JP5842716B2 - 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置 - Google Patents

電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5842716B2
JP5842716B2 JP2012083776A JP2012083776A JP5842716B2 JP 5842716 B2 JP5842716 B2 JP 5842716B2 JP 2012083776 A JP2012083776 A JP 2012083776A JP 2012083776 A JP2012083776 A JP 2012083776A JP 5842716 B2 JP5842716 B2 JP 5842716B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
electron beam
aperture
electron
opening angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012083776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013214402A (ja
Inventor
藤田 真
真 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2012083776A priority Critical patent/JP5842716B2/ja
Publication of JP2013214402A publication Critical patent/JP2013214402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5842716B2 publication Critical patent/JP5842716B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、工業分野、医療分野などに用いられる電子ビーム装置に関し、具体的には
EPMA(電子線マイクロアナライザー:electron probe microanalyzer)、マイクロフォーカスX線管、SEM(走査電子顕微鏡:scanning electron microscope)、TEM(透過型電子顕微鏡:transmission electron microscope)、電子ビームリソグラフィなどの電子ビーム応用装置に用いることができる。
SEMやEPMA、マイクロフォーカスX線管など微小電子プローブを利用する電子ビーム応用装置では観察試料(X線ターゲット)上でなるべく大きなビーム電流をできるだけ小さなプローブ径内に集束させることがS/N(信号対ノイズ)比や分解能を上げる上で重要である。図8にショットキー(Schottky)エミッターを用いた電子プローブ形成系のレンズ構成を示す。電子銃ではエミッター11と集束レンズ14の間に引き出し電極12と加速電極13が配置され、エミッター11を挟んで引き出し電極12とは反対側にサプレッサ電極(図示省略)が配置されている。エミッター11からの電子ビームを集束レンズ14で制御し、絞りレンズ15内におかれたアパーチャ15aを使って所望のビーム電流を取り出す。電子ビームはアパーチャ通過後、絞りレンズ15と対物レンズ16を使って試料(ターゲット)17上にフォーカスされ電子プローブを形成する。
与えられたビーム電流においてなるべく小さなプローブを形成する上で重要なことはビーム電流Ibに応じた最適な開き角αoptで試料17上にビームを集束させることである。このことについて式を使って説明する。試料17上で得られる電子ビームのプローブ径は電子源のガウス像径、回折収差、球面収差及び色収差の寄与によって決まる。プローブ径は一般に次の式で与えられる。
ここでCs, Ccは対物レンズの球面、色収差係数、Vext, Vaccは電子銃の引出し、加速電圧、ΔEはビームのエネルギーひろがり、Csg, Ccgは集束レンズの球面、色収差係数、Bは電子ビーム輝度dcoは電子源の直径を表す。λは電子のde Broglie波長である。(1)式は従来から知られていたプローブ径評価式を電子銃部、集束レンズ部の収差を考慮したものに拡張した形式である。電子源に電界放出型エミッターなど電流角密度の低い電子銃を用いる場合には対物レンズ収差のみ考慮したのではプローブ径の評価は不正確になり(1)式を用いることが必須である。
所望のビーム電流Ibが与えられたとき(1)式の各係数が決まるのでプローブ径dを最小にする開き角、すなわち最適開き角αoptが存在し、次の式(2)により表わされる。
電流値に合わせて試料上のビーム開き角を(2)式で与えられる値に調整することが望ましい。
最適開き角αoptを実現するためレンズ系総合倍率M(試料上のガウス像径dgと電子源径dcoとの比)という光学パラメータを導入する。総合倍率Mは各レンズの励起強度が決まるとその焦点距離などから計算することができる。またビーム電流と輝度の比(Ib/B)と総合倍率Mとの間には以下の関係式が成立する。
最適開き角αoptのビーム電流への依存性は常に輝度との比(Ib/B)のかたちで入っているのでパラメータt=Ib/B を定義すると総合倍率Mと最適開き角αoptはともにtの関数として表わすことができる。
