JP5687869B2 - 注入材及び注入工法 - Google Patents

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Description

本発明は、各種土木工事におけるトンネル工事、地盤改良工事や土木工事で用いられる地盤注入及び基礎部の補強等の空隙充填に使用する、注入材及び注入工法に関する。
従来、セメントを用いた注入工法では、地盤の補強や止水効果および充填効果を得るため、微粉スラグを主成分とした注入材やセメントとカルシウムアルミネ−ト等を含む急硬材を用いた注入材が用いられている(特許文献1、2、3、4参照)。
しかしながら、微粉スラグを使用した注入材は凝結が非常に遅く、注入したミルクが地下水に流され、または、所定の注入位置から流れて逸脱する場合があった。また、この注入材は、粒子の沈降、すなわち、ブリーディングが多く、ミキサ内および圧送ホース内での沈降が生じ、閉塞等のトラブルが生じることがあった。
カルシウムアルミネートを使用した急硬性の注入材は、セメントミルクと急硬材スラリーを別々に混練りし、注入直前に混合するので、ミキサやポンプが各2台必要であり、施工性が煩雑という課題があった。また、前記した沈降による閉塞等のトラブルが生じることがあった。
施工性を簡便にすべく、セメントと急硬材を混合し同時練りした場合、硬化時間の制御が難しく、ミキサやポンプを固めてしまうトラブルが発生することがあった。また、地盤が細砂、シルト、あるいは粘土の場合は、浸透性が小さく、注入が不可能となる場合や、空隙充填材として使用する場合、ブリーディングによる表面劣化や、屋外での充填では表面に無数の亀裂が発生する場合があった。さらに、注入の際、ポンプ圧送性の向上や、地盤中への浸透性を増す目的で水量を増す場合があるが、その結果、硬化が遅れ、強度が低くなることがあった。
微粒子セメント、微粒子スラグ、アルミノケイ酸カルシウム、石膏、凝結調整剤、及び減水剤を含有する注入材が提案されている(特許文献5参照)。しかしながら、凝結調整剤、及び減水剤の使用は、硬化時間の制御の難しさや、ブリーディング率が増加する場合があった。
特開平6−33057号公報 特公昭57−10058号公報 特開2004−149685号公報 特開2006−016543号公報 特開2002−88364号公報
本発明者は、上記課題を解決すべく種々検討した結果、特定の材料を使用することにより、混練り後にセメントミルクに可塑性を生じ、従来、問題の多かったブリーディング、すなわち、粒子の沈降を無くすことが可能となり、1ショット方式での注入を可能となるという知見を得て本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)セメント、高炉水砕スラグ、再乳化型粉末樹脂、合成ゴムラテックスや樹脂エマルジョンであるセメント用ポリマー、アルミノケイ酸カルシウムガラス、石膏、並びに含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩を以下の割合で含有してなる注入材。
(A)セメントと高炉水砕スラグの割合が、セメント20〜80質量部に対して高炉水砕スラグ80〜20質量部
(B)セメント用ポリマーの使用量が、セメントと高炉水砕スラグの合計100質量部に対して0.5〜7質量部
(C)石膏の使用量が、アルミノケイ酸カルシウムガラス100質量部に対して50〜200質量部
(D)セメントと高炉水砕スラグの合計とアルミノケイ酸カルシウムガラスと石膏の合計の割合が、セメントと高炉水砕スラグの合計95〜99.5質量部に対してアルミノケイ酸カルシウムガラスと石膏の合計5〜0.5質量部
(E)含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩の使用量が、セメント、高炉水砕スラグ、アルミノケイ酸カルシウムガラス、及び石膏の合計100質量部に対して0.05〜1質量部
(2)平均粒子径が20μm以下である(1)の注入材、
(3)消泡剤を混合してなる(1)または(2)の注入材、
