JP2016152251A - 電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法 Download PDF

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Abstract

【目的】
定量的な予測をすることが出来る、電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法を提供する。
【構成】
実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法は、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程と、エミッタンスを用いてカソードのエミッタ寿命直径を計算する工程と、カソードから照射される電子ビームを用いて試料上にパターンを描画する工程と、電子ビームのエミッション電流を測定する工程と、エミッション電流を用いてエミッタ直径を計算する工程と、エミッタ直径の経時変化を測定する工程と、経時変化の回帰式を決定する工程と、回帰式とエミッタ寿命直径を用いてカソードの寿命を予測する工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法に関する。たとえば、所定の照射量の電子ビームを試料に照射することでパターンを描画する電子ビーム描画装置に用いられるカソードの寿命予測方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は、回路パターンなどのパターンを生成する重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう)が必要となる。電子などの荷電粒子を用いた荷電粒子ビーム(荷電粒子線)による描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図11は、可変成形型電子ビーム描画装置の動作を説明するための概念図である。なお、可変成形型電子ビーム描画装置は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。可変成形型電子ビーム(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。まず、第1のアパーチャ410には、電子ビーム330を成形するための矩形、例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子ビーム330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子ビーム330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料340に照射される。ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動している。このように、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
電子ビーム描画装置のスループットを向上させるためには、ビームの電流密度の増大が
不可欠となっている。そして、その大電流密度を実現させるためには、電子銃のカソード
温度を高温に設定する必要が生じる。しかし、カソードを高温に設定するとカソード材料
の蒸発速度が大きくなるために、描画中にカソード先端形状が変化してしまう。従って、精度の高い描画をおこなうためには、カソードの寿命を予測できることが好ましい。
特許文献1には、クライアントの複数の電子顕微鏡のそれぞれの稼動状態を示す画像を、サービスサーバに入力し、画像の中から電子銃用電源のエミッション電流および引き出し電圧を抽出して時間軸に対するエミッション電流および引き出し電圧の時々刻々の現在値データのエミッション電流の変動速さに基づいて現在値からエミッション電流についての使用限界値までの電子発生チップの推定余寿命を求め、また引き出し電圧の変動速さに基づいて現在値から引き出し電圧についての使用限界値までの電子発生チップの推定余寿命を求め、いずれかの推定余寿命で早く発生する推定余寿命までの到達時間情報をクライアント端末に出力することを特徴とする電子顕微鏡の電子銃監視方法が記載されている。
特許第4035299号明細書
本発明が解決しようとする課題は、定量的な予測をすることが出来る、電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法を提供することである。
実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法は、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程と、エミッタンスを用いてカソードのエミッタ寿命直径を計算する工程と、カソードから照射される電子ビームを用いて試料上にパターンを描画する工程と、電子ビームのエミッション電流を測定する工程と、エミッション電流を用いてエミッタ直径を計算する工程と、エミッタ直径の経時変化を測定する工程と、経時変化の回帰式を決定する工程と、回帰式とエミッタ寿命直径を用いてカソードの寿命を予測する工程と、を含む。
上記態様の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法において、エミッション電流を用いてエミッタ直径を計算する工程において、電子ビームの電流密度をJ、エミッション電流をIとした場合に、エミッタ直径dを以下の数式(9)を用いて計算することが好ましい。
