JP5841963B2 - 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃 - Google Patents

被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃 Download PDF

Info

Publication number
JP5841963B2
JP5841963B2 JP2013083192A JP2013083192A JP5841963B2 JP 5841963 B2 JP5841963 B2 JP 5841963B2 JP 2013083192 A JP2013083192 A JP 2013083192A JP 2013083192 A JP2013083192 A JP 2013083192A JP 5841963 B2 JP5841963 B2 JP 5841963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
support shaft
state
stripper
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013083192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014207756A (ja
Inventor
康明 田口
康明 田口
二郎 田口
二郎 田口
宏治 地戸
宏治 地戸
達紀 坂本
達紀 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD. filed Critical VESSEL INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority to JP2013083192A priority Critical patent/JP5841963B2/ja
Publication of JP2014207756A publication Critical patent/JP2014207756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5841963B2 publication Critical patent/JP5841963B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Knives (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

本発明は、被覆電線、例えば、単芯ケーブルまたは平形ケーブルの被覆部材を剥離する際に使用する被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃に関する。
一般的に、この種の被覆電線用ストリッパは、切断された被覆電線の切断端部の被覆部材(以下、切断端部の被覆部材、または、単に被覆部材という場合がある。)を挟持した状態で、前記切断端部の被覆部材を切断するとともに、切断した被覆部材を切断端側に移動して剥離するよう構成されている。
前記被覆電線用ストリッパ8の具体的な構成としては、例えば、図9に示すように、一対の切り込み刃80a,80bを備え、該一対の切り込み刃80a,80bが離間する第1の状態(待機状態)、該第1の状態から一対の切り込み刃80a,80bが近接する第2の状態(切断状態)、該第2の状態における一対の切り込み刃80a,80bのうち、一方(可動側)の切り込み刃80bが他方(固定側)の切り込み刃80aに対して直交方向に離間する第3の状態(剥離状態)に切り替え可能に構成されるものが公知になっている(特許文献1参照)。
そして、一方の切り込み刃80bが、図10(a)に示すように、円弧状の回動軌跡Xを描きつつ、他方の切り込み刃80aに向かって斜め上方から降下して接近(当接)することによって、被覆部材Aが切断される。
つぎに、図10(b)に示すように、一方の切り込み刃80bが、他方の切り込み刃80aから離間することで、切断された被覆部材Aが被覆電線Cの長さ方向に沿って被覆電線Cの切断端側に移動されて、被覆部材Aが剥離される。
特許登録第4169276号公報
従来の被覆電線用ストリッパの場合、図10(a)に示すように、一方の切り込み刃80bが円弧状の回動軌跡Xを描きつつ、他方の固定側切り込み刃80aに向かって斜め上方から接近(当接)することによって、被覆電線Cの被覆部材Aが切断される。すなわち、被覆電線Cの被覆部材Aに対して、一方の切り込み刃80bが斜めに切り込むとともに、他方の切り込み刃80aが水平方向に切り込むことになる。
この際、被覆部材Aに対する一方の切り込み刃80bの切り込む位置は、複数のリンクを有するリンク機構部によって決定されるが、複数のリンクは、遊びをもった状態で連結されているため、一方の切り込み刃80bの可動範囲を規制(調整)するのが難しく、一方の切り込み刃80bが所定の位置を越えて切り込んだり、所定の位置の手前で切り込んだりする場合がある。
所定の位置を越えて切り込んだ場合、被覆電線Cの芯線を損傷してしまうことになる。また、所定の位置の手前で切り込んだ場合、被覆部材Aは引きちぎられるように切断され、その切断面に凹凸が形成されることになる。
また、場合によっては、被覆部材Aの一部が切断されず剥離できないこともあり、切断されていない被覆部材Aの一部を切断しようとして、一対の操作レバーを繰り返し操作することで、被覆電線Cの芯線を損傷してしまうことになる。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、被覆電線の切断端部の被覆部材をきれいに切断することができるとともに、被覆部材を剥離できない場合の操作レバーの繰り返し操作による芯線の損傷を防止することができる被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る被覆電線用ストリッパは、一対の切り込み刃を備え、該一対の切り込み刃が離間する第1の状態、該第1の状態から一対の切り込み刃が近接する第2の状態、該第2の状態における一対の切り込み刃のうち、一方の切り込み刃が他方の切り込み刃に対して直交方向に離間する第3の状態に切り替え可能に構成される被覆電線用ストリッパにおいて、前記一対の切り込み刃は、互いに対向する端部に形成される刃部と、該刃部を挟む両端部のうち、少なくともいずれか一方の端面に、対向方向に対して直交方向に、且つ前記刃部の厚さ方向とは反対方向に形成される平坦面状の第1当接部を備え、前記一対の切り込み刃のうち、一方の切り込み刃は、他方の切り込み刃に対し前記刃部と前記第一当接部とが逆向きに位置するように配置され、前記第2の状態で互いの第1当接部が当接することを特徴とする。
かかる構成によれば、前記第2の状態で、一対の切り込み刃の当接部(平坦面)が鉛直線上において位置ずれすることなく当接するようになる。したがって、被覆電線の芯線が損傷することなく、被覆部材が一対の切り込み刃によってきれいに切断される。すなわち、一対の切り込み刃による被覆部材の切断面は、平滑な円環状の端面が形成されることになる。そして、被覆部材は、きれいに切断されているので、被覆電線の切断端側に円滑に移動されて剥離されるようになる。
また、被覆部材の一部が切断されないことがなくなるので、操作レバーを繰り返し操作することによる芯線の損傷を防止することができる。
また、本発明に係る被覆電線用ストリッパの一態様として、前記一対の切り込み刃は、前記第2の状態において、刃部の周囲に、被覆電線の被覆部材に当接する第2当接部を有するような構成を採用することもできる。
この場合、被覆電線の被覆部材を一対の切り込み刃で切断した時、一対の切り込み刃の刃部の周囲に、被覆電線の被覆部材が当接することで、一対の切り込み刃の近接方向の移動がより一層規制されるようになり、被覆電線の芯線が一対の切り込み刃によって損傷することが防止される。
本発明に係る被覆電線用ストリッパの他態様として、前記第1の状態、前記第2の状態、および前記第3の状態を構成するためのリンク機構部と、該リンク機構部を操作する一対の操作レバーと、該一対の操作レバーの回動支点となる位置に配置される第1支軸と、閉操作によって前記リンク機構部を作動させる可動側操作レバーに形成される第1切り替え孔と、一端部が前記第1支軸に回動可能に連結されるとともに、他端部に、第1切り替え孔に連通するように第2切り替え孔が形成される切り替えレバーと、前記可動側操作レバーにおいて、前記リンク機構部に対して作動力点となる位置に配置され、第1切り替え孔および第2切り替え孔に遊挿される第2支軸と、前記第1支軸と前記第2支軸とを結ぶ距離を長くする場合、第1切り替え孔および第2切り替え孔の一方の閉塞端部に第2支軸を位置固定し、前記第1支軸と前記第2支軸とを結ぶ距離を短くする場合、第1切り替え孔および第2切り替え孔の他方の閉塞端部に第2支軸を位置固定する位置固定手段とを備えるような構成を採用することもできる。
この場合、一対の操作レバーにおける第1支軸と第2支軸を結ぶ距離を切り替えることによって、一対の操作レバーを操作する際の力を変えられるようになり、多くの作業者に使用してもらえるようになる。
本発明に係る被覆電線用ストリッパに用いられる切り込み刃は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被覆電線用ストリッパに用いられる切り込み刃であって、刃部と、該刃部を挟む両端部の少なくともいずれか一方の端面に、刃部の刃先の延出方向に対して直交方向に、且つ刃部の厚さ方向とは反対方向に形成される平坦面状の当接部を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、被覆電線の被覆部材をきれいに切断することができる。
本発明によれば、被覆電線の切断端部の被覆部材をきれいに切断するとともに、被覆部材を剥離できない場合の操作レバーの繰り返し操作による芯線の損傷を防止することができる。
また、被覆電線の被覆部材をきれいに切断するのに有効な一対の切り込み刃を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る被覆電線用ストリッパの正面図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおける一部の分解斜視図。 (a)〜(f)は、同実施形態に係る被覆電線用ストリッパに用いられる切り込み刃の平面図、底面図、正面図、背面図、右側面図、左側面図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおける切り替えレバーの切替動作を示す図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおいて、被覆電線の被覆部材を切断した状態を示す図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおいて、図6を上側から見た図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおいて、図6を下側から見た図。 同実施形態に係る被覆電線用ストリッパにおいて、切断された状態の被覆電線の被覆部材を剥離した状態を示す図。 従来の被覆電線用ストリッパを示す図。 (a)は、従来の被覆電線用ストリッパにおいて、被覆電線の被覆部材を切断する際の切り込み刃の回動軌跡を示した図。(b)は、一対の切り込み刃によって、切断から剥離するまでの動作過程を示す図。
