JP5829116B2 - 水性フロアーポリッシュ及びインフルエンザウイルス感染阻止製品 - Google Patents

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Description

本発明は、インフルエンザウイルスを吸着することで、インフルエンザウイルスの感染力をなくし又は低下させることによって感染拡大を防止することができる水性フロアーポリッシュ及びこれを用いて得られたインフルエンザウイルス感染阻止製品に関する。
近年、季節性インフルエンザウイルスの流行に加え、高病原性のトリインフルエンザウイルスが変異してヒト間で感染し、世界的な大流行が懸念されている。
又、致死率のきわめて高いサーズウイルスの再発生も懸念されており、病原性の高いRNAウイルスへの不安感は高まる一方である。
これらの問題に対して、例えば、特許文献1には、ドロマイトを焼成して得られる抗ウイルス性を有する塗膜を形成するための抗ウイルス性塗料組成物及びこの抗ウイルス性塗料組成物からなる塗膜を有する塗装物が開示されている。
又、特許文献2には、壁面等に塗布することにより、光が無くても良好な抗ウイルス効果を発揮できる光触媒を含む塗料が開示されている。
一方、特許文献3には、脂肪族化合物を主鎖とする鎖状高分子の炭化水素を直接スルホン化したスルホン化重合物を有効成分として含有する抗ウイルス剤が、HIVによる細胞破壊の抑制、巨細胞形成抑制及び逆転写酵素の阻害活性を有することが開示されている。
特開2007−106876号公報 特開2008−50559号公報 特開平5−139981号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている方法では、ドロマイトを焼成して得られる抗ウイルス性分とカルシウム成分の含有量が塗料樹脂成分に対して40質量%以上と多量でないと抗ウイルス性を発揮せず、その結果、抗ウイルス性塗料組成物から形成される塗膜は硬くなり、床材の保護や美観の向上のために床材に塗布されて乾燥後に塗膜を形成させるために用いられるフロアーポリッシュのような用途に用いると、得られる塗膜に亀裂が生じやすく、床材の保護が不十分になるという問題点を有する。
特許文献2で開示されている光触媒を含む塗料は、光が弱くても問題ないが、長時間に亘って光が当たらない用途には用いることができないという問題点がある。更に、特許文献3で開示されている抗エイズウイルス剤は、鎖状高分子のスルホン化度が高いほど抗エイズウイルス活性が高くなるとされているが、スルホン化度が高すぎると、界面活性作用を引き起こし、上記塗料を床材に塗布し乾燥させて得られた塗膜を水拭きすると、抗エイズウイルス剤が界面活性剤の作用を発現し、塗膜が水拭きした水に溶け込むことによって塗膜が、床材から容易に剥離してしまうという問題点を生じる。そのために、上記塗料はフロアーポリッシュには適用できないという問題点がある。
本発明は、インフルエンザウイルスを吸着することでインフルエンザウイルスの感染力をなくし又は低下させることによって感染拡大を防止することができる水性フロアーポリッシュ及びこれを用いて得られたインフルエンザウイルス感染阻止製品を提供する。
本発明の水性フロアーポリッシュは、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜80重量%含有する共重合体を含むインフルエンザウイルス感染阻止剤1〜10重量%と、合成樹脂と、上記インフルエンザウイルス感染阻止剤及び合成樹脂を分散させている水とを含む水性フロアーポリッシュであって、上記共重合体は、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体又はスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩を含むことを特徴とする。
Figure 0005829116

(m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示し、R1〜R19はそれぞれ、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体、又は、水素の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体である。)
ここで、水性フロアーポリッシュの分類については、JFPA規格(日本フロアーポリッシュ工業会規格)のフロアーポリッシュ試験方法通則の用語の定義において規定されている。
又、インフルエンザウイルス感染阻止剤とは、インフルエンザウイルス感染阻止効果を有するものをいう。「インフルエンザウイルス感染阻止効果」とは、インフルエンザウイルスの細胞への感染力をなくし或いは低下させ又は感染しても細胞中で増殖できなくする効果をいう。このようなインフルエンザウイルスの感染性の有無を確認する方法としては、例えば、「医・薬科ウイルス学」(1990年4月初版発行)に記載されているようなプラック法や赤血球凝集価(HAU)測定法などが挙げられる。
上記一般式(1)〜(3)中、m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示している。m,n及びpは、3以上となると、インフルエンザウイルス感染阻止剤がインフルエンザウイルス感染阻止効果を喪失してしまうからである。
又、一般式(1)において、R1〜R5はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)又はその塩若しくは誘導体の何れかであるが、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はその塩若しくは誘導体であることが必要である。即ち、一般式(1)において、R1〜R5はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。
同様に、一般式(2)において、R6〜R12はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)又はその塩若しくは誘導体の何れかであるが、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はその塩若しくは誘導体であることが必要である。即ち、一般式(2)において、R6〜R12はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。
加えて、一般式(3)において、R13〜R19はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)又はその塩若しくは誘導体の何れかであるが、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はその塩若しくは誘導体であることが必要である。即ち、一般式(3)において、R13〜R19はそれぞれ、水素(−H)、スルホン酸基(−SO3H)、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体の何れかであるが、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基、スルホン酸基の塩又はスルホン酸基の誘導体であることが必要である。
これは、一般式(1)〜(3)のそれぞれにおいて、置換基としてスルホン酸基又はその塩若しくは誘導体を有していないと、インフルエンザウイルス感染阻止剤がインフルエンザウイルス感染阻止効果を発現しないからである。
スルホン酸基の塩としては、例えば、−SO3Na、(−SO32Ca、−SO3 NH4 +などが挙げられ、−SO3Naが好ましい。又、スルホン酸基の誘導体としては、例えば、−SO3CH3、−SO325などのエステル化体が挙げられる。
そして、一般式(1)〜(3)において、スルホン酸基又はその塩若しくは誘導体の数は、多いと、インフルエンザウイルス感染阻止剤のインフルエンザウイルス感染阻止効果がなくなるので、1〜3が好ましく、1がより好ましい。
又、一般式(1)において、立体障害が少ないことから、R3が、スルホン酸基又はその塩若しくは誘導体であると共に、R1、R2、R4及びR5が水素であることが好ましい。
そして、インフルエンザウイルス感染阻止剤は、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜80重量%含有する共重合体を必須成分としている。
上記共重合体を構成している一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体としては、例えば、p−スチレンスルホン酸、m−スチレンスルホン酸、o−スチレンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸ナトリウム、m−スチレンスルホン酸ナトリウム、o−スチレンスルホン酸ナトリウム、p−スチレンスルホン酸カルシウム、m−スチレンスルホン酸カルシウム、o−スチレンスルホン酸カルシウム、p−スチレンスルホン酸アンモニウム、m−スチレンスルホン酸アンモニウム、o−スチレンスルホン酸アンモニウム、p−スチレンスルホン酸エチル、m−スチレンスルホン酸エチル、o−スチレンスルホン酸エチルなどが挙げられ、スチレンスルホン酸ナトリウムが好ましく、インフルエンザウイルスとの反応性において立体障害が少ないことから、p−スチレンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
上記共重合体において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体以外の単量体としては、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブタジエン、ジイソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、2-ビニルナフタレン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルトルエン、キシレンスルホン酸、ビニルピリジン、ビニルスルホン酸、ビニルアルコール、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ヒドロキシエチルなどが挙げられ、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体との相性から、マレイン酸やスチレンが好ましく、水性フロアーポリッシュに非水溶性を付与するという点から、スチレンがより好ましい。
共重合体中において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分の含有量は、少ないと、インフルエンザウイルス感染阻止剤がインフルエンザウイルス感染阻止効果を奏しないことがあり、多いと、共重合体が界面活性剤の作用を奏し、水性フロアーポリッシュを床材に塗布、乾燥させて得られた塗膜を水拭きした際に水中に塗膜が溶け出し、床材上の塗膜が消失する虞れがあるので、30〜80重量%に限定され、40〜80重量%が好ましく、50〜75重量%がより好ましい。
共重合体の製造方法としては、特に限定されず、例えば、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体と、これと共重合可能な単量体とをラジカル重合する方法が挙げられる。
共重合体中のスルホン酸基は、その全てが塩とされていなくてもよいが、塩とされたスルホン酸基の割合が低いと、水性フロアーポリッシュの酸性が強くなり、床材を破損する虞れがあるので、50モル%以上が好ましく、70〜100モル%がより好ましく、85〜100モル%が特に好ましい。
なお、共重合体における塩とされたスルホン酸基の割合は、例えば、下記の要領で算出される。スチレンスルホン酸塩を含む単量体を共重合させて共重合体を製造した場合には、共重合に用いられた単量体の合計モル数を算出すると共に、スチレンスルホン酸塩のモル数を算出し、上記合計モル数に対するスチレンスルホン酸塩のモル数の百分率を算出すればよい。
又、共重合体のスルホン酸塩がナトリウム塩である場合、イオンクロマトグラフィなどを用いてナトリウム量を定量することによって、共重合体におけるナトリウム塩とされたスルホン酸基の割合を算出することができる。
インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体の重量平均分子量は、低いと、インフルエンザウイルス感染阻止剤のインフルエンザウイルス感染阻止効果が低下することがあるので、5千以上が好ましく、2万以上がより好ましいが、高過ぎると、水性フロアーポリッシュの取扱性が低下することがあるので、100万以下が好ましく、20万以下がより好ましい。
なお、本発明において、共重合体の重量平均分子量及びZ平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィーでポリスチレンスルホン酸ナトリウムを標準物質として測定したものをいう。共重合体の重量平均分子量及びZ平均分子量は、例えば、下記の条件にて測定することができる。