上記態様の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法において、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程において、試料上での電子ビームの電子ビーム中心と電子ビームが試料上に形成するショットの電子ビーム端の距離をRとしたときに、電子ビーム端の電流密度J(R)と電子ビーム中心の電流密度J(0)を用いて寿命基準値nを以下の数式(1)により計算することが好ましい。
上記態様の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法において、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程において、電子ビームの単位時間あたりの電子数が電子ビームの電子ビーム中心での単位時間あたりの電子数の1/eとなる角度をA、試料上で電子ビームの単位時間あたりの電子数が電子ビームの電子ビーム中心での単位時間あたりの電子数の1/eとなる電子ビームの半径をRとした場合に、エミッタンスを以下の数式(6)を用いて計算することが好ましい。
上記態様の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法において、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程において、ショットの形状が長方形であり、長方形の一辺の長さがWで他辺の長さがHである場合に、エミッタンスを以下の数式(7)を用いて計算することが好ましい。
本発明の一態様によれば、定量的な予測をすることが出来る、電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法の提供が可能となる。
本実施形態の可変成形型電子ビーム描画装置の構成を示す概念図。 本実施形態の電子ビームの電流密度調整方法を説明するための概念図。 本実施形態の電子ビームの電流密度調整方法の要部工程を示すフローチャート図。 本実施形態の電流密度とエミッション電流Ieの目標値との一例を示す図。 本実施形態の電子ビームの模式図。 本実施形態のエミッタの模式図。 本実施形態の試料上の電子ビームの分布を示す模式図。 本実施形態のカソードのエミッタンスと実測エミッタ直径の関係を示すグラフ。 本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法の要部工程を示すフローチャート図。 本実施形態の電子ビーム描画装置のエミッタ直径の経時変化を示すグラフ。 従来の可変成形型電子ビーム描画装置の動作を説明するための模式図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明において、「試料上」とは、電子ビームが照射される試料面上ということを意味する。
(実施形態)
本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法は、カソードの寿命基準値を用いてカソードのエミッタンスを計算する工程と、エミッタンスを用いてカソードのエミッタ寿命直径を計算する工程と、カソードから照射される電子ビームを用いて試料上にパターンを描画する工程と、電子ビームのエミッション電流を測定する工程と、エミッション電流を用いてエミッタ直径を計算する工程と、エミッタ直径の経時変化を測定する工程と、経時変化の回帰式を決定する工程と、回帰式とエミッタ寿命直径を用いてカソードの寿命を予測する工程と、を含む。
以下の実施の形態では、電子ビーム描画装置の一例として、可変成形型の電子ビーム描画装置について説明する。
図1は、本実施形態の可変成形型電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。可変成形型電子ビーム描画装置100は、描画部150と第1の制御部160とを備えている。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103とを備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1の成形アパーチャ203、成形レンズ204、成形偏向器205、第2の成形アパーチャ206、対物レンズ207、副偏向器212、主偏向器214、縮小レンズ216、ブランキング(BLK)偏向器218、ブランキング(BLK)アパーチャ219、が設けられている。XYステージ105には、電子ビーム200の電流を測定するためのビーム吸収電極(ファラデーカップ209)が配置されている。電子銃201は、カソード220及びアノード226を有している。カソード220は、エミッタ222及びウェネルト電極224を有している。また、アノード226は、接地(地絡)されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象となるマスク等の試料340(図11)が配置される。試料340には、半導体装置を製造する際の露光用マスクが含まれる。また、試料340には、ガラス基板上にクロム(Cr)等の遮光膜が形成され、遮光膜上にレジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。電子鏡筒102は、たとえば描画室103から取り外しが可能である。
