JP5836719B2 - 画像形成装置及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、透明トナーを用いて画像を形成する画像形成装置及び画像形成装置へ送信する画像データを処理する画像処理装置に関するものである。
従来から、電子写真方式の画像形成装置において、有色トナー(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナー)で記録材上にトナー像を形成、定着することで印刷物を出力していた。記録材上に形成する画像はユーザにより指定される。出力する画像には多量のトナーを用いる領域(人物画像で言えば髪)や、トナーをほとんど用いない領域(人物画像で言えば肌色や白目部)が混在する場合が多い。
ここで、記録材にトナーを定着する画像形成装置において、定着後の画像の光沢度がトナーの量によって変化することが知られている。これは、定着されるトナーの多少が定着後の記録材の表面性に影響を与えるためであると考えられている。そのため、ユーザにより指定された画像を記録材上に出力する際に、記録材上には有色トナーの量のムラに対応した意図してない光沢度の差(光沢ムラ)が生じていた。
しかしながら、光沢ムラを抑制するために有色トナーの量を変更すると、本来出力したい画像との間に色味のズレが生じてしまうため好ましくない。
そこで、定着後の光沢度を調整するために、顔料などの色材を抜いた透明トナーを備える画像形成装置が知られている。透明トナーは、有色トナーにより生じたトナー段差(凹凸)に起因する意図せぬ光沢度差を抑制するために用いる他に、セキュリティの対策のためにも用いられる。具体的には特許文献1に、記録材の一部に透明トナーを意図的に形成し、光沢差によって視認できるマーク(以下、グロスマークと呼ぶ)を形成する方法が開示されている。
特開2004−191626号公報
しかしながら、透明トナーを用いてグロスマークを出力する場合に、透明トナーを定着した部分とその周りの光沢度が偶然略同一になるとグロスマークを視認しづらくなる。つまり、透明トナーを用いて意図的に記録材の一部の光沢度を調整したとしても、グロスマークを形成しようとする領域とその周りの領域の光沢度が偶然略一致する個所についてはグロスマークのエッジ(輪郭)が視認しづらくなってしまう。
具体的には、記録材上に有色トナーが定着されない個所(いわゆる白地部)の光沢度は記録材自身がもつ固有の光沢度となる。そのため、白地部にグロスマークを形成する場合にも、透明トナーを定着した領域の光沢度が記録材固有の光沢度と略同一であればグロスマークが視認しづらくなる。
他方、グロスマークを形成する記録材には有色トナーで画像が形成されている場合が多く、有色トナーで形成される画像と重なるようにグロスマークを形成することも考えられる。この場合に、透明トナーを定着した領域の光沢度が有色トナーを定着した領域の光沢度と略同一であればグロスマークが視認しづらくなる。
グロスマークを形成すべき領域にグロスマーク全域の光沢度が略同一となるように透明トナーに形成すると、グロスマーク部の光沢度と周りの光沢度が偶然一致した際に、グロスマークのエッジ(輪郭)が視認しづらいという問題が生じた。
そこで、本発明の画像形成装置は、透明トナー像を記録材上に形成する透明画像形成部と、記録材上に形成された透明トナー像を定着する定着手段と、光沢度差により視認されるマークを形成すべき領域を取得する取得手段と、定着後に第一の光沢度となる第一の透明トナー像の部分と、前記第一の部分と隣接するように配置され定着後の前記第一の光沢度より5以上低く第二の光沢度となる第二の透明トナー像の部分と、を記録材の所定の方向に沿って交互に配置した規則的なパターンとなるように前記取得手段で取得した領域に透明トナー像を形成するように前記透明画像形成部を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
グロスマークを形成する周りの光沢度に関わらず、視認性の高いグロスマークを形成することができる。
画像形成装置の概略構成を説明するための図である。 画像形成装置の概略構成を説明するためのブロック図である。 トナー載り量と定着後の光沢度に関するグラフである。 光沢度差と視認性の関係を説明するためのグラフである。 本件のグロスマーク(混在)について説明するための図である。 グロスマーク(混在)のパターンを説明するための図である。 指定された領域をパターン画像に変換する手順を説明するためのフローチャートである。 本件のグロスマーク(混在)について説明するための図である。 下地を加味した処理手順を説明するためのフローチャートである。 記録材のサイズを加味した処理手順を説明するためのフローチャートである。 画像処理装置について説明するための図である。 ディスプレイに表示される画面の一例を説明するための図である。
本実施例において、光沢度(投光角および受光角ともに60°)はBYK−Gardner社製のmicro−TRI−glossで測定した。以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則してさらに詳しく説明する。なお、画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
