JP5834353B2 - 農業用ハウス - Google Patents
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Description
また、有機性廃棄物を発酵させて堆肥化する堆肥製造装置と農業用ハウスとを連通させ、堆肥化の際に発生する発酵熱をハウス内に導入することで、ハウス内温度を上昇させる農業用ハウスが知られている(例えば、特許文献2参照)。
一方、堆肥製造装置内の発酵熱を利用する農業用ハウスでは、冬等の低温期における保温効果は有しているが、暑熱対策については言及しておらず、一年を通じたハウス内温度の制御を行うことはできなかった。
ここで、ハウス室内温度は地中温度に対して温度変化率が高い。すなわち、地中温度が低いときにはハウス室内温度は地中温度よりも高くなり、地中温度が高いときにはハウス室内温度は地中温度よりも高くなる。一方、地中熱によってハウス室内の空気よりも温度変化率が小さくなる調水パイプ内の空気は、ハウス室内温度の変化によって、連通パイプを介してハウス内に流入する。
そのため、ハウス室内温度が地中温度よりも高いときには、調水パイプ内の空気は地中熱によって比較的低くなっているため、連通パイプを介してハウス内に流入した調水パイプ内の空気によってハウス室内温度は低下する。また、ハウス室内温度が地中温度よりも低いときには、調水パイプ内の空気は地中熱によって比較的暖かくなっているため、連通パイプを介してハウス内に流入した調水パイプ内の空気によってハウス室内温度は上昇する。
これにより、地中熱によって気温に比べて温度変化が抑えられた調水パイプ内の空気により、一年を通じてハウス内温度の制御を行うことができる。
また、段差地に埋設された調水パイプは、壁面に作用する水圧を低減するために不可欠である。すなわち、段差地の造成に伴って調水パイプや連通パイプを埋設するため、これらのパイプ埋設費用は段差地造成費用として負担することができる。そのため、段差地造成費用で埋設費用をまかなうことができる調水パイプ及び連通パイプを利用することで、農業用ハウスの敷設費用を低く抑えることができる。
この結果、ハウス敷設費用の増大を抑えつつ、一年を通じて室内温度を調整することができる。
図1は、実施例1の農業用ハウスを敷設した段差地の全体を示す概観図である。
さらに、この温度調整用壁面3は、少なくとも後述する平行パイプ21が埋設される部分は礫層3aによって造成される一方、表面は高い熱容量を有する蓄熱材3bによって覆われている(図3(b)参照)。ここで、「礫層3a」とは、小石や粒子の粗い砂からなる地層であり、粒子間空隙が比較的大きい地層である。また、蓄熱材3bは、ここでは温度調整用壁面3の全体を覆っており、例えばコンクリート製ブロック、レンガ、自然石等である。この蓄熱材3bは、温度調整用壁面3の表面に積み重ねることで崩れを防止する擁壁としての機能も併せ持つ。なお、これらの蓄熱材3bの積み方は平積みや布積み等、温度調整用壁面3の形状や傾斜角度等に合わせて選択できる。また、コンクリートはブロック状ではなく、温度調整用壁面3の全面を一体的に覆うものであってもよい。
また、前記平行パイプ21は、図4に示すように、農業用ハウス10のハウス室10cから見たときに、一方(図4では右側)の端部21aが他方(図4では左側)の端部21bよりも低くなるように、長手方向に勾配を有するように配設されている。
さらに、この平行パイプ21には、長手方向に一定間隔をあけて複数の連通孔21c,…が形成されている。各連通孔21cは、平行パイプ21の周方向において同一箇所に設けられ、農業用ハウス10のハウス室10c内に向いた状態になっている。
まず、本発明に係る「農業用ハウスの技術課題」の説明を行い、続いて、実施例1の農業用ハウス10における作用を、「室温制御作用」、「敷設容易作用」に分けて説明する。
従来の農業用ハウスを用いた施設栽培では、冬期等の低温期には、ボイラー等の暖房設備を利用して室温を維持しなければならず、この暖房に必要なコストが多額になり、経営を圧迫することがある。また、昨今の異常気象による高温や、ハウス内の防除のためにハウス密閉度を高めていること等の影響により、農業用ハウス内の暑熱対策も必要となっている。すなわち、作物栽培に農業用ハウスを用いる場合には、外気温に関わらず、運用コストを抑えてハウス内温度を制御する必要がある。
一般的に土壌の持つ蓄熱性は空気の蓄熱性よりも高く、地中温度は気温よりも温度変化率が低い。すなわち、農業用ハウスでは、ハウス内温度が比較的高いときには地中温度はハウス内温度よりも低くなり、ハウス内温度が比較的低いときには地中温度はハウス内温度よりも高くなる。
さらに、平行パイプ21内に侵入した水分は、自重により他方の端部21b側から一方の端部21a側へと流れるため、連通パイプ22に入り込むことを防止できる。これにより、温度調整用壁面3の内側に溜まった水分が、ハウス室10c内に流れ込むことを防止できる。
なお、土壌中の空気には二酸化炭素を多く含むことから、平行パイプ21から流れ出る空気には二酸化炭素が多く含まれることとなる。そのため、ハウス室10c内の二酸化炭素濃度が高まり、作物の成長を促進させる効果も有する。
実施例1の農業用ハウス10では、温度調整用壁面3の内側に埋設された平行パイプ21は、温度調整用壁面3に対してほぼ平行に延在している。
実施例1の農業用ハウス10にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
これにより、ハウス敷設費用を低く抑えつつ、一年を通じて室内温度を調整することができる。
このため、平行パイプ21の埋設に必要な面積は限定的になり、平行パイプ21の埋設に必要な労力や費用の増大が抑制され、農業用ハウス10の敷設費用を低く抑えることができる。
これにより、平行パイプ21内の空気の流れを円滑にし、室内温度調整をスムーズに行うと共に、ハウス室10c内に水分が浸入することを防止できる。
これにより、平行パイプ21の周囲には空隙が多く生じ、平行パイプ21内の空気の温度変化をより小さくすることができて、温度調整効果をさらに向上させることができる。
図5は、実施例2の農業用ハウスを示す断面図である。
なお、図5では、空気開口孔33aが一つであるが、連通パイプ33の他端が複数に分岐し、多数の空気放出孔を形成してもよい。
この実施例2の農業用ハウス30では、暗渠パイプ32内の空気が、パイプ周囲の土壌による蓄熱効果に加え、暗渠パイプ32内の水分の持つ蓄熱効果によっても温度の変化が抑制される。すなわち、暗渠パイプ32内の空気は温度変化が少ない。これにより、暗渠パイプ32内の温度が安定した空気を利用してハウス室10c内の温度を調整することができる。また、埋設タンク34を設けることで、ハウス室10c内に暗渠パイプ32の水分が流入することを防止できる。
この場合、ブロアBによって強制送風されたハウス室10c内の空気は圧力が高められ、温度が上昇する。そのため、特に低温期において室内温度を上げるときには有利である。
そこで、本発明の農業用ハウス10では、図8に示すブロアBによってハウス室10c内の空気を平行パイプ21に圧送することで、ハウス室10c内の温度を下げることなく夜間のハウス内換気と除湿を行うことができる。
そして、平行パイプ21や暗渠パイプ32にブロアBで高湿のハウス室10c内の空気を送り込むと、平行パイプ21等からパイプ周囲の空気層に流れ込んだ高温高湿の空気と、パイプ周囲にある低温低湿の空気層との間で熱交換が行われる。これにより、パイプ周囲には低温高湿の空気層が残り、ハウス室10c内には高温低湿の空気が戻されることとなる。これにより、ハウス室10c内の温度を下げることなく夜間のハウス内換気と除湿を行うことができる。
この場合、ハウス室10c内よりも暖かい空気は、ハウス下部に位置する暗渠パイプ32B内の空気を利用し、ハウス室10c内よりも冷たい空気は、ハウス上部に位置する暗渠パイプ32A内の空気を利用する。なお、これらの空気は一定温度を有していることから、ヒートポンプ暖冷房機に用いるとエネルギー効率が向上して、省エネルギーを図ることができる。
ここで、堆肥製造装置Tとは、いわゆるコンポスターであり、農業用ハウス10から排出される果樹等の有機性廃棄物や残滓を微生物によって分解・発酵することで堆肥化する装置である。そして、この廃棄物の分解・発酵工程で微生物が自己発熱するため、堆肥製造装置Tから排出される空気は温度が高くなる。そのため、平行パイプ21と堆肥製造装置Tとを連通させることで、堆肥製造装置Tから排出される暖かい空気を利用して、ハウス室10c内の温度を高めることができ、低温期において室内温度を上げるときに有利である。
なお、堆肥製造装置Tを図5に示す暗渠パイプと連通させた場合であっても、堆肥製造装置Tから排出される暖かい空気が利用でき、低温期における室内温度の上昇に有利である。
なお、このとき、図11に示すように、平行パイプ21内においても対流が発生するが、平行パイプ21と連通パイプ22の内径をほぼ同じにすれば、平行パイプ21から連通パイプ22へとスムーズに空気が流れ出ることができる。
2 ハウス設置面(設置面)
3 温度調整用壁面(壁面)
3a 蓄熱材
3b 上端部
4 上段作業道
5 傾斜畑
5a 畑面
5b 畑内作業道
10 農業用ハウス
10a 被覆材
10b パイプ
10cハウス室
11 上部側壁
11b 上端部
12 屋根部
13 妻側側壁
13a 出入口
20 温度制御用配管
21 平行パイプ
21c連通孔
22 連通パイプ
22a空気放出孔
31 温度制御用配管
32 暗渠パイプ
33 連通パイプ
34 埋設タンク
Claims (5)
- 設置面と、該設置面から立ち上がる壁面と、を有する段差地に敷設され、
前記壁面の一部によって形成される側壁と、
土中に開放する開口を有し、前記段差地に埋設されて土中排水を行うことで土中の水圧管理を行う調水パイプと、
前記壁面を貫通し、一端がハウス室内に開放し、他端が前記調水パイプに開放して、前記ハウス室内と前記調水パイプとを連通する連通パイプと、
前記設置面に立設されて前記ハウス室内を覆うと共に、前記壁面によって形成された側壁に連結する屋根部と、を備え、
前記調水パイプは、前記壁面の内側に埋設されると共に、前記壁面に対してほぼ平行に延在し、前記連通パイプが接続して前記ハウス室内に連通する平行パイプと、前記平行パイプよりも上方の土中に埋設されると共に、一端が排水管に接続され、他端が土中に開放した暗渠パイプと、前記平行パイプと前記暗渠パイプを連結する連結パイプと、を有し、
前記連結パイプの中間部に、前記暗渠パイプ内の水を溜める溜水手段を設けた
ことを特徴とする農業用ハウス。 - 請求項1に記載された農業用ハウスにおいて、
前記平行パイプは、長手方向に勾配を有することを特徴とする農業用ハウス。 - 請求項1又は請求項2に記載された農業用ハウスにおいて、
前記壁面は、粒子間空隙が比較的大きい礫層を有し、
前記平行パイプは、前記礫層内に埋設したことを特徴とする農業用ハウス。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された農業用ハウスにおいて、
前記連通パイプに、前記ハウス室内の空気を前記調水パイプへと圧送するブロアを接続したことを特徴とする農業用ハウス。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された農業用ハウスにおいて、
前記調水パイプは、有機性廃棄物を発酵させて堆肥化する堆肥製造装置に連通していることを特徴とする農業用ハウス。
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