JP5962756B2 - 電子機器及び振動提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器と振動提供方法に関する。
従来から、フラットなタッチパネルを入力手段とする携帯機器がある。たとえば、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータ、携帯電話等は、タッチパネルによるインタフェースを備える。これらの電子機器は、タッチパネルに対する接触を入力操作として受け付けるが、タッチパネルに触れた際にキークリックのような触感は得られない。
他方、LRA(Linear Resonant Actuator)による振動を利用して、複数の振動触覚ハプティック効果を生じさせ、操作に応じた触覚を提供する方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この方法は、LRAを共振周波数で励振後、逆位相で加振することによって振動を抑制している。
しかし、LRAを用いた振動では、メカニカルなクリック動作と比べて駆動周波数が低く、振動加速度も小さい。また、LRAを用いた振動では、入力を停止してもただちに振動が停止せず、公知の方法を用いても抑制効果が小さく、シャープな触感を出すことが難しい。
特表2008−521597号公報
従来の手法で発生させた振動を、電子機器の機能や操作とリンクさせて用いる場合、振動自体の鋭さが不十分なため、振動の発生タイミングを変えて多様なパターンを作り出すことは困難である。単純に従来の振動を連続して発生させても、ユーザにとって満足のできる触感を得ることはできない。
そこで、アプリケーションの種類、電子メールの重要度や主題、使用される文字、着信、着呼、発信、発呼など、電子機器が有する機能に対応して、多様な触感を提供することのできる電子機器と振動提供方法の実現を課題とする。
ひとつの態様では、タッチパネルを有する電子機器は、
前記タッチパネルを振動させるアクチュエータと、
前記電子機器が有する機能と、前記アクチュエータに印加される駆動信号の発生タイミングを異ならせた複数の振動パターンとを対応付けたリンク情報を格納するメモリと、
前記電子機器の任意の機能が選択されたときに、前記リンク情報を参照して、対応する振動パターンで前記アクチュエータに前記駆動信号を印加する駆動制御部と、
を備え、前記駆動信号は、
前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
のいずれかであることを特徴とする。
電子機器で実現される機能に対応して、多様な触感を提供することができる。
キースイッチの押下で生じる振動加速度の波形と、タッチパネルの接触で生じる振動加速度の波形を示す図である。 人の加速度器官の感度を示す図である。 実施形態の電子機器を説明するための図である。 振動発生デバイスの一例として、LRAを示す図である。 実施形態の駆動装置の概略構成図である。 図5の駆動装置によりLRAを駆動する動作のフローチャートである。 実施形態で用いるLRAの模式図である。 LRAに印加される第1の入力駆動波形の例を示す図である。 第1の入力駆動波形を与えることによって得られる振動波形の図であり、LRAの強制振動成分と自由振動成分、合成波を示す図である。 第1の入力駆動波が印加されたときのLRAの振動の変位、速度、及び加速度の波形を示す図である。 LRAの固有振動数f0の正弦波を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 LRAの固有振動数の正弦波による駆動信号停止後にLRAに発生する振動の逆位相の電圧を振動抑制信号として印加したときのLRAの振動の加速度を示す図である。 実施形態の条件を満たさない信号を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 実施形態の条件を満たす信号を入力駆動信号としたときのLRAの加速度応答シミュレーションと、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。 実施形態で用いる第2の入力駆動波形と、これによって得られる振動加速度波形を示す図である。 比較例としてLRA駆動時間を短縮しただけのパネル面の加速度波形を示す図である。 第2の入力駆動波形の変形例と、これによって得られる振動加速度波形を示す図である。 実施形態の条件を満たす第3の入力駆動波形と、これによって得られる振動加速度波形の図である。 第3の入力駆動波形の一例として、実施形態の条件でm=3、n=2としたときの入力駆動波形を示す図である。 図19の入力駆動波形を与えることによって得られる振動波形の図であり、LRAの強制振動成分と自由振動成分、合成波示す図である。 