第1の制御部160は、電子銃電源230、及び描画制御回路240を有している。電子銃電源230内では、エミッタ222の両極に定電流源231により所定の加熱電流を流している。そして、エミッタ222の両極の中間電圧とウェネルト電極224間には所定のバイアス電圧(ウェネルト電圧)が可変電圧源234によって印加される。また、エミッタ222の両極の中間電圧には、可変電圧源234と並列に所定の直流電源が配置され、直流電源の他方は電流計238を介して地絡されている。また、可変電圧源234と並列に電圧計236が配置される。描画制御回路240には、電流密度測定部242及びPID(Proportional−Integral−Derivative)制御部244が配置される。ここでPID制御とは、目標値との偏差に比例(Proportional)した修正量、過去の目標値との偏差を積分(Integral)した修正量および目標値との偏差の時間変化を微分(Derivative)した修正量に基づく制御である。図1では、本実施形態を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
また、電子銃電源230内では、第2の制御部232が電圧計236で検出しながら可変電圧源234から印加されるバイアス電圧(ウェネルト電圧)を可変制御して、目標となるエミッション電流になるように制御している。エミッション電流の値は電流計238で検出することができる。
そして、電子銃201から電子ビーム200が照射される。電子銃201から出た電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1の成形アパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1の成形アパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、成形レンズ204により第2の成形アパーチャ206上に投影される。かかる第2の成形アパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、成形偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。そして、第2の成形アパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、縮小レンズ216で縮小され、対物レンズ207により焦点を合わせ、主偏向器214及び副偏向器212により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料340上の所望する位置に照射される。
また、試料340上の電子ビーム200が、所望する照射量を試料340に入射させる照射時間Δtに達した場合、以下のようにブランキングする。すなわち、試料340上に必要以上に電子ビーム200が照射されないようにするため、例えば静電型のBLK偏向器218で電子ビーム200を偏向すると共にBLKアパーチャ219で電子ビーム200をカットする。これにより、電子ビーム200が試料340面上に到達しないようにする。BLK偏向器218の偏向電圧は、描画制御回路240によって制御される。また、電子鏡筒102内および描画室103内は、図示していない真空ポンプにより真空引きされ、大気圧よりも低い圧力となる真空雰囲気となっている。
次に、本実施形態の電子ビーム描画装置が備える、描画中の電子ビームの電流密度Jを実質的に一定に制御する機構、および描画中の電子ビームの電流密度Jを実質的に一定に制御する方法を説明する。まず、試料340に所望するパターンを描画している間に、複数回、電流密度Jを測定し、その変化を補正して所望する一定値に収束させるためのエミッション電流Iの目標値を測定の都度、演算する。そして、その目標値を電子銃電源230に出力する。そして、電子銃電源230内で描画中にバイアス電圧を可変制御させ、エミッション電流Iを目標値に近づけさせる。このように構成することで、描画している間、電流密度Jを実質的に一定に維持することができる。
図2は、本実施形態の電子ビームの電流密度調整方法を説明するための概念図である。図2で電子銃電源230は、バイアス電圧Vの値をフィードバック制御することでミッション電流Iの目標値に合わせる。そして、電子銃201からは、エミッション電流Iの電子ビーム200が照射される。そして、開口サイズが定まっている第1の成形アパーチャ203を通過した全ビームをファラデーカップ209で受ける。そして、ファラデーカップ209で受けた電流強度から得られる第1の成形アパーチャ電流値を電流密度測定部242に出力する。ここでは、第1の成形アパーチャ203を通過した全ビームのビーム電流を第1の成形アパーチャ電流とする。そして、電流密度測定部242で第1の成形アパーチャ電流値を第1の成形アパーチャ203の開口面積で割ることで電流密度Jを測定する。そして、電流密度JはPID制御部244に出力され、PID制御部244で設定された電流密度Jに収束するようにするためのエミッション電流Iの目標値を演算する。かかる目標値は電子銃電源230に出力され、電子銃電源230は、バイアス電圧Vの値をフィードバック制御することでエミッション電流Iを目標値に合わせる。このループ動作を試料340の描画中に複数回行なう。
図3は、本実施形態の電子ビームの電流密度調整方法の要部工程を示すフローチャート図である。まず、電子銃電源230の第2の制御部232にミッション電流Iの初期値を設定する。そして、第2の制御部232は、バイアス電圧Vの値をフィードバック制御しながら可変制御を行なうことで最初の目標値となるミッション電流Iの初期値に合わせる。そして、試料340に所定のパターンの描画を開始する。そして、描画中に以下に示すような電子ビームの電流密度調整を複数回行なう。例えば、10〜30分おきに電子ビームの電流密度調整を行なう。このタイミングは、例えば、描画中に定期的に行なわれるビーム位置補正シーケンスの中で一緒に行なえばよい。このようにすることで、電子ビームの電流密度調整のための新たな時間が不要となりスループットの低下を抑制することができる。以下、電子ビームの電流密度調整方法の要部工程を説明する。
S(ステップ)102で、ビーム照射工程として、電子銃201は、エミッション電流Iが目標値に合わせ込まれた電子ビーム200を照射する。電子銃201は、照射源の一例となる。
S104で、電流密度測定工程として、電流密度測定部242は、図3のステップが繰り返される毎に電子ビーム200の電流密度Jを測定する。すなわち、電子ビーム200を用いた試料340への描画が行なわれている間に、複数回電子ビーム200の電流密度Jを測定する。その手法は、上述したように、開口サイズが定まっている第1の成形アパーチャ203を通過した全ビームをファラデーカップ209で受ける。具体的には、電子銃201から照射された電子ビーム200は、照明レンズ202によって、第1の成形アパーチャ203上に照明される。そして、第1の成形アパーチャ203を通過した第1の成形アパーチャ203像が第2の成形アパーチャ206に遮蔽されないように成形偏向器205で電子ビーム200を偏向する。そして、第2の成形アパーチャ206を通過した全ビームのビーム電流をファラデーカップ209で測定する。そして、ファラデーカップ209の出力が電流密度測定部242に送信される。そして、電流密度測定部242で第1の成形アパーチャ電流値を第1の成形アパーチャ203の開口面積で割ることで電流密度Jを算出する。第1の成形アパーチャ電流を測定することで、成形レンズ204や成形偏向器205の変動(雑音)が電流密度算出精度に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
ここで、上述した例では、第1の成形アパーチャ203を通過した全ビームから電流密度Jを算出しているが、これに限るものではない。例えば、第1の成形アパーチャ203と第2の成形アパーチャ206とにより例えば1μm角のビームを成形する。そして、その成形されたビームをファラデーカップ209で測定するようにしてもよい。そして、成形された面積でビーム電流値を割れば電流密度Jを求めることができる。このように、成形される面積を予め決めておけば電流密度Jを測定することができる。
S106で、目標エミッション電流演算工程として、PID制御部244は、電子ビームの電流密度の測定毎に、電子ビーム200の電流密度Jが実質的に一定になるように、測定された電子ビーム200の電流密度Jに応じて変化するエミッション電流Iの目標値を演算する。そして、演算の都度、エミッション電流Iの目標値を第2の制御部232に出力する。また、PID制御部244は、PID法を用いて、電流密度Jが一定値に収束するようにエミッション電流Ieの目標値を演算する。
図4は、本実施形態の電流密度とエミッション電流Iの目標値との一例を示す図である。図4(a)では、電流密度Jが時間の経過と共に収束する様子を示している。図4(a)に示すような収束方向に導くために、PID制御部244は、PID法を用いて、図4(b)に示すようなエミッション電流Ieの目標値を演算する。
S108で、目標エミッション電流設定工程として、第2の制御部232は、エミッション電流Iの目標値を入力し、それまで設定されていた値に代えて設定し直す。
S110で、バイアス電圧可変制御工程として、第2の制御部232は、新たなエミッション電流Iの目標値に基づいて電子銃201を制御する。
S112で、判定工程として、描画が終了しているかどうかを判定する。そして、まだ、描画中である場合には、S102に戻る。そして、上述した例えば10〜30分毎にまたS102からS112までを繰り返す。このようにして、電子ビーム200を用いた試料340への描画が行なわれている間に、複数回電子ビーム200の電流密度Jを測定して、その都度、エミッション電流Iの目標値を変えていく。そして、描画が終了したら終了する。或いは、次の試料340の描画のために、描画をしていないときにも、上述した電流密度調整を定期的に行なっても好適である。これにより、常に電流密度を実質的に一定に保つことができる。
ここで、上述した例では、PID制御部244が電子ビーム200の電流密度Jが実質的に一定になるように、エミッション電流Iの目標値を演算するように構成したがこれに限るものではない。例えば、バイアス電圧Vの目標値を演算して出力するようにしても好適である。そして、その場合には、第2の制御部232が入力したバイアス電圧Vの目標値に可変電圧源234の出力を変えるように構成すればよい。
次に、本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法を述べる。図5は、本実施形態における電子ビームの模式図である。カソード220のエミッタ222から射出された電子ビーム200は、クロスオーバー面344上において陰極(カソード220)、ウェネルト電極224、陽極(アノード226)が作るレンズ界によりクロスオーバーと呼ばれる状態が形成される。その後電子ビーム200は広がり、コリメータレンズ(照明レンズ)228によって試料面342に対して垂直あるいはほぼ垂直なビームに屈折され、試料340に照射される。
