JP6221334B2 - 植物栽培システム - Google Patents

植物栽培システム Download PDF

Info

Publication number
JP6221334B2
JP6221334B2 JP2013098515A JP2013098515A JP6221334B2 JP 6221334 B2 JP6221334 B2 JP 6221334B2 JP 2013098515 A JP2013098515 A JP 2013098515A JP 2013098515 A JP2013098515 A JP 2013098515A JP 6221334 B2 JP6221334 B2 JP 6221334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture solution
temperature
plant
water
cultivation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013098515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014217316A (ja
Inventor
真人 下山
真人 下山
啓治 久保
啓治 久保
耕三 塩田
耕三 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2013098515A priority Critical patent/JP6221334B2/ja
Publication of JP2014217316A publication Critical patent/JP2014217316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6221334B2 publication Critical patent/JP6221334B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Description

この発明は、室内において培養液を用いて植物を栽培するようにした植物栽培システムに関するものである。
従来、この種の植物栽培システムとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成が提案されている。
特許文献1記載の従来構成においては、温室の構造体の内側及び培地の土壌中にヒートパイプが配置され、そのヒートパイプにボイラや給湯器等の温水給送装置で加温された温水が循環されて、温室内部及び土壌中の加温が行われる。
また、特許文献2記載の従来構成においては、温室内に暖房用パイプが配置され、その暖房用パイプに太陽熱温水器で加温された温水が供給されて、温室内の暖房が行われる。
特開平9−266730号公報 特開平11−235130号公報
ところが、これらの従来構成においては、次のような問題があった。
特許文献1に記載の従来構成では、温水給送装置の稼働において重油や灯油等の化石燃料が必要であるため、ランニングコストが高くなるとともに、温水給送装置の運転に伴って二酸化炭素が発生するため、環境面においても好ましくなかった。また、周囲温度が季節や日時,あるいは天候によって大きく変動されるため、適切な温度調節が困難であった。しかも、この特許文献1のシステムは、夏季等の高気温時における温室内の冷房には適用できないため、冷房装置を別に装備する必要があった。
一方、特許文献2に記載の従来構成では、温水の昇温源として太陽熱温水器を用いているため、雨天,曇天等の日照不足のときや、晴天であっても低気温時には暖房機能をほとんど利用できなかった。また、晴天の高気温時には、温水の温度が上がりすぎて、植物栽培に悪影響を与えるおそれがあった。さらに、この特許文献2に記載従来の構成は、特許文献1に記載の従来構成と同様に、夏季における温室内の冷房には適用できないため、冷房装置を別に装備する必要があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、重油や灯油等の化石燃料を必要とせず、ランニングコストを低減することができるとともに、四季を通して室内における植物の栽培環境の適切な温度管理を行うことができる植物栽培システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、この植物栽培システムは、室内において培養液を用いて植物を栽培する植物栽培システムであって、地中に埋設した前記培養液のタンクを備え、前記培養液を地中温度により温度調節するようにした温度調節装置と、前記タンク内の熱交換部において、前記培養液との間で熱交換されて温度調整された空気を前記室内に供給する空気供給パイプを設けた空気供給装置と、前記空気供給パイプにおいて、前記熱交換部よりも下流側に接続され、必要に応じて二酸化炭素を前記空気に混入するための開閉バルブを介して接続される二酸化炭素タンクとを設けたことを特徴としている。
従って、この植物栽培システムにおいては、温度調節装置により地中温度を利用して培養液の温度が調節され、その培養液の温度によって室内における植物の栽培環境の温度管理が行われる。この場合、地中温度は四季を通してほぼ一定であるため、冬季においては加温作用を得ることができるとともに、夏期においては冷却作用を得ることができて、その作用を利用することにより、植物の栽培環境をほぼ一定温度に保つことができる。また、温水給送装置からの温水を熱源としている従来構成とは異なり、重油や灯油等の化石燃料を必要としないため、ランニングコストを低減することができる。さらに、太陽熱温水器からの温水を熱源としている従来構成とは異なり、雨天や曇天等の日照不足のときや、低気温時に機能しなくなることもない。よって、四季を通して天候や外気温にほとんど影響されることなく、室内における植物の栽培環境の温度管理を適切に、かつ低コストで行うことができる。
