JP5839997B2 - 水晶振動子の製造方法 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、水晶振動子の製造方法であって、水晶板と前記水晶板の上下面それぞれに備わる電極と前記電極上に設けられる絶縁膜とを含んで構成される水晶振動子片をケース内に収容した水晶振動子の製造方法であって、前記水晶板の上下面それぞれに電極を形成する工程と、それぞれの前記電極の表面の少なくとも一部を覆うように絶縁膜を設けて水晶振動子片を形成する工程と、前記水晶振動子片をケースに搭載する工程と、前記水晶振動子片の上下両方向からそれぞれの前記絶縁膜にエッチング処理を施して前記絶縁膜を一部除去し、当該水晶振動子片の周波数調整を行う周波数調整工程と、前記水晶振動子片が搭載された前記ケースに蓋を固着して水晶振動子を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
このように水晶振動子片の上下両方向からそれぞれの絶縁膜をエッチングすることで、水晶振動子の上下方向の質量の対称性を確保できるので、周波数調整に伴うCIの増加を抑えることができ、水晶振動子の品質劣化が防止されることが期待できる。また、電極は少なくとも一部が絶縁膜に覆われていて直接外部に露出されないため、電極の経時変化の少ない水晶振動子が実現可能である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の水晶振動子の製造方法であって、前記水晶振動子片を形成する工程において、前記絶縁膜はドーム形状からなることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の水晶振動子の製造方法であって、前記周波数調整工程において、前記絶縁膜がドーム形状を保つようにエッチング処理を施すことを特徴とする。
このように水晶振動子片の形状をドーム形状とすることで、主振動の振動エネルギーが中央部分に集中し、輪郭系振動が減衰して主振動との結合を少なくすることができるので、高いQ値と良好な温度特性が得られる。また、振動子の小型化に向いている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の水晶振動子の製造方法であって、前記水晶振動子片を形成する工程において、平板状の絶縁膜にエッチング処理を施すことによって前記中心部に凹部を形成することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の水晶振動子の製造方法であって、前記周波数調整工程において、前記絶縁膜が前記凹部の深さを保つようにエッチング処理を施すことを特徴とする。
このように水晶振動子片の厚みを中心部(励振部)は薄く、縁部は厚く形成することで、主振動の振動エネルギーを中心部に閉じこめることができ、振動子の小型化に向いている。
以下、本発明の第1実施形態に係る水晶振動子1について図1から図4を参照して説明する。
まず、水晶振動子1は、図1に示すように、ATカット水晶振動子片等の水晶振動子片2と、内部に水晶振動子片2を実装するための容器105と、水晶振動子片2と容器105とを上下に接続する導電性接着剤104と、容器105の上面を封止する蓋106と、を備えて構成される。
図2は水晶振動子片2を示す斜視図であり、図3は図2に示す水晶振動子片2のXZ側面図である。
次に水晶振動子1の製造プロセスについて図4(A)から(F)を参照して説明する。
まず、例えば人口水晶の結晶を結晶軸に対して所定角度に切断して板状に成形する。その後、その成形した板状の部材に対して、所望の共振周波数に応じた厚みになるように研磨またはエッチングをすることで、水晶板100を成形する(図4(A))。
次に、本発明に係る水晶振動子の第2実施形態について図5および図6を参照して説明する。なお、第1実施形態に係る水晶振動子1及びその製造方法と同一構成/同一工程については、その説明を省略する。
次に第2実施形態に係る水晶振動子1の製造プロセスについて、第1実施形態と重複するプロセスを除いて説明する。具体的には、図7(A)〜(F)に示す各プロセスのうち、図7(C)(E)に示すプロセス以外は、第1実施形態と同じである。
次に、本発明の第3実施形態について図8〜図10を参照して説明する。なお、第1、第2実施形態に係る水晶振動子1及びその製造方法と同一構成/同一工程については、その説明を省略する。図8、9に示すように、第3実施形態に係る水晶振動子1において、水晶振動子片2の上下両面に設けられた一対の電極保護膜103bは、水晶板100の平面位置における端部(縁部)側が厚くなり、水晶板100の中心側が薄くなるように形成される。具体的には、電極保護膜103bは、中心近傍に凹部が形成されてなる。
次に第3実施形態に係る水晶振動子1の製造プロセスについて、第1実施形態や第2実施形態と重複するプロセスを除いて説明する。具体的には、図10(A)〜(G)に示す各プロセスのうち、図10(C)(D)に示すプロセス以外は、第1実施形態や第2実施形態と同じである。
2 水晶振動子片
100 水晶板
101 金属電極
102 実装電極
103 電極保護膜
103a 電極保護膜
103b 電極保護膜
104 導電性接着剤
105 容器
106 蓋
A エッチング材料
Claims (2)
- 水晶板と前記水晶板の上下面それぞれに備わる電極と前記電極上に設けられる絶縁膜とを含んで構成される水晶振動子片をケース内に収容した水晶振動子の製造方法であって、
前記水晶板の上下面それぞれに電極を形成する工程と、
それぞれの前記電極の表面の少なくとも一部を覆うように絶縁膜を設けて水晶振動子片を形成する工程と、
前記水晶振動子片をケースに搭載する工程と、
前記水晶振動子片の上下両方向からそれぞれの前記絶縁膜にエッチング処理を施して前記絶縁膜を一部除去し、当該水晶振動子片の周波数調整を行う周波数調整工程と、
前記水晶振動子片が搭載された前記ケースに蓋を固着して水晶振動子を形成する工程と、
を含み、
前記水晶振動子片を形成する工程において、前記絶縁膜を前記電極の表面の中心において最も膜厚が大きく当該中心より離間するにつれて膜厚が小さくなるように、前記絶縁膜をドーム形状に形成し、
前記周波数調整工程において、前記絶縁膜がドーム形状を保つようにエッチング処理を施すことを特徴とする水晶振動子の製造方法。 - 水晶板と前記水晶板の上下面それぞれに備わる電極と前記電極上に設けられる絶縁膜とを含んで構成される水晶振動子片をケース内に収容した水晶振動子の製造方法であって、
前記水晶板の上下面それぞれに電極を形成する工程と、
それぞれの前記電極の表面の少なくとも一部を覆うように絶縁膜を設けて水晶振動子片を形成する工程と、
前記水晶振動子片をケースに搭載する工程と、
前記水晶振動子片の上下両方向からそれぞれの前記絶縁膜にエッチング処理を施して前記絶縁膜を一部除去し、当該水晶振動子片の周波数調整を行う周波数調整工程と、
前記水晶振動子片が搭載された前記ケースに蓋を固着して水晶振動子を形成する工程と、
を含み、
前記水晶振動子片を形成する工程において、前記絶縁膜を前記電極の表面の中心部において膜厚が小さく当該表面の縁部において膜厚が大きくなるように、平板状の前記絶縁膜にエッチング処理を施すことによって前記中心部に凹部を形成し、
前記周波数調整工程において、前記絶縁膜が前記凹部の深さを保つようにエッチング処理を施すことを特徴とする水晶振動子の製造方法。
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