JP5848213B2 - 鞍乗型車両の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の燃料噴射装置に係り、特に、スロットル操作に応じた加速補正を迅速に行うことができる鞍乗型車両の燃料噴射装置に関する。
従来から、エンジン回転数およびスロットル開度に基づいて燃料噴射量を決定するようにした内燃機関の燃料噴射装置が知られている。
特許文献1には、クランクシャフトの回転状態を検知するクランクパルサロータが出力するクランクパルスの割込みタイミングでスロットル開度を検知し、予め定められている噴射量マップに沿った基本噴射量で同期噴射を行うと共に、スロットル開度の時間変化分が所定値以上の場合には、加速の要求があると判断して、基本噴射量に加えて加速補正量を非同期噴射するようにした内燃機関の燃料噴射装置が開示されている。
特許第4046718号公報
ところで、自動二輪車に代表される鞍乗型車両でコーナリング走行する場合には、コーナー進入の前段階で、ブレーキ操作、シフトダウン操作およびスロットル開度の閉操作によってエンジントルクを低減しながら車体を傾斜(バンク)させて旋回走行を行い、コーナーの立ち上がりでは、スロットル開度を開操作してエンジントルクを増加させながら車体姿勢をバンク状態から起立状態に変更し、続いてシフトアップ操作と共に加速するといった走行形態がとられ、車体の姿勢変化が四輪車に対して大きいという特徴があるため、スロットル操作に対する迅速なレスポンスが望まれる。
また、自動二輪車においては、ツーリング時等において、四輪車にない加速感を味わいたいという要望が多く、スロットルの開操作に対する迅速なレスポンスが望まれる。
しかしながら、部品点数削減のためにカムシャフトの回転状態を検知するカムパルスロータを廃止する場合には、クランクパルサロータでエンジンの行程判別を行う必要があるため、クランクパルサロータには、略等間隔で配置された突起部のほかに所定間隔の歯欠部が形成されることとなる。このとき、特許文献1のように、クランクパルス割込でスロットル開度を検知して噴射量を演算する構成では、歯欠部が通過している間のスロットル操作を検知できず、この過渡領域で迅速なレスポンスを得ることが難しいという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、クランクパルスによる内燃機関の行程従来と同様に部品点数を削減しつつもユーザの加速要求を迅速に反映することができる鞍乗型車両における燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、乗員の操作に連動するスロットル開度(TH)を検知するスロットル開度検知手段(154)と、クランク軸(12)に設けられると共に、等間隔に配設された被検知歯(29)および歯欠部(24)を有するクランクパルサロータ(20)と、前記被検知歯(29)の通過状態に応じたクランクパルス(PCP)を発生するパルス発生器(22)と、前記クランクパルスを検知することによりエンジン(12)の回転数を検知するエンジン回転数検知手段(152)と、前記エンジン(12)の吸入通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段(131)と、前記エンジン回転数および前記スロットル開度(TH)に基づいて基本噴射量を算出する基本噴射量算出手段(160)と、前記スロットル開度(TH)の変化量(ΔTH)に基づいて、前記基本噴射量に追加噴射量を重畳する追加噴射量算出手段(170)と、前記エンジン回転数およびスロットル開度(TH)に基づいて前記基本噴射量の演算時期(FICAL)を決定する演算時期決定手段(161)とを備えた鞍乗型車両の燃料噴射制御装置において、前記スロットル開度を読み込むタイミングを設定するスロットル開度読み込みタイミング設定部(162)を具備し、前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置にある場合に、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)の開始をトリガとして、前記基本噴射量の算出に用いる前記スロットル開度(TH)を検知するように構成されている点に第1の特徴がある。
また、前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置以外の位置にある場合には、前記クランクパルス(PCP)に応じたクランクパルス割込みにより前記スロットル開度(TH)を検知する点に第2の特徴がある。
また、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)は、前記エンジン(12)の吸気行程中に設定される前記追加噴射量の演算時期(TIADJ)より前で、かつ前記追加噴射量の演算時期(TIADJ)の開始時までに前記基本噴射量の噴射が完了する範囲内に設定される点に第3の特徴がある。
また、前記追加噴射量算出手段(170)は、前記スロットル開度(TH)の変化量(ΔTH)が大きくなるほど追加噴射量を大きくする点に第4の特徴がある。
さらに、前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記エンジン(12)が少なくとも2つの気筒を有する場合に、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置にある気筒に対しては前記基本噴射量の演算時期(FICAL)の開始をトリガとしてスロットル開度(TH)を検知し、一方、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置以外の位置にある気筒に対しては前記クランクパルサ(PCP)に応じたクランクパルス割込みによりスロットル開度(TH)を検知する点に第5の特徴がある。
第1の特徴によれば、スロットル開度を読み込むタイミングを設定するスロットル開度読み込みタイミング設定部を具備し、スロットル開度読み込みタイミング設定部は、基本噴射量の演算時期が歯欠部に対応する位置にある場合に、基本噴射量の演算時期の開始をトリガとして、基本噴射量の算出に用いるスロットル開度を検知するように構成されているので、歯欠位置に基本噴射量の演算タイミングがある場合でも最新のスロットル開度を検知することが可能となり、部品点数の増加等を招くことがなく、運転者による加速要求を迅速に反映することができるという効果を奏する。
第2の特徴によれば、スロットル開度読み込みタイミング設定部は、基本噴射量の演算時期が歯欠部に対応する位置以外の位置にある場合には、クランクパルスに応じたクランクパルス割込みによりスロットル開度を検知するので、FICALが歯欠部以外にある場合には、確実な入力信号が得られるクランクパルスの入力をトリガとしてスロットル開度を検知することとなり、演算タイミングがいかなる状況になろうとも迅速に加速要求を反映することができる。
第3の特徴によれば、基本噴射量の演算時期は、エンジンの吸気行程中に設定される追加噴射量の演算時期より前で、かつ追加噴射量の演算時期の開始時までに基本噴射量の噴射が完了する範囲内に設定されるので、エンジンの運転状態に合わせて適切なタイミングで演算時期を算出することができる。
第4の特徴によれば、追加噴射量算出手段は、スロットル開度の変化量が大きくなるほど追加噴射量を大きくするので、スロットル開度の変化量に応じて加速補正量を多くなり、運転者による加速要求をより迅速に反映することができる。
第5の特徴によれば、スロットル開度読み込みタイミング設定部は、エンジンが少なくとも2つの気筒を有する場合に、基本噴射量の演算時期が歯欠部に対応する位置にある気筒に対しては基本噴射量の演算時期の開始をトリガとしてスロットル開度を検知し、一方、基本噴射量の演算時期が歯欠部に対応する位置以外の位置にある気筒に対してはクランクパルサに応じたクランクパルス割込みによりスロットル開度を検知するので、複数気筒のエンジンにおいて、基本噴射量の演算時期とクランクパルサの歯欠位置との位置関係が気筒毎に異なる場合であっても、気筒毎に適切なスロットル開度の検知が可能となる。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置を適用した自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車のハンドルまわりの斜視図である。 燃料噴射制御装置を含むシステム全体の構成を示すブロック図である。 燃料噴射制御装置(ECU)の構成を示すブロック図である。 燃料噴射制御装置の動作の流れを示すタイムチャートである。 クランクパルスとスロットル開度検知タイミングとの関係を示すグラフである。 歯欠位置でスロットル開度の変化があった場合の空燃比への影響を示すグラフである(本実施形態)。 歯欠位置でFICALが起動する場合のTHおよびΔTHの算出方法を示すグラフである。 本実施形態に係る基本噴射量算出処理の手順を示すフローチャートである。 歯欠位置でスロットル開度の変化があった場合の空燃比への影響を示すグラフである(従来例)。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置を適用した自動二輪車10の右側面図である。自動二輪車1は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に懸架される内燃機関としてのエンジン12と、車体フレーム11の前端のヘッドパイプ21に回動可能に取り付けられる前輪操舵部14と、車体フレーム11のピボットフレーム23に揺動自在に取り付けられる後輪懸架部26と、エンジン12の上方で車体フレーム11に取り付けられる燃料タンク31とを備える。燃料タンク31の後方にはシート32が配設されている。