画像形成装置全体の説明をした後、記録材上に出力される画像の光沢度についてグラフ等を用いて説明する。その後、画像形成装置の動作についてフローチャートを用いて説明する。
§1.{画像形成装置について}
本実施例の画像形成装置はいわゆるタンデム方式の画像形成装置である。当然、透明トナーで記録材へとグロスマークを出力できる限り、この構成に限定するものではない。
■(概略構成について)
図1の(a)は画像形成装置としてのプリンタ機能とスキャナ機能を兼ね備える複合機の概略構成を説明するための図である。本実施例の画像形成装置としての複合機100はプリンタ部110とスキャナ部120とそれらを制御するコントローラ部130から成る。
スキャナ部120は原稿台に載置された原稿を読み取り画像データを取得することができる。また、プリンタ部110はスキャナ部120、外部から入力される画像データなどを記録材上へと出力することができる。
プリンタ部は第1から第5のステーションS(Bk〜T)を備え、それぞれの感光ドラム上に異なるトナーで画像を形成する。図1の(b)は画像形成部としてのステーションを拡大した詳細図である。各ステーションは感光ドラム上に形成された静電像を現像するトナーの種類(分光特性)を除き略同一であるため、第1のステーション(Bk)を代表して説明する。
画像形成部としてのステーションS(Bk)は像担持体としての感光ドラムDと、感光ドラムDを帯電する帯電部材としての帯電ローラ1を備える。感光ドラムDは帯電ローラ1により帯電された後、レーザスキャナLSからの露光Lにより感光ドラム上に静電像が形成される。感光ドラムD上に形成された静電像は現像器2に収容されるブラックトナーによりトナー像へ現像される。感光ドラムD上に現像されたトナー像は転写部材としての転写ローラ3により中間転写体としての中間転写ベルトITBへと転写される。中間転写ベルトへと転写されずに感光ドラムD上に付着した転写残トナーはクリーニングブレードを備える清掃装置4により清掃除去される。なお、本実施例の各ステーションが備える感光体上に形成可能な最も高いトナー像の解像度は2400dpi(dots per inch)である。
このように、各ステーションが備える感光ドラムDから透明(T)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の順に転写されたトナー像は中間転写ベルト上に重ねられる。そして、重ねられたトナー像は2次転写部STにおいてカセットCから搬送された記録材へ転写される。2次転写部STにおいて記録材へと転写されずに中間転写ベルト上に残留したトナーは不図示のベルトクリーナにより清掃される。
記録材上に転写されたトナー像はトナーと接触してトナーを加熱溶融させて記録材へ定着する定着装置Fにより記録材へと定着され、画像が定着された記録材は機外へと排出される。なお、本実施例では記録材側からブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、透明トナー(表面)となるようにトナーが重ねられているがこの順序に限定する趣旨のものではない。
■(有色トナー及び透明トナーについて)
次に、本実施例で用いられる二成分現像剤について説明する。まず、トナーとしては、バインダ樹脂に着色材や帯電制御材等を添加した公知のものが使用できる。又、トナーとしては、体積平均粒径が5μm以上15μm以下のものを好適に使用することができる。本実施例では、透明(T)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の全色について体積平均粒径6μmのトナーを用いた。有色トナーは、転写材S上でのトナー量が0.5mg/cm^2の時に、定着後の光学濃度が1.6になるように調製することができる。透明トナーとしては、光透過性が高く、着色剤の入らない樹脂からなる粒子を用いることができる。
透明トナーは実質的に無色であり、少なくとも可視光を実質的に散乱することなく良く透過する。なおトナーの帯電極性は、負極性、正極性のどちらでもよいが、本実施例では、全ての色のトナーで負帯電極性のトナーを用いた。トナーの溶融特性としては透明、C、M、Y、Bkの全色ともに略同等であることが望ましい。定着時には、全色ともに同定着条件(温度、圧等)で一括定着されるため、全色ともに低温定着不良や高温溶融過が発生しない最適なトナー溶融特性にしておく必要があるためである。またキャリアとしては、従来公知のものを用いることができる。例えば、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、抵抗調整のためにカーボンブラック等の導電性物質を分散して形成した樹脂キャリア等が挙げられる。なお、2成分現像方式を例に挙げて説明したがこれに限るものではない。
§2.{コントローラ及び接続関係について}
続いて、本実施例の画像形成装置の接続関係についてブロック図を用いて説明する。
■(各部の接続関係について)