図6は、本実施形態のエミッタの模式図である。エミッタ222は、六硼化ランタン2と、六硼化ランタン2の周囲に設けられたカーボン4と、を有する。六硼化ランタン2はエミッタ面6を有する。上述の電子ビーム200は、エミッタ面6から照射される。ここで、エミッタ面6の直径dを、エミッタ直径と呼ぶ。また、たとえば光学顕微鏡などの顕微鏡を用いてエミッタ面6を観察することにより求めたエミッタ直径を、実測エミッタ直径と呼ぶ。なお、エミッタ面6の形状が楕円である場合には、エミッタ面6の短径と長径を測定し、短径と長径の平均を計算して求めることが好ましい。
なお、本発明の実施の形態においては、エミッタを構成する材料として六硼化ランタン(LaB)以外のものを用いることができる。エミッタの構成材料には、高い電気伝導、高温における機械的強度と化学的安定性が求められる。ここで、高温における機械的強度と化学的安定性は、高い融点を有することによって実現可能である。尚、高い融点とは、具体的には、電子ビーム描画装置の動作温度より高い融点を言う。こうした特性を満たし、さらに六硼化ランタン(LaB)と同程度に低い仕事関数を有する材料としては、六硼化セリウム(CeB)、六硼化ガドリニウム(GdB)、六硼化イットリウム(YB)などの金属六硼化物が挙げられる。また、タングステン(W)などをエミッタの構成材料として用いることも可能である。タングステン(W)は、六硼化ランタン(LaB)や六硼化セリウム(CeB)に比べて融点が高いので、例えば、2000K程度の温度で使用することも可能である。
図7は、本実施形態の試料340上の電子ビームの分布を示す模式図である。図7(a)は、電子ビーム200の半径R方向の分布を示す模式図である。図7(b)は、電子ビーム200の角度A方向の分布を示す模式図である。ここでの角度は、上述のクロスオーバー後の光軸に対する電子ビームのビーム角である。本実施形態の電子ビームの分布は、図7(a)または図7(b)に示すようなガウス分布である。図7(c)は、電子ビーム200が試料340上に形成するショット264を示す模式図である。図7(c)に示したショット264の形状は、長辺(一辺)の長さがWで短辺(他辺)の長さがHの矩形たとえば長方形であるものとする。電子ビーム中心262の位置は、当該ショット264の重心の位置とすることが可能である。たとえばショット264が長方形である場合には、当該長方形の中心とすることができる。また、電子ビーム端260は、電子ビーム中心262から最も長い距離を有するショット264の端として、あらかじめ定めておく。なお、W=Hである場合には、ショット264の形状は正方形である。
カソード220を使用していくと、カソード220を構成する材料の一部が蒸発してしまうため、エミッタ面6(図6)の直径が小さくなり、ビームの均一性が低下していく。ここで、ビームの均一性をnとすると、nは電子ビーム中心262と電子ビーム端260の距離をRとしたときに、電子ビーム端260の電流密度J(R)と電子ビーム中心262の電流密度J(0)を用いて以下の数式(1)により計算される。
ビームの均一性nは、カソード220の寿命基準値の一例である。ビームの均一性nがある基準値を下回ると、当該カソード220が寿命であるとされる。nは、たとえば0.95から0.99の程度であれば好ましい。以下の説明においては、nは0.98とする。
電子ビーム200の分布がガウス分布である場合、Rを試料340上での電子ビーム中心264からの距離として、電子ビームの電流密度J(R)は、以下の数式(2)で表される。
ここでRは、図7(a)に示されるような、試料340上での、電子ビーム200内の単位時間あたりの電子数が電子ビーム中心262の1/e(eは自然対数の底)となる、電子ビーム200の半径とする。すると、数式(1)と数式(2)を用いて、ビームの均一性nは以下の数式(3)で表される。カソード220を使用してエミッタ面6(図6)の直径が小さくなると共に、Rは小さくなる。これに伴い、nは以下の数式(3)により小さくなる。
また、ショット264の形状が図7(c)に示したような長方形である場合には、RはWとHを用いて以下の数式(4)により表せる。
すると、Rは、数式(3)と数式(4)を用いて以下の数式(5)により表される。
次に、カソードのエミッタンス(Emittance)について説明する。カソードのエミッタンスは、カソードから放出される電子ビームの広がりを表す量である。ここで上述のRを用いると、電子ビームの広がりの目安となる直径は2Rと表される。またAを、図7(b)に示されるような、試料340上で電子ビーム200内の単位時間あたりの電子数が電子ビーム中心(A=0)262の1/e(eは自然対数の底)となる角度とする。かかる場合、電子ビームの角度方向における広がりの目安は、正の角度方向の広がりと負の角度方向の広がりを足し合わせて2Aと表される。そこで、本実施形態のカソードのエミッタンスを、上述の2Rと2Aとの積として、以下の数式(6)により定義する。
数式(5)と数式(6)を用いると、エミッタンスは以下の数式(7)で表される。
ショット264の形状が正方形であるとき、すなわちW=Hである場合は、エミッタンスは以下の数式(8)で表される。
