JP5828830B2 - 梯子固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、工事現場の既設構造体に立て掛けられる作業者昇り降り用の梯子を前記既設構造体に固定する梯子固定金具に関するものである。
工事現場に作業者昇り降り用の梯子を立て掛ける場合、その梯子を安全上の規定角度(75度程度)でしっかりと固定出来るのが安全上望ましい。特に、梯子の傾斜角度が前記規定角度より大きくなって鉛直に立つような感じになることは、この梯子を昇降する作業者にとって危険な状況になるので避けなければならない。本出願人は、このような課題を解決するための梯子固定金具として、非特許文献1に記載のように、梯子を受け止めるように水平に仮設された鋼管に梯子を固定出来る梯子固定金具を提案した。
特願2011−236592
非特許文献1に記載の本出願人が先に提案した梯子固定金具では、梯子を直接立て掛けることの出来る水平向きの構造体(例えばH形鋼など)が存在する現場においても、別に梯子を受け止めるための鋼管を少なくとも上下2段に仮設しなければならず、手間とコストがかかる問題点があった。即ち、現場に存在する水平向きの構造体に直接梯子を規定角度で容易に固定出来るような梯子固定金具は、従来考えられていなかった。
本発明は、現場に存在するH形鋼などの水平向き構造体に直接梯子を規定角度で固定することが容易な梯子固定金具を提案するものであって、本発明に係る梯子固定金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、左右一対の溝形部材(3a,3b)と当該両溝形部材(3a,3b)の内側底面に両端が固着されたステップ部材(4)とから成る梯子(2)を構造体に着脱自在に固定する梯子の固定金具(6A,6B)であって、コ型クランプ(7)と押え部材(8)とから成り、コ型クランプ(7)は、前記梯子(2)の溝形部材(3a,3b)を受け止める水平向き構造体(H形鋼1A,1B)に対して着脱自在に取り付けられるもので、前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に外嵌するコ型本体(9)と、このコ型本体(9)の並列両脚板部(11a,11b)の内、一方の脚板部(11a)を螺合貫通して他方の脚板部(11b)との間で前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺を挟持する締結用ボルト(10)から成り、前記押え部材(8)は、前記コ型クランプ(7)におけるコ型本体(9)の他方の脚板部(11b)の外側又は並列両脚板部(11a,11b)を連結する連結板部(11c)の外側に取り付けられる取付け板部(18)、この取付け板部(18)の左右両側辺から前記コ型本体(9)のある側へ斜め外開きに連設された左右両斜板部(19a,19b)、この左右両斜板部(19a,19b)の上部から、コ型クランプ(7)に対して横外側方に突出するように、左右対称形に連設された左右一対の上側突出片(20a,21a)、及び前記左右両斜板部(19a,19b)の下部から、コ型クランプ(7)に対して横外側方に突出するように、左右対称形に連設された左右一対の下側突出片(20b,21b)を備え、前記コ型クランプ(7)を梯子(2)の溝形部材(3a/3b)に隣接させて前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に取り付けたとき、左右一対の上側突出片(20a,21a)の内、梯子(2)の溝形部材(3a/3b)に隣接する側の上側突出片(20a/21a)は、前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に所定角度で受止められた梯子(2)の溝形部材(3a/3b)内に入り込んで、当該溝形部材(3a/3b)の前後両側板部(5a,5b)の内、前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に受止められる後側板部(5b)を前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺との間で挟持し、左右一対の下側突出片(20b,21b)の内、梯子(2)の溝形部材(3a/3b)に隣接する側の下側突出片(20b/21b)は、前記後側板部(5b)を前記水平向き構造体(H形鋼1A,1B)のある外側から受け止める構成になっている。
上記構成の本発明による梯子固定金具は、H形鋼などの水平向き構造体に梯子を75度程度の規定角度で立て掛けた状態で、当該梯子が当接している水平向き構造体の側辺にコ型クランプのコ型本体を、当該梯子の左右両溝形部材の中間位置で嵌合させ、このコ型本体を梯子の溝形部材に内側から接近させるようにスライドさせて、押え部材の横側方に突出する上側突出片を、梯子の溝形部材の前後両側板部の内、前記水平向き構造体の側辺に受止められる後側板部の内側に隣接させると共に下側突出片を前記後側板部の外側に隣接させる。このとき梯子の傾斜角度が規定角度付近でないと、上記のように押え部材の上側突出片と下側突出片とで梯子の前記後側板部を内外から挟むことが出来ないように押え部材が構成されている。この状態でコ型クランプのコ型本体を水平向き構造体の側辺にしっかりと嵌合させて、押え部材の前記上側突出片と水平向き構造体の側辺との間で梯子の前記後側板部を挟持させたならば、コ型クランプの締結用ボルトを締めつけて、コ型本体を水平向き構造体の側辺に固定させる。このとき、押え部材の上側突出片が梯子の前記後側板部の内側面に面接触するように構成しておくことにより、梯子は、規定角度付近で水平向き構造体の側辺に固定され、特にその梯子が前記規定角度より傾斜角度が大きくなる起立方向に移動することは、押え部材の前記下側突出片が確実に阻止することになる。実際には、本発明の梯子固定金具を左右一対使用して、梯子の左右両溝形部材を各別に水平向き構造体の側辺に固定するのが望ましい。
上記のように本発明の梯子固定金具を使用することにより、梯子を固定させる対象としての鋼管などを仮設しなくとも、現場に存在するH形鋼などの水平向きの構造体に立て掛けた梯子を、当該梯子の傾斜角度が規定角度付近となる状態で前記水平向きの構造体に簡単容易に固定することが出来る。特にその梯子が前記規定角度より傾斜角度が大きくなる起立方向に移動することは確実に阻止出来るので、固定した梯子を安全に利用することが出来る。勿論、固定した梯子が規定角度より傾斜が緩くなる方向に移動することも、押え部材の上側突出片が梯子の前記後側板部の内側面に面接触するように構成しておくことにより、防止することが出来るが、押え部材に必須の前記上側突出片と下側突出片とは別に、前記下側突出片より下側に位置して上側突出片と同様に、梯子の前記後側板部の内側に隣接する第二の下側突出片を追加しておくことにより、固定した梯子が規定角度より傾斜が緩くなる方向に移動することをより強力に阻止させることが出来る。
尚、上記のように本発明の梯子固定金具(6A,6B)は、左右一対使用して、梯子(2)の左右両溝形部材(3a,3b)を各別に水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に固定するのが望ましいが、上記の本発明の構成によれば、同一の2つの梯子固定金具(6A,6B)を、取付け板部(18)から右側に突出する上下両突出片(20a,20b)を利用して梯子(2)の右側溝形部材(3a)を水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に固定する手段と、取付け板部(18)から左側に突出する上下両突出片(21a,21b)を利用して梯子(2)の左側溝形部材(3b)を水平向き構造体(H形鋼1A,1B)の側辺に固定する手段とに利用することが出来、左右それぞれ専用の梯子固定金具を準備しなければならない場合と比較して使い勝手が良くなる。
又、H形鋼などの水平向きの構造体のコ型クランプを外嵌固定出来る側辺が、梯子側に向かって水平に張り出している場合と、梯子に隣接する状態で上向きに張り出している場合が考えられるが、前記押え部材(8)を、前記コ型クランプ(7)におけるコ型本体(9)の他方の脚板部(11b)の外側と並列両脚板部(11a,11b)を連結する連結板部(11c)の外側とに選択的に取付け自在に構成しておくことが出来る。この場合は、水平向きの構造体の側辺が梯子に隣接する状態で上向きに張り出している状況において使用するときは、当該上向きに張り出している前記側辺にコ型本体を下向きに嵌合させることになるので、コ型クランプにおけるコ型本体の水平向きになる他方の脚板部の外側に押え部材を取り付けて使用し、前記水平向きの構造体を外嵌固定出来る側辺が、梯子側に向かって水平に張り出している状況において使用するときは、当該水平に張り出している側辺にコ型本体を水平に嵌合させることになるので、コ型クランプにおけるコ型本体の垂直向きになる並列両脚板部を連結する連結板部の外側に押え部材を取り付けて使用することが出来る。従って、水平向きの構造体のコ型クランプを外嵌固定出来る側辺の向きに合わせて専用の2種類の梯子固定金具を準備しておく必要が無くなり、経済的に実施することが出来る。
上記のように構成する場合、具体的には、前記押え部材(8)の前記コ型クランプ(7)に取り付けられる取付け板部(18)に、1つの取付け用貫通孔(22)と、この取付け用貫通孔(22)から離れて位置する回り止め嵌合部(突起部23a)を設け、前記コ型クランプ(7)のコ型本体(9)における他方の脚板部(11b)と並列両脚板部(11a,11b)を連結する連結板部(11c)とには、前記取付け用貫通孔(22)と連通する1つの貫通ネジ孔(13,14)と前記回り止め嵌合部(突起部23a)が嵌合する回り止め被嵌合部(凹窪部16a,17a)をそれぞれ設けておき、これら回り止め嵌合部(突起部23a)と回り止め被嵌合部(凹窪部16a,17a)とが嵌合する状態で前記取付け用貫通孔(22)を経由して前記貫通ネジ孔(13,14)に螺合する1本の固定用ボルト(24)により、前記押え部材(8)を前記コ型クランプ(7)のコ型本体(9)に取り付けるように構成すれば、前記コ型クランプのコ型本体における他方の脚板部と並列両脚板部を連結する連結板部の何れ側に押え部材を取り付ける場合でも、回り止め嵌合部と回り止め被嵌合部との嵌合により押え部材の向きを規制した状態で1本の固定用ボルトにより簡単容易に取り付けることが出来る。
図1Aは、本発明の梯子の固定金具の使用状態を示す一部縦断正面図、図1Bは、同縦断側面図である。 図2Aは、本発明の梯子の固定金具を構成するコ型クランプの正面図、図2Bは同コ型クランプの背面図である。 図3Aは、同上コ型クランプの平面図、図3Bは、図2BのA−A線断面図、図3Cは、図2BのB−B線断面図である。 図4Aは、本発明の梯子の固定金具を構成する押え部材の正面図、図4Bは、同押え部材の平面図、図4Cは、同押え部材の右側面図である。 図5Aは、同上押え部材の背面図、図5Bは、同上押え部材をコ型クランプに固定する固定用ボルトと共に示す図4AのC−C線断面図、図5Cは、図5AのD−D線断面図である。 図6Aは、図1に示す本発明の梯子の固定金具の正面図、図6Bは同固定金具の側面図、図6Cは、同固定金具の背面図である。 図7は、同上固定金具の平面図である。 図8Aは、本発明の第二実施例に係る梯子の固定金具の使用状態を示す一部縦断正面図、図8Bは、同縦断側面図である。 図9Aは、同第二実施例に係る梯子の固定金具の正面図、図9Bは、同固定金具の側面図である。 図10Aは、同第二実施例に係る梯子の固定金具の平面図、図10Bは、同固定金具の背面図である。
図1において、1Aは中間連結板部1Abが水平になる向きに設置された既設構造体としてのH形鋼、2は作業者の昇り降り用の梯子である。この梯子2は、凹溝部が互いに対面する向きで並列させた左右一対のアルミニウム製の溝形部材3a,3bと、当該両溝形部材3a,3bの凹溝部内の底面に両端が固着されたアルミニウム製のステップ部材4とから構成された従来周知のものである。この梯子2は、その左右両側の溝形部材3a,3bにおける前後一対の内側に張出す前後側板部5a,5bの内、一方の後側板部5bが、前記H形鋼1Aの梯子2に隣接する前側垂直板部1Aaの上側辺に75度程度の所定角度で立て掛けられる。6Aはこの状況において使用される梯子固定金具であって、通常は、梯子2の左右両溝形部材3a,3bを各別に前記H形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺に固定するために左右一対使用される。
図8において、1Bは中間連結板部1Bbが鉛直になる向きに設置された既設構造体としてのH形鋼であり、梯子2は、その左右両側の溝形部材3a,3bにおける前後一対の内側に張出す前後側板部5a,5bの内、一方の後側板部5bが、前記H形鋼1Bの梯子2に隣接する上側水平板部1Baの前側辺に75度程度の所定角度で立て掛けられる。6Bはこの状況において使用される梯子固定金具であって、通常は、梯子2の左右両溝形部材3a,3bを各別に前記H形鋼1Bの上側水平板部1Baの前側辺に固定するために左右一対使用される。
梯子固定金具6A,6Bは、コ型クランプ7と押え部材8との組み合わせから成る。コ型クランプ7は、図2及び図3に示すように、コ型本体9と締結用ボルト10との組み合わせから成るもので、コ型本体9は、並列両脚板部11a,11bとこの並列両脚板部11a,11bを連結する連結板部11cから構成され、締結用ボルト10は、並列両脚板部11a,11bの内、一方の脚板部11aに設けられた貫通ネジ孔12を螺合貫通するもので、先端には、この締結用ボルト10に対してその軸心の周りに回転自在な皿バネ状の押圧盤10aが取り付けられている。コ型本体9の並列両脚板部11a,11bと連結板部11cは、横断面形状がハット形であって、コ字形に連続し且つ並列両脚板部11a,11bの先端で閉じた凹溝部11dを備えている。
そして、並列両脚板部11a,11bの内、締結用ボルト10が螺合貫通する貫通ネジ孔12を備えた一方の脚板部11aに対する他方の脚板部11bと連結板部11cには、前記凹溝部11d側に突出周壁部が突出するようにバーリング加工された貫通ネジ孔13,14が設けられ、更に、他方の脚板部11bの外側面には、貫通ネジ孔13に対して連結板部11c側に離れた位置で脚板部11bの巾方向に左右対称に並ぶ一対の凹窪部15a,15bが回り止め用被嵌合部としてプレス加工により形成され、連結板部11cの外側面には、貫通ネジ孔14に対して前後の並列両脚板部11a,11b側に前後対称に離れた位置でそれぞれ連結板部11cの巾方向に左右対称に並ぶ一対の凹窪部16a,16b及び17a,17bが回り止め用被嵌合部としてプレス加工により形成されている。
押え部材8は、図4及び図5に示すように、一枚の金属板から形成されたもので、中央の取付け板部18、この取付け板部18から斜め外開きに連設された左右両斜板部19a,19b、及びこの左右両斜板部19a,19bからそれぞれ外向きに折曲連設された上下一対の突出片20a,20b及び21a,21bを備えている。そして取付け板部18には、中央位置に取付け用貫通孔22が設けられると共に、この取付け用貫通孔22に対して上側で左右対称に裏面側に突出する一対の突起部23a,23bが、回り止め用嵌合部としてプレス加工により形成されている。
図1に示す梯子固定金具6Aは、上記構成の押え部材8をコ型本体9の他方の脚板部11bの外側に取り付けたものである。即ち、図6及び図7に示すように、左右両斜板部19a,19b間にコ型本体9の他方の脚板部11bが嵌合し且つ上側の左右一対の突出片20a,21aがコ型本体9の連結板部11c側に位置する向きで取付け板部18をコ型本体9の他方の脚板部11bの外側に当て付け、取付け用貫通孔22を貫通する固定用ボルト24を貫通ネジ孔13に螺合させてコ型本体9に押え部材8を取り付けて成るものである。
このようにして組み立てられた梯子固定金具6Aにおいては、取付け板部18側の一対の突起部23a,23bがコ型本体9の他方の脚板部11bに設けられた一対の凹窪部15a,15bに嵌合して、押え部材8が固定用ボルト24の周りに回転するのを阻止し、コ型本体9に対する押え部材8の向きが固定されている。このように押え部材8をコ型本体9の他方の脚板部11bの外側に所定向きで取り付けたとき、押え部材8の左右両側の突出片20a〜21bが、図6A,図6C及び図7に示すように、コ型本体9の他方の脚板部11bから左右両横側方に突出すると共に、図6Bに示すように、上側の突出片20a,21aが他方の脚板部11bと連結板部11cとの間の入隅部の横側方に位置するように構成している。更に、図6Bに示すコ型本体9の側面視において、上側突出片20a(21a)と下側突出片20b(21b)との板面を結ぶ方向が、コ型本体9の他方の脚板部11aの長さ方向と平行ではなく、下側突出片20b(21b)の側が他方の脚板部11bの内側面から外側に離れる方向に大凡15度程度の角度で傾斜すると共に、上側突出片20a(21a)の延長位置よりも下側突出片20b(21b)が内側(一方の脚板部11aに近づく側)に入り込むように構成されている。
図8に示す梯子固定金具6Bは、上記構成の押え部材8をコ型本体9の連結板部11cの外側に取り付けたものである。即ち、図9及び図10に示すように、左右両斜板部19a,19b間にコ型本体9の連結板部11cが嵌合し且つ上側の左右一対の突出片20a,21aがコ型本体9の他方の脚板部11b側に位置する向きで取付け板部18をコ型本体9の連結板部11cの外側に当て付け、取付け用貫通孔22を貫通する固定用ボルト24を貫通ネジ孔14に螺合させてコ型本体9に押え部材8を取り付けて成るものである。このときは、取付け板部18側の一対の突起部23a,23bがコ型本体9の連結板部11cに設けられた4つの凹窪部16a〜17bの内、他方の脚板部11bに近い側の左右一対の凹窪部17a,17bに嵌合して、押え部材8が固定用ボルト24の周りに回転するのを阻止し、コ型本体9に対する押え部材8の向きが固定される。
このようにして組み立てられた梯子固定金具6Bにおいては、押え部材8の左右両側の突出片20a〜21bが、図9A,図10A及び図10Bに示すように、コ型本体9の連結板部11cから左右両横側方に突出すると共に、図9Bに示すように、上側の突出片20a,21aが連結板部11cと他方の脚板部11bとの間の入隅部の横側方に位置し、上側突出片20a(21a)と下側突出片20b(21b)との板面を結ぶ方向が、コ型本体9の連結板部11cの長さ方向と平行ではなく、下側突出片20b(21b)の側が連結板部11cの内側面から外側に離れる方向に大凡15度程度の角度で傾斜すると共に、上側突出片20a(21a)の延長位置よりも下側突出片20b(21b)が内側(一方の脚板部11aに近づく側)に入り込むように構成されている。
以上のように一種類のコ型クランプ7と一種類の押え部材8とを組み合わせて、梯子固定金具6A又は6Bを組み立てることが出来るが、梯子固定金具6Aの使用方法を、図1に基づいて説明すると、H形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺に立て掛けられた梯子2の左右両溝形部材3a,3b間で、2つの梯子固定金具6AをH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺にセットする。即ち、コ型クランプ7のコ型本体9を、梯子2の左右両溝形部材3a,3b間でH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺に、押え部材8が前側垂直板部1Aaに対して梯子2のある側に位置する向きで上から外嵌させ、次にコ型クランプ7を梯子2のある側へH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺上でスライドさせる。このとき、梯子2が75度程度の規定角度でH形鋼1Aに立て掛けられているときは、当該梯子2の溝形部材3a,3bのH形鋼1Aに隣接する後側板部5bの向きと、梯子固定金具6Aにおける押え部材8の上下の突出片20a,20b及び21a,21bの板面を結ぶ方向がほぼ一致するので、梯子2の溝形部材3a,3bのある側に位置する上下の突出片20a,20b又は21a,21bの内、上側突出片20a又は21aを、溝形部材3a,3bの後側板部5bの内側に隣接するように重ねると共に、下側突出片20b又は21bを、溝形部材3a,3bの後側板部5bの外側に隣接するように重ねることが出来る。若し、梯子2の立て掛け角度が規定角度から大きくずれていて、このような状態に梯子固定金具6Aを梯子2の溝形部材3a,3bそれぞれに係合させることが出来ないときは、梯子2の立て掛け角度を規定角度になるように調整した上で、梯子固定金具6Aを梯子2の溝形部材3a,3bの方へスライドさせれば良い。
上記のように梯子固定金具6Aを梯子2の溝形部材3a,3bそれぞれに内側から係合させたならば、コ型クランプ7の締結用ボルト10を締め付けて、その先端の押圧盤10aとコ型本体9の他方の脚板部11bとの間でH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺を挟持固定することにより、押え部材8の上側突出片20a又は21aとH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺との間で、梯子2の溝形部材3a,3bの後側板部5bが挟み付けられた状態で、梯子固定金具6AがH形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺に固定される。このとき押え部材8の上側突出片20a又は21aと梯子2の溝形部材3a,3bにおける後側板部5bの内側面とが面接触状態で互いに圧接して、梯子2の傾斜角度を規定角度に規制することになり、同時に押え部材8の下側突出片20b又は21bと梯子2の溝形部材3a,3bにおける後側板部5bの外側面とが互いに隣接しているので、梯子2を無理やり鉛直姿勢に近づく方向に力を加えて規定角度以上の角度で立たせようとしても、その時の梯子2の動きを、押え部材8における上側突出片20a又は21aと下側突出片20b又は21bの両者で強力に阻止することになり、梯子2を安全に使用出来る規定角度に確実に保持出来る。
梯子2を立て掛ける水平構造体が、図8に示すように、中間連結板部1Bbが鉛直になる向きに設置されたH形鋼1Bであるときは、図示のように梯子固定金具6Bが使用される。この梯子固定金具6Bは、梯子2の左右両溝形部材3a,3bの中間位置でH形鋼1Bの上側水平板部1Baの前側辺に、コ型クランプ7のコ型本体9を水平向きに外嵌させると共に、梯子2の左右両溝形部材3a,3bの方にスライドさせる。このときの梯子固定金具6Bにおける押え部材8の突出片20a〜21bと梯子2の左右両溝形部材3a,3bにおける後側板部5bとの位置関係は、先の梯子固定金具6Aを使用するときと同一であるから、梯子固定金具6Bのコ型クランプ7をH形鋼1Bの上側水平板部1Baの前側辺に固定するときの締結用ボルト10の向きが異なるだけで、梯子固定金具6Aの使用方法に関して説明した作用と同一の作用により、梯子2の左右両溝形部材3a,3bを規定角度でH形鋼1Bの上側水平板部1Baの前側辺に固定することが出来ることは容易に理解されよう。
尚、図8に示す梯子固定金具6Bを組み立てる場合、押え部材8を上下逆向きにしてコ型クランプ7のコ型本体9における連結板部11cに取り付けることも出来る。この場合は、押え部材8の左右一対の突起部23a,23bを、前記連結板部11cの4つの凹窪部16a〜17bの内、締結用ボルト10を備えた一方の脚板部11aに近い側の左右一対の凹窪部16a,16bに嵌合させて、コ型クランプ7に対する押え部材8の向きを固定することになる。このようにして組み立てられた梯子固定金具6Bを使用した場合は、コ型クランプ7の締結用ボルト10が、H形鋼1Bの上側水平板部1Baの上側に位置することになる。勿論、このような使用方法を採用しない場合は、コ型本体9の連結板部11cには、4つの凹窪部16a〜17bの内、他方の脚板部11bに近い側の左右一対の凹窪部17a,17bのみを設けて、凹窪部16a,16bは省くことが出来る。更に、押え部材8側の回り止め嵌合部として、突起部に代えて貫通孔を設け、コ型クランプ7のコ型本体9における下方の脚板部11b及び連結板部11c側の回り止め被嵌合部として、凹窪部に代えて突起部を設けても良いし、その個数もそれぞれ1つであっても良い。
又、押え部材8に設けられる上側突出片20a(20b)は、H形鋼1Aの前側垂直板部1Aaの上側辺又はH形鋼1Bの上側水平板部1Baの前側辺に対して上下2箇所で、梯子2の溝形部材3a,3bにおける後側板部5bの内側面に当接することが出来る上下巾を有するものであるのが望ましいが、下側突出片21a(21b)は、前記後側板部5bの外側面に隣接することが出来さえすれば良いので、軸状のものであっても良い。更に、先に説明したように、押え部材8の側辺から突出させる突出片は、上側突出片20a(20b)と下側突出片21a(21b)を備えておれば良く、この下側突出片21a(21b)の更に下側に、前記上側突出片20a(20b)の延長領域内に位置する第2の下側突出片を設け、梯子2の溝形部材3a,3bにおける後側板部5bの内側に上側突出片20a(20b)と第2の下側突出片が隣接し、前記後側板部5bの外側に下側突出片21a(21b)が隣接するように構成して、梯子2を規定角度に完全に固定出来るように構成することも可能である。この場合は、上側突出片20a(20b)を含めて全ての突出片が軸状のものであっても良い。
