値となることが考えられる。
同様に予想参考情報サーバ2は、ステップS160−2〜S160−nで、各運動状態項目E2〜E(n)について新たに登録した運動状態値を加味して相関値を算出する。
なお、必ずしも相関値のみの比較で運動状態項目E1〜E(n)の順位付けを行わなくても良く、他の順位付け手法が用いられても良い。
ステップS162で予想参考情報サーバ2は、運動状態DB12において、当該競走馬の運動状態項目E1〜E(n)についての相関値と相関性順位の値を更新する。
なお相関性情報更新処理は、このように運動状態値の新規登録に応じて毎回行わなくても良いし、逐次に各競走馬について、その時点での登録情報を用いて相関性情報更新処理が行われるようにしてもよい。また、運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値が登録されても、その時点で対応する競技結果情報が得られていない場合は、相関性情報更新処理は行わなくて良い。
[4−1:全体処理(処理例I、II)]
続いて予想参考情報サーバ2によって実現される処理としての第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態の処理は、各競走馬について、パドック画像を用いてユーザに予想参考情報を提供する処理となる。即ち、第2の実施の形態の処理が実行されるのは、レースに出走する競走馬がパドック歩行を開始した後、レース開始までの期間において実行される処理である。図12,図13で第2の実施の形態としての処理例I、IIを説明する。
図12,図13の処理は、予想参考情報サーバ2が図3に示した機能、主に画像取得部2b、競技体判別部2c、運動状態検出部2d、情報取得部2e、DBアクセス部2f、競技走抽出部2g、提示制御部2hの機能が発揮されることで実現される処理例である。
なお、競技結果DB13、競技環境DB14には、必要な競技結果情報、競技環境情報が、また運動状態DB12には各競走馬の過去の運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値が、上述の第1の実施の形態の処理により登録されていることを前提として説明する。
予想参考情報サーバ2は、ユーザ端末5からのパドック画像の送信を伴うリクエストに応じて、そのユーザ端末5に対して、当該画像として撮像された競走馬の着順予想のための参考になる情報提示を行うことになる
まずステップS202で予想参考情報サーバ2は、受信したパドック撮像画像データを取り込み、ステップS203で画像データについての日時、位置を確認する。例えばパドック動画としての画像データにメタデータとして付加されている情報として、日時情報や位置情報(例えばGPSによる緯度・経度の情報)を確認すれば良い。そして日時や位置情報(競馬場の情報)に基づいて競技環境DBを確認し、画像に対応する競技走(競技走ID)を特定する。
なお、ユーザ端末5が当該サービスのためのアプリケーションプログラムが、日時及び位置情報に応じて例えば競技情報サーバ3に問い合わせをして競技走IDを特定できるようにしてもよく、その場合、ユーザ端末5から送信する画像データに競技走IDを付加してもよい。この場合、予想参考情報サーバ2は画像を受信することで、対応する競技走IDまでも特定できる。
ステップS205で予想参考情報サーバ2は、予め設定した1又は複数の運動状態項目E1〜E(n)について数値化した運動状態値を検出する。処理例は図9Bで説明したとおりである。
ステップS208で予想参考情報サーバ2は、ステップS207で競技結果DB13から取得した競技結果情報を用いて、過去の競技結果を提示する提示情報を生成する(詳細は後述)。
そしてステップS209で、提示情報をリクエスト元のユーザ端末5に送信する。
これにより、パドックで或る競走馬を撮像して送信してきたユーザ(ユーザ端末5)に対して、その競走馬の現在のパドックでの様子からコンディションが近似していると推定される過去のレースの競技結果が提示されることになる。
図13の処理例IIは、ユーザが画像を送信せずに、特定の競走馬を指定してリクエストしてくる場合を想定している。ユーザはパドック画像を撮像する必要はなく、当然、レース前に競馬場(パドック近辺)に居る必要もない。ユーザはユーザ端末5を用いて、単に特定の競走馬、もしくは出走する複数の(又は全ての)競走馬を指定して、予想参考情報を予想参考情報サーバ2にリクエストするのみでよい。
予想参考情報サーバ2は、ユーザ端末5からのリクエストに応じて、そのユーザ端末5に対して、指定された競走馬についての着順予想のための参考になる情報提示を行う。
ステップS221では予想参考情報サーバ2は、受信したリクエストが情報提供を受けることを目的としている対象のレース、及び競技体を特定する。
これはユーザ端末5からのリクエストが、レースと競走馬を特定する情報を含むものであればよい。或いは、競走馬のみを指定するものであっても、リクエストの日時情報とレース環境情報を照らし合わせて、レースを特定することができる。
なお、レースの中止、対象競技体の棄権、通信環境の悪化など、何らかの事情でパドック画像が得られない場合、本実施の形態の予想参考情報の提供サービスは実現できないため、ステップS223からS225に進み、予想参考情報サーバ2はユーザ端末5に対してエラー通知を行って処理を終える。
以降のステップS205からS209は図12の処理例Iと同様である。
図12、図13におけるステップS206の競技走抽出処理の具体例を図14〜図16により説明する。競技走抽出処理は、現在のパドックでの様子から競走馬のコンディションが近似していると推定される過去のレースを抽出する処理である。具体的には、運動状態DB12に記憶された運動状態値が、最新(現在)の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数のレースを抽出する。
予想参考情報サーバ2はステップS230で、処理対象としている該当の競技体(競走馬)の過去の運動状態値を、競技体IDに基づいて運動状態DB12から取得する。
まずステップS231−1では、運動状態項目E1の過去の各レースの運動状態値を、現在の運動状態値と比較する。そして、過去のレースのうちで運動状態値の差分が閾値Dth1以内のレースに1ポイントを加算する。ここでは、当該競走馬の過去の各レース(運動状態DB12に当該競技体IDに対して競技走IDとして登録されている各レース)に対して、抽出用のポイントを与え、その合計値に基づいてレース抽出を行う例としているため、過去レースのそれぞれに変数を設けて、現在に近い運動状態値を持つレースにポイント加算を行うものとしている。
ステップS231−2〜S231−nでは、運動状態項目E2〜E(n)の過去の各レースの運動状態値を、現在の運動状態値と比較する。そして、過去のレースのうちで運動状態値の差分が閾値Dth2〜Dth(n)以内のレースに1ポイントを加算する。
全運動状態項目を用いてレース抽出を行うことで、各運動状態項目をまんべんなく反映させたうえでのコンディション近似レースの抽出が可能となる。
また場合によっては、まだ出場した過去のレースの数が少ない競走馬などで、現在の運動状態値が1つも近似しないことになる場合も考えられる。その場合は、コンディション近似の過去レース無しと判定してもよいし、逆に全レースを抽出してもよい。
予想参考情報サーバ2はステップS230で、処理対象としている競技体の過去の運動状態値を運動状態DB12から取得したら、ステップS233−1〜233−nで、各運動状態項目E1〜E(n)の運動状態値について、現在の運動状態値と比較する。
この例ではまずステップS233−1では、運動状態項目E1の過去の各レースの運動状態値のうちで、現在の運動状態値に最も近い(差分が小さい)1つのレースを判定して、そのレースに1ポイントを加算する。
ステップS233−2〜S233−nも、運動状態項目E2〜E(n)について同様に、最も現在の運動状態値に近いレースを判定してそのレースに1ポイントを加算する。
そしてステップS232で予想参考情報サーバ2は、各レースに加算したポイントの合計値が判定閾値Pth以上となっている1又は複数のレースを、運動状態値が現在の運動状態値と近似する過去レースと判定し、これらを現在とコンディションが近似しているレースとして抽出する。
この場合も全運動状態項目を用いてレース抽出を行うことで、各運動状態項目をまんべんなく反映させたうえでのコンディション近似レースの抽出が可能となる。
判定閾値Pth以上の過去レースが存在しない場合、判定閾値Pthの値を下げるようにしても良いし、該当の過去レース無しとしてもよい。或いは逆に全レースを抽出してもよい。
予想参考情報サーバ2はステップS240で、処理対象としている競技体の相関性情報を運動状態DB12から取得する。
そしてステップS241で予想参考情報サーバ2は、相関性情報、例えば図4に示した相関値又は相関性順位を用いて、1又は複数の比較に用いる運動状態項目を選択する。例えば相関値が所定の範囲となっている1又は複数の運動状態項目を選択したり、相関性順位が上位となっているいくつかの運動状態項目を選択する。そして選択した運動状態項目についての過去の各レースの運動状態値を運動状態DB12から取得する。
なお、過去の各レースの運動状態値のうちで、現在の運動状態値に最も近い(差分が小さい)1つのレースを判定して、そのレースにポイント加算するようにしてもよい。
選択した各運動状態項目についてステップS242の処理を終えたら、予想参考情報サーバ2はステップS244で、各レースに加算したポイントの合計値が判定閾値Pth以上となっている1又は複数のレースを、運動状態値が最新(現在)の運動状態値と近似する過去レースと判定し、これらを現在とコンディションが近似しているレースとして抽出する。この場合、当該対象の競走馬について、レース結果に相関性が高いと判断される運動状態項目を用いてコンディション近似の過去レースを抽出するため、競走馬の個性に応じて、結果が似たものとなる可能性の高い過去レースを抽出できる。
なお判定閾値Pth以上の過去レースが存在しない場合、判定閾値Pthの値を下げてもよいし、閾値Dth(x)を下げてステップS242を再実行してもよい。或いは該当の過去レース無し(又は全レースを抽出する)との結果としてもよい。
予想参考情報サーバ2はステップS240で、処理対象としている競技体の相関性情報を運動状態DB12から取得する。
そしてステップS246で予想参考情報サーバ2は、相関性情報、例えば相関値又は相関性順位を用いて、比較に用いる1つの運動状態項目を選択する。例えば相関性順位が1位の運動状態項目を選択する。そして選択した運動状態項目についての過去の各レースの運動状態値を運動状態DB12から取得する。
この場合、当該対象の競走馬について、レース結果に相関性が最も高いと判断される運動状態項目を用いてコンディション近似の過去レースを抽出するため、競走馬の個性に応じて、結果が似たものとなる可能性の高い過去レースを抽出できる。
なお判定閾値Pth以上の過去レースが存在しない場合、判定閾値Pthの値を下げてもよいし、閾値Dth(x)を下げてステップS247を再実行してもよい。或いは該当の過去レース無し(又は全レースを抽出する)との結果としてもよい。
又はステップS247で、過去のレースのうちで運動状態値の差分が最も小さい1つのレースを、コンディション近似の過去レースとして抽出するようにしてもよい。
ステップS250で予想参考情報サーバ2は、現在予想参考情報を提供しようとしている対象レース(パドック歩行の後に開始されるレース)の競技環境情報を競技環境DB14から取得する。
ステップS251で予想参考情報サーバ2は、対象の競走馬が出走した過去レースのうちで、競技環境情報が同一又は類似の過去レースを抽出候補とする。
・対象レースと同一競馬場の過去レース
・対象の競走馬にとって対象レースと同一騎手と過去レース
・対象レースと同一時期の過去レース
・対象レースと気象状態(天候、気温、湿度等)が類似している過去レース
・対象レースとレース種別/ランクが同じ過去レース
・対象レースと馬場状態が同じ過去レース
・その他の競技環境が同一/類似の過去レース
もちろん、これらの条件のうち、2つ以上の条件のアンド条件で抽出候補とする過去レースを抽出しても良いし、2つ以上の条件のオア条件で抽出候補とする過去レースを抽出しても良い。
以上により、現在と競技環境が同一/類似のレースであって、競走馬のコンディション近似と考えられる過去レースが抽出されることとなる。
なお、この図16Aでは、ステップS251の後の処理は、図14Aと同様としたが、これに代えて図14B、図15A、又は図15Bと同様の処理としてもよい。ステップS251の後の処理を図15A又は図15Bと同様とすれば、現在と競技環境が同一/類似のレースであって、競走馬の個性に応じて選択した運動状態項目を用いてコンディション近似と推定される過去レースが抽出されることになる。
ステップS255で予想参考情報サーバ2は、ユーザが指定する1つの運動状態項目を選択する。例えばユーザリクエストの際に、ユーザが運動状態項目を1つ選択できるようにしておけば良い。
ステップS256で予想参考情報サーバ2は、ユーザが選択した運動状態項目について、過去の運動状態値を、現在の運動状態値と比較する。そして過去のレースのうちで運動状態値の差分が閾値Dth(x)以内の1又は複数のレースを、コンディション近似の過去レースとして抽出する。又は、運動状態値が最も近いレースをコンディション近似の過去レースとして抽出するようにしてもよい。
この場合、ユーザが任意に運動状態項目を選択することで、ユーザが重視する運動状態項目に基づいた予想参考情報が得られるようにすることができる。
また各例においてコンディション近似の過去レースの抽出のために各レースにポイント加算を行う場合、運動状態項目毎に加算ポイントを異なるようにし、運動状態項目毎の重みを変化させても良い。
例えば競走馬毎に運動状態項目の相関値が異なるため、相関値に応じた係数をポイントに乗じてポイント加算を行うようにするとよい。例えば相関値が上述のように“−1”〜“1”で、“−1”又は“1”が最も相関性が高い場合、運動状態項目毎に相関値の絶対値を係数としてポイントに乗算し、その係数乗算されたポイントを加算するようにすることが考えられる。
又は相関性順位に応じて加算ポイントの重みを変えても良い。
これらのようにすることで、競走馬の個性に応じてコンディション近似の過去レースを抽出できる。
さらには、競走馬の個別の相関性情報ではなく、各運動状態項目について各馬に共通する結果への影響度を判定し、その結果に応じて各運動状態項目の重みを変えるようにしても良い。
図12又は図13のステップS207の結果情報検索処理を図17,図18で説明する。
図17Aは上述の競技走抽出処理(S206)で抽出された過去レースの競技結果情報を取得する例である。
ステップS260で予想参考情報サーバ2は、競技走抽出処理で抽出したレースの数を処理対象数Pに代入する。またステップS261で変数p=1とする。
予想参考情報サーバ2はステップS263でp≧Pであるか否かを確認する。変数pが処理対象数Pに達していなければ、まだ結果情報未取得の抽出レースが存在することになるため、ステップS264で変数pをインクリメントし、ステップS262で第(p)の抽出レースに対応する競技結果情報を取得する。
ステップS263でp≧Pとなった時点で、抽出された過去レースの全てについての競技結果DB13が取得できたことになる。
ステップS260〜S264は図17Aと同様で、予想参考情報サーバ2は抽出された過去レースのそれぞれについての競技結果情報を取得する。
ステップS265で予想参考情報サーバ2は、さらに競技結果DB13を検索して、当該競走馬についての過去の最高成績、最低成績となっている競技結果情報を取得する。
例えば運動状態DB12では、当該競走馬についての結果情報ID(又は競技走ID)が把握できるため、該当する競技結果情報での着順やタイムについて、ベスト/ワーストの成績の情報を取得すれば良い。なお、ベスト/ワーストの成績が、競技体DB15に保存されるようにしておき、ここでは予想参考情報サーバ2は、競技体DB15からベスト/ワーストの成績の情報を取得するようにしてもよい。
図18のステップS260〜S264は図17Aと同様であり、この処理にステップS267が追加されている。
ステップS267で予想参考情報サーバ2は、第(p)の抽出レースに対応する競技環境情報を取得する。即ち抽出レースに対応する競技走IDに基づいて競技環境DB14を検索し、競技環境情報を取得する。
なお図17Bの処理例においてステップS262の前後に図18のステップS267を実行するような、図17Bと図18の処理の組み合わせも考えられる。その場合、抽出されたレースの競技結果情報及び競技環境情報と、最高成績/最低成績を取得する処理例となる。
図12又は図13のステップS208の提示情報生成処理を図19,図20,図21で説明する。
図19Aは、予想参考情報サーバ2がステップS270として、上記図17Aの処理などで取得した、抽出されたレースの競技結果情報を用いて提示画像データを生成する例である。なお提示画像データとは、ユーザ端末5において画像として表示させる情報であり、例えばHTML(HyperText Markup Language)形式のデータ等が考えられる。
図19Cは、予想参考情報サーバ2がステップS272として、上記図18の処理などで取得した、抽出されたレースの競技結果情報及び競技環境情報を用いて提示画像データを生成する例である。
図19Dは、予想参考情報サーバ2がステップS272として、上記図17Bと図18を組み合わせた処理などで取得できる、抽出されたレースの競技結果情報及び競技環境情報と、最高成績/最低成績を用いて提示画像データを生成する例である。
図20Aは、このような提示画像データによってユーザ端末5において表示される画像の例を示している。
パドック画像51としては、リクエストに応じて分析した動画をストリーミングもしくはダウンロードさせて表示させる。或いは動画の或るフレームを抽出した静止画としてもよい。
馬情報52として、対象の競走馬の情報として、馬名、年齢、性別、騎手などの情報が表示されれば良い。もちろん他の情報が追加されても良い。
即ち図17A、図17B、又は図18のステップS262やS267で取得した競技結果情報、競技環境情報に用いて生成した提示情報である。
ベスト/ワースト成績情報54は、当該競走馬の過去の最高/最低成績を表示する。図17BのステップS265で取得した情報を用いて生成した提示情報である。
提示情報として、出走する各競走馬の着順予想の情報を提示できるようにしても良い。例えば図12又は図13のステップS208で、図20の処理が行われるようにする。
予想参考情報サーバ2は、ステップS280で、出走する各競技体(各競走馬)について、それぞれコンディション近似の過去レースとして抽出したレースについての競技結果情報を取得する。これは例えば図12のステップS202〜S207、又は図13のステップS221〜S207を、出走する全競走馬について行う処理としている。
そして予想参考情報サーバ2はステップS282で、例えばタイムの平均値を用いて各競走馬の順位付けを行い、ステップS283で順位予想画像データを生成する。
この順位予想画像データは図12,図13のステップS209でユーザ端末に送信され、画像として表示される。
図21Bは順位予想画像データ60の一例を示している。出走する各競走馬の予想順位が示されている。
以上、実施の形態を説明してきたが、実施の形態により以下の効果が得られる。
第1の実施の形態では、予想参考情報サーバ2は、競技体の競技走前における準備動作の撮像画像(パドック歩行を撮像した動画)を取得する画像取得部2bと、画像取得部2bが取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別部2cと、競技体判別部2cが特定した競技体についての、画像取得部2aが取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目(E1〜E(n))について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出部2dとを備える。また、少なくとも競技体判別部2cが特定した競技体についての、準備動作の後に行われた競技走の競技結果情報を取得する情報取得部2eと、運動状態検出部2dが検出した運動状態項目毎の運動状態値を、情報取得部2eが取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部10に記憶する記憶処理部(DBアクセス部2f)とを備える。
即ち予想参考情報サーバ2は、パドック歩行画像から例えば歩行速度、歩幅、首振り回数、パドック縁部から走行位置の距離などの各運動状態項目E1〜E(n)についての運動状態値を検出することで準備動作の様子を数値化する。
そして検出した運動状態値を、その直後に行われた競技走の競技結果情報と対応させて記憶部10(運動状態DB12、競技結果DB13)に記憶させることで、パドック歩行状況を定量的に示した値とレース結果を関連づけるデータベースを構築できるという効果がある。特にパドックでの競走馬の挙動を数値化して記憶させることで、その後の着順予想のための処理等で非常に使い勝手の良いDBを実現できる。
各運動状態項目については、競技体個体の癖や傾向によって、レース結果に影響が大きいと考えられるものやあまり影響がないと考えられるものがあるといえる。そこで各競技対についてそれぞれ各運動状態項目とレース結果との相関性を分析した相関性情報を生成し、記憶する。これにより、各競技体についてどの運動状態項目に着目すべきであるか、或いは重みをおくべきかの指標を提供できる。
相関性判定結果による運動状態項目の順位付けを行って記憶しておくことで、予想の際に参考にすべき運動状態項目の明確な指標とすることができる。
競技走の成績は、競技体のコンディションだけでなく、競技体と競技環境(例えば競馬場、馬場状態、騎手、気象、シーズン等)との相性なども影響すると考えられる。そこで記憶する運動状態値には、その運動状態値と競技結果情報の関連づけに加えて、当該レースの競技環境情報も関連づけておく。これによりパドックの挙動と、競技結果と、競技環境を関連させて参照できるDBを構築できる。
パドック歩行等の準備動作の画像から各運動状態項目(E1〜E(n))についての運動状態値を検出し、過去の競技走(レース)における運動状態値と比較することで、その競技体について、現在とコンディションが近似すると考えられる過去の競技走を抽出できる。特にパドック歩行等の状況を定量的に示した運動状態値を用いた数値比較なので過去の競技走の抽出はシステム上、大きな負荷とはならず迅速に可能である。第2の実施の形態の図12,図13の処理は、例えばパドック歩行の開始時点から、勝馬投票券購入締め切りまでの間に行い、ユーザに予想参考情報を迅速に提供する必要がある。このため、数値比較で迅速かつ低負荷で過去のレースを抽出できることは、システム上、非常に都合が良い。
また抽出した競技走の競技結果情報を提示することは、現在(レース直前)とコンディションが似た過去の競技走の結果であるため、着順予測に適した情報となる。
従って予想参考情報サーバ2によってユーザに提供される提示情報は、競馬に熟練しておらず、パドックを観察しても何もわからないような人でも、パドックの様子に応じた情報として意味がわかる情報となり、パドック観察に基づく着順予想を楽しめることとなる。
また予想参考情報サーバ2による提示情報は、パドック状態と過去のコンディション近似の過去レースの結果をリンクさせるものであるため、非常に精度の高い情報となる可能性もある。
各運動状態項目については、競技体個体の癖や傾向によって、レース結果に影響が大きいと考えられるものやあまり影響がないと考えられるものがあるため、相関性情報を用いて注目すべき運動状態項目を選択し、その近似性によって過去の競技走を抽出する。これにより競技体毎に、その個性を反映した精度の高い提示情報の生成可能性を高めることができる。
運動状態項目として、対象の競技体にとって最も相関性が高い項目を選択することで、競技走抽出を簡易化しつつ提示情報の信頼性を高めることができる。
例えば図20Aの画像のように、コンディションが近似した過去の競技走の結果とともに、その競技体のポテンシャルを示す情報として過去のベスト/ワーストの成績を提示することで、競技予測にとって有用な情報となる。
さらに過去のベスト/ワーストの成績と、コンディション近似のレース成績を共に表示することは、今回のコンディションが、その競技体にとっての調子の良い時であるのか悪いときであるのかも把握しやすい情報となり、ユーザの提供する予想参考情報として有用である。
レース結果は、競技体のコンディションだけでなく競技環境も影響するため、過去の競技結果情報とともに、そのときの競技環境も提示することで、予測指標としての情報を充実させることができる。
競技環境が結果に影響することを考えれば、競技環境が同一又は類似の過去の競技走を抽出して、その中でコンディションが類似しているものが、現在の予想において大きな参考になると考えられる。従って、このような処理に基づいて抽出された競技走の競技環境情報を反映した提示情報は、現在の状況に即して信頼性の高い情報となり得る。
ユーザが運動状態項目を選択して、その運動状態項目が類似する過去の競技走の結果情報を閲覧できるようにすれば、ユーザ独自の考えで着順予想が楽しめるようになる。
なお、ユーザが運動状態項目を選択する際に、当該競技体についての各運動状態項目E1〜E(n)について記憶している相関性情報をユーザ端末5に送信し、ユーザに提示しても良い。これにより相関性情報に応じてユーザが任意の運動状態項目を選択できる。
競技走に参加する全ての競技体について同様の処理を行うことで、各競技体が類似のコンディション状態での結果を比較でき、これによって着順予測が可能となる。その順位付けの情報を提示することは、ユーザの予測にとって参考としたい情報となり得る。
例えば競艇の場合、競技体(選手、艇体)のレース前の予備走行におけるコース軌跡、速度、艇体の向き・角度、艇体揺れ幅・振幅回数、走行の安定性などを運動状態項目とし、これらを競技結果情報と対応させてDB登録したり、運動状態項目の運動状態値が近似する過去レースの競技結果情報を予想参考情報として提供することが考えられる。
また画像からの競技体判別処理では、艇体のナンバ、色、形状、選手の顔認識などを用いることもできる。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としての予想参考情報サーバ2を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、予想参考情報サーバ2の処理を情報処理装置(CPU101等)に実行させるプログラムである。
このようなプログラムにより、上述した第1の実施の形態の図7の処理を行う予想参考情報サーバ2としての情報処理装置を実現できる。
このようなプログラムを有することにより、上述した第2の実施の形態の図12又は図13の処理の一部又は全部を行う予想参考情報サーバ2としての情報処理装置を実現できる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
Claims (18)
- 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別部と、
競技体判別部が特定した競技体についての、前記画像取得部が取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出部と、
少なくとも競技体判別部が特定した競技体についての、前記準備動作の後に行われた競技走の競技結果情報を取得する情報取得部と、
前記運動状態検出部が検出した運動状態項目毎の運動状態値を、前記情報取得部が取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部に記憶する記憶処理部と、を備えた
情報処理装置。 - 競技体毎に、前記記憶部に記憶した複数の運動状態項目の各運動状態値と競技結果情報を用いて、競技結果と各運動状態項目のそれぞれとの相関性判定を行う相関性判定部をさらに備え、
前記記憶処理部は、前記相関性判定部が判定した相関性情報を、競技体に対応させて前記記憶部に記憶する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記相関性判定部は、競技結果と各運動状態項目の相関性判定結果により各運動状態項目の順位付けを行い、
前記記憶処理部は、前記順位付けの情報を前記相関性情報として、競技体に対応させて前記記憶部に記憶する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記情報取得部は、前記準備動作の後に当該競技体が行った競技走に関する競技環境情報を取得し、
前記記憶処理部は、前記運動状態値と前記競技環境情報を関連づけた状態で前記記憶部に記憶する
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部が取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別部と、
前記競技体判別部が特定した競技体についての、前記画像取得部が取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出部と、
各競技体について過去の競技走に対応した運動状態値と競技結果情報が記憶されている記憶部を参照し、前記競技体判別部が特定した競技体について、前記記憶部に記憶された運動状態値が前記運動状態検出部が検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する競技走抽出部と、
前記競技走抽出部が抽出した競技走についての、前記競技体判別部が特定した競技体の競技結果情報を前記記憶部から検索して取得する情報検索部と、
情報検索部が取得した過去の競技結果を提示する提示情報を生成し、提示情報を外部端末において提示させる制御を行う提示制御部と、を備えた
情報処理装置。 - 前記記憶部には、各競技体について、運動状態項目と競技結果情報との相関性情報が記憶されており、
前記競技走抽出部は、前記競技体判別部が特定した競技体について、相関性情報に基づいて運動状態項目を選択し、選択した運動状態項目についての運動状態値が、前記運動状態検出部が検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記競技走抽出部は、相関性情報に基づいて、最も競技結果に相関性の高い運動状態項目を選択し、選択した運動状態項目についての運動状態値が、前記運動状態検出部が検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する
請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記情報検索部は、前記競技走抽出部が抽出した競技走についての競技結果情報と、当該競技体の過去の最高成績及び最低成績となる競技結果情報を取得し、
前記提示制御部は、前記情報検索部が取得した各競技結果情報を提示する前記提示情報を生成する
請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記記憶部には、各競技体が過去に行った競技走に関する競技環境情報が、前記競技結果情報に関連づけられた状態で記憶されており、
前記情報検索部は、前記競技走抽出部が抽出した競技走についての競技結果情報と競技環境情報を取得し、
前記提示制御部は、前記情報検索部が取得した競技結果情報と競技環境情報を提示する前記提示情報を生成する
請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記準備動作の後に行われる競技走についての競技環境情報を競技走開始前に取得する情報取得部を備えるとともに、
前記記憶部には、各競技体が過去に行った競技走に関する競技環境情報が、前記競技結果情報に関連づけられた状態で記憶されており、
前記競技走抽出部は、記憶されている競技環境情報が、前記準備動作の後に行われる競技の競技環境情報と類似又は同一である過去の競技走のうちから、前記記憶部に記憶された運動状態値が、前記運動状態検出部が検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する
請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記競技走抽出部は、ユーザ選択操作に基づいて特定の運動状態項目を選択し、選択した運動状態項目についての過去の競技走毎の運動状態値が、前記運動状態検出部が検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する
請求項5、請求項8、請求項9、請求項10のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記提示制御部は、前記準備動作の後に行われる競技走に出場する各競技体について前記情報検索部が取得した競技結果情報を用いて各競技体の順位付け処理を行い、順位付けの内容を前記提示情報に含める
請求項5乃至請求項11のいずれかに記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップで取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別ステップと、
競技体判別ステップで特定した競技体についての、前記画像取得ステップで取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出ステップと、
少なくとも競技体判別部が特定した競技体についての、前記準備動作の後に行われた競技走の競技結果情報を取得する情報取得ステップと、
前記運動状態検出ステップで検出した運動状態項目毎の運動状態値を、前記情報取得ステップで取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部に記憶する記憶処理ステップと、を備えた
情報処理方法。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得ステップと、
前記画像取得ステップで取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別ステップと、
前記競技体判別ステップで特定した競技体についての、前記画像取得ステップで取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出ステップと、
各競技体について過去の競技走に対応した運動状態値と競技結果情報が記憶されている記憶部を参照し、前記競技体判別ステップで特定した競技体について、前記記憶部に記憶された運動状態値が、前記運動状態検出ステップで検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する競技走抽出ステップと、
前記競技走抽出ステップで抽出した競技走についての、前記競技体判別ステップで特定した競技体の競技結果情報を前記記憶部から検索して取得する情報検索ステップと、
情報検索ステップが取得した過去の競技結果を提示する提示情報を生成し、提示情報を外部端末において提示させる制御を行う提示制御ステップと、を備えた
情報処理方法。 - 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得手順と、
前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別手順と、
競技体判別手順で特定した競技体についての、前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出手順と、
少なくとも競技体判別部が特定した競技体についての、前記準備動作の後に行われた競技走の競技結果情報を取得する情報取得手順と、
前記運動状態検出手順で検出した運動状態項目毎の運動状態値を、前記情報取得手順で取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部に記憶する記憶処理手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。 - 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得手順と、
前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別手順と、
前記競技体判別手順で特定した競技体についての、前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出手順と、
各競技体について過去の競技走に対応した運動状態値と競技結果情報が記憶されている記憶部を参照し、前記競技体判別手順で特定した競技体について、前記記憶部に記憶された運動状態値が、前記運動状態検出手順で検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する競技走抽出手順と、
前記競技走抽出手順で抽出した競技走についての、前記競技体判別手順で特定した競技体の競技結果情報を前記記憶部から検索して取得する情報検索手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。 - 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得手順と、
前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別手順と、
前記競技体判別手順で特定した競技体についての、前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出手順と、
少なくとも競技体判別部が特定した競技体についての、前記準備動作の後に行われた競技走の競技結果情報を取得する情報取得手順と、
前記運動状態検出手順で検出した運動状態項目毎の運動状態値を、前記情報取得手順で取得した競技結果情報に関連づけた状態で記憶部に記憶する記憶処理手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。 - 競技体の競技走前における準備動作の撮像画像を取得する画像取得手順と、
前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて競技体を特定する競技体判別手順と、
前記競技体判別手順で特定した競技体についての、前記画像取得手順で取得した撮像画像を用いて、予め設定した1又は複数の運動状態項目について数値化した運動状態値を検出する運動状態検出手順と、
各競技体について過去の競技走に対応した運動状態値と競技結果情報が記憶されている記憶部を参照し、前記競技体判別手順で特定した競技体について、前記記憶部に記憶された運動状態値が、前記運動状態検出手順で検出した最新の運動状態値と近似すると判定される過去の1又は複数の競技走を抽出する競技走抽出手順と、
前記競技走抽出手順で抽出した競技走についての、前記競技体判別手順で特定した競技体の競技結果情報を前記記憶部から検索して取得する情報検索手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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