JP5822782B2 - ロック機構付き掛止装置 - Google Patents
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図5を参照すると、掛金30は、金属棒材から、近位端部(開端部)30Pおよび遠位端部(閉端部)30Dを有するほぼU字形態に形成される。さらに詳しくは、掛金30は、操作レバー20の近位端部20P近傍における両側壁21にピン26によって旋回可能に連結され、縦方向Yへ平行に延びる両側部31と、遠位端部30Dにおいて横方向Xへ延びるとともに受金5の受部52に掛けられる掛止部32と、両側部31と掛止部32との間に延びる両案内部33とから形成される。
ベース10の前記他端部近傍の両側縁において垂直方向Zへ屈曲する両側壁11の間にはブラケット45の支持部45aが位置し、これらによってスペースS1が形成される。支持部45aには、摘部42の幅寸法W1より小さく、かつ、軸部43の幅寸法W2よりも大きい直径寸法の円孔46が位置する。支持部45aの内面にはスロット47を有する第2保持板48bが設けられる。スロット47は、スイベル40の軸部43の軸方向への移動が可能なだけの寸法を有する。すなわち、スロット47は、円孔46の直径寸法よりも小さくて、軸部43の幅寸法W2および厚さ寸法よりも僅かに大きい。スペースS1における軸部43の端部は第2保持板48bと対向する第1保持板48aに固定され、第1および第2保持板48a,48bの間で軸部43には、スイベル40をベース10の側へ付勢させる截頭円錐形のコイルばね49が設けられる。第1および第2保持板48a,48bは、円形であり、スペースS1において旋回可能な直径を有する。
スイベル40の摘部42の幅方向を操作レバー20のスロット部25bの長さ方向(縦方向Y)と一致するようにした状態で、操作レバー20をコイルばね24の作用によって閉じると、摘部42がスロット部25bを通って操作レバー20の頂部22上から突出する。この状態で、摘部42を摘まんでこれが操作レバー20の頂部22から離反するように引っ張って90度だけ円孔部25aの内周に沿って旋回し、その引っ張りを解除すると、摘部42の第1肩部42aがコイルばね49の作用によって操作レバー20の頂部22に圧接する。したがって、操作レバー20がスイベル40によって確実に、かつ、スイベル40が妄りに旋回しないように保持される。この状態で、スイベル40の孔41に南京錠などのシャックルが通され、操作レバー20の閉じ状態が施錠される。なお、南京錠は、スイベル40を旋回させない状態、すなわち、スイベル40の幅方向がスロット部25bに一致する状態で、シャックルを孔41に通し施錠することもできる。
一方、掛止装置1において、前記解除状態から前記掛止状態にするには、前記操作と逆操作すればよいが、掛金30と受金5との関係について特に述べると、次のとおりである。すなわち、操作レバー20を受金5の側へ旋回し、受金5の受部52が掛金30の内側に位置するようにしたのち、操作レバー20をベース10の側へ旋回すると、掛金30の掛止部32に形成される接触部34が受部52に嵌合状態に、特に両保持縁34bが受部52の両側縁53に接触してこれを保持する状態になる。
円孔46が形成されたブラケット45の支持部45aの内側に、スロット47が形成された第2保持板48bを設けることで、スペースS1内に粉塵が入るのを予防することができる。スロット47の面積は、円孔46よりも小さく、スイベル40の軸部43より僅かに大きい程度としているからである。
2 第1物体(筐体本体)
3 第2物体(蓋)
4 掛金本体
5 受金
10 ベース
11 両側壁
20 操作レバー
20P 第1近位端部(近位端部)
20D 第1遠位端部(遠位端部)
25 案内孔
25a 円孔部
25b スロット部
30 掛金
40 スイベル
41 孔
42 摘部
42a 第1肩部
43 軸部
44 頸部
44a 第2肩部
45 ブラケット
45a 支持部
45b 固定端部
46 円孔
47 スロット
48a 第1保持板
48b 第2保持板
49 ばね(コイルばね)
S1 スペース
Claims (6)
- 隣接する第1および第2物体を互いに締結し、この締結状態を維持するためのロック機構を有するロック機構付き掛止装置であって、
前記掛止装置は、前記第1物体に取付けられる掛金本体と、前記第2物体に取付けられる受金とを含み、
前記掛金本体は、
前記第1物体に固定されるベースと、
近位端部および遠位端部を有し、前記近位端部が前記受金の側および前記ベースの側へ旋回可能に前記ベースに連結される操作レバーと、
前記操作レバーの前記近位端部に旋回可能に連結されるとともに、前記受金に掛止められる掛金とを有し、
前記ロック機構は、
前記ベースに取り付けられ前記操作レバーとの間にスペースを形成するブラケットと、
前記スペース内に配置された第1保持板に固定され軸の回り方向へ旋回可能なスイベルと、
前記スペース内に配置され、前記スイベルを前記ベース側へと付勢するばねと、
前記スペース内に配置され、前記第1保持板に対向するとともに前記ブラケットに隣接する第2保持板とを有し、
前記スイベルは、前記軸方向に延びるとともに前記ブラケットから突出する摘部と、前記第1保持板に固定され前記摘部よりも幅方向における寸法が小さい軸部と、前記摘部と前記軸部との間に形成された第1肩部とを有し、
前記操作レバーには、その厚さ方向に貫通しスロット部および円孔部を有する案内孔が形成され、前記スロット部の長さが前記摘部の前記幅方向における寸法よりも大きく、かつ、前記長さに直交する幅が前記摘部の厚さ方向における寸法よりも大きく、前記円孔部は、前記軸部の前記幅方向における寸法よりも大きく、かつ、前記摘部の前記幅方向における寸法よりも小さくされ、
前記第2保持板には、前記スイベルの前記軸部が貫通するスロットが形成されることを特徴とする前記ロック機構付き掛止装置。 - 前記スイベルは、前記摘部と前記軸部との間に、前記摘部よりも前記幅方向における寸法が小さく、かつ、前記軸部よりもその寸法が大きい頸部と、前記摘部と前記頸部との間に形成される前記第1肩部と、前記頸部と前記軸部との間に形成される第2肩部とを有し、
前記ブラケットは、前記ベースに固定される固定端部と、前記ベースに対向し前記スペースを形成する支持部と、前記支持部に形成され前記スイベルが貫通可能な円孔とを有し、
前記円孔の直径は、前記頸部の前記幅方向における寸法よりも小さくされ、前記第2肩部が前記スペースの外側に位置する請求項1記載のロック機構付き掛止装置。 - 前記スロットの幅は、前記ブラケットに形成された前記円孔の直径よりも小さくされる請求項2に記載のロック機構付き掛止装置。
- 前記ブラケット内に配置された前記ばねは、前記第1保持板で保持される側からその反対側へと向かってその径が小さくされた截頭円錐形のコイルばねである請求項1〜3のいずれかに記載のロック機構付き掛止装置。
- 前記スイベルの前記摘部には、その厚さ方向に貫通する孔が形成される請求項1〜4のいずれかに記載のロック機構付き掛止装置。
- 前記スペースは、前記ブラケットおよび一対の側壁によって画定される請求項1〜5のいずれかに記載のロック機構付き掛止装置。
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