(4)セメント、高炉水砕スラグ、再乳化型粉末樹脂、合成ゴムラテックスや樹脂エマルジョンであるセメント用ポリマー、アルミノケイ酸カルシウムガラス、石膏、並びに含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩及び消泡剤を(1)の割合で予め混合し、注入及び充填してなる注入工法、である。
本発明の注入材を用いることにより、ブリーディングが少なく、閉塞等のトラブルを無くし、注入または充填後に可塑性を生じ、不要な逸脱を防ぐ、1ショットでの注入が可能という効果が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するセメントは、普通、早強、及び超早強などの各種ポルトランドセメントであり、平均粒子径20μm以下が好ましい。
なお、本発明の粒子径は、レーザ回折式粒度分布測定装置で測定したものである。
本発明で使用する高炉水砕スラグは、鉄鋼製造の過程で高炉から排出される溶融状態のスラグを水等で急冷してガラス質にし、粉砕して微粉末化したもので、潜在水硬性を有しており、アルカリの刺激作用により硬化する性質を持つものである。これ以外の、例えば、都市ゴミや下水汚泥等を溶融したスラグ、脱燐スラグ、徐冷スラグなども使用することができる。
高炉水砕スラグを含有することで高い注入性と長期強度の発現性が付与される。スラグの粉末度は、好ましくは平均粒子径20μm以下、より好ましくは10μm以下である。20μmを超えると、注入時の浸透性が低下することに加え、短・長期の強度発現性の向上を十分に示さない場合がある。
セメントと高炉水砕スラグの割合は、セメント20〜80質量部に対して高炉水砕スラグ80〜20質量であり、セメント30〜70質量部に対して高炉水砕スラグ70〜30質量部がより好ましい。セメントの使用量が20質量部未満では短期強度が小さい場合があり、80質量部を超えると注入材を懸濁液としたときの粘度が大きくなり、浸透性が低下する場合がある。
本発明のセメント用ポリマーとは、空隙充填においては、硬化体の亀裂防止として耐久性のある地盤改良を可能とする効果を得る。また、施工において、ミキサ、ポンプ、ホース、及び注入管の壁面に、スケールの付着を防ぐものである。
セメント用ポリマー(以下、ポリマーという)としては、水性ポリマーディスバージョン、再乳化形粉末樹脂、水溶性ポリマー、液状ポリマーなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。水性ポリマーディスバージョンとしては、天然ゴムラテックスやアクリルゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)などの合成ゴムラテックスやエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアクリル酸エステル(PAE)などの樹脂エマルジョンなどが挙げられる。ポリマーの形態としては、再乳化型粉末タイプや液体タイプなどがある。
ポリマーの使用量は、セメントと高炉水砕スラグ(以下、主材という)の合計100質量部に対して、固形分換算で0.5〜7質量部が好ましくは、1〜5質量部がより好ましい。0.5質量部未満では、空隙充填においては、硬化体の亀裂防止としての抑制、耐久性のある地盤改良の期待ができ無く、7質量部を超えると、長期の強度発現が落ち、その効果の向上が期待できないばかりか経済的でなくなる。
ポリマーの混合方法は、特に限定されるものではないが、粉体の場合、予め主材と混合、若しくは混練り時に他の材料と同時投入するか、水に懸濁又は溶解すること等が挙げられ、液体の場合は、混練り時に他の材料と同時投入するか、水に混合して使用する方法などがある。
本発明で使用するアルミノケイ酸カルシウム(以下、CASという)は、CaO、Al、及びSiOを含有するものであり、石膏との併用により主として、セメントミルクに可塑性を生じさせ、緩やかな凝結促進およびブリーディング低下、粒子の沈降防止に寄与するものである。
CASの組成は、CaO含有率20〜60質量%、Al含有率20〜70質量%、及びSiO含有率5〜30質量%が好ましく、CaO含有率30〜55質量%、Al含有率30〜60質量%、及びSiO含有率10〜20質量%がより好ましい。この範囲外では短期強度が小さくなる場合がある。
CASは、石灰石等のカルシア原料、アルミナ、ボーキサイト、長石、及び粘土などのアルミナ原料、並びに、ケイ石、ケイ砂、石英、及びケイ藻土などのシリカ原料等を所定の割合で配合した後、ロータリーキルン等で焼成、又
は、電気炉や高周波炉等で溶融することにより製造する。
CASとしては、2CaO・Al・SiOやCaO・Al・2SiOなどの結晶性化合物を使用することも可能であるが、短期強度が大きい点で、溶融物を急冷して得られるガラス質のものが好ましい。
CASの粉末度は、好ましくは平均粒子径20μm以下で、20μmを超えると、セメントミルクの可塑性が低下したり、注入時の浸透性が低下し、短期の強度発現性の向上が不良な場合がある。
本発明で使用する石膏としては、無水石膏、半水石膏、及び二水石膏が挙げられる。さらに、天然石膏や、リン酸副生石膏、排脱石膏、及びフッ酸副生石膏などの化学石膏、または、これらを熱処理して得られる石膏など挙げられる。これらの中では、強度発現性が大きい点で無水石膏が好ましい。
石膏の粉末度は、平均粒子径20μm以下で、20μmを超えると注入時の浸透性が低下する場合がある。
石膏の使用量は、CAS100質量部に対して、50〜200質量部が好ましく、70〜150質量部がより好ましい。50質量部未満では短期強度が小さい場合があり、200質量部を超えるとブリーディングが生じる場合がある。
セメントと高炉水砕スラグ(主材)の合計と、CASと石膏の合計(以下促進材という)の割合は、主材95〜99.5質量部に対して促進材5〜0.5質量部が好ましく、主材97〜99質量部に対して促進材3〜1質量部がより好ましい。促進材が0.5質量部未満ではブリーディング防止効果が無く、凝結が遅くなり、短期強度の発現が不良の場合があり、促進材が5質量部を超えると短時間での硬化が発生し、ミキサやポンプを固めてしまい、浸透性が悪くなる場合がある。
本発明では、さらに、ブリーディングを減じ、可塑性が得られるように、硫酸アルミニウム及び/または炭酸塩(以下、添加剤という)を使用する。
本発明で使用する硫酸アルミニウムとしては、無水物と含水物があるが、本発明ではどちらでも使用できる。硫酸アルミニウム無水物は、空気中の水分により潮解するので、保管場所やセメントに吸着する可能性があり、効果が低減しないように吸水しないようにする必要がある。一方、硫酸アルミニウム含水物は吸水力が弱く、比較的作業性や溶解性もよい。
硫酸アルミニウムは溶解性が高いので、その粒子径は大きな問題では無いが、最大粒子径は1mm以下が好ましい。1mmを越えると溶解性が低下する。
本発明で使用する炭酸塩としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが挙げられ、溶解性などから炭酸ナトリウムが好ましい。
硫酸アルミニウムと炭酸塩の使用量は、硫酸アルミニウム0〜100質量部に対して炭酸塩100〜0質量部、好ましくは、硫酸アルミニウム30〜100質量部に対して炭酸塩70〜0質量部である。
添加剤の使用量は、水比に応じて調整するため特に限定されるものではないが、セメント、高炉水砕スラグ、アルミノケイ酸カルシウムガラス、及び石膏の合計100質量部に対して、0.05〜1質量部、0.1〜0.7質量部がより好ましい。0.05質量部未満ではブリーディング防止や可塑性の確保がしにくい場合があり、1質量部を超えると凝結時間が短くなり、注入に不具合が生ずる場合がある。
本発明では、消泡剤を使用することにより、ポリマーの種類による泡立ちを抑えることが可能となる。
本発明で使用する消泡剤としては、シリコーン系、ノニオン系、アルコール系、脂肪酸、エーテル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ポリエーテル系、及びフッ素系などが挙げられる。
具体的には、シリコーン系は、オイル型若しくはそのオイル型をトルエンなどの溶剤で溶かした溶液型、シリコーンオイルに無機質の微粉末を添加したコンパウンド型、並びに、各種の乳化剤を用いたエマルジョン型などが挙げられ、消泡効果やセメントモルタル物性面からシリコーン系やノニオン系が好ましい。