図19の入力駆動波形を与えたときの、LRAの変位、速度、及び加速度の波形を示す図である。 LRAが筐体に設けられた電子機器の概略図である。 第1〜第3のいずれかの振動波形を用いた振動パターンを提供する電子機器の概略構成図である。 電子機器のアプリケーションの種類と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 電子メールの重要度や主題と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 電子メール本文で使用される絵文字と振動パターンをリンクさせた例を示す図である。 リンク情報の保存例を示す図である。 電子機器の機能要素と振動パターンのリンクを設定あるいは変更する例を示す図である。 設定した振動パターンを用いた動作例を示す図である。 設定した振動パターンを用いた動作例を示す図である。 設定した振動パターンを用いた動作例を示す図である。
以下で図面を参照し実施形態を説明する。実施形態では、特定の振動波形の信号の発生タイミングを異ならせて種々の振動パターンを生成し、振動パターンと電子機器が備える機能とをリンク付けることによって、電子機器のタッチパネルを介して触感による情報伝達を実現する。
図1〜図22は、実施形態で用いる振動波形の生成を説明する図である。図1は、人間の指でメタルドームのキースイッチ2を押下したときに生じる振動加速度の波形11(グラフA)と、リニア共振アクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)が取り付けられたタッチパネル3をタッチしたときに生じる振動加速度の波形(グラフB)を示す。振動加速度は、指に取り付けられた加速度計1で測定されたものである。
キースイッチ2をクリックしたときの振動(波形11)は、1〜数周期で急速に減衰する。これに対してタッチパネル3をタッチしたときの振動(波形12)は、駆動信号の入力を停止した後もLRAの固有振動数による自由振動が減衰するまで続く。この加速停止後の振動を「残留振動」と称する。LRAでシャープな触感を出す第1の方法として、残留振動を抑制する。
図2に示すように、振動周波数が200Hzの場合、人間の指は振動の加速度が0.02G以下になると振動を感知できなくなる。振動周波数とは、1秒間の振動数である。振動の加速度とは、単位時間当たりの振動の速度変化量を示すものである。人間の主な機械刺激の受容器には、メルケル細胞(変位)、マイスナー小体(速度)、パチニ小体(加速度)の3種類があり、変位受容器は100μm以上、速度受容器は30μm以上、加速度受容器は0.1〜1μm以上の振幅で刺激されると言われている。これに対し、現状の振動デバイスの振幅は数μmのオーダーであるため、人間が感じるのは加速度だけである。この意味で、振動デバイスが提供するのは加速度の刺激である。
図1(A)の波形11では、0.01秒以内に振動の加速度が0.02G以下になり、指は一瞬のシャープな振動を感知する。これに対して波形12では、振動の加速度が0.02G以下になるまで0.1秒かかり、指は0.1秒経過するまで振動を感知し続ける。波形11で示される振動と、波形12で示される振動とでは、人間が感知する触感として異質なものとなる。
実施形態では、LRAを駆動して得られる振動波形を、波形11のような鋭い波形とすることで、振動波形の発生タイミングを変化させて多様な触感を提供する。特に、LRAで発生する振動波形を例えば0.01秒以内に収束させることによって鋭い触感を提供する。また、タッチパネルで生じる振動の振幅ピークを増幅して例えば0.02秒以内に収束させることによって鋭い触感を提供する。さらに、これら2つの手法を組み合わせて鋭い触感を提供する。
図3は、実施形態が適用される電子機器の一例を示す。電子機器100は、たとえばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯情報端末、ATM(Automatic Teller Machine)など、タッチパネルを入力インタフェースとして有する任意の装置である。
電子機器100は、筐体110、タッチパネル120、両面テープ130、LRA140、基板150を有する。タッチパネル120は、両面テープ130により筐体110に固定されている。図3の例では、LRA140は、タッチパネル120の裏面に取り付けられている。LRA140は、予め設計された共振周波数を持つ振動系とアクチュエータとが組み合わされた振動デバイスであり、印加される駆動信号に応じて振動量が変化する。
基板150は、筐体110内部に配置されている。基板150には、LRA140の駆動を制御するCPU、LRA140に駆動信号を出力するドライバIC(Integrated Circuit)、メモリ等が実装されている。後述するように、LRA140、CPU、ドライバICなどで、駆動装置を構成する。タッチパネル120にユーザの指が触れると、この接触が感知され、LRA140が駆動される。LRA140の振動はタッチパネル120に伝播する。