前記の植物栽培システムによれば、重油や灯油等の化石燃料を必要とせず、ランニングコストを低減することができるとともに、四季を通して室内における植物の栽培環境の適切な温度管理を行うことができるという効果を発揮する。
第1実施形態の植物栽培システムを示す構成図。 第2実施形態の植物栽培システムを示す構成図。 第3実施形態の植物栽培システムを示す構成図。 第4実施形態の植物栽培システムの一部を示す断面図。
(第1実施形態)
以下、植物栽培システムの第1実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、この実施形態の植物栽培システムにおいては、農地等の地表面11上に温室構造の栽培棟12が建てられている。栽培棟12の天井部には、開閉可能な天窓121が設けられている。栽培棟12の内部において地表面11には、培地13が地表面11から所定深さ(例えば1m程度)掘り下げた状態で形成されている。培地13上には、複数の畝131が形成されている。そして、この培地13の各畝131に、野菜や花等の植物14を植え込んで栽培するようになっている。
前記栽培棟12の近傍において地中の所定深さ位置(例えば3mの深さの位置)には、温度調節装置15を構成する培養液タンク16が埋設されている。この培養液タンク16内には、植物14を栽培するための肥料成分等を調合した培養液17が収容されている。そして、この培養液17が地中温度により、所定温度に温度調節される。つまり、地中温度は四季を通してほぼ一定(例えば、関東地方の平野部では、地中3m程度でほぼ18.5℃)に維持されるため、培養液17はその地中温度とほぼ同一の温度に調節される。
前記培養液タンク16には、温度調節された培養液17を培地13上の植物14に供給するための培養液供給装置18が接続されている。この培養液供給装置18には、培養液タンク16から培地13の各畝131の内部または表面に配管された液供給パイプ19と、その液供給パイプ19の終端部に接続されるとともに、培養液タンク16に接続された液戻しパイプ20が設けられている。液供給パイプ19の途中には、培養液17の供給の有無や供給の量を制御するポンプ21及び流量調節バルブ22が接続されている。液戻しパイプ20の途中には、戻りの培養液17を受けるように地中に埋設された受け槽23、培養液17の成分を調整する成分調整器24、培養液17を濾過するフィルタ25及びポンプ26が接続されている。成分調整器24には、地下水等の水供給源27からポンプ28を介して水が供給されるとともに、図示しない成分供給装置から肥料成分が供給される。
前記栽培棟12には、空気供給装置29が設けられている。この空気供給装置29は、培養液タンク16の内部の培養液17との間で熱交換された空気を栽培棟12内に供給する。この空気供給装置29には、栽培棟12外の空気取入れ口30から培養液タンク16内の熱交換部31を介して、栽培棟12内の培地13の上方位置に延びる空気供給パイプ32が設けられている。空気供給パイプ32の途中には、送気用のポンプ33が接続されている。
空気供給パイプ32のポンプ33より下流側の位置には二酸化炭素タンク34が開閉バルブ35を介して接続されている。そして、植物14の光合成が行われる昼間において、必要に応じて空気供給パイプ32内に対して二酸化炭素タンク34から開閉バルブ35を介して二酸化炭素が放出される。栽培棟12内における空気供給パイプ32の延長部分には、熱交換部31において培養液17で温度調節された空気を吹き出すための複数の空気吹き出しノズル36が間隔をおいて設けられている。これらの空気吹き出しノズル36は、空気の吹き出し高さ位置、吹き出し方向、吹き出し角度、吹き出し速度及び吹き出し量を調節できるように構成されている。
栽培棟12には、培養液17との間で熱交換された水を栽培棟12内に供給する水供給装置37が設けられている。この水供給装置37には、水道等の水供給源38から培養液タンク16内の熱交換部39を介して、栽培棟12内における空気供給パイプ32の下方位置に延びる水供給パイプ40が設けられている。水供給パイプ40の途中には、送水用のポンプ41が接続されている。栽培棟12内における水供給パイプ40の延長部分には、複数の水放出ノズル42が間隔をおいて設けられている。そして、夏季の昼間等には、熱交換部39において培養液17で温度調節された水がこれらの水放出ノズル42からミスト状になって、植物14に向けて栽培棟12の内部空間に放出される。なお、放出されるミストは、その粒径が小さい(通常50μm以下)ほうが好ましい。このため、水放出ノズル42に、圧縮空気を供給する装置を接続して、放出される水を圧縮空気流に乗せるようにしてもよい。
次に、前記のように構成された植物栽培システムの作用を説明する。
この植物栽培システムの運転時には、温度調節装置15の培養液タンク16に貯留された培養液17が、地中温度によってほぼ一定の温度に調節されて、その温度に維持される。そして、この温度調節された培養液17が培養液供給装置18により、栽培棟12内における培地13上の植物14に供給される。従って、培地13の温度がほぼ一定に保持されて、植物14の育成が促進される。この場合、植物14に対する培養液17の供給量は、季節や植物の生育状況等に応じて、液供給パイプ19の途中に設けられた流量調節バルブ22により調整される。また、液戻しパイプ20中に設けられた成分調整器24には必要に応じて地下水が供給されるとともに、図示しない供給装置から肥料成分が供給されて、培養液タンク16内の培養液17の液量が一定に保たれるとともに、その培養液17の肥料成分等が調整される。
さらに、冬季等の外気温度の低い時期または夏季等の外気温度の高い時期には、空気供給装置29により空気供給パイプ32内の空気が熱交換部31において培養液タンク16内の培養液17との間で熱交換されて温度調節される。そして、この温度調節された空気が複数の空気吹き出しノズル36から栽培棟12内に吹き出されて、栽培棟12内が暖房または冷房される。この場合、植物14の光合成が行われる昼間においては、必要に応じて二酸化炭素タンク34内の二酸化炭素が、開閉バルブ35を介して空気供給パイプ32内の空気に混入されて、植物14の生育が促進される。