消泡剤の使用量は、通常、主材100質量部に対して、0.5質量部以下が好ましく、0.05〜0.3質量部がより好ましい。0.5質量部を超えるとセメントミルク中の空気量の低減効果の向上が期待できないばかりか、短期強度や長期強度が低下する場合がある。
消泡剤の混合方法は、コンパウンド型を予め、主材と混合するか、若しくは主材混練り時にセメントミルクに混合する方法いずれでも可能である。
注入材を懸濁液とする場合の水の使用量は、ポンプで圧送できれば特に限定されるものではないが、主材100質量部に対して、80〜300質量部が好ましく、100〜200質量部がより好ましい。80質量部未満では懸濁液の粘度が高くなり、浸透性や充填性が小さくなる場合があり、300質量部を超えるとブリーディングを抑えることが難しく、凝結が極端に遅れ、硬化しない場合がある。
本発明では、地盤中への浸透性を向上させるため、減水剤を使用することが可能である。
減水剤としては、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩系、リグニンスルホン酸系、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物塩系、ポリカルボン酸塩系、及びポリエ−テル系の高性能減水剤が挙げられる。
減水剤の使用量は、注入材100質量部に対して、固形分概算で1質量部以下が好ましい。ただし、減水剤の使用は、ブリーディング過多の原因となるので、使用に際しては、水比の管理や施工法等に注意を払う必要がある。
注入材の練り混ぜ方法や注入・流し込み方法は、特に限定されるものではない。注入管の種類により、単管ロット工法、単管ストレーナー工法、二重管単相工法、二重管複相工法、二重管ダブルパッカ−工法など、現在使用されている工法に適用可能である。
懸濁液を地盤内に注入する方法の違いにより、1ショット方式、1.5ショット方式、2ショット方式に適用可能である。1ショット方式とは、本発明の1材状態の懸濁液を圧送して地盤に注入する方式である。1.5ショット方式は、主材と硬化材をポンプで個別に注入管に送り、注入管の頭部で2材を混合し、混合した懸濁液を注入管の先端から吐出して地盤に注入する方式である。2ショット方式とは、1.5ショット方式と同様に、主材と急硬材をポンプで個別に注入管に送り、注入管の先端から吐出される瞬間に2材を混合する方式である。本発明は、1材状態のゲル化時間を確保でき、ミキサやポンプを固めないので、1ショット方式に適用できる。1ショット方式の場合、ミキサやポンプが1台で済み、施工性が簡便という利点を有する。
注入材の凝結時間は、限定されるものではないが、60分以上が好ましく、60分から180分がより好ましい、60分未満だと、機械のトラブルによる注入管の閉塞や、充填性や注入性が不良となる場合が発生し、180分を超えるとブリーディングが多くなる場合がある。
以下、実験例により本発明を詳細に説明する。
「実験例1」
セメント100質量部に対して高炉水砕スラグ100質量部の割合で配合した主材を99質量部と、CAS100質量部に対して石膏100質量部の割合で配合した促進材を1質量部とからなる注入材100質量部において、主材100質量部に対して、ポリマー2.5質量部と消泡剤0.05質量部とを混合し、さらに、主材と促進材からなる注入材100質量部に対して表1に示す添加剤と、主材100質量部に対して水150質量部を混合し、懸濁液を作製した。
懸濁液を作製後、ブリーディングおよび凝結時間の測定を行った。結果を表1に示した。
<使用材料>
セメント:早強ポルトランドセメント
高炉水砕スラグ:高炉水砕スラグ粉砕品、平均粒子径8μm
CAS:CaO=45質量%、Al=40質量%、及びSiO=15質量%のガラス化率95%、平均粒子径7μm
石膏:天然無水石膏粉砕品、平均粒子径11μm
ポリマー:酢酸ビニル・バーサティック酸ビニル・アクリル共重合体粉末状樹脂、WR46000(ELOTEX社製)
硫酸アルミニウム:市販品、含水物(16水塩)
炭酸ナトリウム:市販品
消泡剤:アデカネートB−115F((株)ADEKA社製)、ノニオン系
水:水道水
<測定方法>
粒子径:レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置、型式LA−920、堀場製作所社製
ブリーディング率:JSCE−F 522「プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリーディン
グ率および膨張率試験方法(ポリエチレン袋法)」に準じ、3時間後に測定。
凝結時間:懸濁液をカップに入れてから、懸濁液を入れたカップを傾けた時点で、懸濁液表面に粘度上
昇による「しわ」が出来る状態までの時間。
Figure 0005687869
表1より、添加剤を混和することによりブリーディング率が抑えられることが分かる。また、凝結時間が調整されることが分かる。
「実験例2」
表2に示すように、主材と促進材の配合割合を変えた注入材を使用し、懸濁液を作製したこと以外は、実験例1と同様に懸濁液を作製し、試験を実施した。結果を表2に示した。
Figure 0005687869
表2より、本願発明の主材と促進材の配合割合において、ブリーディング率が抑えられることが分かる。また、凝結時間が調整されることが分かる。
「実験例3」
表3に示すように、ポリマーの添加量(固形分換算)と消泡剤の使用量を変えたこと以外は、実験例1と同様に懸濁液を作製し、試験を実施した。結果を表3に示す。
<測定方法>
クラック発生時期と量:30×30cmのコンクリート板に厚さ5mmに懸濁液を流し込み、20℃−60%RH恒温恒湿室で養生し、クラックの発生日(打設後の日数)と材齢7日でのクラック本数を観察した。
Figure 0005687869
表3より、本願発明において、クラックの発生日が遅く、クラックの発生本数が少ないことが分かる。
本発明の注入材は、ブリーディングが抑制されるため、沈降による施工時の閉塞等のトラブルが無く、1材状態でのゲル化時間を確保できるので、1ショット方式での注入および流し込みが可能となる。また、コンクリート基礎部等に流し込んだ、本発明品は、表面状態が良好(クラックの発生が少なく)で、基礎部との一体化が可能となり、長期耐久性に優れた効果が得られる。

Claims (4)

  1. セメント、高炉水砕スラグ、再乳化型粉末樹脂、合成ゴムラテックスや樹脂エマルジョンであるセメント用ポリマー、アルミノケイ酸カルシウムガラス、石膏、並びに含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩を以下の割合で含有してなる注入材。
    (A)セメントと高炉水砕スラグの割合が、セメント20〜80質量部に対して高炉水砕スラグ80〜20質量部
    (B)セメント用ポリマーの使用量が、セメントと高炉水砕スラグの合計100質量部に対して0.5〜7質量部
    (C)石膏の使用量が、アルミノケイ酸カルシウムガラス100質量部に対して50〜200質量部
    (D)セメントと高炉水砕スラグの合計とアルミノケイ酸カルシウムガラスと石膏の合計の割合が、セメントと高炉水砕スラグの合計95〜99.5質量部に対してアルミノケイ酸カルシウムガラスと石膏の合計5〜0.5質量部
    (E)含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩の使用量が、セメント、高炉水砕スラグ、アルミノケイ酸カルシウムガラス、及び石膏の合計100質量部に対して0.05〜1質量部
  2. 平均粒子径が20μm以下である請求項1に記載の注入材。
  3. 消泡剤を混合してなる請求項1または2に記載の注入材。
  4. セメント、高炉水砕スラグ、再乳化型粉末樹脂、合成ゴムラテックスや樹脂エマルジョンであるセメント用ポリマー、アルミノケイ酸カルシウムガラス、石膏、並びに含水物である硫酸アルミニウム及び/または炭酸ナトリウムである炭酸塩及び消泡剤を請求項1に記載の割合で予め混合し、注入及び充填してなる注入工法。
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