図2は本実施例の画像形成装置としての複合機100の接続関係を説明するためのブロック図である。コントローラ部130は制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133を備る。CPU131は記録手段としてのROM132に格納されたプログラムに従いプリンタ部110及びスキャナ部120を制御する。また、コントローラ部130は記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)134を備え、通信I/F(インターフェイス)135を介して外部から入力された画像データやスキャナ部で取得した画像データを記憶する。
コントローラ部130は出力すべき画像データに対応するトナー像が記録材上に定着されるように、プリンタ部110(有色ステーションBk、Y、M、Cや透明ステーションT)を制御する。なお、出力すべき画像データはHDD134に格納したものを用いても、スキャナ部120や外部から取得したものをしてもよい。なお、制御に関してはプログラムに従い制御回路が行えばよく、制御回路は必ず複合機自身が内蔵しなくともよい。
■(有色画像とグロスマークについて)
以下に、複合機100が備える不図示の操作パネルを用いて、記録材上に形成する有色画像とグロスマークを指定する動作について説明する。記録材上に有色トナー像を形成するためには、複合機100のコントローラ部130はカラー画像を形成するための画像データ(有色画像データ)を必要とする。本実施例のコントローラ部130は8bit(256諧調)のRGB値でHDD134等に保存された画像データをプリンタ部110で使用できるデータ(YMCK値)へと変換(画像処理)する。なお、有色エンジンBk〜Yが備えるトナーを組み合わせてフルカラー画像をつくるためのRGB値からYMCK値への変換処理は公知の処理方法を用いればよい。
続いて、透明トナーを用いて光沢差によって人の目で視認可能なグロスマークを記録材のどの部位に形成するかを指定する方法について説明する。本実施例ではユーザがグロスマークを形成したい位置を指定する情報に基づき、透明エンジンTによってグロスマークを作成する例について説明する。
ユーザは操作パネルを用いて記録材のどの位置にグロスマークを形成するかを指定する。例えば、HDD134に保存された画像データ(RGB:8bit)を変換した2値画像データを位置(グロスマークを形成する位置)の指定のために用いてもよい。また、操作パネルで「コピー禁止」や「秘」等のあらかじめ決められたマーク(HDD等に格納されたマーク)をグロスマークとして指定してもよい。
§3.{出力される印刷物の光沢度について}
続いて、本実施例の複合機100で出力される印刷物の光沢度について説明する。
■(画像データとトナー載り量の関係について)
ユーザによって記録材上に形成すべき画像のデータをプリンタ部110へ送信すると、プリンタ部110はデータで指定された量のトナーを記録材上に形成して定着する。記録材に定着されたトナーはトナーの量に応じて記録材の表面性(光沢度)に影響を与える。本実施例のプリンタ部110で出力される画像と光沢度の関係についてグラフを用いて説明する。
図3は本実施例の複合機100で出力される画像の信号値と印刷物の光沢度を対比したグラフである。図3の縦軸は光沢度、横軸は画像信号である。本例で用いた記録材は日本製紙製ユーライト(商標)の157g/m^2を使用し、この記録材のトナーが定着されていない下地部分(信号値0(S1))の光沢度g1は5である。また、図3の(a)に示すように、画像信号値の増加にともない記録材上に定着される単位面積当たりのトナー量は増加し、定着後の光沢度もトナー量の増加にともない高くなっていることがわかる。本実施例において、1つの色のトナー(例えばYトナー)を最大載り量(信号値255(S2):1.2mg/cm^2)で記録材上に形成し、記録材にトナーを定着した個所の光沢度g2は30である。
このように、画像信号に相関関係をもつ記録材上に形成されるトナーの量の多少により、出力される印刷物の光沢度は変化する。なお、複数の色のトナーを記録材上に重ねて形成されるフルカラー画像を形成する際にはUCR(Under Color Removal)等のトナー総量を抑制する処理が行われる。そのため、記録材上に形成される単位面積当たりの最大トナー量は2.2色(2.5mg/cm^2)程度が上限値となる。
■(グロスマークの光沢度について)
続いて、記録材にグロスマークを形成した際の光沢度について説明する。図3の(b)はグロスマークをハーフトーンで形成した際の光沢度と、グロスマークをベタで形成した場合の光沢度を説明するためのグラフである。
ここでハーフトーンとは網点を用いた中間調の濃度部分(8bit表現で100レベル程度:S3)であり、ハーフトーン部分はトナーで記録材を覆い尽くさない。言い換えれば、スクリーンを用いて諧調表現をして低濃度から高濃度へ向うに従い次第にドット(網点)を成長させる表現を採用したときの、中間調部分をハーフトーンという。なお、画像信号の強度が1〜200(8bit)程度の濃度の場合、画像形成装置はハーフトーンを用いて中間調の濃度を表現する。ここで、ハーフトーンを用いる場合、トナーがドット状に配列されて形成されるため記録材上にトナーによる凹凸が形成される。トナーにより記録材上に凹凸が形成されると光が凹凸により乱反射する。光沢度は記録材表面が凹凸になることで低下することが知られている。
また、ベタ画像とは255レベルの画像信号S2(8bit)が入力された際に出力される画像を指す。当然、グロスマークをベタで形成する際には記録材はトナーにより覆い尽くされる。信号強度が201〜255(8bit)程度のいわゆる中間調から高濃度にかけての濃度を表現する場合には、トナーが画素の略全域に渡って形成さる。そのため、ハーフトーンを用いて中間調を表現した場合よりも、凹凸が少なくなりトナーが定着された後の表面は平滑化され、光沢度は高く見える。
図3の(b)からも明らかなように、グロスマークをハーフトーン(HT)で均一に形成したときのグロスマークの光沢度g3は15となる。同様に、グロスマークをベタで均一に形成したときのグロスマークの光沢度g2は30となる。
§4.{グロスマークの視認性について}
グロスマークとは意図的に人の目で知覚できる程度の光沢差をつけて図形(マーク、文字)を記録材上に形成するものである。言い換えれば、透明トナーをユーザが指定したグロスマークを形成したい領域に均一に所定の量だけ形成したとしても、グロスマークが視認できない場合がある。
■(光沢差視認限界について)
光沢度センサなどの測定機器とは異なり、人は微小な光沢差を知覚することが困難である。個人差はあるもものの、人の目で差を知覚することが困難な光沢度差は1〜3程度(60°光沢度)である。そのため、単位面積あたり所定量の透明トナーを指定された領域(グロスマーク部)に形成したとしても、周りとの光沢度差がおよそ5程度なければ視認することができない。つまり、透明トナーを指定された個所に形成したとしても、透明トナーを定着した個所とその周りの個所に光沢度差が十分になければ、グロスマークが視認できないという結果を招く。つまり、視認性の良いグロスマークを出力するために、グロスマークと周りの光沢度差が少なくとも光沢度差を5以上にすることが好ましい。
■(有色画像がグロスマークに与える影響について)
続いて、グロスマークが視認できない場合について説明する。図4は有色画像が透明トナーを用いて形成するグロスマークの視認性に与える影響を説明するためのグラフである。
グロスマークの視認性を高めるために、グロスマークを高光沢にして周りと光沢度差を確保するためにベタで形成することが考えられる。ベタでグロスマークを形成することにより、グロスマークの周りの有色画像濃度が低い個所(図4:B)ではグロスマークが良好に視認(○)できる。しかし、グロスマークの周りの有色画像濃度が高い個所(図4:D)では、グロスマークが視認困難(△)になる。
そこで、グロスマークの全域をハーフトーンで形成することが考えられる。ハーフトーンでグロスマークを形成することにより、グロスマークの周りの濃度が高い個所(図4:C)では、グロスマークは良好に視認(○)できる。しかし、グロスマークの周りの有色画像の濃度が低い個所(図4:A)では、グロスマークが視認困難(△)になる。
このように、透明トナーを用いてグロスマークを形成するに際して、グロスマークと隣接する部位の光沢度を考慮しなければ、境界部の視認性が悪くなり、グロスマークが視認できないという問題が生じる。
なお、透明トナーが有色トナーに比べて極端に溶融しやすい特性であれば、同じベタ部であっても有色トナー部のベタ部グロスに比べて、透明トナー部のベタ部の平滑性が上がりグロスが高くなるため、グロスマークとして識別可能になる。しかしながら、定着時には、有色、透明トナーともに同定着条件(温度、圧等)で一括定着される。そのため、透明トナーと有色トナーで極端な溶融特性差をもたせることは定着不良を招くため望ましくない。本実施例では、透明トナーと有色トナーの溶融特性を略同一にするために同一のバインダ材料を用いている。
§5.{従来例と本件の例を用いた説明}
続いて、グロスマークの視認性について図を例示して説明する。図5は光沢度の高低を白黒の濃淡で表現した図である。図5において黒の濃い部分は光沢度が高い領域を示しており、黒の淡い部分は光沢度が低い部分を示している。なお、有色トナーで形成した画像部(背景部)には色味があるものとする。
■(グロスマーク:均一)
グロスマークは光沢度差によって認識可能なマーキングであって、そのうえでグロスマーク部と該周囲部とは常に一定以上の光沢度の差が必要になる。しかし、グロスマークを有色トナー像に重ねて出力する場合、光沢度の差が小さくなりグロスマークの識別性が悪化する場合がある。
図5の(a)はグロスマークをハーフトーンとベタでそれぞれ均一に形成した場合に、グロスマークの境界部が視認しづらくなることを説明するための図である。図5の(a)の記録材上には有色トナーで左から右へ向かって画像の濃度が濃くなるようなグラデーション画像(背景)が形成されている。その有色トナーを定着した部分(グラデーション画像)に重なるように透明トナーを用いて2種類のグロスマークを形成している。
グロスマークを均一でハーフトーンで形成すると、有色トナーの量が多い部位(濃度が高い部位)との光沢度差が生じるため、その部位では良好にエッジ(境界)が視認できる。しかし、有色トナーの量が少ない部位(中間調の部分)では光沢度差が小さくなるためにその部位ではエッジが視認しづらくなる。
逆に、グロスマークを均一でベタで形成すると、有色トナーが少ない部位(中間調の部分)との光沢度差が十分に生じるためその部位では良好にエッジが視認できる。同様に、有色トナーの量が多い部位では光沢度差が少なくなるため、その部位ではエッジが視認しづらくなる。このように、有色画像を記録材に定着した後の光沢度を加味することなく、所定量の透明トナーを均一に形成したグロスマークでは視認しにくい個所が生じていた。
