JP2019163770A - 配管などの取付け金具 - Google Patents

配管などの取付け金具

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章浩 渡
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Abstract

【課題】建物の鉄骨梁や鉄骨柱などに電線などのケーブル類を通す配管などを取り付ける手段として活用出来る取付け金具を提供する。【解決手段】開閉用ヒンジ部12を介して一体に連なる一対の挟持板部13,14には、電線管15を挟持するときに当該電線管15を位置決めする嵌合部16,17と、遊端から外向きに連設されてコ形クランプ1の連結孔10に嵌入させることが出来る係止片18,19が設けられ、開閉用ヒンジ部12は、一対の挟持板部13,14の基端部どうしをつなぐ屈曲板部20によって形成され、この屈曲板部20の、一対の挟持板部13,14間に向かって突出する屈曲部20cには、内側に解放され且つ上下方向に貫通する貫通孔22が設けられ、締結ボルト3は、一対の挟持板部13,14の基端部どうしを互いに接近させる方向に締結するもので、締結時には当該締結ボルト3の中間部分が屈曲板部20の貫通孔22内に嵌合する構成。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の鉄骨梁や鉄骨柱などに、電線などのケーブル類を通す配管などを取り付ける手段として使用される、配管などの取付け金具に関するものである。
この種の配管などの取付け金具としては、特許文献を示すことは出来ないが、内側にコ字形に連続する凹入空間を備え且つ取付け板部に嵌合させて締結ボルトで固定するコ形クランプと、配管などの取付け部材を挟持する挟持部材、及び締結ボルトから成る取付け金具が相当古くから知られている。
上記のような従来周知の取付け金具では、前記挟持部材が、受け部材と押さえ部材の2つに分割された構造であり、単に部品点数が多いだけでなく、例えば受け部材をコ形クランプに引っ掛けた状態で配管などの取付け部材をこの受け部材上に仮受けさせておくことが出来ず、常に手を添えて取付け部材の仮受け状態を保持しなければならないので、作業性が悪く、能率的に作業を行うことが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる配管などの取付け金具を提案するものであって、本発明に係る配管などの取付け金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、内側にコ字形に連続する凹入空間(4)を備え且つ取付け板部(5)に嵌合させて固定ボルト(6)で固定するコ形クランプ(1)と、配管などの取付け部材(15)を挟持する挟持部材(2)、及び締結ボルト(3)から成り、コ形クランプ(1)には、固定ボルト(6)が螺合貫通する主板部(7)に対面する副板部(8)と、これら主板部(7)と副板部(8)をつなぐ連結板部(9)との内の少なくとも一方の板部に連結孔(10)が設けられ、挟持部材(2)は、1枚の帯状板材から形成されたもので、開閉用ヒンジ部(12)と、この開閉用ヒンジ部(12)を介して一体に連なる一対の挟持板部(13,14)を備え、この一対の挟持板部(13,14)の内の少なくとも一方の挟持板部には、前記取付け部材(15)を挟持するときに当該取付け部材(15)に外嵌してこの取付け部材(15)を位置決めする嵌合部(16,17)が設けられ、一対の挟持板部(13,14)の遊端には外向きの係止片(18,19)が設けられ、これら両係止片(18,19)は、前記一対の挟持板部(13,14)を、その開閉用ヒンジ部(12)側の基端部を支点に互いに内側に変形させたときに、前記コ形クランプ(1)の連結孔(10)に嵌入させることが出来る状態に互いに接近し、前記開閉用ヒンジ部(12)は、前記一対の挟持板部(13,14)の基端部どうしをつなぐ屈曲板部(20)によって形成され、この屈曲板部(20)は、前記一対の挟持板部(13,14)間に向かって突出する屈曲部(20c)を備えると共に、当該屈曲部(20c)には、内側に解放され且つ前記一対の挟持板部(13,14)をつなぐ方向に貫通する貫通孔(22)が形成され、前記締結ボルト(3)は、前記一対の挟持板部(13,14)の基端部どうしを互いに接近させる方向に締結するもので、締結時には当該締結ボルト(3)の中間部分が前記屈曲板部(20)の貫通孔(22)内に嵌合する構成になっている。
上記本発明の構成によれば、先ず最初にコ形クランプを取付け板部に嵌合させて固定ボルトで固定しておき、配管などの取付け部材を挟持部材の一対の挟持板部間の嵌合部の位置に挿通させ、この一対の挟持板部を指先で互いに挟み付けて遊端の係止爪どうしを互いに接近させた状態で、この両係止爪をコ形クランプの連結孔に嵌め込むと、前記一対の挟持板部の弾性復帰により遊端の係止爪がコ形クランプの連結孔の内側に係合し、間に取付け部材を挟んだ状態の挟持部材がコ形クランプに保持され、手を離しても落ちることのない仮受け状態にすることが出来る。この後、挟持部材に対して取付け部材を位置決めしたならば、締結ボルトにより前記一対の挟持板部を、その基端部どうし互いに締め付ける。この結果一対の挟持板部は、間に挟まっている取付け部材より係止爪のある側とは反対側の基端部どうしを互いに接近させることになり、取付け部材を支点にして一対の挟持板部が、係止爪のある遊端側が広がるように開動しながら取付け部材を強く挟み付けることになるので、一対の挟持板部の遊端の係止爪がコ形クランプ側の連結孔の対向両側辺に外向きに圧接して、挟持部材がコ形クランプに結合されると同時に、挟持部材の一対の挟持板部間で取付け部材が挟持固定される。
上記のようにしてコ形クランプが取り付けられた取付け板部に対し配管などの取付け部材を取り付けることが出来るのであるが、先に取付け板部に取り付けられたコ形クランプに対し、間に取付け部材を挟んだ状態の挟持部材を保持させて、手を離しても落ちることのない仮受け状態にすることが出来るので、常に挟持部材に手を添えておかなくても良く、作業性が向上し、能率良く配管などの取付け部材の取付け作業が行える。しかも本発明の構成によれば、開閉ヒンジ部の構造により一対の挟持板部の基端部間の間隔を広くしておき、当該一対の挟持板部の遊端側を指先で挟んで互いに接近移動させたとき、当該一対の挟持板部全体を、基端部側を支点に閉動させて、遊端の係止爪を互いに接近隣接させ、コ形クランプの連結孔に挿入可能な状態にすることが出来る。従って、コ形クランプの連結孔に挟持部材の一対の係止爪を挿入するための準備操作が楽に容易に行える。更に、一対の挟持板部の基端部間の開閉ヒンジ部が内側に突出する屈曲板部によって形成され、しかもその屈曲板部の屈曲部には、締結ボルトによって一対の挟持板部の基端部どうしを互いに接近させる方向に締結させたときに、当該締結ボルトの中間部分が入り込む貫通孔が設けられているので、挟持部材の長さを短く構成することが出来、取付け金具を小型に構成することが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記一対の挟持板部(13,14)の内、一方の挟持板部(14)の基端部には、前記締結ボルト(3)が螺合貫通する貫通ネジ孔(24)を設け、他方の挟持板部(13)の基端部には、この挟持板部(13)の長さ方向に長い、前記締結ボルト(3)が貫通する長孔(23)を設けておくことが出来る。この構成によれば、前記長孔に外側から挿通させた締結ボルトの先端部を前記貫通ネジ孔に螺合させておくだけで、締結ボルトを挟持部材に一体に保持させておくことが出来、ボルトとナットそれぞれを指先で保持した状態で締結作業を行わなくとも良くなり、更に作業性が向上し、より能率良く配管などの取付け部材の取付け作業が行える。
又、前記コ形クランプ(1)の連結孔(10)を円形とし、前記一対の挟持板部(13,14)の遊端部(13a,14a)は前記円形の連結孔(10)内に相対回転自在に嵌合する断面円弧形とし、外向きの係止爪(18,19)は、各挟持板部(13,14)の断面円弧形の遊端から外向きに折曲形成させることが出来る。この構成によれば、コ形クランプに対する挟持部材の取付け時に、一対の挟持板部間で挟持した取付け部材の向きを、円形の連結孔の軸心に対して挟持部材を回転させて自在に変更させることが出来る。
更に、前記一対の挟持板部(13,14)の側辺には、前記屈曲板部(20)との接続位置から前記遊端部(13a,14a)側へ連続する補強用突条部(13b,14b)を形成しておくことが出来る。この構成によれば、締結ボルトによって一対の挟持板部の基端部を互いに接近させる方向に締結した時、当該一対の挟持板部間に位置する取付け部材の周りに各挟持板部を確実に開動させることが出来、所期通りの作用を確実に行わせることが出来る。又、前記一対の挟持板部(13,14)間の間隔は、配管などの取付け部材(15)に対して横から外嵌させ得る間隔にしておくことによって、挟持部材の遊端部をコ形クランプの連結孔に挿入する前の、一対の挟持板部間に取付け部材を挿通させる準備操作が楽に行える。
図1は、使用状態の一例を示す縦断側面図である。 図2は、コ形クランプの斜視図である。 図3Aは、使用前の挟持部材と締結ボルトを示す平面図、図3Bは、使用前の挟持部材と締結ボルトを示す側面図、図3Cは、使用前の挟持部材と締結ボルトを示す底面図である。 図4Aは、図3Bの左側面図、図4Bは、図3Bの右側面図である。 図5Aは、準備段階の挟持部材と締結ボルトを示す一部縦断側面図、図5Bは、コ形クランプの連結孔に挟持部材の遊端部を差し込む段階を説明する一部縦断側面図である。 図6は、締結ボルトの締結段階を示す一部縦断側面図である。 図7は、別の使用例を示す一部縦断側面図である。
以下、本発明の一実施例を図に基いて説明すると、本発明の取付け金具は、図1に示すように、コ形クランプ1と挟持部材2、及び締結ボルト3から構成されている。コ形クランプ1は、図1及び図2に示すように、内側にコ字形に連続する凹入空間4を備え且つ鉄骨のエッジ部などの取付け板部5に嵌合させて固定ボルト6で固定することが出来るものであって、固定ボルト6が螺合貫通する主板部7に対面する副板部8と、これら主板部7と副板部8をつなぐ連結板部9を備え、副板部8と連結板部9の中央部には、円形の連結孔10,11が設けられている。
図3A〜図4Bに示すように、挟持部材2は、1枚の帯状板材から形成されたもので、開閉用ヒンジ部12と、この開閉用ヒンジ部12を介して一体に連なる一対の挟持板部13,14を備え、この一対の挟持板部13,14の長さ方向の中間位置には、取付け部材としての円形断面の電線管15に対して両側から外嵌させることが出来る円弧形の嵌合部16,17が対称形に設けられ、一対の挟持板部13,14の遊端部には外向きの係止爪18,19が連設されている。
更に詳述すると、挟持板部13,14の遊端部13a,14aは、各挟持板部13,14の長さ方向と平行な軸心を有し且つ互いに反対方向の外向きに突曲する断面円弧形に形成され、この断面円弧形の遊端部13a,14aの遊端からそれぞれ外向きに連設された前記係止爪18,19も、円弧形の突曲外側縁を有する形状に構成されている。図5Aに示すように、この一対の挟持板部13,14の全体を、開閉用ヒンジ部12側に対して弾性に抗して互いに接近させるように変形させて、遊端部13a,14aを互いに接近隣接させたとき、図5Bに示すように、一方の係止爪18/19から順にコ形クランプ1の円形の連結孔10/11に挿入することが出来、この挿入後の一対の挟持板部13,14の弾性復帰により、断面円弧形の遊端部13a,14aが円形の連結孔10/11の内周縁に当接しすると共に係止爪18,19が連結孔10/11の内側に係合し、連結孔10/11の軸心の周りで挟持部材2を自由に回転させることが出来るようになっている。
挟持部材2の一対の挟持板部13,14の内、断面円弧形の遊端部13a,14aを除く全域の左右両側辺には、外側に突出する補強用突条13b,14bが成型されて、断面円弧形の遊端部13a,14aと共に各挟持板部13,14の全体の曲げ強度が増大されている。尚、断面円弧形の遊端部13a,14aと円弧形の嵌合部16,17との接続箇所では、嵌合部16,17の円弧形周壁に対して遊端部13a,14aの円弧形周壁が入り込んだ形状であるから、この遊端部13a,14aと嵌合部16,17との接続箇所で挟持板部13,14が容易に折れ曲がることは無い。
挟持部材2の開閉用ヒンジ部12は、図3Bに示すように、一対の挟持板部13,14の基端どうしを連結する帯状板部を内側へV字形に屈曲させた屈曲板部20によって構成されている。この屈曲板部20と一対の挟持板部13,14の基端とを接続する両突曲部20a,20bには、巾方向に沿って横長貫通孔21を設けて、横断面積を減少させているが、横断面積を減少させる手段としては、前記突曲部20a,20bの左右両側辺に凹入部を形成して巾を縮小させても良い。更に、屈曲板部20の内側にV字形に突出する屈曲部20cには、締結ボルト3の軸径より大きな内径の円形貫通孔22が設けられている。この円形貫通孔22は屈曲部20cに設けられているため、平面視では、円形貫通孔22の半分程度の大きさで内側と上下方向とに解放された切欠部となっている。
又、図1に示すように、各挟持板部13,14の基端部、即ち、嵌合部16,17と開閉用ヒンジ部12との間の基端部13c,14cの内、一方の基端部13cには、この挟持板部13の長さ方向に長い長孔23が設けられ、他方の基端部14cには、外向きに突出するバーリング囲壁の内面に雌ネジ溝を形成して成る貫通ネジ孔24が設けられ、長孔23に外側から挿通させた締結ボルト3の先端部を貫通ネジ孔24に螺合させることにより、締結ボルト3を挟持部材2に取り付けている。
尚、一対の挟持板部13,14は互いにほぼ平行に並列し、その両者間の間隔(遊端部13a,14a間の間隔)は、電線管15の外径より大きく、電線管15に対して一対の挟持板部13,14間の間隔を弾性に抗して広げなくとも電線管15に対して一対の挟持板部13,14を横から外嵌させることが出来るように構成されている。
以上のように構成された本発明の取付け金具の使用方法を説明すると、図5Bに示すように、鉄骨のエッジ部などの取付け板部5における電線管15の取付け箇所に、コ形クランプ1を嵌合させて固定ボルト6の締め付けにより取り付けておく。一方、図5Aに示すように、電線管15に対して一対の挟持板部13,14を横から外嵌させた状態で、挟持部材2の一対の挟持板部13,14の遊端部13a,14a側を指先で挟むようにして間隔を狭め、両挟持板部13,14の遊端部13a,14aを互いに接近隣接させる。このとき一対の挟持板部13,14は、開閉用ヒンジ部12との境界部、即ち、屈曲板部20の両端の突曲部20a,20bの曲がりを伴って、全体が互いに接近するように傾斜することになる。この状態では、係止爪18,19の先端間の全体の高さは、コ形クランプ1の連結孔10,11の内径より大きいので、図5Bに示すように、係止爪18,19の内、例えば片側の係止爪18を、挟持部材2をコ形クランプ1に対して斜めに傾けた姿勢で、例えば連結孔10の内側に斜めに嵌め込む。この後、挟持部材2を戻しながら連結孔10の方に押し込んで、残っている左右一対の係止爪19を連結孔10の内側に嵌め込む。
上記のように係止爪18,19の全体を連結孔10内に嵌め込んだ後は、一対の挟持板部13,14から指先を放し、一対の挟持板部13,14を開閉用ヒンジ部12側の突曲部20a,20bの弾性復帰力により開動させ、図6に示すように、一対の挟持板部13,14の円弧形断面の遊端部13a,14aを円形の連結孔10の内周縁に当接させる。この結果、挟持部材2がコ形クランプ1から脱落出来ない状態に当該コ形クランプ1に保持される。又、この状態では、円弧形断面の遊端部13a,14aが円形の連結孔10の内周縁に当接した状態であるから、挟持部材2を連結孔10の軸心の周りに回転させて、一対の挟持板部13,14の嵌合部16,17間に位置する電線管15の向きを調整することが出来る。
最後に、図6に示すように、挟持板部13の長孔23から突出している締結ボルト3を貫通ネジ孔24に捻じ込んでゆき、図1に示すように、締結ボルト3によって挟持板部13,14を互いに接近移動させるのであるが、その締結ボルト3の締め付け動作の前半では、挟持板部13,14の嵌合部16,17が互いに接近移動して電線管15を挟持するが、それ以降の後半では、嵌合部16,17の開閉用ヒンジ部12側の端部が電線管15の周りで互いに接近移動して、挟持板部13,14の遊端部13a,14aが電線管15に対して外側に開動し、最終的に挟持板部13,14の基端部13c,14c間で開閉用ヒンジ部12のV字形の屈曲板部20が圧し潰されて、その内端の屈曲部20cが締結ボルト3側へ突き出るようになるが、当該屈曲部20cの円形貫通孔22内に締結ボルト3が相対的に入り込むことになる。換言すれば、この貫通孔22の存在により、一対の挟持板部13,14の長さを開閉用ヒンジ部12の側へ伸ばして長さを長くし、屈曲板部20の屈曲部20cが締結ボルト3に干渉するのを避ける必要がなくなり、挟持部材2を短くすることが出来る。
以上の操作により、一対の挟持板部13,14の嵌合部16,17間で電線管15を挟持固定すると同時に、一対の挟持板部13,14の遊端部13a,14aがコ形クランプ1の連結孔10の内周縁に圧接すると共に係止爪18,19が当該連結孔10の内側に係止されて、電線管15を挟持固定した挟持部材2がコ形クランプ1に固定されることになるので、結果として電線管15を所定の向きで取付け板部5に取り付けることが出来る。尚、取付け板部5が水平方向に張り出しているときは、コ形クランプ1は、当該取付け板部5に横から嵌合させて固定ボルト6を上から締め込むことになるので、このコ形クランプ1の連結孔10,11の内、垂直向きの連結板部9の連結孔10に挟持部材2を取り付けることにより、電線管15を取付け板部5の横側方に取り付けることが出来る。勿論、コ形クランプ1の取付け板部5の下側に位置する副板部8に設けられている連結孔11に下から挟持部材2を取り付け、電線管15を取付け板部5の下側に取り付けることも出来る。
又、図7に示すように、取付け板部5が上向きに起立している場合は、コ形クランプ1を当該取付け板部5に上から嵌合させて取り付けることになるので、取付け板部5の横側方に位置するコ形クランプ1の副板部8に設けられている連結孔11に横側方から挟持部材2を取り付けるか又は、コ形クランプ1の連結板部9の連結孔10に挟持部材2を取り付けることにより、電線管15を取付け板部5の横側方又は上側に取り付けることが出来る。何れの場合も、締結ボルト3の完全締結までに連結孔10,11に対して挟持部材2を回転させて電線管15の向きを調整することが出来る。
本発明の配管などの取付け金具は、建物の鉄骨梁や鉄骨柱などに、電線などのケーブル類を通す配管などを取り付ける手段として活用出来る。
1 コ形クランプ
2 挟持部材
3 締結ボルト
4 コ形クランプの凹入空間
5 鉄骨のエッジ部などの取付け板部
6 固定ボルト
7 コ形クランプの主板部
8 コ形クランプの副板部
9 コ形クランプの連結板部
10,11 連結孔
12 開閉用ヒンジ部
13,14 挟持板部
15 電線管
16,17 嵌合部
18,19 係止爪
20 屈曲板部
20a〜20c 屈曲部
21 横長貫通孔
22 円形貫通孔
23 長孔
24 貫通ネジ孔

Claims (5)

  1. 内側にコ字形に連続する凹入空間を備え且つ取付け板部に嵌合させて固定ボルトで固定するコ形クランプと、配管などの取付け部材を挟持する挟持部材、及び締結ボルトから成り、コ形クランプには、固定ボルトが螺合貫通する主板部に対面する副板部と、これら主板部と副板部をつなぐ連結板部との内の少なくとも一方の板部に連結孔が設けられ、挟持部材は、1枚の帯状板材から形成されたもので、開閉用ヒンジ部と、この開閉用ヒンジ部を介して一体に連なる一対の挟持板部を備え、この一対の挟持板部の内の少なくとも一方の挟持板部には、前記取付け部材を挟持するときに当該取付け部材に外嵌してこの取付け部材を位置決めする嵌合部が設けられ、一対の挟持板部の遊端には外向きの係止片が設けられ、これら両係止片は、前記一対の挟持板部を、その開閉用ヒンジ部側の基端部を支点に互いに内側に変形させたときに、前記コ形クランプの連結孔に嵌入させることが出来る状態に互いに接近し、前記開閉用ヒンジ部は、前記一対の挟持板部の基端部どうしをつなぐ屈曲板部によって形成され、この屈曲板部は、前記一対の挟持板部間に向かって突出する屈曲部を備えると共に、当該屈曲部には前記一対の挟持板部をつなぐ方向に貫通する貫通孔が形成され、前記締結ボルトは、前記一対の挟持板部の基端部どうしを互いに接近させる方向に締結するもので、締結時には当該締結ボルトの中間部分が前記屈曲板部の貫通孔内に嵌合する、配管などの取付け金具。
  2. 前記一対の挟持板部の内、一方の挟持板部の基端部には、前記締結ボルトが螺合貫通する貫通ネジ孔が設けられ、他方の挟持板部の基端部には、この挟持板部の長さ方向に長い、前記締結ボルトが貫通する長孔が設けられている、請求項1に記載の配管などの取付け金具。
  3. 前記コ形クランプの連結孔は円形であり、前記一対の挟持板部の遊端部は前記円形の連結孔内に相対回転自在に嵌合する断面円弧形であって、外向きの係止爪は、各挟持板部の断面円弧形の遊端から外向きに折曲形成されている、請求項1又は2に記載の配管などの取付け金具。
  4. 前記一対の挟持板部の側辺には、前記屈曲板部との接続位置から前記遊端部側へ連続する補強用突条部が形成されている、請求項3に記載の配管などの取付け金具。
  5. 前記一対の挟持板部間の間隔は、配管などの取付け部材に対して横から外嵌させ得る間隔になっている、請求項1〜4の何れか1項に記載の配管などの取付け金具。
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