しかも、夏季の昼間等の外気温度の極めて高い時期には、水供給装置37により水供給パイプ40内の水が熱交換部39において培養液タンク16内の培養液17との間で熱交換されて温度調節される。そして、この温度調節された水が複数の水放出ノズル42からミスト状になって、栽培棟12の内部空間または植物14に向けて放出される。これにより、栽培棟12内における植物14の周辺の湿度が保たれるとともに、このミスト状の水が気化する際に気化熱が奪われることにより、植物14の周辺の温度が低下される。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この実施形態においては、栽培棟12内で培養液17を用いて植物14を栽培する植物栽培システムであって、前記培養液17を地中温度により温度調節して、その培養液17の温度を栽培に利用するようにした温度調節装置15が設けられている。
このため、この植物栽培システムにおいては、培養液17の温度によって栽培棟12内における植物14の栽培環境の温度管理が行われる。この場合、地中温度は四季を通してほぼ一定であるため、冬季においては加温作用があるとともに、夏期においては冷却作用があって、植物14の栽培環境をほぼ一定温度に保つことができる。また、温水給送装置からの温水を熱源としている従来構成とは異なり、重油や灯油等の化石燃料を必要としないため、ランニングコストを低減することができるとともに、大量の炭酸ガスが大気中に放出されることもない。さらに、太陽熱温水器からの温水を熱源としている従来構成とは異なり、雨天や曇天等のときに調温作用が機能しなくなるおそれもない。よって、四季を通して天候に影響されることなく、栽培棟12内における植物14の栽培環境の適切な温度管理を低コストで行うことができる。
(2) この実施形態においては、温度調節された培養液17を植物14に供給するための培養液供給装置18が設けられている。このため、四季を通して植物14に対し地中で温度調節されたほぼ一定温度の培養液17を供給することができて、植物14の育成を促進させることができる。
(3) この実施形態においては、培養液17を貯留する培養液タンク16が地中に埋設されている。このため、特別な調温装置を設けることなく、培養液タンク16内の培養液17を地中温度によって常時温度調節することができる。
(4) この実施形態においては、培養液17との間で熱交換された空気を栽培棟12内に供給する空気供給装置29が設けられている。このため、地中で温度調節された培養液17の温度を利用して、植物14を栽培する栽培棟12内の温度を加温または冷却して、適温に温度調整することができる。従って、ヒートポンプ等の空調装置を設けることなく、栽培棟12内を低コストで冷暖房できる。
(5) この実施形態においては、培養液17との間で熱交換された水を栽培棟12内に供給する水供給装置37が設けられている。このため、夏季の昼間等において、必要に応じて水供給装置37から供給される所定温度の水を植物14に散布して、乾燥を防ぐことができる。
(6) この実施形態においては、前記水供給装置37が水をミスト状に放出するようになっている。このため、夏季の昼間等において、水供給装置37から水をミスト状に放出させることにより、そのミスト状の水が気化して、栽培棟12内の温度を有効に低下させることができる。
(7) この実施形態においては、地表面11から掘り下げた位置に培地13が設けられている。このため、植物14を栽培する培地13の温度が、栽培棟12外の温度に影響されて大きく変動するおそれを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、植物栽培システムの第2実施形態を図2に基づいて前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図2に示すように、この第2実施形態においては、培地13が地表面11を掘り下げることなく地表面11上に位置するように設けられ、その培地13上に植物14を栽培するための複数の畝131が形成されている。また、温度調節装置15の培養液タンク16及び受け槽23が、地中に埋設されることなく地表面11上に設置されている。培養液タンク16には熱交換部45がポンプ46を介して接続され、この熱交換部45が地中に埋設されている。そして、培養液タンク16内の培養液17が、熱交換部45において地中温度により熱交換されて温度調節されるようになっている。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)、(2)および(4)〜(6)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8) この実施形態においては、培養液17の熱交換部45が地中に埋設されている。このため、培養液タンク16を地上に設置しても、地中の熱交換部45により地中温度を利用して培養液17の温度調節を行うことができる。従って、培養液タンク16を地中に埋設する必要がなく、施工が簡単である。
(第3実施形態)
次に、植物栽培システムの第3実施形態を図3に基づいて前記第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図3に示すように、この第3実施形態においては、栽培棟12が温室構造でなく工場形式をなすように構成されている。栽培棟12内には、複数の水耕栽培容器47が支持台48または図示しない支持棚を介して、平面的または立体的に並べられている。各水耕栽培容器47は、培養液17を収容する容器本体471と、その容器本体471上に開閉可能に被覆装着された蓋板472とを備えている。そして、蓋板472に設けられた透孔に対して、植物14が根を容器本体471内の培養液17に浸した状態で植栽されている。各水耕栽培容器47には、地表面11上に設けられた温度調節装置15の培養液タンク16から、温度調節された培養液17が培養液供給装置18を介して供給される。
