JP5828688B2 - ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ - Google Patents
ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5828688B2 JP5828688B2 JP2011145755A JP2011145755A JP5828688B2 JP 5828688 B2 JP5828688 B2 JP 5828688B2 JP 2011145755 A JP2011145755 A JP 2011145755A JP 2011145755 A JP2011145755 A JP 2011145755A JP 5828688 B2 JP5828688 B2 JP 5828688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- force
- brake pedal
- reaction force
- friction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
Description
また、本発明に係る電動アクチュエータは、ハウジングと、ブレーキペダルに連結されて前記ハウジング内を変位する入力部材と、前記ブレーキペダルの操作に応じて作動する電動モータと、該電動モータの作動により、マスタシリンダのピストンを推進するアシスト機構と、を有し、前記ハウジング内に設けられ、前記入力部材の変位に伴って該ハウジング内で摺動することにより、前記ブレーキペダルを操作する際の踏力の増大に伴い前記ブレーキペダルに対する反力の増大割合が大きくなり、また、前記ブレーキペダルを解放する際には、前記踏力の減少に対して操作ストロークの減少割合が小さくなるヒステリシス機構を備え、該ヒステリシス機構は、前記入力部材の移動に対してバネ力を作用させる反力バネと、前記入力部材と共に移動する摩擦部材と、前記入力部材と共に移動する前記摩擦部材が摺接して摩擦力を発生する摺接部材とを備え、前記摩擦部材は、前記入力部材の移動によって圧縮されて前記摺接部材側へ拡径する弾性体からなり、前記反力バネのバネ力を受けて該バネ力の増大に対して摩擦力を増大させることを特徴とする。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態に係るストロークシミュレータが組込まれた車両3を図1に示す。図1は、車両3が搭載しているブレーキシステム1および走行用駆動システム70の概要を示すシステム図である。本発明に係るストロークシミュレータは、車両3として、電動機のみが発生するトルクに基づき走行する純粋な電気自動車に適用した例を用いて本発明に係る実施形態を説明する。
車両3に搭載された走行用駆動システム70は、例えば数百ボルトの高電圧直流電力を蓄電する蓄電システム72と、交流電力を受けて車両3を走行するためのトルクを発生するモータの機能と車両の走行エネルギーに基づき交流電力を発生するゼネレータの機能を有する回転電気機械(以下モータゼネレータという)82と、蓄電システム72からの高電圧直流電力を受けてモータゼネレータ82に供給する交流電力を発生し、またモータゼネレータ82が発生した交流電力を直流電力に変換する電力変換装置74と、外部から商用電力を受電するための受電用コネクタ84と、受電した電力に基づいて蓄電システム72を充電する充電装置86と、を備えている。
車両3は、低電圧、例えば14ボルトあるいは28ボルトを基準電圧とする低電圧の直流電力を蓄電する低電圧電源装置40と、蓄電している低電圧直流電力を供給するための電力供給線21を備えている。走行用駆動システム70および後述するブレーキシステム1には、電力供給線21を介して低電圧電源装置40から直流電力が供給され、制御回路の動作電源や低電圧のモータなどの電源として使用される。
車両3には情報を伝送するための情報伝送線23が設けられている。この情報伝送線23を介して、ブレーキシステム1、走行用駆動システム70及び低電圧電源装置40が、それぞれの動作に使用する情報の授受を行っている。この情報伝送線23は、車両3に搭載された図1に記載されていない様々な装置やシステムとも繋がっており、車両3内の情報ネットワークを形成している。情報の伝送方式としては例えばCAN方式が使用される。
車両3のブレーキシステムは電動アクチュエータ100と液圧制御ユニット300と各車輪に対して制動力を発生するホイルシリンダ50を有している。ホイルシリンダ50は、4つの車輪にそれぞれ設けられ、液圧によって制動力を発生する例えば公知のディスクブレーキ又はドラムブレーキとすることができる。電動アクチュエータ100は、車両3のエンジンルームと車室とを区画する隔壁であるダッシュパネル5に取り付けられている。電動アクチュエータ100は、電動倍力装置101と、マスタシリンダ171と、制御装置161とを備えている。電動倍力装置101の入力ロッド103は、車室内に延出してブレーキペダル7に機械的に連結されており、運転者によるブレーキペダル7の操作に基づき、変位する。運転者によるブレーキ操作量は、ブレーキペダル7の変位として入力ロッド103に伝達され、入力ロッド103の軸方向の変位として電動倍力装置101に伝達される。また、ブレーキペダル7の変位は、ストロークセンサ11により検出され、電気信号に変換され、情報伝送線23を介して制御装置161(以下、ECU161という)に伝達される。
図2に示すように、電動アクチュエータ100は、電動倍力装置101にマスタシリンダ171が結合されて構成される。マスタシリンダ171は、圧力室を2室持つ、所謂、タンデム型マスタシリンダであり、そのシリンダボディ173には、プライマリ及びセカンダリの2つの液圧ポート175、177を有している。これら液圧ポート175、177には、それぞれ2系統の液圧回路を有する液圧制御ユニット300が接続されている。
次に、図3乃至図5も参照してストロークシミュレータ150について説明する。図2に示すように、ストロークシミュレータ150は、リアハウジング110Bの円筒部111内に設けられた可動バネ受151、反力バネ152、鋼球からなる係合ボール154、及び、可動バネ受151と反力バネ152との間に介装されたヒステリシス機構400を備えている。また、ストロークシミュレータ150の内部には、入力ロッド103と連結されて、該入力ロッド103とともに入力部材を構成するプランジャ104が設けられている。
以上のように構成した電動倍力装置101は、上述したECU161によって電動モータ105が制御されて車両3を制動することになる。ECU161が行う制御と共に電動倍力装置101の作動について次に説明する。
通常の制動時には、運転者により、ブレーキペダル7が操作されると、その操作量がストロークセンサ11によって検出される。検出された信号は、車両通信系統23を介してECU161で受信され、ブレーキペダル7の操作量に応じて、出力センサ(電動モータ105の回転位置、電動モータ105の電流値、若しくは、アクチュエーション管路13、15中に設けられる液圧センサの液圧値等)の検出を監視しながら、電動モータ105の作動を制御する。
ECU161が、ブレーキペダル7の操作量に対する電動モータ105の制御量を変化させることにより、車両3において減速時に車輪の回転によって発電機として駆動電動アクチュエータ71を駆動する回生制動時に回生制動分だけマスタシリンダ171の液圧を減圧して所望の制動力を得る回生協調制御を実行することができる。この場合、直動部材121の前進量が減少する分だけ隙間cが小さくなるが、押圧部材140の当接部143の後端部とプランジャ104の小径部159の先端部とが当接することなく、隙間cが維持される。したがって、連結切換機構190は、上述の通常制動時と同様、プランジャ104と可動バネ受151との連結状態を維持するので、反力バネ152によりブレーキペダル7の踏込量に応じた一定の反力が付与される。このとき、回生制動分だけマスタシリンダ171の液圧が変動するが、車両の減速度はブレーキペダル7の操作量に応じたものとなり、ブレーキペダル7の踏力に対する反力バネ157による反力は変動しないので、運転者に違和感を与えることがない。
電動倍力装置101においては、万一、電動モータ105、ECU161あるいはボール−ネジ機構120等の失陥により、電動モータ105による制御が不可能になった場合、運転者がブレーキペダル7を操作しても、電動モータ105が作動せず、ボール−ネジ機構120の直動部材121が前進しなくなる。この場合には、ブレーキペダル7が踏込まれると、図5(B)に示すように、直動部材121に対してプランジャ104が前進して、プランジャ104の小径部159の先端部が押圧部材140の当接部143に当接する。
ブレーキペダル7の操作に対して、円筒部111内で可動バネ受151と共に移動するヒステリシス機構400の弾性摩擦部材401が円筒部111の内周面を摺動することにより、反力バネ152の反力に加えて弾性摩擦部材401による摩擦力が作用する。このとき、弾性摩擦部材401は、ブレーキペダル7の踏力(したがって、反力バネ152の反力)がバネ受部材402を介して作用して環状溝404内で軸方向に圧縮される。環状溝404内でバネ受部材402によって軸方向圧縮された弾性摩擦部材401は、拡径しようとして円筒部111の内周面に押付けられることになる。その結果、ブレーキペダル7の踏力の増大により、弾性摩擦部材401の摩擦力も増大することになる。
上記第1実施形態の説明は、電動倍力装置に組込まれたストロークシミュレータに本発明を適用した場合について説明しているのに対して、以下の説明は、独立したストロークシミュレータに本発明を適用したものである。なお、以下の説明において、上記第1実施形態のものに対して、同様の部分には、同じ参照符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
Claims (4)
- ブレーキペダルが連結される入力部材と、前記入力部材の移動に対してバネ力を作用させる反力バネと、前記入力部材と共に移動する摩擦部材と、前記入力部材と共に移動する前記摩擦部材が摺接して摩擦力を発生する摺接部材とを備え、
前記摩擦部材は、前記入力部材の移動によって圧縮されて前記摺接部材側へ拡径する弾性体からなり、前記反力バネのバネ力を受けて該バネ力の増大に対して摩擦力を増大させることを特徴とするストロークシミュレータ。 - 前記摩擦部材と並列に配置されて、前記反力バネのバネ力を受けるバネ手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のストロークシミュレータ。
- ハウジングと、
ブレーキペダルに連結されて前記ハウジング内を変位する入力部材と、
前記ブレーキペダルの操作に応じて作動する電動モータと、
該電動モータの作動により、マスタシリンダのピストンを推進するアシスト機構と、を有し、
前記ハウジング内に設けられ、前記入力部材の変位に伴って該ハウジング内で摺動することにより、前記ブレーキペダルを操作する際の踏力の増大に伴い前記ブレーキペダルに対する反力の増大割合が大きくなり、また、前記ブレーキペダルを解放する際には、前記踏力の減少に対して操作ストロークの減少割合が小さくなるヒステリシス機構を備え、
該ヒステリシス機構は、前記入力部材の移動に対してバネ力を作用させる反力バネと、前記入力部材と共に移動する摩擦部材と、前記入力部材と共に移動する前記摩擦部材が摺接して摩擦力を発生する摺接部材とを備え、
前記摩擦部材は、前記入力部材の移動によって圧縮されて前記摺接部材側へ拡径する弾性体からなり、前記反力バネのバネ力を受けて該バネ力の増大に対して摩擦力を増大させることを特徴とする電動アクチュエータ。 - 前記摩擦部材と並列に配置されて、前記反力バネのバネ力を受けるバネ手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電動アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011145755A JP5828688B2 (ja) | 2011-06-30 | 2011-06-30 | ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011145755A JP5828688B2 (ja) | 2011-06-30 | 2011-06-30 | ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013010470A JP2013010470A (ja) | 2013-01-17 |
JP2013010470A5 JP2013010470A5 (ja) | 2014-07-10 |
JP5828688B2 true JP5828688B2 (ja) | 2015-12-09 |
Family
ID=47684755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011145755A Active JP5828688B2 (ja) | 2011-06-30 | 2011-06-30 | ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5828688B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6383959B2 (ja) | 2014-07-16 | 2018-09-05 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 倍力装置、ストロークシミュレータ及び抵抗力付与装置 |
JP6403570B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2018-10-10 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動倍力装置 |
CN110058532B (zh) * | 2019-04-23 | 2021-12-10 | 合肥工业大学 | 一种智能汽车底盘纵横向集成控制实验平台及其实验方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004011622A1 (de) * | 2003-08-06 | 2005-03-31 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Bremsbetätigungseinheit zur Betätigung einer Kraftfahrzeugbremsanlage |
JP4756247B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2011-08-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動倍力装置 |
-
2011
- 2011-06-30 JP JP2011145755A patent/JP5828688B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013010470A (ja) | 2013-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9108609B2 (en) | Electric motor-driven booster | |
JP4756247B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
US8818672B2 (en) | Brake control apparatus | |
US9180852B2 (en) | Electric booster | |
JP5682008B2 (ja) | 倍力装置及びこれを用いたブレーキ装置 | |
JP5980417B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
EP2636565B1 (en) | Electric booster | |
JP2014046857A (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2009173266A (ja) | 電動倍力装置およびタンデムマスタシリンダ | |
JP2014046853A (ja) | 電動倍力装置 | |
JP5855245B2 (ja) | 液圧発生装置 | |
JP5828688B2 (ja) | ストロークシミュレータおよび電動アクチュエータ | |
JP5321854B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2013010469A (ja) | 電動倍力装置 | |
CN112145582B (zh) | 盘式制动器、线控制动系统以及车辆 | |
JP6004870B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2013010473A (ja) | 電動倍力装置 | |
CN112303150B (zh) | 线控制动系统和车辆 | |
JP5872252B2 (ja) | 液圧発生装置 | |
JP2018012428A (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2010023735A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP2018103735A (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2018012427A (ja) | 電動倍力装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140527 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140527 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150924 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5828688 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |