JP5843388B2 - 注入システム - Google Patents
注入システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5843388B2 JP5843388B2 JP2011228358A JP2011228358A JP5843388B2 JP 5843388 B2 JP5843388 B2 JP 5843388B2 JP 2011228358 A JP2011228358 A JP 2011228358A JP 2011228358 A JP2011228358 A JP 2011228358A JP 5843388 B2 JP5843388 B2 JP 5843388B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slurry
- heating
- injection
- cement
- heating device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Description
[1]セメント系水硬性組成物を含有してなる水性スラリーを一剤型のセメント系注入 材にして注入する注入システムであって、少なくとも(A)スラリーの貯蔵器又は混練器と(B)スラリー圧送用ポンプと(C)スラリー排出管と、スラリー圧送用ポンプとスラリー排出管とのスラリー輸送経路中に、該経路を輸送される水性スラリーを加熱前のスラリー温度から少なくとも10℃高い温度まで昇温加熱する1個又は2個以上の(D)加熱装置、を具備した注入設備からなり、前記(A)スラリーの貯蔵器又は混練器から、ポル トランドセメントと凝結遅延剤を含むセメント系水硬性組成物を含有し、20℃における 注水時点から凝結始発までの時間が15分以上120分以下に相当する水性スラリーが供 給され、前記(B)スラリー圧送用ポンプによってこの水性スラリーが圧送され、前記( D)加熱装置によって圧送中の水性スラリーが加熱されて前記(C)スラリー排出管に最 も近い位置での加熱によるスラリーの加熱直後から凝結始発までの時間を前記注水時点か らの凝結始発までの時間の1/3〜1/15に短縮せしめ、このスラリーが前記(C)ス ラリー排出管から注入されることを特徴とする注入システム。
[2](D)加熱装置が2個以上からなり、前記2個以上の加熱装置は、(B)スラリ ー圧送用ポンプと(C)スラリー排出管とのスラリー輸送経路中に直列に配され、(A) スラリーの貯蔵器又は混練器から供給される水性スラリーを、スラリー排出管により近い 位置に配される加熱装置ほど高いスラリー温度になるよう加熱することを特徴とする前記 [1]の注入システム。
[3]セメント系水硬性組成物が、さらに、速硬化剤を含有する前記[1]又は[2] の注入システム。
[4](C)スラリー排出管がスラリー注入管である前記[1]〜[3]何れかの注入システム。
[5]加熱装置のスラリー流入口とスラリー吐出口にそれぞれ(E)温度センサーが配設されることを特徴とする前記[1]〜[4]何れかの注入システム。
[6](D)加熱装置が、内部をスラリー流体が通流する発熱体兼用の筒状容器と、該筒状容器の外側に巻回配置された電磁誘導加熱用誘導コイルと、該筒状容器と電磁誘導加熱用誘導コイルとの間に介在する筒状耐熱材とを具備する前記[1]〜[5]何れかの注入システム。
[7](D)加熱装置が、内部をスラリー流体が通流する発熱体兼用の筒状容器と、前記筒状容器の外側に巻回配置された電磁誘導加熱用誘導コイルと、該筒状容器と電磁誘導加熱用誘導コイルとの間に介在する筒状耐熱材とを具備し、該誘導コイルが管内部を冷却媒体が通流する中空管構造である前記[1]〜[6]何れかの注入システム。
[8]加熱装置内の加熱域に通流する水性スラリーの流速が10〜200cm/秒とする前記[1]〜[7]何れかの注入システム。
表1で表される配合の水硬性組成物の水性スラリーを作製した。但し、水性スラリー作製においてセメントを含む粉末状原料への注水は、後述する実施例及び比較例で使用した混練器中で行った。作製した水性スラリーの注水時点から凝結始発までの時間(以下、可使時間と称す。)は、JIS R5201「セメントの物理試験方法」に規定されたビガーシーによる試験結果から求めた。
それぞれ水性スラリーが通流可能な実施例1で用いたものと同一の1台(又は1個)の撹拌方式の混練器(市販品)、液体圧送用のポンプ(市販品)、流量計(市販品)、注入管及び2個の実施例1と同一の様式・構造・能力の同じ加熱装置と2組(計4個)の温度センサーを、図4で模式的に表した配列となるよう内径約19mmの樹脂製ホース(サクションホース及び注入ホース)を介して連結配置した。次いで、前記実施例1と同様の表1で表される3種類の20℃の水性スラリーをそれぞれ作製し、圧送用ポンプで各スラリーを流量計設置箇所での流速が36cm/秒となるよう圧送した。圧送中に直列に配した2個の加熱装置を用い、20℃の水性スラリーを加熱装置1によりその吐出部でのスラリー温度が表3に記した温度となるよう加熱した。次いで、加熱装置1で加熱昇温されたスラリーを加熱装置1から約20m離れた加熱装置2に圧送し、加熱装置2によりその吐出部でのスラリー温度が表3に記した温度になるよう加熱した。