以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、競馬においてインターネット投票によりユーザが馬券(勝馬投票券)を購入するための情報処理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。レースに出場する競走馬は、本発明におけるレース対象の一例である。馬券は、本発明における投票券の一例である。なお、本発明が適用可能な競技は競馬に限られない。例えば、競輪、競艇、オートレース等の公営競技等に本発明が適用可能である。
[1.第1実施形態]
[1−1.情報処理システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、馬券発売代行サーバ1と、主催元サーバ2と、複数のユーザ端末3と、を含んで構成されている。そして、馬券発売代行サーバ1と主催元サーバ2と各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
馬券発売代行サーバ1は、競馬の主催者に代わって馬券を発売するための競馬サイトに関する各種処理を行うサーバ装置である。馬券発売代行サーバ1は、本発明における情報処理装置の一例である。馬券発売代行サーバ1は、主催者が発表するレースに関する情報を、主催元サーバ2から取得する。また、馬券発売代行サーバ1は、ユーザ端末3からの要求に応じて、ウェブページを送信する。これにより、馬券発売代行サーバ1は、レースに関する情報等を提供する。提供される情報としては、例えば、出馬表、オッズ、予想、レース結果等がある。また、馬券発売代行サーバ1は、例えば、馬券の購入を受け付ける処理を行ったり、的中した馬券に対する払い戻しの処理を行ったりする。
競馬サイトのユーザは、馬券を購入するとき、買い目や購入枚数等を選択する。買い目は、式別(投票法)、及び、投票対象としてユーザが選択した競走馬又は枠を含む。投票対象の競走馬又は枠は、馬番又は枠番で指定される。馬番の組み合わせだけではなく、着順をも的中させる式別の場合、買い目は、各投票対象の競走馬に対する着順も含む。
また、馬券発売代行サーバ1は、ユーザ端末3からの要求に基づいて、ユーザによるレースの予想の投稿を受け付ける。ユーザは、予想を投稿するとき、着順が上位であると予想する競走馬として、本命(favorite)、対抗(rival)、単穴(dark horse)及び連下(lower level)を選択する。本命、対抗、単穴及び連下の何れかに選択された競走馬を、予想馬と称する。ユーザは、自らが投稿した予想や他人の予想に基づいて馬券を購入することができる。例えば、ユーザが予想を選択すると、買い目の候補が表示される。買い目の候補には、選択された予想が反映される。ユーザは買い目を選択して馬券を購入する。
ユーザが、馬券の買い目を選択したり、予想馬を選択したりするとき、レースに出場する競走馬の情報に基づいて、選択を行う。選択に用いられる情報の項目として、例えば、オッズ、馬体重、過去のレースの成績等がある。過去のレースの成績として、例えば、レースタイム、勝利数、勝率等がある。一般的に、ユーザは、あらゆる項目について平等に見るのではなく、何れかの項目を重視して出走馬を選択する。このような項目は、ユーザによって異なる場合がある。そこで、馬券発売代行サーバ1は、ユーザによる出走馬の選択に基づいて、出走馬が選択されたレースについて、ユーザが重視する項目を特定する。ユーザが重視する項目を、重視項目という。重視項目の特定方法の詳細については後述する。
主催元サーバ2は、競馬の主催者がレースの情報を提供したり、馬券を発行したりするために設置されたサーバ装置である。主催元サーバ2は、レースに関する情報を馬券発売代行サーバ1へ送信する。
ユーザ端末3は、競馬サイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末3は、ユーザからの操作に基づいて馬券発売代行サーバ1にアクセスすることにより、馬券発売代行サーバ1からウェブページを受信して表示する。ユーザ端末3には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末3としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[1−2.馬券発売代行サーバの構成]
次に、馬券発売代行サーバ1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
図2(a)は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2(a)に示すように、馬券発売代行サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続してユーザ端末3等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部12は、本発明における記憶手段の一例である。記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部12には、会員情報DB12a、レース情報DB12b、馬券情報DB12c、オッズ情報DB12d、予想情報DB12e、馬券購入履歴DB12f等のデータベースが構築されている。「DB」は、データベースの略語である。
図3(a)は、会員情報DB12aに登録される内容の一例を示す図である。会員情報DB12aには、競馬サイトに会員登録しているユーザに関する会員情報が、ユーザごとに対応付けて登録される。具体的に、会員情報DB12aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、クレジットカード情報等のユーザの属性が対応付けて登録される。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。
図3(b)は、レース情報DB12bに登録される内容の一例を示す図である。レース情報DB12bには、レースに関するレース情報が、レースごとに登録される。具体的に、レース情報DB12bには、レースID、レース名、グレード、競馬場名、開催日、販売締切時刻、発走時刻、レース番号、馬場情報、出走馬情報、騎手情報等の情報が対応付けて登録される。レースIDは、レースの識別情報である。販売締切時刻は、馬券の販売が締め切られる時刻である。すなわち、販売締切時刻まで馬券の購入が可能である。また、予想の投稿も販売締切時刻まで可能である。レース場の馬場情報は、例えば、馬場状態等を含む。出走馬情報は、レースに出場する競走馬に関する情報である。出走馬情報は、本発明におけるレース対象情報の一例である。騎手情報は、競走馬に騎乗する騎手に関する情報である。例えば、騎手情報には、騎乗する競走馬の馬番、騎手名、騎手の過去の成績、騎手変更の有無等が、競走馬ごとに登録される。
図3(c)は、出走馬情報に登録される内容の一例を示す図である。レース情報は、出走馬ごとの出走馬情報を含む。出走馬情報には、出走馬の馬番、枠番、馬名、馬体重、前回のレースからの馬体重の増減、レースタイム情報、勝利数情報、勝率情報等が登録されている。レースタイム情報は、出走馬の過去のレースにおけるレースタイムを示す情報である。勝利数情報は、出走馬の過去のレースにおける勝利数を示す情報である。勝率情報は、出走馬の過去のレースにおける勝率を示す情報である。レースタイム、勝利数、勝率等の情報は、例えばレースの条件別に登録されてもよい。例えば、全レースを総合した情報(条件なしの情報)に加えて、グレード別、距離別、馬場別、競馬場別、右回り又は左回り、出走馬に騎乗した騎手別の情報が登録されてもよい。また、例えば、複数の条件を組み合わせた場合の情報が登録されてもよい。
図3(d)は、馬券情報DB12cに登録される内容の一例を示す図である。馬券情報DB12cには、発売される馬券に関する馬券情報が、馬券ごとに登録されている。具体的に、馬券情報DB12cには、レースID、買い目情報等が対応付けて登録される。レースIDは、買い目情報が示す馬券が、どのレースの馬券であるかを示す。買い目情報は、馬券ID、式別及び投票対象の番号を含む。馬券IDは、馬券の識別情報である。式別として、例えば、単勝式、複勝式、枠番号二連勝複式(枠複)、枠番号二連勝単式(枠単)、馬番号二連勝単式(馬複)、馬番号二連勝単式(馬単)、拡大馬番号二連勝複式(ワイド)、馬番号三連勝複式(三連複)、番号三連勝単式(三連単)等がある。投票対象の番号は、馬番又は枠番である。投票対象の番号は、式別に応じて一又は複数登録されている。式別と投票対象の番号との組み合わせは、買い目を示す。
図3(e)は、オッズ情報DB12dに登録される内容の一例を示す図である。オッズ情報DB12dには、馬券のオッズに関するオッズ情報が、各馬券について所定時間間隔ごとに登録される。単勝のオッズは、本発明におけるレース対象情報の一例である。具体的に、オッズ情報DB12dには、レースID、馬券ID、更新日時、オッズ等が対応付けて登録される。オッズ情報は、主催元サーバ2から馬券発売代行サーバ1へ所定時間間隔(例えば、1分間隔等)で送信される。システム制御部14は、受信したオッズ情報をオッズ情報DB12dに登録する。更新日時は、馬券IDが示す馬券のオッズが主催元サーバ2により更新された日時を示す。
図3(f)は、予想情報DB12eに登録される内容の一例を示す図である。予想情報DB12eには、ユーザによるレースの予想を示す予想情報が、馬券発売代行サーバ1が予想を受け付けるごとに登録される。具体的に、予想情報DB12eには、ユーザID、投稿日時、レースID、予想馬情報、重視項目情報等が対応付けて登録される。ユーザIDは、予想を行ったユーザを示す。投稿日時は、予想が投稿された日時を示す。レースIDは、受け付けられた予想がどのレースに対する予想であるかを示す。予想馬情報は、ユーザが選択した予想馬を示す。具体的に、予想馬情報は、本命馬の馬番、対抗馬の馬番、単穴馬の馬番、連下馬の馬番を含む。予想馬情報は、本発明における選択情報の一例である。各予想馬には優先順位がある。この優先順位を、選択優先順位という。ユーザが上位に入賞するであろうと優先的に予想する出走馬ほど、選択優先順位が高い。具体的に、本命、対抗、単穴、連下の順に選択優先順位が高い。なお、本命馬、対抗馬、単穴馬及び連下馬のうちの一部のみの馬番をユーザが選択して予想を登録することができるようになっていてもよい。重視項目情報は、レースIDが示すレースを予想する際にユーザが重視した項目として特定された項目を示す。具体的に、重視項目情報には、項目ID及び項目優先順位が、特定された項目ごとに登録される。項目IDは、項目の識別情報である。項目優先順位は、複数の重視項目の中での項目の優先順位を示す。
図3(g)は、馬券購入履歴DB12fに登録される内容の一例を示す図である。馬券購入履歴DB12fには、ユーザによる馬券の購入の履歴が、購入された馬券ごとに馬券購入履歴として登録される。具体的に、馬券購入履歴DB12fには、ユーザID、購入日時、レースID、買い目情報、購入枚数、重視項目情報等が対応付けて登録される。ユーザIDは、馬券を購入したユーザを示す。購入日時は、馬券の購入が受け付けられた日時を示す。買い目情報は、ユーザが購入した馬券を示すとともに、投票対象としてユーザが選択した出走馬を示す。馬券購入履歴の買い目情報は、本発明における選択情報の一例である。枠番を指定する式別の場合、枠番により、1頭又は複数頭の出走馬を指定したことになる。複数の出走馬又は枠を選択する式別のうち、着順を的中させる式別の場合、買い目情報が示すユーザが選択した各出走馬又は枠に優先順位がある。この優先順位も、選択優先順位という。ユーザが選択した着順が早い出走馬又は枠ほど、選択優先順位が高い。レースID、馬券ID及び買い目情報の組み合わせは、馬券情報DB12cに登録されるレースID、馬券ID及び買い目情報の番号の組み合わせのうちの何れかと一致する。買い目情報と購入枚数との組み合わせは、ユーザが一度に購入した馬券の馬券IDごとに登録される。重視項目情報は、レースIDが示すレースの馬券を購入する際にユーザが重視した項目として特定された項目を示す。重視項目情報の構成は、予想情報DB12eに登録される重視項目情報と同じである。
次に、記憶部12に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部12には、ウェブページを表示するためのHTML文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。また、記憶部12には、各種の設定値、閾値、定数等が記憶されている。
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(Database Management System)、馬券発行代行管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。馬券発行代行管理プログラムは、馬券の購入の受け付け、払い戻し、予想の受け付け、重視項目の特定等の処理を実行するためのプログラムである。馬券発行代行管理プログラムは、本発明における情報処理プログラムの一例である。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。また、馬券発行代行管理プログラムは、プログラム製品であってもよい。
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部14は、CPU14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。CPU14は、プロセッサの一例である。なお、本発明は、CPUと異なる様々なプロセッサに対しても適用可能である。記憶部12、ROM14b及びRAM14cは、それぞれメモリの一例である。なお、本発明は、ハードディスク、ROM及びRAMと異なる様々なメモリに対しても適用可能である。
なお、馬券発売代行サーバ1が、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、馬券の購入の受け付けや払い戻し等の処理を行うサーバ装置、予想の受け付けや予想の表示の制御等の処理を行うサーバ装置、重視項目を特定するサーバ装置、ユーザ端末3からのリクエストに応じてウェブページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されてもよい。
[1−3.システム制御部の機能詳細]
次に、図2(b)、図4及び図5を用いて、システム制御部14の機能について説明する。図2(b)は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部14は、CPU14aが、馬券発行代行管理プログラム等のプログラムを読み出し実行することにより、図2(b)に示すように、選択馬情報取得部141、出走馬情報取得部142、重視情報特定部143、選択馬推薦部144等として機能する。選択馬情報取得部141は、本発明における選択情報取得手段の一例である。出走馬情報取得部142は、本発明におけるレース対象情報取得手段、第2レース対象情報取得手段、及び第3レース対象情報取得手段の一例である。重視情報特定部143は、本発明における特定手段及び記憶制御手段の一例である。選択馬推薦部144は、本発明における第2レース対象特定手段及びレース対象提示制御手段の一例である。
システム制御部14は、出走馬情報及びオッズの情報における複数の項目のうち、出走馬を選択するためにユーザが重視した項目を特定する。そのため、選択馬情報取得部141は、ユーザにより指定されたレースのレースIDと、指定されたレースの複数の出走馬のうちユーザにより選択された1以上の出走馬を示す情報を、ユーザ端末3から取得する。選択された出走馬を選択馬という。選択馬を示す情報として、予想馬情報と買い目情報とがある。ユーザが予想馬を選択して予想を投稿するとき、ユーザ端末3は、レースID及び予想馬情報を馬券発売代行サーバ1へ送信する。ユーザが買い目を選択して馬券を購入するとき、ユーザ端末3は、レースID及び買い目情報を馬券発売代行サーバ1へ送信する。選択馬情報取得部141により取得されたレースIDが示すレースを、指定レースという。
出走馬情報取得部142は、選択馬情報取得部141により取得されたレースIDが示す指定レースの複数の出走馬の情報であって、その複数の出走馬の優劣を比較可能な複数の項目に対応する情報を取得する。具体的に、出走馬情報取得部142は、レース情報DB12bから出走馬情報を取得し、オッズ情報DB12dから単勝オッズを取得する。出走馬情報及び単勝オッズは、それぞれ本発明におけるレース対象情報の一例である。出走馬の優劣を比較可能とは、例えば、出走馬が上位に入賞する蓋然性を比較することが可能であることをいう。このような項目として、例えば、オッズ(単勝オッズ)、馬体重、馬体重の増減、過去のレースのレースタイム、勝利数、勝率等がある。オッズが低い出走馬ほど優位である。馬体重が軽い出走馬ほど優位である。馬体重の増減が小さい出走馬ほど優位である。レースタイムが短い出走馬ほど優位である。勝利数が多い出走馬ほど優位である。勝率が高い出走馬ほど優位である。出走馬情報取得部142は、例えば、これら全ての項目の情報を取得してもよいし、予め定められた項目の情報のみを取得してもよい。また、過去のレースの成績について、出走馬情報取得部142は、指定レースの条件と一致する条件下での成績のみを取得してもよい。例えば、指定レースの距離が1700メートルである場合、1700メートルでのコースにおける成績を取得してもよい。また、出走馬ごとに、騎乗する騎手が異なる。そこで、例えば、出走馬情報取得部142は、指定レースについて、各出走馬の騎手を騎手情報から特定し、出走馬ごとに、特定した騎手が騎乗したレースの過去の成績を取得してもよい。また、複数の出走馬の優劣を比較可能な項目であれば、出走馬情報取得部142が取得してもよい情報は、上述した項目に限られない。
重視項目特定部143は、出走馬情報取得部142により取得された情報に基づいて、指定レースの複数の出走馬のうち、選択馬情報取得部141により取得された予想馬情報又は買い目情報が示す選択馬の少なくとも1の選択馬が他の出走馬よりも相対的に優位な項目を、複数の項目うちユーザが重視する重視項目として特定する。ユーザが何らかの項目を重視する場合、重視する項目において相対的に優位な出走馬をユーザが選択する蓋然性が高い。従って、重視項目を適切に特定することができる。重視項目特定部143は、例えば、ユーザ端末3から予想馬情報又は買い目情報を取得したタイミングで重視項目を特定してもよいし、予想馬情報又は買い目情報を取得した後、所定のタイミングで重視項目を特定してもよい。
以下に、ユーザが馬券を購入した場合の重視項目の特定方法の具体例を説明する。ユーザが予想を投稿した場合も、基本的な特定方法は同じであるので、予想を投稿した場合の詳細な説明は省略する。例えば、或る日の第1レースで、ユーザが馬券を購入したとする。なお、説明の便宜上、各レースに出場する競走馬は6頭であるものとする。図4(a)は、第1レースにおける買い目の一例を示す図である。図4(a)に示すように、ユーザは、馬単で1−2、1−3、2−3の馬券を購入したとする。つまり、ユーザは馬番1〜3の出走馬を選択した。図4(b)は、第1レースの出走馬の情報の例を示す図である。例えば、出走馬情報取得部142は、各出走馬のオッズ、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、レースタイム(1700メートル、重馬場)、勝利数、馬体重を取得したとする。重視項目特定部143は、項目ごとに、各出走馬の優劣順位を決定する。優劣順位は、優位な順に各出走馬の順位を決定したときの順位である。各項目における優劣順位は、図4(b)に示すとおりとなる。オッズでは、馬番1、3、2、5、6、4の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、軽馬場)では、馬番1、2、3、4、5、6の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、重馬場)では、馬番3、1、5、2、6、4の順に優劣順位が高い。勝利数では、馬番2、1、3、5、4、6の順に優劣順位が高い。馬体重では、馬番4、1、2、3、6、5の順に優劣順位が高い。
オッズ、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、勝利数において、馬番1〜3の出走馬は、馬番4〜6の出走馬よりも優位である。また、レースタイム(1700メートル、重馬場)において、馬番1及び3の出走馬は、馬番4〜6の出走馬よりも優位である。従って、買い目情報が示す出走馬の少なくとも1の出走馬が他の出走馬よりも相対的に優位な項目は、オッズ、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、レースタイム(1700メートル、重馬場)、及び勝利数である。この場合、重視項目特定部143は、この4つの項目を重視項目として特定してもよい。
重視項目が複数あるような場合、重視項目特定部143は、例えば、予め設定された数以下の項目のみを重視項目として特定してもよい。また、重視項目特定部143は、各項目の優先度を決定してもよい。この優先度は、複数の重視項目の中でユーザが或る項目を重視する程度を示す。この優先度は、例えば優先順位であってもよい。この優先順位を項目優先順位という。例えば、重視項目特定部143は、ユーザが選択した出走馬のうち相対的に優位な出走馬の数に基づいて、項目優先順位を決定してもよい。具体的に、重視項目特定部143は、ユーザが選択した出走馬のうち相対的に優位な出走馬の数が多い項目ほど、項目優先順位を高くしてもよい。図4(b)の例の場合、オッズ、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、及び勝利数では、馬番1〜3の3頭の出走馬が相対的に優位である。また、レースタイム(1700メートル、重馬場)では、馬番1及び3の2頭の出走馬が相対的に優位である。従って、4つの項目のうち、レースタイム(1700メートル、重馬場)の項目優先順位が最も低くなる。また、重視項目特定部143は、ユーザが選択した出走馬のうち相対的に優位な出走馬の数が所定数以上である項目のみを、重視項目として特定してもよい。
また、選択馬が複数ある場合であって、且つ、ユーザが各選択馬の選択優先順位を指定した場合、重視項目特定部143は、各選択馬の選択優先順位と各項目における優劣順位とに基づいて、各項目の項目優先順位を決定してもよい。例えば、重視項目特定部143は、選択優先順位が高い選択馬の優劣順位が高い項目ほど、項目優先順位を高くしてもよい。馬券の購入の場合、枠単、馬単、三連単を選択したときには、ユーザは各選択馬又は枠の着順、すなわち選択優先順位を指定する。予想の投稿の場合、本命馬、対抗馬、単穴馬及び連下馬を選択することで、ユーザは選択優先順位を指定する。図4(a)の例の場合、買い目1−2及び1−3から、馬番1が馬番2及び3の何れよりも選択優先順位が高い。また、買い目2−3から、馬番2が馬番3よりも選択優先順位が高い。従って、馬番1、2、3の順に選択優先順位が高い。オッズ、及びレースタイム(1700メートル、軽馬場)において、選択優先順位が1位である馬番1の出走馬の優劣順位が1位である。一方、レースタイム(1700メートル、重馬場)、及び勝利数において、馬番1の出走馬の優劣順位が2位である。そこで、重視項目特定部143は、オッズ、及びレースタイム(1700メートル、軽馬場)の項目優先順位を、レースタイム(1700メートル、重馬場)、及び勝利数の項目優先順位よりも高くしてもよい。また、オッズにおいて、選択優先順位が2位である馬番2の出走馬の優劣順位が3位である。また、レースタイム(1700メートル、軽馬場)において、選択優先順位が2位である馬番2の出走馬の優劣順位が2位である。そこで、重視項目特定部143は、レースタイム(1700メートル、軽馬場)の項目優先順位を、オッズの項目優先順位よりも高くしてもよい。また、レースタイム(1700メートル、重馬場)において、選択優先順位が2位である馬番2の出走馬は、相対的に優位ではない。また、勝利数において、馬番2の出走馬の優劣順位は1位である。そこで、重視項目特定部143は、勝利数の項目優先順位を、レースタイム(1700メートル、重馬場)の項目優先順位よりも高くしてもよい。また、重視項目特定部143は、例えば、選択優位戦順位が1位の出走馬の優劣順位が1位である項目のみを重視項目として特定してもよい。また例えば、重視項目特定部143は、選択優位戦順位が1及び2位の出走馬の優劣順位がそれぞれ1及び2位である項目のみを重視項目として特定してもよい。また例えば、重視項目特定部143は、選択優位戦順位が所定順位以上である出走馬が、相対的に優位な出走馬の中に含まれている項目のみを、重視項目として特定してもよい。
図4(c)は、第1レースにおける重視項目の特定結果の一例を示す図である。例えば、レースタイム(1700メートル、軽馬場)及びオッズが重視項目として特定される。レースタイム(1700メートル、軽馬場)及びオッズの項目優先順位はそれぞれ1位及び2位である。重視項目を特定すると、重視項目特定部143は、指定レースのレースIDと、指定レースの予想馬情報又は買い目情報と、重視項目の項目ID及び項目優先順位を含む重視項目情報とを対応付けて、予想情報DB12e又は馬券購入履歴DB12fに登録する。
選択馬推薦部144は、重視項目特定部143により特定された重視項目に基づいて、指定レースとは異なるレースにおいて、予想馬又は買い目として選択する出走馬をユーザに推薦するための処理を行う。ユーザに推薦する出走馬を推薦馬という。選択馬推薦部144は、例えば、重視項目特定部143が重視項目を特定したときに推薦馬を提示させてもよいし、重視項目が特定された後、所定のタイミングで推薦馬を提示させてもよい。
具体的に、選択馬推薦部144は、指定レースとは異なるレースのレースIDをレース情報DB12bから取得する。取得されるレースIDが示すレースを、推薦対象レースという。推薦対象レースは、例えば、馬券の販売締切時刻が過ぎていないレースである。例えば、推薦対象レースは、指定レースと同日に開催される全てのレースであってもよいし、指定レースと同日に且つ同一競馬場で開催される全てのレースであってもよい。出走馬情報取得部142は、選択馬推薦部144により取得された推薦対象レースのレースIDが示すレースの複数の出走馬の情報であって、指定レースにおいて重視項目特定部143により特定された重視項目に対応する情報を取得する。取得する情報の項目については既に説明したとおりである。選択馬推薦部144は、出走馬情報取得部142により取得された情報に基づいて、推薦対象レースの複数の出走馬のうち指定レースの重視項目において相対的に優位な1以上の出走馬を推薦馬として特定する。例えば、推薦馬の頭数は予め定められてもよい。このとき、レースに出場する出走馬の頭数に応じて、推薦馬の頭数が定められてもよい。また例えば、推薦馬の頭数は、指定レースでユーザが選択した出走馬の頭数と同数であってもよい。また、例えば、ユーザが推薦馬の頭数を設定可能であってもよい。なお、選択馬推薦部144は必須の構成要素ではない。すなわち、システム制御部14は、推薦馬の特定及び提示制御を行わなくてもよい。
以下に、ユーザが馬券を購入した場合の推薦馬の特定方法の具体例を説明する。ユーザが予想を投稿した場合も、基本的な特定方法は同じであるので、予想を投稿した場合の詳細な説明は省略する。例えば、第1レースの重視項目が図4(c)に示すように特定される。例えば、項目優先順位が1位であるレースタイム(1700メートル、軽馬場)のみを用いて推薦馬を特定する。図5(a)は、第2レースの出走馬の情報の例を示す図である。第2レースでは、レースタイム(1700メートル、軽馬場)では、馬番5、6、2、1、4、3の順に優劣順位が高い。そこで、選択馬推薦部144は、例えば、馬番5、6及び2の出走馬を推薦馬として特定してもよい。
推薦馬を特定すると、選択馬推薦部144は、は、推薦馬を含む買い目を決定してもよい。例えば、買い目の式別は予め定められてもよい。また例えば、買い目の式別は、指定レースでユーザが指定した式別と同一であってもよい。また例えば、ユーザが予め式別を設定可能であってもよい。また、選択馬推薦部144は、特定された推薦馬の数に応じて買い目を決定してもよい。例えば、選択馬推薦部144は、推薦馬の数が多いほど、選択する出走馬の数が多い式別を決定してもよい。着順を的中させる式別の買い目を決定するとき、選択馬推薦部144は、は、例えば、優劣順位が高い出走馬ほど着順を早くしてもよい。図5(b)は、買い目の一例を示す図である。選択馬推薦部144は、は、買い目として、例えば、馬単5−6、6−2、5−2を決定する。
選択馬推薦部144は、特定した推薦馬をユーザ端末3によりユーザへ提示させる。例えば、選択馬推薦部144は、推薦対象レースの競馬場名、レース番号、レースの開催日、推薦馬の馬番(買い目の情報)等を含む推薦馬情報を、ユーザ端末3により画面に表示させる。図5(c)は、推薦馬情報の画面表示例を示す図である。重視項目において相対的に優位な出走馬がユーザ端末3により提示されることにより、ユーザによる出走馬の選択を支援することができる。例えば、ユーザ端末3は、ポップアップで推薦馬情報を表示してもよいし、予想の投稿完了を示すウェブページや馬券の購入完了を示すウェブページに推薦馬情報を表示してもよい。なお、買い目ではなく、単に馬番のみが表示されてもよい。指定レースでユーザが重視する項目は、他のレースでもユーザが重視する項目である蓋然性がある。なお、図5の例では、1つのレースについて推薦馬が特定されていたが、選択馬推薦部144は、複数のレースについて推薦馬を特定して推薦馬情報を提示させてもよい。
図5の例では、指定レースにおける買い目情報(ユーザが選択した買い目)から特定された重視項目に基づいて、推薦対象レースで推薦する買い目が提示されている。しかしながら、選択馬推薦部144は、例えば、指定レースでの予想馬情報(ユーザが選択した予想馬)から特定された重視項目に基づいて、推薦対象レースで推薦する予想馬を提示させてもよい。また、選択馬推薦部144は、指定レースでの予想馬情報から特定された重視項目に基づいて、推薦対象レースで推薦する買い目を提示させてもよいし、指定レースでの買い目情報から特定された重視項目に基づいて、推薦対象レースで推薦する予想馬を提示させてもよい。推薦馬として予想馬を特定する場合、選択馬推薦部144は、例えば4頭以下の範囲内で推薦馬を特定すればよい。選択馬推薦部144は、例えば推薦対象レースにおいて優劣順位が高い推薦馬の順に、本命、対抗、単穴及び連下を決定してもよい。そして、選択馬推薦部144は、本命馬、対抗馬、単穴馬及び連下馬を提示させてもよい。
推薦馬を特定するとき、選択馬推薦部144は、複数の重視項目を用いてもよい。このとき、選択馬推薦部144は、例えば、複数の重視項目の全てにおいて、相対的に優位な出走馬の中に含まれる出走馬を、推薦馬として特定してもよい。例えば、第1レースの重視項目は、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、及びオッズであるとする。図5(a)に示すように、第2レースにおいて、オッズでは、馬番1、5、6、2、3、4の順に優劣順位が高い。各重視項目において、優劣順位が3位以上の出走馬が相対的に優位な出走馬であるとする。第2レースにおいて、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、及びオッズの何れも優劣順位が3位以上の出走馬は、馬番5及び6の出走馬である。そこで、選択馬推薦部144は、馬番5及び6の出走馬を推薦馬として特定する。
また例えば、選択馬推薦部144は、項目優先順位に応じて、各重視項目の重みを取得してもよい。例えばこの重みは係数で表される。項目優先順位が高いほど重み係数が大きい。重み係数は、例えば予め設定されてもよい。また例えば、重視項目の数に応じて、各重視項目の重み係数が予め設定されてもよい。選択馬推薦部144は、各出走馬の情報と、各重視項目の重み係数に基づいて、各出走馬の優位度を決定し、優位度に基づいて1以上の推薦馬を特定してもよい。優位度は、複数の重視項目を総合した場合において、各出走馬が相対的に優位な度合いを示す。また、優位度は、複数の項目において、複数の出走馬の優劣を比較可能な情報である。例えば、図4(c)に示すように、第1レースの重視項目は、レースタイム(1700メートル、軽馬場)、及びオッズであるとする。例えば、項目優先順位が1位である項目の重み係数は0.7であり、2位である項目の重み係数は0.3であるとする。各項目の優劣順位には、基礎点が与えられている。例えば、1位が6点、2位が5点、3位が4点、4位が3点、5位が2点、6位が1点である。選択馬推薦部144は、出走馬ごとに、各重視項目における優劣順位に対応する基礎点に重み係数を掛けて、その重視項目における優位度を計算し、全ての重視項目の優位度の合計を計算する。図5(d)は、第2レースにおける各出走馬の優位度の例を示す図である。例えば、馬番が1の出走馬のレースタイム(1700メートル、軽馬場)における優劣順位は4位である。馬番が1の出走馬のオッズにおける優劣順位は1位である。この場合、馬番が1の出走馬の優位度は、0.7×3+0.3×6=3.9である。同様に、馬番が2〜6の出走馬のそれぞれの優位度は、3.7、1.3、1.7、5.7、4.7である。例えば、優位度が高い順に3頭の出走馬を選択した場合、馬番5、6、1の出走馬が推薦馬になる。この場合、推薦する買い目として、例えば馬単5−6、6−1、5−1が提示されてもよい。また例えば、選択馬推薦部144は、優位度が、全ての出走馬の優位度の平均以上である出走馬を選択してもよい。この場合、馬番5、6、1、2の出走馬が推薦馬になる。この場合、推薦する買い目として、例えば馬単5−6、5−1、5−2、6−1、6−2、1−2が提示されてもよい。
また、推薦馬を特定するとき、選択馬推薦部144は、例えば、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差となる頭数分の相対的に優位な出走馬を特定してもよい。優劣差が顕著な差であると認められる条件は例えば予め定められていてもよい。例えば、選択馬推薦部144は、優劣順位が隣り合う出走馬間での優劣差を計算してもよい。優劣差は、例えば、オッズの差、レースタイムの差、勝利数の差、勝率の差、馬体重の差、優位度の差等である。選択馬推薦部144は、計算した優劣差の中で最大の優劣差となる出走馬間で、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを分けてもよい。すなわち、優劣差が顕著な差である判定される条件は、優劣差が最大であることであってもよい。図5(e)は、第2レースに出場する出走馬の過去のレースタイム(1700メートル軽馬場)の例を示す図である。例えば、第2レースの馬番5、6、2、1、4及び3の出走馬の過去のレースタイム(1700メートル軽馬場)が、それぞれ、1分40.0秒、1分40.3秒、1分40.5秒、1分41.0秒、1分44.2秒、1分44.9秒であったとする。この場合、馬番5と6の出走馬のレースタイムの差は0.3秒であり、馬番6と2の出走馬のレースタイムの差は0.2秒であり、馬番2と1の出走馬のレースタイムの差は0.5秒であり、馬番1と4の出走馬のレースタイムの差は3.2秒であり、馬番4と3の出走馬のレースタイムの差は0.7秒である。従って、馬番1の出走馬のレースタイムと馬番4の出走馬のレースタイムとの差が最も大きい。そこで、選択馬推薦部144は、馬番5、6、2及び1の出走馬を、相対的に優位な出場馬、すなわち推薦馬として特定する。複数の重視項目を用いて推薦馬を特定する場合、選択馬推薦部144は、各重視項目について、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差である頭数の相対的に優位な出走馬を特定してもよい。すなわち、選択馬推薦部144は、優劣順位が隣接する出走馬間の中で優劣差が顕著な出走馬間で、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを分けてもよい。そして、選択馬推薦部144は、複数の重視項目の全てにおいて、相対的に優位な出走馬の中に含まれる出走馬を、推薦馬として特定してもよい。
また、例えば、顕著な差であると認められる優劣差の最小値が重視項目ごとに予め定められてもよい。そして、選択馬推薦部144は、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が最小値以上となる頭数分の相対的に優位な出走馬を特定してもよい。
また、選択馬推薦部144は、推薦馬として特定された相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であるレースについてのみ、推薦馬を提示させてもよい。例えば、予め設定された数の推薦馬を特定する場合、選択馬推薦部144は、相対的に優位な予め設定された数の推薦馬と、相対的に劣位な出走馬との間の優劣差が顕著な差であるレースについてのみ推薦馬を提示させ、この優劣差が顕著な差ではないレースについては推薦馬を提示させなくてもよい。
[1−4.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図6乃至図8を用いて説明する。なお、以下では、ユーザが馬券を購入した場合の処理について説明する。ユーザが予想を投稿する場合において、ユーザが重視する項目を特定する基本的な処理は、ユーザが馬券を購入した場合と同様であるので、ユーザが予想を投稿する場合の説明は省略する。図6は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による購入要求受信処理の処理例を示すフローチャートである。ユーザは、ユーザ端末3を操作して、レースを指定する。また、ユーザは、購入する買い目を選択する。するとユーザ端末3は、購入要求を馬券発売代行サーバ1へ送信する。購入要求は、指定レースのレースID、選択された買い目を示す買い目情報、購入枚数等を含む。システム制御部14は、ユーザ端末3から購入要求を受信したときに購入要求受信処理を実行する。
図6に示すように、選択馬情報取得部141は、受信された購入要求から指定レースのレースID及び買い目情報を取得するとともに、購入要求を送信してきたユーザ端末3を利用するユーザのユーザIDを取得する(ステップS1)。例えば、ユーザは、事前に競馬サイトにログインするときにユーザIDを入力し、ユーザ端末3は、入力されたユーザIDを馬券発売代行サーバ1へ送信する。システム制御部14は、受信したユーザIDを、例えばセッションIDと対応付けてRAM14c等に記憶させる。そして、システム制御部14は、セッションIDをクッキーとしてユーザ端末3へ送信する。その後、ユーザ端末3から馬券発売代行サーバ1へ送信される要求にはセッションIDが付加されている。選択馬情報取得部141は、セッションIDに基づいて、ユーザIDを取得することができる。
次いで、出走馬情報取得部142は、指定レースのレースIDに対応する複数の出走馬の情報を取得する(ステップS2)。具体的に、出走馬情報取得部142は、レース情報DB12bから、指定レースのレースIDに対応する出走馬情報を取得する。また、出走馬情報取得部142は、オッズ情報DB12dから、指定レースのレースIDに対応するオッズのうち各出走馬の単勝オッズを取得する。
次いで、重視項目特定部143は、買い目情報に基づいて、選択馬及び選択優先順位を特定する(ステップS3)。具体的に、重視項目特定部143は、買い目情報に含まれる馬番を、選択馬の馬番として取得する。買い目情報に枠番が含まれている場合、重視項目特定部143は、レース情報DB12bに基づいて、枠番に対応する馬番を選択馬の馬番として取得する。また、重視項目特定部143買い目情報における着順に基づいて、各馬番の選択優先順位を決定する。着順がない場合、全ての選択馬の選択優先順位は同一である。
次いで、重視項目特定部143は、重視項目特定処理を実行する(ステップS4)。重視項目特定処理において、重視項目特定部143は、重視項目を特定して重視項目情報を生成する。重視項目特定処理の詳細は後述する。次いで、システム制御部14は、馬券購入処理を実行する(ステップS5)。例えば、システム制御部14は、ステップS1で取得したユーザID、レースID、買い目情報、購入枚数等を含む馬券販売要求を主催元サーバ2へ送信する。馬券販売要求を受信した主催元サーバ2は、馬券販売要求に基づいて、馬券を販売するための処理を実行する。
次いで、重視項目特定部143は、ステップS1で取得したユーザID、レースID、買い目情報、購入枚数、及び重視項目特定処理で生成された重視項目情報等を含む馬券購入履歴を生成する。そして、重視項目特定部143は、生成した馬券購入履歴を馬券購入履歴DB12fに登録する(ステップS6)。次いで、選択馬推薦部144は、選択馬推薦処理を実行する(ステップS7)。選択馬推薦処理において、選択馬推薦部144は、指定レースとは異なるレースにおける推薦馬を提示させる。選択馬推薦部144は、ステップS7を終えると購入要求受信処理を終了させる。
図7は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による重視項目特定処理の処理例を示すフローチャートである。図7に示すように、重視項目特定部143は、購入要求受信処理のステップS2で出走馬情報取得部142により取得された情報に基づいて、項目ごとに、各出走馬の優劣順位を決定する(ステップS11)。次いで、重視項目特定部143は、特定した選択馬のうち少なくとも1頭の選択馬が相対的に優位な項目を特定する(ステップS12)。例えば、重視項目特定部143は、優劣順位が1位の出走馬が選択馬の何れかである項目を特定してもよい。
次いで、重視項目特定部143は、特定した項目が複数あるか否かを判定する(ステップS13)。このとき、重視項目特定部143は、特定した項目が複数ないと判定した場合には(ステップS13:NO)、ステップS17に進む。一方、重視項目特定部143は、特定した項目が複数あると判定した場合には(ステップS13:YES)、ステップS14に進む。ステップS14において、重視項目特定部143は、特定した選択馬のうち相対的に優位な選択馬の数に基づいて、特定した各項目の項目優先順位を決定する。例えば、重視項目特定部143は、特定した項目ごとに、選択馬と異なる出走馬の順位のうち最高の順位を特定する。次いで、重視項目特定部143は、特定した順位の値から1を減算して、相対的に優位な選択馬の数を計算する。例えば、選択馬と異なる出走馬の順位が3位、6位であるとする。この場合、3から1を減算して得られる2が、相対的に優位な選択馬の数である。重視項目特定部143は、相対的に優位な選択馬の数が多い項目ほど項目優先順位が高くなるように、各項目の項目優先順位を決定する。
次いで、重視項目特定部143は、相対的に優位な選択馬の数が同一である複数の項目があるか否かを判定する(ステップS15)。このとき、重視項目特定部143は、相対的に優位な選択馬の数が同一である複数の項目がないと判定した場合には(ステップS15:NO)、ステップS17に進む。一方、重視項目特定部143は、相対的に優位な選択馬の数が同一である複数の項目があると判定した場合には(ステップS15:YES)、ステップS16に進む。ステップS16において、重視項目特定部143は、相対的に優位な選択馬の選択優先順位及び優劣順位と基づいて、相対的に優位な選択馬の数が同一である複数の項目のそれぞれの項目優先順位を決定する。例えば、重視項目特定部143は、項目間で、優劣順位が同一である選択馬の選択優先順位を、優劣順位が1位から順に比較する。そして、重視項目特定部143は、優先順位が最初に不一致となった優劣順位の選択馬の選択優先順位が高い項目ほど、項目優先順位を高くする。例えば、選択馬の馬番が1〜3であり、優劣順位が1位から3位までの選択馬の馬番が、項目Xにおいては1、2及び3であり、項目Yにおいては2、1及び3であり、項目Zにおいては1、3及び2であるとする。この場合、項目X、Z、Yの順に項目優先順位が高い。ステップS16を終えると、重視項目特定部143はステップS17に進む。
ステップS17において、重視項目特定部143は、特定された項目のうち、項目優先順位が基準順位以上である項目を、重視項目に決定する。基準順位は、記憶部12に予め記憶されている。次いで、重視項目特定部143は、決定した重視項目の項目ID及び各重視項目の選択優先順位を含む重視項目情報を生成する(ステップS18)。ステップS18を終えると、重視項目特定部143は、重視項目特定処理を終了させる。なお、重視項目の特定方法及び項目優先順位の決定方法は、ステップS13〜S17に示される方法に限られない。
図8は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による選択馬推薦処理の処理例を示すフローチャートである。図8に示すように、選択馬推薦部144は、指定レースのレースIDに対応する開催日をレース情報DB12bから取得する。そして、選択馬推薦部144は、指定レースのレースIDと異なるレースIDのうち、取得した開催日と同じ開催日に対応するレースIDをレース情報DB12bから取得する(ステップS21)。このとき、選択馬推薦部144は、馬券の販売締切時刻がまだ経過していないレースのレースIDのみを取得する。次いで、選択馬推薦部144は、取得したレースIDのうち1つを選択する(ステップS22)。
次いで、出走馬情報取得部142は、選択されたレースIDに対応する複数の出走馬の情報を取得する(ステップS23)。具体的に、出走馬情報取得部142は、レース情報DB12bから、選択されたレースIDに対応する出走馬情報を取得する。また、出走馬情報取得部142は、オッズ情報DB12dから、選択されたレースIDに対応するオッズのうち各出走馬の単勝オッズを取得する。そして、出走馬情報取得部142は、取得した情報から、指定レースの重視項目に対応する情報を抽出する。次いで、選択馬推薦部144は、抽出した情報に基づいて、指定レースの重視項目において、選択されたレースIDが示すレースの各出走馬の優劣順位を決定する(ステップS24)。
次いで、選択馬推薦部144は、指定レースの重視項目において、選択されたレースIDが示すレースの複数の出走馬のうち相対的に優位な出走馬を、推薦馬として特定する(ステップS25)。例えば、推薦馬の頭数Nが予め設定されてもよい。この場合、選択馬推薦部144は、優劣順位がN位以上である出走馬を推薦馬に決定してもよい。また、選択馬推薦部144は、指定レースの重視項目において、優劣順位が隣り合う出走馬間の優劣差を計算してもよい。そして、選択馬推薦部144は、最大の優劣差となる出走馬間で、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを分け、相対的に優位な出走馬を推薦馬に決定してもよい。指定レースの重視項目が複数ある場合、選択馬推薦部144は、例えば重視項目ごとに、優劣順位がN位以上である出走馬を特定してもよい。そして、選択馬推薦部144は、全ての重視項目において優劣順位がN位以上である出走馬を、推薦馬に決定してもよい。指定レースの重視項目が複数ある場合、選択馬推薦部144は、各出走馬の優位度を決定してもよい。具体的に、選択馬推薦部144は、例えば記憶部12から各優劣順位に対応する基礎点と、各項目優先順位に対応する重み係数とを取得する。次いで、選択馬推薦部144は、各出走馬について、重視項目ごとに、その項目の項目優先順位に対応する重み係数を、その出走馬の優劣順位に対応する基礎点に掛けて、重視項目ごとの優位度を計算する。次いで、選択馬推薦部144は、出走馬ごとに、全ての重視項目の優位度を足し合わせて、最終的な優位度を計算する。次いで、選択馬推薦部144は、優位度における優劣順位を決定する。そして、選択馬推薦部144は、例えば優劣順位がN位以上である出走馬を推薦馬に決定してもよい。
次いで、選択馬推薦部144は、選択したレースID及び推薦馬の馬番等に基づいて、推薦馬情報を生成する(ステップS26)。このとき、選択馬推薦部144は、例えば、買い目の情報を含む推薦馬情報を生成してもよい。次いで、選択馬推薦部144は、取得したレースIDの中にまだ選択していないレースIDがあるか否かを判定する(ステップS27)。このとき、選択馬推薦部144は、まだ選択していないレースIDがあると判定した場合には(ステップS27:YES)、ステップS28に進む。ステップS28において、選択馬推薦部144は、まだ選択していないレースIDのうち1つを選択する。次いで、選択馬推薦部144は、ステップS23に進む。一方、選択馬推薦部144は、全てのレースIDを選択したと判定した場合には(ステップS27:NO)、ステップS29に進む。ステップS29において、選択馬推薦部144は、生成した推薦馬情報をユーザ端末3へ送信する。ステップS29を終えると、選択馬推薦部144は、選択馬推薦処理を終了させる。推薦馬情報を受信したユーザ端末3は、推薦馬情報を画面に表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、指定レースのレースIDと、指定レースでユーザにより選択された1以上の出走馬を示す予想馬情報又は買い目情報とを取得する。また、システム制御部14が、指定レースのレースIDが示すレースに出場する複数の出走馬の情報を取得する。そして、システム制御部14が、取得された情報に基づいて、予想馬情報又は買い目情報が示す出走馬の少なくとも1の出走馬が他の出走馬よりも相対的に優位な項目を、ユーザが重視する項目として特定する。そのため、ユーザが如何なる項目を重視して出走馬を選択したかを特定することができる。
また、システム制御部14が、ユーザが重視する項目を複数特定した場合、各項目において予想馬情報又は買い目情報が示す出走馬のうち優位な出走馬の数に基づいて、項目優先度を特定してもよい。ユーザが複数の項目を重視する場合、ユーザが何れの項目を優先して出走馬を選択したかを特定することができる。
また、システム制御部14が、指定レースとは異なるレースに出場する複数の出走馬のうち、指定レースについて重視項目として特定された項目において相対的に優位な1以上の出走馬を特定してもよい。そして、システム制御部14が、特定された出走馬を提示させてもよい。この場合、別のレースについて、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬をユーザが知ることができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.馬券発売代行サーバ1の機能概要]
次に、第2実施形態について、図9乃至図15を用いて説明する。或るレースにおいて、ユーザが出走馬を選択した後、再度出走馬を選択し直すことがある。例えば、投稿した予想をユーザが変えるときにこのようなことが起こる。この場合、ユーザは、前回出走馬を選択したときに重視していた項目とは異なる項目を重視して、改めて出走馬を選択した可能性がある。つまり、ユーザは重視する項目を変更する。ここで、前回重視された項目を旧重視項目といい、今回重視された項目を新重視項目という。ユーザが別のレースでも旧重視項目を重視して出走馬を選択していた場合、そのレースにおいてユーザが重視する項目も新重視項目に変更される可能性がある。その場合、ユーザは、新重視項目に基づいて出走馬を選択し直さなければならない場合がある。つまり、ユーザは、選択する出走馬を変更する必要がある可能性がある。そこで、馬券発売代行サーバ1は、指定レースの重視項目の変更によって出走馬の選択の変更可能性があるレースをユーザ端末3によりユーザへ提示させる。その他の点において、第2実施形態は第1実施形態と同様である。
図9は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作例を示すシーケンス図である。例えば、ユーザがレースR1の予想を投稿する。このとき、ステップS9に示すように、ユーザは、例えば予想馬として出走馬Aを選択する(ステップS41)。すると、ユーザ端末3は予想登録要求を馬券発売代行サーバ1へ送信する(ステップS42)。予想登録要求は、レースR1のレースID及び出走馬Aを示す予想馬情報を含む。予想登録要求を受信した馬券発売代行サーバ1は、予想馬情報が示す出走馬Aに基づいて、レースR1に対しする重視項目として、例えば項目Xを特定する(ステップS43)。次いで、馬券発売代行サーバ1は、レースR1のレースIDと、予想馬Aを示す予想馬情報と、項目Xを示す重視項目情報とを含む予想情報を、予想情報DB12eに登録する(ステップS44)。
その後、ユーザは、レースR1の予想を変更する。このとき、ユーザは、例えば予想馬として出走馬Bを選択し(ステップS45)、ユーザ端末3は、出走馬Bを示す予想馬情報を含む予想登録要求を馬券発売代行サーバ1へ送信する(ステップS46)。予想登録要求を受信した馬券発売代行サーバ1は、予想登録要求に含まれる新しい予想馬情報(出走馬B)と、予想情報DB12eに登録されているレースR1の予想情報に含まれる古い予想馬情報(出走馬A)とを比較し、馬券発売代行サーバ1は新旧の予想馬情報が一致しないと判定する(ステップS47)。この場合、馬券発売代行サーバ1は、予想情報DB12eに登録された予想馬情報を、新しい予想馬情報で更新する(ステップS48)。つまり、馬券発売代行サーバ1は、予想馬を出走馬Aから出走馬Bに変更する。
予想馬が変更された場合、重視項目が変更された可能性がある。そこで、馬券発売代行サーバ1は、新しい予想馬情報が示す出走馬Bに基づいて、レースR1に対する重視項目として、例えば項目Yを特定する(ステップS49)。馬券発売代行サーバ1は、新しい重視項目Yと、予想情報DB12eに登録されているレースR1の予想情報に含まれる古い重視項目Xとを比較し、重視項目が一致しないと判定する(ステップS50)。すなわち、ユーザは、レースR1について、重視する項目を項目Xから項目Yに変更したことになる。この場合、馬券発売代行サーバ1は、古い重視項目である項目Xを重視項目として特定された別のレースを特定する。例えば、馬券発売代行サーバ1は、レースR2を特定する(ステップS51)。なお、馬券発売代行サーバ1は、複数のレースを特定してもよい。次いで、馬券発売代行サーバ1は、アラート情報をユーザ端末3へ送信する(ステップS52)。アラート情報は、選択する出走馬の変更可能性があるレースを示す情報である。次いで、馬券発売代行サーバ1は、予想情報DB12eに登録されているレースR1の重視項目情報を項目Yで更新する(ステップS53)。アラート情報を受信したユーザ端末3は、アラート情報を画面に表示させる(ステップS54)。例えば、ユーザ端末3は、「レースR2で予想する出走馬も変更の可能性があります」といったメッセージを表示してもよい。例えば、ユーザ端末3は、ポップアップでアラート情報を表示してもよいし、予想の投稿完了を示すウェブページにアラート情報を表示してもよい。これにより、レースR2についても、重視する項目をレースR1と同様に項目Xから項目Yに変更して、出走馬を選択する必要があることをユーザに気付かせることができる。
[2−2.システム制御部の機能詳細]
次に、馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14の機能概要について説明する。図10は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1の機能ブロックの一例を示す図である。図10において、図2(b)と同様の要素については同様の符号が付されている。図10に示すように、システム制御部14は、選択馬情報取得部141、出走馬情報取得部142、重視情報特定部143、アラート部145等として機能する。アラート部145は、本発明におけるレース識別情報取得手段、レース提示制御手段及び第1レース対象特定手段の一例である。
アラート部145は、同一のレースにおいてユーザが重視する項目を変更したと判定した場合、そのレースの古い重視項目と同じ項目をユーザが重視した別のレースを特定する。そして、アラート部145は、特定したレースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとしてユーザ端末3によりユーザへ提示させる。具体的に、アラート部145は、重視情報特定部143が今回新しく重視項目を特定したとき、過去に特定された重視項目を示す重視項目情報であって、新しく特定された重視項目と異なる古い重視項目を示す重視項目情報が、選択馬情報取得部141により今回取得された指定レースのレースIDに対応付けて予想情報DB12eに登録されているか否かを判定する。このとき、アラート部145は、新しく特定された重視項目と古い重視項目との間で少なくとも1つの重視項目が異なるか否かを判定してもよいし、全ての重視項目が異なるか否かを判定してもよい。新しく特定された重視項目と古い重視項目とが異なる場合、アラート部145は、指定レースのレースIDと異なる他のレースIDのうち、古い重視項目と一致する項目を示す重視項目情報に対応付けて予想情報DB12eに登録されているレースIDを取得する。この場合、アラート部145は、古い重視項目の少なくとも1つと一致する項目を示す重視項目情報に対応するレースIDを取得してもよいし、古い重視項目の全てと一致する項目を示す重視項目情報に対応するレースIDのみを取得してもよい。ここで取得されるレースIDが示すレースを、アラート候補レースという。次いで、アラート部145は、取得したレースIDに基づいてアラート情報を生成し、アラート情報をユーザ端末3へ送信する。例えば、アラート部145は、特定したレースの競馬場名、レース番号、レースの開催日等を含むアラート情報を生成する。
アラート部145は、ユーザが既に選択している出走馬と、新しい重視項目に基づいてユーザが選択する蓋然性がある出走馬とが一致しないアラート候補レースのみ、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させてもよい。その理由は、ユーザが重視する項目が変わっても、ユーザが選択する出走馬を変えないようであれば、通知する必要がないからである。通知が必要なレースについてのみ提示が行われるので、提示されるレースの数が低減されて、馬券発売代行サーバ1の処理負荷を低減することができる。また、通知が不要なレースが提示されることでユーザが煩わしく感じるということを防止することができる。具体的に、出走馬情報取得部142が、アラート候補レースの複数の出走馬の情報であって、その複数の出走馬の優劣を比較可能な複数の項目に対応する情報を取得する。次いで、アラート部145は、出走馬情報取得部142により取得された情報に基づいて、アラート候補レースに出場する複数の出走馬のうち、指定レースの新しい重視項目において相対的に優位な1以上の出走馬を特定する。次いで、アラート部145は、アラート候補レースのレースIDに対応付けて予想情報DB12eに登録された予想馬情報が示す出走馬と特定した出走馬とが一致しない場合、そのアラート候補レースを提示させる。このとき、アラート部145は、少なくとも1頭の出走馬が一致しないアラート候補レースを提示させてもよいし、全部の出走馬が一致しないアラート候補レースのみを提示させてもよい。また、アラート部145は、例えば選択優先順位が所定順位以上の出走馬のみを比較して判定を行ってもよい。
アラート部145は、選択馬推薦部144と同様の方法で、相対的に優位な出走馬を特定してもよい。例えば、重視項目が複数ある場合、アラート部145は、各重視項目における各出走馬の優劣順位と各重み係数に基づいて各出走馬の優位度を決定し、優位度に基づいて、相対的に優位な出走馬を特定してもよい。また、アラート部145は、例えば、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬との優劣差が顕著な差である頭数分の相対的に優位な出走馬を特定してもよい。すなわち、アラート部145は、優劣順位が隣接する出走馬間の中で優劣差が顕著な出走馬間で、相対的に優位な出走馬と相対的に劣位な出走馬とを分けてもよい。
以下に具体例を説明する。ここでは、本命馬、対抗馬及び単穴馬を重視項目の特定に用い、重視項目を2つ特定するものとする。図11(a)は、第1レースにおける新旧の予想の一例を示す図である。或る日の第1レースにおいて、ユーザは、本命、対抗及び単穴の馬番として、最初は1、2及び3を選択した。図11(b)は、第1レースの出走馬の情報の例を示す図である。図11(b)の情報は図4(b)と同様である。図11(c)は、第1レースにおける新旧の重視項目の特定結果の一例を示す図である。図4(c)の場合と同様に、重視項目特定部143は、項目優先順位が1位の重視項目としてレースタイム(1700メートル、軽馬場)を特定し、項目優先順位が2位の重視項目としてオッズを特定する。その後、ユーザは、同じ第1レースにおいて、本命、対抗及び単穴の馬番として3、1及び5を選択した。この場合、重視項目特定部143は、項目優先順位が1位の重視項目としてレースタイム(1700メートル、重馬場)を特定し、項目優先順位が2位の重視項目としてオッズを特定する。その結果、項目優先順位が1位の重視項目が変更されたことになる。
ユーザは、第1レースの予想を変更する前に、第2レース及び第3レースの予想を投稿している。図12(a)は、第2レースにおける予想の一例を示す図である。第2レースにおいて、ユーザは、本命、対抗及び単穴の馬番として、1、2及び3を選択した。図12(b)は、第2レースの出走馬の情報の例を示す図である。オッズでは、馬番1、2、4、5、3、6の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、軽馬場)では、馬番1、2、3、6、5、4の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、重馬場)では、馬番1、3、2、5、6、4の順に優劣順位が高い。勝利数では、馬番2、1、3、5、4、6の順に優劣順位が高い。馬体重では、馬番4、1、2、3、6、5の順に優劣順位が高い。このとき、重視項目特定部143は、例えば、項目優先順位が1位の重視項目としてレースタイム(1700メートル、軽馬場)を特定し、項目優先順位が2位の重視項目としてオッズを特定した。図12(c)は、第2レースにおける重視項目の特定結果の一例を示す図である。従って、第1レースの古い重視項目と第2レースの重視項目とが一致する。なお、第1レースの古い重視項目と第2レースの重視項目とが一致しない場合、アラート部145は、第2レースについてアラート情報を提示させない。
そこで、アラート部145は、第2レースについて、レースタイム(1700メートル、重馬場)及びオッズにおいて相対的に優位な出走馬を特定する。例えば、アラート部145は、各出走馬の優位度を計算してもよい。第1実施形態で説明した方法と同じ方法で優位度を計算すると、馬番1〜6の出走馬のそれぞれの優位度は、6.0、4.3、4.1、1.9、3.0、1.7である。そこで、アラート部145は、例えば馬番1〜3の出走馬を、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬として特定する。図12(d)は、出走馬の特定結果の一例を示す図である。この場合、ユーザが選択した予想馬と、アラート部145が特定した出走馬とが一致する。そのため、アラート部145は、第2レースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させない。
図13(a)は、第3レースにおける予想の一例を示す図である。第3レースにおいて、ユーザは、本命、対抗及び単穴の馬番として、1、4及び2を選択した。図13(b)は、第3レースの出走馬の情報の例を示す図である。オッズでは、馬番1、2、3、5、6、4の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、軽馬場)では、馬番1、4、2、6、3、5の順に優劣順位が高い。レースタイム(1700メートル、重馬場)では、馬番6、5、3、2、1、4の順に優劣順位が高い。勝利数では、馬番2、1、3、5、4、6の順に優劣順位が高い。馬体重では、馬番4、6、2、3、1、5の順に優劣順位が高い。このとき、重視項目特定部143は、例えば、項目優先順位が1位の重視項目としてレースタイム(1700メートル、軽馬場)を特定し、項目優先順位が2位の重視項目としてオッズを特定した。図13(c)は、第3レースにおける重視項目の特定結果の一例を示す図である。従って、第1レースの古い重視項目と第3レースの重視項目とが一致する。なお、第1レースの古い重視項目と第3レースの重視項目とが一致しない場合、アラート部145は、第3レースについてアラート情報を提示させない。
そこで、アラート部145は、第3レースについて、レースタイム(1700メートル、重馬場)及びオッズにおいて相対的に優位な出走馬を特定する。馬番1〜6の出走馬のそれぞれの優位度は、3.2、3.6、4.0、1.0、4.8、4.4である。そこで、アラート部145は、馬番6、5及び3の出走馬を、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬として特定する。図13(d)は、出走馬の特定結果の一例を示す図である。この場合、ユーザが選択した予想馬と、アラート部145が特定した出走馬とが一致しない。そのため、アラート部145は、第3レースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させる。図13(e)は、アラート情報の表示例を示す図である。例えば、「第3レースで予想する出走馬も変更の可能性があります」と表示される。アラート部145は、例えば、選択する出走馬の変更可能性があるレースとともに、特定した出走馬を提示させてもよい。図13の例では、「本命6、対抗5、単穴3」と表示されてもよい。また、アラート部145は、例えば買い目を提示させてもよい。例えば、「馬単6−5、6−3、5−3」と表示されてもよい。
また、図12及び図13の例では、アラート部145は、ユーザが予想を投稿したレースのうち、指定レースの古い重視項目と同一の項目が重視項目として特定されたレースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させる。しかしながら、アラート部145は、例えば、ユーザが馬券を購入したレースのうち、指定レースの古い重視項目と同一の項目が重視項目として特定されたレースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させてもよい。この場合、アラート部145は、指定レースのレースIDと異なる他のレースIDのうち、古い重視項目と一致する項目を示す重視項目情報に対応付けて馬券購入履歴DB12fに登録されているレースIDを、アラート候補レースのレースIDとして取得する。
[2−3.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図14及び図15を用いて説明する。図14は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14による予想登録要求受信処理の処理例を示すフローチャートである。ユーザは、ユーザ端末3を操作して、レースを指定する。また、ユーザは、予想馬を選択する。するとユーザ端末3は、予想登録要求を馬券発売代行サーバ1へ送信する。予想登録要求は、指定レースのレースID、選択された予想馬を示す予想馬情報等を含む。システム制御部14は、ユーザ端末3から予想登録要求を受信したときに予想登録要求受信処理を実行する。
図14に示すように、選択馬情報取得部141は、受信した予想登録要求から指定レースのレースID及び予想馬情報を取得するとともに、予想登録要求を送信してきたユーザ端末3を利用するユーザのユーザIDを取得する(ステップS61)。ユーザIDの取得方法は購入要求受信処理の場合と同様である。次いで、アラート部145は、指定レースのレースID及びユーザIDに対応する予想情報が既に予想情報DB12eに登録されているか否かを判定する(ステップS62)。このとき、アラート部145は、予想情報が予想情報DB12eに登録されていないと判定した場合には(ステップS62:NO)、ステップS65に進む。一方、アラート部145は、予想情報が既に予想情報DB12eに登録されていると判定した場合には(ステップS62:YES)、ステップS63に進む。ステップS63において、アラート部145は、指定レースのレースIDに対応付けて既に登録されている予想情報に含まれる古い予想馬情報と、ステップS61で取得された新しい予想馬情報とが一致するか否かを判定する。このとき、アラート部145は、予想馬情報が一致すると判定した場合には(ステップS63:YES)、予想登録要求受信処理を終了させる。一方、アラート部145は、予想馬情報が一致しないと判定した場合には(ステップS63:NO)、ステップS64に進む。ステップS64において、重視項目特定部143は、予想情報DB12eに登録されている古い予想馬情報を、新しい予想馬情報で更新する。
次いで、出走馬情報取得部142は、指定レースのレースIDに対応する複数の出走馬の情報を取得する(ステップS65)。この処理は、購入要求受信処理のステップS2と同様である。次いで、重視項目特定部143は、新しい予想馬情報に基づいて、選択馬及び選択優先順位を特定する(ステップS66)。具体的に、重視項目特定部143は、予想馬情報に含まれる馬番を、選択馬の馬番として取得する。また、本命、対抗、単穴、連下に応じた各馬番の選択優先順位を決定する。次いで、重視項目特定部143は、重視項目特定処理を実行する(ステップS67)。重視項目特定処理は、第1実施形態の場合と同様の処理であってもよい。
次いで、アラート部145は、指定レースのレースID及びユーザIDに対応する予想情報が既に予想情報DB12eに登録されているか否かを判定する(ステップS68)。このとき、アラート部145は、予想情報が予想情報DB12eに登録されていないと判定した場合には(ステップS68:NO)、ステップS69に進む。ステップS69において、重視項目特定部143は、ステップS1で取得したユーザID、レースID、予想馬情報、及び重視項目特定処理で生成された重視項目情報等を含む予想情報を生成する。そして、重視項目特定部143は、生成した予想情報を予想情報DB12eに登録する。ステップS69を終えると、重視項目特定部143は、予想登録要求受信処理を終了させる。
一方、アラート部145は、予想情報が既に予想情報DB12eに登録されていると判定した場合には(ステップS68:YES)、ステップS70に進む。ステップS70において、アラート部145は、既に予想情報DB12eに登録されている予想情報に含まれる古い重視項目情報と、重視項目特定処理で生成された重視項目情報とが一致するか否かを判定する。このとき、アラート部145は、重視項目情報が一致すると判定した場合には(ステップS70:YES)、予想登録要求受信処理を終了させる。一方、アラート部145は、重視項目情報が一致しないと判定した場合には(ステップS70:NO)、ステップS71に進む。ステップS71において、アラート部145は、アラート処理を実行する。アラート処理において、アラート部145は、選択する出走馬の変更可能性があるレースを提示させる。アラート処理の詳細は後述する。次いで、重視項目特定部143は、予想情報DB12eに登録されている古い重視項目情報を、新しい重視項目情報で更新する(ステップS72)。ステップS72を終えると、重視項目特定部143は、予想登録要求受信処理を終了させる。
図15は、本実施形態に係る馬券発売代行サーバ1のシステム制御部14によるアラート処理の処理例を示すフローチャートである。図15に示すように、アラート部145は、指定レースのレースIDに対応する開催日をレース情報DB12bから取得する。次いで、アラート部145は、指定レースのレースIDと異なるレースIDのうち、取得した開催日と同じ開催日に対応するレースIDをレース情報DB12bから取得する(ステップS81)。このとき、アラート部145は、販売締切時刻がまだ経過していないレースのレースIDのみを取得する。次いで、アラート部145は、取得したレースIDのうち1つを選択する(ステップS82)。
次いで、アラート部145は、選択されたレースID及び予想登録要求受信処理で取得されたユーザIDに対応する予想情報が既に予想情報DB12eに登録されているか否かを判定する(ステップS83)。このとき、アラート部145は、予想情報が予想情報DB12eに登録されていないと判定した場合には(ステップS83:NO)、ステップS90に進む。一方、アラート部145は、予想情報が既に予想情報DB12eに登録されていると判定した場合には(ステップS83:YES)、ステップS84に進む。ステップS84において、アラート部145は、指定レースの古い重視項目情報と、選択されたレースID及び予想登録要求受信処理で取得されたユーザIDに対応付けて予想情報DB12eに登録されている予想情報に含まれる重視項目情報とが一致するか否かを判定する。このとき、アラート部145は、重視項目情報が一致しないと判定した場合には(ステップS84:NO)、ステップS90に進む。一方、アラート部145は、重視項目情報が一致すると判定した場合には(ステップS84:YES)、ステップS85に進む。
ステップS85において、アラート部145は、特定数Mを決定する。特定数Mは、相対的に優位な出走馬として特定する出走馬の数である。例えば、特定数Mは予め設定されていてもよい。次いで、出走馬情報取得部142は、選択されたレースIDに対応する複数の出走馬の情報を取得し、取得された情報から、予想登録要求受信処理で取得された新しい重視項目情報が示す重視項目に対応する情報を抽出する(ステップS86)。この処理は、図8に示す選択馬推薦処理のステップS23と基本的に同様である。次いで、アラート部145は、抽出した情報に基づいて、新しい重視項目情報が示す重視項目において、選択されたレースIDが示すレースの各出走馬の優劣順位を決定する(ステップS87)。ステップS87の処理は、図8に示す選択馬推薦処理のステップS24と同様である。次いで、アラート部145は、選択されたレースID及び予想登録要求受信処理で取得されたユーザIDに対応付けて予想情報DB12eに登録されている予想情報に含まれる予想馬情報から、選択優先順位がM位以上である予想馬の馬番を取得する。そして、アラート部145は、選択優先順位がM位以上である予想馬の馬番と、優位度における優劣順位がM位以上である出走馬の馬番とが一致するか否かを判定する(ステップS88)。このとき、アラート部145は、馬番が一致すると判定した場合には(ステップS88:YES)、ステップS90に進む。一方、アラート部145は、馬番が一致しないと判定した場合には(ステップS88:NO)、ステップS89に進む。ステップS89において、アラート部145は、選択したレースID、及び優位度における優劣順位がM位以上である出走馬の馬番に基づいて、アラート情報を生成する。
次いで、アラート部145は、取得したレースIDの中にまだ選択していないレースIDがあるか否かを判定する(ステップS90)。このとき、アラート部145は、まだ選択していないレースIDがあると判定した場合には(ステップS90:YES)、ステップS91に進む。ステップS91において、アラート部145は、まだ選択していないレースIDのうち1つを選択する。次いで、アラート部145は、ステップS83に進む。一方、アラート部145は、全てのレースIDを選択したと判定した場合には(ステップS90:NO)、ステップS92に進む。ステップS92において、アラート部145は、生成した全てのアラート情報をユーザ端末3へ送信する。ステップS92を終えると、アラート部145は、アラート処理を終了させる。アラート情報を受信したユーザ端末3は、アラート情報を画面に表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、指定レースのレースIDと、予想馬情報又は買い目情報と、特定された項目とを対応付けて記憶部12に記憶させる。また、ユーザが重視する項目として過去に特定された古い項目であって、指定レースのレースIDと一致するレースIDに対応付けて記憶部12に記憶されている古い項目と異なる新しい項目が、今回ユーザが重視する項目として特定された場合、システム制御部14が、指定レースとは別のレースのレースIDのうち、古い項目と一致する項目に対応付けて記憶部12に記憶されたレースIDを取得する。そして、システム制御部14が、別のレースのレースIDが示すレースを、選択する出走馬の変更可能性があるレースとして提示させる。そのため、重視する項目の変更により、選択する出走馬の変更可能性があるレースをユーザが知ることができる。
また、システム制御部14が、別のレースに出場する複数の出走馬のうち、指定レースの新しい項目において相対的に優位な1以上の出走馬を特定してもよい。そして、システム制御部14が、特定された出走馬と、別のレースのレースIDに対応付けて記憶部12に記憶されている予想馬情報又は買い目情報が示す出走馬とが一致しない場合、該レースIDが示すレースを提示させてもよい。この場合、別のレースについて、ユーザが選択する蓋然性がある出走馬をユーザが知ることができる。
なお、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置が、クライアントサーバシステムにおけるサーバ装置に適用されていた。しかしながら、本発明の情報処理装置が、サーバ装置以外の情報処理装置に適用されてもよい。例えば、本発明の情報処理装置がユーザ端末3等の端末装置に適用されてもよい。そして、例えば、情報処理装置が備える制御部が本発明における各手段として機能することにより、制御部が、ユーザが重視する項目を特定し、推薦馬を特定し、又は選択馬の変更可能性があるレースを特定してもよい。また、制御部が、ディスプレイ等の表示手段により、推薦馬や選択馬の変更可能性があるレースを表示させてもよい。この場合、表示手段は、情報処理装置に備えられていてもよい。或いは、表示手段は、情報処理装置とは別個の装置であってもよい。
また、サーバ装置と端末装置が協働して処理を行ってもよい。この場合、本発明における手段のそれぞれが、サーバ装置及び端末装置の何れに備えられてもよい。