JP5822023B2 - 電子機器、振動発生プログラム、及び振動パターン利用システム - Google Patents

電子機器、振動発生プログラム、及び振動パターン利用システム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、振動発生プログラム、及び振動パターン利用システムに関する。
従来から、フラットなタッチパネルを入力手段とする携帯機器がある。たとえば、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータ、携帯電話等は、タッチパネルによるインタフェースを備える。これらの電子機器は、タッチパネルに対する接触を入力操作として受け付けるが、タッチパネルに触れた際にキークリックのような触感は得られない。
他方、LRA(Linear Resonant Actuator)による振動を利用して、複数の振動触覚ハプティック効果を生じさせ、操作に応じた触覚を提供する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この方法は、LRAを共振周波数で励振後、逆位相で加振することによって振動を抑制している。
しかし、LRAを用いた振動では、メカニカルなクリック動作と比べて駆動周波数が低く、振動加速度も小さい。また、LRAを用いた振動では、入力を停止してもただちに振動が停止せず、公知の方法を用いても抑制効果が小さく、シャープな触感を出すことが難しい。
特表2008−521597号公報
従来の手法で発生させた振動を、電子機器の機能や操作とリンクさせて用いる場合、振動自体の鋭さが不十分なため、振動の発生タイミングを変えて多様なパターンを作り出すことは困難である。単純に従来の振動を連続して発生させても、ユーザにとって満足のできる触感を得ることはできない。
そこで、電子機器が有する機能に応じて多様なパターンの触感をユーザに提示することを課題とする。
ひとつの態様では、タッチパネルを有する電子機器は、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータと、
所定のイベントの発生に応じて、ネットワーク上のサーバから、前記電子機器の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を受信し、前記イベントの発生に引き続いて前記電子機器の前記機能が選択されたときに、前記リンク情報で特定される振動パターンで前記アクチュエータに駆動信号を印加する駆動制御部と、
を備え、前記駆動信号は、
前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
のいずれかであることを特徴とする。
電子機器で実現される機能に対応して、多様な触感を提供することができる。
キースイッチの押下で生じる振動加速度の波形と、タッチパネルの接触で生じる振動加速度の波形を示す図である。 人の加速度器官の感度を示す図である。 実施形態の電子機器を説明するための図である。 振動発生デバイスの一例として、LRAを示す図である。 実施形態の駆動装置の概略構成図である。 図5の駆動装置によりLRAを駆動する動作のフローチャートである。 実施形態で用いるLRAの模式図である。 LRAに印加される第1の入力駆動波形の例を示す図である。 第1の入力駆動波形を与えることによって得られる振動波形の図であり、LRAの強制振動成分と自由振動成分、合成波を示す図である。 第1の入力駆動波が印加されたときのLRAの振動の変位、速度、及び加速度の波形を示す図である。 LRAの固有振動数f0の正弦波を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 LRAの固有振動数の正弦波による駆動信号停止後にLRAに発生する振動の逆位相の電圧を振動抑制信号として印加したときのLRAの振動の加速度を示す図である。 実施形態の条件を満たさない信号を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 実施形態の条件を満たす信号を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 実施形態で用いる第2の入力駆動波形と、これによって得られる振動加速度波形を示す図である。 比較例としてLRA駆動時間を短縮しただけのパネル面の加速度波形を示す図である。 第2の入力駆動波形の変形例と、これによって得られる振動加速度波形を示す図である。 実施形態の条件を満たす第3の入力駆動波形と、これによって得られる振動加速度波形の図である。 第3の入力駆動波形の一例として、実施形態の条件でm=3、n=2としたときの入力駆動波形を示す図である。 図19の入力駆動波形を与えることによって得られる振動波形の図であり、LRAの強制振動成分と自由振動成分、合成波を示す図である。 図19の入力駆動波形を与えたときの、LRAの変位、速度、及び加速度の波形を示す図である。 LRAが筐体に設けられた電子機器の概略図である。 第1〜第3のいずれかの振動波形を用いた振動パターンを利用するシステムの概略構成図である。 電子機器のアプリケーションの種類と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 電子メールの重要度や主題と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 電子メール本文で使用される絵文字と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 リンク情報の保存、利用形態の例を示す図である。 リンク情報の保存方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。 振動パターンの利用方法の一例を示す図である。