■(グロスマーク:複合パターン)
上述のように、グロスマークとして視認させたい領域の全域を均一光沢度となるように単位面積当たり所定量の透明トナーを形成するとエッジが視認しづらい場合が生じる。そこで、発明者はベタパッチとハーフトーンパッチを交互に配列したテクスチャを、グロスマークを形成するように指定された領域全域にテクスチャーマッピングすることを考案した。これにより、グロスマークの周りの光沢度に依らず視認性が良好なグロスマークを出力することができる。
図5の(b)は複合パターンを用いて出力したグロスマークの視認性を説明するための図である。図5の(b)で用いたテクスチャ(言い換えると、置換画像パターン又は変換画像パターン)は、光沢度が異なる2つのパッチを交互に配列したものである。なお、光沢度が異なる2つのパッチではなく、光沢度が異なる3つのパッチを規則的に配列したテクスチャなどを用いても同様な効果を得ることができる。
続いて、複合パターンを構成するパッチの配列とサイズについて簡単に説明する。
図6の(a)は、ベタパッチとハーフトーンパッチは交互に規則的に配列した複合パターンを説明するために拡大した図である。なお、規則的ではない複合パターンを用いた場合にも、周りの光沢度に依らずエッジが視認できる。しかしながら、パッチの配置規則やサイズによっては周りの光沢度によってグロスマークのエッジが均等なラインとして見づらくなる。そのため、複合パターンを構成するパッチは規則的に交互に配列されることが望ましい。
本実施例の複合パターンはベタパッチ及びハーフトーンパッチ部は、約500μm(図6中:X1、X2、Y1、Y2)四方で交互に配置したテクスチャを用いた。言い換えると、光沢度が異なるパッチは記録材の所定方向に少なくとも解像度が50dpi(dots per inch)以下の粗い間隔で配置されていればよい。当然、記録材上どの方向に周期的に配置されているかは問わない。
ベタパッチ部及びハーフトーンパッチ部の大きさは、視覚的に高光沢部と低光沢部を領域として識別可能になることが重要であり、その意味では解像度はより低いことが好ましい。つまり、ベタパッチ部やハーフトーンパッチ部が所定の間隔よりも粗い間隔で規則的に配置されることが望ましい。これは、解像度が高いとベタ部とハーフトーン部の領域が見えなくなり、一様な中光沢部として見えはじめるためである。そして、グロスマークが一様な中光沢程度として見えはじめると有色画像のグロスと明確な見分けができなくなるためである。しかしながら、解像度が低すぎると微細な形状のグロスマーク像を描くとエッジ部のギザギザ感が増し、本来描きたい図形とは異なる図形が視認されるため好ましくない。
また、グロスマークのベタパッチ部の高グロス部(g2)とハーフトーンパッチ部の低グロス部(g3)の差分が小さくなると両パッチが同一グロスとして見えはじめ、有色画像のグロス部と明確な見分けができなくなる。
それに対して、ハーフトーンパッチ部の定着後の光沢度がベタパッチ部の定着後の光沢度よりも少なくとも5以上低くすることで、グロスマークのエッジの視認性を向上させることができる。なお、本実施例のベタパッチ部を定着した後の光沢度とハーフトーンパッチ部を定着した後の光沢度の差を10以上となるように、記録材上に形成する透明トナーの量を設定した。
■(他の複合パターンについて)
複合パターンの他の例について説明する。定着後の光沢度が異なる2つのパッチは図6の(a)のようにタイル状に配置しても、図6の(b)のよう縦帯状に配置してもよい。図6の(b)に示すように、少なくともグロスが異なる2種のパッチを低解像度に交互に並べてあれば、縦帯状のテクスチャであっても、周りの光沢度に関わらずグロスマークをエッジ(輪郭)を知覚さえることができる。なお、グロスマークを形成する領域に形成するパターンは、縦帯状、横帯状等の配置規則に依らず、異なる光沢度の領域が規則的に配置されていればよい。なお、パッチの配列規則によって以下のような特性をもつ。
具体的には、パッチをタイル状に規則的に配置すると、グロスマークのエッジがギザギザに見えてしまう。しかし、ユーザが指定したグロスマークのエッジ位置のずれが少ない。また、パッチを帯状に規則的に配置すると、帯の短手方向にはギザギザ感が低減される。しかしながら、帯の長手端方向端部でタイル状に配置する場合と同様にエッジがギザギザに見える。そのため、光沢度の異なる2つ以上のパッチをどのように配列するかは、ユーザの目的に応じた適切なパターンを選択することが望ましい。
§6.{処理手順について}
以下に、ユーザによってグロスマークを形成する個所を指定された後に、画像形成装置がグロスマークを出力するまでに行われる装置の動作についてフローチャートを用いて説明する。
■(フローチャートを用いた説明)
図7は複合機100のコントローラ部130が行う制御動作を説明するためのフローチャートである。コントローラ部130はプログラムに従い以下のように複合機100の各部を制御する。
まず、CPU131はユーザによって指定されたグロスマークを形成すべき領域を取得する(S101)。
続いて、CPU131はS101において取得したグロスマークを形成することが指定された全域の画像パターンを複合パターンに置き換える(S102)。具体的には、指定された全域に光沢度が少なくとも10以上離れたベタパッチとハーフトーンパッチが規則的に50dpiで配列された複合パターンへと置換する。上述のように画像処理された画像データはプリンタ部が備える透明ステーションTで用いられるため透明画像データを呼ぶ。
CPU131はS102において生成した透明画像データをレーザスキャナLSに送信し、透明画像データに基づき透明トナー像が記録材上へと定着されるようプリンタ部を制御する(S103)。
以上が、制御手段としてのCPU131がグロスマークを形成する際にプログラムに従い画像形成装置の各部を制御する制御手順の説明である。
■(出力物の評価:本件効果)
図5の(a)で示したように、グロスマークの全域が略同一の光沢度で均一になるように出力しようとした場合、グロスマークの光沢度と周りの光沢度が略同一となる境界部でグロスマークの一部が欠損したように見えてしまう。具体的には、長方形で形成されたグロスマークの一部が欠損したように見える。それに対して、前述のように複合パターンを用いてグロスマークを形成することにより、周りの光沢度に関わらずグロスマークを視認することができる。以下に、グロスマークの視認性の違いについて、テスト結果を表1に示した。
Figure 0005836719
なお、被験者10人中、エッジ検知できた人の数が0〜2名の場合「×」、3〜6名の場合「△」、7〜10名の場合「○」とした。また、記録材はA4サイズの日本製紙製ユーライト(光沢度5)を用い、パターンハーフトーン及びベタパッチサイズ50dpiで図6の(a)に示すパターンを用いた。
以上のように、光沢度の異なる複数のパッチを50dpiで配置することにより、グロスマークの周りの光沢度に依らず視認性の良好なグロスマークを出力することができる。
実施例1では、グロスマークに使用する画像パターンとして、グロスマーク形成する領域に対応する下地の有色トナー像の有無に寄らず、一律ベタ部とハーフトーン部を低解像度で組み合わせた画像パターンを用いていた。本実施例では、グロスマーク形成パターンを下地の有色トナー像の有無に応じてグロスマークの画像パターンを変更するよう制御する。なお、実施例1と略同一の箇所については同一符号を付すことで説明を省略する。
■(出力画像の例と画像処理手順について)
図8は本実施例のグロスマークを説明するための図である。本実施例では、グロスマークを形成する領域のうち有色トナー像と重ならない部分に関しては、複合パターンで形成するのではなく記録材との光沢度の差が大きくなるように透明トナーをベタで形成する。これにより、簡易な画像解析処理でグロスマークのエッジ部をより鮮明に視認できるようにすることができる。
具体的には、有色トナー像上のグロスマークについては、実施例1と同様にベタ部とハーフトーン部を低解像度で組み合わせた画像パターンで画像形成を行うよう制御する。また、非有色トナー像部へのグロスマーク形成時には、グロスマークの画像形成パターンをベタ画像で画像形成を行うよう制御する。これは、非有色トナー像部のため、そもそも有色トナー像とグロスマークのグロス差を考慮する必要はないので、最も紙のグロスと明確なグロス差が生じるベタ画像で画像形成するほうがグロスマークの識別性の観点で好ましい。この結果、非有色トナー像部すなわち紙部におけるグロス差をより顕著にすることが可能になるとともに、有色トナー像と重なる部分についてもグロスマークのエッジは良好に視認させることができる。
続いて、上述のようなグロスマークを出力する手順についてフローチャートを用いて説明する。図9は本実施例のグロスマークを出力するための処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、本実施例ではユーザが用意した画像データ通りにグロスマークを形成するか否かを選択可能とした。
まず、制御手段としてのCPU131はユーザによりグロスマークを出力する際にユーザが指定したグロスマークを形成するために用意した透明画像データを自動的に処理するか否かを確認する(S201)。
グロスマークパターンの処理が自動に設定されていない場合(S201:no)、CPU131はユーザが用意した透明画像データを複合パターンへと変換しない。つまり、CPU131はユーザを指定した透明画像データに従いトナー像が記録材上に形成されるようにプリンタ部を制御する(S206)。
グロスマークパターンの処理が自動に設定されている場合(S201:yes)、CUP131はグロスマークを形成すべき領域と有色トナーを形成すべき領域の重なりの有無を解析する(S202)。
白地部とグロスマークに重なりがある場合(S203:yes)、CPU131は重なった部分を複合パターンへ、重ならない部分をベタ画像となる透明画像データを作成する(S204)。
白地部とグロスマークに重なりがない場合(S203:no)、CPU131は全てのグロスマークを形成する領域を複合パターンとなる透明画像データを作成する(S205)。
続いて、CPU131はS204、S205で作成した透明画像データに基づき、記録材上に透明トナー像が形成されるようにプリンタ部を制御する(S206)。
以上のように、処理することで下地部において光沢度差を顕著にすることでエッジを際立たせるとともに、有色トナー像と重なる部分においても視認可能なグロスマークを出力することができる。
