JP5679503B1 - 投票券情報提供装置、投票券情報提供方法、および、投票券情報提供装置用プログラム - Google Patents

投票券情報提供装置、投票券情報提供方法、および、投票券情報提供装置用プログラム Download PDF

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Abstract

公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置(10、30)において、公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得し(S2)レースの賭式毎に、投票数が最大の買い目が的中した場合に公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定し(S3、S4)、公営競技のレースが始まる前に、特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力する(S8)

Description

本発明は、公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置、投票券情報提供方法、および、投票券情報提供装置用プログラムの技術分野に関する。
競馬や競輪といった公営競技では、原則として、どのような着順になったとしても投票券の売上総額に対する払い戻し総額の割合がほぼ一定となるようにオッズを算出して投票券を販売している。このオッズを算出する方式をパリミュチュエル方式と言う。また、投票券の売上総額に対する払い戻し総額の割合を還元率と言い、残りの割合を控除率と言う。公営競技のレースでは、レースの賭式毎に還元率および控除率のそれぞれの範囲が予め決められている。特許文献1では、パリミュチュエル方式に従い払い戻し金額が計算されるシステムが開示されている。
特表2008−525900号公報
しかし、公営競技のレースにおいて、特定の競争体にあまりに人気が集中しすぎると、賭式によっては、主催者側の控除率を確保できない場合があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにする投票券情報提供装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置において、前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得手段と、前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が当該受け取りにおいて予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段と、前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段と、を備えることを特徴とする投票券情報提供装置。
従って、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下にならない賭式を、投票券を購入するユーザにレコメンドすることにより、受取額がなるべく基準値以下にならないように、すなわち、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにすることができる。また、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下にならない賭式を、ユーザにレコメンドすることにより、特定の賭式へのさらに集中しないようにすることがきる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投票券情報提供装置において、少なくとも前記投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度を、前記レースの賭式毎に算出する集中度算出手段を更に備え、前記賭式特定手段が、前記集中度に基づき、前記基準値以下である賭式を特定することを特徴とする。
この場合、集中度により、的確に各賭式の集中度合いを把握して、受取額がなるべく基準値以下にならないように、すなわち、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにすることが的確にできる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の投票券情報提供装置において、前記レコメンド情報が、投票券を購入するユーザに付与するポイントのポイント情報であることを特徴とする。
この場合、投票券を購入するユーザに付与するポイントにより、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の投票券情報提供装置において、前記レコメンド情報出力手段が、前記特定された賭式と異なる賭式において、前記公営競技のレースの履歴に基づき、当該賭式毎に前記ポイントを変更した前記ポイント情報を出力することを特徴とする。
この場合、過去のレースの賭式の状態に応じたポイントを付与することにより、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に有効に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の投票券情報提供装置において、前記レコメンド情報出力手段が、前記特定された賭式と異なる賭式において、少なくとも前記投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度に基づき、当該賭式毎に前記ポイントを変更した前記ポイント情報を出力することを特徴とする。
この場合、集中度に応じてポイントが設定されるため、例えば、集中度が解消できるように、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に有効に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の投票券情報提供装置において、前記基準値は、前記公営競技における他のレースの投票数の情報に基づいて設定されることを特徴とする。
この場合、公営競技のレース全体において、特定の賭式に投票券が集中しないように、的確に制御できる。
請求項7に記載の発明は、公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置の投票券情報提供方法において、前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得ステップと、前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定ステップと、前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置用プログラムにおいて、コンピュータを、前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得手段、前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段、および、前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下にならない賭式をレコメンドすることにより、受取額がなるべく基準値以下にならないように、すなわち、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにすることができる。
本発明の実施形態に係る投票券情報提供システムの概要構成例を示す模式図である。 図1の投票券情報提供サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 図2の投票券情報提供サーバの投票数データベースの一例を示す模式図である。 賭式毎の還元率の一例を示す模式図である。 図1の主催者サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の端末装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の投票券情報提供システムの動作例を示すフローチャートである。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。 ユーザに通知する情報の一例を示す模式図である。 還元金額と控除金額との関連を示す模式図である。 賭式毎の還元金額と控除金額との関連を示す模式図である。 賭式毎の還元金額と控除金額との関連を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、投票券情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.投票券情報提供システムの構成および機能概要]
まず、本発明の一実施形態に係る投票券情報提供システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る投票券情報提供システム1の概要構成例を示す模式図である。
図1に示すように、投票券情報提供システム1は、競馬、競輪、競艇等の公営競技における投票券に関する情報を提供する投票券情報提供サーバ10(投票券情報提供装置の一例)と、公営競技を主催または運営し、投票券を発行する主催者側の主催者サーバ20と、投票券情報提供サーバ10からの情報の提供を受けて、ユーザが競技(レース)に対して投票券の購入を行うための端末装置30(投票券情報提供装置の一例)と、を備えている。
投票券情報提供サーバ10と、主催者サーバ20と、端末装置30とは、ネットワーク3により接続され、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)により、データの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク3は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、および、ゲートウェイ等により構築されている。なお、投票券情報提供サーバ10と、主催者サーバ20とは、セキュリティ向上のため専用回線で接続されていてもよい。
投票券情報提供サーバ10は、主催元が発表するレースのオッズや、レース場の状態や、レースに出場する馬や自転車やボート等の競争体の情報や、レースの結果等の情報を主催者サーバより受信する。また、投票券情報提供サーバ10は、端末装置30におけるユーザの投票券の購入を支援する情報を端末装置30に出力する。また、投票券情報提供サーバ10は、投票券の購入の受付や、各端末装置30に対して的中した投票券に対する払い戻し等の処理を行う。このように、投票券情報提供サーバ10は、競馬サイト等の公営競技のサイトを運営のためのサーバである。
ここで、オッズとは配当率(賭金に対する倍率)であり、レース開始前に概算オッズとして逐次発表されるものと、投票券発売締切以降に確定オッズ(最終的に確定した最終オッズ)として発表されるものとがある。また、投票券の投票券種別(投票法の種類、いわゆる賭式)毎、レースに出場する競争体のうち1以上の競争体を指定する買い目(競争体の競争体番号により構成される買い目)毎にオッズがある。すなわち、賭式と買い目とに対応した投票券毎にオッズがある。なお、レースの競争体には、馬の騎手や、自転車やボートを操縦する選手を含めてもよい。
また、投票券の賭式の一例として、1着になると予想される競争体を指定する単勝、1着および2着になると予想される競争体を順番通りに指定する馬単等の競争体番号連勝単式、1着、2着、3着になると予想される競争体を順番通りに指定する3連単、1着から3着、または、1着から2着に入ると予想される競争体を1つ指定する複勝、1着から2着に入ると予想される競争体を2つ指定する馬連等の普通競争体番号連勝複式、1着から2着に入ると予想される競争体が入っている枠を指定する枠連、1着から3着に入ると予想される競争体を2つ指定するワイド、1着から3着に入ると予想される競争体を3つ指定する3連複等が挙げられる。