前記栽培棟12の外面には、空気供給装置29を構成するヒートポンプ49が設けられている。このヒートポンプ49には、ポンプ50を介して培養液タンク16に接続された熱交換部51と、空気供給パイプ32中に設けられた熱交換部31とが組み込まれている。そして、培養液タンク16内の培養液17の温度を利用して、ヒートポンプ49の両熱交換部51,31間において冷媒の循環により熱交換が行われ、空気吹き出しノズル36から栽培棟12内に吹き出される空気の温度が調節されるようになっている。
従って、この第3実施形態によれば、前記各実施形態における(1)、(2)、(4)及び(8)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(9) この実施形態においては、植物14の培地として水耕栽培容器47が用いられ、その水耕栽培容器47内に温度調節された培養液17が供給されるようになっている。このため、培養液17の温度管理にコストが嵩む従来の水耕栽培とは異なり、水耕栽培を低コストで行なうことができる。
(第4実施形態)
次に、植物栽培システムの第4実施形態を図4に基づいて前記第1〜第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4に示すように、この第4実施形態においては、前記第3実施形態の水耕栽培容器47に代えて、培養材を備えた栽培容器52が用いられている。栽培容器52の容器本体521内の底部には砂礫53が収容されるとともに、容器本体521内の上部にはバームキュライトやロックウールよりなる培養材54が収容されている。容器本体521内の砂礫53と培養材54との境界部付近には、培養液供給装置18の液供給パイプ19が配置されている。そして、培養材54に植え込まれた植物14に対して、この液供給パイプ19から培養液17が供給されるようになっている。容器本体521の内底部には液戻しパイプ20が配置され、培養材54から落下する培養液17が液戻しパイプ20を介して培養液タンク16に戻されるようになっている。
従って、この第4実施形態によれば、前記各実施形態における(1)、(2)、(4)及び(8)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10) この実施形態においては、植物14の培地として培養材54を収容した栽培容器52が用いられ、その栽培容器52内に温度調節された培養液17が供給されるようになっている。このため、植物14の栽培を栽培容器52の培養材54上において適切に行うことができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 培養液供給装置18中で水供給源27から成分調整器24を介して培養液17中に補充される水として、地下水のほかに雨水や水道水を用いること。
・ 水供給装置37中で水供給源38から水供給パイプ40内に供給される水として、水道水のほかに雨水や地下水を用いること。
・ 栽培棟12内にミスト状の水を供給するための水供給装置37を省略すること。
・ 栽培棟12内にミスト状の水を供給するための水供給装置37において、熱交換部39を省略して、水道水等の原水を栽培棟12内に温度調節することなく供給すること。
11…地表面、12…栽培棟、13…培地、14…植物、15…温度調節装置、16…培養液タンク、17…培養液、18…培養液供給装置、19…液供給パイプ、29…空気供給装置、31…熱交換部、32…空気供給パイプ、36…空気吹き出しノズル、37…水供給装置、39…熱交換部、40…水供給パイプ、42…水放出ノズル、45…温度調節装置の熱交換部、47…水耕栽培容器、49…ヒートポンプ、52…栽培容器、54…培養材。

Claims (5)

  1. 室内において培養液を用いて植物を栽培する植物栽培システムであって、
    地中に埋設した前記培養液のタンクを備え、前記培養液を地中温度により温度調節するようにした温度調節装置と、
    前記タンク内の熱交換部において、前記培養液との間で熱交換されて温度調整された空気を前記室内に供給する空気供給パイプを設けた空気供給装置と、
    前記空気供給パイプにおいて、前記熱交換部よりも下流側に接続され、必要に応じて二酸化炭素を前記空気に混入するための開閉バルブを介して接続される二酸化炭素タンクとを設けた植物栽培システム。
  2. 温度調節された培養液を植物に供給するための培養液供給装置を設けた請求項1に記載の植物栽培システム。
  3. 培養液との間で熱交換された水を室内に供給する水供給装置を設けた請求項1または2に記載の植物栽培システム。
  4. 前記水供給装置は水をミスト状に放出する請求項に記載の植物栽培システム。
  5. 地表面から掘り下げた位置に培地を設けた請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の植物栽培システム。
JP2013098515A 2013-05-08 2013-05-08 植物栽培システム Expired - Fee Related JP6221334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098515A JP6221334B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 植物栽培システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098515A JP6221334B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 植物栽培システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014217316A JP2014217316A (ja) 2014-11-20