加熱装置2で加熱した直後の水性スラリーの凝結始発までの時間を実施例1と同様の測定方法で求めた。その値を表3に記す。さらに加熱装置2で前記温度に加熱した水性スラリーを、加熱装置2から3m離れた地点に設置された珪砂4号を締め固めた面積1m2で高さ1.5mからなる模擬地盤に注入し、注入から24時間経過後の模擬地盤の圧縮強度をJIS A1216「土の一軸圧縮試験方法」に準じた方法で測定した。この結果も表3に記す。また、注入試験後に、約20℃の洗浄水を流速約36cm/秒で加熱することなく3分間通流させた。その後、流量計設置箇所に隣接するスラリー輸送管を解体し、スラリー成分が輸送管内壁に付着固結しているかを目視で調べた。その結果も表3に表す。
Claims (8)
- セメント系水硬性組成物を含有してなる水性スラリーを一剤型のセメント系注入材にして注入する注入システムであって、少なくとも(A)スラリーの貯蔵器又は混練器と(B)スラリー圧送用ポンプと(C)スラリー排出管と、スラリー圧送用ポンプとスラリー排出管とのスラリー輸送経路中に、該経路を輸送される水性スラリーを加熱前のスラリー温度から少なくとも10℃高い温度まで昇温加熱する1個又は2個以上の(D)加熱装置、を 具備した注入設備からなり、前記(A)スラリーの貯蔵器又は混練器から、ポルトランド セメントと凝結遅延剤を含むセメント系水硬性組成物を含有し、20℃における注水時点 から凝結始発までの時間が15分以上120分以下に相当する水性スラリーが供給され、 前記(B)スラリー圧送用ポンプによってこの水性スラリーが圧送され、前記(D)加熱 装置によって圧送中の水性スラリーが加熱されて前記(C)スラリー排出管に最も近い位 置での加熱によるスラリーの加熱直後から凝結始発までの時間を前記注水時点からの凝結 始発までの時間の1/3〜1/15に短縮せしめ、このスラリーが前記(C)スラリー排 出管から注入されることを特徴とする注入システム。
- (D)加熱装置が2個以上からなり、前記2個以上の加熱装置は、(B)スラリー圧送用 ポンプと(C)スラリー排出管とのスラリー輸送経路中に直列に配され、(A)スラリー の貯蔵器又は混練器から供給される水性スラリーを、スラリー排出管により近い位置に配 される加熱装置ほど高いスラリー温度になるよう加熱することを特徴とする請求項1記載 の注入システム。
- セメント系水硬性組成物が、さらに、速硬化剤を含有する請求項1又は2記載の注入シス テム。
- (C)スラリー排出管がスラリー注入管である請求項1〜3記載の注入システム。
- 加熱装置のスラリー流入口とスラリー吐出口にそれぞれ(E)温度センサーが配設されることを特徴とする請求項1〜4何れか記載の注入システム。
- (D)加熱装置が、内部をスラリー流体が通流する発熱体兼用の筒状容器と、該筒状容器の外側に巻回配置された電磁誘導加熱用誘導コイルと、該筒状容器と電磁誘導加熱用誘導コイルとの間に介在する筒状耐熱材とを具備する請求項1〜5何れか記載の注入システム。
- (D)加熱装置が、内部をスラリー流体が通流する発熱体兼用の筒状容器と、前記筒状容器の外側に巻回配置された電磁誘導加熱用誘導コイルと、該筒状容器と電磁誘導加熱用誘導コイルとの間に介在する筒状耐熱材とを具備し、該誘導コイルが管内部を冷却媒体が通流する中空管構造である請求項1〜6何れか記載の注入システム。
- 加熱装置内の加熱域に通流する水性スラリーの流速が10〜200cm/秒とする請求項1〜7何れか記載の注入システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011228358A JP5843388B2 (ja) | 2010-10-29 | 2011-10-17 | 注入システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010244798 | 2010-10-29 | ||
JP2010244798 | 2010-10-29 | ||
JP2011228358A JP5843388B2 (ja) | 2010-10-29 | 2011-10-17 | 注入システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012107492A JP2012107492A (ja) | 2012-06-07 |
JP5843388B2 true JP5843388B2 (ja) | 2016-01-13 |
Family
ID=46493368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011228358A Expired - Fee Related JP5843388B2 (ja) | 2010-10-29 | 2011-10-17 | 注入システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5843388B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015124503A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 太平洋マテリアル株式会社 | 注入方法 |
