JP2019019649A - 連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法 - Google Patents

連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 水平荷重に対する強度を向上させると共に強度検討が可能な連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法を提供すること。【解決手段】 第一部材は、長尺部材41に沿って延在する延長片24と、延長片24の側部から突出し長尺部材41側に直角に折り曲げた折曲片25とを有する。第二部材は、長尺部材41に沿って延在する延長片35を有する。第二部材の延長片35は、その端部を長尺部材41側に直角に折り曲げた第一折曲片と、一方の側部から突出し長尺部材41側に直角に折り曲げた第二折曲片35bと、他方の側部から突出し長尺部材41側に直角に折り曲げた第三折曲片35cと、嵌入溝とを有する。延長片24は嵌入溝に嵌入されると共に折曲片25は延長片35に対向し、且つ、第三折曲片35cはリップ123にビス留め可能にリップ123に対向する。【選択図】 図2

Description

本発明は、連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法に関する。さらに詳しくは、H形鋼とリップ溝形鋼とを連結固定させる連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法に関する。
従来、上述の如き連結固定金具としては、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。この固定具は、万力と同様に、ボルトを締め付けることで、ボルト先端と固定具本体の端部とで対象物を挟み込んで保持してある。この構造では、保持力は鉛直方向にのみ生じるため、水平方向に荷重が掛かると滑りが生じる虞があった。また、保持力はボルトの締付トルクによってのみ生じ、ボルト先端と固定具のねじ部とが離隔しているため、モーメントによるボルトのコケが生じる虞もあり、不安定となっていた。このような不安定な連結状態では、強度計算等のための保持力の数値化を行うことも困難であった。
特開2005−325633号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、水平荷重に対する強度を向上させると共に強度検討が可能な連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る連結固定金具の特徴は、H形鋼とリップ溝形鋼とを連結固定させる構成において、前記H形鋼のフランジに係合させる第一部材と、前記リップ溝形鋼のリップに係合させる第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを緊締する緊締手段とを有し、前記第一部材は、前記緊締手段の長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記フランジの上角部と係合する切欠部を有する一対の第二面と、一方の第二面から前記長尺部材に沿って延在する延長片と、前記延長片の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた折曲片とを有し、前記第二部材は、前記長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記リップと係合する係合溝を有する第二面と、この第二面に対向し且つ前記長尺部材に沿って延在する延長片を有する第三面とを有し、前記第二部材の延長片は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第一折曲片と、この延長片の一方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第二折曲片と、この延長片の他方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第三折曲片と、前記第一折曲片と前記第二折曲片とにより形成される嵌入溝とを有し、前記第一部材の延長片は前記嵌入溝に嵌入されると共に前記第一部材の折曲片は前記第二部材の延長片に対向し、且つ、前記第三折曲片は前記リップにビス留め可能に前記リップに対向することにある。
上記構成によれば、第一部材の延長片は、H形鋼のフランジの上角部と係合する切欠部を有する一方の第二面から長尺部材に沿って延在する。一方、第二部材の延長片は、リップ溝形鋼のリップが係合する係合溝を有する第二面に対向し且つ長尺部材に沿って延在する。そして、第二部材の延長片は、3方へ各々直角に折り曲げられた3つの折曲片と、第一折曲片と第二折曲片とにより形成される嵌入溝とを有する。この幾何学形状及び部材同士の嵌合(配置)により、第一部材の延長片は嵌入溝に嵌入されると共に第一部材の折曲片は第二部材の延長片に対向するので、水平方向X,Yの荷重が掛かったとしても、各部材が分離されることなく部材の嵌合が維持され、強固な連結状態を安定して維持することができる。しかも、第三折曲片はリップにビス留め可能にリップに対向するので、ビス留めによりリップ溝形鋼に対し金具が固定されることとなり、水平方向X,Yに対する強度をさらに向上させると共に強度計算等のための保持力の数値化も可能となる。
また、前記第二部材は、この第二部材の前記第一面、第二面及び第三面と互いに直交する第四面をさらに備え、前記第二部材の第二面は、その端部を外方に向けて直角に折り曲げた第四折曲片をさらに有し、前記第二部材の第四面は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第五折曲片を有し、前記第四折曲片は前記H形鋼のフランジに対向し、前記第五折曲片は前記リップ溝形鋼のフランジに対向するとよい。これにより、第四折曲片はその表面でH形鋼のフランジを押圧し且つ第五折曲片はその表面でリップ溝形鋼のフランジを押圧する。このように、面で押圧するので、保持力を高めるために強固に緊締したとしても、その緊締による鉛直方向への荷重に耐えきれずに各部材が変形することを防止でき、変形による保持力(強度)低下を防止できる。
係る場合、前記第五折曲片は、前記第一部材の他方の第二面の端部の鉛直方向直下に位置することが望ましい。これにより、H形鋼のフランジをより強固に保持でき、水平方向に対する強度をさらに向上させる。
また、前記第一部材の第一面及び前記一対の第二面には、前記切欠部に直交する方向に延在するリブが設けられているとよい。これにより、緊締手段の緊締(締付)によるフランジへの押圧力に対し第一部材が補強されるので、緊締による鉛直方向への荷重に耐えきれずに第一部材の各面が変形することを防止でき、変形による保持力低下を防止でき、水平方向に対する強度をさらに向上させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る連結固定装置の特徴は、H形鋼とリップ溝形鋼とを連結固定させる構成において、上記いずれかに記載の連結固定金具を一対備え、一対の連結固定金具は、前記H形鋼のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、前記一対の連結固定金具の一方に、他方の連結固定金具と区別する区別手段を設けたことにある。係る場合、例えば、前記緊締手段は、前記長尺部材としてのボルトと、このボルトに螺合するナットを備え、前記区別手段は、前記ナットの色の相違であるとよい。これにより、左右対称の連結固定金具の取付ミスを防止し、施工性及び作業性を向上させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る連結固定方法の特徴は、連結固定金具を用いたH形鋼とリップ溝形鋼との連結固定方法において、前記連結固定金具は、前記H形鋼のフランジに係合させる第一部材と、前記リップ溝形鋼のリップに係合させる第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを緊締する緊締手段とを有し、前記第一部材は、前記緊締手段の長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記フランジの上角部と係合する切欠部を有する一対の第二面と、一方の第二面から前記長尺部材に沿って延在する延長片と、前記延長片の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた折曲片とを有し、前記第二部材は、前記長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記リップと係合する係合溝を有する第二面と、この第二面に対向し且つ前記長尺部材に沿って延在する延長片を有する第三面とを有し、前記第二部材の延長片は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第一折曲片と、この延長片の一方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第二折曲片と、この延長片の他方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第三折曲片と、前記第一折曲片と前記第二折曲片とにより形成される嵌入溝とを有し、前記第一部材の延長片を前記嵌入溝に嵌入すると共に前記第一部材の折曲片を前記第二部材の延長片に対向させ、且つ、第三折曲片を前記リップに対向配置して前記リップにビス留めすることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る壁下地構造の特徴は、リップ溝形鋼に固定されるランナーと、前記ランナーに適宜間隔をおいて嵌入されるスタッドと、前記スタッドに固定される壁材と、対をなす上記いずれかに記載の連結固定金具を備え、一対の連結固定金具は、H形鋼よりなる鉄骨梁のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、前記連結固定金具の前記第一部材が前記鉄骨梁のフランジの上角部に係合されると共に前記連結固定金具の前記第二部材が前記リップ溝形鋼のリップに係合されてあり、前記一対の前記連結固定金具の前記緊締手段により前記鉄骨梁と前記リップ溝形鋼とを連結固定したことにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る壁下地構造の施工方法の特徴は、リップ溝形鋼に固定されるランナーと、前記ランナーに適宜間隔をおいて嵌入されるスタッドと、前記スタッドに固定される壁材と、対をなす上記いずれかに記載の連結固定金具を備え、一対の連結固定金具は、H形鋼よりなる鉄骨梁のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、前記連結固定金具の前記第一部材を前記鉄骨梁のフランジの上角部に係合させると共に前記連結固定金具の前記第二部材を前記リップ溝形鋼のリップに係合させ、前記一対の前記連結固定金具の前記緊締手段を緊締して前記鉄骨梁と前記リップ溝形鋼とを連結固定することにある。
上記本発明に係る連結固定金具、連結固定装置、連結固定方法、壁下地構造及び壁下地構造の施工方法の特徴によれば、水平荷重に対する強度を向上させると共に強度検討が可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明に係る連結固定装置を用いた壁下地構造を示す斜視図である。 本発明に係る連結固定装置の取付状態を示す斜視図である。 連結固定金具の第一部材の斜視図である。 連結固定金具の第一部材の斜視図である。 連結固定金具の第二部材の斜視図である。 連結固定金具の第二部材の斜視図である。 連結固定金具の取付状態を示す正面図である。 連結固定金具の取付状態を示す平面図である。 連結固定金具の取付状態を示す底面図である。 連結固定金具の取付状態を示す右側面図である。 連結固定金具の取付状態を示す左側面図である。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に係る連結固定金具1は、例えば図1に示す如く、大略、リップ溝形鋼120の下フランジ124にビス等の固定具104で固定されるランナー101と、ランナー101に適宜間隔をおいてその長手方向Yに沿って端部が嵌入されるスタッド102と、スタッド102に固定される一対の壁材103,103を備える壁下地構造100において主に用いられる連結固定装置10を構成する。なお、本例では、スタッド102に例えば断面略コの字のチャンネル材を用いるがこれに限られない。また、壁材103は、本例の如くスタッド102の両面に設ける必要はなく、片面のみでも構わない。
連結固定装置10は、図1,2に示すように、天井スラブSに配設されたH形鋼よりなる鉄骨梁110とこの鉄骨梁110の直下で直交するリップ溝形鋼120とを連結固定させるものであり、連結固定金具1を一対備える。一対の連結固定金具1A,1Bは、鉄骨梁110のウェブ111に対し線対称となる左右対称の形状を呈する。本実施形態において、一方の連結固定金具1Bには、他方の連結固定金具1Aと区別する区別手段11として、他方の連結固定金具1Aの上ナット42Aと異なる色の上ナット42Bを用いてある。
連結固定金具1は、図1,2に示すように、大略、鉄骨梁110の下フランジ113に係合させる第一部材2と、リップ溝形鋼120の上リップ123に係合させる第二部材3と、第一部材2と第二部材3とを緊締する緊締手段4とを有する。
第一部材2は、図3A,3Bに示すように、緊締手段4の長尺部材としてのボルト41を貫通させる貫通孔21aを有する第一面21と、第一面21と直交し且つ鉄骨梁110の下フランジ113の上角部113aと係合する切欠部23を有する一対の第二面22a,22bと、一方の第二面22aからボルト41(鉛直方向Z)に沿って延在する板状の延長片24と、延長片24の側部24aから突出しボルト41側(金具内側)に直角に折り曲げた平板状の折曲片25とを有する。本実施形態において、第一面21及び一対の第二面22a,22bには、切欠部23に直交する方向に延在するリブ29が連続して(一体に)形成されてある。これにより、第一面21及び一対の第二面22a,22bの端部26a,26bの強度を向上させて、後述する緊締手段4の締付トルクによる変形(開き)を防止し、変形による保持力(強度)低下する。
第二部材3は、図4A,4Bに示すように、緊締手段4のボルト41を貫通させる貫通孔31aを有する第一面31と、第一面31と直交し且つ上リップ123と係合する係合溝33を有する第二面32と、この第二面32に対向し且つボルト41に沿って延在する板状の延長片35を有する第三面34とを有する。
第二部材3の延長片35は、その端部をボルト41側に直角に折り曲げた第一平板状の第一折曲片35aと、この延長片35の一方の側部35dから突出しボルト41側に直角に折り曲げた平板状の第二折曲片35bと、この延長片35の第四面36側(他方)の側部35eから突出しボルト41側に直角に折り曲げた平板状の第三折曲片35cと、第一折曲片35aと第二折曲片35bとの間に第一部材の延長片が嵌入する嵌入溝37とを有する。この第三折曲片35cは、上リップ123にビス39を取り付けるビス留め孔38を有する。
本実施形態において、第二部材3は、第一面31、第二面32及び第三面34と互いに直交する第四面36をさらに備える。また、第二部材3の第二面32は、その端部を外方に向けて直角に折り曲げた平板状の第四折曲片32aをさらに有する。第二部材3の第四面36は、その端部をボルト41側に直角に折り曲げた平板状の第五折曲片36aをさらに有する。
緊締手段4は、図1,2に示すように、大略、第二部材3の第一面31に取り付けられ第一部材2の第一面21を貫通する長尺部材としてのボルト41と、第一部材2の第一面21に接する上ナット42及び上ワッシャー44と、第二部材3の第一面31に接する下ナット43及び下ワッシャー45からなる。
ここで、図1,2,5〜9を参照しながら、壁下地構造100の施工方法を例に連結固定金具1の取付方法について説明する。なお、図6,7では、説明の便宜上、鉄骨梁110の下フランジ113を省略してある。
上述したように、本実施形態に係る壁下地構造100の連結固定装置10では、左右対称の一対の連結固定金具1A,1Bの区別手段11として、上ナット42A,42Bの色を異ならせてある。ここで、例えば、施工前からボルト41に上ナット42を装着(螺合)させておくことで、作業者は施工時に必ず上ナット42を目視する。よって、作業性を低下させずに、上ナット42の色の違いでH形鋼(鉄骨梁)110のウェブ111に対し左右どちら側に取り付けるのかを確認でき、施工ミスを防止できる。
次に、第一面31に下ナット43及び下ワッシャー45を介してボルト41が固定された第二部材3の係合溝33に上リップ123を係合させて、第二部材3とリップ溝形鋼120とを係合させる。そして、ボルト41を介して第一部材2を鉄骨梁110の下フランジ113の上角部113aに一対の切欠部23,23を係合させる。そして、上ナット42をボルト41に締め付けることで第一、第二部材2,3を緊締させる。なお、本例における連結固定金具1は、例えば図5に示す下フランジ113の肉厚tが8〜50mmの鉄骨梁110に対応可能である。
ここで、図2,9に示す如く、第一部材2の延長片24は第二部材3の嵌入溝37に嵌入されてあるので、嵌入溝37の底部によりリップ溝形鋼120の長手方向Y(壁面外方向)への移動が制限されると共に、第一折曲片35aと第二折曲片35bにより水平方向X(壁面内方向)への移動も制限される。また、図2,8,9に示すように、第一部材2の延長片24の折曲片25は第二部材3の延長片35に対向すると共に、第二部材3の延長片35の第二折曲片35bは第一部材2の延長片24に対向する。このように、第一、第二部材2,3は互いに嵌合、当接するので、壁面内方向X及び壁面外方向Yに対して強度を向上させることができる。
また、緊締手段4の緊締によって、図1,2,5,8に示すように、第二部材3の第四折曲片32aは鉄骨梁110の下フランジ113の裏面113bに面接触して押圧し、且つ、第五折曲片36aはリップ溝形鋼120の上フランジ122の内面122aに面接触して押圧する。このように、面で接触して押圧するので、保持力を向上させることができると共に、例え過度に緊締したとしても、その締付トルクによる第二部材3の第二面32や第四面36が変形(開き)することを抑制でき、変形による保持力(強度)低下を防止できる。しかも、第五折曲片36aは、下フランジ113を挟んで第一部材2の他方の第二面22bの端部26bの鉛直方向Z直下に位置(対向)するので、締付トルクを効率よく下フランジ113の挟持に利用できる。
さらに、図5に示す如く、第三折曲片35cを上リップ123に対向させ、図1,2に示す如くビス留め孔38を介してビス39で上リップ123にビス留め固定する。これにより、リップ溝形鋼120に対し連結固定金具1が固定されるので、壁面内方向X及び壁面外方向Yに対してさらに強度が向上する。また、強度試験等を実施して連結固定金具1の許容耐力の数値化が可能となり、例えば間仕切壁の強度検討も可能となる。そして、他方側の連結固定金具1も同様に取り付けて、壁下地構造100を構築する。
最後に、本発明の他の実施形態の可能性について言及する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
上記実施形態の壁下地構造100において、ランナー101をリップ溝形鋼120に直交させたが、平行にすることも可能である。また、上記実施形態において、緊締手段4を長尺部材としてのボルト41及び上下ナット42,43により構成したが、第一部材2と第二部材3とを緊締(締付)可能な態様のものであれば、特に限定されない。例えば、割りピン、スナップピンやかんぬき等、H形鋼110及びリップ溝形鋼120を挟み込んで第一部材2と第二部材3とを締め付けて固定可能なものが挙げられる。さらに、例えば第一部材2の貫通孔21aにタップでめねじを形成(ネジ穴加工)し、ボルト41で締結することも可能である。また、ドリルねじで第一、第二部材2,3を締結固定することも可能である。
また、上記実施形態において、連結固定装置10の一対の連結固定金具1A,1Bの区別手段11として、緊締手段4のボルト41に螺合する上ナット42の色を異なるようにした。しかし、この区別手段11はこれに限られるものではなく、例えばボルト41の色の相違、第一部材2や第二部材3への刻印等のマーク等であってもよく、識別可能な態様のものであればよい。
上記実施形態において、第二部材3に第四面36を設け、第二部材3の第二面32に第四折曲片32aを設け、第二部材3の第四面36に第五折曲片36aを設けたが、このような平板状の折曲片を省略し、例えば突起状の端部を当接させるように構成することも可能である。しかし、上記実施形態の如く、第四折曲片32a及び第五折曲片36aを鉄骨梁110及びリップ溝形鋼120に面接触させることで保持力の向上及び変形(開き)防止を可能としており、この点で上記実施形態が優れている。
1:連結固定金具、2:第一部材、3:第二部材、4:緊締手段、10:連結固定装置、11:区別手段、21:第一面、22a,22b:第二面、23:切欠部、24:延長片、25:折曲片、26a,26b:端部、29:リブ、31:第一面、32:第二面、32a:第四折曲片、33:係合溝、34:第三面、35:延長片、35a:第一折曲片、35b:第二折曲片、35c:第三折曲片、36:第四面、36a:第五折曲片、37:嵌入溝、38:ビス留め孔、39:ビス、41:ボルト(長尺部材)、42:上ナット、100:壁下地構造(間仕切壁構造)、101:ランナー、102:スタッド、103:壁材、110:鉄骨梁(H形鋼)、113:下フランジ、113a:上角部、113b:裏面、120:リップ溝形鋼、122:上フランジ、122a:内面、123:上リップ、S:天井スラブ、X:水平方向(壁面内方向)、Y:長手方向(壁面外方向)、Z:鉛直方向、

Claims (9)

  1. H形鋼とリップ溝形鋼とを連結固定させる連結固定金具であって、
    前記H形鋼のフランジに係合させる第一部材と、
    前記リップ溝形鋼のリップに係合させる第二部材と、
    前記第一部材と前記第二部材とを緊締する緊締手段とを有し、
    前記第一部材は、前記緊締手段の長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記フランジの上角部と係合する切欠部を有する一対の第二面と、一方の第二面から前記長尺部材に沿って延在する延長片と、前記延長片の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた折曲片とを有し、
    前記第二部材は、前記長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記リップと係合する係合溝を有する第二面と、この第二面に対向し且つ前記長尺部材に沿って延在する延長片を有する第三面とを有し、
    前記第二部材の延長片は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第一折曲片と、この延長片の一方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第二折曲片と、この延長片の他方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第三折曲片と、前記第一折曲片と前記第二折曲片とにより形成される嵌入溝とを有し、
    前記第一部材の延長片は前記嵌入溝に嵌入されると共に前記第一部材の折曲片は前記第二部材の延長片に対向し、且つ、前記第三折曲片は前記リップにビス留め可能に前記リップに対向する連結固定金具。
  2. 前記第二部材は、この第二部材の前記第一面、第二面及び第三面と互いに直交する第四面をさらに備え、前記第二部材の第二面は、その端部を外方に向けて直角に折り曲げた第四折曲片をさらに有し、前記第二部材の第四面は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第五折曲片を有し、前記第四折曲片は前記H形鋼のフランジに対向し、前記第五折曲片は前記リップ溝形鋼のフランジに対向する請求項1記載の連結固定金具。
  3. 前記第五折曲片は、前記第一部材の他方の第二面の端部の鉛直方向直下に位置する請求項2記載の連結固定金具。
  4. 前記第一部材の第一面及び前記一対の第二面には、前記切欠部に直交する方向に延在するリブが設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の連結固定金具。
  5. H形鋼とリップ溝形鋼とを連結固定させる連結固定装置であって、
    請求項1〜4のいずれかに記載の連結固定金具を一対備え、
    一対の連結固定金具は、前記H形鋼のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、
    前記一対の連結固定金具の一方に、他方の連結固定金具と区別する区別手段を設けた連結固定装置。
  6. 前記緊締手段は、前記長尺部材としてのボルトと、このボルトに螺合するナットを備え、前記区別手段は、前記ナットの色の相違である請求項5記載の連結固定装置。
  7. 連結固定金具を用いたH形鋼とリップ溝形鋼との連結固定方法であって、
    前記連結固定金具は、
    前記H形鋼のフランジに係合させる第一部材と、
    前記リップ溝形鋼のリップに係合させる第二部材と、
    前記第一部材と前記第二部材とを緊締する緊締手段とを有し、
    前記第一部材は、前記緊締手段の長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記フランジの上角部と係合する切欠部を有する一対の第二面と、一方の第二面から前記長尺部材に沿って延在する延長片と、前記延長片の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた折曲片とを有し、
    前記第二部材は、前記長尺部材が貫通する第一面に直交し且つ前記リップと係合する係合溝を有する第二面と、この第二面に対向し且つ前記長尺部材に沿って延在する延長片を有する第三面とを有し、
    前記第二部材の延長片は、その端部を前記長尺部材側に直角に折り曲げた第一折曲片と、この延長片の一方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第二折曲片と、この延長片の他方の側部から突出し前記長尺部材側に直角に折り曲げた第三折曲片と、前記第一折曲片と前記第二折曲片とにより形成される嵌入溝とを有し、
    前記第一部材の延長片を前記嵌入溝に嵌入すると共に前記第一部材の折曲片を前記第二部材の延長片に対向させ、且つ、第三折曲片を前記リップに対向配置して前記リップにビス留めするH形鋼とリップ溝形鋼との連結固定方法。
  8. リップ溝形鋼に固定されるランナーと、
    前記ランナーに適宜間隔をおいて嵌入されるスタッドと、
    前記スタッドに固定される壁材と、
    対をなす請求項1〜4のいずれかに記載の連結固定金具を備え、
    一対の連結固定金具は、H形鋼よりなる鉄骨梁のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、
    前記連結固定金具の前記第一部材が前記鉄骨梁のフランジの上角部に係合されると共に前記連結固定金具の前記第二部材が前記リップ溝形鋼のリップに係合されてあり、
    前記一対の前記連結固定金具の前記緊締手段により前記鉄骨梁と前記リップ溝形鋼とを連結固定した壁下地構造。
  9. リップ溝形鋼に固定されるランナーと、
    前記ランナーに適宜間隔をおいて嵌入されるスタッドと、
    前記スタッドに固定される壁材と、
    対をなす請求項1〜4のいずれかに記載の連結固定金具を備え、
    一対の連結固定金具は、H形鋼よりなる鉄骨梁のウェブに対し線対称となる左右対称の形状を呈し、
    前記連結固定金具の前記第一部材を前記鉄骨梁のフランジの上角部に係合させると共に前記連結固定金具の前記第二部材を前記リップ溝形鋼のリップに係合させ、
    前記一対の前記連結固定金具の前記緊締手段を緊締して前記鉄骨梁と前記リップ溝形鋼とを連結固定する壁下地構造の施工方法。
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