以下で図面を参照し実施形態を説明する。実施形態では、特定の振動波形の信号の発生タイミングを異ならせて種々の振動パターンを生成し、振動パターンと電子機器が備える機能とをリンク付けたリンク情報をネットワーク上のサーバで保存、管理する。これによって、電子機器を用いたユーザ間のコミュニケーションを豊富にする。
図1〜図22は、実施形態で用いる振動波形の生成を説明する図である。図1は、人間の指でメタルドームのキースイッチ2を押下したときに生じる振動加速度の波形11(グラフA)と、リニア共振アクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)が取り付けられたタッチパネル3をタッチしたときに生じる振動加速度の波形(グラフB)を示す。振動加速度は、指に取り付けられた加速度計1で測定されたものである。
キースイッチ2をクリックしたときの振動(波形11)は、1〜数周期で急速に減衰する。これに対してタッチパネル3をタッチしたときの振動(波形12)は、駆動信号の入力を停止した後もLRAの固有振動数による自由振動が減衰するまで続く。この加速停止後の振動を「残留振動」と称する。LRAでシャープな触感を出す第1の方法として、残留振動を抑制する。
図2に示すように、振動周波数が200Hzの場合、人間の指は振動の加速度が0.02G以下になると振動を感知できなくなる。振動周波数とは、1秒間の振動数である。振動の加速度とは、単位時間当たりの振動の速度変化量を示すものである。人間の主な機械刺激の受容器には、メルケル細胞(変位)、マイスナー小体(速度)、パチニ小体(加速度)の3種類があり、変位受容器は100μm以上、速度受容器は30μm以上、加速度受容器は0.1〜1μm以上の振幅で刺激されると言われている。これに対し、現状の振動デバイスの振幅は数μmのオーダーであるため、人間が感じるのは加速度だけである。この意味で、振動デバイスが提供するのは加速度の刺激である。
図1(A)の波形11では、0.01秒以内に振動の加速度が0.02G以下になり、指は一瞬のシャープな振動を感知する。これに対して波形12では、振動の加速度が0.02G以下になるまで0.1秒かかり、指は0.1秒経過するまで振動を感知し続ける。波形11で示される振動と、波形12で示される振動とでは、人間が感知する触感として異質なものとなる。
実施形態では、LRAを駆動して得られる振動波形を、波形11のような鋭い波形とすることで、振動波形の発生タイミングを変化させて多様な触感を提供する。特に、LRAで発生する振動波形を例えば0.01秒以内に収束させることによって鋭い触感を提供する。また、タッチパネルで生じる振動の振幅ピークを増幅して例えば0.02秒以内に収束させることによって鋭い触感を提供する。さらに、これら2つの手法を組み合わせて鋭い触感を提供する。
図3は、実施形態が適用される電子機器の一例を示す。電子機器100は、たとえばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯情報端末、ATM(Automatic Teller Machine)など、タッチパネルを入力インタフェースとして有する任意の装置である。
電子機器100は、筐体110、タッチパネル120、両面テープ130、LRA140、基板150を有する。タッチパネル120は、両面テープ130により筐体110に固定されている。図3の例では、LRA140は、タッチパネル120の裏面に取り付けられている。LRA140は、予め設計された共振周波数を持つ振動系とアクチュエータとが組み合わされた振動デバイスであり、印加される駆動信号に応じて振動量が変化する。
基板150は、筐体110内部に配置されている。基板150には、LRA140の駆動を制御するCPU、LRA140に駆動信号を出力するドライバIC(Integrated Circuit)、メモリ等が実装されている。後述するように、LRA140、CPU、ドライバICなどで、駆動装置を構成する。タッチパネル120にユーザの指が触れると、この接触が感知され、LRA140が駆動される。LRA140の振動はタッチパネル120に伝播する。
尚本実施例ではLRA140を振動デバイスとしたが、共振器と加振用のアクチュエータを備えた構造であればLRAに限らない。
図4は、LRA140の概略構成図である。図4(A)はボイスコイルモータを用いたLRA30、図4(B)は圧電素子43を用いたLRA40を示す。図4(A)のLRA30は、ばね31、磁石32、コイル33を有する。ばね31のばね定数をkとし、磁石32の質量をmとすると、LRA30の固有振動数f0は式(1)で表わされる。
Figure 0005822023
図4(B)のLRA40は、おもり41、梁42、圧電素子43を有する。おもり41の質量をm、梁42のヤング率をE、梁42の断面2次モーメントをI、梁42の長手方向の長さとすると、LRA40の固有振動数f0は、式(2)で示される。
Figure 0005822023
図3のLRA140は、ボイスコイルモータのLRA30を適用してもよいし、圧電素子43を用いたLRA40を適用してもよい。
図5は、電子機器100の駆動装置の概略構成図である。駆動装置200は、CPU(Central Processing Unit)210と、メモリ220を有する。CPU210は、メモリ220に格納された駆動制御プログラム230を読み出して実行することで、後述するLRA140の駆動を制御する。メモリ220には、駆動制御プログラム230が格納される記憶領域と、波形データ240が格納される記憶領域と、API(Application Programming Interface)250が格納される記憶領域とが設けられている。
駆動制御プログラム230は、CPU210にLRA140の駆動制御を実行させる。波形データ240は、LRA140を駆動する入力駆動波形を表わすデータである。波形データ240はあらかじめ生成され、格納されている。実施形態の特徴として、タッチパネルに鋭い触感を与えることができるように、後述する第1〜第3の入力駆動波形の少なくともひとつが格納されている。API250は、駆動制御プログラム230により起動され、触感を提供するための各種処理を行う。図5ではAPI250はメモリ220に格納されるものとしたが、基板150に実装された他のメモリに格納されていてもよい。
図6は、図5の駆動装置200によるLRA140の駆動動作を示すフローチャートである。駆動装置200は、タッチパネル120に対するタッチイベントを検出すると(ステップS601)、API250を起動させる(ステップS602)。API250は、メモリ220に格納された波形データ240を読み出し、波形データ240に対応した駆動指令をドライバIC260へ出力する(ステップS603)。ドライバIC260は、駆動指令を受けて波形データ240をD/A(Digital to Analog)変換し(ステップS604)、アンプ等により増幅する(ステップS605)。ドライバIC260は、増幅した信号をLRA140に対して出力する(ステップS606)。
以下で、波形データ240として用いられる第1〜第3の入力駆動波形について説明する。図8は、図7のLRA140に印加される第1の入力駆動波形(駆動信号)の例を示す。第1の入力駆動波形は、駆動信号の印加停止後も続くLRA140の固有振動数による自由振動、すなわち残留振動を急峻に抑止することのできる駆動波形である。
第1の入力駆動波形は、LRA140の固有振動数(すなわち共振周波数)をf0としたときに、f1=(m/n)×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回振動させる信号である。
LRA140の固有振動数f0を175Hzとし、m=2,n=1としたとき、駆動信号の周波数f1=(2/1)×175=350Hzとなる。周波数f1に基づく入力正弦波Fは図8に示す波形であり、
F=0.01sin2πf1t
で表わされる。
入力正弦波FがLRA140に印加されると、LRA140にはLRA140の固有振動数(共振周波数)f0の振動が生じる。すなわち、LRA140には、周波数f1の入力正弦波Fと、LRA140の固有振動f0との合成波が生じ、LRA140はこの合成波に応じて変位する。
図9は、LRA140に第1の駆動信号としての入力正弦波Fが印加されたときのLRA140の応答波形である。図9(A)で、点線で示される波形は、LRA140に入力正弦波Fが印加されたときに生じる振動変位の強制振動成分y1を示し、実線で示される波形は、自由振動成分y2を示す。駆動信号FがLRA140に印加された時の応答変位y3は、図9(B)に示すようにy1とy2の合成波となる。入力正弦波Fがm回(2回)振動してゼロとなるタイミングTで、合成変位y3も0となる。変位y3が0となるタイミングTにおいて、LRA140の変位の速度も0になり、LRA140の振動は停止する。
図10は、LRA140の変位、速度及び加速度の例を示す図である。図10(A)は合成波y3の波形を示す図であり、図10(B)は合成波y3の変位を微分して得られる速度の波形y3′を示す図であり、図10(C)は合成波y3の変位を2回微分して得られる加速度の波形y3″を示す図である。
図10からわかるように、速度の波形y3′と加速度の波形y3″とは、合成波y3が0となるタイミングで0となり、LRA140の振動はタイミングTで停止する。
このときの加速度の波形y3″は、0.01秒以内に2周期で0.02G以下となる。この加速度応答は、メタルドームのキーボタン2を押下したときの応答(図1(A))と非常に近く、クリック感を再現することができる。
図11〜図14は、第1の方法の効果を説明するための図である。図11(A)は、LRA140に印加される固有振動数の駆動信号の波形を示す。図11(B)は、固有振動数の駆動信号が印加されたときの加速度応答シミュレーションを示す。図11(C)は、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。
図11(B)及び図11(C)からわかるように、固有振動数f0の正弦波を駆動信号として印加した場合、残留振動が0.1秒以上にわたって現れる。なお、図11では、LRA140の固有振動数f0を175Hz、おもりの重さを1.5g、おもりを支持するばね定数を1813.5N/mと設定し、実際の電子機器としてスマートフォンで測定した。
図12は、LRA140に固有振動数の駆動信号を印加し、残留振動と逆位相の信号波形を印加する従来の方法を示す。図12(A)は固有振動数f0=175Hzの駆動信号を示す。図12(B)は、LRA140を搭載した実機において、図12(A)の正弦波を駆動信号とし、かつ、駆動信号の供給停止後にLRA140に発生する振動の逆位相の電圧を印加したときの実際の電子機器での応答加速度の測定結果である。図12の場合、図11に比べて残留振動は小さくなるが、加速度が人間の感知下限の0.02G以下になるまでに0.05秒以上かかる。
図13は、実施形態の条件を満たさない信号を駆動信号としたときのLRAの加速度応答を示す図である。図13(A)は、特定の条件を満たさない周波数300Hzの正弦波を示す。図13(B)は、図13(A)の正弦波を駆動信号としてシミュレーションした際の加速度応答を示す。図13(C)は、固有振動数f0=175HzのLRA140を搭載した実際の電子機器において図13(A)の正弦波を駆動信号したときの加速度測定結果を示す。
図13(B)、図13(C)からわかるように、特定の条件を満たさない周波数の正弦波を駆動信号とした場合、残留振動が0.04秒以上にわたって現れる。
図14は、実施例の条件を満たす信号を駆動信号としたときのLRA140の応答特性を示す。図14(A)は、上述した条件を満たす(m=2、n=1の場合)周波数350Hzの正弦波を示す。図14(B)は、図14(A)の正弦波を駆動信号として印加したときの応答シミュレーションを示す。図14(C)は、固有振動数f0=175HzのLRA140を搭載した実際の電子機器において、図14(A)の正弦波を駆動信号したときの加速度の測定結果を示す。
図14(B)、図14(C)からわかるように、0.02秒以降は残留振動の加速度が感知下限の0.02G以下となり、振動の波形は短時間の波形となる。
以上から、LRA140による振動の波形は、LRA140の固有振動数をf0としたとき、f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回加振する信号を駆動信号とすれば、振動の加速度の波形は1〜数周期で急速に減衰する短時間の波形となり、残留振動をなくすことができる。
固有振動数f0は、LRA140を電子機器100に組み込んだ後のLRA140の固有振動数としてもよい。駆動周波数f1は、m/n×f0に対して誤差が1%以下となるように設定することが好ましい。このように周波数f1を設定すれば、駆動信号の印加を停止した後に残留振動が生じたとしても、振動の加速度は人の感知下限である0.02G以下となり人に感知されないため、クリック感を損ねることがない。
次に、図15及び図16を参照して、LRAの振動のパターンを制御してクリック感を再現する第2の方法について説明する。
第2の方法では、筐体110に固定されたタッチパネル120自体も高周波で振動する振動体であることに着目する。第2の方法では、LRA140に、LRAの共振周波数f0で振動し、かつ振幅の中心(ゼロ)から離れた地点で終端する駆動信号(第2の駆動信号)を与える。ゼロから離れた点P1で加振を停止することにより、終端P1でタッチパネル自体が有する高周波振動が励起される。タッチパネルには、駆動信号のピークと高周波振動のピークが重畳されたピークが発生し、その直後1〜数周期で急速に減衰する。これによりクリックのような鋭い触感が再現される。
図15は、タッチパネルの共振周波数による振動の励起を説明する図である。図15(A)は、LRA140に印加される駆動信号の正弦波形を示し、図15(B)はタッチパネルに生じる振動の加速度の波形を示す。図15の例では、LRA140の共振周波数を225Hzとし、タッチパネル120自体が有する共振周波数を1kHzとした。図15(A)の波形を有する駆動信号をLRA140に印加することで、LRA140による低周波振動に、タッチパネル120の高周波振動が重畳する。ここでいうタッチパネル120の共振周波数は、タッチパネル120の4辺が筐体110に固定された状態での共振周波数である。
タッチパネルの高周波振動を励起する箇所を駆動波形の終端P1としたのは、駆動中は共振系の振動はだんだんと増幅されていき、駆動波形の終端で振動量が最大となり、高周波振動の加速度ピークに最大の重畳効果が得られるからである。
LRA140に入力する駆動波形を225Hz正弦波とし、駆動波形の終端が振幅のピークとなるように、駆動時間を7/4周期とする。駆動波形が終わった直後に、電圧はピークからゼロへと急峻な変化を起こす。これにより、図15(B)に示すように、トップパネル面では、LRA駆動による低周波振動の加速度振幅のピーク位置にほぼ重なって、トップパネルの高次振動による高周波振動の加速度振幅のピークが発生する。
低周波信号と高周波振動のピークがほぼ重なった理由は、低周波振動が225Hzで高周波振動が1kHzだとすると、225Hzは共振周波数のため、駆動波形に対して加速度波形はπ/2位相差が生じており、終端となる駆動波形のピークは加速波形のゼロ点となる。したがって、低周波振動のピークは駆動波形終了後1/4周期でピークを迎えるはずである。これを時間に換算すると約1.11ms後となる。
他方、タッチパネルの高周波振動は駆動波形の終了時に(終端P1で)ゼロから立ち上がり、3/4周期で低周波振動と同じ方向のピークを迎えるはずである。これを時間に換算すると0.75ms後となる。よって、駆動信号とタッチパネルの高周波振動のピークは、時間差0.36msで発生する。また、高周波振動のピークは、低周波振動のピークから強度が約87%の位置と重なる。
図16は比較例として、単純にLRAの振動時間を短くする駆動信号を印加したときの加速度波形を示す。タッチパネル120の振動は、LRA140の駆動時間を短くしても振動量を増幅させるための立ち上がりの時間と、増幅された振動の加速度が0.02G以下に減衰するまでの時間が必要となり、振動が数周期にわたって継続する。図16の例では、立ち上がりから減衰までに25msec程度の時間がかかり、振動が約4周期にわたって続いている。したがってクリック感のような鋭い触感を得られない。
これに対して図15(B)では、周波数1kHzの振動が急激に立ち上がっており、その振動も2周期程度で減滅する。鋭いピークから短時間で振動を停止することができる。
図17は、図15の駆動信号の変形例を示す。図17の例では、駆動信号の終端、すなわち高周波振動を励起する地点をP1からずらす。図17(A)は、LRA140に印加される駆動信号の正弦波形を示し、図17(B)はタッチパネルに生じる振動の加速度波形を示す。
図17(A)において、駆動信号の終端P2を振幅のピークからずらしたため、駆動時間は7/4周期+0.36msecとなる。P2において、駆動波形のピークに対して87%強度からゼロへの急峻な変化を起こす。これにより図17(B)に示すように、駆動波形の終端の不連続変化量が小さくなるため、高周波の振幅ピークは図15に比べてわずかに小さくなるが、低周波信号と高周波信号のピークがぴたりと重なる。
図18は、LRA140に印加される第3の駆動信号を説明するための図である。第3の方法として、上述した第1の方法と第2の方法の双方の条件を満たす駆動信号を利用する。図18(A)は、第3の駆動信号の電圧波形、図18(B)は、第3の駆動信号の印加によってタッチパネルに生じる振動の加速度波形である。
図18(A)の駆動信号Gは、周波数f1=(m/n)×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の正弦波からπ/2位相をずらした信号をm回振動させる信号であり、かつ振幅の中心(ゼロ)以外の点で終端する信号である。図18の例では、m=3,n=2であり、振幅が最大値となる点P3を終端とする。
駆動信号Gをm周期、かつ振幅のピークが終端となる信号とするために、駆動信号Gを正弦波波形から+π/2位相をずらした余弦波とした。この場合も、低周波の駆動信号のピークでタッチパネルに励起される高周波振動のピークが重畳する。この例でも、タッチパネル120の共振周波数(高周波振動)は、タッチパネル120の4辺が筐体110に固定された状態における共振周波数とした。なお、LRA140が筐体110内部に配置される場合には、タッチパネル120の共振周波数は、タッチパネル120が筐体110に組み込まれた状態での共振周波数となる。図18(A)の駆動信号Gの波形を表すデータは、メモリに格納されている。波形データは、駆動信号Gの周波数f1、振幅、位相、周期(mの値)等の情報であってもよいし、駆動信号Gの波形そのものであってもよい。
図18(B)に示すように、トップパネル面では、LRA駆動による低周波振動の加速度振幅のピーク位置にほぼ重なって、トップパネルの高次振動による高周波振動の加速度振幅のピークが発生する。低周波信号と高周波振動のピークがほぼ重なった理由は、低周波振動が337.5Hz(f1=225Hz×3/2)、高周波振動が1kHzだとすると、共振周波数より高いため、減衰を考慮しなければ、加速度波形は駆動波形に対してπ位相差が生じ、終端となる駆動波形のピークは、加速波形でもピークとなる。したがって、高周波は低周波のピークから立ち上がる。高周波振動が1kHzとすると、低周波のピークから0.25ms(1/4周期分)遅れて高周期のピークが発生するはずである。
図19は、LRA140に印加される第3の駆動信号の入力波形の一例を示す。より厳密には、図19に示す波形は、駆動信号GをLRA140に印加することにより、LRA140に加えられる力を示している。
LRA140の固有振動数f0を225Hzとし、m=3,n=2としたとき、駆動信号Gの周波数f1は、f1=(3/2)×225Hz=337.5Hzとなる。図19の波形は、周波数f1の正弦波Fの位相をπ/2ずらした入力余弦波G1である。正弦波Fは、F=0.01sin2πf1tで表わされる。
入力余弦波G1がLRA140に印加されると、LRA140はLRA140の固有振動数f0(すなわち共振周波数)で振動を開始する。LRA140は、周波数f1の入力余弦波G1と、LRA140の固有振動数f0による振動との合成波に応じて変位する。
図20は、LRA140に図19の入力駆動信号が印加されたときのLRAの変位応答を示す。図20(A)において、点線で示される波形はLRA140に入力余弦波G1が印加されたときに生じる振動変位の構成振動成分y11を示し、実線で示される波形は自由振動成分y12を示す。余弦波G1がLRA140に印加されたときの応答変位y13は、y11とy12との合成波となる。
図20(B)は、波形y11と波形y12との合成波y13の変位の一例を示す図である。合成波y13は、入力余弦波G1が0となるタイミングT1において0となることがわかる。
合成波y13が0となるタイミングT1において、LRA140の変位の速度も0になるため、LRA140の振動は停止する。
図21は、第3の方法のLRAの変位の速度及び変位の加速度の例を示す図である。図21(A)は合成波y13の波形を示す図、図21(B)は合成波y13の変位を微分して得られる速度の波形y13′を示す図、図21(C)は合成波y13の変位を2回微分して得られる加速度の波形y13″を示す図である。
図21からわかるように、速度の波形y13′と加速度の波形y13″とは、合成波y13が0となるタイミングT1で0となる。すなわちLRA140の振動がタイミングT1で停止する。
このとき加速度の波形y13″は、0.01sec以内に3周期で停止する。したがって第3の方法では、0.01sec以内に振動の加速度が0.02G以下となり、メタルドーム式のボタン2をクリックしたような触感を表現することができる。
図19−21では、入力余弦波G1の振幅がピークとなる点で加振を停止させるものとしたが、これに限定されない。駆動信号の終端は、例えばタッチパネル120の振動の加速度を示す波形に、クリック感を表現する急峻なピークを生成できる点であればよい。駆動信号の終端は、振幅の中心点である0以外であればよく、駆動信号の終端は振幅のピークに近い点であるほど良い。
また本実施例の電子機器100では、LRA140がタッチパネル120の筐体側の面に取り付けられるものとしたが、これに限定されない。LRA140は、例えば筐体110内部に配置された基板150の近傍に配置されてもよい。
図22は、LRAが筐体に設けられた電子機器の例を示す図である。図22に示す電子機器100Aでは、LRA140が筐体110内部に設けられた基板150の近傍に配置されている。
図23は、上述した駆動信号を利用した振動パターンを、ネットワーク上のサーバを介して電子機器300上で利用する振動パターン利用システム1の概略図である。振動パターン利用システム1は、サーバ410と、ネットワーク401を介してサーバ410に接続される電子機器300を含む。
上述した第1〜第3の駆動信号をLRA140に印加することによって、タッチパネル上に短くて鋭い振動を発生させることができる。これを利用し、基本波形を発生させるタイミングを異ならせることによって多様な振動パターンを生成することができる。種々の振動パターンを、電子機器で実現される各種の機能、たとえばアプリケーション、電子メール開封時に表示される電子メールの主題、電子メールで使用される文字や絵文字等とリンクさせ、リンク情報をサーバ410に格納する。実施例及び特許請求の範囲で電子機器300の「機能」と言う場合、インストールされているアプリケーションの種類だけではなく、電子メールの開封時に表示される重要度や主題、電子メールで使用される文字や絵文字等も含むものとする。
電子機器300は、CPU210、メモリ320、ドライバIC260、LRA140、ディスプレイ301、タッチセンサ302、入出力部303、信号処理部304、通信部305を有する。制御部210とドライバIC260で、LRA140を駆動制御する駆動制御部270を構成する。液晶などのディスプレイ301と、タッチパッドのような入力部303と、タッチセンサ302で、電子機器300のタッチパネル120(図3参照)を構成する。
CPU210はリンク情報設定変更部215を含む。リンク情報設定変更部215は、ユーザの入力操作に応じ、メモリ320の作業領域でリンク情報を適宜設定、変更する。
メモリ320は、駆動制御プログラム格納領域230、波形データ格納領域240、API250を含む。
リンク情報設定変更部215で生成されたリンク情報は、信号処理部304、通信部305から、サーバ410にアップロードされ、保存される。サーバ410に保存されたリンク情報は、所定の範囲内のユーザ間で共有することができる。
図24は、リンク情報の一例を示す。図24のリンク情報は、Webブラウザ、電子メール、カメラ、電卓、などの電子機器300のアプリケーションと、振動パターンとをリンクさせている。振動パターンは、LRA140に印加される駆動信号の波形を基本波形としてもよいし、駆動信号の印加によりタッチパネル上に生じる加速度波形を基本波形としてもよい。
図24では、上から順に、単発で発生させる振動パターン(パターン1)、2つ連続で発生させる振動パターン(パターン2)、1波形を発生させた後に1波形分タイミングを空けてから2つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン3)、1波形発生させた後に2波形分タイミングを空けてから2つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン4)が、各アプリケーションとリンク付けされている。
振動パターン1はWebブラウザの機能と振動パターン1がリンクされ、振動パターン2はカメラ機能とリンクされている。振動パターン3は電子メール機能とリンクされ、振動パターン4は電卓機能とリンクされている。
図25は、電子メールの重要度(重要メール、緊急メール等)やメールの主題(うれしいメール、かなしいメール等)と振動パターンとをリンクさせた例である。基本となる1つの振動波形は、図24と同様の波形を用いる。うれしいメールは、2つ波形を発生させた後に1波形分タイミングをあけてから3つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン5)とリンクされている。図26では、電子メールに使用される絵文字や顔文字と振動パターンが対応付けられている。
図27は、リンク情報の保存、利用の形態を示す図である。電子機器300−1、300−2は、それぞれネットワーク401−1、401−2を介してサーバ410と接続可能である。サーバ410は、リンク情報を431〜433を格納する。リンク情報431〜433の格納領域は、たとえばリンク情報を共有するグループごとに割り当てられていてもよいし、ユーザごとに割り当てられていてもよい。
電子機器401−1のユーザ1と、電子機器401−2のユーザ2は同じグループに属し、リンク情報431〜433を共有することができる。ユーザ1は、サーバ410からダウンロードした振動パターンを用いて、所望の機能とリンクさせたリンク情報を設定することができる。設定したリンク情報をサーバ410に保存することができる。また、ユーザ1は、許可された範囲内でサーバ410に保存されているリンク情報を利用することができる。たとえば、同じグループ内のユーザ2が作成し、サーバ410に保存したリンク情報を利用することができる。
図28は、リンク情報の保存例を示す。図28(A)で、スマートフォンなどの電子機器300のリンク情報設定画面308aで、スマートフォンの所望の機能と、所望の振動パターンとを対応付け作業が完了する。図28(B)で、「save」ボタン309が選択されると、図28(C)のように、設定されたリンク情報431は、ネットワーク401を介してサーバ410上に保存される。
図29は、リンク情報の利用例を示す。図29(A)は、スマートフォン300のアプリケーション選択画面308bの例である。実施形態では、必要が生じたときだけリンク情報を利用するため、アプリケーション選択画面308bが表示された時点で、図29(B)に示すように、リンク情報のダウンロードがバックグラウンドで実行される。
スマートフォンのCPU210は、アプリケーション選択画面308bの呼び出しイベントが発生すると、通信部305を介してサーバ410にイベント発生を報告する。サーバ410は、イベント発生報告に応じて、アプリケーション選択画面用のリンク情報431をスマートフォン300に送信する。
図30(A)で、上記イベントに引き続き、アプリケーション選択画面308bで「電子メール」のアイコン315が指で選択されると、アイコン315の色が変化し、図30(B)に示すように、リンク情報で対応付けられた振動パターンでスマートフォン300またはタッチパネルが振動する。その後、電子メールのアプリケーションが起動する。
このとき、CPU210は、波形データ格納領域240から、LRA140を駆動するための駆動波形を読み出し、振動パターンで定義される発生タイミングで、駆動信号をLRA140に印加するようにドライバIC260に指示する。この例では、「電子メール」アプリの選択によって、短い急峻な振動が1波形分生じた後、1波形分のオフタイミングをおいてさらに1波形分振動する。ユーザは、意図したとおりのアプリケーションが選択されたことを体感的に確認することができる。
図31は、振動パターンの別の利用例を示す。図31(A)で、スマートフォン300は電子メールを自動受信する。電子メールとともに、電子メール開封時機能と振動パターンとが対応付けられたリンク情報432がサーバ410から配信される。この場合、電子メールの受信が、リンク情報432を配信させるイベント発生となる。電子メールとリンク情報432は、同一サーバから配信されてもよいし、別々のサーバから配信されてもよい。
図31(B)は、スマートフォン300の受信メールリスト画面308cを示す。リスト中、3番目のCさんからのメールに、バイブマーク([〜])316が添付されている。これをたとえば「バイブメール」と呼ぶ。ユーザがバイブメールであるCさんのメールを指で選択すると、図32(A)のように3番目のメールの色が変わり、図30(B)に示すように、設定された振動パターンでスマートフォン300もしくはタッチパネルが振動する。この例では、クリックのような短く鋭い振動が2回連続した後、1波形分の間隔をおいて3つ目の振動が発生する。図示はしないが、この後、選択したメールが開封される。
バイブマーク316で特定される振動パターンは、同一グループ内のユーザがサーバ410からダウンロードできる振動パターンである。バイブマーク316の種類を異ならせることによって、「重要メール」、「緊急メール」などを示し、それぞれに異なる振動パターンをリンクさせてもよい。
電子メールの重要度や主題に応じた振動パターンを設定することによって、送信者が電子メールにバイブメール機能を添付した内容に応じた振動を得ることができ、視覚、聴覚以外に、触感という方法で電子メールの内容を伝達することができる。
図33は、振動パターンのさらに別の利用例を示す。図33(A)で、スマートフォン300は電子メールを自動受信する。この場合、電子メールの受信が、リンク情報を配信させるイベント発生となる。したがって、電子メールとともに、サーバ410からリンク情報433が配信される。このリンク情報は、電子メール本文文字と振動パターンとが対応付けられたものである。電子メールとリンク情報433は、同一サーバから配信されてもよいし、別々のサーバから配信されてもよい。
図33(B)は、スマートフォン300の電子メール本文画面308dを示す。文章内に顔文字「(^_^)」がイタリック体で表示されている。これは顔文字に振動パターンがリンクされていることを示す。顔文字部分を指で選択すると、図34(A)のように顔文字部分の色が変わり、図34(B)で、設定された振動パターンでスマートフォン300もしくはタッチパネルが振動する。顔文字や絵文字に応じた振動波形を設定しているため、視覚以外の触感という方法で表現を提示することが可能となる。
タッチパネル入力による新たな情報伝達が可能となることで、ユーザ間コミュニケーションをより促進することができ、情報機器としての新たな価値を提供できる。リンク情報はサーバ上に保存、管理されているので、ユーザは必要なときにだけダウンロードすればよい。また、特定のグループ内、家族内等で振動パターンを対応付けたリンク情報を共有することができる。
1 振動パターン利用システム
100、100A、300 電子機器
110 筐体
120 タッチパネル
130 両面テープ
140 LRA(リニア共振アクチュエータ)
200 駆動装置
210 CPU
215 リンク情報設定変更部
230 駆動制御プログラム
240 波形データ格納領域
260 ドライバIC
270 駆動制御部
320 メモリ
401 ネットワーク
410 サーバ

Claims (6)

  1. タッチパネルを有する電子機器であって、
    前記タッチパネルを振動させるアクチュエータと、
    所定のイベントの発生に応じて、ネットワーク上のサーバから、前記電子機器の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を受信し、前記イベントの発生に引き続いて前記電子機器の前記機能が選択されたときに、前記リンク情報で特定される振動パターンで前記アクチュエータに駆動信号を印加する駆動制御部と、
    を備え、前記駆動信号は、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
    のいずれかであることを特徴とする電子機器。
  2. 前記駆動制御部は、入力操作に応じて、前記電子機器の所望の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を設定するリンク情報設定部を含み、前記設定されたリンク情報を、前記ネットワーク上のサーバに保存することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. コンピュータに、以下のプロセスを実行させる振動発生プログラム:
    所定のイベントの発生に応じて、ネットワーク上のサーバに前記イベントの発生を報告し;
    前記サーバから、前記コンピュータを内蔵する電子機器の機能と振動パターンとを対応付けたリンク情報を受信し;
    前記イベントの発生に引き続いて前記電子機器の前記機能が選択されたときに、前記リンク情報で特定される前記振動パターンで前記電子機器のアクチュエータに駆動信号を印加する
    プロセスであり、
    前記駆動信号は、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
    のいずれかであることを特徴とするプログラム。
  4. 前記コンピュータに、
    入力操作に応じて、前記電子機器の所望の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を設定させ、前記設定されたリンク情報を前記ネットワーク上のサーバに保存させるプロセス、
    をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
  5. 電子機器と、
    前記電子機器にネットワークを介して接続されるサーバと、
    を含み、
    前記サーバは、前記電子機器で所定のイベントが発生したときに、前記電子機器のイベント発生報告に応じて、前記電子機器の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を前記電子機器に送信し、
    前記電子機器は、前記イベントの発生と前記リンク情報の受信に引き続いて前記電子機器の任意の機能が選択されたときに、前記リンク情報の対応する振動パターンで前記電子機器のアクチュエータに駆動信号を印加し、
    前記駆動信号は、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
    のいずれかであることを特徴とする振動パターン利用システム。
  6. 前記電子機器は、入力操作に応じて、前記電子機器の所望の機能と振動パターンを対応付けたリンク情報を作成し、前記作成されたリンク情報を前記ネットワーク上のサーバに保存する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の振動パターン利用システム。
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