ビーム電流を変化させたとき、総合倍率と最適開き角の組合わせ(M, αopt) が(3)式の与える「動作曲線」上を動けば最適開き角制御が実現できていることになる。「レンズ系総合倍率」、「ビーム開き角」ともレンズ配置とレンズ強度によって一意に計算できる動作パラメータであって、従来では必要であったビーム電流やビーム輝度といった電子銃の動作状態に依存するパラメータに依存することなくビーム条件を動作曲線上に載せることができる。
図8に示す系について動作曲線(M,αopt)を求めた例を図2に示す。ビーム開き角αoptはビーム電流Ibの小さな領域では一定に、中間領域ではおおよそ総合倍率Mの(1/3)乗に比例して増やすべきことが分かる。大ビーム電流域では総合倍率Mを一定にしてビーム開き角αoptを上げることで電流を増やす必要がある。総合倍率Mが一定になる大ビーム電流域での総合倍率Mを漸近総合倍率Masympと呼ぶ。この漸近総合倍率Masympは(1)式に現れるパラメータを使うと以下のように与えられる(非特許文献1参照。):
レンズ系の励起条件が動作曲線に対応している、つまり最適なビーム開き角が実現されているときのプローブ特性(ビーム電流Ibと試料上プローブ径dの関係)を求めた評価例を図3に示す。図は電界放出型エミッターの一種であるショットキーエミッタ電子銃を用いた際の典型的なプローブ特性を示しており、ビーム電流が小さいときにはプローブ径は電流によらずほぼ一定、中間域ではで電流とともに徐々に増加するがあるビーム電流閾値を越えるとd∝Ib3/2と急激な増加を見せる。図2に示した最適開き角αoptの制御がビーム電流領域によって異なっていることと対応している(特許文献1参照。)。
特許第4595778号公報
藤田真、学位論文、名城大学[2007]
総合倍率、ビーム開き角の組合わせ(M,α)(αは必ずしも最適値とは限らない)は各レンズの励起強度の関数として求めることができる。そこで集束レンズ励起強度NIcl、絞りレンズ励起強度NIiris(絞り径は固定とする)の2つの変数の関数として総合倍率Mとビーム開き角αを計算し、ここから動作曲線(M,αopt)に対応するレンズ励起強度変化の組み合わせ(NIcl, NIiris)を求めた一例を図4に示す。
動作曲線(M, αopt)を実現するためには、厳密には集束レンズ強度NIclに応じて、絞りレンズ強度NIirisを都度調整する必要があるはずである。実際には、ビーム電流が非常に大きくなる領域(例えば1080AT<NIcl)を除いて絞りレンズの強度はほぼ一定でよいことが示されている。これは一般的にあてはまる事実となっている。ビーム電流が非常に大きくなる条件、例えば1080AT<NIclでは集束レンズ強度NIclに応じて絞りレンズ強度NIirisを微妙に変化させる必要がある。特に集束レンズによるクロスオーバがアパーチャ近傍に形成される条件(最大ビーム電流条件)では絞りレンズの設定はその他の場合から大きくずれる。このことがレンズ系の制御を複雑にする。
本発明は、ビーム電流が非常に大きくなる条件においてもレンズ系の制御を容易にすることを目的とするものである。
図8のレンズ系で大ビーム電流時に絞りレンズ励起を大きく変える必要があるのは図2に示すビーム電流が大きなときに求められる漸近総合倍率Masympとレンズ配置との整合がとれていないためである。図5に大きなビーム電流を確保する際のレンズ動作について模式的に示した。本発明が対象とする3段レンズ系では、図5に破線で示されるように、最大ビーム電流は集束レンズ14が絞りレンズ15内に設置したアパーチャ上にクロスオーバを結ぶ状態で得られる。大ビーム電流を得られる条件ではこれに近いビーム動作がなされていると考えられる。つまり、大ビーム電流条件でのレンズ倍率はレンズ配置によって固定される構成となっている。これが動作曲線のMasympと大きく異なると絞りレンズへの負担が増し、最適ビーム開き角の制御が困難となる。
そこで、本発明は、大ビーム電流条件での総合倍率Mが漸近総合倍率Masympにほぼ一致するように絞りレンズを配置することによって絞りレンズへの負担を軽減する。ほぼ一致するというのは、完全に一致する場合だけでなく、幾らか外れていてもよいことを意味している。この条件が満たされるとき、集束レンズ強度NIclに応じて、絞りレンズ強度NIirisを都度調整することなく、つまり、絞りレンズ強度=一定、としても実際に得られる動作曲線(M,α)を理想動作曲線(M,αopt)に近いものとすることが可能となる。
本発明の電子ビーム装置調整方法では、絞りレンズの配置を以下の手順により最適化する。
1)電子銃部、対物レンズの光学特性(収差係数など)から理想動作曲線(図2)を計算する。
2)図5に示す最大ビーム電流をとるビーム条件での総合レンズ倍率が動作曲線の大ビーム電流条件での漸近倍率Masymp((5)式参照)にほぼ一致するように、絞りレンズの配置、すなわち、絞りレンズから集束レンズまでの距離a2と絞りレンズから対物レンズまでの距離b1を調整する。すなわち、最大ビーム電流取得時におけるレンズ総合倍率Mは図5破線に示すように、
M=(a2/a1)(b2/b1) (6)
となる。上式はこのときの総合倍率Mはレンズの配置のみよって決まることを示している。動作曲線からMasympが与えられるので、M≒Masymp(MがほぼMasympに等しい)が実現されるようレンズ配置(a2,b1)を調整する。MがほぼMasympに等しいというのは、MがMasympに等しい場合だけでなく、幾らか外れていてもよいことを意味している。
3)実際動作曲線が図6に示すように、理想曲線になるべく近づくよう絞り径、絞りレンズ励起を調整する。例えば、絞りレンズ励起を変えたとき実際に得られる動作曲線がどのようになるのかを図6に示す。ここでは絞りレンズの励起を一定値に固定し、集束レンズ励起強度のみを変えたとき倍率M、及びビーム開き角αがどのように動くのかを計算したものである。図4で言えば、NIiris=一定、とした水平線上に対応した(M,α)の組合せを示している。
図6(a)は絞りレンズ励起強度を調整し、理想的な動作曲線(M,αopt)(白線)に近い実際動作曲線(M,α)(黒線)が得られたときの結果を示す。もし絞りレンズの励起強度が最適値よりも強いと、実際動作曲線は図6(b)に示すものとなる。このとき、ビーム開き角αは、各総合倍率Mで実現すべき最適開き角αoptよりも大きなものとなってしまう。逆に、絞りレンズ励起強度が弱すぎると図6(c)に示すようにビーム開き角は最適値より小さくなる。
このように、絞りレンズ励起=一定とすると、すべての倍率について最適ビーム開き角を忠実に実現することはできないが、適当な励起強度を選ぶことで大きくずれる領域をなくすことができる。
上記1)〜3)を満たせば、集束レンズ励起を変更するだけで、絞りレンズ励起、アパーチャ径とも固定のまま、ビーム電流調整を行えばほぼ理想的なプローブ特性を実現できる。なお対物レンズ励起は試料上にフォーカスが合うよう適宜調整する必要がある。
本発明は、また、このようにして配置が調整された絞りレンズを備えた電子ビーム装置も含んでいる。
図5に示すレンズ系について絞りレンズ配置を調整して総合倍率を合わせた場合に得られるプローブ特性の見積もり結果を図6(a)と図7に示す。図6(a)は動作曲線である。白点で示される曲線は理想動作曲線(M,αopt)を表し、黒点で示される曲線は「絞りレンズ励起強度=一定」で得られる実際動作線(M,α)を示している。実際動作線を得る際には図5の(a2,b1)の調節により絞りレンズの位置を最適化し、また開き角αが理想動作曲線に近づくよう絞りレンズ励起を調整している。
「絞りレンズ励起強度=一定」という拘束がかかる実際動作線(M,α)で理想動作曲線(M,αopt)を忠実になぞることはできない。小ビーム電流域、中間ビーム電流域で開き角αは最適値からいくらかはずれた値となってしまう。これがプローブ特性に与える影響を見るため理想(最適ビーム開き角条件)及び実際条件(絞りレンズ励起=一定条件)での数値シミュレーション評価結果を図7に示した。動作曲線と同じく白点で示される曲線は理想条件に、黒点で示される曲線は実際条件に対応する。
計算結果からビーム開き角が最適値からずれる影響は限定的であることが分かる。絞りレンズの配置を最適化することにより「固定アパーチャ」、「固定絞りレンズ励起」という限定条件でも集束レンズ励起を変更するだけでビーム電流Ibを 約100pA〜約10μAという広い範囲に渡り、プローブ特性を損ねることなく可変とすることができるようになった。
一実施例のX線撮像装置を示す概略構成図である。 3段レンズ系電子ビーム装置における総合倍率Mと最適ビーム開き角αopt動作曲線との関係を表わす動作曲線を示すグラフである。 同電子ビーム装置において最適なビーム開き角αoptが実現されているときのビーム電流Ibと試料上プローブ径dの関係を表わすプローブ特性を示すグラフである。 動作曲線(M,αopt)に対応するレンズ励起強度NIcl, NIirisの組み合わせを示すグラフである。 大きなビーム電流を確保する際のレンズ動作を模式的に示す図である。 理想動作曲線と実際動作線を示すグラフである。 最適ビーム開き角条件と実際条件におけるプローブ特性を示すグラフである。 3段レンズ系電子ビーム装置のレンズ構成を示す概略構成図である。
SEMやEPMA及びマイクロフォーカスX線管などに用いられているX線管を例として、一実施例を説明する。
図1はこのようなX線管が用いられているX線撮像装置を示している。X線撮像装置はX線非破壊検査機器などとして利用されている。
このX線撮像装置は、X線管1と、X線管1から照射されたX線を検出するX線検出器2とを備えている。X線検出器2は、例えばイメージインテンシファイア(I.I)やフラットパネル型X線検出器(FPD)などである。X線管1から照射されたX線をX線検出器2が検出することで、検出されたX線に基づいてX線画像を撮像する。
X線管1は、電子銃として、エミッター11と、強電界をかけるために正電圧を印加する引き出し電極12と、エミッター11を挟んで引き出し電極12とは反対側に配置されて負電圧を印加するサプレッサ電極(図示省略)と、引き出し電極12により引き出された電子ビームBを加速させるために正電圧を印加する加速電極13とを備えている。エミッター11は例えば電界放出型エミッターである。引き出し電極12、サプレッサ電極及び加速電極13はコントローラ24に接続されてそれぞれの印加電圧が制御される。
電子ビームBの特性を制御するために、電子ビームBの照射方向に対して上流側(エミッタ11側)から順に、第1レンズの集束レンズ14、第2レンズの絞りレンズ15及び第3レンズの対物レンズ16からなる3つのレンズを備えている。対物レンズ16よりも下流側に電子ビームBの衝突によりX線を発生させるターゲット17を備えている。
集束レンズ14には集束レンズ14に電流を流すためのレンズ電源21が接続され、絞りレンズ15には絞りレンズ15に電流を流すためのレンズ電源22が接続され、対物レンズ16には対物レンズ16に電流を流すためのレンズ電源23が接続されている。各レンズ電源21、22及び23からそれぞれのレンズ14、15及び16に流す電流量を制御するために、レンズ電源21、22及び23にはコントローラ24が接続されている。
サプレッサ電極と引き出し電極12との間で強電界をかけ、トンネル効果やショットキー効果を利用してエミッター11から電子を放出させ、電子ビームBとしてターゲット17側に引き出す。引き出された電子ビームBを加速電極13によって加速させて、ターゲット17に向けて照射させる。
集束レンズ14、絞りレンズ15及び対物レンズ16は、それぞれ円環状に構成されており、絞りレンズ15には電子ビームBを絞る絞り孔をもつアパーチャ15aが配設されている。各レンズ14〜16はそれぞれのレンズ電源21〜23から流される電流により磁界を発生し、光学レンズと同様に電子ビームBの特性を制御する。具体的には、各レンズ14〜16は、それぞれに流す電流、すなわち励起強度を変えることで、焦点距離や、電子ビームBが一旦結像するクロスオーバの位置、ターゲット17に照射されるときの電子ビームBの開き角αなどの特性を制御する。電子ビームBの特性は、各レンズ14〜16の励起強度の他に、アパーチャ15aの径や、各レンズ14〜16を配設するレンズ配置などによっても制御される。このような特性を決定する各レンズ14〜16の励起強度や、アパーチャ15aの径や、レンズ配置などの電子ビームBの条件を「ビームモード」という。
ターゲット17は、タングステンなどに代表されるX線を発生させる物質で構成されている。電子ビームBがターゲット17に衝突することによりX線が発生する。
コントローラ24は入力部25とメモリ部26を備えており、X線管1内の各構成を統括制御する。具体的には、サプレッサ電極、引き出し電極12及び加速電極13に電圧を印加する制御、各レンズ電源21〜23から各レンズ14〜16にそれぞれ電流を流して励起強度を決定する制御を行う。コントローラ24はCPU(中央演算処理装置)などで構成されている。
入力部25は、マウス、キーボード、ジョイスティック、トラックボール及びタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。入力部25によって入力された入力データに基づいて、コントローラ24はX線管1内の各構成を統括制御する。具体的には、動作パラメータを入力すると、コントローラ24は上述した動作曲線上にある各レンズ14,15の励起強度を決定する。励起強度を決定することで、コントローラ24は各レンズ14,15を制御する。集束レンズ14と絞りレンズ15との間にはクロスオーバを形成せずに、絞りレンズ15と対物レンズ16との間にクロスオーバCを形成するようにコントローラ24は制御する。
メモリ部26は、コントローラ24を介して送られてきた各種のデータを書き込んで記憶して、必要に応じて読み出す機能を備えている。メモリ部26は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。
図1において、エミッター11から集束レンズ14までの距離をa1、集束レンズ14から絞りレンズ15までの距離をa2、絞りレンズ15から対物レンズ16までの距離をb1、対物レンズ16からターゲット17までの距離をb2とする。本実施例では、絞りレンズ15の位置は、図3に示す最大ビーム電流をとるビーム条件での総合レンズ倍率が動作曲線の大ビーム電流条件での漸近倍率Masympにほぼ一致するように調整されている。すなわち、M=(a2/a1)(b2/b1)がほぼMasympとなるようにレンズ間距離(a2,b1)が調整されている。
1 X線管
2 X線検出器
11 エミッター
12 引き出し電極
13 加速電極
14 集束レンズ
15 絞りレンズ
15a アパーチャ
16 対物レンズ

Claims (2)

  1. 電子ビームを発生させる電子源と、電子ビームの照射方向に対して上流側から順に配置された第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズからなり電子ビームの特性を制御するための3つのレンズと、前記第2レンズに配置されたビーム定義アパーチャとを備えた電子ビーム装置の調整方法において、
    最大ビーム電流時に得られる総合レンズ倍率が電子光学特性から規定される漸近総合倍率にほぼ一致するように第2レンズの位置を調整することを特徴とする調整方法。
  2. 電子ビームを発生させる電子源と、電子ビームの照射方向に対して上流側から順に配置された第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズからなり電子ビームの特性を制御するための3つのレンズと、前記第2レンズに配置されたビーム定義アパーチャとを備えた電子ビーム装置において、
    前記第2レンズは、その位置が最大ビーム電流時に得られる総合レンズ倍率が電子光学特性から規定される漸近総合倍率にほぼ一致するように調整されていることを特徴とする電子ビーム装置。
JP2012083776A 2012-04-02 2012-04-02 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置 Active JP5842716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083776A JP5842716B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083776A JP5842716B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013214402A JP2013214402A (ja) 2013-10-17
JP5842716B2 true JP5842716B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=49587613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012083776A Active JP5842716B2 (ja) 2012-04-02 2012-04-02 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5842716B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6796517B2 (ja) * 2017-03-03 2020-12-09 日本電子株式会社 荷電粒子線装置
JP2019185962A (ja) 2018-04-06 2019-10-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2582138B2 (ja) * 1988-10-07 1997-02-19 日本電子株式会社 電子線装置における開き角制御装置
JPH08138600A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Shimadzu Corp 荷電粒子光学系
JP3869588B2 (ja) * 1999-09-01 2007-01-17 株式会社日立製作所 回路パターン検査装置
JP4487859B2 (ja) * 2005-06-01 2010-06-23 株式会社島津製作所 電子ビーム制御方法およびその装置
JP4595778B2 (ja) * 2005-10-11 2010-12-08 株式会社島津製作所 電子ビーム制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013214402A (ja) 2013-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10217599B2 (en) Electron gun, control method and control program thereof, and three-dimensional shaping apparatus
JP5404008B2 (ja) 粒子光機器においてサンプルの走査型透過画像を取得する方法
JP5281004B2 (ja) エミッタの設計方法、電子ビーム発生装置およびそれを用いたデバイス
US9799483B2 (en) Charged particle beam device and detection method using said device
US10763076B2 (en) Method for operating a particle beam generator for a particle beam device and particle beam device comprising a particle beam generator
JP5423612B2 (ja) 共焦点走査透過型電子顕微鏡装置及び3次元断層像観察方法
US10103002B1 (en) Method for generating an image of an object and particle beam device for carrying out the method
JP5842716B2 (ja) 電子ビーム装置の調整方法とそのように調整された電子ビーム装置
US9082577B1 (en) Adjustment method for electron beam device, and the electron beam device thus adjusted
JP6266467B2 (ja) 電子顕微鏡、およびモノクロメーターの調整方法
JP2016152251A (ja) 電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法
JP4595778B2 (ja) 電子ビーム制御装置
JP4487859B2 (ja) 電子ビーム制御方法およびその装置
JP2008251300A (ja) X線検査装置
JP2007265917A (ja) X線管及びその制御方法
JP2015015200A (ja) 電子銃および電子顕微鏡
JP2018116835A (ja) イオンビーム装置
JP2008117662A (ja) ショットキー電子銃及びショットキー電子銃を搭載する荷電粒子線装置
US11380519B1 (en) Operating a particle beam generator for a particle beam device
JP2010102938A (ja) 荷電粒子線装置及び集束イオンビーム装置
JPWO2022249343A5 (ja)
JP2005293884A (ja) X線発生装置
JP2020030897A (ja) 荷電粒子線装置
JP2011028934A (ja) 電子線照射装置の電子線安定化方法及び装置
JP2019075288A (ja) 荷電粒子線装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5842716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151