更に、押え部材8の各突出片20a〜21bの、梯子2の溝形部材3a,3bの後側板部5bに当接する面、即ち、上側突出片20a,21aの前記後側板部5bの内側面に当接する側の三側辺20c,21cと、下側突出片20b,21bの前記後側板部5bの外側面に当接する側の三側辺20d,21dは、アルミニウム製の溝形部材3a,3bの後側板部5bの面を損傷させないように面取りしておくのが望ましい。
本発明の梯子固定金具は、建設現場などにおいて、建設途中の構造体に使用されている水平向きのH形鋼などに、作業者昇降用の仮設梯子を安全な規定角度で固定するための手段として活用出来る。
1A,1B H形鋼
1Aa 前側垂直板部
1Ba 上側水平板部
2 梯子
3a,3b 梯子の溝形部材
4 梯子のステップ部材
5a,5b 溝形部材の前後側板部
6A,6B 梯子固定金具
7 コ型クランプ
8 押え部材
9 コ型本体
10 締結用ボルト
11a,11b コ型本体の並列両脚板部
11c 連結板部
12〜14 貫通ネジ孔
15a〜17b 凹窪部(回り止め被嵌合部)
18 取付け板部
19a,19b 左右両斜板部
20a〜21b 上下一対の突出片
22 取付け用貫通孔
23a,23b 一対の突起部(回り止め嵌合部)
24 固定用ボルト

Claims (3)

  1. 左右一対の溝形部材と当該両溝形部材の内側底面に両端が固着されたステップ部材とから成る梯子を構造体に着脱自在に固定する梯子の固定金具であって、コ型クランプと押え部材とから成り、コ型クランプは、前記梯子の溝形部材を受け止める水平向き構造体に対して着脱自在に取り付けられるもので、前記水平向き構造体の側辺に外嵌するコ型本体と、このコ型本体の並列両脚板部の内、一方の脚板部を螺合貫通して他方の脚板部との間で前記水平向き構造体の側辺を挟持する締結用ボルトから成り、前記押え部材は、前記コ型クランプにおけるコ型本体の他方の脚板部の外側又は並列両脚板部を連結する連結板部の外側に取り付けられる取付け板部、この取付け板部の左右両側辺から前記コ型本体のある側へ斜め外開きに連設された左右両斜板部、この左右両斜板部の上部から、コ型クランプに対して横外側方に突出するように、左右対称形に連設された左右一対の上側突出片、及び前記左右両斜板部の下部から、コ型クランプに対して横外側方に突出するように、左右対称形に連設された左右一対の下側突出片を備え、前記コ型クランプを梯子の溝形部材に隣接させて前記水平向き構造体の側辺に取り付けたとき、左右一対の上側突出片の内、梯子の溝形部材に隣接する側の上側突出片は、前記水平向き構造体の側辺に所定角度で受止められた梯子の溝形部材内に入り込んで、当該溝形部材の前後両側板部の内、前記水平向き構造体の側辺に受止められる後側板部を前記水平向き構造体の側辺との間で挟持し、左右一対の下側突出片の内、梯子の溝形部材に隣接する側の下側突出片は、前記後側板部を前記水平向き構造体のある外側から受け止める、梯子固定金具。
  2. 前記押え部材は、前記コ型クランプにおけるコ型本体の他方の脚板部の外側と並列両脚板部を連結する連結板部の外側とに選択的に取付け自在に設けられている、請求項1に記載の梯子固定金具。
  3. 前記押え部材の前記コ型クランプに取り付けられる取付け板部には、1つの取付け用貫通孔と、この取付け用貫通孔から離れて位置する回り止め嵌合部が設けられ、前記コ型クランプにおける前記コ型本体の他方の脚板部と並列両脚板部を連結する連結板部とには、前記取付け用貫通孔と連通する1つの貫通ネジ孔と前記回り止め嵌合部が嵌合する回り止め被嵌合部が設けられ、これら回り止め嵌合部と回り止め被嵌合部とが嵌合する状態で前記取付け用貫通孔を経由して前記貫通ネジ孔に螺合する1本の固定用ボルトにより、前記押え部材が前記コ型クランプのコ型本体に取り付けられている、請求項1又は2に記載の梯子固定金具。
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