カラム:(昭和電工社製Shodex GF-7M HQ 7.6mmI.D.×30cm 1本)
溶離液:(0.05M硫酸ナトリウム水溶液:THF=7:3)
流速:0.6ミリリットル/分
温度:40℃
検出:UV(210nm)
標準ポリスチレンスルホン酸ナトリウム:scientific polymer products社製を使用
インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体がブロック共重合体である場合、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体に由来するブロック部の重合度は、低いと、インフルエンザウイルス感染阻止剤がインフルエンザウイルス感染阻止効果を奏しないことがある一方、高いと、水性フロアーポリッシュの取扱性が低下することがあるので、5〜6000が好ましい。
インフルエンザウイルス感染阻止剤は、水溶性であっても非水溶性であってもよいが、耐水性が要求される用途に水性フロアーポリッシュに用いる場合には、非水溶性であることが好ましい。ここで、非水溶性とは、20℃で且つpHが5〜9である水100gに対して溶解可能なグラム数(以下「溶解度」という)が1以下であることをいい、1を超えるものを水溶性という。
インフルエンザウイルス感染阻止剤が非水溶性であると、水性フロアーポリッシュを塗布して乾燥させて形成された塗膜が水拭きなどによって水と接触した場合にあっても、塗膜が水に溶解して消失するのを抑制することができ、床材を塗膜によって長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
インフルエンザウイルス感染阻止剤を非水溶性にする方法としては、特に限定されず、例えば、インフルエンザウイルス感染阻止剤を硬化剤を用いて架橋させる方法、インフルエンザウイルス感染阻止剤を担持体に固定させる方法などが挙げられる。
インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体において、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体と共重合している単量体として、疎水性の高い単量体を用いた場合、共重合体中における疎水性の高い単量体成分の含有割合を増加させることで、非水溶性の共重合体を得ることができる。このような疎水性の高い単量体としては、例えば、スチレン、ビニルフェノールなどが挙げられる。
上記硬化剤としては、共重合体を架橋させることができれば、特に限定されず、例えば、エポキシ化合物、アミン化合物、アミン化合物から合成されるポリアミノアミド化合物などの化合物、3級アミン化合物、イミダゾール化合物、ヒドラジド化合物、メラミン化合物、酸無水物、フェノール化合物、熱潜在性カチオン重合触媒、光潜在性カチオン重合開始剤、ジシアンアミド及びその誘導体、ジビニルベンゼンなどが挙げられ、単独で用いられても2種以上が併用されてもよい。
エポキシ化合物としては、特に限定されず、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂などの非水溶性エポキシ化合物、グリセリン変性エポキシ樹脂、ポリオキシアルキレン変性エポキシ樹脂などの水溶性エポキシ化合物などが挙げられ、反応性がよいという理由から、水溶性エポキシ化合物が好ましい。なお、非水溶性エポキシ化合物は汎用の乳化剤を用いて水中に分散させて用いることが好ましい。
アミン化合物としては、特に限定されず、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミンなどの脂肪族アミン及びその誘導体;メンセンジアミン、イソフォロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノエチルピペラジン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどの脂環式アミン及びその誘導体;m−キシレンジアミン、α−(m−アミノフェニル)エチルアミン、α−(p−アミノフェニル)エチルアミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、α,α−ビス(4−アミノフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼンなどの芳香族アミン及びその誘導体などが挙げられる。
又、アミン化合物から合成される化合物としては、特に限定されず、例えば、上記アミン化合物と、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ二酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ジヒドロイソフタル酸、テトラヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などのカルボン酸化合物とから合成されるポリアミノアミド化合物及びその誘導体;上記アミン化合物と、ジアミノジフェニルメタンビスマレイミドなどのマレイミド化合物とから合成されるポリアミノイミド化合物及びその誘導体;上記アミン化合物とケトン化合物とから合成されるケチミン化合物及びその誘導体;上記アミン化合物と、エポキシ化合物、尿素、チオ尿素、アルデヒド化合物、フェノール化合物、アクリル化合物などの化合物とから合成されるポリアミノ化合物及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記3級アミン化合物としては、特に限定されず、例えば、N,N−ジメチルピペラジン、ピリジン、ピコリン、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザビスシクロ(5,4,0)ウンデセン−1及びその誘導体などが挙げられる。
そして、上記イミダゾール化合物としては、特に限定されず、例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール及びその誘導体などが挙げられる。
又、上記ヒドラジド化合物としては、特に限定されず、例えば、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン、7,11−オクタデカジエン−1,18−ジカルボヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記メラミン化合物としては、特に限定されず、例えば、2,4−ジアミノ−6−ビニル−1,3,5−トリアジン及びその誘導体などが挙げられる。