前輪操舵部14は、操舵軸としてのステムシャフト15と、このステムシャフト15の上部に取り付けられる操向ハンドル19と、ステムシャフト15から下方に延びる左右一対のフロントフォーク16と、フロントフォーク16の下端に車幅方向に渡される前輪車軸17と、この前輪車軸17に回転自在に取り付けられる前輪18とからなる。
一方、後輪懸架部26は、ピボットフレーム23を車幅方向に貫通するピボット軸25と、このピボット軸25に軸支されるスイングアーム26と、スイングアーム26の後端に渡される後輪車軸27と、この後輪車軸27に取り付けられる後輪28と、スイングアーム26を車体フレーム11に吊り下げるクッションユニット(不図示)からなる。
車体フレーム11の前部は、ヘッドライト33が装着された樹脂製のフロントカウル41で覆われている。また、燃料タンク31の下方からエンジン12の下方にかけておよびシート32の下方前部はミッドカウル42で覆われており、このミッドカウル42に連続してシート32の下方後部はリヤカウル43で覆われている。
フロントフォーク16には、前輪18の泥をよけるフロントフェンダ45が取り付けられ、リヤカウル43の後端部には、後輪28の泥をよけるリヤフェンダ46が取り付けられている。ピボットプレート23の後部には、運転者が足を置く車幅方向に一対のステップ47が取り付けられ、その後方には、後部座席の同乗者が足を置く同乗者用ステップ48が、ステー49を介して車体に取り付けられている。
エンジン12は、クランク軸が車幅方向に指向する4サイクル2気筒形式とされ、クランクケース51と、このクランクケース51から車両斜め前上方に延びるシリンダ部52とを含む。シリンダ部52の後壁53には、燃料噴射装置やスロットルバルブが内装された吸気装置60が取り付けられており、シリンダ部52の前壁54には、排気装置90の排気管91が接続されている。
排気装置90は、エンジン12から延びる排気管91と、排気管91の途中に介在されて排気ガスを浄化する触媒室92と、触媒室92の後端に接続される消音器93とからなる。消音器93は、同乗者用ステップ48のステー49に吊り下げられている。触媒室92は、金属製の保護部材101で覆われており、消音器93の前部は、金属製の化粧カバー102で覆われている。
図2は、自動二輪車10のハンドルまわりの斜視図である。左右のフロントフォーク16は、トップブリッジ66によって左右が連結されており、操向ハンドル19は、トップブリッジ66を貫通したフロントフォーク16の上部に固定されている。フロントフォーク16の上端部には、トップキャップ16aが取り付けられている。トップブリッジ66の車幅方向中央には、ステムシャフト15のロックナット15aが取り付けられている。
操向ハンドル19の車体前方には、防風スクリーン61を有するフロントカウル41が取り付けられており、フロントカウル41の表面側に左右一対のバックミラー62が取り付けられている。防風スクリーン61とトップブリッジ66との間には、速度計、回転計、距離計、警告灯類を含むメータ装置63が配設されている。メータ装置63の車幅方向左側端部には、表示切替や距離計のリセット等を行う操作スイッチ63aが設けられている。トップブリッジ66の上部には、GPS衛星を用いて画面に表示された地図による道案内を行うナビゲーション装置64が取り付けられている。
右側の操向ハンドル19には、乗員が操作するスロットル操作子としてのハンドルグリップ69、前輪ブレーキレバー70、油圧マスタシリンダのリザーブタンク68および右側ハンドルスイッチ80が取り付けられている。右側ハンドルスイッチ80には、エンジンストップスイッチ72、ハザードランプスイッチ73およびエンジンスタータスイッチ74が設けられている。
