JP6531928B1 - 温室 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のビニールハウス10等の温室では、冬場の暖房にボイラー等を使用する場合、燃料費等の維持費が大きくなる欠点があった。また、夏場の昼間等、気温が予想以上に高くなったとき、気象状況に合わせて換気量を多くするなど、温室の室内温度の調整に手数を要する欠点もあった。本発明は、この様な欠点を少なくし、暖房費の節約や日夜の温度変化を少なくすることのできる温室を提供するものである。【解決手段】 柱11や前記柱11の上端を接続する屋根骨組み15及び桁13によるハウス骨組みにビニールシート21又は透明板を張り付けて天井63、側面壁61、出入口を備えた妻面等の正面壁65により形成される温室であって、ハウス内の床面を凝灰岩石とし、且つ、前記側面壁61の少なくとも下半に凝灰岩石の石壁31を形成した温室とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、農業用ビニールハウス等の温室に関し、尚詳しくは、ブロック壁を備えた温室に関するものである。
今日、農作物の栽培、育成にはビニールハウス等の温室が多用されている。
このビニールハウス等の温室は、雨や風、害虫による被害を少なくし、また、季節による温度変化等を少なくして通年栽培を行うこともできるなど、多くの利点を有するものである。
しかし、ビニールハウスは、設置が比較的容易である半面、強風などに弱く、また、冬場には室温が適温よりも低くなり、夏場では室温が高くなりすぎる等、設置場所の気候条件によって十分にその利点を生かすことができない場合があった。
この為、ビニールハウスにも種々の改良や補助設備の追加が行われ、例えば縦梁と横梁とを用いて屋根を補強し、且つ、屋根部分に密閉空間を形成し、この密閉空間に外気を一旦蓄え、密閉空間で温度調整した外気をビニールハウスに導入する提案が成されている(例えば特許文献1)。
また、ボイラーの温水タンクからの配管をビニールハウスの床面に配置するものとし、冬場には、ボイラーからの温水を床に配置した配管へ循環させるように供給し、夏場には、系外からの冷水を配管に供給する提案もなされている(例えば特許文献2)。
更に、組立て設置を容易としつつ、保温性を高めるため、外面シートに覆われたビニールハウス内に吊り紐等を組み込んだ隔壁シートを配置し、吊り紐に吊り具を掛け、重層シートを張設する提案もなされている(例えば特許文献3)。
また、強風に強いビニールハウスとするため、適宜間隔で設置した主柱に被せるシートの端部に袋体を形成し、この袋体に水を入れ、又は鉄棒等を挿入し、この袋体を地面に埋設する提案もなされている(例えば特許文献4)。
特開2002−209452号公報 特開昭62−96021号公報 特開2003−289726号公報 特開2000−106762号公報
従来のビニールハウス等の温室では、冬場の暖房にボイラー等を使用する場合、燃料費等の維持費が大きくなる欠点があった。また、夏場の昼間等、気温が予想以上に高くなったとき、気象状況に合わせて換気量を多くするなど、ビニールハウス等の温室の室内温度の調整に手数を要する欠点もあった。
更に、ビニールハウスでは、強風等に耐えることができるように、ハウスの骨組みを強化する等の準備を個別に必要とすることもあった。
本発明は、この様な欠点を少なくし、冬場における暖房費の節約や日夜の温度変化を少なくすることができ、悪天候等に対する耐性を高めることのできるビニールハウス等の温室を提供するものである。
本発明に係る温室は、柱や桁及び屋根の骨組みにビニールシート又は透明板を張り付けて天井及び側面壁、更に出入口を備えた妻面等の正面壁により形成される温室であって、ハウス内の床面を凝灰岩石とし、且つ、前記側面壁の少なくとも下半に凝灰岩石の石壁を形成している温室とするものである。
そして、前記石壁は、前記側面壁に沿ってハウス内に凝灰岩石のブロックを積み上げたブロック壁とし、該ブロック壁の外側面に断熱材層を有する石壁とした温室とすることがある。
また、前記石壁は、大谷石のブロックが積み重ねられ、当該ブロック壁の内側面に冷温水配管が配設され、更に大谷石の石板が前記ブロック壁の内側面に張り付けられている温室とすることもある。
そして、前記石壁は、大谷石のブロックが積み重ねられ、当該ブロック壁の内側面に冷温水配管が配設され、前記冷温水配管が配設された前記ブロック壁の内側面に、大谷石の切屑粉や石屑と漆喰等とによる塗り壁が形成されている温室とすることもある。
また、前記ハウス内の床面は、大谷石のブロック床又は大谷石の切屑粉や石屑の転圧床とする温室とすることがある。
そして、前記ハウス内の床面は、大谷石の切屑粉や石屑の転圧床の床面上に冷温水配管が配設され、この冷温水配管が配設された床面上に大谷石のブロックを並べるように敷詰めたブロック床とする温室とすることもある。
また、前記ハウス内の床面は、大谷石の切屑粉や石屑の転圧床とされ、この転圧床の内部に冷温水配管が配設されている温室とすることもある。
そして、前記ハウス内の地表面を削って大谷石の切屑粉や石屑の転圧床が形成され、この転圧床の上面に大谷石のブロックを並べるように敷詰めてブロック床とし、このブロック床の上面に冷温水配管が配設され、このブロック床の上に大谷石の石板を並べるように敷詰めた温室とすることもある。
また、前記ハウス内の地表面を1m乃至2m掘り下げ、ハウス内の床面及びハウス側面下方部分に凝灰岩石を用いた半地下ハウスとする温室とすることもある。
そして、前記石壁は、地表面から30cm乃至50cmの高さとされ、地上部分の外側面に断熱材層を有する温室とすることもある。
更に、前記石壁は、大谷石のブロック積によるブロック壁とされ、地表面よりも下方の前記ブロック壁の外側において、大谷石の切屑粉や石屑の層を大地との間に形成した温室とすることもある。
そして、前記柱や桁及び屋根の骨組みは、木材を用いた軸組とされている温室とすることもある。
本発明に係るビニールハウス等の温室は、床面や側面の下方部分を凝灰岩石とすることにより、凝灰岩の吸湿性、断熱性等によって昼間等の温度上昇を抑制し、また、夜間等の温度低下を防止し、人工的冷暖房の負荷を軽減させることができる。また、温室の側面壁の下半分を石壁とすることにより、強風等に強い温室とすることができる。
そして、石壁をブロック壁とし、ブロック壁の外側面に断熱材層を設ける為、外気温の影響を小さくしてハウス内を適温に保つことが容易となる。
また、石壁として大谷石のブロック及び石板を用いているため、ブロック壁の構築及び内側面への冷温水配管等の工事を容易とし、且つ、ブロック壁の内側面に冷温水配管を設けることにより、石板を通してハウス内の温度調整を容易に行うことができる。
そして、大谷石のブロック及び大谷石の石屑等を含む塗り壁を形成すれば、ブロック壁の構築及び内側面への冷温水配管等の工事を容易とし、且つ、ブロック壁の内側面に冷温水配管を設けることにより、大谷石の石屑等を含む塗り壁を通してハウス内の温度調整を容易に行うことができる。
また、床面を大谷石によるブロック床とすれば施工が容易であり、大谷石の石屑等の転圧床とすれば、施工を容易とすると共にハウス構築の経費を節減することができる。
そして、大谷石の石屑等の転圧床に冷温水配管を配置してブロックを敷詰める床は、安価に大谷石の層を厚くし、且つ、冷温水配管の配設を容易に行ってハウス内の温度調整を容易に行うことができる。
更に、大谷石の石屑等の転圧床として内部に冷温水配管を配設した床面は、施工を容易且つ安価に行うことができる。
そして、大谷石の石屑等の転圧床にブロックを敷き、冷温水配管を施して石板を並べる床は、大谷石の層を厚くすることが容易にできる。
また、地表面を1m乃至2m掘り下げれば、温室の高さを低くして強風等に強いハウスとすることができると共に、地熱により寒暖の差が小さい温室とすることができる。
そして、石壁の地上高さを30cm乃至50cmの高さとすれば、ハウス内の高さを確保しつつ地上高を低くし、強風等に対する耐性を高めると共に、外気温の影響を小さくすることができる。
更に、地下部分のブロック壁の外側に大谷石の石屑等の層を形成すれば、地熱等を利用しつつ、ハウス内の温度を安定させることが一層容易となる。
そして、温室の骨組みを木材とすれば、ハウス内の温度をより安定させることができる。
本発明に係る温室の第1の実施形態の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第2の実施形態の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第3の実施形態の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室のその他の実施形態の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第1の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第2の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第3の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の第4の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室のその他の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の別の実施形態の変形例の概要を示す断面模式図。 本発明に係る温室の他の実施形態における他の使用例の概要を示す断面模式図。
本発明に係るビニールハウス等の温室の第1の実施形態は、図1に示すように、左右の側面壁61の略下半分に凝灰岩石のブロック33を積み上げた石壁31を形成し、ハウス内の床も凝灰岩石のブロック33を用いた石畳とするビニールハウス10である。
このビニールハウス10は、幅6乃至7m程度、長さ50乃至60m程度、高さ2.5乃至3m程度とされる大型の植物栽培用ビニールハウス10である。
そして、このビニールハウス10は、前後の正面壁65及び左右の側面壁61の位置に基礎石等の基礎19を並べ、この基礎19の上に土台17とする木材を配置し、この土台17の上に木製の柱11を立てるものである。
また、左右の柱11の上端を木製の屋根骨組み15で接続して天井63部分を形成するものとし、木製の桁13により各柱11や各屋根骨組み15を相互に固定してハウス骨組みを組み立て、このハウス骨組みにハウス用のビニールシート21を被せるように取り付けて天井63及び側面壁61や正面壁65を有するビニールハウス10とするものである。
尚、木製の柱11や屋根骨組み15及び桁13を用いる場合のみでなく、従来から一般的にビニールハウス10に多く用いられている樹脂パイプやスチールパイプ、鉄骨等によるハウス骨組みを用いる場合もある。
更に、基礎19や土台17は省略し、柱11の下端を地表面85に載置するようにして柱11を立てる、又は、柱11の下端を大地81に突き刺すようにして柱11を立てることもあり、また、土台17を用いる場合も木製の土台17に限るものではない。
即ち、樹脂製又は金属製の直線パイプの柱11の一端を地面に刺し、又は地表面85に乗せて立て、柱11相互を直線パイプの桁13により連結して側面壁61や正面壁65の骨組みを形成し、更に樹脂製又は金属製の湾曲パイプを柱11の上端に接続すると共に直線パイプにより曲線パイプ相互を連結して天井63部分の屋根骨組み15としたハウス骨組みを、ビニールシート21で覆ったビニールハウス10とすることもある。
そして、このビニールハウス10では、左右の側面壁61を形成する柱11の内側に大谷石のブロック33を積み上げ、高さ1.5m程度のブロック壁を左右の側面壁61の内側に沿って構築するものである。
更に、このブロック壁の外側面にウレタンフォームや発泡ポリスチレンボード等の断熱材層41を形成し、ベニヤ板等の合板51により断熱材層41の外側表面を保護した石壁31としており、この石壁31をも覆うようにハウス用ビニールシート21をハウス骨組みに被せるようにして取り付けるものである。
そして、ブロック壁の外側面に断熱材層41を設けるに際し、断熱材層41の下端に端部材43を設け、断熱材層41の中間には断熱材層41の高さに応じて適宜に区切り材45を配置し、断熱材層41の上端には上枠材47を配置するようにして合板51により石壁31の外側面を覆うようにして、ブロック壁の外側面側に断熱材層41を配置形成するものである。
尚、断熱材層41として断熱材のボードを用いる場合、端部材43や区切り材45、合板51等を省略することもある。
この石壁31を構築する際の凝灰岩石である大谷石のブロック33は、例えば厚さ15cm、幅30cm、長さ90cm等の一般的大谷石ブロックを用いて厚さが15cmにして高さが150cm程度のブロック壁とするものであり、断熱材層41の厚さは5乃至10cm程度とするものである。
そして、ハウス内の地表面85には大谷石の切削粉や石屑を敷き詰め、転圧を行って20乃至30cm程度の厚さとする大谷石の石屑等37による転圧床とし、この転圧床の表面にビニールホース等を蛇行させるようにして床面全面に配置することにより冷温熱配管55とし、この上に大谷石のブロック33を敷き詰めてブロック床とするものである。
また、石壁31とするブロック壁の内側面にもビニールホース等の冷温熱配管55を蛇行又は水平方向に複数本を平行とするように配設し、冷温熱配管55を配置したブロック壁の内側に厚さ3cm程度の大谷石の石板35を貼り付け、外表面に断熱材層41を備え、ブロック33や石板35で構成する凝灰岩石の石壁31の内部に冷温熱配管55を設けておくものである。
尚、図1等に示すビニールハウス10の断面模式図では、ビニールハウス10の高さ、大谷石のブロック33の厚さや大きさ、断熱材層41の厚さ、柱11や冷温熱配管55等の太さ、等を誇張して、基本構造を容易に看取ることができるようにしている。
そして、このビニールハウス10の内部には、培養土75を入れた培地棚73を載せた高さ1m程度の棚台71を複数列に並べ、適宜の植物を栽培するものであり、棚台71の下方や培地棚73の側面等には、従来一般の高設栽培温室と同様に、培地用放熱配管79を配設しているものである。
尚、棚台71を用いることなく、培地棚73をハウス内の床面から1m程度浮かせるようにして天井63から吊るすことにより、吊り棚として床面等に適宜の培地用放熱配管79を配設することもある。
また、このビニールハウス10は、従来の大型ビニールハウス10と同様に、正面壁65の上方に換気ファン67を備え、図示しない出入口を備えた妻面(正面壁65)も形成しているものである。
尚、棚台71の下方や培地棚73に配置する培地用放熱配管79は省略することもある。
そして、外側面に断熱材層41を有し且つ内部に冷温熱配管55を配置した凝灰岩石の石壁31は、左右の側面壁61の下半部分のみでなく、出入り口部分を除く正面壁65の下半部分にも構築することが好ましいものである。
この様に、本実施の形態によるビニールハウス10は、側面壁61の少なくとも下半部分に凝灰岩石である大谷石の石壁31を設け、ハウス内の床面にも大谷石のブロック33や石屑等37を用いるものである。
この凝灰岩石は、内部に10μm程度の空隙を多数有し、僅かではあっても吸水性を有しており、気温等周囲温度が下がると、表面に水滴を生じさせることなく含水分量を増加させ、周囲温度が上昇したとき、岩石中に含む水分を気化させて岩石温度の上昇を小さくし、周囲温度に対して温度変化が少ない恒温性を有するものである。
そして、凝灰岩石は熱伝達率も金属やプラスチック類よりも小さく木材に近いものであって、周囲の温度変化に対してハウス内の床や石壁31の温度変化を小さくすることができ、周囲温度との温度差が生じたとき、輻射熱により冷気や暖気をハウス内に放射することができるものである。
このため、外気温やハウス内温度の変化に対してハウス内の床や側面壁61の下半部分の温度を一定に保ち易く、且つ、夏場等は床や石壁31に配置した冷温熱配管55に天然水等を流すことにより、ハウス内の石壁31の高さ、即ち高棚で栽培する植物の位置高さ程度までのハウス内温度の上昇を抑制し、異常高温により栽培植物に損傷を与えることを防止できる。
また、冬場等には、冷温熱配管55に温水を流すことにより、ハウス内の床や側面壁61の下方部分を温めることができ、石壁31の外側面に断熱材層41を設けているために外気温の影響を小さくし、且つ、石壁31とした大谷石からの輻射熱により、暖房費等の経費を節減しつつ栽培植物を適温に保つことができる。
更に、ハウス内の床や側面壁61の下半を凝灰岩石を用いて構築すると共に、ハウス骨組みを木材で構築したビニールハウス10は、日差しが強くて外気温が上昇する場合、凝灰岩石や木材に含まれた水分を蒸発させ、床や壁及び柱11の温度上昇を小さくし、ひいてはビニールハウス10内の温度上昇を小さくすることもでき、日中に異常高温が発生することを抑制することができる。
また、図2に示した第2の実施形態は、ハウス内の床面として、地表面85に大谷石の切削粉や石屑である石屑等37を撒き、この石屑等37の上に大谷石のブロック33を敷き詰めて冷温熱配管55を敷き、更にブロックよりも薄い大谷石の石板35を敷き詰めるものである。
更に、図3に示す第3の実施形態は、ハウス内の床面として大谷石の切削粉や石屑である石屑等37を敷き詰め、この石屑等37の層中に冷温熱配管55を配設し、石屑等37の上面にキャンバス地や厚手の不織布等の透過性シートを保護シート59として施設するものである。
この場合は、ビニールハウス10を構築する際の工数や費用を削減することができる。
また、図4に示すように、ブロック壁の内側に設ける石板35を省略した石壁31とし、保護シート59を石壁31の上端まで伸ばし、石屑等37による床の内部に冷温熱配管55を配設すると共に、石壁31の下半部分程度までの範囲で石壁31の内側面にも冷温熱配管55を施し、この冷温熱配管55を埋める程度までハウス内に培養土75を敷き詰めて栽培植物を植えるようにすることもある。
このように、ビニールハウス10の床面に凝灰岩石である大谷石の石屑等37を使用すると共に、ビニールハウス10の側面壁61の下半部分を凝灰岩石である大谷石の石壁31としたビニールハウス10は、ハウス内の昼夜間の温度差を小さくし、また、夏場の異常高温を低減させ、冬場の温度低下を少なくすることができ、凝灰岩石である大谷石の恒温性及び温熱や冷熱の輻射により冬場等の暖房費を軽減し、温度調整の手数を少なくすると共に、側面壁61の下半を石壁31としているため、強風や悪天候に耐えるビニールハウス10とすることができるものである。
尚、ハウス骨組みにビニールシート21を取り付ける場合に限ることなく、アクリルボードやガラス板等の透明板をハウス骨組みに取付けて栽培用温室とし、温室の床面に大谷石を用いると共にこの温室の側面壁61の内側下方部分や正面壁65の内側下方部分に大谷石の石壁31を構築することもある。
この場合も、ビニールハウス10と同様に冷暖房費を節約しつつ、ハウス内が高温や低温となることを効果的に防止して植物育成に適した温度とすることを可能とし、且つ、樹脂板を用いることによりビニールハウス10よりも強風等の悪天候に一層強い栽培温室とすることができるものである。
そして、ハウス内の床面に大谷石の切削粉や石屑を撒くに際し、図2乃至図4に示したように地表面85を削って石屑等37を撒くこともあり、更に、地表面85から1m乃至2m程度に床面を深く掘り、ハウスの高さを地表面85から1.5m乃至1.8m程度と低くすることもある。
この地面を深く掘る実施の形態は、図5に示すように、半地下式のビニールハウス10とするものである。即ち、農業用地等の大地81をビニールハウス10の大きさに合わせて1m乃至2m程度掘り起こし、ハウス内の底地に大谷石の石屑等37を敷き詰め、側面壁61及び出入口を設けない正面壁65の位置にも大谷石のブロック33を積み上げてブロック壁を構築し、ブロック壁の外側で大地81との間隙には大谷石の石屑等37又は土を埋め戻してビニールハウス10周壁の基礎を構築するものである。
尚、ブロック壁の上端は、地表面85よりも30乃至50cm程度高くするものであり、地表面85から突出したブロック壁の外側面に断熱材層41を設けることが好ましいものである。
そして、大谷石の石屑等37を敷き詰めた底地に冷温熱配管55を配設し、大谷石のブロック33を敷き詰めて床面とし、左右のブロック壁の内側面にも冷温熱配管55を配設した後、ブロック壁の内面に大谷石の石板35を貼り付けて石壁31とするものである。
この半地下式のビニールハウス10は、図5に示したように、柱11の長さが短くなるのみで、図1に示したビニールハウス10のハウス骨組みと同様のハウス骨組みを用いるものである。
また、柱11をブロック壁の外側に沿って設けるようにし、柱11の下端を大地に置くようにして立てる又は大地に先端を突き刺すようにしてハウス骨組みを組み立て、ブロック壁の外側に断熱材層41を設け、ビニールシート21又はアクリルボードやガラス板等の透明板でブロック壁の外側に温室の側面壁61や正面壁65を形成することもある。
更に、図示しないが、半地下式のビニールハウス10では、ブロック壁を用いた石壁31を構築するに際し、石壁31の下方の壁厚を上方の壁厚よりも厚くするようにして、石壁31の厚みに変化を設けることもある。
この様な半地下式のビニールハウス10は、地表面85からの側面壁61や天井63の高さとなる地上高が低いビニールハウス10であって、強風等の悪天候に強く、また、石壁31の大半を地表面85よりも下方(地中)として石壁31の外側を大地81とするため、冬の寒気や夏の暖気等、気温気候の影響をより小さくし、冷暖房費等、植物の栽培経費を大きく節約することができる。
また、この半地下ハウスにおいても、図6に示すように、床面として大谷石のブロック33の床面に冷温熱配管55を配設し、この上に大谷石の石板35を敷き詰めることもある。
更に、図7に示すように、半地下ハウスとしたビニールハウス10の床面は大谷石の石屑等37の転圧床としてこの転圧床の内部に冷温熱配管55を配設し、更にこの床面の上を保護シート59で覆うようにすることもある。
また、図8に示すように、床面は大谷石の石屑等37の転圧床とし、石壁31は、大谷石の石屑等37に漆喰や粘土等を添加して石屑等37と漆喰や粘土等とを混合し、漆喰等と混合した石屑等をブロック壁の内側面に塗り付けて塗り壁39とし、ブロック壁の表面位置に配置した冷温熱配管55を石屑等37の塗り壁39に埋め込んで石壁31中に設けるようにすることもある。
更に、図9に示すように、石壁31は大谷石のブロック33によるブロック壁の内側に冷温熱配管55を施してブロック33よりも薄い大谷石の石板35を貼り、床面は大谷石の石屑等37の床の上にブロック33を敷き詰めたブロック床とし、保護シート59で石壁31及びブロック床を覆い、地表面85近くの高さまで培養土75を充填したビニールハウス10とすることもある。
そして、図10に示すように、ハウス骨組みとして横に2棟のハウスを並べた連棟とし、各棟の床面を石畳とすると共に側面壁61部分に石壁31を構築しつつ、連棟とした2棟を合わせてハウス用ビニールシート21を被せ、幅の広いビニールハウス10とすることもある。
このように、床面に凝灰岩石である大谷石を用いると共に側面壁61の少なくとも下半分に凝灰岩石である大谷石の石壁31を形成したビニールハウス10等の温室は、凝灰岩石の恒温性及び温熱や冷熱の輻射により、冬場等の暖房費を軽減し、また、夏場等における日中の異常高温の発生を低減させ、温度調整の手数を軽減しつつ、植物の通年栽培等に適した温室とすることができるものである。
尚、これらのビニールハウス10は、植物栽培用に適したビニールハウス10であるも、図11に示すように袋詰めの野菜等を積み上げて筵等57を被せることにより、半地下式貯蔵庫として使用することもできる。
また、半地下式ハウスとする温室においても、ハウス骨組みに透明板を取り付けて半地下式温室とし、半地下式ビニールハウス10と同様に消費エネルギーが少なく、且つ、半地下式ビニールハウス10よりも悪天候に強い温室とすることもある。
本発明に係る温室は、従来のビニールハウス10等の温室よりも丈夫であって悪天候に強く、夏場や昼間の異常高温に際してもハウス内の温度上昇を少なくし、冬場や夜間の冷え込みに際してもハウス内温度の過度の低下を低減させ、冷暖房経費を節減し、温度調整の手数を軽減することのできる温室とすることができるものである。
10 ビニールハウス
11 柱 13 桁
15 屋根骨組み 17 土台
19 基礎
21 ビニールシート
31 石壁 33 ブロック
35 石板 37 石屑等
39 塗り壁 41 断熱材層
43 端部材 45 区切り材
47 上枠材 51 合板
55 冷温熱配管 57 筵等
59 保護シート
61 側面壁 63 天井
65 正面壁 67 換気ファン
71 棚台 73 培地棚
75 培養土 79 培地用放熱配管
81 大地 85 地表面

Claims (12)

  1. 柱や前記柱の上端を接続する屋根骨組み及び桁によるハウス骨組みにビニールシート又は透明板を張り付けて天井及び側面壁、更に出入口を備えた妻面等の正面壁により形成される温室であって、ハウス内の床面を凝灰岩石とし、且つ、前記側面壁の少なくとも下半に凝灰岩石の石壁を形成していることを特徴とする温室。
  2. 前記石壁は、前記側面壁に沿ってハウス内に凝灰岩石のブロックを積み上げたブロック壁とし、該ブロック壁の外側面に断熱材層を有する石壁としたことを特徴とする請求項1に記載した温室。
  3. 前記石壁は、大谷石のブロックが積み重ねられ、当該ブロック壁の内側面に冷温水配管が配設され、更に大谷石の石板が前記ブロック壁の内側面に張り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した温室。
  4. 前記石壁は、大谷石のブロックが積み重ねられ、当該ブロック壁の内側面に冷温水配管が配設され、前記冷温水配管が配設された前記ブロック壁の内側面に、大谷石の切屑粉や石屑と漆喰等とによる塗り壁が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した温室。
  5. 前記ハウス内の床面は、大谷石のブロック床又は大谷石の切屑粉や石屑の転圧床であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載した温室。
  6. 前記ハウス内の床面は、大谷石の切屑粉や石屑の転圧床の床面上に冷温水配管が配設され、この冷温水配管が配設された床面上に大谷石のブロックを並べるように敷詰めたブロック床であることを特徴とする請求項5に記載した温室。
  7. 前記ハウス内の床面は、大谷石の切屑粉や石屑の転圧床とされ、この転圧床の内部に冷温水配管が配設されていることを特徴とする請求項5に記載した温室。
  8. 前記ハウス内の地表面を削って大谷石の切屑粉や石屑の転圧床が形成され、この転圧床の上面に大谷石のブロックを並べるように敷詰めてブロック床とし、このブロック床の上面に冷温水配管が配設され、このブロック床の上に大谷石の石板を並べるように敷詰めたことを特徴とする請求項5に記載した温室。
  9. 前記ハウス内の地表面を1m乃至2m掘り下げ、ハウス内の床面及びハウス側面下方部分に凝灰岩石を用いた半地下ハウスとしていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載した温室。
  10. 前記石壁は、地表面から30cm乃至50cmの高さとされ、地上部分の外側面に断熱材層を有することを特徴とする請求項9に記載した温室。
  11. 前記石壁は、大谷石のブロック積によるブロック壁とされ、地表面よりも下方の前記ブロック壁の外側において、大谷石の切屑粉や石屑の層を大地との間に形成していることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載した温室。
  12. 前記ハウス骨組みは、木材を用いた軸組とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れかに記載した温室。
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