そして、上記酸無水物としては特に限定されず、例えば、フタル酸無水物、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、エチレングリコールビスアンヒドロトリメリテート、グリセロールトリスアンヒドロトリメリテート、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ナジック酸無水物、メチルナジック酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸−無水マレイン酸付加物、ドデセニル無水コハク酸、ポリアゼライン酸無水物、ポリドデカン二酸無水物、クロレンド酸無水物及びその誘導体などが挙げられる。
又、上記フェノール化合物としては、特に限定されず、例えば、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック、p−クレゾールノボラック、t−ブチルフェノールノボラック、ジシクロペンタジエンクレゾール及びその誘導体などが挙げられる。
更に、上記熱潜在性カチオン重合触媒としては、特に限定されず、例えば、6フッ化アンチモン、6フッ化リン、4フッ化ホウ素などを対アニオンとした、ベンジルスルホニウム塩、ベンジルアンモニウム塩、ベンジルピリジニウム塩、ベンジルホスホニウム塩などのイオン性熱潜在性カチオン重合触媒;N−ベンジルフタルイミド、芳香族スルホン酸エステルなどの非イオン性熱潜在性カチオン重合触媒が挙げられる。
そして、上記光潜在性カチオン重合開始剤としては、特に限定されず、例えば、6フッ化アンチモン、6フッ化リン、4フッ化ホウ素などを対アニオンとした、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩及び芳香族スルホニウム塩などのオニウム塩類、並びに、鉄−アレン錯体、チタノセン錯体及びアリールシラノール−アルミニウム錯体などの有機金属錯体類などのイオン性光潜在性カチオン重合開始剤;ニトロベンジルエステル、スルホン酸誘導体、リン酸エステル、フェノールスルホン酸エステル、ジアゾナフトキノン、N−ヒドロキシイミドスルホナートなどの非イオン性光潜在性カチオン重合開始剤が挙げられる。
インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体を固定させる担持体としては、特に限定されず、例えば、タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、シリカ、バーミキュライト、パーライトなどの無機担体や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アルキド系樹脂などの有機高分子担体などが挙げられる。
有機高分子担体の形態としては、特に限定されず、例えば、微粒子状、繊維状、シート状、フィルム状、発泡体などが挙げられる。インフルエンザウイルス感染阻止剤を発泡体に担持させる場合には、発泡体の原反となる発泡性成形体の発泡前にインフルエンザウイルス感染阻止剤を担持させても発泡後にインフルエンザウイルス感染阻止剤を担持させてもよい。
そして、インフルエンザウイルス感染阻止剤を担持体に固定する方法としては、特に限定されないが、例えば、インフルエンザウイルス感染阻止剤を担持体に吸着させる方法、グラフトなどの化学結合やバインダーによる結合によってインフルエンザウイルス感染阻止剤を担持体に固定する方法などが挙げられ、インフルエンザウイルス感染阻止剤を有機高分子担体の分子末端に結合させることが好ましい。
本発明の水性フロアーポリッシュにおけるインフルエンザウイルス感染阻止剤の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュを乾燥させて得られる塗膜が所望のインフルエンザウイルス感染阻止効果を発揮しないことがあり、多いと、水性フロアーポリッシュの塗工性が低下することがあるので、1〜10重量%に限定され、1〜5重量%が好ましく、1〜2.5重量%がより好ましい。
本発明の水性フロアーポリッシュには、インフルエンザウイルス感染阻止剤以外に塗膜を形成するための合成樹脂と、この合成樹脂及びインフルエンザウイルス感染阻止剤を分散させるための媒体である水とを含んでいる。
水性フロアーポリッシュ中における水の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュの粘度が上昇して水性フロアーポリッシュの取扱性が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュ中における合成樹脂の量が相対的に少なくなって水性フロアーポリッシュから形成される塗膜の安定性が低下することがあるので、30〜80重量%が好ましく、50〜70重量%がより好ましい。
塗膜を形成するための合成樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂とウレタン系樹脂の混合物などが挙げられる。
アクリル系樹脂は、アクリル系単量体を重合又は共重合させることによって製造され、アクリル系単量体とこれと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。アクリル系単量体としては、特に限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、アルキル基の炭素数が1〜10であるアルキルアクリレート、アルキル基の炭素数が1〜10であるアルキルメタクリレートが好ましい。
アクリル系単量体と共重合する単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、マレイン酸、イタコン酸などのα,β−モノエチレン性カルボン酸、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、クロル酢酸ビニル、アリルアルコール、ジビニルベンゼン、エチレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられ、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なお、(メタ)アクリレートはメタクリレート又はアクリレートを意味する。
