JP5481851B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関する。
記録媒体に形成する画像の品質を向上させるための技術が知られている。特許文献1,2には、記録媒体上の有色画像の背景部に透明トナーを配置する技術が開示されている。特許文献3には、透明樹脂層中にトナー粒子を埋め込ませることにより、光沢性に優れたカラー画像を得ることが開示されている。特許文献4には、有色のトナー像を定着させた後に、そのトナー像上に透明トナー像を転写して滲みを防止することが開示されている。
特開平9−197858号公報 特開2001−312166号公報 特開平6−11982号公報 特開2001−122568号公報
本発明は、耐光性に優れ、記録媒体を問わず、形状の安定した点状の画像を形成するための仕組みを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成方法、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像が形成されている記録媒体に対し、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するステップを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像形成方法は、請求項1の構成において、前第2の色材が、不可視の色材であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像形成方法は、請求項2の構成において、前記第1の色材が、赤外光を吸収する色材であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、色材を用いて画像を形成する画像形成手段と、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像が形成されている記録媒体に対し、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成方法は、記録媒体の表面に、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材を用いて第2の画像を形成するステップと、前記第2の領域に前記第2の画像を形成した後に、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するステップとを備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形装置は、色材を用いて画像を形成する画像形成手段と、記録媒体に、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する第2の制御手段と、前記第2の領域に前記第2の画像を形成した後に、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する第1の制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、耐光性に優れ、記録媒体を問わず、形状の安定した点状の画像を形成することができる。
請求項2に係る発明によれば、第2の画像を目視にて認識しづらくすることができる。
求項に係る発明によれば、第1の画像を目視にて認識しづらくすることができる。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、耐光性に優れ、記録媒体を問わず、形状の安定した点状の画像を形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、耐光性に優れ、記録媒体を問わず、形状の安定した点状の画像を形成することができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、耐光性に優れ、記録媒体を問わず、形状の安定した点状の画像を形成することができる。
(構成)
以下、本発明に関する実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、画像形成装置100の構成を示したブロック図である。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)や、ワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)及び各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)を備え、制御プログラムや、記憶部20に記憶されたプログラムに記述された手順に従って、自装置の各部を制御する。記憶部20は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、各種プログラムを記憶する。通信部30は、通信を行うための例えば各種のモデムであり、パーソナルコンピュータ等の外部装置と通信する。操作部40は、表示面と、その表示面に重ねて配置される透明のタッチパネルと、複数の操作キーとを備え、ユーザからの操作を受け付けるとともに画像により情報の通知を行う。画像形成部50は、例えば電子写真方式のプリンタであり、トナーを用いて記録媒体に画像を形成する画像形成手段の一例である。