左側の操向ハンドル19には、ハンドルグリップ69、クラッチレバー71、ナビゲーションシステム64の操作スイッチ67および左側ハンドルスイッチ80が取り付けられている。左側ハンドルスイッチには、光軸切替スイッチ75、ホーンスイッチ76およびウインカスイッチ77が取り付けられている。ハンドルグリップ69とハンドルスイッチ80との間には、グリップヒータの操作スイッチ78が取り付けられている。
トップブリッジ66の車体後方には、給油キャップ79を有する燃料タンク31が配設されている。フロントフォーク16の車幅方向外側のフロントカウル41には、左右一対の前側ウインカ装置65が取り付けられている。
図3は、本実施形態に係る燃料噴射制御装置150を含むシステム全体の構成を示すブロック図である。燃料噴射制御装置150は、エンジン制御装置としてのECUと一体に構成されており、以下では、燃料噴射制御装置およびECUの語を同義で使うこともある。ECU150には、車体の傾斜角を検知するバンクアングルセンサ119、エンジンへの吸気圧力を検知する吸気圧センサ120、スロットルグリップ69(図2参照)の操作に連動するスロットルバルブの開度を検知するスロットル開度センサ121、外気温度センサ122、エンジン冷却水の温度を検知する水温センサ123、排気ガス中の酸素濃度を検知する酸素センサ124、イグニッションキーの認証を行うイモビライザ125、潤滑油経路の圧力低下時に警告灯を作動させるオイルプレッシャスイッチ126、エンジン12のクランク軸に設けられたクランクパルサロータ20の回転状態を検知するパルス発生器22が接続されている。ECU150は、各センサ情報に基づいて、燃料噴射手段(燃料噴射装置)としてのインジェクタ131や点火装置135,136を駆動する。
ECU150は、車載バッテリ118の電力で駆動する。車載バッテリ118の下流側には、レギュレータレクチファイヤ117、イグニッションスイッチ116、スタータスイッチ74、スタータモータ129およびスタータモータリレー128が接続されている。インジェクタ131の上流側には、エンジンストップスイッチ72が設けられている。
さらに、ECU150には、触媒装置132、ラジエータの電動ファン133、燃料ポンプ134、アイドリング運転時の吸気量を調整するアイドルエアコントロールバルブ111、情報通信用のKラインコネクタ112、速度計や回転計を含むメータユニット63が接続されている。Kラインコネクタ112には、前後輪の車輪速センサ113,114からの情報に基づいてブレーキ圧の減圧を行うABS制御装置110が接続されており、メータユニット63には、エンジン出力軸の回転速度を検知する車速センサ115が接続されている。
図4は、燃料噴射制御装置(ECU)150の構成を示すブロック図である。エンジン12のクランクシャフト12aには、その1回転毎に、歯欠部(歯欠位置)24を挟んで13個の突起部29が設けられたクランクパルサロータ20が取り付けられており、これに近接してパルス発生器22が設けられている。13個の突起部29は22.5度間隔で配置され、歯欠部24の角度は90度とされている。パルス発生器22によって発生されたクランクパルスは、ECU150の位相検知部151に入力される。
位相検知部151は、クランクパルスに基づいてクランクシャフト12aの位相を検知する。エンジン回転数検知部152は、クランク軸の位相情報およびタイマ158で計測された時間情報に基づいて、エンジン回転数(エンジン回転速度)Neを検知する。
ステージ割当部153は、クランクシャフト12aの1回転をクランクパルスの出力タイミングで13分割し、クランクシャフトの各位相に「0」〜「13」のステージカウント(360度ステージ)を割り当てる。エンジン12の行程判別が完了すると、クランクシャフトの1サイクル(720度)の各位相に「0」〜「25」の絶対ステージ(720度ステージ)を割り当てる。
スロットル開度検知部154は、スロットル開度センサ121の検知信号に基づいてスロットル開度を検知する。ΔTH検知部155は、スロットル開度およびタイマ158による時間情報に基づいてスロットル開度の変化量ΔTHを検知する。さらに、TH作動方向検知部156は、スロットル開度センサ121の検知信号に基づいてスロットルの開閉方向を検知する。
燃料噴射装置131は、ECU150内の燃料噴射装置制御部157からの制御信号によって駆動される。燃料噴射装置制御部157は、基本噴射量算出部160および追加噴射量算出部170からの出力信号に基づいて燃料噴射装置131の制御信号を決定する。
基本噴射量算出部160は、スロットル開度センサ121で検知されるスロットル開度およびエンジン回転数検知部152で検知されるエンジン回転数を、基本噴射用マップ163に適用することで、基本噴射時の基本噴射量を算出する。
これに対し、追加噴射量算出部170は、スロットル開度およびエンジン回転数を追加噴射量マップ172に適用することで、基本噴射に続いて実行される追加噴射時の追加噴射量を算出する。この追加噴射は、急加速等でスロットル開度に所定の変化が生じた際の補正量となる。
基本噴射量算出部160には、演算時期決定手段としてのFICAL実行タイミング設定部161、スロットル開度読み込みタイミング設定部162および基本噴射量マップ163が含まれる。FICAL実行タイミング設定部161は、エンジン回転数Neおよびスロットル開度の情報に基づいて、基本噴射量を算出するためのFICAL処理の実行タイミングを設定する。
そして、スロットル読み込みタイミング設定部162は、FICALの実行タイミングに応じて、スロットル開度の読み込み処理を、クランクパルスの検知タイミングで行う(クランクパルス割込み)か、または、時間で規定されるFICALの実行タイミングで行う(FICAL割込み)かを決定する。本実施形態に係る燃料噴射制御装置150は、このスロットル開度読み込みタイミング設定部162を設けることで、特定の運転状態でスロットルを急開した場合の反応遅れを防ぐようにした点に特徴がある。その詳細は後述する。
一方、追加噴射量算出部170には、TIADJ実行タイミング設定部171および追加噴射量マップ172が含まれる。TIADJ実行タイミング設定部171は、エンジン回転数Ne、スロットル開度THおよびスロットル開度の変化量ΔTHの情報に基づいて、追加燃料噴射量を算出するためのTIADJ処理の実行タイミングを設定する。追加噴射量マップ172は、スロットル開度THおよび変化量ΔTHが大きくなるほど追加噴射量を大きくするように設定されている。
図5は、燃料噴射制御装置1の動作の流れを示すタイムチャートである。最上段のクランクアングルは、所定角度からのクランク軸12aの回転角度を示す。クランクアングルの欄には、各気筒の圧縮上死点(TDC)およびバルブオーバーラップトップ(OLT)の位置を示しており、その下には、パルス発生器22が検知したクランクパルスを示している。
クランクパルスの下段には、クランクパルスに対応する絶対ステージ(行程判別が確定した後の720度ステージ)を示している。また、INJ(インジェクション)噴射タイミングの段には、第1気筒(♯1)および第2気筒(♯2)のそれぞれに対して、歯欠部を4分割すると共に1サイクルをすべて等間隔ステージで示した相対ステージ「0」〜「24」を示している。この相対ステージの欄には、基本噴射量算出ステージ(以下、単にFICALと示すこともある)と、追加噴射量算出ステージ(以下、単にTIADJと示すこともある)の実行タイミングをそれぞれ示している。
本実施形態では、FICALの実行ステージの次のステージから、基本噴射量の噴射が実行されるように設定されている。この噴射量は、燃料噴射弁131の通電オンを継続する時間によって設定することができる。一方、急加速等によって燃料の要求量が急激に高まる場合には、FICALの後のTIADJにおいて追加噴射量を算出し、これを噴射することで加速補正が可能に構成されている。
FICALおよびTIADJの実行タイミングは、燃料霧化の最適化が図られるよう、エンジン回転数およびスロットル開度に応じて数ステージの範囲で前後調整される。この図では、TIADJが所定の幅(6ステージ分)を有しているが、これは、噴射した燃料が同一サイクル中に燃焼室に吸入できる範囲としてTIADJの移動可能範囲を示すものである。同様に、FICALもエンジンの運転状態に応じて数ステージ(例えば、2〜3ステージ)分の調整可能幅を有するが、この図の例では、第1,2気筒共に第14ステージに設定された状態を示している。
このとき、第1気筒のFICALは、絶対ステージの「7」に対応する位置となる一方、第2気筒のFICALは、絶対ステージの「13」に対応する位置となる。すなわち、第2気筒のFICALが、クランクパルサロータ20の歯欠部24に対応した位置(歯欠位置)に入ることとなる。
通常、スロットル開度検知部154(図4参照)によるスロットル開度の検知処理は、確実な入力信号が得られるクランクパルスの入力をトリガとして、クランクパルス毎に実行される(クランクパルス割込み)。これに対し、FICALの実行タイミングは、噴射開始タイミングの急激な変化を避けるため、1サイクル前の運転状態から予想される時間割込みによって設定される。これにより、エンジン12が複数気筒である場合には、FICALが歯欠位置に入ってしまうことがあり、かつ歯欠位置の範囲内で前後に移動することも発生する。このとき、スロットル開度の検知処理をクランクパルス割込みで実行する設定のままでは、歯欠位置でスロットル開度が変化しても、この変化を検知できないこととなる。
図6は、クランクパルスとスロットル開度検知タイミングとの関係を示すグラフである。前記したように、時間割込みによってFICALの実行タイミングを設定しつつ、クランクパルス割込みによってスロットル開度の検知処理を行う設定の場合は、歯欠位置でFICALが起動した場合に、歯欠位置にある間はスロットル開度が検知できないため、このFICALに最新のスロットル開度情報が反映できないこととなる。
すなわち、図5に示した例では、第2気筒の相対ステージ「14」で起動するFICALによって基本燃料噴射量を算出する際に、これに適用可能なスロットル開度情報が相対ステージ「12」以前の古いものとなり、歯欠位置に入った後にスロットルが急開されたとしても、この開度変化は無視されてしまう。図6を併せて参照すると、歯欠位置への突入と同時に「実際のスロットル開度」が破線で示すように増加した場合であっても、この増加分はFCALに反映されず、基本噴射量に「不足分」の影響が残ってしまう。この影響は、FICALに続くTIADJでの追加噴射量算出時にも考慮されない(スロットル開度の変化が検知されないので考慮できない)ため、次のサイクルで一時的に混合気が薄くなり、エンジン出力が低下する「リーンスパイク現象」が発生する可能性が生じる。
そこで、本実施形態に係る燃料噴射制御装置150では、スロットル開度読み込みタイミング設定部162によって、通常時にはクランクパルス割込みでスロットル開度読み込みを行うものの、FICALが歯欠位置で起動する場合には、FICALの起動をトリガとしてスロットル開度を読み込むように設定することで、歯欠位置でスロットル開度が変化した場合でも、この変化をFICALに反映できるようにした点に特徴がある。
図7,10は、歯欠位置でスロットル開度の変化があった場合の空燃比への影響を示すグラフである。図7は、FICALの起動に伴ってスロットル開度読み込みを実行した本実施形態の場合を示し、図10は、スロットル開度の読み込みをクランクパルス割込みでのみ行う従来例の場合を示している。
両グラフにおいては、最上段から、燃料噴射装置131の駆動信号(INJ)、酸素センサ(空燃比センサ)124の出力信号(LAF)、スロットル開度センサ121の出力信号(TH)、クランクパルス(PCP)、排気バルブの開期間(EX)、吸気バルブの開期間(IN)をそれぞれ示している。
燃料噴射装置131の駆動信号(INJ)は、下方に凸の通電オンの間は一定圧力で噴射を継続し、通電をオフすることで噴射を停止するように設定された燃料噴射装置131の動作タイミングを示している。また、スロットル開度センサの出力信号(TH)は、スロットル開度の増加に伴って出力が増すように設定されている。
図10の従来例では、歯欠位置でのスロットル急開の影響により、次のサイクルにおいて、一時的に空燃比が薄くなるリーンスパイク現象が生じている。このリーンスパイクが生じると、乗員が意図しないエンジン出力の一時的低下が発生する可能性がある。これに対し、図7に示す本実施形態の例では、歯欠位置でのスロットル急開が空燃比に与える影響が最小限に抑えられ、安定した空燃比を得ることができる。
なお、図7に示すように、FICALは、エンジン12の吸気行程中に設定されるTIADJより前の位置に設定されている。加えて、FICALは、該FICALで算出された基本噴射量の噴射がTIADJの開始時までに完了する位置に設定されている。これは、噴射された燃料がスムーズに気筒内に吸入されるように予め実験等で得られたデータに基づいてFICALの設定範囲が定められているためである。これにより、エンジンの運転状態に合わせて適切なタイミングで演算時期を算出することができ、また、基本噴射量および追加噴射量の噴射指令が重複することも避けられる。
図8は、歯欠位置でFICALが起動する場合のスロットル開度THおよびスロットル開度の変化量ΔTHの算出方法を示すグラフである。歯欠位置でFICALが起動する場合、燃料噴射制御装置150は、FICALの起動に伴って検知・演算された、スロットル開度TH、変化量ΔTHおよびスロットル作動方向(開閉方向)をFICALにおける基本噴射量の算出時のパラメータとする。
変化量ΔTHは、FICALの起動をトリガとして検知したスロットル開度TH(Tb)と、エンジン回転数に応じて1,2,4,8回転前の歯欠位置の直前クランクパルスで検知されたスロットル開度TH(Ta)とを用いて算出される。具体的には、ΔTH={|TH(Tb)−TH(Ta)|÷(A+B)}×20msの演算式によって算出される。このとき、Aは、現在の歯欠位置の直前のクランクパルスからFICALまでの時間、Bは、1,2,4,8回転前の歯欠位置の直前のクランクパルスから現在の歯欠位置の直前のクランクパルスまでの時間とする。
なお、クランクパルス割込みで変化量ΔTHが算出される場合は、クランクパルス割込み毎に前回値との比較により変化量ΔTHを算出して、隣り合うFICAL間でピークホールドが実行されている。そして、上記したFICAL割込みで算出された変化量ΔTHが、このピークホールドされていた変化量ΔTHより大きい場合には、新たに算出された変化量ΔTHが基本噴射量の算出に用いられる(逆に、小さい場合には、ピークホールド値を用いて算出する)。
なお、人間のスロットル操作速度は最大で6Hz(周期約167ms)とされるのに対し、歯欠位置の通過にかかる最大時間は、エンジン回転数Neが1000rpmのとき約16msである。このため、歯欠位置でのスロットル開度THの軌跡には充分な線形性があり、FICALに伴う変化量ΔTHが算出されればスロットル開度の変化を反映させた補正が十分に可能といえる。
なお、上記実施形態では、歯欠位置でFICALが起動する場合を示したが、歯欠位置でTIADJが起動する場合には、TIADJの起動をトリガとしてスロットル開度THを検知するように構成することが可能である。
図9は、本実施形態に係る基本噴射量算出処理の手順を示すフローチャートである。ステップS1では、位相検知部151(図4参照)によってクランクパルスの検知が行われ、続くステップS2では、エンジン回転数検知部152によってエンジン回転数Neの検知が行われる。ステップS3では、エンジン回転数Neおよびスロットル開度TH等の情報に基づいてFICAL(基本噴射量実行ステージ)の実行タイミングであるか否かが判定される。この判定は、FICAL実行タイミング設定部161により実行される。ステップS3で肯定判定されるとステップS4に進み、一方、否定判定されるとステップS3の判定に戻る。
ステップS4では、スロットル開度読み込みタイミング設定部162によってクランクパルスが歯欠位置であるか否かが判定される。ステップS4で肯定判定される、すなわち、歯欠位置であると判定されると、ステップS5に進む。ステップS5では、FICAL実行タイミングの時間割込みでスロットル開度THが検知される。続くステップS6では、ΔTH検知部155によって、図8に示した算出手順によるスロットル開度THの変化量ΔTHが算出され、ステップS7では、TH作動方向検知部156によってスロットルの作動方向が検知される。そして、ステップS11では、ステップS5、S6,S7で検知された情報に基づいて基本噴射量が算出されて、一連の制御を終了する。
一方、ステップS4で否定判定される、すなわち、歯欠位置ではないためにクランクパルス割込みが可能な位置であると判定されると、ステップS8に進んでクランクパルス割込みによってスロットル開度THが検知される。続くステップS9では、直前のクランクパルス割込みで検知されたスロットル開度との比較によって変化量ΔTHが算出され、ステップS10でスロットルの作動方向が検知された後、ステップS11においてこれらの値に基づいて基本噴射量が算出され、一連の制御を終了する。
上記したように、本発明に係る鞍乗型車両の燃料噴射制御装置によれば、基本噴射量の演算タイミング(FICAL)がクランクパルスの歯欠部24に対応した位置にある場合には、FICALの開始をトリガとして基本噴射量の算出に用いるスロットル開度THを検知するので、歯欠位置でFICALが起動する場合でも最新のスロットル開度を検知することが可能となり、部品点数の増加等を招くことがなく、運転者による加速要求を迅速に反映することができる。一方、FICALが歯欠部24に対応した位置以外の位置にある場合には、クランクパルスに応じたクランクパルス割込みによりスロットル開度THを検知するので、通常時には、確実な入力信号が得られるクランクパルスの入力をトリガとしてスロットル開度が検知されることとなり、演算タイミングがいかなる状況になろうとも迅速に加速要求を反映することが可能となる。