JP6221334B2 true JP6221334B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=51936424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013098515A Expired - Fee Related JP6221334B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 植物栽培システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6221334B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108307891B (zh) * 2018-02-22 2020-11-03 曹树梁 温室大棚陶瓷太阳能加热储热系统
JP7275596B2 (ja) * 2019-01-22 2023-05-18 株式会社アイシン 植物栽培装置
KR102378163B1 (ko) * 2020-04-03 2022-03-25 주식회사 비오엘연구소 냉난방 시스템에 의한 에너지 절감형 하우스 작물 재배장치 및 그 하우스 작물 재배방법
TWM611567U (zh) * 2020-09-14 2021-05-11 楊俊彥 可向土壤注入氣體以提供植物根部呼吸之結構
JP6842595B1 (ja) * 2020-10-05 2021-03-17 株式会社イノベックス 菌床栽培システム及びキノコの栽培方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50101444U (ja) * 1974-01-29 1975-08-22
JPS5816849B2 (ja) * 1975-08-22 1983-04-02 株式会社クボタ スイコウサイバイブラント
JPS56169528A (en) * 1980-05-27 1981-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Heat storing heating system of greenhouse
JPS5749364U (ja) * 1980-09-05 1982-03-19
JP2878885B2 (ja) * 1991-12-05 1999-04-05 株式会社東芝 植物の育成装置
JPH09163887A (ja) * 1995-12-18 1997-06-24 Hitachi Ltd 水耕装置
JP2007312616A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Yo Tekku:Kk 温室構造
JP2011078362A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Shu Inc 土壌温度調節システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014217316A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10477783B2 (en) Environment controlled multi span structured green houses for cost effective food production
JP5133661B2 (ja) 壁面緑化植栽装置
JP6221334B2 (ja) 植物栽培システム
Sethi et al. Greenhouse heating and cooling using aquifer water
JP2003189745A (ja) 自然エネルギーを利用した栽培施設
KR20140019195A (ko) 식물공장 냉방시스템의 구조
KR100557460B1 (ko) 지열 히트펌프 시스템
Yang et al. Heating and cooling system for utilization of surplus air thermal energy in greenhouse and its control logic
El-Gayar et al. Greenhouse operation and management in Egypt
JP2001037348A (ja) 温 室
WO2009044927A1 (ja) 自動潅水システム
CN205747535U (zh) 一种光伏农业暖棚增温补光集成系统
JPH11235130A (ja) 植物栽培装置
KR20170001282A (ko) 지열에 의한 비닐하우스 보온장치
KR101445619B1 (ko) 온실용 지열 및 공기열원의 하이브리드 히트펌프시스템의 제어방법
JP5851577B2 (ja) ハウス栽培施設
CN205431264U (zh) 太阳能植物工厂温室
JP2010220486A (ja) 植物栽培装置用局部断熱用囲い
JP2011152106A (ja) 植物栽培温度調整装置
JP5848424B2 (ja) 植物栽培用ハウスの冷暖房装置
JP5834353B2 (ja) 農業用ハウス
Leroux et al. The Canadian Integrated Northern Greenhouse: A Hybrid Solution for Food Security
RU207703U1 (ru) Высокая грядка-теплица
RU2723036C1 (ru) Тепличное устройство с обогревом почвы
KR102079934B1 (ko) 구들장 재배조와 구들장 재배 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6221334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees