JP5829116B2 - 水性フロアーポリッシュ及びインフルエンザウイルス感染阻止製品 - Google Patents
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(m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示し、R1〜R19はそれぞれ、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体、又は、水素の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体である。)
溶離液:(0.05M硫酸ナトリウム水溶液:THF=7:3)
流速:0.6ミリリットル/分
温度:40℃
検出:UV(210nm)
標準ポリスチレンスルホン酸ナトリウム:scientific polymer products社製を使用
更に、上記熱潜在性カチオン重合触媒としては、特に限定されず、例えば、6フッ化アンチモン、6フッ化リン、4フッ化ホウ素などを対アニオンとした、ベンジルスルホニウム塩、ベンジルアンモニウム塩、ベンジルピリジニウム塩、ベンジルホスホニウム塩などのイオン性熱潜在性カチオン重合触媒;N−ベンジルフタルイミド、芳香族スルホン酸エステルなどの非イオン性熱潜在性カチオン重合触媒が挙げられる。
アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−(無水)マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリオールで変性したロジン−マレイン酸付加物、ロジン−フマル酸付加物などをアルカリに可溶化させた樹脂などが挙げられる。
(ベース水性フロアーポリッシュの作製)
(実施例1)
(実施例2)
(実施例3)
(実施例4)
(実施例5)
(実施例6)
撹拌機、冷却器及び温度計を配設した2リットルのセパラブルフラスコにp−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー社製、商品名「スピノマーNaSS」、純度:88.2重量%)127.3重量部、脱イオン水312重量部及びスチレン(和光純薬社製、商品名「86%エタノール−ME,変性」)407重量部を供給して攪拌しながら窒素ガスでセパラブルフラスコ内を置換した後、加熱して、セパラブルフラスコ内の混合液を78℃に維持した。ペルオキソ二硫酸カリウム(和光純薬社製)2.11重量部を脱イオン水95重量部に溶解させてなる重合開始剤溶液を15分かけてセパラブルフラスコ内に添加した後、5時間に亘ってスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを重合させた。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを59.5重量部に、スチレンを30重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを1.56重量部としたこと以外は実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は64重量%、スチレン成分は36重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを59.5重量部に、スチレンを30重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを1.56重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は64重量%、スチレン成分は36重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを148.5重量部に、スチレンを50重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.25重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は72重量%、スチレン成分は28重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は9万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを148.5重量部に、スチレンを50重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.25重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は72重量%、スチレン成分は28重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は9万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを165重量部に、スチレンを35.7重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.09重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は80重量%、スチレン成分は20重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを165重量部に、スチレンを35.7重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.09重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は80重量%、スチレン成分は20重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得たp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例2)
(比較例3)
(比較例4)
(比較例5)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)(アクゾノ−ベル社製 商品名「VERSA−TL502」、スチレン成分のベンゼン環のスルホン化率:96重量%、重量平均分子量(Mw):60.6万、溶解度:30以上)2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−、重量平均分子量(Mw):66.3万)の水溶液を2.5重量部とし、ベース水性フロアーポリッシュを97.5重量部としたこと以外は比較例3と同様にして水性フロアーポリッシュ及び試験片を得た。
(インフルエンザウイルス感染阻止性)
1)ウイルス液の調整
2)試験方法
(塗膜の安定性)
○・・・剥離している部分はなかった。
△・・・剥離している部分が僅かにあった。
×・・・大部分が剥離していた。
実施例及び比較例で得られた試験片の表面を目視観察して下記基準に基づいて判断した。
○・・・塗膜に曇りがなく透明であった。
△・・・塗膜に僅かな曇りがあった。
×・・・塗膜に曇りがあり、塗膜がくすんでいた。
Claims (2)
- 一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜80重量%含有する共重合体を含むインフルエンザウイルス感染阻止剤1〜10重量%と、合成樹脂と、上記インフルエンザウイルス感染阻止剤及び合成樹脂を分散させている水とを含む水性フロアーポリッシュであって、上記共重合体は、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体又はスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩を含むことを特徴とする水性フロアーポリッシュ。
(m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示し、R1〜R19はそれぞれ、水素、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体である。) - 請求項1に記載の水性フロアーポリッシュを塗布、乾燥させてなる塗膜を有することを特徴とするインフルエンザウイルス感染阻止製品。
Priority Applications (1)
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JP2010279532 | 2010-12-15 | ||
JP2011274373A JP5829116B2 (ja) | 2010-12-15 | 2011-12-15 | 水性フロアーポリッシュ及びインフルエンザウイルス感染阻止製品 |
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