なお、エンジンの気筒数や形式、クランクパルサロータの形状や構成、クランクパルスの波形、吸排気バルブの開閉タイミング、インジェクタの本数や構成、ECU(燃料噴射制御装置)内の構成等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る燃料噴射制御装置は、自動二輪車に限られず、三/四輪車等の各種鞍乗型エンジン車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車、12…エンジン、20…クランクパルサロータ、24…歯欠部(歯欠位置)、29…突起部、121…スロットル開度センサ、131…燃料噴射装置(インジェクタ)、150…燃料噴射制御装置(ECU)、152…エンジン回転数検知部、153…ステージ割当部、151…位相検知部、154…スロットル開度検知部、155…ΔTH検知部、156…TH作動方向検知部、157…燃料噴射装置制御部、158…タイマ、160…基本噴射量算出部、161…FICAL実行タイミング設定部、162…スロットル開度読み込みタイミング設定部、163…基本噴射量マップ、170…追加噴射量算出部、171…TIADJ実行タイミング設定部、172…追加噴射量マップ、FICAL…基本噴射量の演算時期、TIADJ…追加噴射量の演算時期

Claims (4)

  1. 乗員の操作に連動するスロットル開度(TH)を検知するスロットル開度検知手段(154)と、クランク軸(12)に設けられると共に、等間隔に配設された被検知歯(29)および歯欠部(24)を有するクランクパルサロータ(20)と、前記被検知歯(29)の通過状態に応じたクランクパルス(PCP)を発生するパルス発生器(22)と、前記クランクパルスを検知することによりエンジン(12)の回転数を検知するエンジン回転数検知手段(152)と、前記エンジン(12)の吸入通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段(131)と、前記エンジン回転数および前記スロットル開度(TH)に基づいて基本噴射量を算出する基本噴射量算出手段(160)と、前記スロットル開度(TH)の変化量(ΔTH)に基づいて、前記基本噴射量に追加補正量を重畳する追加噴射量算出手段(170)と、前記エンジン回転数およびスロットル開度(TH)に基づいて前記基本噴射量の演算時期(FICAL)を決定する演算時期決定手段(161)とを備えた鞍乗型車両の燃料噴射制御装置において、
    前記スロットル開度を読み込むタイミングを設定するスロットル開度読み込みタイミング設定部(162)を具備し、
    前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置にある場合に、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)の開始をトリガとして、前記基本噴射量の算出に用いる前記スロットル開度(TH)を検知するように構成されており、
    前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記エンジン(12)が少なくとも2つの気筒を有する場合に、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置にある気筒に対しては前記基本噴射量の演算時期(FICAL)の開始をトリガとしてスロットル開度(TH)を検知し、一方、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置以外の位置にある気筒に対しては前記クランクパルス(PCP)に応じたクランクパルス割込みによりスロットル開度(TH)を検知することを特徴とする鞍乗型車両の燃料噴射制御装置。
  2. 前記スロットル開度読み込みタイミング設定部(162)は、前記基本噴射量の演算時期(FICAL)が前記歯欠部(24)に対応する位置以外の位置にある場合には、前記クランクパルス(PCP)に応じたクランクパルス割込みにより前記スロットル開度(TH)を検知することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の燃料噴射制御装置。
  3. 前記基本噴射量の演算時期(FICAL)は、前記エンジン(12)の吸気行程中に設定される前記追加噴射量の演算時期(TIADJ)より前で、かつ前記追加噴射量の演算時期(TIADJ)の開始時までに前記基本噴射量の噴射が完了する範囲内に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の燃料噴射制御装置。
  4. 前記追加噴射量算出手段(170)は、前記スロットル開度(TH)の変化量(ΔTH)が大きくなるほど追加噴射量を大きくすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両の燃料噴射制御装置。
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