次に、画像形成部50の構造について具体的に説明する。
図2は、画像形成部50の構造を示した模式図である。なお、図中に示した二点鎖線は記録用紙の搬送経路を示している。
複数の給紙部501は、それぞれ異なるサイズの記録用紙を収容する。ここでの記録用紙は、パルプ繊維によって製造された、いわゆる「普通紙」である。給紙部501は、制御部10に指示されたタイミングで記録用紙を送り出す。用紙搬送ロール502は、給紙部501から送り出された記録用紙を、二次転写ロール507とバックアップロール508とにより形成される転写領域に搬送する。
露光装置503は、レーザ発光源やポリゴンミラー等を備え、画像情報に応じたレーザ光を転写ユニット504Y、504M、504C、504K、504I、及び504Tのそれぞれに向けて照射する。転写ユニット504Y、504M、504C、504K、504I、及び504Tは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、赤外吸収トナー(I)、及び透明トナー(T)を用いてトナー像を形成し、これを中間転写ベルト505に転写する。図2に示すように、矢印Bで示す中間転写ベルト505の移動方向に対して上流側から順に、転写ユニット504Y、504M、504C、504K、504I、及び504Tが配置され、この順で各色のトナー像が転写される。なお、転写ユニット504Y、504M、504C、504K、504I、及び504Tのそれぞれは、用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。そこで、これらの記載に際してそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「転写ユニット504」という。
転写ユニット504は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、一次転写ロールを有する。感光体ドラムは、電荷発生層や電荷輸送層を有する像保持体であり、図示せぬ駆動部により図中の矢印Aの方向に回転される。帯電装置は、感光体ドラムを決められた電位に帯電させる。帯電された感光体ドラムの表面は、露光装置503によって露光され、静電潜像が形成される。現像装置は、タンデム型の現像装置であり、Y、M、C、K、I、Tのいずれかの色のトナーを収容し、感光体ドラム表面との間に電位差(現像バイアス)を生じさせる。トナーはこの電位差によって感光体ドラム表面に形成された静電潜像に付着し、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。一次転写ロールは、中間転写ベルト505が感光体ドラムと対向する位置において電位差を生じさせ、この電位差によって中間転写ベルト505にトナー像を転写する。
ここで、赤外吸収トナー(I)及び透明トナー(T)について説明する。
赤外吸収トナーは、不可視の色材の一例である。この赤外吸収トナーは、可視光領域(400nm〜700nm)における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるという程度のもので、例えば、可視光領域における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上のトナーである。透明トナーは、例えば低分子量のポリエステル樹脂にSiO2(二酸化ケイ素)やTiO2(二酸化チタン)を外添したものであり、顔料等の着色剤を含まない不可視の色材の一例である。なお、ここでの「不可視」は、目視により完全に認識不可能であるもののみを指すものではなく、一見しただけでは認識が困難であることや、目視によりほとんど認識することができないことを意味する。
図2の説明に戻る。
中間転写ベルト505は無端のベルト部材であり、ベルト搬送ロール506は中間転写ベルト505を張架する。ベルト搬送ロール506の少なくとも1つは駆動部を有しており、中間転写ベルト505を図中の矢印Bの方向に周回移動させる。このとき駆動部を有さないベルト搬送ロール506は、中間転写ベルト505の移動に従動して回転する。中間転写ベルト505が図中の矢印Bの方向に周回移動することにより、転写ユニット504によって転写されたトナー像は、二次転写ロール507とバックアップロール508とにより形成される転写領域へと移動する。
二次転写ロール507およびバックアップロール508は、中間転写ベルト505が記録用紙と対向する位置において電位差を生じさせ、この電位差によって記録用紙にトナー像を転写する。定着装置509は、加熱ロール5091と加圧ロール5092とを備えており、これらのロール部材により記録用紙を加熱および加圧することで記録用紙に転写されたトナー像を記録用紙に定着させる。
画像形成部50の構成は以上の通りである。
図1に戻って説明する。
画像処理部60は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やメモリを備える。画像処理部60は、通信部30によって受信した画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて各種の画像処理を実行する。外部装置から送られてくる画像情報は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなり、画像形成部50により記録用紙に形成される可視画像の基となる画像情報である。ここでの可視画像は、例えば、文書、絵、写真、図形等の画像であり、ユーザに視認させることを目的として有色のトナー(ここでは、C,M,Y,K)を用いて形成される画像である。画像処理部60は、R、G、Bの色成分の画像情報を、画像形成部50の処理に用いられる色成分からなる画像情報であって、有色のトナーに対応するY、M、C、Kの4色の色成分の画像情報に変換する。また、画像処理部60は、画像形成部50により赤外吸収トナー、及び透明トナーを用いてコードパターン画像を形成させるための画像情報を生成する。コードパターン画像は、各記録用紙を識別する識別情報や、記録用紙上の座標位置を表す位置情報を符号化して得られる識別符号及び位置符号を画像化したものである。
図3は、コードパターン画像の一例を示す図である。
同図に示すように、コードパターン画像は、複数の点状の画像(以下、「ドット」という。)によって構成された符号化画像である。図3に示す例では、黒で示した領域A1,A2がドットが配置された領域に対応し、斜線の領域A3乃至A9がドットが配置されていない領域に対応する。コードパターン画像は識別情報や位置情報を表す画像であり、複数のドットの配置により情報が表される。コードパターン画像が形成される記録用紙上の領域においては、単位面積当たりの記録用紙に対するトナー(ドット)の被覆率はおよそ8%である。このコードパターン画像は、記録用紙のほぼ全体に亘って形成される。また、ドットの一方向の長さは最大でもおよそ150(μm;マイクロメートル)であり、極めて微細な画像である。
以上が、画像形成装置100の構成の説明である。
なお、検出装置がコードパターン画像から情報を検出する際には、照射光として赤外光を照射し、フォトダイオードやCCD(Charge Coupled Device)等の読取手段により反射光を受光して、コードパターン画像を読み取る。そして、検出装置は、赤外領域の読み取り結果からコード情報を求めて、元情報に変換する。このように、赤外領域の読み取り結果を用いているから、検出装置は、可視画像とコードパターン画像とが形成された記録用紙からコードパターン画像に基づく情報を検出する。
ところで、記録用紙の表面にトナー像が形成されると、記録用紙の性質によりトナーが拡散して滲んでしまい、実際にトナーが配置された領域よりも大きな領域にトナー像が形成される恐れがある。普通紙である記録用紙は、微細な糸状のパルプ繊維が膨大な数絡み合うことによってシート状に構成されており、空隙が存在している。このような構造の記録用紙の表面にトナーが配置されると、この空隙にトナーが入り込んでしまい、目的とする場所以外にもトナーが拡散してしまう恐れがある。
図4は、コードパターン画像が形成された記録用紙の断面の様子を表した図である。
コードパターン画像のドットDが記録用紙上に形成された直後は、図4(a)に示す領域にドットDが配置される。しかしながら、その後、図4(b)に示すように記録用紙においてトナーが拡散し、ドットDが変形してしまう。これにより、隣り合うドットDどうしが接触したり、各ドットD間の空隙が小さくなったりする。上述したようにドットDは微細な画像であるから、このようにトナー像が変形してしまうと、検出装置がコードパターン画像から情報を正確に検出しないことがある。トナーの拡散が生じにくい性質の記録用紙(記録媒体)を用いようとも、コスト面や用途面等にかんがみて制約がある場合もあり、容易でないことも多い。
(動作)
次に、画像形成装置100が、コードパターン画像を記録用紙に形成するときの動作について説明する。
画像形成装置100は、コードパターン画像を構成するドットを変形させないよう、以下に説明する画像構造のコードパターン画像を記録用紙に形成する。具体的には、画像形成装置100の制御部10は、記録用紙の表面に赤外吸収トナーを用いてドットDを形成させるための画像情報と、記録用紙の表面のドットが形成される領域と接する周囲の領域に透明トナー像を形成させるための画像情報とを、画像処理部60により生成する。なお、制御部10及び画像処理部60は、第1及び第2の制御手段の一例である。また、ドットは第1の画像の一例であり、透明トナー像は第2の画像の一例である。そして、制御部10は、このコードパターン画像の基となる画像情報と、可視画像の基となる画像情報とに基づき、画像形成部50によって記録用紙に画像を形成させる。具体的には、制御部10は、以下に説明する画像構造1、2のコードパターン画像を含む画像を記録用紙に形成させるための制御を行う。
続いて、画像構造1、2のコードパターン画像について説明する。なお、可視画像の形成についての説明を省略する。
(画像構造1)
図5は、画像構造1のコードパターン画像が形成された記録用紙の断面を表す図である。
図5に示すように、画像構造1のコードパターン画像においては、ドットDが形成される領域と接する周囲の領域であって、ドットDの近傍の領域のみに、ドーナツ状に透明トナー像TFが形成されている。より具体的には、複数のドットDが記録用紙の表面に形成されており、各々の透明トナー像TFが形成される領域が互いに接しないよう、透明トナー像TFが形成される領域が決められている。透明トナー像TFが記録用紙に転写される時期は、記録用紙にドットDが形成される時、又はそれ以前とされており、これにより記録用紙の転写直後からドットDが変形しようとしても、透明トナー像TFによりその変形が遮られる。これにより、図4を用いて説明したような、記録用紙を原因としたドットDの変形は生じない。一方、透明トナー像TFは記録用紙に接触するから、その表面に配置された透明トナーは拡散するものの、不可視の色材であり、コードパターン画像の読み取りに悪影響を与えることはないし、ユーザの目視による認識もほとんどされない。また、透明トナー像TFは、ドットDの変形を抑制するものであるから、その周囲のごく小さな領域に形成されれば足りる。適用する画像形成装置の精度にも依存するが、例えば、一般的な事務機器として使用される画像形成装置の場合はドットDの外周から例えば1.5mm、実質的には1mm程度の範囲の領域に透明トナー像が形成されれば十分である。なお、この領域の大きさは、ドットDの変形を防止するのに効果的なものが設計段階で決められているとよい。
さらに、例えば文書を意味する可視画像が記録用紙に形成される場合には、その領域全体で高い光沢感を生じさせたくないというユーザからの要請があることも多い。この要請に対し、画像構造1のコードパターン画像では、透明トナー像TFはドットDの近傍のごく僅かな領域に配置されるだけであるから、全面に透明トナー像TFを形成する場合のように、透明トナー像に起因する高い光沢感をユーザに与えることはない。
この画像構造1のコードパターン画像を形成する場合、制御部10は、ドットDを形成する領域に接する周囲の領域を特定し、この特定した領域に透明トナー像TFを形成させるための画像情報を生成する。上述したように、制御部10は、透明トナー像TFが記録用紙に転写される時期を、記録用紙にドットDが形成される時、又はそれ以前とするよう画像形成部50を制御する。なお、制御部10が領域を特定するためのアルゴリズムは設計段階で決められており、制御プログラム、或いは記憶部20に記憶されたプログラムに記述されている。
(画像構造2)
図6は、画像構造2のコードパターン画像が形成された記録用紙の断面を表す図である。
図6に示すように、画像構造2のコードパターン画像にあっては、記録用紙の表面の画像形成部50による画像の形成に用いられる領域として決められた領域のうち、ドットDが形成されない領域の全体に、透明トナー像TFが形成されている。画像形成装置が記録用紙に画像を形成する場合、記録用紙の一端を基準として決められた幅だけ余白領域(例えば、20mm)を設けることがあるが、ここでは、余白領域、及びドットDが形成される領域を除いた、画像形成部50により画像が形成され得る領域の全体をいう。余白領域が設けられない場合には、記録用紙の表面のドットDが配置される領域を除く全面に透明トナー像TFが形成される。この画像構造2のコードパターン画像によれば、記録用紙の表面のほぼ全体に透明トナーが配置されるから、記録用紙の表面の各位置での光沢差(光沢のばらつき)が少なくなり、光沢差に起因する醜さは生じ難い。
この画像構造2のコードパターン画像を形成する場合、制御部10は、ドットDを形成する領域を特定し、特定した領域と予め設定された余白領域とを除く領域に透明トナー像TFを形成させるための画像情報を生成する。この場合も、制御部10は、透明トナー像TFが記録用紙に転写される時期を、記録用紙にドットDが形成される時、又はそれ以前とするよう画像形成部50を制御する。
ところで、画像形成装置100は、二次転写ロール507とバックアップロール508とにより形成される転写領域において、ドットD及び透明トナー像TFがほぼ同時に転写するから、ドットDが変形する前には、透明トナー像TFがすでに記録用紙に形成されている。よって、画像形成装置100は、透明トナー像TF、及びドットDの転写のタイミングに関して特殊な処理を要しない。
以上説明したように、画像形成装置100は、記録用紙の表面に赤外吸収トナーを用いてコードパターン画像を構成するドットを形成させるとともに、記録用紙の表面においてドットが形成される領域と接する周囲の領域に透明トナー像を形成する。この画像形成装置100によれば、ドットの周囲に透明トナー像が配置されるから、ドットの変形が抑制され、その形状は安定する。したがって、トナー像の滲みを抑制するための加工が施された、コート紙等の特殊な記録媒体を用いなくとも、記録用紙の性質を問わずドットの変形が抑制され、コードパターン画像が品質の高い状態で形成される。
また、上記画像構造1,2のコードパターン画像によれば、上述した点以外にも、コードパターン画像の耐光性においても好適である。
図7は、画像構造1のコードパターン画像の耐光性を説明する図である。図4(b)に示すように、ドットDが変形してしまうと、その表面積が大きくなってしまい、外部光を受ける面積が大きくなる。コードパターン画像のように記録用紙の単位面積当たりのトナーの被覆率が低い画像を含む場合、その被覆率が高い画像(いわゆる、ベタ画像等)の場合と比べて、単位トナー量当たりの外部光の照射光量が大きくなり、光の作用による色褪せ等の劣化が起こりやすい。これに対し、画像構造1のコードパターン画像によれば、ドットDが変形せず、表面積が大きくなることはないから、単位トナー量当たりの外部光の照射光量の増大が抑制される。また、図7に示すように、記録用紙の表面側から照射される外部光は透明トナー像TFによって遮られる。また、記録用紙の裏面側から外部光が照射されたり、表面側から照射された光が記録用紙の内部に侵入し、その内部で反射した外部光についても、これらの光も透明トナー像TFによって遮られる。なお、図示しないが、画像構造2のドットパターン画像においても、これと同等の作用により耐光性の効果を奏する。ただし、画像構造2のドットパターン画像においては、透明トナー像TFが記録用紙の表面のほぼ全面に形成されているから、記録用紙の内部に侵入する外部光の量は低減される。
さらに、画像形成装置100が実行する画像形成動作において、透明トナー像及びドットを形成する領域を特定してトナー像を転写すれば、上述した画像構造のコードパターン画像が形成されるから、簡素な仕組みによって品質の高い画像が形成される。
(変形例)
なお、上記実施形態を次のように変形してもよい。具体的には、例えば以下の変形が挙げられる。これらの変形は、各々を組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、画像形成装置100に内蔵されている画像処理部60の例で説明したが、この画像処理部60は、画像形成装置100に内蔵されているものに限らず、例えば、画像形成装置にUSB(Universal Serial Bus)ケーブルやLAN(Local Area Network)等の通信手段を介して接続されたコンピュータ装置によって実現されてもよい。この場合、このコンピュータ装置は、記録用紙の表面に透明トナー像を形成させるための画像情報と、赤外吸収トナーを用いて透明トナー像に重ねてドットを形成させるための画像情報とを生成して、画像形成装置に出力することにより、この画像形成装置(画像形成手段)を制御することになる。また、このコンピュータ装置の画像情報の出力先は、別のコンピュータ装置(情報処理装置)等の画像を形成する機能を有しないものであってもよい。この場合も、画像形成時において、この画像情報により画像形成手段が制御される。
(変形例2)
上述した実施形態では、画像形成装置100は、C,M,Y,Kのトナーを用いて可視画像を形成し、透明トナー及び赤外吸収トナーを用いてコードパターン画像を形成していた。これに代えて、画像形成装置100は、C,M,Yのトナーを用いて可視画像を形成し、透明トナー、及びKのトナーを用いてコードパターン画像を形成してもよい。コードパターン画像の形成において視認性の低いトナーが用いられれば、可視画像の視認の妨げとならない。また、可視画像とコードパターン画像とが明確に区別されれば、これらの画像を形成するのに用いられるトナーの色はいかなるものでもよい。
(変形例3)
上述した実施形態では、画像形成装置100は、位置情報及び識別情報をコード化したコードパターン画像を形成していたが、例えば個人情報保護、偽造書類防止、著作権の保護、付加価値等を目的とした情報等をコード化してもよく、情報の内容はいかなるものでもよい。
また、実施形態の画像形成装置100は、タンデム方式の現像装置を備えていたが、ロータリー方式等の別の方式の現像装置を備えていてもよい。また、画像形成装置100は、電子写真方式で画像を形成するものであったが、インクジェット方式等のその他の方式で画像を形成する画像形成装置に本発明を適用してもよい。この場合、画像形成装置の方式によって色材の種類が異なることになるが、透明トナーに代えて不可視の色材を用い、赤外吸収トナーに代えて、この不可視の色材とは異なる色材を用いれば、実施形態と同等の効果を奏する。
また、透明トナーに代えて、例えば、白色等の記録用紙の表面の色と同じ、或いは略同じ色のトナー等を用いてもよい。この場合であっても、ユーザはそのトナー像を目視にて認識しづらくなる。ここでは、少なくとも、コードパターン画像の読み取りに影響を与えないトナーであればよい。また、コードパターン画像が形成される記録媒体は、普通紙に限定されるものではなく、例えばOHPシートなどのプラスチックや、その他の材質のシート等であってもよく、その表面に画像が記録される媒体であればよい。
(変形例4)
上述した実施形態では、画像形成装置100は、転写ユニット504から中間転写ベルト505に転写されたトナー像を記録用紙に転写する、いわゆる中間転写方式を採用したものであったが、転写ドラム方式等の別の方式で記録用紙にトナー像を形成してもよい。この場合においても、画像形成装置は、記録用紙にコードパターン画像のドットを形成させる時、又はそれ以前に透明トナー像を形成させる。また、画像形成装置100が、コードパターン画像のドット、及び透明トナー像の両方を形成する構成に限らず、それぞれ異なる画像形成手段(プリンタ)に形成させるよう制御してもよい。また、予め記録用紙に透明トナー像が配置されていてもよく、この場合、画像形成装置100は、赤外吸収トナーのみを用いてコードパターン画像を形成する。
(変形例5)
画像形成装置100は、記録用紙の厚さ方向(高さ方向)に対して、ドットDよりも透明トナー像の方が高くなるように各画像を形成してもよい。このようにすれば、さらに効率的に透明トナー像によって外部光が遮られ、コードパターン画像の耐光性がさらに改善される。
(変形例6)
上述した実施形態では、制御部10は、画像処理部60によりコードパターン画像を形成するための画像情報を生成していたが、外部装置から画像形成装置100に供給される画像情報に、可視画像を形成するための画像情報、及びコードパターン画像するための画像情報が含まれていてもよい。この場合、制御部10は、取得した画像情報に基づいてコードパターン画像に対応する画像領域を特定する。そして、制御部10は、特定した画像領域に対応する画像を形成する記録用紙の領域に、上述したようにしてドット及び透明トナー像を形成させるよう画像形成部50を制御する。
(変形例7)
上述した実施形態において、画像形成装置10は、上記画像構造1、2のいずれのコードパターン画像を形成するかを、ユーザにより指定された動作モードに応じて切り換えてもよい。文書を意味する画像を形成する場合のように、高い光沢感が望まれない場合には、画像形成装置100は画像構造のコードパターン画像を形成し、写真画像を形成する場合のように、高い光沢感が問題とならない場合には、画像形成装置100は画像構造2のコードパターン画像を形成する。なお、どの画像構造のコードパターン画像を形成するかについて、その基準は種々の態様を採り得る。
(変形例8)
例えば、二次元コードや、イエロードット等の情報をコード化した点状の画像を含む符号化画像においても、その読み取り精度を高めることが要求される。また、可視画像においても、中間調を表現するための点状の画像からなるスクリーン画像(いわゆる、ドットスクリーン)の場合、そのドットに変形が生じると、面積階調方式により表現される画像の濃度が意図するものとならない。よって、画像形成装置100は、コードパターン画像に代えて、各種の符号化画像や可視画像を形成する場合にも、記録用紙の表面に透明トナー像を形成して、この透明トナー像に重ねて変形を防止することを目的とした点状のトナー像を形成してもよい。この場合も、制御部10は、点状のトナー像が形成される領域の全体に、透明トナー像を形成させるよう制御する。また、画像形成装置100は、画像構造1、2の画像構造を用いて画像を形成する領域を、UI部40によりユーザに指定させてもよい。
(変形例9)
上述した実施形態では、画像形成装置100は、中間転写ベルト505にコードパターン画像及び透明トナー像を転写し、それらを一斉に記録用紙に転写してから、記録用紙に定着させていた。これに代えて、画像形成装置100は、記録用紙に透明トナー像を転写した後、この透明トナー像を記録用紙に定着させた後に、コードパターン画像を転写し、記録用紙に定着させてもよい。
(変形例10)
上述した実施形態の制御部10及び画像処理部60が実現する各機能は、1又は複数のハードウェアによって実現されてもよいし、1又は複数のプログラムの実行により実現されてもよい。
画像形成装置の構成を示したブロック図である。 画像形成部の構造を示した模式図である。 コードパターン画像の一例を示す図である。 コードパターン画像が形成された記録用紙の断面の様子を表した図である。 画像構造1のコードパターン画像が形成された記録用紙の断面を表す図である。 画像構造2のコードパターン画像が形成された記録用紙の断面を表す図である。 画像構造1のコードパターン画像の耐光性を説明する図である。
符号の説明
10…制御部、100…画像形成装置、20…記憶部、30…通信部、40…操作部、50…画像形成部、504…転写ユニット、505…中間転写ベルト、507…二次転写ロール、508…バックアップロール、509…定着装置、60…画像処理部。

Claims (6)

  1. 状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像が形成されている記録媒体に対し、
    前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するステップ
    を備えることを特徴とする画像形成方法
  2. 第2の色材、不可視の色材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法
  3. 前記第1の色材が、赤外光を吸収する色材であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 色材を用いて画像を形成する画像形成手段と、
    点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像が形成されている記録媒体に対し、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 記録媒体の表面に、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材を用いて第2の画像を形成するステップと、
    前記第2の領域に前記第2の画像を形成した後に、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するステップと
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  6. 色材を用いて画像を形成する画像形成手段と、
    記録媒体に、点状の第1の画像が形成される第1の領域と接する周囲の第2の領域に第2の色材で第2の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する第2の制御手段と、
    前記第2の領域に前記第2の画像を形成した後に、前記第2の色材とは異なる第1の色材を用いて、前記第1の領域に前記第1の画像を形成するよう、前記画像形成手段を制御する第1の制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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