また、買い目として、単勝の場合、1着と予想される競争体の番号、馬単の場合、1着および2着になると予想される競争体の番号、3連単の場合、1着、2着、3着になると予想される競争体の番号、馬連の場合、2つの指定された競争体番号の組み、枠連の場合、2つの指定された枠番号(枠の中に入る競争体の競争体番号が対応している)の組み、ワイドの場合、2つの指定された競争体番号の組み、3連複の場合、3つの指定された競争体番号の組み、連勝の場合、1つの指定された競争体番号が挙げられる。
主催者サーバ20は、投票券情報提供サーバ10や、レース場や投票券発売所に設置された端末装置等に対して、投票券の発行処理をしたり、発行された投票券に基づきオッズを集計して発表処理したりする。
ユーザの端末装置30は、複数存在し、投票券を購入するための情報を表示し、購入する投票券に関する情報を投票券情報提供サーバ10に送信する。また、ユーザの端末装置30は、投票券の情報を、画像や音で通知する。
[2.各サーバの構成および機能]
(2.1 投票券情報提供サーバ10の構成および機能)
次に、投票券情報提供サーバ10の構成および機能について、図2から図4を用いて説明する。
図2は、投票券情報提供サーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。図3は、投票券情報提供サーバ10の投票数データベースの一例を示す模式図である。図4は、賭式毎の還元率の一例を示す模式図である。
図2に示すように、コンピュータとして機能する投票券情報提供サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11(レコメンド情報出力手段の一例、投票数情報取得手段の一例)は、ネットワーク3に接続して主催者サーバ20と端末装置30等との通信状態を制御し、さらに、ローカルエリアネットワークに接続して、ローカルエリアネットワーク上の他のサーバとデータの送受信を行う。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムや、ユーザに提供するレースに関する情報を提示するためのウェブページの画面データ等を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワーク3を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置(図示せず)を介して読み込まれるようにしてもよい。
また、記憶部12には、各競技場で開催されるレースに関するレース情報等を、主催者サーバ20から受信して記憶するレース情報データベース12a(以下「レース情報DB12a」とする。)と、主催者サーバ20で集計された、レース毎の賭式および買い目に対する投票数を記憶する投票数データベース12b(以下「投票数DB12b」とする。)と、ユーザから投票券購入のための資金の入金情報を端末装置30から受け付けて記憶する(以下「口座DB12c」とする。)と、会員に関する情報を記憶する会員データベース12d(以下「会員DB12d」とする。)等が構築されている。
レース情報DB12a(記憶手段の一例)には、主催者サーバ20から取得したオッズ情報、レースの結果等のレース情報が、各競技場で開催されるレースを特定するレースIDに関連付けられ記憶される。
ここで、レース情報の一例として、レース開始前の概算オッズ情報の他に、競技場名、競技場の天候、馬場がダート、芝であるといった競技場の種類等のレース条件、開催されるレース名、レースに出場する馬の名前、年齢、体重や、自転車やボートの種類等の競争体の状態(馬の騎手や、自転車やボートの選手等の名前、年齢、体重等も含む)等が挙げられる。さらに、レース情報として投票券の発売が終了した場合の最終オッズの情報や、レースが終了して順位が確定した場合のレースの順位、1着と2着とのタイム差等も挙げられる。
さらに、レース情報DB12aには、投票券種別毎および競争体パターン毎のオッズ情報が、レースIDに関連付けられ記憶される。
投票数DB12bには、図3に示すように、主催者サーバ20から取得した、レースIDに関連付けられて賭式および買い目毎に投票数が記憶されている。なお、買い目の欄に記載されるデータには、賭式が馬単で、1着になると予想される競争体の競争体番号”1”、2着になると予想される競争体の競争体番号”2”の場合、”1-2”となる。また、賭式が馬連で、1着および2着になると予想される競争体の競争体番号の組み(競争体の競争体番号”1”と競争体番号”2”との組み)も、”1-2”とする。
口座DB12cには、ユーザが投票券を購入するための資金が入金され、その金額がユーザIDに関連付けられ記憶される。例えば、ユーザは、レースが開催される日に購入する投票券の予算を決めて、投票券を買う前にインターネット上の銀行等から、端末装置30によって予算分の金額を口座DB12cに振り込みをする。また、投票券が的中した場合、口座DB12cには払戻金が入金される。また、ユーザが投票券を購入すると、口座DB12cにおけるユーザの残高から購入の金額が差し引かれる。さらに、口座DB12cには、ユーザによる銀行等からの入金と、払戻金による入金との累計である累計入金額が記憶される。
会員DB12dには、会員登録されたユーザ(競馬サイトの利用者)のユーザID、名称、住所、電話番号、メールアドレス、職業、趣味、購買履歴、ユーザの関心があるテーマやジャンル等のユーザ情報が登録されている。また、会員DB12dには、ユーザが端末装置30から競馬サイトにログインする際に必要な、ユーザID、ログインID、および、パスワードが登録されている。ここで、ログインIDおよびパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用されるログイン情報である。
また、記憶部12には、図4に示すように、賭式毎に、基準となる還元率(公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値の一例)、すなわち、投票券の売上総額に対して、投票券の購入者に払い戻される総額の割合が記憶される。なお、還元率は、レースの賭式毎にそれぞれの範囲があり、レース結果によって、最終的に確定する。基準となる還元率は、還元率の範囲内のいずれかの値に設定される。
また、記憶部12は、競馬サイトからの情報を端末装置30に表示させるために、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述されたウェブページのファイル等が記憶されている。
入出力インターフェース部13は、通信部11および記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行う。
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。システム制御部14は、CPU14aがROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券情報提供のための処理等を行う。
(2.2 主催者サーバ20の構成および機能)
次に、主催者サーバ20の構成および機能について、図5を用いて説明する。
図5は、主催者サーバ20の概要構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、主催者サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース部23と、システム制御部24と、を備え、システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。なお、主催者サーバ20の構成および機能は、投票券情報提供サーバ10の構成および機能とほぼ同じであるので、投票券情報提供サーバ10の各構成や各機能において、異なるところを中心に説明する。
通信部21は、ネットワーク3やローカルエリアネットワーク等を通して、端末装置30や投票券情報提供サーバ10等と通信状態を制御等するようになっている。
記憶部22には、レースに関する情報等が記憶されている。
システム制御部24は、CPU24a、ROM24b、RAM24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、ROM24bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、投票券情報提供サーバ10にオッズ情報を送信する処理等を行う。
(2.3 端末装置30の構成および機能)
次に、端末装置30の構成および機能について、図6を用いて説明する。
図6は、端末装置30の概要構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、コンピュータとして機能する端末装置30は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やPDA等の携帯端末であり、通信部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、入出力インターフェース部35と、システム制御部36とを備えている。そして、システム制御部36と入出力インターフェース部35とは、システムバス37を介して接続されている。
通信部31(投票数情報取得手段の一例)は、ネットワーク3を通して、投票券情報提供サーバ10等と通信を制御する。なお、端末装置30が携帯端末装置の場合、ネットワーク3の移動体通信網に接続するために、通信部31は、無線通信機能を有する。
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム、ウェブブラウザのプログラムやウェブブラウザ用ツールバーのプログラム等を記憶する。また、記憶部32は、投票券情報提供サーバ10からの情報を表示したり、投票券の購入を行ったりする専用のアプリケーションソフト(いわゆるアプリ)等を記憶する。
表示部33(レコメンド情報出力手段の一例)は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。表示部33には、競馬サイトのトップページの画面や特定のレースに関する投票券を購入するためのレース情報表のウェブページがウェブブラウザにより表示される。
操作部34は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。ユーザは、操作部34により応答を入力する。なお、表示部33がタッチパネルのようなタッチスイッチ方式の表示パネルの場合、操作部34は、ユーザが接触または近接した表示部33の位置情報を取得する。
入出力インターフェース部35は、通信部31および記憶部32とシステム制御部36とのインターフェースである。
システム制御部36は、例えば、CPU36aと、ROM36bと、RAM36cとを有する。システム制御部36は、CPU36aが、ROM36bや、RAM36cや、記憶部32に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、システム制御部36は、ウェブブラウザのプログラムを実行しウェブブラウザとして機能する。
[3.投票券情報提供システムの動作]
次に、本発明の1実施形態に係る投票券情報提供システム1の動作について図7から図14を用い説明する。
図7は、投票券情報提供システム1の動作例を示すフローチャートである。図8から図13は、賭式における買い目毎の投票数の一例を示す模式図である。図14は、ユーザに通知する情報の一例を示す模式図である。
図7に示すように、投票券情報提供システム1は、投票券のレースの投票券受付締め切られたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、投票券情報提供サーバ10は、投票券のレース番号のレースに関して、受付が締め切られたか否かを判定する。例えば、投票券の受付締め切りは、予め定められたレースが開始される時刻の所定時刻前、主催者サーバ20から投票券の受付締切の情報を受信した場合等が挙げられる。この所定時間は、例えば、ユーザの投票券購入に要する時間を考慮して設定される。
投票券の受付が締め切られた場合(ステップS1;YES)、投票券情報提供システム1は、処理を終了する。
投票券の受付が締め切られてない場合(ステップS1;NO)、投票券情報提供システム1は、賭式の買い目毎の投票数の情報を取得する(ステップS2)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、主催者サーバ20からレース情報として、賭式の買い目毎の投票数の情報を取得する。なお、投票券情報提供サーバ10は、主催者サーバ20から受信して投票数DB12bに記憶されているレース情報を取得してもよい。
図8および図9に示すように、投票券情報提供サーバ10は、競争体の数が5で、賭式が”ワイド”の場合、レース毎に、全ての買い目”1-2”、”1-3”、”1-4”、”1-5”、”2-3”、”2-4”、”2-5”、”3-4”、”3-5”、”4-5”の投票数の情報を取得する。
図10に示すように、投票券情報提供サーバ10は、競争体の数が5で、賭式が”単勝”の場合、レース毎に、全ての買い目”1”、”2”、”3”、”4”、”5”の投票数の情報を取得する。
図11に示すように、投票券情報提供サーバ10は、競争体の数が5で、賭式が”複勝”の場合、レース毎に、全ての買い目”1”、”2”、”3”、”4”、”5”の投票数の情報を取得する。
図12に示すように、投票券情報提供サーバ10は、競争体の数が5で、賭式が”馬連”の場合、レース毎に、全ての買い目”1-2”、”1-3”、”1-4”、”1-5”、”2-3”、”2-4”、”2-5”、”3-4”、”3-5”、”4-5”の投票数の情報を取得する。
図13に示すように、投票券情報提供サーバ10は、競争体の数が5で、賭式が”馬単”の場合、レース毎に、全ての買い目”1-2”、”1-3”、”1-4”、”1-5”、”2-1”、”2-3”、”2-4”、”2-5”、”3-1”、”3-2”、”3-4”、”3-5”、”4-1”、”4-2”、”4-3”、”4-5”、”5-1”、”5-2”、”5-3”、”5-4”の投票数の情報を取得する。
このように、投票券情報提供サーバ10は、前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得手段の一例として機能する。
ここで、レース情報の生成について説明する。
投票券情報提供サーバ10は、所定時間間隔で、他のユーザを含めた各端末装置30から受け付けた投票券購入情報を、レース、賭式、および、買い目毎に集計して、サマリーデータを生成する。投票券情報提供サーバ10は、生成したサマリーデータを、主催者サーバ20に送信する。
なお、投票券情報提供サーバ10は、所定時間間隔に限らず、不規則な間隔で、主催者サーバ20にサマリーデータを送信してもよいし、主催者サーバ20からの要求に応じて、サマリーデータを主催者サーバ20に送信してもよい。また、サマリーデータは、例えば、各ユーザの名義に対応するユーザIDを通常含まれず、レース、賭式、および、買い目毎に、投票数が集計されたデータである。
主催者サーバ20は、投票券情報提供サーバ10からのサマリーデータや投票券売り場からのデータ等に基づき、各レースにおける賭式および買い目毎の投票数を集計してオッズを計算する。また、主催者サーバ20は、レース場の状態の情報を取得する。主催者サーバ20は、計算されたオッズや、取得したレース場の状態の情報等からレース情報を生成する。
なお、主催者サーバ20のシステム制御部24は、所定時間間隔に限らず、不規則な間隔で、レース情報を投票券情報提供サーバ10に送信してもよいし、投票券情報提供サーバ10からの要求に応じて、レース情報を投票券情報提供サーバ10に送信してもよい。また、主催者サーバ20のシステム制御部24は、オッズが更新される度に、オッズ情報を投票券情報提供サーバ10に送信してもよい。
次に、投票券情報提供システム1は、賭式毎の最大投票数の買い目を特定する(ステップS3)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、賭式毎の最大投票数の買い目を特定する。
例えば、図8および図9に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数の買い目”2-3”を特定する。図10および図11に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数の買い目”2”を特定する。図12に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数の買い目”2-3”を特定する。図13に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数の買い目”2-5”を特定する。
次に、投票券情報提供システム1は、最大投票数と特定した買い目と関連して的中する買い目を特定する(ステップS4)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、最大投票数と特定した買い目と関連して的中する買い目を特定する。
例えば、賭式”ワイド”の場合、1着から3着に入ると予想される競争体を2つ指定するので、最大投票数の買い目”2-3”の場合、競争体番号”2”の競争体と競争体番号”3”の競争体とが、1着から3着に入る着順パターンが関連した的中する買い目となる。すなわち、競争体番号”1”の競争体も1着から3着に入る場合の買い目”1-2”および買い目”1-3”と、競争体番号”4”の競争体も1着から3着に入る場合の買い目”2-4”および買い目”3-4”と、競争体番号”5”の競争体も1着から3着に入る場合の買い目”2-5”および買い目”3-5”と、が最大投票数と特定した買い目と関連して的中する買い目となる。
さらに、投票券情報提供サーバ10は、これらの中で、関連して的中する買い目の合計の投票数が高い買い目を特定してもよい。
なお、賭式”単勝”、賭式”馬連”、賭式”馬単”等のように、的中する買い目が1つしかない場合、関連して的中する買い目はないので、投票券情報提供サーバ10は、ステップS4の処理を省いてもよい。
次に、投票券情報提供システム1は、各賭式の集中度を算出する(ステップS5)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、あるレースにおいて、最大投票数と特定した買い目の投票数と関連して的中する買い目の投票数とを加算した投票数)を、賭式に対する全投票数(全買い目の投票数の合計)で割った、各賭式の集中度を算出する。
ここで、集中度は、最大投票数と特定した買い目および関連して的中する買い目に、どのくらい投票数が集中しているかを示す度合いである。的中した場合は、集中度は、主催者が投票券の購入者に払い戻される還元率となる。
また、賭式”単勝”、賭式”馬連”、賭式”馬単”等のように、的中する買い目が1つしかない場合、関連して的中する買い目はないので、関連して的中する買い目の投票数はゼロであり、これらの賭式の集中度は、最大投票数と特定した買い目の投票数を、賭式に対する全投票数で割った値となる。
例えば、図8に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2-3”の投票数”5,000”と、関連して的中する買い目”1-2”の投票数”2,000”と、関連して的中する買い目”1-3”の投票数”2,000”との合計”9,000”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度90%を算出する。
図9に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2-3”の投票数”2,600”と、関連して的中する買い目”2-4”の投票数”2,500”と、関連して的中する買い目”3-4”の投票数”2,450”との合計”7,550”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度75.5%を算出する。
図10に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2”の投票数”8,100”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度81%を算出する。
図11に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2”の投票数”5,000”と、関連して的中する買い目”1”の投票数”3,500”との合計”8,500”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度85%を算出する。
図12に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2-3”の投票数”4,500”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度45%を算出する。
図13に示すような場合、投票券情報提供サーバ10は、最大投票数と特定した買い目”2-5”の投票数”800”を、全投票数”10,000”で割り算し、集中度8%を算出する。
なお、賭式”ワイド”および賭式”複勝”のように、関連して的中する買い目の組み合せが複数ある場合、投票券情報提供サーバ10は、各組み合せ集中度を算出し、最大の集中度となる関連して的中する買い目との組合せを採用してもよい。
次に、投票券情報提供システム1は、いずれかの賭式で集中度が閾値以上か否かを判定する(ステップS6)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、記憶部12のデータベースを参照して、いずれかの賭式で集中度が、各賭式の基準となる還元率(予め定められた基準値の一例)以上か否かを判定する。
例えば、賭式”ワイド”の基準となる還元率を75%とすると、図8に示すような場合、集中度90%で、図9に示すような場合、集中度75.5%で、いずれも、基準となる還元率を超える。なお、図9は、還元率に近い集中度の例である。
賭式”単勝”の基準となる還元率を75%とすると、図10に示すような場合、集中度81%で、基準となる還元率を超える。
賭式”複勝”の基準となる還元率を70%とすると、図11に示すような場合、集中度85.5%で、基準となる還元率を超える。
賭式”馬連”の基準となる還元率を75%とすると、図12に示すような場合、集中度45%で、基準となる還元率を超えない。
賭式”馬単”の基準となる還元率を75%とすると、図13に示すような場合、集中度8%で、基準となる還元率を超えない。
このように、投票券情報提供サーバ10は、前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段の一例として機能する。また、投票券情報提供サーバ10は、少なくとも前記投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度を、前記レースの賭式毎に算出する集中度算出手段の一例として機能する。また、投票券情報提供サーバ10は、前記集中度に基づき、前記基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段の一例として機能する。
なお、予め定められた基準値は、基準となる還元率より低くしてもよいし、還元率の範囲外でもよい。基準値を低めに設定することにより、控除率に割り込まないように、事前に防止できる。また、公営競技における他のレースの投票数の情報に基づいて、基準値が設定されてもよい。他の多くのレースにおいて全ての賭式で基準値を大きく下回る場合、全体として主催者側の控除率を確保できるならば、基準値を上げてもよい。
いずれかの賭式で集中度が閾値以上でない場合(ステップS6;YES)、投票券情報提供システム1は、ステップS1の処理に戻る。
いずれかの賭式で集中度が閾値以上である場合(ステップS6;YES)、投票券情報提供システム1は、集中度が閾値以上でない賭式に対して集中度に応じたポイントを算出する(ステップS7)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、同じレースにおいて、集中度が閾値以上でない賭式のうち、集中度が低いほど、ユーザに付与するポイントを多くしたポイントを算出する。なお、集中度とポイントの関係は、所定の関係式や予め定められたテーブル等に基づき決める。
次に、投票券情報提供システム1は、レコメンド情報を出力する(ステップS8)。具体的には、投票券情報提供サーバ10が、図14に示すように、レース毎に、集中度が閾値以上でない賭式に対して付与するポイントのポイント情報を表示したレコメンド情報を生成する。投票券情報提供サーバ10が、生成されたレコメンド情報を各端末装置30に送信する。なお、投票券情報提供サーバ10が、会員DB12dで関連付けられたメールアドレス宛に、レコメンド情報を、メール通知として送信してもよい。
図14に示すように、各端末装置30は、受信したレコメンド情報を表示部33に表示する。ユーザがレコメンドされたレースの賭式の投票券を購入した場合、ポイントがユーザに付与される。会員DB12dで関連付けられたメールアドレス宛に、メールとして送信した場合、メールの画面として、レコメンド情報が、表示部33に表示される。
このように、投票券情報提供サーバ10は、前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段の一例として機能する。
投票券情報提供システム1は、レコメンド情報を出力して、一連の処理を終了する。なお、ステップS8の処理の後、ステップS1の処理に戻ってもよい。この場合、投票券情報提供システム1は、投票券の受付締め切られるまで、最新オッズ情報に基づいて、ステップS5において集中度を算出し、最新の集中度に応じたポイントを算出してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下にならない賭式を、投票券を購入するユーザにレコメンドすることにより、受取額がなるべく基準値以下にならないように、すなわち、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにすることができる。また、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下にならない賭式を、ユーザにレコメンドすることにより、特定の賭式へのさらに集中しないようにすることがきる。
また、特定の賭式へのさらに集中しないようにすることがきるので、いわゆる元返しでオッズが1.0となったときに特定の賭式のみ払戻のためのオッズを主催者側で1.1等に増やして設定する場合や、主催者側がポイントを付与にために支払う額がある場合でも、主催者側の損失をなるべく減らすようにすることができる。
図15に示すように、特定の競争体に人気があまり集中していない通常の場合、売上金額40に対する還元金額41の割合である還元率があまり高くなく、売上金額40に対する控除金額42の割合である控除率があまり低くならない。従って、主催者側に残る控除金額42が、運営費50より多くなる。
一方、極端に人気のある競争体でレースが決着した場合、売上金額40に対する還元金額41の割合である還元率が高くなり、売上金額40に対する控除金額42の割合である控除率が低くなる。従って、主催者側に残る控除金額42が、運営費50より小さくなるケースが発生することがあり、主催者側の赤字となってしまう可能性があった。
ここで、説明を簡略化するために、賭式は、"馬単”と”ワイド”の2種類だけとする。
図16に示すように、賭式”ワイド”のある特定の買い目に人気が集中しているとすると、賭式”ワイド”の売上金額43が多くなる。このまま投票券の受付が締め切られ、人気が集中した買い目が的中すると、賭式”ワイド”の還元金額44が多くなり、賭式”ワイド”の控除金額45が少なくなり、賭式”ワイド”の還元率が高くなる。すなわち、賭式”ワイド”の集中度が閾値以上の賭式となる。
一方、集中度が閾値以上でない賭式”馬単”の売上金額46(賭式”馬単”の還元金額47と賭式”馬単”の控除金額48とから構成)が、賭式”ワイド”の売上金額43に比べ少なくなる。
図16に示すように、主催者側は、賭式”ワイド”の控除金額45と賭式”馬単”の控除金額48との合計を取得するが、運営費50より少なり、赤字額49が発生することがある。なお、運営費50は、レースを開催する開催費51(定額)と、投票券販売額合計に比例するポイント費52(例えば、ポイント原資、税金)とから構成される。
しかし、ステップS8のように、集中度が閾値以上でない賭式”馬単”に対して付与するポイントを表示したレコメンド情報を、投票券情報提供サーバ10が端末装置30に表示部33に表示させ、ユーザがレコメンドされたレースの賭式”馬単”の投票券を購入した場合、図17に示すように、ポイントを獲得しようと、賭式”馬単”の売上金額46が増加する可能性が高くなる。
図17に示すように、賭式”馬単”の売上金額46が増加し、賭式”馬単”の控除金額48も増加する。図17に示すように、ポイント費52が増加しても、賭式”馬単”の控除金額48がより増加するので、集中していない賭式へ誘導する前に比べて、少なくとも赤字額49が減少する。
また、少なくとも投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度を、レースの賭式毎に算出し、集中度に基づき、基準値以下である賭式を特定する場合、集中度により、的確に各賭式の集中度合いを把握して、受取額がなるべく基準値以下にならないように、すなわち、主催者側の控除率をなるべく確保できるようにすることが的確にできる。
また、レコメンド情報が、投票券を購入するユーザに付与するポイントのポイント情報である場合、ポイントにより、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
また、特定された賭式と異なる賭式において、公営競技のレースの履歴に基づき、当該賭式毎にポイントを変更した場合、過去のレースの賭式の状態に応じたポイントを付与することにより、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に有効に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
また、特定された賭式と異なる賭式において、少なくとも投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度に基づき、当該賭式毎にポイントを変更した場合、集中度に応じてポイントが設定されるため、例えば、集中度が解消できるように、主催者側が受け取ると予想される受取額が基準値以下でない賭式に有効に誘導し、受取額がなるべく基準値以下にならないようにすることができる。
また、基準値は、公営競技における他のレースの投票数の情報に基づいて設定される場合、公営競技のレース全体において、特定の賭式に投票券が集中しないように、的確に制御できる。
なお、ステップS1からS8までの処理を、アプリケーションソフトにより端末装置30が行ってもよい。
ステップS1において、端末装置30が、投票券情報提供サーバ10から投票券の受付締め切られたか否かの情報を取得して、判定を行う。
ステップS2において、端末装置30が、投票券情報提供サーバ10から、賭式の買い目毎の投票数の情報を取得する。
ステップS3において、端末装置30が、賭式毎の最大投票数の買い目を特定する。
ステップS4のように、端末装置30が、最大投票数と特定した買い目と関連して的中する買い目を特定する。
ステップS5のように、端末装置30が、各賭式の集中度を算出する。
ステップS6のように、端末装置30が、いずれかの賭式で集中度が閾値以上か否かを判定する。
ステップS7のように、端末装置30が、集中度が閾値以上でない賭式に対して集中度に応じたポイントを算出する。
ステップS8のように、端末装置30が、ポイントを表示したレコメンド情報を生成し、レコメンド情報を表示部33に表示する。
投票券情報提供サーバ10による一連の処理を、端末装置30が行っても、同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1:投票券情報提供システム
10:投票券情報提供サーバ(投票券情報提供装置)
12a: レース情報DB
12b: 投票数DB
20:主催者サーバ
30:端末装置(投票券情報提供装置)

Claims (8)

  1. 公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置において、
    前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得手段と、
    前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段と、
    前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段と、
    を備えることを特徴とする投票券情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の投票券情報提供装置において、
    少なくとも前記投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度を、前記レースの賭式毎に算出する集中度算出手段を更に備え、
    前記賭式特定手段が、前記集中度に基づき、前記基準値以下である賭式を特定することを特徴とする投票券情報提供装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の投票券情報提供装置において、
    前記レコメンド情報が、投票券を購入するユーザに付与するポイントのポイント情報であることを特徴とする投票券情報提供装置。
  4. 請求項3に記載の投票券情報提供装置において、
    前記レコメンド情報出力手段が、前記特定された賭式と異なる賭式において、前記公営競技のレースの履歴に基づき、当該賭式毎に前記ポイントを変更した前記ポイント情報を出力することを特徴とする投票券情報提供装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の投票券情報提供装置において、
    前記レコメンド情報出力手段が、前記特定された賭式と異なる賭式において、少なくとも前記投票数が最大の買い目を含む当該投票数が最大の買い目が的中した場合に関連する買い目の合計投票数を当該関連する買い目の賭式に対する投票数で割った投票集中度に基づき、当該賭式毎に前記ポイントを変更した前記ポイント情報を出力することを特徴とする投票券情報提供装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の投票券情報提供装置において、
    前記基準値は、前記公営競技における他のレースの投票数の情報に基づいて設定されることを特徴とする投票券情報提供装置。
  7. 公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置の投票券情報提供方法において、
    前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得ステップと、
    前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定ステップと、
    前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力ステップと、
    を含むことを特徴とする投票券情報提供方法。
  8. 公営競技の投票券に関する情報を提供する投票券情報提供装置用プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記公営競技のレースが始まる前に、当該レースの投票券の各賭式における各買い目に対する投票数の情報を取得する投票数情報取得手段、
    前記レースの賭式毎に、前記投票数が最大の買い目が的中した場合に前記公営競技の主催者が受け取ると予想される受取額が予め定められた基準値以下である賭式を特定する賭式特定手段、および、
    前記公営競技のレースが始まる前に、前記特定された賭式と異なる賭式をレコメンドするためのレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段として機能させることを特徴とする投票券情報提供装置用プログラム。
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