以下、本発明の一実施形態に係る被覆電線用ストリッパについて図1〜図8を参照しつつ説明する。本実施形態においては、被覆電線として、平形ケーブルを例にとって説明する。なお、図1、図5、図8を正面から見て、上下左右を、被覆電線用ストリッパの上側、下側、左側、右側とする。また、図1、図5、図8を正面から見て、手前、奥側を、被覆電線用ストリッパの手前、奥側とする。また、図2の左上側を、被覆電線用ストリッパの上側とし、図2の右下側を、被覆電線用ストリッパの下側とし、図2の左側を、被覆電線用ストリッパの前側とし、図2の右側を、被覆電線用ストリッパの後側とする。また、図4は、切替レバーおよび可動側操作レバーのみを図示している。また、図6の上下左右を、被覆電線用ストリッパの右側、左側、後側、前側とし、図6の手前を、被覆電線用ストリッパの上側とし、図6の奥側を、被覆電線用ストリッパの下側とする。図7の上下左右を、被覆電線用ストリッパの右側、左側、前側、後側とし、図7の手前を、被覆電線用ストリッパの下側、図7の奥側を、被覆電線用ストリッパの上側とする。
本発明に係る被覆電線用ストリッパ1は、図1および図2に示すように、一対の切り込み刃2a,2bと、リンク機構部3と、一対の操作レバー4a,4bと、弾性付勢手段(後述する弾性部材36,37)と、切り替えレバー6と、位置固定手段7とを備えている。
一対の切り込み刃2a,2bは、離間した位置、すなわち、切断された被覆電線Cの切断端部の被覆部材A(図10(b)参照)を挟むように配置されている。具体的には、一対の切り込み刃2a,2bは、後述する第1固定側挟持用リンク30の固定側第1挟持部300、および、第2可動側挟持用リンク33の可動側第2挟持部330において、固定側第1挟持部300および可動側第2挟持部330に取り付けられている。
そして、固定側第1挟持部300に取り付けられた切り込み刃2aを、固定側切り込み刃とし、可動側第2挟持部330に取り付けられた切り込み刃2bを、可動側切り込み刃とする。
固定側切り込み刃2aは、図6に示すように、後述する第1切り込み刃部20の凹部20aと、第2切り込み刃部21の凹部21aが上側に位置するように配置されている。
可動側切り込み刃2bは、後述する第1切り込み刃部20および第2切り込み刃部21が上側に位置するように配置されている。
そして、固定側切り込み刃2aおよび可動側切り込み刃2bは、前記切断端部の被覆部材を切断する時、図5に示すように、両切り込み刃2a,2bの刃先が同一高さに位置し、かつ、被覆部材に対して直交方向に位置する。
また、一対の切り込み刃2a,2bは、図3(a)〜(c)に示すように、被覆部材の形状(扁平状)に対応した、間隔が大きい波形状の第1切り込み刃部20と、被覆電線の芯線の被覆部材の形状に対応した、間隔が狭い波形状の第2切り込み刃部21とが横並びに形成されている。
そして、第1切り込み刃部20の形状に沿うように凹部20aが形成されている。また、第2切り込み刃部21の形状に沿うように、間隔の狭い波形状の凹部21aが形成されている。そして、何れの凹部20a,21aも、前記切断端部の被覆部材の厚さ寸法と同じ深さ寸法を有している。
したがって、被覆部材を、第1切り込み刃部20または第2切り込み刃部21で切断した時、第1切り込み刃部20の凹部20aの内壁(第2当接部)200a、または、第2切り込み刃部21の凹部21aの内壁(第2当接部)210aに、被覆部材の外面が当接することになり、一対の切り込み刃2a,2bの近接方向の移動がより一層規制されるようになり、被覆電線の芯線が一対の切り込み刃2a,2bによって損傷することが防止される。
また、一対の切り込み刃2a,2bは、図3(d)に示すように、背面の中央部に、第1固定側挟持部300および第2可動側挟持部330に位置決めするための凹部22が形成されている。
また、一対の切り込み刃2a,2bは、図3(e),(f)に示すように、第1切り込み刃部20と第2切り込み刃部21との間に形成される端部23と、第1切り込み刃部20および第2切り込み刃部21を挟む位置に形成される一対の端部23とを備えている。
前記端部23は、刃先に向うにしたがって傾斜する傾斜面24と、互いの対向する端部23の端面に、対向方向(刃先の延出方向)に対して直交方向に形成される平坦面状の第1当接部25とを有している。
そして、一対の切り込み刃2a,2bは、被覆部材を切断する時、互いに対向する端部の端面(第1当接部25)が被覆部材に対して直交方向に当接する。そうすることで、被覆部材に対して水平方向に切り込む固定側切り込み刃2aの切り込み位置と、円弧状の回動軌跡を描きつつ被覆部材に切り込む切り込み刃2bの切り込み位置とが鉛直線上において一致するように、被覆部材に一対の切り込み刃2a,2bが切り込むようになる。
具体的に説明すると、図5に示すように、後述する第2固定側挟持部320と第2可動側挟持部330との間隔H(被覆部材の厚さ寸法)の中間位置の鉛直線上において互いの第1当接部(平坦面)25,25が位置ずれすることなく当接することになる。したがって、被覆電線の芯線が損傷することなく、被覆部材が一対の切り込み刃2a,2bによってきれいに切断される。すなわち、一対の切り込み刃2a,2bによる被覆部材の切断面は、平滑な円環状の端面が形成されることになる。そして、被覆部材は、きれいに切断されているので、被覆電線の切断端側に円滑に移動されて剥離されるようになる。
リンク機構部3は、図1に示すように、被覆部材を切断・剥離する際に挟んだ状態にするための、第1固定側挟持用リンク30および第1可動側挟持用リンク31と、被覆部材を挟んだ状態で切断・剥離するための、第2固定側挟持用リンク32および第2可動側挟持用リンク33と、連結リンク34とを備えている。
連結リンク34は、可動側操作レバー4bに一端部が連結されるとともに、第2固定側挟持用リンク32、第1可動側挟持用リンク31、および第2可動側挟持用リンク33に他端部が連結されている。そして、第1可動側挟持用リンク31が奥側に配置され、第2固定側挟持用リンク32を間に挟んで、第2可動側挟持用リンク33が手前に配置されている。
そして、これら5つのリンク30〜34によって、一対の切り込み刃2a,2bが被覆部材に対して離間する図1に示す第1の状態(待機状態)、該第1の状態における前記一対の切り込み刃2a,2bが近接移動する第2の状態、すなわち、被覆部材に切り込んで被覆部材を切断する図5に示す切断状態、第2の状態の一対の切り込み刃2a,2bのうち、可動側切り込み刃2bが直交方向に離間する第3の状態、すなわち、被覆部材を剥離する図8に示す剥離状態を構成する。
第1固定側挟持用リンク30は、略S字形状を呈している。そして、第1固定側挟持用リンク30は、基端部側に固定側操作レバー4aが設けられている。また、第1固定側挟持用リンク30は、先端部側に被覆部材に対して直交方向に第1固定側挟持部300が配置されている。
第1固定側挟持部300には、固定側切り込み刃2aがねじBによって取り付けられている。そして、第1固定側挟持部300と固定側切り込み刃2aとの間に、可動側切り込み刃2bを固定側切り込み刃2aにガイドするガイド体35が介挿されている。該ガイド体35は、固定側切り込み刃2aの刃先に向かって延出される3つの延出部35aを備えている。具体的に説明すると、3つの延出部35aは、固定側切り込み刃2aの第1切り込み刃部20および第2切り込み刃部21の間と、第1切り込み刃部20および第2切り込み刃部21の両端部とに配置されている。
第1固定側挟持部300の下側には、ガイド部301が連設されている。該ガイド部301は、第2固定側挟持用リンク32の第2固定側挟持部320の上下動をガイドする。また、ガイド部301は、図5に示すように、被覆部材の切断時、第2固定側挟持部320と第2可動側挟持部330との間隔Hが、被覆部材の厚さと同一寸法にする役目も担っている。
また、第1固定側挟持用リンク30の中途部に第1支軸S1が配置されている。この第1支軸S1に、切り替えレバー6、可動側操作レバー4b、第2固定側挟持用リンク32、第1可動側挟持用リンク31、および第2可動側挟持用リンク33が回動自在に支持されている。そして、第1固定側挟持用リンク30に対して、第2固定側挟持用リンク32、第1可動側挟持用リンク31、および第2可動側挟持用リンク33が交差するように配置されている。
また、図1を正面から見て、第1固定側挟持用リンク30の中途部の左側縁部にピンPが配置されている。このピンPに、図2に示すように、つる巻きばねで構成される弾性付勢手段としての第1弾性部材36が設けられている。そして、第1弾性部材36によって、可動側操作レバー4bが第1支軸S1に支持されつつ第1固定側挟持用リンク30に対して離間する方向に常時弾性付勢されている。そして、通常時、第1固定側挟持用リンク30と可動側操作レバー4bとが所定の角度をもって開状態になるように保持されている。
第1可動側挟持用リンク31は、連結リンク34の第3軸S3が遊挿される長孔311が基端部に形成されている。また、第1支軸S1が挿通される挿通孔(図示せず)が中途部に形成されている。また、第1可動側挟持用リンク31の先端部に被覆部材を挟持する第1可動側挟持部310が設けられている。また、図1を正面から見て、第1可動側挟持用リンク31の先端部の左側縁部に突起部312が形成されている。該突起部312は、図5に示すように、第1固定側挟持部300に当接することによって、被覆部材の切断時、第1固定側挟持部300と第1可動側挟持部310との間隔Hが、被覆部材の厚さと同一寸法にする役目を担っている。
第2固定側挟持用リンク32は、連結リンク34の第3軸S3が挿通される円弧状の第1の長孔321が基端部に形成されている。また、第1支軸S1が遊挿される第2の長孔322が中途部に形成されている。また、先端部側に被覆電線の切断端部の被覆部材、および、被覆部材が剥離された芯線を挟持する第2固定側挟持部320が設けられている。そして、第2固定側挟持用リンク32は、後述する第2弾性部材37によって、第1固定側挟持用リンク30に圧接するように弾性付勢されており、第1固定側挟持用リンク30のガイド部301に沿って、上下動するように構成されている。
第2可動側挟持用リンク33は、連結リンク34の第3軸S3が挿通される挿通孔(図示せず)が基端部に形成されている。また、第1支軸S1が遊挿される長孔331が中途部に形成されている。また、第2可動側挟持用リンク33の先端部側に可動側切り込み刃2bがねじBによって取り付けられている。そして、可動側切り込み刃2bは、固定側切り込み刃2aに対して離間した状態においては、固定側切り込み刃2aよりも上側に位置する。また、可動側切り込み刃2bは、被覆部材を切断する状態においては、図5に示すように、上述した第1固定側挟持部300のガイド体35によって、固定側切り込み刃2aと同一高さになるように構成されている。
連結リンク34は、一直線状のレバーで構成されている。そして、連結リンク34の一端部は、可動側操作レバー4bに配置される第2支軸S2に連結されている。また、連結リンク34の他端部は、第3支軸S3によって、第2固定側挟持用リンク32、第1可動側挟持用リンク31、および第2可動側挟持用リンク33に連結されている。
そして、連結リンク34は、後述する第2支軸S2に設けられた第2弾性部材37によって反時計方向に弾性付勢されている。そうすることで、通常時、第1固定側挟持用リンク30および第2固定側挟持用リンク32に対して、第1可動側挟持用リンク31および第2可動側挟持用リンク33が離間するように保持されている。
また、連結リンク34は、可動側操作レバー4bが閉方向に操作される際、可動側操作レバー4bに対する閉方向の力を、リンク機構部3に対して作動力として伝達し、第1固定側挟持用リンク30および第2固定側挟持用リンク32に対して、第1可動側挟持用リンク31および第2可動側挟持用リンク33を近接移動させる。
また、連結リンク34は、第2支軸S2に設けられた第2弾性部材37によって反時計方向に弾性付勢されていることから、剥離作業終了後、第1固定側挟持用リンク30および第2固定側挟持用リンク32に対して、第1可動側挟持用リンク31および第2可動側挟持用リンク33が通常時の状態(離間する状態)に復帰するようになっている。
一方の操作レバー4aは、第1固定側挟持用リンク30の基端部側に設けられる固定側操作レバー4aで構成される。他方の操作レバー4bは、基端部が第1固定側挟持用リンク30の中途部に配置された第1支軸(一対の操作レバーの回動支点)S1に回動自在に支持される可動側操作レバー4bで構成される。そして、可動側操作レバー4bは、固定側操作レバー4aに対して所定角度範囲内で回動可能に設けられている。
可動側操作レバー4bは、閉操作によってリンク機構部3を作動させるためのレバーである。また、可動側操作レバー4bは、断面が凹状になっており、第1固定側挟持用リンク30の表裏に跨るように設けられている。そして、可動側操作レバー4bは、第1固定側挟持用リンク30の表裏に跨る可動側操作レバー4bの中途部に、一対の操作レバー4a,4bの開度の大きさを切り替えるための第1切り替え孔40が形成されている。この可動側操作レバー4bの中途部は、リンク機構部3に対して作動力点となる位置であり、この位置に形成された第1切り替え孔40に第2支軸S2が遊挿される。
そして、一対の操作レバー4a,4bが開状態の場合、リンク機構部3が待機状態になる。また、一対の操作レバー4a,4bが開状態から閉状態に操作される場合、リンク機構部3が待機状態から切断状態を経て剥離状態に移行する。
弾性付勢手段は、第1固定側挟持用リンク30のピンPに設けられた、つる巻きばねで構成される第1弾性部材36と、可動側操作レバー4bの第2支軸S2に設けられた、つる巻きばねで構成される第2弾性部材37とを備えている。
そして、第1弾性部材36によって、第1固定側挟持用リンク30と可動側操作レバー4bとが常時離間する方向に弾性付勢されている。
また、第2弾性部材37によって、連結リンク34と可動側操作レバー4bとが常時離間する方向に弾性付勢されている。そして、第1弾性部材36および第2弾性部材37によって、リンク機構部(一対の切り込み刃2a,2b)3が待機状態に保持されるとともに、剥離状態から待機状態に復帰することになる。
切り替えレバー6は、図2に示すように、三角形状の本体6a,6aが表裏に配置され、この一対の本体6a,6aが連結部6bによって一体化されている。そして、一対の本体6a,6aは、可動側操作レバー4bの基端部の表裏に跨るように設けられている。そして、第1支軸S1に前記一対の本体6a,6aの基端部が回動可能に連結されている。また、前記一対の本体6a,6aの先端部には、可動側操作レバー4bの第1切り替え孔40に連通するように、円弧状の第2切り替え孔60が形成されている。該第2切り替え孔60は、図1に示すように、可動側操作レバー4bの第1切り替え孔40に連通している。
第2切り替え孔60には、第2支軸S2が遊挿されている。一方の閉塞端部は、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離L1が大きく設定されている。また、他方の閉塞端部は、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離L2が小さく設定されている。
位置固定手段7は、図2に示すように、ばね受け70と、押圧部材71と、ばね72と、イーリングワッシャ73とを備えている。
ばね受け70は、断面が凹状を呈しており、その中央部に第2支軸S2の先端部が挿通されている。そして、ばね受け70の内径は、第2支軸S2の外径よりも大きくなっている。
押圧部材71は、雌ねじで構成されており、ばね受け70に挿通された第2支軸S2の先端部に螺合している。また、押圧部材71の外径は、ばね受け70の内径よりもやや小さくなっている。したがって、押圧部材71は、ばね受け70に対して進退自在に設けられている。
ばね72は、ばね受け70の凹部と、押圧部材71との間に介挿され、押圧部材71を常時進出する方向に弾性付勢している。
イーリングワッシャ73は、切り替えレバー6の裏側の本体6aから突出した第2支軸S2の基端部に係着されている。そして、ばね72によって、第2支軸S2が進出する方向に常時弾性付勢されているので、イーリングワッシャ73は、切り替えレバー6の裏側の本体6aに圧接するようになっている。これによって、第2支軸S2の進出位置が規制される。
そして、第2支軸S2の位置固定を解除する場合、ばね72に進出方向に弾性付勢された押圧部材71を、後退する方向に押圧し、イーリングワッシャ73を可動側操作レバー4bから離間させる。これによって、位置固定手段7による第2支軸S2の位置固定が解除される。また、解除状態の押圧部材71に対する押圧を解除すると、ばね72によって、第2支軸S2が進出方向に弾性付勢され、イーリングワッシャ73が切り替えレバー6の裏側の本体6aに圧接して、第2支軸S2が再度位置固定される。
そして、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離(長い距離)L1に設定する場合、図4の2点鎖線に示すように、第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の一方の閉塞端部に第2支軸S2を位置させる。また、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離(短い距離)L2に設定する場合、図4の1点鎖線に示すように、第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の他方の閉塞端部に第2支軸S2を位置させる。
そして、第1支軸S1は、可動側操作レバー4bの基端部、第1固定側挟持用リンク30の中途部、第1可動側挟持用リンク31の挿通孔、第2固定側挟持用リンク32の長孔322、第2可動側挟持用リンク33の長孔331に挿通されている。また、第2支軸S2は、切り替えレバー6の第2切り替え孔60、可動側操作レバー4bの第1切り替え孔40、連結リンク34の一端部に挿通されている。また、第3支軸S3は、連結リンク34の他端部、第1可動側挟持用リンク31の長孔311、第2固定側挟持用リンク32の長孔321、第2可動側挟持用リンク33の挿通孔に挿通されている。
つぎに使用態様について図1、図4〜図9を参照して説明する。なお、本実施形態の場合、切り替えレバー6は図1の実線および図4の2点鎖線に示すように、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離が大きくなる位置に設定されているものとする。
そして、図1の状態は、待機状態を示しており、一対の操作レバー4a,4bが開状態で、第1固定側挟持用リンク30の第1固定側挟持部300と、第1可動側挟持用リンク31の第1可動側挟持部310とが離間する。一方、第2固定側挟持用リンク32の第2固定側挟持部320と、第2可動側挟持用リンク33の第2可動側挟持部330とが離間して、一対の切り込み刃2a,2bが離間した状態になっている。そして、第1固定側挟持用リンク30の第1固定側挟持部300の真下に第2固定側挟持用リンク32の第2固定側挟持部320が位置している。また、第1可動側挟持用リンク31の第1可動側挟持部310の真下に第2可動側挟持用リンク33の第2可動側挟持部330が位置している。
この際、第1支軸S1が、第2固定側挟持用リンク32の第2の長孔322の下側の閉塞端部に位置するとともに、第2可動側挟持用リンク33の長孔331の下側の閉塞端部に位置する。また、第3支軸S3が、第1可動側挟持用リンク31の長孔311の上側の閉塞端部に位置するとともに、第2固定側挟持用リンク32の第1の長孔321の左側の閉塞端部に位置する。
つぎに、可動側操作レバー4bを閉方向に回動させると、前記待機状態から切断状態に移行する。すなわち、図5〜図7に示すように、第1可動側挟持用リンク31、および、第2可動側挟持用リンク33が、第1固定側挟持用リンク30、および、第2固定側挟持用リンク32へ同時に回動する。一方、可動側操作レバー4bの閉方向の回動によって、弾性部材36,37が蓄勢される。
この際、第2固定側挟持用リンク32の第2の長孔322と、第2可動側挟持用リンクの長孔331とが共に上下方向に位置する。そして、第1支軸S1が、第2固定側挟持用リンク32の第2の長孔322の下側の閉塞端部に位置するとともに、第2可動側挟持用リンク33の長孔331の下側の閉塞端部に位置する。また、第3支軸S3が、第1可動側挟持用リンク31の長孔311の上側の閉塞端部に位置するとともに、第2固定側挟持用リンク32の第1の長孔321の略中央部に位置する。
そして、第1可動側挟持部310が第1固定側挟持部300に近接すると同時に、第2可動側挟持部330が第2固定側挟持部320に近接し、被覆部材が挟持される一方、第2可動側挟持部330の可動側切り込み刃2bが、円弧状の回動軌跡を描きつつ第1固定側挟持部300の固定側切り込み刃2aに向かって斜め上方から降下して接近(当接)する。
この際、被覆部材に対して水平方向に切り込む固定側切り込み刃2aの第1当接部(平坦面)25と、円弧状の回動軌跡を描きつつ被覆部材に切り込む可動側切り込み刃2bの第1当接部(平坦面)25とが、鉛直線上で当接する。
すなわち、被覆部材に対して水平方向に切り込む固定側切り込み刃2aの切り込み位置と、円弧状の回動軌跡を描きつつ被覆部材に切り込む切り込み刃2bの切り込み位置とが一致するように、被覆部材に一対の切り込み刃2a,2bが切り込むようになる。したがって、被覆電線の芯線が損傷することなく、被覆部材は一対の切り込み刃2a,2bによってきれいに切断される。すなわち、一対の切り込み刃2a,2bによる被覆部材の切断面は、平滑な円環状の端面が形成されることになる。
また、この切断状態における第1支軸S1および第3支軸S3の位置は変動することがなく、第1支軸S1が、第2固定側挟持用リンク32の第2の長孔322の下側の閉塞端部に位置するとともに、第2可動側挟持用リンク33の長孔331の下側の閉塞端部に位置する一方、第3支軸S3が、第1可動側挟持用リンク31の長孔311の上側の閉塞端部に位置するとともに、第2固定側挟持用リンク32の第1の長孔321の略中央部に位置する。
また、被覆部材を一対の切り込み刃2a,2bで切断した時、一対の切り込み刃2a,2bの凹部20a,21aの壁面に被覆部材の外面が当接することで、一対の切り込み刃2a,2bの近接方向の移動がより一層規制されるようになり、被覆電線の芯線が一対の切り込み刃2a,2bによって損傷することが防止される。
つぎに、可動側操作レバー4bのさらなる回動によって、切断状態から剥離状態に移行する。すなわち、図8に示すように、第2可動側挟持部33の可動側切り込み刃2bが、第1固定側挟持部30の固定側切り込み刃2aから離間すると同時に、第2固定側挟持部320が第1固定側挟持部300から離間し、切断された被覆部材が被覆電線の長さ方向に沿って被覆電線の切断端側に移動されて、被覆部材が剥離される。一方、弾性部材36,37は、可動側操作レバー4bのさらなる回動によって、より蓄勢されることになる。
この際、第1支軸S1が、第2固定側挟持用リンク32の第2の長孔322の上側の閉塞端部に位置するとともに、第2可動側挟持用リンク33の長孔331の上側の閉塞端部に位置する。また、第3支軸S3が、第1可動側挟持用リンク31の長孔311の下側の閉塞端部に位置するとともに、第2固定側挟持用リンク32の第1の長孔321の右側の閉塞端部に位置する。
そして、被覆部材が剥離された芯線の被覆部材を剥離する場合は、第2切り込み刃部21に芯線の被覆部材をあてがって、前記と同様に、開状態の一対の操作レバー4a,4bを閉方向に操作して、芯線の被覆部材を切断して剥離する。これによって、芯線が露出されることになる。
そして、剥離作業終了後、一対の操作レバー4a,4bの閉方向の回動が解除されると、一対の操作レバー4a,4bは、弾性部材36,37の弾性力によって、開状態にもどされ、リンク機構部3も元の状態、すなわち、図1の状態に戻される。
このように、前記本施形態に係る被覆電線用ストリッパによれば、一対の切り込み刃2a,2bにおいて、被覆電線の被覆部材を切断する時、互いに対向する端部の端面が前記被覆部材に対して直交方向に当接するように、該端面に、対向方向に対して直交方向に平坦面状の第1当接部(平坦面)25が形成されているので、被覆部材をきれいに切断できるとともに、被覆部材をきれいに剥離することができる。したがって、一対の操作レバー4a,4bを繰り返し操作して、切断されていない被覆部材の一部を切断しようとすることがなくなるので、被覆電線の芯線の損傷を防止することができる。
また、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離を小さくする場合、第2支軸S2の位置固定を解除する。具体的に説明すると、進出状態の第2支軸S2の押圧部材71を、ばね72の弾性力に抗して後退する方向に押圧する。これによって、イーリングワッシャ73が切り替えレバー6の本体6aから離間し、第2支軸S2の位置固定が解除される。
つぎに、図4の1点鎖線に示すように、切り替えレバー6を時計方向に回転させて、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離L2が短くなる第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の他方の閉塞端部に、解除された状態の第2支軸S2を位置させる。
そして、第2支軸S2の押圧を緩めると、ばね72の弾性力によって、第2支軸S2が進出するとともに、イーリングワッシャ73が切り替えレバー6に圧接し、第1支軸からの距離L2が短くなる第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の他方の閉塞端部において、第2支軸S2の位置が固定される。
また、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離を大きくする場合、前記と同様に、第2支軸S2を押圧して、第2支軸S2の位置固定を解除する。つぎに、図4の2点鎖線に示すように、切り替えレバー6を反時計方向に回転させる。そして、第1支軸S1と第2支軸S2とを結ぶ距離L1が長くなる第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の一方の閉塞端部に第2支軸S2を位置させる。つぎに、第2支軸S2の押圧を緩めて、第1支軸S1からの距離L1が長くなる第1切り替え孔40および第2切り替え孔60の一方の閉塞端部において、第2支軸S2の位置を固定する。
そうすることで、一対の操作レバー4a,4bにおける第1支軸S1と第2支軸S2を結ぶ距離L1,L2を切り替えることによって、一対の操作レバー4a,4bを操作する際の力を変えられるようになり、多くの作業者に使用してもらえるようになる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変更・変形が可能である。
例えば、前記実施形態の場合、一対の切り込み刃2a,2bの3つの端部23のそれぞれに、第1当接部25を形成したが、少なくともいずれか1つの端部23に第1当接部25を形成すればよい。
また、前記実施形態の場合、5つのリンクによって構成されるリンク機構部3としたが、これに限定されるものではなく、第1の状態、第2の状態、第3の状態に切り替えるように構成されるリンク機構であればよい。
また、前記実施形態の場合、平形ケーブルに適用した一対の切り込み刃2a,2bを例にとって説明したが、単芯ケーブルに適用した一対の切り込み刃であってもよい。
1…被覆電線用ストリッパ、2a,2b…一対の切り込み刃、3…リンク機構部、4a,4b…一対の操作レバー、6…切り替えレバー、7…位置固定手段、20…第1切り込み刃部、21…第2切り込み刃部、22…凹部、23…端部、25…第1当接部、36,37…弾性部材(弾性付勢手段)、40…第1切り替え孔、60…第2切り替え孔、200a…第2当接部、210a…第2当接部、L1,L2…距離、A…被覆部材、C…被覆電線、c1〜c3…芯線、S1…第1支軸、S2…第2支軸、S3…第3支軸

Claims (4)

  1. 一対の切り込み刃を備え、該一対の切り込み刃が離間する第1の状態、該第1の状態から一対の切り込み刃が近接する第2の状態、該第2の状態における一対の切り込み刃のうち、一方の切り込み刃が他方の切り込み刃に対して直交方向に離間する第3の状態に切り替え可能に構成される被覆電線用ストリッパにおいて、
    前記一対の切り込み刃は、互いに対向する端部に形成される刃部と、該刃部を挟む両端部のうち、少なくともいずれか一方の端面に、対向方向に対して直交方向に、且つ前記刃部の厚さ方向とは反対方向に形成される平坦面状の第1当接部を備え、前記一対の切り込み刃のうち、一方の切り込み刃は、他方の切り込み刃に対し前記刃部と前記第一当接部とが逆向きに位置するように配置され、前記第2の状態で互いの第1当接部が当接することを特徴とする被覆電線用ストリッパ。
  2. 前記一対の切り込み刃は、前記第2の状態において、刃部の周囲に、被覆電線の被覆部材に当接する第2当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の被覆電線用ストリッパ。
  3. 前記第1の状態、前記第2の状態、および前記第3の状態を構成するためのリンク機構部と、
    該リンク機構部を操作する一対の操作レバーと、
    該一対の操作レバーの回動支点となる位置に配置される第1支軸と、
    閉操作によって前記リンク機構部を作動させる可動側操作レバーに形成される第1切り替え孔と、
    一端部が前記第1支軸に回動可能に連結されるとともに、他端部に、第1切り替え孔に連通するように第2切り替え孔が形成される切り替えレバーと、
    前記可動側操作レバーにおいて、前記リンク機構部に対して作動力点となる位置に配置され、第1切り替え孔および第2切り替え孔に遊挿される第2支軸と、
    前記第1支軸と前記第2支軸とを結ぶ距離を長くする場合、第1切り替え孔および第2切り替え孔の一方の閉塞端部に第2支軸を位置固定し、前記第1支軸と前記第2支軸とを結ぶ距離を短くする場合、第1切り替え孔および第2切り替え孔の他方の閉塞端部に第2支軸を位置固定する位置固定手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆電線用ストリッパ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被覆電線用ストリッパに用いられる切り込み刃であって、刃部と、該刃部を挟む両端部の少なくともいずれか一方の端面に、刃部の刃先の延出方向に対して直交方向で、且つ刃部の厚さ方向とは反対方向に形成される平坦面状の当接部を備えることを特徴とする被覆電線用ストリッパに用いられる切り込み刃。
JP2013083192A 2013-04-11 2013-04-11 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃 Active JP5841963B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013083192A JP5841963B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013083192A JP5841963B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014207756A JP2014207756A (ja) 2014-10-30
JP5841963B2 true JP5841963B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=52120911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013083192A Active JP5841963B2 (ja) 2013-04-11 2013-04-11 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5841963B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5923212U (ja) * 1982-07-27 1984-02-13 田矢 斗久男 複芯電線被覆除却器
JP2001186619A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Nippon Dennetsu Co Ltd ワイヤー皮剥き器
JP3084279U (ja) * 2001-08-24 2002-03-08 株式会社松阪鉄工所 電線の絶縁被覆剥離工具
JP4169276B2 (ja) * 2004-09-14 2008-10-22 株式会社松阪鉄工所 電線の被覆剥離工具
JP5749603B2 (ja) * 2011-08-18 2015-07-15 株式会社関電工 電線被覆剥取具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014207756A (ja) 2014-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6308197B2 (ja) 電気コネクタ
KR102057417B1 (ko) 커넥터를 머시닝하기 위한 탈부착 가능한 카세트 및 이를 포함하는 크림프 도구
JP4186012B2 (ja) 機械式ブレーキ作動装置
US9373913B2 (en) Lever type connector
US10033166B2 (en) Stripping plier with supporting structure
JP5841963B2 (ja) 被覆電線用ストリッパ、および、それに用いられる切り込み刃
CN109980480B (zh) 压接手工具
TWI669871B (zh) 壓接手工具
JP5460432B2 (ja) 開閉動作装置及び対象物の切断方法
JP4836673B2 (ja) クランプ装置
JP5224414B2 (ja) 光ファイバ保持部材、複数層被覆光ファイバの被覆除去方法および融着方法
JP2012039750A (ja) 電線被覆剥離用工具
JP4696027B2 (ja) 被覆電線用ストリッパ
JP5958421B2 (ja) 電線の皮剥工具
JP6159913B1 (ja) ハサミ
US20110138629A1 (en) Wire and cable stripper
JP3229345U (ja) 長尺体の被覆剥ぎ取り治具
JP5644912B2 (ja) 芯線切断装置
JP2013165556A (ja) 電線切断作業補助道具
JP3199882U (ja) 省力回転式プラグのベース組
JP4963197B2 (ja) 自己支持形ケーブル処理工具
EP0345161A1 (fr) Commutateur à manette pourvue d'un interrupteur à rattrapage de jeu
JP6078909B2 (ja) 切断工具
JP4959221B2 (ja) 爪切り
JP2004512659A (ja) 端末処理工具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5841963

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250