KR101807942B1 (ko) | 2016-03-15 | 2017-12-12 | 현대건설주식회사 | 온도제어가 되는 슬립폼을 갖는 인양 시스템, 및 인양방법 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53118815A (en) * | 1977-03-25 | 1978-10-17 | Toa Gurauto Kougiyou Kk | Method of injecting chemical liquid |
JP2001203069A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-27 | Hitachi Hometec Ltd | 電磁誘導加熱装置 |
JP3763514B2 (ja) * | 2000-11-01 | 2006-04-05 | 積水ハウス株式会社 | 地盤改良工法 |
JP3685125B2 (ja) * | 2001-11-26 | 2005-08-17 | 松下電工株式会社 | プリプレグの製造方法 |
JP4036725B2 (ja) * | 2002-10-25 | 2008-01-23 | 第一高周波工業株式会社 | 加熱処理装置 |
JP4602940B2 (ja) * | 2006-06-14 | 2010-12-22 | 富士電機システムズ株式会社 | 誘導加熱式蒸気発生装置 |
-
2011
- 2011-10-17 JP JP2011228358A patent/JP5843388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012107492A (ja) | 2012-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6087494B2 (ja) | ジオポリマー組成物およびその製造方法 | |
JP2015229684A (ja) | 硬化材、硬化材液、土質安定用薬液、該薬液の製造方法、及び地盤安定化工法 | |
JP5843388B2 (ja) | 注入システム | |
JP2009234818A (ja) | 水硬性組成物およびその硬化体 | |
JP6408454B2 (ja) | ジオポリマー組成物およびその製造方法 | |
JP5544980B2 (ja) | 水硬性組成物及びその硬化体 | |
JP5387463B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP6005408B2 (ja) | ジオポリマー組成物の製造方法、構造物の製造方法、および地盤改良方法 | |
JP5959096B2 (ja) | 既設管ライニング用グラウト材粉粒体組成物およびその硬化物および既設管のライニング施工法 | |
JP5697228B2 (ja) | 可塑性グラウト材 | |
JP2010095389A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP2014129675A (ja) | 地山補強方法及び注入システム | |
JP5613020B2 (ja) | 急硬性セメントコンクリートの製造方法 | |
JP5809525B2 (ja) | セメント組成物の製造方法 | |
JP2012046651A (ja) | 注入材及び注入工法 | |
JP5242512B2 (ja) | コンクリート組成物の製造方法とその装置 | |
JP7007040B2 (ja) | 管内張りの裏込め材及び管内張りの裏込め材の施工方法 | |
JP2006282442A (ja) | 速硬性高流動モルタル | |
JP2003119062A (ja) | 裏込材用硬化材及び裏込材 | |
JP2008297140A (ja) | 高流動軽量モルタル | |
JP2019001025A (ja) | フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタル又はセメントペーストの製造方法、及び、製造装置 | |
JP2008064509A (ja) | スラリー施工方法、スラリー試験方法及びスラリー試験器 | |
CN117263718B (zh) | 一种泡沫陶瓷相似材料及其制备方法、生产装置和应用 | |
JP7229024B2 (ja) | セメントスラリーの吐出装置 | |
JP2018044124A (ja) | 注入材、注入材の充填方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150416 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150421 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5843388 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |