以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、競馬においてインターネット投票によりユーザが馬券(勝馬投票券)を購入するための情報処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。競馬は、本発明における競技の一例である。レースに出場する競走馬は、本発明における競技対象の一例である。馬券は、本発明における投票券の一例である。なお、本発明が適用可能な競技は競馬に限られない。競技の結果の予想を投稿可能なあらゆる競技に対して本発明を適用することができる。このような競技として、例えば、競輪、競艇、オートレース等の公営競技が挙げられる。
[1.第1実施形態]
[1−1.情報処理システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、馬券発売代行サーバ1と、主催元サーバ2と、複数のユーザ端末3と、を含んで構成されている。そして、馬券発売代行サーバ1と主催元サーバ2と各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
馬券発売代行サーバ1は、競馬の主催者に代わって馬券を発売するための競馬サイトに関する各種処理を行うサーバ装置である。馬券発売代行サーバ1は、本発明における情報処理装置の一例である。馬券発売代行サーバ1は、主催者が発表するレースに関する情報を、主催元サーバ2から取得する。また、馬券発売代行サーバ1は、ユーザ端末3からの要求に応じて、ウェブページを送信する。これにより、馬券発売代行サーバ1は、レースに関する情報等を提供する。提供される情報としては、例えば、出馬表、オッズ、予想、レース結果等がある。また、馬券発売代行サーバ1は、例えば、馬券の購入を受け付ける処理を行ったり、的中した馬券に対する払い戻しの処理を行ったりする。競馬サイトのユーザは、馬券を購入するとき、買い目や購入枚数等を選択する。買い目は、式別(投票法)、及び、投票対象の競走馬又は枠を含む。投票対象の競走馬又は枠は、馬番又は枠番で指定される。馬番の組み合わせだけではなく、着順をも的中させる式別の場合、買い目は、各投票対象の競走馬に対する着順も含む。
また、馬券発売代行サーバ1は、ユーザ端末3からの要求に基づいて、ユーザによるレースの予想を受け付ける。ユーザは、予想を投稿するとき、着順が上位であると予想する競走馬として、本命、対抗、単穴及び連下を選択する。本命、対抗、単穴及び連下の何れかに選択された競走馬を、予想馬と称する。馬券発売代行サーバ1は、受け付けた予想の一覧が表示されるウェブページをユーザ端末3へ配信する。このウェブページを、予想一覧ページという。各ユーザは、予想一覧ページに表示された予想を参考にして、馬券を購入することができる。予想を投稿したユーザは、本発明における予想者の一例である。予想一覧ページに表示される予想を閲覧するユーザは、本発明における閲覧者の一例である。本実施形態において、競馬サイトのユーザは、予想者及び閲覧者の何れにもなる可能性がある。
主催元サーバ2は、競馬の主催者がレースの情報を提供したり、馬券を発行したりするために設置されたサーバ装置である。主催元サーバ2は、レースに関する情報を馬券発売代行サーバ1へ送信する。
ユーザ端末3は、競馬サイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末3は、ユーザからの操作に基づいて馬券発売代行サーバ1にアクセスすることにより、馬券発売代行サーバ1からウェブページを受信して表示する。ユーザ端末3には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末3としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[1−2.予想者のランキング表示の制御]
次に、予想者のランキング表示の制御について、図2乃至4を用いて説明する。
予想一覧ページには、例えば、閲覧者が指定したレースに対する予想の一覧が、各予想者に対して付けられたランクに従って表示される。つまり、予想一覧ページは、特定のレースの結果を予想した複数の予想者のランキングを表示するともいえる。例えば、ランキングに従った順序で、各予想者の予想が上から順に表示される。この順序を表示順という。ランキングは、例えば、予想的中率や予想回収率等に基づいて決定されてもよい。予想的中率及び予想回収率は、過去のレースに対する予想者の予想の的中率及び回収率である。馬券発売代行サーバ1は、例えば、1着及び2着のそれぞれが予想馬である場合、予想が的中したと判定してもよい。
予想者は、1つのレースに対して、予想を複数回投稿することができる。この場合において、最初の投稿は、新規の予想の投稿となる。2回目以降の投稿は、直前に投稿された予想を変更する投稿となる。
また、予想者は、競馬サイト等の情報源から得られる情報を材料として、レースの結果を予想することができる。予想材料となる情報として、例えば、レースに出場する競走馬に関する情報、競走馬に乗る騎手に関する情報、レースが行われるレース場の馬場に関する情報等がある。これらの情報を、「材料情報」という。材料情報は、本発明における競技情報の一例である。材料情報が一度公開された後、材料情報が更新される場合がある。材料情報がレース前に公開されるタイミングや更新されるタイミング、材料情報が確定するタイミングは、情報によって異なる場合がある。材料情報が確定するタイミングは、材料情報が最後に更新されるタイミングでもある。
図2(a)は、材料情報の公開及び更新タイミングと、確定タイミングとを示す図である。材料情報が公開されるタイミング又は確定するタイミングとして、タイミングT0〜T4がある。T0、T1、T2、T3、T4の順で、タイミングが早い。タイミングT0は、例えば、対象のレースの馬券の販売が開始されるタイミングである。タイミングT0は、例えば、対象のレースの2日前の朝9時であってもよい。タイミングT1は、例えば、対象のレースの1日前の朝9時であってもよい。タイミングT2は、例えば、対象のレースの当日の朝9時であってもよい。タイミングT3は、例えば、対象のレースの開始の1時間前であってもよい。タイミングT4は、例えば、対象のレースが開始するタイミングである。タイミングT0〜T4は、例えば、全てのレースで共通であってもよいし、レースごとに設定されてもよい。T0からT1の直前までの期間を、期間1という。T1からT2の直前までの期間を、期間2という。T2からT3の直前までの期間を、期間3という。T3からT4の直前までの期間を、期間4という。期間1〜4は、タイミングT0〜T4を境界にして分けられる複数の期間である。なお、材料情報が公開されるタイミング又は確定するタイミングの数は4個に限られない。
競走馬に関する情報として、例えば、血統、過去の成績、馬体重、出走取り消し等がある。血統及び過去の成績は、タイミングT0で公開され且つ確定する。馬体重は、タイミングT3で公開され且つ確定する。出走の取り消しは、タイミングT0〜T4の間に、必要に応じて随時公開される。出走の取り消しの有無は、タイミングT4で確定する。騎手の情報として、例えば、過去の成績、騎手の変更等がある。過去の成績は、タイミングT0で公開され、タイミングT2で確定する。過去の成績は、タイミングT0〜T2の間に、必要に応じて更新される。騎手の変更は、タイミングT0〜T4の間に、必要に応じて随時公開される。騎手の変更の有無は、タイミングT4で確定する。馬場の情報として、例えば、馬場の状態等がある。馬場の状態は、タイミングT2で公開され、タイミングT3で確定する。ここで、タイミングTnで確定する情報を、Tn情報という。例えば、血統及び競走馬の過去の成績は、T0情報である。馬体重及び馬場の状態は、T3情報である。出走取り消し及び騎手の変更はT4情報である。なお、図2(a)の例ではT1情報がないが、実際にはT1情報があってもよい。
予想者がレースの結果を予想するためにどの材料情報を重視するかが、予想者によって異なる場合がある。また、予想者が重視する材料情報が更新されると、予想者は、予想者が前に投稿した予想を変更するかもしれない。図3は、複数の予想者が予想を投稿するタイミングの過去の傾向の一例を示す。例えば、あるレースRの期間1に、予想者A〜Jが予想を投稿したとする。予想者A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jの順に、予想的中率が高い。予想者Aは、期間1〜4のそれぞれの期間に、予想を投稿する傾向があるとする。このことから、予想者Aは、T0情報〜T2情報をそれぞれ参考にしつつ予想を行い、最終的には、T3情報を重視して予想を行う蓋然性がある。予想者Dは、期間2及び期間3に予想を投稿する傾向があるとする。このことから、予想者Dは、T1情報を参考にしつつ予想を行い、最終的には、T2情報を重視して予想を行う蓋然性がある。予想者Jは、期間1のみに、予想を投稿する傾向がある。このことから、予想者Jは、T0情報を重視して予想を行う蓋然性がある。
予想一覧ページには、例えば、予想が的中したか否かに基づくランキングに従って予想が表示される。予想者が1つのレースに対して予想を複数投稿した場合、馬券発売代行サーバ1は、最後に投稿された予想に基づいて、予想が的中したか否かを判定する。閲覧者が他人の予想を参考にするとき、一般的に閲覧者は、予想的中率や予想回収率等が高い予想者の予想を参考にしたいと考える。しかしながら、同じ予想者の予想であっても、閲覧者が予想一覧ページを閲覧するタイミングによって、閲覧者の閲覧後に予想の内容が変化することがある。あるタイミングで予想一覧ページに表示されている予想が、予想の対象のレースの結果が出たときの予想的中率等の計算に用いられるとは限らない。つまり、現在表示されている予想が、予想的中率等に反映されない場合がある。そのため、表示されている予想に関して、予想的中率等に基づくランキングの信頼性が低くなる場合がある。例えば、レースRの10人の予想者の中で、予想者A、D、Jのそれぞれの予想的中率のランキングは、1位、4位、10位である。閲覧者が、タイミングT1の直前(図3の閲覧1)で予想一覧ページを閲覧したとする。この場合、予想一覧ページに表示される予想のうち、予想者Jの予想は確定している蓋然性が高い。一方、予想者A及びDの予想はその後変更される蓋然性が高い。このときに、予想者Aの予想的中率のランクが1位であるという理由で、予想者Aがこの後変更するかもしれない予想を信頼することができるとは、必ずしもいえない。また、閲覧者が、タイミングT3の直前(図3の閲覧3)で予想一覧ページを閲覧したとする。この場合、予想一覧ページに表示される予想のうち、予想者D及びJの予想は確定している蓋然性が高い。一方、予想者Aの予想はその後変更される蓋然性が高い。
そこで、馬券発売代行サーバ1は、予想情報と、材料情報の更新時刻とに基づいて、レースの結果を予想するために予想者が重視する材料情報を特定する。予想情報は、予想の内容を示す情報である。予想情報は、予想者の予想の履歴でもある。予想情報は、予想が投稿された時刻を含む。馬券発売代行サーバ1は、閲覧者からの予想一覧ページの要求に基づいて、予想の表示の対象となるレースと、対象のレースに対して予想を投稿した複数の予想者とを特定する。そして、馬券発売代行サーバ1は、予想一覧ページの要求が取得された時刻と、対象のレースにおける材料情報の更新時刻であって、対象のレースに対して予想を投稿した予想者が重視する材料情報の更新時刻とに基づいて、複数の予想者のランキングの表示を制御する。予想一覧ページの要求を、予想一覧リクエストという。ユーザ端末3が予想一覧リクエストを馬券発売代行サーバ1へ送信する。予想一覧リクエストの取得時刻は、例えば、馬券発売代行サーバ1が予想一覧リクエストを受信した時刻である。
例えば、馬券発売代行サーバ1は、材料情報の最終更新時刻を境界にして分けられる期間1〜4のうち、予想者による予想の最終投稿時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定してもよい。材料情報の最終更新時刻は、タイミングT0〜T4のそれぞれに対応する。最終投稿時刻は、予想者による予想の1回以上の投稿のうち、最後の投稿の時刻である。馬券発売代行サーバ1は、予想情報に基づいて、期間1〜4のうち、予想者が最後に投稿する蓋然性が最も高い期間を特定する。例えば、馬券発売代行サーバ1は、過去のレースにおいて、最後の投稿が行われた回数が最も多い期間を、予想者が最後に投稿する蓋然性が最も高い期間に決定してもよい。
馬券発売代行サーバ1は、最後に投稿する蓋然性が最も高い期間の開始タイミングが確定タイミングである材料情報を、予想者が重視する材料情報に決定してもよい。図3の例において、ユーザAが最後に投稿する蓋然性が最も高い期間は、期間4である。従って、ユーザAが重視する材料情報は、T3情報である。ユーザDが最後に投稿する蓋然性が最も高い期間は、期間3である。従って、ユーザDが重視する材料情報は、T2情報である。ユーザJが最後に投稿する蓋然性が最も高い期間は、期間1である。従って、ユーザJが重視する材料情報は、T0情報である。
馬券発売代行サーバ1は、予想者が重視する材料情報の最終更新時刻と、予想一覧リクエストの受信時刻とを比較する。この場合の最終更新時刻は、対象のレースにおける材料情報の最終更新時刻である。馬券発売代行サーバ1は、比較の結果に基づく予想者ランクを決定する。予想者が重視する材料情報の最終更新時刻が予想一覧リクエストの受信時刻よりも早い場合、例えば、馬券発売代行サーバ1は、その予想者の予想者ランクを、その予想者の予想的中率のランクよりも高くしてもよい。或いは、予想者が重視する材料情報の最終更新時刻が予想一覧リクエストの受信時刻よりも遅い場合、例えば、馬券発売代行サーバ1は、その予想者の予想者ランクを、その予想者の予想的中率のランクよりも低くしてもよい。
図2(b)は、予想者ランクの決定方法の一例である。図2(b)に示すように、予想者Jが重視する材料情報の確定タイミングはT0である。予想者C及びHが重視する材料情報の確定タイミングはT1である。予想者D、F及びGが重視する材料情報の確定タイミングはT2である。予想者A、B、E及びIが重視する材料情報の確定タイミングはT3である。閲覧者が、タイミングT1の直前(図3の閲覧1)で予想一覧ページを閲覧したとする。この時点で重視する材料情報が確定している予想者は、予想者Jのみである。そこで、馬券発売代行サーバ1は、予想者Jの予想者ランクを、例えば、1位にする。そして、馬券発売代行サーバ1は、その他の予想者に対して、例えば、予想者ランクを付けない。
図4(a)は、閲覧タイミングがタイミングT1の直前である場合の予想一覧ページの表示例を示す図である。図4(a)に示すように、予想一覧ページには、各予想者の予想が表示される。例えば、対象のレースのレース番号、本命、対抗、単穴及び連下のそれぞれの馬番、予想したユーザのニックネーム、予想的中率、予想者ランク等が、予想者ごとに表示される。各予想者の予想は、予想回収率が高い順に表示される。予想者Jの予想者ランクは1位となっている。他の予想者の予想者ランクの欄には、「参考」と表示される。「参考」は、「参考」が表示された予想者の予想が、まだ確定していない蓋然性が高いことを示す。なお、予想一覧ページに、例えば、予想回収率等の情報が表示されてもよい。また、例えば、予想回収率が高い順に、予想が表示されてもよい。また、例えば、予想的中率の高い順又は低い順に予想を表示するか、予想回収率の高い順又は低い順に予想を表示するか、予想者ランクが高い順又は低い順に予想を表示するか等を、閲覧者の操作により変更可能であってもよい。
閲覧者が、タイミングT2の直前(図3の閲覧2)で予想一覧ページを閲覧したとする。この時点で重視する材料情報が確定している予想者は、予想者C、H及びJである。複数の予想者が重視する材料情報が確定している場合、馬券発売代行サーバ1は、例えば、予想的中率又は予想回収率が高い予想者ほど、予想者ランクを高くしてもよい。例えば、馬券発売代行サーバ1は、予想者C、H及びJの予想者ランクを、それぞれ、1位、2位及び3位にする。馬券発売代行サーバ1は、その他の予想者に対して、予想者ランクを付けない。図4(b)は、閲覧タイミングがタイミングT2の直前である場合の予想一覧ページの表示例を示す図である。
閲覧者が、タイミングT3の直前(図3の閲覧3)で予想一覧ページを閲覧したとする。この時点で重視する材料情報が確定している予想者は、予想者C、D、F、G、H及びJである。そのため、馬券発売代行サーバ1は、C、D、F、G、H及びJの予想者ランクを、それぞれ、1位、2位、3位、4位、5位及び6位にする。馬券発売代行サーバ1は、その他の予想者に対して、予想者ランクを付けない。図4(c)は、閲覧タイミングがタイミングT3の直前である場合の予想一覧ページの表示例を示す図である。
閲覧者が、タイミングT4の直前(図3の閲覧4)で予想一覧ページを閲覧したとする。この時点では、全て予想者について、重視する材料情報が確定している。従って、各予想者の予想者ランクは予想的中率のランクと同一になる。このときの予想一覧ページの表示例の図示は省略する。
複数の予想者のランキングの表示の制御方法は、上述した方法に限られない。例えば、馬券発売代行サーバ1は、各予想者の予想の表示順を変更してもよい。例えば、表示順が予想的中率で決まる場合、馬券発売代行サーバ1は、例えば、重視する材料情報が確定していない予想者の予想的中率に所定値を減算して、予想的中率を修正してもよい。そして、馬券発売代行サーバ1は、修正後の予想的中率が高い予想者の順に、予想が表示されるように、予想一覧ページを生成してもよい。つまり、修正された予想的中率に応じたランキングに従った順序で、各予想者の予想が表示される。この場合においても、予想一覧ページに表示される予想的中率は、修正前の予想的中率である。
また、例えば、馬券発売代行サーバ1は、各予想者の予想の表示態様を変えてもよい。表示態様として、例えば、フォントスタイル、フォントのサイズ、フォントの色、予想が表示される領域の大きさ、その領域の色等が挙げられる。例えば、馬券発売代行サーバ1は、重視する材料情報が確定している予想者の予想が、図4に示す表示態様よりも閲覧者に認識しやすい表示態様で表示されるように、予想一覧ページを生成してもよい。また、馬券発売代行サーバ1は、重視する材料情報が確定していない予想者の予想が、図4に示す表示態様よりも閲覧者に認識しにくい表示態様で表示されるように、予想一覧ページを生成してもよい。これらの場合、各予想者の予想の表示順は、予想的中率や予想回収率等に応じた順であってもよい。
[1−3.馬券発売代行サーバの構成]
次に、馬券発売代行サーバ1の構成について、図5及び図6を用いて説明する。
図5(a)は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図5(a)に示すように、馬券発売代行サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続してユーザ端末3等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部12は、記憶手段、購入履歴記憶手段及びオッズ記憶手段の一例である。記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部12には、会員情報DB12a、レース情報DB12b、馬券情報DB12c、オッズ情報DB12d、レース結果DB12e、馬券購入履歴DB12f、予想情報DB12g等のデータベースが構築されている。「DB」は、データベースの略語である。
図6(a)は、会員情報DB12aに登録される内容の一例を示す図である。会員情報DB12aには、競馬サイトに会員登録しているユーザに関する会員情報が、ユーザごとに対応付けて登録される。具体的に、会員情報DB12aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、予想的中率、予想回収率、重視情報確定タイミング等のユーザの属性が対応付けて登録される。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。重視情報確定タイミングは、レースの結果を予想するためにユーザが重視する材料情報が確定するタイミングである。重視情報確定タイミングとして、T0〜T4の何れかが設定される。例えば、馬券発売代行サーバ1は、定期的に、各ユーザが重視する材料情報を予約情報に基づいて特定し、重視情報確定タイミングを予め登録してもよい。例えば、馬券発売代行サーバ1は、1日に1回行ってもよいし、レースが終了するたびに行ってもよい。また、馬券発売代行サーバ1は、例えば、予想一覧リクエストを受信したタイミングで、対象のレースに対して予想を投稿した各ユーザが重視する材料情報を予約情報に基づいて特定してもよい。
図6(b)は、レース情報DB12bに登録される内容の一例を示す図である。レース情報DB12bには、レースに関するレース情報が、レースごとに登録される。具体的に、レース情報DB12bには、レースID、レース名、グレード、競馬場名、開催日、発走時刻、レース番号、馬場情報、出走馬情報、騎手情報等の情報が対応付けて登録される。レースIDは、レースの識別情報である。馬場情報は、馬場に関する情報である。レース場の馬場情報は、例えば、馬場状態等を含む。出走馬情報は、レースに出場する競走馬に関する情報である。例えば、出走馬情報には、枠番、馬番、馬名、年齢、体重、血統、過去の成績、出走取り消しの有無等が、競走馬ごとに格納される。騎手情報は、競走馬に騎乗する騎手に関する情報である。例えば、騎手情報には、騎乗する競走馬の馬番、騎手名、騎手の過去の成績、騎手変更の有無等が、競走馬ごとに設定される。各レースのレース情報の全部又は一部は、主催元サーバ2から馬券発売代行サーバ1へ随時送信される。システム制御部14は、受信した情報で、レース情報DB12bに登録されている情報を更新する。
図6(c)は、馬券情報DB12cに登録される内容の一例を示す図である。馬券情報DB12cには、発売される馬券に関する馬券情報が、馬券ごとに登録されている。具体的に、馬券情報DB12cには、レースID、馬券ID、式別、投票対象の番号等が対応付けて登録される。馬券IDは、馬券の識別情報である。レースIDは、馬券IDが示す馬券が、どのレースの馬券であるかを示す。投票対象の番号は、馬番又は枠番である。投票対象の番号は、式別に応じて一又は複数登録されている。式別と投票対象の番号との組み合わせは、買い目を示す。
図6(d)は、オッズ情報DB12dに登録される内容の一例を示す図である。オッズ情報DB12dには、馬券のオッズに関するオッズ情報が、各馬券について所定時間間隔ごとに登録される。具体的に、オッズ情報DB12dには、レースID、馬券ID、更新日時、オッズ等が対応付けて登録される。オッズ情報は、主催元サーバ2から馬券発売代行サーバ1へ所定時間間隔(例えば、1分間隔等)で送信される。システム制御部14は、受信したオッズ情報をオッズ情報DB12dに登録する。更新日時は、馬券IDが示す馬券のオッズが主催元サーバ2により更新された日時を示す。
図6(e)は、レース結果DB12eに登録される内容の一例を示す図である。レース結果DB12eには、レースの結果に関するレース結果情報が、レースごとに登録される。具体的に、レース結果DB12eには、レースID、着順情報、的中馬券情報等が対応付けて登録される。着順情報は、レースにおける各競走馬の着順を示す。例えば、着順情報には、着順と馬番とが競走馬ごとに対応付けて設定される。的中馬券情報は、的中した馬券に関する情報である。例えば、的中馬券情報には、的中した馬券の馬券ID及び最終オッズ等が馬券ごとに対応付けて設定される。主催元サーバ2は、レースが終了して、レースの結果が確定すると、対応するレース結果情報を馬券発売代行サーバ1へ送信する。
図6(f)は、馬券購入履歴DB12fに登録される内容の一例を示す図である。馬券購入履歴DB12fには、ユーザによる馬券の購入の履歴が、購入された馬券ごとに馬券購入履歴として登録される。具体的に、馬券購入履歴DB12fには、ユーザID、購入日時、レースID、馬券ID、式別、投票対象の番号、購入枚数等が対応付けて登録される。ユーザIDは、馬券を購入したユーザを示す。購入日時は、馬券の購入が受け付けられた日時を示す。馬券IDは、ユーザが購入した馬券を示す。レースID、馬券ID、式別及び投票対象の番号の組み合わせは、馬券情報DB12cに登録されるレースID、馬券ID、式別及び投票対象の番号の組み合わせと同じである。
図6(g)は、予想情報DB12gに登録される内容の一例を示す図である。予想情報DB12gには、ユーザによるレースの予想を示す予想情報が、馬券発売代行サーバ1が予想を受け付けるごとに登録される。具体的に、予想情報DB12gには、ユーザID、投稿日時、レースID、本命馬の馬番、対抗馬の馬番、単穴馬の馬番、連下馬の馬番等が対応付けて登録される。ユーザIDは、予想を行ったユーザを示す。なお、本命馬、対抗馬、単穴馬及び連下馬のうちの一部のみの馬番をユーザが選択して予想を登録することができるようになっていてもよい。投稿日時は、予想が投稿された日時を示す。レースIDは、受け付けられた予想がどのレースに対する予想であるかを示す。同一のレースに対する同一のユーザからの予想情報が複数登録される場合がある。
次に、記憶部12に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部12には、ウェブページを表示するためのHTML文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。また、記憶部12には、各種の設定値、閾値、定数等が記憶されている。
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(Database Management System)、馬券発行代行管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。馬券発行代行管理プログラムは、馬券の購入の受付、払い戻し、予想の受付、予想の表示の制御等の処理を実行するためのプログラムである。馬券発行代行管理プログラムは、本発明における情報処理プログラムの一例である。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。また、馬券発行代行管理プログラムは、プログラム製品であってもよい。
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部14は、CPU14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。図5(b)は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部14は、CPU14aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、図5(b)に示すように、リクエスト取得部141、重視情報特定部142及びランキング制御部143等として機能する。リクエスト取得部141は、本発明における取得手段の一例である。重視情報特定部142は、本発明における特定手段の一例である。ランキング制御部143は、本発明における制御手段の一例である。リクエスト取得部141は、馬券発売代行サーバ1がユーザ端末3から受信したリクエストを、通信部11を介して取得する。重視情報特定部142は、予想者が重視する材料情報を特定する。ランキング制御部143は、リクエスト取得部141が予想一覧リクエストを取得した時刻と、予想一覧リクエストに基づいて特定されるレースの結果を予想した予想者について重視情報特定部142が特定した重視する材料情報の更新時刻とに基づいて、予想一覧ページにおける複数の予想者のランキングの表示を制御する。
なお、馬券発売代行サーバ1が、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、馬券の購入の受付や払い戻し等の処理を行うサーバ装置、予想の受付や予想の表示の制御等の処理を行うサーバ装置、ユーザ端末3からのリクエストに応じてウェブページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されてもよい。
[1−4.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図7及び図8を用いて説明する。馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14は、例えば、定期的に重視情報特定処理を実行する。重視情報特定処理は、全てのユーザについて、ユーザが重視する材料情報を特定するための処理である。重視情報特定処理において、システム制御部14は、ユーザごとに、1ユーザ重視情報特定処理を実行する。1ユーザ重視情報特定処理は、1人のユーザについて、重視する材料情報を特定するための処理である。図7は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による重視情報特定処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、重視情報特定部142は、期間1〜4のそれぞれについて、予想の最終投稿の回数を数えるためのカウンタを0に初期化する(ステップS1)。次いで、重視情報特定部142は、対象のユーザのユーザIDを含む予想情報を、予想情報DB12gから検索する(ステップS2)。次いで、重視情報特定部142は、検索した予想情報を、対象のユーザが予想を投稿したレースごとにグループ化する(ステップS3)。具体的に、重視情報特定部142は、レースIDが同一である複数の予想情報を、1つのグループとする。また、重視情報特定部142は、他の予想情報とはレースIDが同一ではない各予想情報を、それぞれ1つのグループとする。次いで、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースのうち1つを選択する(ステップS4)。
次いで、重視情報特定部142は、選択したレースの期間1〜4のうち、対象のユーザによる最終投稿日時が含まれる期間を特定する(ステップS5)。具体的に、重視情報特定部142は、選択したレースのレース情報を、レース情報DB12bから取得する。重視情報特定部142は、レース情報に含まれる開催日及び発走時刻に基づいて、タイミングT0〜T4のそれぞれに対応する日時を決定する。また、重視情報特定部142は、選択したレースの各予想情報から、投稿日時を取得する。次いで、重視情報特定部142は、取得した投稿日時のうち最も遅い投稿日時を、最終投稿日時に決定する。次いで、重視情報特定部142は、タイミングT0〜T4のそれぞれに対応する日時と、最終投稿日時とを比較する。これにより、重視情報特定部142は、最終投稿日時が含まれる期間を特定する。次いで、重視情報特定部142は、特定した期間に対応するカウンタに1を加算する(ステップS6)。
次いで、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースの中にまだ選択していないレースがあるか否かを判定する(ステップS7)。このとき、重視情報特定部142は、まだ選択していないレースがあると判定した場合には(ステップS7:YES)、ステップS8に進む。ステップS8において、重視情報特定部142は、まだ選択していないレースのうち1つを選択する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS5に進む。一方、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースの全てを選択したと判定した場合には(ステップS7:NO)、ステップS9に進む。ステップS9において、重視情報特定部142は、期間1〜4のカウンタのうち値が最も大きいカウンタを選択する。次いで、重視情報特定部142は、選択したカウンタに対応する期間の開始タイミングを、対象のユーザの重視情報確定タイミングに決定する。そして、重視情報特定部142は、決定した重視情報確定タイミングを、対象のユーザのユーザIDに対応付けて会員情報DB12aに登録する。重視情報特定部142は、ステップS9の処理を終えると、重視情報特定処理を終了させる。
図8は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による予想一覧ページ送信処理の一例を示すフローチャートである。予想一覧ページ送信処理は、リクエスト取得部141が、ユーザ端末3から送信された予想一覧リクエストを通信部11を介して取得したときに開始される。予想一覧リクエストは、例えば、閲覧者のユーザID、予想一覧を表示する対象のレースのレースID等を含む。リクエスト取得部141は、予想一覧リクエストを取得した日時を、受信日時として記録する。また、リクエスト取得部141は、予想一覧リクエストからレースIDを取得する。これにより、リクエスト取得部141は、対象のレースを特定する。
図8に示すように、ランキング制御部143は、対象のレースの最新の予想情報を取得する(ステップS11)。具体的に、ランキング制御部143は、対象のレースのレースIDを含む予想情報を、予想情報DB12gから検索する。次いで、ランキング制御部143は、検索された予想情報を、予想した予想者ごとにグループ化する。このとき、ランキング制御部143は、ユーザIDが同一である複数の予想情報を、1つのグループとする。また、重視情報特定部142は、他の予想情報とはユーザIDが同一ではない各予想情報を、それぞれ1つのグループとする。そして、ランキング制御部143は、グループごとに、投稿日時が最も遅い予想情報を抽出する。
次いで、ランキング制御部は、予想の表示順位を、予想者の予想的中率に基づいて決定する(ステップS12)。具体的に、ランキング制御部143は、検索された各予想情報からユーザIDを取得する。これにより、ランキング制御部143は、対象のレースの予想者を特定する。次いで、ランキング制御部143は、取得したユーザIDに対応する予想的中率を会員情報DB12aから取得する。次いで、ランキング制御部143は、予想的中率が高い予想者ほど、予想的中率のランクを高くする。そして、ランキング制御部143は、予想的中率のランクを表示順に決定する。
次いで、ランキング制御部143は、対象のレースの期間1〜4のうち、予想一覧リクエストの受信日時が含まれる期間を特定する(ステップS13)。具体的に、ランキング制御部143は、対象のレースのレース情報を、レース情報DB12bから取得する。ランキング制御部143は、レース情報に含まれる開催日及び発走時刻に基づいて、タイミングT0〜T4のそれぞれに対応する日時を決定する。次いで、ランキング制御部143は、タイミングT0〜T4のそれぞれに対応する日時と、受信日時とを比較する。これにより、ランキング制御部143は、受信日時が含まれる期間を特定する。
次いで、ランキング制御部143は、各予想者の重視情報確定タイミングを取得する(ステップS14)。具体的に、ランキング制御部143は、予想情報に含まれるユーザIDに対応する重視情報確定タイミングを会員情報DB12aから取得する。次いで、ランキング制御部143は、対象のレースの予想者の中から、重視情報確定タイミングが、受信日時に含まれる期間の開始タイミングと同一であるか、又は、重視情報確定タイミングが、受信日時に含まれる期間の開始タイミングよりも前である予想者を抽出する(ステップS15)。次いで、ランキング制御部143は、抽出された予想者の予想者ランクを、予想的中率に基づいて決定する(ステップS16)。具体的に、ランキング制御部143は、抽出した予想者の範囲内で予想的中率が高い予想者ほど、予想者ランクを高くする。次いで、ランキング制御部143は、対象のレースの予想者のうちステップS15で抽出されなかった予想者の予想者ランクを、「参考」に決定する(ステップS17)。
次いで、ランキング制御部143は、予想一覧ページの生成及び送信を行う(ステップS18)。具体的に、ランキング制御部143は、予想情報から各予想馬の馬番を取得する。また、ランキング制御部143は、会員情報DB12aから予想者のニックネームを取得する。そして、ランキング制御部143は、各予想者の予想の情報として、予想馬の馬番、ニックネーム、予想的中率、予想者ランク等を含むHTML文書を生成する。このとき、ランキング制御部143は、ステップS12で決定した表示順に従って、各予想者の予想を並べる。ランキング制御部143は、生成したHTML文書を、予想一覧リクエストを送信してきたユーザ端末3へ送信する。ランキング制御部143は、ステップS18の処理を終えると、予想一覧ページ送信処理を終了させる。HTML文書を受信したユーザ端末3は、このHTML文書に基づいて、例えば、図4に示すような予想一覧ページを表示する。ランキング制御部143は、予想一覧ページのHTML文書を送信することにより、ユーザ端末3による予想者のランキングの表示を制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、ユーザ端末3から予想一覧リクエストを取得する。また、システム制御部14が、記憶部12に記憶された予想情報と、複数の材料情報のそれぞれの更新時刻とに基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。そして、システム制御部14が、予想一覧リクエストが取得された時刻と、予想一覧リクエストに基づいて特定されるレースにおける材料情報の更新時刻であって、予想一覧リクエストに基づいて特定される複数の予想者のそれぞれについて特定された材料情報の更新時刻と、に基づいて、複数の予想者のランキングの表示を制御する。従って、予想の閲覧のタイミングに応じて適切なランキングを提示することができる。
また、システム制御部14が、期間1〜4のうち予想者による予想の最終投稿時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。従って、より適切なランキングを提示することができる。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図9を用いて説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ1は、予想者が挙げた予想馬のうち、優先順位が所定の基準順位以上である予想馬が確定した予想の投稿時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。優先順位は、例えば、予想者が優先して予想する予想馬の順位を示す。或いは、優先順位は、例えば、予想者が、着順が上位になる可能性が高いと考えている予想馬の順位を示す。本命、対抗、単穴、連下の順に優先順位が高い。予想者は、優先順位が高い予想馬ほど真剣に予想する蓋然性がある。また、閲覧者も、優先順位が高い予想馬の情報を重視し、優先順位が低い予想馬の情報は優先順位が高い予想馬の情報と比べて重視しない傾向がある。従って、閲覧者が予想を閲覧するタイミングにおいて予想の主要部分である優先順位が高い予想馬の予想が確定していれば、閲覧者としても当該予想を問題なく参考にすることができる。優先順位が基準順位以上である予想馬を、主要予想馬という。
例えば、基準順位が2位であるとする。この場合、主要予想馬は、本命馬と対抗馬である。例えば、ユーザAが、あるレースにおいて、期間1〜4のそれぞれで予想を投稿したとする。期間1に投稿された予想において、本命、対抗、単穴及び連下の馬番は、それぞれ1、2、3及び4であるとする。期間2に投稿された予想において、本命、対抗、単穴及び連下の馬番は、それぞれ3、5、4及び6であるとする。期間3に投稿された予想において、本命、対抗、単穴及び連下の馬番は、それぞれ3、2、4及び6であるとする。期間4に投稿された予想において、本命、対抗、単穴及び連下の馬番は、それぞれ3、2、8及び4であるとする。この場合、期間3で、本命馬及び対抗馬が確定している。従って、本命馬と対抗馬とを予想するためにユーザAが重視する材料情報は、T2情報である蓋然性がある。
なお、主要予想馬を構成する予想馬は変化しないが、主要予想馬の中での優先順が変わっている場合に、馬券発売代行サーバ1は、主要予想馬が確定していると判定してもよい。つまり、馬券発売代行サーバ1は、主要予想馬の組み合わせが変化しなくなった場合、主要予想馬が確定していると判定してもよい。また、馬券発売代行サーバ1は、例えば、予想者が着順を問わない式別の馬券を購入する傾向がある場合にのみ、主要予想馬が確定していると判定してもよい。着順を問わない式別とは、例えば、式別によって2位以下の範囲で定められた着順以上になる1以上の競走馬を的中させる投票方法であって、式別によって定められた着順以上であれば、投票される競走馬の着順が如何なる着順であっても的中する投票方法である。着順を問わない式別として、例えば、普通馬番号連勝複式、枠番号連勝複式、複勝式、ワイド、馬番号3連勝複式がある。馬券発売代行サーバ1は、馬券購入履歴に基づいて、予想者の投票券の購入傾向を判定することができる。例えば、馬券発売代行サーバ1は、予想者が購入した投票券のうち着順を問わない式別の投票券の購入割合が予め設定された基準値よりも高い場合、予想者が着順を問わない式別の馬券を購入する傾向があると判定してもよい。この基準値は、例えば、50%等であってもよい。例えば、期間3での予想者Aの本命及び対抗の馬番が1及び2であり、期間4での予想者Aの本命及び対抗の馬番が2及び1であるとする。予想者Aが着順を問わない式別の馬券を購入する傾向がある場合、馬券発売代行サーバ1は、期間3で主要予想馬が確定したと判定してもよい。一方、予想者Aが着順を問わない式別の馬券を購入する傾向がない場合、馬券発売代行サーバ1は、期間4で主要予想馬が確定したと判定してもよい。また、基準順位は1位又は3位であってもよい。
また、馬券発売代行サーバ1は、予想一覧ページにおいて、例えば、複数のランキングを互いに異なる列に表示させてもよい。具体的に、馬券発売代行サーバ1は、着順を問わない式別の馬券を購入する閲覧者向けの第1の予想者ランクと、着順を問う式別の馬券を購入する閲覧者向けの第2の予想者ランクとが表示されるように、予想一覧ページを生成する。第1の予想者ランクの場合、馬券発売代行サーバ1は、各予想者による主要予想馬の組み合わせが確定した時刻に基づいて、第1の予想者ランクを決定する。第2の予想者ランクの場合、馬券発売代行サーバ1は、主要予想馬の組み合わせが確定し、且つ、主要予想馬の中での優先順位も確定した時刻に基づいて、第2の予想者ランクを決定する。
図9は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による1ユーザ重視情報特定処理の一例を示すフローチャートである。図9において、図7と同様のステップについては同様の符号が付されている。図9に示すように、重視情報特定部142は、対象のユーザのユーザIDを含む馬券購入履歴を、馬券購入履歴DB12fから検索する(ステップS21)。次いで、重視情報特定部142は、取得した馬券購入履歴に基づいて、対象のユーザによる着順を問わない馬券の購入割合を計算する(ステップS22)。具体的に、重視情報特定部142は、取得した各馬券購入履歴から式別と購入枚数とを取得する。重視情報特定部142は、全ての馬券購入履歴から取得した購入枚数を足し合わせて、総購入枚数を計算する。また、重視情報特定部142は、式別が普通馬番号連勝複式、枠番号連勝複式、複勝式、ワイド又は馬番号3連勝複式である馬券の購入枚数を足し合わせて、着順を問わない馬券の購入枚数を計算する。そして、重視情報特定部142は、着順を問わない馬券の購入枚数を総購入枚数で割ることにより、購入割合を計算する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS1〜S4を実行する。
次いで、重視情報特定部142は、ステップS22で計算した購入割合が、記憶部12に予め記憶されている基準値よりも高いか否かを判定する(ステップS23)。このとき、重視情報特定部142は、購入割合が基準値よりも高くはないと判定した場合には(ステップS23:NO)、ステップS24に進む。一方、重視情報特定部142は、購入割合が基準値よりも高いと判定した場合には(ステップS23:YES)、ステップS25に進む。
ステップS24において、重視情報特定部142は、選択したレースの期間1〜4のうち、主要予想馬が確定した投稿日時が含まれる期間を特定する。ここで、重視情報特定部142は、主要予想馬の中での優先順位も確定した投稿日時が含まれる期間を特定する。具体的に、重視情報特定部142は、選択したレースの予想情報が1つのみである場合、予想情報に含まれる投稿日時を、主要予想馬が確定した投稿日時として取得する。選択したレースの予想情報が複数ある場合、重視情報特定部142は、記憶部12に予め記憶されている基準順位を取得する。次いで、重視情報特定部142は、選択したレースの予想情報を、投稿日時が遅い順に並べ替える。次いで、重視情報特定部142は、投稿日時が遅い順で1番目の予想情報と2番目の予想情報から優先順位が基準順位以上の予想馬の馬番を取得する。重視情報特定部142は、馬番同士を比較して、主要予想馬が変化したか否かを判定する。このとき、重視情報特定部142は、優先順位が同一である馬番同士を比較する。主要予想馬が変化している場合、重視情報特定部142は、1番目の予想情報に含まれる投稿日時を、主要予想馬が確定した投稿日時として取得する。主要予想馬が変化していない場合、重視情報特定部142は、まだ馬番を取得していない予想情報があるか否かを判定する。まだ馬番を取得していない予想情報がない場合、重視情報特定部142は、2番目の予想情報に含まれる投稿日時を、主要予想馬が確定した投稿日時として取得する。まだ馬番を取得していない予想情報がある場合、重視情報特定部142は、3番目の予想情報から優先順位が基準順位以上の予想馬の馬番を取得する。次いで、重視情報特定部142は、2番目の予想情報の馬番と3番目の馬番同士を比較して、主要予想馬が変化したか否かを判定する。以下同様にして、重視情報特定部142は、主要予想馬が確定した投稿日時を取得するまで、処理を繰り返す。次いで、重視情報特定部142は、選択したレースのタイミングT0〜T4のそれぞれに対応する日時と、主要予想馬が確定した投稿日時とを比較する。これにより、重視情報特定部142は、主要予想馬が確定した投稿日時が含まれる期間を特定する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS6〜9を実行する。
ステップS25において、重視情報特定部142は、選択したレースの期間1〜4のうち、主要予想馬の組み合わせが確定した投稿日時が含まれる期間を特定する。つまり、重視情報特定部142は、主要予想馬の組み合わせが確定したのであれば、主要予想馬の中での優先順位がその後変化したか否かは問わない。ステップS25の基本的な処理内容はステップS24と同様である。ただし、重視情報特定部142は、主要予想馬の馬番同士を比較するとき、馬番の組み合わせが一致すれば、主要予想馬が変化していないと判定する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS6〜9を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、期間1〜4のうち、予想者が予想する競走馬の中での優先順位が基準順位以上である競走馬が確定した時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。従って、複数の競走馬の予想の中での予想の有用性に応じた適切なランキングを提示することができる。
また、システム制御部14が、記憶部12から取得された購入履歴に基づいて、予想者が着順を問わない式別の馬券を購入する傾向があるか否かを判定する。そして、システム制御部14が、着順を問わない式別の馬券を購入する傾向があると判定された予想者が予想する競走馬の中での優先順位が基準順位以上である競走馬の組み合わせが確定した時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。従って、予想者の馬券の購入傾向に応じた適切なランキングを提示することができる。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図10及び図11を用いて説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ1は、閲覧者の投票傾向に応じて、予想者のランキングの表示を制御する。具体的に、馬券購入履歴に基づいて、閲覧者が投票する競走馬の頭数の傾向を特定する。特定された頭数を、投票傾向頭数という。馬券発売代行サーバ1は、閲覧者が投票する傾向がある競走馬の頭数に対応する順位を、基準順位として用いる。そして、馬券発売代行サーバ1は、予想者が挙げた予想馬のうち、優先順位が、投票傾向頭数に対応する基準順位以上である予想馬が確定した予想の投稿時刻が含まれる期間に基づいて、予想者が重視する材料情報を特定する。閲覧者によって、1つのレースに対して投票する競走馬の頭数は異なる。例えば、閲覧者が1頭の競走馬のみに投票する傾向がある場合、予想の情報として、本命馬が確定していれば十分である。この場合の基準順位は1位である。一方、閲覧者が3頭の競走馬に投票する傾向がある場合、予想の情報として、本命馬、対抗馬及び単穴馬が確定している必要がある。この場合の基準順位は3位である。馬券発売代行サーバ1は、1〜4位の範囲内で基準順位を設定する。
投票傾向頭数を特定するために、馬券発売代行サーバ1は、ユーザが各レースで投票した競走馬の頭数を特定する。この頭数を、投票頭数という。馬券発売代行サーバ1は、例えば、投票されたレースの数が最も多い投票頭数を、投票傾向頭数に決定してもよい。
馬券発売代行サーバ1は、例えば、馬券の式別に基づいて投票頭数を特定してもよい。式別によって、投票される競走馬の馬番の数又は枠番の数が決まる。馬番の数及び枠番の数が、1つの投票券の投票頭数である。式別として、例えば、単勝式、複勝式、枠番号連勝複式、普通馬番号連勝複式、枠番号連勝単式、馬番号連勝単式、ワイド、馬番号3連勝複式、馬番号3連勝単式がある。単勝式及び複勝式の投票頭数は、1頭である。番号連勝複式、普通馬番号連勝複式、枠番号連勝単式、馬番号連勝単式及びワイドの投票頭数は、2頭である。馬番号3連勝複式、馬番号3連勝単式の投票頭数は、3頭である。
ユーザは、1つのレースについて、複数の馬券を購入する場合がある。例えば、ユーザは、ボックス買いをすることがある。そのため、馬券発売代行サーバ1は、例えば、複数の馬券における馬番の数又は枠番の数を、投票頭数としてもよい。例えば、ユーザが、馬番号連勝単式の馬券として、1−2、2−3及び3−1の馬券を購入したとする。この場合、馬番が1、2及び3であるそれぞれの競走馬にユーザが投票したことになる。従って、投票頭数は3頭である。馬券の購入のしかたによっては、投票頭数が5頭以上になる場合がある。この場合、馬券発売代行サーバ1は、便宜上、投票頭数を4頭としてもよい。その理由は、予想馬の数が4頭であるからである。
各ユーザの投票傾向頭数を特定するタイミングは任意である。例えば、馬券発売代行サーバ1は、予想一覧リクエストを受信したとき、予想一覧リクエストを送信したユーザ端末3を利用するユーザについて、投票傾向頭数を特定してもよい。また、馬券発売代行サーバ1は、定期的に投票傾向頭数を特定してもよい。例えば、馬券発売代行サーバ1は、1日に1回行ってもよいし、レースが終了するたびに行ってもよい。
図10は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による1ユーザ重視情報特定処理の一例を示すフローチャートである。図10において、図7と同様のステップについては同様の符号が付されている。図10に示すように、重視情報特定部142は、1〜4頭のそれぞれについて、期間1〜4のそれぞれのカウンタを0に初期化する(ステップS31)。次いで、重視情報特定部142は、ステップS2〜4を実行する。
次いで、重視情報特定部142は、選択したレースの期間1〜4のうち、優先順位が1位の1頭の予想馬、優先順位が2位以上の2頭の予想馬、優先順位が3位以上の3頭の予想馬、優先順位が4位以上の4頭の予想馬が確定した投稿日時が含まれる期間をそれぞれ特定する(ステップS32)。この処理は、基準順位が1位から4位まで変化することを除き、図9のステップS21と同様である。次いで、重視情報特定部142は、頭数ごとに、特定した期間に対応するカウンタに1を加算する(ステップS33)。次いで、重視情報特定部142は、ステップS7及びS8を実行する。
ステップS7において、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースの全てを選択したと判定した場合には(ステップS7:NO)、ステップS34に進む。ステップS34において、重視情報特定部142は、頭数ごとに、期間1〜4のカウンタのうち値が最も大きいカウンタを選択する。次いで、重視情報特定部142は、選択したカウンタに対応する期間の開始タイミングを、対象のユーザの重視情報確定タイミングに決定する。そして、重視情報特定部142は、決定した各重視情報確定タイミングを、対象のユーザのユーザID及び頭数に対応付けて会員情報DB12aに登録する。重視情報特定部142は、ステップS34の処理を終えると、重視情報特定処理を終了させる。
図11は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による予想一覧ページ送信処理の一例を示すフローチャートである。図11において、図8と同様のステップについては同様の符号が付されている。図11に示すように、ランキング制御部143は、ステップS11〜S13を実行する。次いで、ランキング制御部143は、1〜4頭のそれぞれの投票頭数のカウンタを0に初期化する(ステップS41)。次いで、ランキング制御部143は、閲覧者のユーザIDを含む馬券購入履歴を、馬券購入履歴DB12fから検索する(ステップS42)。次いで、ランキング制御部143は、検索した馬券購入履歴を、閲覧者が投票券を購入したレースごとにグループ化する(ステップS43)。この処理の方法は、予想情報をレースごとにグループ化する方法と同様である。次いで、ランキング制御部143は、閲覧者が投票券を購入したレースのうち1つを選択する(ステップS44)。
次いで、ランキング制御部143は、選択したレースの馬券購入履歴に基づいて、選択したレースでの投票頭数を特定する(ステップS45)。例えば、馬券購入履歴が1つのみある場合、ランキング制御部143は、馬券購入履歴に含まれる式別に基づいて、投票頭数を特定する。一方、馬券購入履歴が複数ある場合、ランキング制御部143は、各馬券購入履歴から馬番又は枠番を取得する。ランキング制御部143は、馬番又は枠番をそれぞれ昇順に並べる。ランキング制御部143は、同一の番号が複数存在する場合、同一の番号のうち1つのみを残し、その他の番号を削除する。ランキング制御部143は、この処理により残った番号の数を投票頭数とする。なお、馬番を指定する馬券と枠番を指定する馬券とをユーザが購入した場合、馬番と枠番とか混在する。この場合の投票頭数の特定方法は任意である。次いで、ランキング制御部143は、特定した投票頭数に対応するカウンタに1を加算する(ステップS46)。
次いで、ランキング制御部143は、閲覧者が投票券を購入したレースの中にまだ選択していないレースがあるか否かを判定する(ステップS47)。このとき、ランキング制御部143は、まだ選択していないレースがあると判定した場合には(ステップS47:YES)、ステップS48に進む。ステップS48において、ランキング制御部143は、まだ選択していないレースのうち1つを選択する。次いで、ランキング制御部143は、ステップS45に進む。一方、ランキング制御部143は、対象のユーザが予想を投稿したレースの全てを選択したと判定した場合には(ステップS47:NO)、ステップS49に進む。ステップS49において、ランキング制御部143は、1〜4頭のうち、対応するカウンタの値が最も大きい頭数を、投票傾向頭数に決定する。
次いで、ランキング制御部143は、各予想者の重視情報確定タイミングを取得する(ステップS50)。具体的に、ランキング制御部143は、予想情報に含まれるユーザIDに対応する重視情報確定タイミングのうち、投票傾向頭数に対応する重視情報確定タイミングを、会員情報DB12aから取得する。次いで、ランキング制御部143は、ステップS15〜S18を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、記憶部12から取得された購入履歴に基づいて、閲覧者が投票する競走馬の数の傾向を特定する。そして、システム制御部14が、予想者が予想する競走馬の中での優先順位が、閲覧者が投票する傾向がある数に対応する順位以上である競走馬が確定した時刻が含まれる期間に基づいて特定された重視される材料情報に基づいて、ランキングの表示を制御する。従って、閲覧者の投票傾向に応じた適切なランキングを提示することができる。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について、図12及び図13を用いて説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ1は、予想情報DB12gに登録された予想情報のうち、閲覧者が予想を閲覧する対象のレースに与えられた条件に対応する条件が与えられた過去のレースの予想情報を用いて予想者が重視する情報として特定された材料情報の更新時刻に基づいて、予想者のランキングの表示を制御する。その理由は、レースの条件に応じて、予想者が重視する材料情報が変わることがあるからである。
対象のレースに与えられた条件に対応する条件とは、例えば、対象のレースの条件と同一の条件であってもよい。また、例えば、条件の範囲が複数定められており、対象のレースの条件と、過去のレースの条件とが同一の範囲に含まれている場合、馬券発売代行サーバ1は、対象のレースに与えられた条件に対応する条件であると判定してもよい。例えば、レースのグレードの範囲の例として、重賞と重賞以外とがある。また、例えば、条件が数値で表される場合、対象のレースに与えられた条件に対応する条件は、対象のレースの条件から所定値以内の条件であってもよい。
条件として、例えば、競馬場、グレード、競走馬の出走数、走行距離、天候、馬場の種類、馬場の状態等が挙げられる。これらの条件は、レース情報DB12bに登録される。馬券発売代行サーバ1は、1種類の条件のみを用いてもよいし、複数種類の条件を組み合わせてもよい。
図12は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による1ユーザ重視情報特定処理の一例を示すフローチャートである。図12において、図7と同様のステップについては同様の符号が付されている。図12に示すように、重視情報特定部142は、1種類の条件又は複数種類の条件の組み合わせに応じて定められる複数の条件の範囲の中から1つを選択する(ステップS61)。次いで、重視情報特定部142は、期間1〜4のそれぞれのカウンタを0に初期化する(ステップS1)。次いで、重視情報特定部142は、対象のユーザの予想情報のうち、選択された条件の範囲に含まれる条件が与えられたレースの予想情報を取得する(ステップS62)。具体的に、重視情報特定部142は、対象のユーザのユーザIDを含む予想情報を、予想情報DB12gから検索する。次いで、検索された予想情報に含まれるレースIDに対応するレース情報を、レース情報DB12bから検索する。次いで、重視情報特定部142は、レース情報に含まれるレースの条件が、選択された条件の範囲に含まれるか否かを判定する。重視情報特定部142は、検索された予想情報の中から、選択された条件の範囲に含まれる条件が与えられたレースの予想情報を抽出する。
次いで、重視情報特定部142は、ステップS3〜S8を実行する。ステップS7において、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースの全てを選択したと判定した場合には(ステップS7:NO)、ステップS63に進む。ステップS63において、重視情報特定部142は、期間1〜4のカウンタのうち値が最も大きいカウンタを選択する。次いで、重視情報特定部142は、選択したカウンタに対応する期間の開始タイミングを、対象のユーザの重視情報確定タイミングに決定する。そして、重視情報特定部142は、決定した重視情報確定タイミングを、対象のユーザのユーザID及び選択した条件の範囲に対応付けて会員情報DB12aに登録する。
次いで、重視情報特定部142は、まだ選択していない条件の範囲があるか否かを判定する(ステップS64)。このとき、重視情報特定部142は、まだ選択していない条件の範囲があると判定した場合には(ステップS64:YES)、ステップS65に進む。ステップS65において、重視情報特定部142は、まだ選択していない条件の範囲のうち1つを選択する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS1に進む。一方、重視情報特定部142は、条件の範囲を全て選択したと判定した場合には(ステップS64:NO)、1ユーザ重視情報特定処理を終了させる。
図13は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による予想一覧ページ送信処理の一例を示すフローチャートである。図13において、図8と同様のステップについては同様の符号が付されている。図13に示すように、ランキング制御部143は、ステップS11〜S13を実行する。次いで、ランキング制御部143は、対象のレースのレース情報からレースの条件を取得する(ステップS71)。次いで、ランキング制御部143は、各予想者の重視情報確定タイミングを取得する(ステップS72)。具体的に、ランキング制御部143は、予想者の会員情報に含まれる重視情報確定タイミングのうち、対象のレースの条件が含まれる条件の範囲に対応する重視情報確定タイミングを取得する。次いで、ランキング制御部143は、ステップS15〜S18を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、記憶部12に記憶された予想情報のうち、予想一覧リクエストに基づいて特定されるレースに与えられる条件と対応する条件が与えられたレースの予想情報に基づいて特定された材料情報の更新時刻に基づいて、ランキングの表示を制御する。従って、レースの条件に応じた適切なランキングを提示することができる。
[5.第5実施形態]
次に、第5実施形態について、図14及び図15を用いて説明する。本実施形態において、馬券発売代行サーバ1は、オッズ情報DB12dに登録されたオッズに基づいて、閲覧者が予想を閲覧する対象のレースの傾向を推定する。そして、馬券発売代行サーバ1は、予想情報DB12gに登録された予想情報のうち、閲覧者が予想を閲覧する対象のレースの傾向と同じ傾向の過去のレースの予想情報を用いて予想者が重視する情報として特定された材料情報の更新時刻に基づいて、予想者のランキングの表示を制御する。その理由は、レースの傾向に応じて、予想者が重視する材料情報が変わることがあるからである。また、レースの傾向に応じて、予想者が予想を確定するタイミングが変わることがあるからである。
馬券発売代行サーバ1は、レースの傾向として、例えば、いわゆる堅いレースであるのか、荒れるレースであるのか等を推定してもよい。あるレースに出場する複数の競走馬を、例えば単勝式のオッズが低い順に並べる。つまり、人気が高い順に競走馬を並べる。ここで、例えば、1番人気の競走馬が優勝する蓋然性が高いレース又は人気が高い順に入賞する蓋然性が高いレースを、堅いレースとしてもよい。一方、例えば、1番人気の競走馬が優勝する蓋然性が低いレース又は人気が高い順に入賞する蓋然性が低いレースを、荒れるレースとする。堅いレースの場合、予想者は予想をさほど迷わない蓋然性があるため、予想が通常よりも早く確定するかもしれない。荒れるレースの場合、予想者は予想を迷う蓋然性があるため、予想が通常よりも遅く確定するかもしれない。
例えば、馬券発売代行サーバ1は、現在のオッズの変動幅又は変動率に基づいて、レースの傾向を推定してもよい。オッズの変動幅又は変動率が大きいほど、各競走馬に対する人気が変動している蓋然性があり、また、競走馬の人気の順位が変わる蓋然性がある。従って、馬券発売代行サーバ1は、変動幅又は変動率が大きいほど、荒れるレースであると判定してもよい。また、馬券発売代行サーバ1は、各競走馬のオッズを比較することにより、レースの傾向を推定してもよい。例えば、1番人気の競走馬のオッズと2番人気の競走馬のオッズとの差が大きい場合、1番人気の競走馬が優勝する蓋然性が高い。また、レースが開始するまでに、1番人気の競走馬が入れ替わる蓋然性は低い。一方、1番人気の競走馬と2番目以降の競走馬のオッズとの差が小さいほど、1番人気の競走馬が優勝する蓋然性は低い。また、1番人気の競走馬が入れ替わる蓋然性が高い。そこで、馬券発売代行サーバ1は、例えば、1番人気の競走馬のオッズと他の競走馬のオッズとの差が小さいほど、荒れるレースであると判定してもよい。また、例えば、馬券発売代行サーバ1は、1番人気の競走馬のオッズから所定値までの範囲内にあるオッズの競走馬の頭数が多いほど、荒れるレースであると判定してもよい。
以下では、オッズの変動幅に基づいて、レースの傾向を決定する場合を例として説明する。例えば、1つのレースが終了すると、重視情報特定部142は、終了したレースの傾向を決定する。具体的に、重視情報特定部142は、終了したレースの単勝式のオッズ情報のうち、例えば更新日時が所定期間内にあるオッズ情報をオッズ情報DB12dから取得する。次いで、重視情報特定部142は、オッズ情報から更新日時とオッズとを取得する。次いで、重視情報特定部142は、競走馬ごとに、更新日時が隣接するオッズ同士の差を計算する。そして、重視情報特定部142は、オッズの差の平均値を計算することにより、オッズの変動幅を競走馬ごとに計算する。そして、重視情報特定部142は、例えば、全ての競走馬のうち、人気が所定の順位以上である競走馬のオッズの変動幅の平均を計算することにより、終了したレースのオッズの変動幅を計算する。
次いで、重視情報特定部142は、終了したレースのオッズの変動幅に対応する傾向を決定する。例えば、レースの傾向ごとに、オッズの変動幅の範囲が定められている。レースの傾向の数は任意である。例えば、堅いレースと、荒れるレースとがあってもよい。また、例えば、堅いレースと、普通のレースと、荒れるレースとがあってもよい。重視情報特定部142は、終了したレースのオッズの変動幅が含まれる範囲に対応する傾向を、終了したレースの傾向に決定する。そして、重視情報特定部142は、決定した傾向を、終了したレースのレースIDに対応付けてレース情報DB12bに登録する。
図14は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による1ユーザ重視情報特定処理の一例を示すフローチャートである。図14において、図7と同様のステップについては同様の符号が付されている。図14に示すように、重視情報特定部142は、レースの複数の傾向の中から1つを選択する(ステップS81)。次いで、重視情報特定部142は、期間1〜4のそれぞれのカウンタを0に初期化する(ステップS1)。次いで、重視情報特定部142は、対象のユーザの予想情報のうち、選択した傾向と同じ傾向のレースの予想情報を取得する(ステップS82)。具体的に、重視情報特定部142は、対象のユーザのユーザIDを含む予想情報を、予想情報DB12gから検索する。次いで、検索された予想情報に含まれるレースIDに対応するレース情報を、レース情報DB12bから検索する。次いで、重視情報特定部142は、レース情報に含まれるレースの傾向が、選択された傾向に一致するか否かを判定する。重視情報特定部142は、検索された予想情報の中から、選択された傾向と同じ傾向のレースの予想情報を抽出する。
次いで、重視情報特定部142は、ステップS3〜S8を実行する。ステップS7において、重視情報特定部142は、対象のユーザが予想を投稿したレースの全てを選択したと判定した場合には(ステップS7:NO)、ステップS83に進む。ステップS83において、重視情報特定部142は、期間1〜4のカウンタのうち値が最も大きいカウンタを選択する。次いで、重視情報特定部142は、選択したカウンタに対応する期間の開始タイミングを、対象のユーザの重視情報確定タイミングに決定する。そして、重視情報特定部142は、決定した重視情報確定タイミングを、対象のユーザのユーザID及び選択した傾向に対応付けて会員情報DB12aに登録する。次いで、重視情報特定部142は、まだ選択していない傾向があるか否かを判定する(ステップS84)。このとき、重視情報特定部142は、まだ選択していない傾向があると判定した場合には(ステップS84:YES)、ステップS85に進む。ステップS85において、重視情報特定部142は、まだ選択していない傾向のうち1つを選択する。次いで、重視情報特定部142は、ステップS1に進む。一方、重視情報特定部142は、レースの傾向を全て選択したと判定した場合には(ステップS84:NO)、1ユーザ重視情報特定処理を終了させる。
図15は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による予想一覧ページ送信処理の一例を示すフローチャートである。図15において、図8と同様のステップについては同様の符号が付されている。図15に示すように、ランキング制御部143は、ステップS11〜S13を実行する。次いで、ランキング制御部143は、対象のレースの単勝式のオッズ情報のうち、例えば更新日時が現在から所定時間前までの範囲内にあるオッズ情報をオッズ情報DB12dから取得する(ステップS91)。次いで、ランキング制御部143は、取得したオッズ情報に基づいて、対象のレースの傾向を推定する(ステップS92)。具体的に、ランキング制御部143は、対象のレースのオッズの変動幅を計算する。この計算方法は、終了したレースのオッズの変動幅の計算方法と同様である。ランキング制御部143は、計算した変動幅に対応する傾向を決定する。次いで、ランキング制御部143は、各予想者の重視情報確定タイミングを取得する(ステップS93)。具体的に、ランキング制御部143は、予想者の会員情報に含まれる重視情報確定タイミングのうち、対象のレースの傾向に対応する重視情報確定タイミングを取得する。次いで、ランキング制御部143は、ステップS15〜S18を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、記憶部12から取得されたオッズに基づいて、予想一覧リクエストに基づいて特定されるレースの傾向を推定する。そして、システム制御部14が、記憶部12に記憶された予想情報のうち、推定された傾向と同じ傾向のレースの予想情報に基づいて特定された重視する材料情報の更新時刻に基づいて、ランキングの表示を制御する。従って、レースの傾向に応じた適切なランキングを提示することができる。
なお、例えば、第1実施形態〜第5実施形態のうち少なくとも2以上の実施形態が組み合わされて実施されてもよい。
また、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置が、クライアントサーバシステムにおけるサーバ装置に適用されていた。しかしながら、本発明の情報処理装置が、サーバ装置以外の情報処理装置に適用されてもよい。例えば、本発明の情報処理装置がユーザ端末3等に適用されてもよい。そして、例えば、情報処理装置が備える制御部が本発明における手段として機能することにより、制御部が、ディスプレイ等の表示手段によるランキングの表示を制御してもよい。この場合、表示手段は、情報処理装置に備えられていてもよい。または、表示手段は、情報処理装置とは別個の装置であってもよい。