図8は、本実施形態のカソード220のエミッタンスと実測エミッタ直径の関係を示すグラフである。ここで、図8に示すエミッタンスは実測値である。図8に示されるように、エミッタンスと実測エミッタ直径の間には良い相関関係が認められる。そのため、カソード220が寿命となるビームの均一性nから、カソード220が寿命となるエミッタ寿命直径を求めることが出来る。本実施形態では、n=0.98となるエミッタンスは64μm・mradである。したがって、エミッタ寿命直径は33μmと見積もられる。そのため、エミッタ直径の経時変化を測定することが出来れば、カソード220の寿命を予測することが可能となる。なお、エミッタンスとしては、数式(6)、数式(7)および数式(8)の定数倍等、数式(6)、数式(7)および数式(8)で求められる値を基準にした値を用いても良い。
図9は、本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法の要部工程を示すフローチャート図である。本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法は、ビームの均一性決定工程(S202)と、エミッタンス計算工程(S204)と、エミッタ寿命直径計算工程(S206)と、描画工程(S208)と、エミッション電流測定工程(S210)と、エミッタ直径計算工程(S212)と、エミッタ直径経時変化測定工程(S214)と、経時変化回帰式決定工程(S216)と、寿命予測工程(S218)という一連の工程を実施する。
まず、ビームの均一性決定工程(S202)として、第1の制御部160またはオペレータは、電子ビーム220の均一性nを決定する。決定されたビームの均一性nは、たとえば記憶部254に保存される。
次に、エミッタンス計算工程(S204)として、オペレータは、または第1の制御部160は第1の計算部246を使用して、ビームの均一性決定工程(S202)で決定されたnを用いて、たとえば数式(6)、数式(7)または数式(8)によりカソードのエミッタンスを計算する。ここでビームの均一性nとしては、たとえば記憶部254に保存されたnを用いることができる。
次に、エミッタ寿命直径計算工程(S206)として、オペレータは、または第1の制御部160は第2の計算部248を使用して、エミッタンス計算工程(S204)で計算されたエミッタンスを用いて、たとえば図8に示した関係を用いて、カソード220のエミッタ寿命直径を計算する。
次に、描画工程(S208)として、第1の制御部160はカソード220から照射される電子ビーム200を用いて試料340上にパターンを描画する。
次に、エミッション電流測定工程(S210)として、オペレータは、または第1の制御部160は、電流計238を用いて電子ビーム200のエミッション電流を測定する。
次に、エミッタ直径計算工程(S212)として、オペレータは、または第1の制御部160は第3の計算部250を使用して、エミッション電流測定工程(S210)で測定されたエミッション電流を用いて、エミッタ直径を計算する。本実施形態の電子ビーム描画装置では、電流密度を一定に制御することが可能である。この場合、エミッション電流Iと電流密度Jとエミッタ直径dとの関係は下記の数式(9)であらわされるため、エミッタ直径を計算で求めることが出来る。
次に、エミッタ直径経時変化測定工程(S214)として、オペレータは、または第1の制御部160は処理部256を使用して、エミッタ直径計算工程(S212)で計算されたエミッタ直径の経時変化を測定し、たとえばエミッタ直径の経時変化をグラフにプロットする。
次に、経時変化回帰式決定工程(S216)として、オペレータは、または第1の制御部160は処理部256を使用して、エミッタ直径経時変化測定工程(S214)で得られたエミッタ直径の経時変化の回帰式を決定する。
次に、寿命予測工程(S218)として、オペレータは、または第1の制御部160は第4の計算部252を使用して、経時変化回帰式決定工程(S216)で得られた回帰式と、エミッタ寿命直径計算工程(S206)で計算されたエミッタ寿命直径を用いて、カソード220の寿命を予測する。
図10は、本実施形態の電子ビーム描画装置のエミッタ直径の経時変化を示すグラフである。図10のグラフは、たとえばエミッタ直径経時変化測定工程(S214)において得られるものである。また、図10でのエミッタ直径経時変化測定工程(S214)で得られたエミッタ直径の経時変化の回帰式は、たとえば、一次関数である。図10でエミッタ直径が33μmになる日数は、エミッタ直径が測定された日数の範囲に応じて260日または290日と予測することが出来る。なお回帰式は一次関数に限定されない。
電子ビーム描画装置を運用していく上で、カソードの寿命を予測することは、カソードの交換などを含む電子ビーム描画装置のメンテナンスをするため好ましいことである。本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法によれば、定量的なカソードの寿命の予測ができる。特に、図10のように、エミッタ直径の経時変化が一次関数の回帰式でよくあらわされる。そのため、簡単で精度良い寿命の予測が可能となる。図8のように、エミッタンスとエミッタ直径の間に良い直線関係があることは、このような予測を可能とした一因であると考えられる。
以上、本実施形態の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法によれば、定量的な予測をすることが出来る、電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法を提供することができる。