又、ウレタン系樹脂としては、例えば、特開昭62−230863号公報、特開昭63−23972号公報、特開平6−234912号公報に記載のものが挙げられる。また、カルボキシ基を含有しないウレタン樹脂エマルジョンとしては、例えば、第一工業製薬社から商品名「スーパーフレックス410」、大日本インキ化学工業社から商品名「ハイドランHW−950」、武田薬品工業社から商品名「タケラックW−635」にて市販されている。このカルボキシ基を含有しないウレタン樹脂から形成される塗膜が耐水性及び耐摩耗性に優れているという特徴を有する。又、耐溶剤性に優れ且つ経時的な着色の生じないウレタン樹脂エマルジョンとしては、特開2003−252948号公報に記載のものが挙げられる。
そして、水性フロアーポリッシュ中における塗膜を形成するための合成樹脂の含有量は、少ないと、水性フロアーポリッシュから形成される塗膜の安定性が低下することがあり、多いと、水性フロアーポリッシュの塗工性が低下するので、10〜50重量%が好ましく、20〜40重量%がより好ましい。
水性フロアーポリッシュには、その物性を損なわない範囲内において、ワックス類、架橋剤、可塑剤、融合剤、アルカリ可溶性樹脂、成膜助剤などの添加剤が含有されていてもよい。
ワックス類としては、例えば、天然ワックス、合成ワックス及びこれらの変性物などが挙げられる。天然ワックスとしては、例えば、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、モンタン誘導ワックス、セレシンワックス、パラフィンワックスなどが挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックス、アクリル系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、アマイドワックスなどが挙げられ、ポリエチレンワックス及びアクリル系ワックスが好ましい。ワックス類は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
架橋剤としては、例えば、多価金属錯体、多価金属酸化物などが挙げられる。多価金属錯体を構成している金属イオンとしては、例えば、ベリリウム、カドミウム、銅、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ジルコニウム、バリウム、ストロンチウム、アルミニウム、チタニウム、ビスマス、アンチモン、鉛、コバルト、鉄、ニッケルなどの各種金属のイオンが挙げられる。架橋剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、2−ピロリドン、トリブトキシエチルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどが挙げられる。可塑剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
融合剤としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリメチルペンタンジオール、N−2−メチルピロリドン、テキサノールなどが挙げられる。融合剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
アルカリ可溶性樹脂としては、スチレン−(無水)マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリオールで変性したロジン−マレイン酸付加物、ロジン−フマル酸付加物などをアルカリに可溶化させた樹脂などが挙げられる。
成膜助剤としては、例えば、ベンジルアルコール、3−メトキシ−3−メチルブタノールなどのアルコール類、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテルなどのグリコールエーテル類などが挙げられる。成製助剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
上述のように構成された水性フロアーポリッシュは、床材に公知の要領で塗布した後に乾燥させることによって床材を被覆、保護する塗膜を形成し、この塗膜によって床材の保護及び美観の向上を図ることができる。
そして、塗膜は、優れたインフルエンザウイルス感染阻止効果を奏するインフルエンザウイルス感染阻止剤を含有していることから、インフルエンザウイルスが塗膜に接触することによって、インフルエンザウイルスの細胞への感染力をなくし或いは低下させ又は感染しても細胞中で増殖できなくし、人間への感染を効果的に抑制することができる。
更に、インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体は、一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分が30〜80重量%に限定され、上述のような優れたインフルエンザウイルス感染阻止効果を維持しながら、界面活性作用をできる限り抑えているので、水性フロアーポリッシュを乾燥させて得られた塗膜が水拭きなどによって水と接触した場合にあっても、インフルエンザウイルス感染阻止剤の作用によって塗膜が水中に溶けだすようなことはなく、塗膜によって床材を長期間に亘って確実に被覆、保護することができる。
本発明の水性フロアーポリッシュは、上述のように、所定の分子構造を有する共重合体を含むインフルエンザウイルス感染阻止剤及び合成樹脂を水中に分散させてなり、インフルエンザウイルス感染阻止剤を構成している共重合体は、上記一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分の含有量が30〜80重量%に限定され、界面活性作用の発現を出来るだけ抑えつつ、優れたインフルエンザウイルス感染阻止効果を発現する。
従って、本発明の水性フロアーポリッシュを床材に塗布して乾燥させて形成される塗膜は、優れたインフルエンザウイルス感染阻止効果を奏し、インフルエンザウイルスが人間に感染するのを概ね阻止することができる。
そして、インフルエンザウイルス感染阻止剤がインフルエンザウイルス感染阻止効果を発現するにあたって光の照射を必要としないので、光の当たらない条件下においても、インフルエンザウイルス感染阻止剤は優れたインフルエンザウイルス感染阻止効果を発現する。
そして、水性フロアーポリッシュから形成された塗膜中に含まれているインフルエンザウイルス感染阻止剤は、界面活性作用が抑えられているので、塗膜が水拭きなどによって水に接触した場合にあっても、塗膜が水に溶け出して消失するようなことはなく、塗膜によって床材を長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
更に、水性フロアーポリッシュから形成された塗膜は必要以上に硬くないため、人の歩行に伴う荷重などによって亀裂が生じるようなことは殆どなく、床材を長期間に亘って安定的に被覆、保護することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(ベース水性フロアーポリッシュの作製)
水性ウレタン樹脂(米国BF Goodrich社製 商品名「サンキュア1818」、ウレタン樹脂の含有量:35重量%)20重量部、アクリル系樹脂エマルジョン(アクリル系樹脂の含有量:40重量%)40重量部、スチレン−マレイン酸共重合体のアンモニア溶液(米国アルコケミカル社製 商品名「SMA2625A」、スチレン−マレイン酸共重合体の含有量:20重量%)8.5重量部、ポリエチレンワックスエマルジョン(ポリエチレンワックスの含有量:20重量%)9.5重量部、炭酸亜鉛のアンモニア水溶液(炭酸亜鉛の含有量:8重量%)5重量部、ジエチレングリコールモノエチルエーテル4重量部、トリブトキシエチルホスフェート1重量部及び水12重量部を混合してベース水性フロアーポリッシュを作製した。なお、ベース水性フロアーポリッシュ中において、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂及びスチレン−マレイン酸の総量は24.7重量%、水の総量は68重量%であった。
なお、アクリル系樹脂エマルジョンは、メタクリル酸10重量%、ブチルアクリレート30重量%及びメチルメタクリレート60重量%からなる単量体をラウリル硫酸ナトリウムの存在下にて常用の乳化重合法によりラジカル重合させて作製されたものであった。ポリエチレンワックスエマルジョンは、非イオン界面活性剤を用いて乳化させて作製されたものであった。
(実施例1)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の水溶液(東ソー有機化学社製 商品名「ST−5005」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の含有量:20重量%、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体中のp−スチレンスルホン酸ナトリウム成分の含有量:62重量%、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体中のスチレン成分の含有量:38重量%、重量平均分子量(Mw):2.5万、溶解度:30以上)10重量部とベース水性フロアーポリッシュ90重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。
得られた水性フロアーポリッシュ30gを木質床材1m2に均一に塗布して室温にて16時間に亘って乾燥させ、木質床材から一辺が5cmの平面正方形状の試験片を切り出した。
(実施例2)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環のp位をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩(アクゾノ−ベル社製 商品名「VERSA−TL 3」、スチレン成分:75重量%、マレイン酸成分:25重量%、スチレン成分のベンゼン環のスルホン化率:99モル%以上、重量平均分子量(Mw):2万、溶解度:30以上)2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例3)
スチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環のp位をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩を3重量部とし、ベース水性フロアーポリッシュを97重量部としたこと以外は実施例2と同様にして水性フロアーポリッシュ及び試験片を得た。
(実施例4)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環のp位をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩(アクゾノ−ベル社製 商品名「VERSA−D72」、スチレン成分:50重量%、マレイン酸成分:50重量%、スチレン成分のベンゼン環のスルホン化率:99モル%以上、重量平均分子量(Mw):1.6万、溶解度:30以上)2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例5)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環のp位をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩を3重量部とし、ベース水性フロアーポリッシュを97重量部としたこと以外は実施例4と同様にして水性フロアーポリッシュ及び試験片を得た。
(実施例6)
撹拌機、冷却器及び温度計を配設した1リットルのセパラブルフラスコを窒素ガスで置換した後、セパラブルフラスコ内にエタノール111重量部及び脱イオン水212重量部を供給して撹拌しつつ、セパラブルフラスコ内のエタノールと脱イオン水の混合液を加熱して70℃に維持した。
スチレン17.7重量部をエタノール354重量部に溶解させてなるスチレン溶液と、p−スチレンスルホン酸ナトリウム15重量部を脱イオン水100重量部で希釈してなるp−スチレンスルホン酸ナトリウム溶液と、過硫酸カリウム0.9重量部を脱イオン水59重量部に溶解させてなる重合開始剤溶液とをそれぞれ8時間かけてセパラブルフラスコ内に添加してスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを重合させ、スチレン溶液、p−スチレンスルホン酸ナトリウム溶液及び重合開始剤溶液を全てセパラブルフラスコ内に供給し終えた後、更に、70℃にて30時間に亘ってスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを重合させた。
しかる後、セパラブルフラスコ内のエタノール及び脱イオン水をエバポレーターを用いて回収した後、得られた沈殿物を脱イオン水で洗浄しながら遠心分離してp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は46重量%、スチレン成分は54重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は2.4万であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の溶解度は0.1以下であった。
p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例7)
撹拌機、冷却器及び温度計を配設した2リットルのセパラブルフラスコにp−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー社製、商品名「スピノマーNaSS」、純度:88.2重量%)127.3重量部、脱イオン水312重量部及びスチレン(和光純薬社製、商品名「86%エタノール−ME,変性」)407重量部を供給して攪拌しながら窒素ガスでセパラブルフラスコ内を置換した後、加熱して、セパラブルフラスコ内の混合液を78℃に維持した。ペルオキソ二硫酸カリウム(和光純薬社製)2.11重量部を脱イオン水95重量部に溶解させてなる重合開始剤溶液を15分かけてセパラブルフラスコ内に添加した後、5時間に亘ってスチレンとp−スチレンスルホン酸ナトリウムとを重合させた。
しかる後、セパラブルフラスコ内の脱イオン水をエバポレーターを用いて回収した後、得られた沈殿物を脱イオン水で洗浄しながら遠心分離してp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は43重量%、スチレン成分は57重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は15万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例8)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを59.5重量部に、スチレンを30重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを1.56重量部としたこと以外は実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は64重量%、スチレン成分は36重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例9)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを59.5重量部に、スチレンを30重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを1.56重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は64重量%、スチレン成分は36重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例10)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを148.5重量部に、スチレンを50重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.25重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は72重量%、スチレン成分は28重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は9万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例11)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを148.5重量部に、スチレンを50重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.25重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は72重量%、スチレン成分は28重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は9万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例12)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを165重量部に、スチレンを35.7重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.09重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は80重量%、スチレン成分は20重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得られたp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(実施例13)
p−スチレンスルホン酸ナトリウムを165重量部に、スチレンを35.7重量部に、ペルオキソ二硫酸カリウムを3.09重量部としたこと以外は、実施例7と同様にして、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体を得た。なお、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体において、p−スチレンスルホン酸ナトリウム成分は80重量%、スチレン成分は20重量%であった。p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体の重量平均分子量(Mw)は8万であった。得たp−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体1.5重量部とベース水性フロアーポリッシュ98.5重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例1)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−1」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、重量平均分子量(Mw):2.9万、Z平均分子量(Mz):4.9万)10重量部とベース水性フロアーポリッシュ90重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例2)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−50」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、重量平均分子量(Mw):46.5万、Z平均分子量(Mz):61.8万)10重量部とベース水性フロアーポリッシュ90重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例3)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−100」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、重量平均分子量(Mw):66.3万、Z平均分子量(Mz):75.8万)5重量部とベース水性フロアーポリッシュ95重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例4)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)の水溶液(東ソ−有機化学社製 