本実施例では、グロスマークを形成する用紙のサイズに応じて、複合パターンのパッチサイズを変更する構成について説明する。なお、実施例1と略同一の箇所については同一符号を付すことで説明を省略する。
■(用紙サイズとパッチサイズについて)
実施例1において、光沢度の異なる2つのパッチを配置する際の解像度が低すぎると、微細な形状のグロスマーク像を描くとエッジ部のギザギザ感が増すため好ましくないと記載した。しかしながら、ポスターのように人が遠くグロスマークを見るときには、印刷物を手でもって眺める際と同程度の解像度でパッチを配置すると、ベタ部とハーフトーン部の領域が一様な中光沢部として見えはじめてしまう。
つまり、A4サイズ程度の記録材にグロスマークを出力する際に好ましい光沢度が異なる2つのパッチを配列する際の解像度でA2サイズ程度の記録材にグロスマークを出力する際に用いると、グロスマークのエッジが視認できなくなる場合が生じる。つまり、印刷物の用途に応じて、複合パターンを切り替えることが好ましい。
そこで本実施例では、グロスマークを出力する記録材のサイズが所定サイズ(A2)未満の場合に、光沢度の異なる2つのパッチが50dpiで配列されたテクスチャを用いてグロスマークを出力する。そして、グロスマークを出力する記録材のサイズが所定サイズ(A2)以上の場合に、光沢度の異なる2つのパッチが20dpiで配列されたテクスチャを用いてグロスマークを出力する。
■(画像処理手順について)
以下に、本実施例の画像処理の手順についてフローチャートを用いて説明する。図10は本実施例の画像処理の手順を説明するためのフローチャートである。
記録材のサイズを取得するサイズ取得手段としてのCPU131はグロスマークを出力する記録材のサイズ(寸法)を取得する(S301)。具体的には、記録材が収容されたカセットCに格納されたシートのサイズに関する情報を取得する。なお、シートのサイズに関する情報は、ユーザが設定したサイズの情報を用いてもよいし、記録材の搬送路中に設けた記録材のサイズを検知するセンサの出力を用いてもよい。
続いて、CPU131はS301において取得した記録材のサイズが所定のサイズ(A2)以上か否かを判定する(S302)。グロスマークを出力する記録材のサイズがA2以上の場合(S302:yes)、第一の複合パターン(光沢度の異なる2つのパッチが20dpiで配列)となる透明画像データを生成する(S303)。また、記録材のサイズがA2未満の場合(S302:no)、第二の複合パターン(光沢度の異なる2つのパッチが50dpiで配列)となる透明画像データを生成する(S304)。
そして、S303、S304において生成された透明画像データに基づき、グロスマークが記録材上に出力されるようにCPU131はプリンタ部を制御する(S305)。
本実施例では、グロスマークの指定や透明画像データの変換を画像形成装置と接続された別の機器(情報処理装置/画像処理装置)において処理される例について説明する。なお、実施例1と略同一の箇所については同一符号を付すことで説明を省略する。
■(各機器の接続関係及びPCのブロック図について)
本実施例では、PC200が画像処理を行う。同様に、ユーザはグロスマーク形成する領域をPC200で設定する。図11の(a)は複合機100と情報処理装置としてのPC(Personal Computer)200の接続関係を説明するための図である。なお、複合機100とPC200はネットワークを介して画像データ等を送信できればよく通信方式(有線・無線等)は問わない。
続いて、PC200について簡単に説明する。図11の(b)はPC200の概略構成を説明するためのブロック図である。PC200はCPU201、ROM202、RAM203、ユーザI/F204、HDD205、通信I/F205を備える。
PC200はROM等に記録されたプログラムに従い、PC200を構成する各ハードウェアを管理制御する。CPU201はユーザからの各種操作をキーボードなどからユーザI/F204を介して取得する。なお、MFP100へと送信する情報を設定するための画面はディスプレイに表示される。また、画像処理手段としてのCUP201は画像データや各種命令を通信I/F206を介して外部へと送信することができる。
本実施例のCPU201は実施例1〜3で説明した画像処理を実行するとともに、処理した画像データと各種制御命令をMFP100へと送信することによって、実施例1〜3においてコントローラ部130と同等の機能を果たすことができる。
■(設定画面について)
続いて、PC200から複合機100へ送信する画像データ及び各種印刷条件を設定するための画面について説明する。図12はプリンタドライバのユーザインターフェース部によって表示される印刷設定ダイアログ画面を示す図である。
チェックボックスB101は、記録材に対してグロスマークを追加するか否かを設定するためのボタンである。B101が選択されることによりPC200は複合機100へグロスマークを形成するために用いる透明画像データを生成、送信する。
B102はリストボックスである。記録材に出力するグロスマークのうち規定のパターンをリストから選択することができる。図12の(a)ではグロスマークとして「機密」が選択されている。そのためプレビュー画面PV1に実際に記録材上に形成されるグロスマークとして「機密」の文字が表示されている。
続いて、B103は原稿のサイズを指定するためのリストボックスである。ここで設定された原稿のサイズはCPU201によって取得され、実施例3で述べたような記録材のサイズに応じたパッチ解像度の設定に用いられる。B104はグロスマークの各種設定を変更する画面へ移行させるためのボタンである。B104を選択することにより、ディスプレイに表示される画面は図12の(a)の画面から図12の(b)の画面へと遷移する。B105は設定した条件で画像を形成を実行させるためのボタンである。ユーザがB105を選択すると、ダイアログが閉じられ設定画面で選択した画像形成条件で複合機100を動作させるための画像データ及び制御情報が通信I/Fを介して複合機100へと送信される。
続いて、グロスマークの詳細な設定画面について説明する。図12の(b)はB104が選択された際に表示される画面である。B201はグロスマークとして記録材上に形成される図形を変更するために用いるリストボックスである。これにより、「機密」以外に、「コピー禁止」等の図形を選ぶことができる。ユーザによって選択された図形はプレビュー画面PV1に表示される。
B202は光沢度の異なるパッチの形状(画像パターン)を指定するためのリストボックスである。「四角形」が選択された場合、パッチは四角形のタイルが規則的に配列されたテクスチャでグロスマークが処理される。B202で選択された画像パターンはプレビュー画面PV2に表示されることで詳細を確認することができる。なお、テクスチャパタンやプロファイル等はPC内の画像データ等から読み込んでもよい。
続いて、B203からB207はグロスマークのフォント、サイズ、配置、回転角度を指定することができる設定ボックスである。ユーザはキーボードを用いて適宜所望のパラメータを設定することができる。上述のように設定したグロスマークに関する各種設定情報はOKボタンB208を選択することで反映される。B208が選択されると図12の(b)に示すダイアログは閉じられ、図12の(a)の画面へと遷移する。
このように、各種情報を設定し設定された情報に基づき生成された透明画像データや制御命令が複合機100へと送信され、前述の実施例で説明したような印刷物が出力される。
D 感光ドラム(像担持体)
LS 露光装置(露光手段)
F 定着装置(定着手段)
1 帯電ローラ(帯電手段)
2 現像器(現像手段)
T 透明ステーション(透明画像形成部)
Bk、Y、M、C 有色ステーション(有色画像形成部)
130 コントローラ
100 複合機(画像形成装置)
200 PC(画像処理装置)

Claims (5)

  1. 透明トナー像を記録材上に形成する透明画像形成部と、
    記録材上に形成された透明トナー像を定着する定着手段と、
    光沢度差により視認されるマークを形成すべき領域を取得する取得手段と、
    定着後に第一の光沢度となる第一の透明トナー像の部分と、前記第一の部分と隣接するように配置され定着後の前記第一の光沢度より5以上低く第二の光沢度となる第二の透明トナー像の部分と、を記録材の所定の方向に沿って交互に配置した規則的なパターンとなるように前記取得手段で取得した領域に透明トナー像を形成するように前記透明画像形成部を制御する制御手段と、を備える画像形成装置。
  2. 前記パターンの第一の透明トナー像の部分と近接する第一の透明トナー像の部分の間隔は50dpi以下であること特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 有色トナー像を記録材上に形成する有色画像形成部と、を有し、
    前記制御手段は、前記取得手段で取得した領域のうち有色トナー像が形成された領域では前記パターンとなるように透明トナー像を形成し、前記取得手段で取得した領域のうち有色トナー像が形成されていない領域は単一の光沢度の透明トナー像の形成を行うように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 透明トナー像を形成する記録材のサイズを取得するサイズ取得手段と、備え、
    前記制御手段は、前記サイズ取得手段により取得しサイズが大きい場合に、サイズが小さい場合よりも前記パターンの前記第一の透明トナー像の部分を配置する間隔を粗くするように変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 透明トナー像を記録材へ形成する画像形成部へ送信する画像データを処理する画像処理装置であって、
    光沢度差により視認されるマークを形成すべき領域を取得する取得手段と、
    定着後に第一の光沢度となる第一の透明トナー像の部分と、前記第一の部分と隣接するように配置され定着後の前記第一の光沢度より5以上低く第二の光沢度となる第二の透明トナー像の部分と、を記録材の所定の方向に沿って交互に配置した規則的なパターンとなるように前記取得手段で取得した領域に透明トナー像を形成させるような画像データを生成する画像処理手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
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