以上の説明において、第1の制御部160、第2の制御部232、電流密度測定部242、PID制御部244、第1の計算部246、第2の計算部248、第3の計算部250、第4の計算部252、処理部256は、その機能の処理を、コンピュータを搭載した制御計算機によりソフトウェアにより実効してもよい。或いは、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。また、ソフトウェアにより構成される場合、プログラムは、図示しない磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。その際、制御計算機がバスを介して、記憶装置(記憶部)の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。
実施形態では、構成等、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる構成等を適宜選択して用いることができる。また、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
2 六硼化ランタン
4 カーボン
6 エミッタ面
100 描画装置
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
150 描画部
160 第1の制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 第1の成形アパーチャ
204 成形レンズ
205 成形偏向器
206 第2の成形アパーチャ
207 対物レンズ
209 ファラデーカップ
212 副偏向器
214 主偏向器
216 縮小レンズ
218 BLK偏向器
219 BLKアパーチャ
220 カソード
222 エミッタ
224 ウェネルト電極
226 アノード
228 コリメータレンズ(照明レンズ)
230 電子銃電源
231 定電流源
232 第2の制御部
234 可変電圧源
236 電圧計
238 電流計
240 描画制御回路
242 電流密度測定部
244 PID制御部
246 第1の計算部
248 第2の計算部
250 第3の計算部
252 第4の計算部
254 記憶部
256 処理部
260 電子ビーム端
262 電子ビーム中心
264 ショット
330 電子ビーム
340 試料
342 試料面
344 クロスオーバー面
410 第1のアパーチャ
411 開口
420 第2のアパーチャ
421 可変成形開口
430 電子ソース

Claims (5)

  1. カソードの寿命基準値を用いて前記カソードのエミッタンスを計算する工程と、
    前記エミッタンスを用いて前記カソードのエミッタ寿命直径を計算する工程と、
    前記カソードから照射される電子ビームを用いて試料上にパターンを描画する工程と、
    前記電子ビームのエミッション電流を測定する工程と、
    前記エミッション電流を用いてエミッタ直径を計算する工程と、
    前記エミッタ直径の経時変化を測定する工程と、
    前記経時変化の回帰式を決定する工程と、
    前記回帰式と前記エミッタ寿命直径を用いて前記カソードの寿命を予測する工程と、
    を含む電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法。
  2. 前記エミッション電流を用いて前記エミッタ直径を計算する工程において、前記電子ビームの電流密度をJ、前記エミッション電流をIとした場合に、前記エミッタ直径dを以下の数式(10)を用いて計算する請求項1記載の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法。
  3. 前記カソードの前記寿命基準値を用いて前記カソードの前記エミッタンスを計算する工程において、前記試料上での前記電子ビームの電子ビーム中心と前記電子ビームが前記試料上に形成するショットの電子ビーム端の距離をRとしたときに、前記電子ビーム端の電流密度J(R)と前記電子ビーム中心の電流密度J(0)を用いて前記寿命基準値nを以下の数式(11)により計算する請求項1または請求項2記載の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法。
  4. 前記カソードの前記寿命基準値を用いて前記カソードの前記エミッタンスを計算する工程において、前記電子ビームの単位時間あたりの電子数が前記電子ビームの前記電子ビーム中心での単位時間あたりの電子数の1/eとなる角度をA、前記試料上で前記電子ビームの単位時間あたりの電子数が前記電子ビームの前記電子ビーム中心での単位時間あたりの電子数の1/eとなる前記電子ビームの半径をRとした場合に、前記エミッタンスを以下の数式(12)を用いて計算する請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法。
  5. 前記カソードの前記寿命基準値を用いて前記カソードの前記エミッタンスを計算する工程において、前記ショットの形状が長方形であり、前記長方形の一辺の長さがWで他辺の長さがHである場合に、前記エミッタンスを以下の数式(13)を用いて計算する請求項4記載の電子ビーム描画装置のカソードの寿命予測方法。
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