商品名「PS−100」、p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体の含有量:20重量%、重量平均分子量(Mw):66.3万、Z平均分子量(Mz):75.8万)を10重量部とし、ベース水性フロアーポリッシュを90重量部としたこと以外は比較例3と同様にして水性フロアーポリッシュ及び試験片を得た。
(比較例5)
ベース水性フロアーポリッシュ30gを木質床材1m2に均一に塗布して室温にて16時間に亘って乾燥させ、木質床材から一辺が5cmの平面正方形状の試験片を切り出した。
(比較例6)
インフルエンザウイルス感染阻止剤としてp−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−)(アクゾノ−ベル社製 商品名「VERSA−TL502」、スチレン成分のベンゼン環のスルホン化率:96重量%、重量平均分子量(Mw):60.6万、溶解度:30以上)2重量部とベース水性フロアーポリッシュ98重量部とを均一に混合させて水性フロアーポリッシュを得た。実施例1と同様にして試験片を切り出した。
(比較例7)
p−スチレンスルホン酸ナトリウム単独重合体(p−スチレンスルホン酸ナトリウムホモポリマ−、重量平均分子量(Mw):66.3万)の水溶液を2.5重量部とし、ベース水性フロアーポリッシュを97.5重量部としたこと以外は比較例3と同様にして水性フロアーポリッシュ及び試験片を得た。
実施例及び比較例にて得られた試験片について、インフルエンザウイルス感染阻止性及び塗膜の安定性を下記の要領で評価し、その結果を表1に示した。
(インフルエンザウイルス感染阻止性)
1)ウイルス液の調整
10cmDishに培養したMDBK細胞にインフルエンザウイルスを接種し、37℃で1時間に亘って培養後に、培養上清(未感作ウイルス含む)を除去した。上清を除いた10cmDishに新たにDMEM培地を加え、37℃で4日間培養後に、培養上清を採取し、800rpmの回転速度で5分間に亘って遠心分離した。遠心分離後の上清をウイルス液として使用した。
2)試験方法
DMEM培地で20倍希釈したウイルス液を実施例及び比較例で得られた試験片に0.1ミリリットル滴下し、試験片を3分間に亘って室温で静置した。しかる後、試験片上のウイルス液を回収し、DMEM培地と混合して、10倍、100倍、1000倍、10000倍希釈し、96穴マイクロプレートに撒いたMDBK細胞に0.1ミリリットルずつ接種し、37℃で1時間に亘って培養した。培養後、培養上清(未感作ウイルス含む)を除去し、DMEM培地を加え、37℃で4日間に亘って培養した。培養上清を除去後、水溶性テトラゾリウム塩(同仁化学研究所社製 商品名「WST−8」)5重量%含むDMEM培地を添加し、37℃で3時間に亘って培養した。プレートリーダーにて450nmの吸光度を測定し、生存細胞の割合から50%の細胞がウイルスに感染するウイルス量(TCID50:Tissue Culture Infectious Dose 50)を算出し、ウイルスの低減率を求めた。上述の要領を各実施例及び比較例で作製した8個の試験片のそれぞれについて行い、各試験片のウイルスの低減率の相加平均値を「ウイルスの低減率」として採用した。
(塗膜の安定性)
実施例及び比較例で得られた試験片における水性フロアーポリッシュの塗布面に水を0.1ミリリットル滴下した後、試験片を60分間に亘って室温で静置した。しかる後、塗膜が床材から剥離している部分があるか否かを目視観察して下記基準に基づいて判断し、表1に示した。
○・・・剥離している部分はなかった。
△・・・剥離している部分が僅かにあった。
×・・・大部分が剥離していた。
(塗膜の外観)
実施例及び比較例で得られた試験片の表面を目視観察して下記基準に基づいて判断した。
○・・・塗膜に曇りがなく透明であった。
△・・・塗膜に僅かな曇りがあった。
×・・・塗膜に曇りがあり、塗膜がくすんでいた。
Figure 0005829116
本発明の水性フロアーポリッシュは、床材に塗布することによってインフルエンザウイルス感染阻止効果及び耐水性を有する塗膜を形成することができ、床材の保護のために好適に用いることができる。

Claims (2)

  1. 一般式(1)〜(3)で示される構造式の置換基を少なくとも一つ有する単量体成分を30〜80重量%含有する共重合体を含むインフルエンザウイルス感染阻止剤1〜10重量%と、合成樹脂と、上記インフルエンザウイルス感染阻止剤及び合成樹脂を分散させている水とを含む水性フロアーポリッシュであって、上記共重合体は、p−スチレンスルホン酸ナトリウム−スチレンランダム共重合体又はスチレン−マレイン酸共重合体のベンゼン環をスルホン化してなる化合物のスルホン酸ナトリウム塩を含むことを特徴とする水性フロアーポリッシュ。
    Figure 0005829116

    (m,n及びpはそれぞれ0〜2の整数を示し、R1〜R19はそれぞれ、水素、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体の何れかであって、R1〜R5のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R6〜R12のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体であり、R13〜R19のうちの少なくとも一つは、スルホン酸基又はそれらの塩若しくは誘導体である。)
  2. 請求項1に記載の水性フロアーポリッシュを塗布、乾燥させてなる塗膜を有することを特徴とするインフルエンザウイルス感染阻止製品。
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