尚本実施例ではLRA140を振動デバイスとしたが、共振器と加振用のアクチュエータを備えた構造であればLRAに限らない。
図4は、LRA140の概略構成図である。図4(A)はボイスコイルモータを用いたLRA30、図4(B)は圧電素子43を用いたLRA40を示す。図4(A)のLRA30は、ばね31、磁石32、コイル33を有する。ばね31のばね定数をkとし、磁石32の質量をmとすると、LRA30の固有振動数f0は式(1)で表わされる。
Figure 0005962756
図4(B)のLRA40は、おもり41、梁42、圧電素子43を有する。おもり41の質量をm、梁42のヤング率をE、梁42の断面2次モーメントをI、梁42の長手方向の長さをLとすると、LRA40の固有振動数f0は、式(2)で示される。
Figure 0005962756
図3のLRA140は、ボイスコイルモータのLRA30を適用してもよいし、圧電素子43を用いたLRA40を適用してもよい。
図5は、電子機器100の駆動装置の概略構成図である。駆動装置200は、CPU(Central Processing Unit)210と、メモリ220を有する。CPU210は、メモリ220に格納された駆動制御プログラム230を読み出して実行することで、後述するLRA140の駆動を制御する。メモリ220には、駆動制御プログラム230が格納される記憶領域と、波形データ240が格納される記憶領域と、API(Application Programming Interface)250が格納される記憶領域とが設けられている。
駆動制御プログラム230は、CPU210にLRA140の駆動制御を実行させる。波形データ240は、LRA140を駆動する入力駆動波形を表わすデータである。波形データ240はあらかじめ生成され、格納されている。実施形態の特徴として、タッチパネルに鋭い触感を与えることができるように、後述する第1〜第3の入力駆動波形の少なくともひとつが格納されている。API250は、駆動制御プログラム230により起動され、触感を提供するための各種処理を行う。図5ではAPI250はメモリ220に格納されるものとしたが、基板150に実装された他のメモリに格納されていてもよい。
図6は、図5の駆動装置200によるLRA140の駆動動作を示すフローチャートである。駆動装置200は、タッチパネル120に対するタッチイベントを検出すると(ステップS601)、API250を起動させる(ステップS602)。API250は、メモリ220に格納された波形データ240を読み出し、波形データ240に対応した駆動指令をドライバIC260へ出力する(ステップS603)。ドライバIC260は、駆動指令を受けて波形データ240をD/A(Digital to Analog)変換し(ステップS604)、アンプ等により増幅する(ステップS605)。ドライバIC260は、増幅した信号をLRA140に対して出力する(ステップS606)。
以下で、波形データ240として用いられる第1〜第3の入力駆動波形について説明する。図8は、図7のLRA140に印加される第1の入力駆動波形(駆動信号)の例を示す。第1の入力駆動波形は、駆動信号の印加停止後も続くLRA140の固有振動数による自由振動、すなわち残留振動を急峻に抑止することのできる駆動波形である。
第1の入力駆動波形は、LRA140の固有振動数(すなわち共振周波数)をf0としたときに、f1=(m/n)×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回振動させる信号である。
LRA140の固有振動数f0を175Hzとし、m=2,n=1としたとき、駆動信号の周波数f1=(2/1)×175=350Hzとなる。周波数f1に基づく入力正弦波Fは図8に示す波形であり、
F=0.01sin2πf1t
で表わされる。
入力正弦波FがLRA140に印加されると、LRA140にはLRA140の固有振動数(共振周波数)f0の振動が生じる。すなわち、LRA140には、周波数f1の入力正弦波Fと、LRA140の固有振動f0との合成波が生じ、LRA140はこの合成波に応じて変位する。
図9は、LRA140に第1の駆動信号としての入力正弦波Fが印加されたときのLRA140の応答波形である。図9(A)で、点線で示される波形は、LRA140に入力正弦波Fが印加されたときに生じる振動変位の強制振動成分y1を示し、実線で示される波形は、自由振動成分y2を示す。駆動信号FがLRA140に印加された時の応答変位y3は、図9(B)に示すようにy1とy2の合成波となる。入力正弦波Fがm回(2回)振動してゼロとなるタイミングTで、合成変位y3も0となる。変位y3が0となるタイミングTにおいて、LRA140の変位の速度も0になり、LRA140の振動は停止する。
図10は、LRA140の変位、速度及び加速度の例を示す図である。図10(A)は合成波y3の波形を示す図であり、図10(B)は合成波y3の変位を微分して得られる速度の波形y3′を示す図であり、図10(C)は合成波y3の変位を2回微分して得られる加速度の波形y3″を示す図である。
図10からわかるように、速度の波形y3′と加速度の波形y3″とは、合成波y3が0となるタイミングで0となり、LRA140の振動はタイミングTで停止する。
このときの加速度の波形y3″は、0.01秒以内に2周期で0.02G以下となる。この加速度応答は、メタルドームのキーボタン2を押下したときの応答(図1(A))と非常に近く、クリック感を再現することができる。
図11〜図14は、第1の方法の効果を説明するための図である。図11(A)は、LRA140に印加される固有振動数の駆動信号の波形を示す。図11(B)は、固有振動数の駆動信号が印加されたときの加速度応答シミュレーションを示す。図11(C)は、実際の電子機器での加速度測定結果を示す図である。
図11(B)及び図11(C)からわかるように、固有振動数f0の正弦波を駆動信号として印加した場合、残留振動が0.1秒以上にわたって現れる。なお、図11では、LRA140の固有振動数f0を175Hz、おもりの重さを1.5g、おもりを支持するばね定数を1813.5N/mと設定し、実際の電子機器としてスマートフォンで測定した。
図12は、LRA140に固有振動数の駆動信号を印加し、残留振動と逆位相の信号波形を印加する従来の方法を示す。図12(A)は固有振動数f0=175Hzの駆動信号を示す。図12(B)は、LRA140を搭載した実機において、図12(A)の正弦波を駆動信号とし、かつ、駆動信号の供給停止後にLRA140に発生する振動の逆位相の電圧を印加したときの実際の電子機器での応答加速度の測定結果である。図12の場合、図11に比べて残留振動は小さくなるが、加速度が人間の感知下限の0.02G以下になるまでに0.05秒以上かかる。
図13は、実施形態の条件を満たさない信号を駆動信号としたときのLRAの加速度応答を示す図である。図13(A)は、特定の条件を満たさない周波数300Hzの正弦波を示す。図13(B)は、図13(A)の正弦波を駆動信号としてシミュレーションした際の加速度応答を示す。図13(C)は、固有振動数f0=175HzのLRA140を搭載した実際の電子機器において図13(A)の正弦波を駆動信号したときの加速度測定結果を示す。
図13(B)、図13(C)からわかるように、特定の条件を満たさない周波数の正弦波を駆動信号とした場合、残留振動が0.04秒以上にわたって現れる。
図14は、実施例の条件を満たす信号を駆動信号としたときのLRA140の応答特性を示す。図14(A)は、上述した条件を満たす(m=2、n=1の場合)周波数350Hzの正弦波を示す。図14(B)は、図14(A)の正弦波を駆動信号として印加したときの応答シミュレーションを示す。図14(C)は、固有振動数f0=175HzのLRA140を搭載した実際の電子機器において、図14(A)の正弦波を駆動信号したときの加速度の測定結果を示す。
図14(B)、図14(C)からわかるように、0.02秒以降は残留振動の加速度が感知下限の0.02G以下となり、振動の波形は短時間の波形となる。
以上から、LRA140による振動の波形は、LRA140の固有振動数をf0としたとき、f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回加振する信号を駆動信号とすれば、振動の加速度の波形は1〜数周期で急速に減衰する短時間の波形となり、残留振動をなくすことができる。
固有振動数f0は、LRA140を電子機器100に組み込んだ後のLRA140の固有振動数としてもよい。駆動周波数f1は、m/n×f0に対して誤差が1%以下となるように設定することが好ましい。このように周波数f1を設定すれば、駆動信号の印加を停止した後に残留振動が生じたとしても、振動の加速度は人の感知下限である0.02G以下となり人に感知されないため、クリック感を損ねることがない。
次に、図15及び図16を参照して、LRAの振動のパターンを制御してクリック感を再現する第2の方法について説明する。
第2の方法では、筐体110に固定されたタッチパネル120自体も高周波で振動する振動体であることに着目する。第2の方法では、LRA140に、LRAの共振周波数f0で振動し、かつ振幅の中心(ゼロ)から離れた地点で終端する駆動信号(第2の駆動信号)を与える。ゼロから離れた点P1で加振を停止することにより、終端P1でタッチパネル自体が有する高周波振動が励起される。タッチパネルには、駆動信号のピークと高周波振動のピークが重畳されたピークが発生し、その直後1〜数周期で急速に減衰する。これによりクリックのような鋭い触感が再現される。
図15は、タッチパネルの共振周波数による振動の励起を説明する図である。図15(A)は、LRA140に印加される駆動信号の正弦波形を示し、図15(B)はタッチパネルに生じる振動の加速度の波形を示す。図15の例では、LRA140の共振周波数を225Hzとし、タッチパネル120自体が有する共振周波数を1kHzとした。図15(A)の波形を有する駆動信号をLRA140に印加することで、LRA140による低周波振動に、タッチパネル120の高周波振動が重畳する。ここでいうタッチパネル120の共振周波数は、タッチパネル120の4辺が筐体110に固定された状態での共振周波数である。
タッチパネルの高周波振動を励起する箇所を駆動波形の終端P1としたのは、駆動中は共振系の振動はだんだんと増幅されていき、駆動波形の終端で振動量が最大となり、高周波振動の加速度ピークに最大の重畳効果が得られるからである。
LRA140に入力する駆動波形を225Hz正弦波とし、駆動波形の終端が振幅のピークとなるように、駆動時間を7/4周期とする。駆動波形が終わった直後に、電圧はピークからゼロへと急峻な変化を起こす。これにより、図15(B)に示すように、トップパネル面では、LRA駆動による低周波振動の加速度振幅のピーク位置にほぼ重なって、トップパネルの高次振動による高周波振動の加速度振幅のピークが発生する。
低周波信号と高周波振動のピークがほぼ重なった理由は、低周波振動が225Hzで高周波振動が1kHzだとすると、225Hzは共振周波数のため、駆動波形に対して加速度波形はπ/2位相差が生じており、終端となる駆動波形のピークは加速波形のゼロ点となる。したがって、低周波振動のピークは駆動波形終了後1/4周期でピークを迎えるはずである。これを時間に換算すると約1.11ms後となる。
他方、タッチパネルの高周波振動は駆動波形の終了時に(終端P1で)ゼロから立ち上がり、3/4周期で低周波振動と同じ方向のピークを迎えるはずである。これを時間に換算すると0.75ms後となる。よって、駆動信号とタッチパネルの高周波振動のピークは、時間差0.36msで発生する。また、高周波振動のピークは、低周波振動のピークから強度が約87%の位置と重なる。
図16は比較例として、単純にLRAの振動時間を短くする駆動信号を印加したときの加速度波形を示す。タッチパネル120の振動は、LRA140の駆動時間を短くしても振動量を増幅させるための立ち上がりの時間と、増幅された振動の加速度が0.02G以下に減衰するまでの時間が必要となり、振動が数周期にわたって継続する。図16の例では、立ち上がりから減衰までに25msec程度の時間がかかり、振動が約4周期にわたって続いている。したがってクリック感のような鋭い触感を得られない。
これに対して図15(B)では、周波数1kHzの振動が急激に立ち上がっており、その振動も2周期程度で減滅する。鋭いピークから短時間で振動を停止することができる。
図17は、図15の駆動信号の変形例を示す。図17の例では、駆動信号の終端、すなわち高周波振動を励起する地点をP1からずらす。図17(A)は、LRA140に印加される駆動信号の正弦波形を示し、図17(B)はタッチパネルに生じる振動の加速度波形を示す。
図17(A)において、駆動信号の終端P2を振幅のピークからずらしたため、駆動時間は7/4周期+0.36msecとなる。P2において、駆動波形のピークに対して87%強度からゼロへの急峻な変化を起こす。これにより図17(B)に示すように、駆動波形の終端の不連続変化量が小さくなるため、高周波の振幅ピークは図15に比べてわずかに小さくなるが、低周波信号と高周波信号のピークがぴたりと重なる。
図18は、LRA140に印加される第3の駆動信号を説明するための図である。第3の方法として、上述した第1の方法と第2の方法の双方の条件を満たす駆動信号を利用する。図18(A)は、第3の駆動信号の電圧波形、図18(B)は、第3の駆動信号の印加によってタッチパネルに生じる振動の加速度波形である。
図18(A)の駆動信号Gは、周波数f1=(m/n)×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の正弦波からπ/2位相をずらした信号をm回振動させる信号であり、かつ振幅の中心(ゼロ)以外の点で終端する信号である。図18の例では、m=3,n=2であり、振幅が最大値となる点P3を終端とする。
駆動信号Gをm周期、かつ振幅のピークが終端となる信号とするために、駆動信号Gを正弦波波形から+π/2位相をずらした余弦波とした。この場合も、低周波の駆動信号のピークでタッチパネルに励起される高周波振動のピークが重畳する。この例でも、タッチパネル120の共振周波数(高周波振動)は、タッチパネル120の4辺が筐体110に固定された状態における共振周波数とした。なお、LRA140が筐体110内部に配置される場合には、タッチパネル120の共振周波数は、タッチパネル120が筐体110に組み込まれた状態での共振周波数となる。図18(A)の駆動信号Gの波形を表すデータは、メモリに格納されている。波形データは、駆動信号Gの周波数f1、振幅、位相、周期(mの値)等の情報であってもよいし、駆動信号Gの波形そのものであってもよい。
図18(B)に示すように、トップパネル面では、LRA駆動による低周波振動の加速度振幅のピーク位置にほぼ重なって、トップパネルの高次振動による高周波振動の加速度振幅のピークが発生する。低周波信号と高周波振動のピークがほぼ重なった理由は、低周波振動が337.5Hz(f1=225Hz×3/2)、高周波振動が1kHzだとすると、共振周波数より高いため、減衰を考慮しなければ、加速度波形は駆動波形に対してπ位相差が生じ、終端となる駆動波形のピークは、加速波形でもピークとなる。したがって、高周波は低周波のピークから立ち上がる。高周波振動が1kHzとすると、低周波のピークから0.25ms(1/4周期分)遅れて高周期のピークが発生するはずである。
図19は、LRA140に印加される第3の駆動信号の入力波形の一例を示す。より厳密には、図19に示す波形は、駆動信号GをLRA140に印加することにより、LRA140に加えられる力を示している。
LRA140の固有振動数f0を225Hzとし、m=3,n=2としたとき、駆動信号Gの周波数f1は、f1=(3/2)×225Hz=337.5Hzとなる。図19の波形は、周波数f1の正弦波Fの位相をπ/2ずらした入力余弦波G1である。正弦波Fは、F=0.01sin2πf1tで表わされる。
入力余弦波G1がLRA140に印加されると、LRA140はLRA140の固有振動数f0(すなわち共振周波数)で振動を開始する。LRA140は、周波数f1の入力余弦波G1と、LRA140の固有振動数f0による振動との合成波に応じて変位する。
図20は、LRA140に図19の入力駆動信号が印加されたときのLRAの変位応答を示す。図20(A)において、点線で示される波形はLRA140に入力余弦波G1が印加されたときに生じる振動変位の構成振動成分y11を示し、実線で示される波形は自由振動成分y12を示す。余弦波G1がLRA140に印加されたときの応答変位y13は、y11とy12との合成波となる。
図20(B)は、波形y11と波形y12との合成波y13の変位の一例を示す図である。合成波y13は、入力余弦波G1が0となるタイミングT1において0となることがわかる。
合成波y13が0となるタイミングT1において、LRA140の変位の速度も0になるため、LRA140の振動は停止する。
図21は、第3の方法のLRAの変位の速度及び変位の加速度の例を示す図である。図21(A)は合成波y13の波形を示す図、図21(B)は合成波y13の変位を微分して得られる速度の波形y13′を示す図、図21(C)は合成波y13の変位を2回微分して得られる加速度の波形y13″を示す図である。
図21からわかるように、速度の波形y13′と加速度の波形y13″とは、合成波y13が0となるタイミングT1で0となる。すなわちLRA140の振動がタイミングT1で停止する。
このとき加速度の波形y13″は、0.01sec以内に3周期で停止する。したがって第3の方法では、0.01sec以内に振動の加速度が0.02G以下となり、メタルドーム式のボタン2をクリックしたような触感を表現することができる。
図19−21では、入力余弦波G1の振幅がピークとなる点で加振を停止させるものとしたが、これに限定されない。駆動信号の終端は、例えばタッチパネル120の振動の加速度を示す波形に、クリック感を表現する急峻なピークを生成できる点であればよい。駆動信号の終端は、振幅の中心点である0以外であればよく、駆動信号の終端は振幅のピークに近い点であるほど良い。
また本実施例の電子機器100では、LRA140がタッチパネル120の筐体側の面に取り付けられるものとしたが、これに限定されない。LRA140は、例えば筐体110内部に配置された基板150の近傍に配置されてもよい。
図22は、LRAが筐体に設けられた電子機器の例を示す図である。図22に示す電子機器100Aでは、LRA140が筐体110内部に設けられた基板150の近傍に配置されている。
図23は、上述した駆動信号を利用して多様な振動パターンを発生させる電子機器300の概略構成図である。上述した第1〜第3の駆動信号をLRA140に印加することによって、タッチパネル上に短くて鋭い振動を発生させることができる。これを利用し、基本波形を発生させるタイミングを異ならせることによって多様な振動パターンを生成することができる。種々の振動パターンを、電子機器で実現される各種の機能、たとえばアプリケーション、電子メール開封時に表示される電子メールの主題、電子メールで使用される文字や絵文字等とリンクさせることによって、ユーザに多様な触感を提供することができる。
電子機器300は、CPU210、メモリ320、ドライバIC260、LRA140、ディスプレイ301、タッチセンサ302、入出力部303、信号処理部304、通信部305を有する。制御部210とドライバIC260で、LRA140を駆動制御する駆動制御部270を構成する。液晶などのディスプレイ301と、タッチパッドのような入力部303と、タッチセンサ302で、電子機器300のタッチパネル120(図3参照)を構成する。
CPU210は、振動パターンリンク部215と、解析部216を含む。振動パターンリンク部215は、電子機器300の機能と、LRA140に対する駆動信号を利用した振動パターンとを対応させて、リンク情報を生成する。
実施例及び特許請求の範囲で電子機器300の「機能」と言う場合、インストールされているアプリケーションの種類だけではなく、電子メールの開封時に表示される重要度や主題、電子メールで使用される文字や絵文字等も含むものとする。
解析部216は、たとえば電子メールに特定の内容や主題を示すマークや単語が含まれているか、電子メールの本文に特定の文字、絵文字が使用されているか等を解析する。
メモリ320は、駆動制御プログラム格納領域230、波形データ格納領域240、API250、振動パターン格納領域321、リンク情報格納領域322を含む。リンク情報格納領域には、振動パターンリンク部215が生成したリンク情報が格納される。振動パターン格納領域321は、LRA140に印加される駆動波形(またはLRAの振動波形)の発生タイミングを異ならせた多様な振動パターンを格納する。
CPU210は、電子機器300の任意の機能が選択されたときに、リンク情報格納領域322のリンク情報を参照して、対応する振動パターンを読み出し、振動パターンで決まる発生タイミングでLRA140に対する駆動信号を発生させるようにドライバIC260に指示する。ドライバIC260は、指定された発生タイミングでLRA140に駆動信号を印加する。ここで印加される駆動信号は、図1〜図22を参照して説明した第1〜第3の駆動信号のいずれであってもよい。
図24は、リンク情報の一例を示す。図24のリンク情報は、Webブラウザ、電子メール、カメラ、電卓、などの電子機器300のアプリケーションと、振動パターンとをリンクさせている。振動パターンは、基本の駆動波形、または駆動波形の印加により生じる振動波形を1つの波形とする。LRA140に印加される駆動信号の波形を基本波形としてもよいし、駆動信号の印加によりタッチパネル上に生じる加速度波形を基本波形としてもよい。
図24では、上から順に、単発で発生させる振動パターン(パターン1)、2つ連続で発生させる振動パターン(パターン2)、1波形を発生させた後に1波形分タイミングを空けてから2つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン3)、1波形発生させた後に2波形分タイミングを空けてから2つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン4)が、各アプリケーションとリンク付けされている。
振動パターン1はWebブラウザの機能と振動パターン1がリンクされ、振動パターン2はカメラ機能とリンクされている。振動パターン3は電子メール機能とリンクされ、振動パターン4は電卓機能とリンクされている。このようなリンク情報は、デフォルトで電子機器300に設定されていてもよいし、ユーザの入力操作によって設定され、保存されてもよい。
図25は、電子メールの重要度(重要メール、緊急メール等)やメールの主題(うれしいメール、かなしいメール等)と振動パターンとをリンクさせた例である。基本となる1つの振動波形は、図24と同様の波形を用いる。うれしいメールは、2つ波形を発生させた後に1波形分タイミングをあけてから3つ目の波形を発生させる振動パターン(パターン5)とリンクされている。
図26は、電子メールに使用される絵文字や顔文字と振動パターンとをリンクさせた例である。
図27は、リンク情報の保存例を示す図である。リンク情報は、電子機器300のメモリ320のリンク情報格納領域322に、リンク情報テーブル331、332、333の形式で格納されてもよい。メモリ320に保存される振動パターンは、周波数、振幅、位相、周期で特定される基本波形情報と、たとえば、オン/オフで表わされる発生タイミング情報で表わされてもよい。
図28は、ユーザの入力操作により、リンク情報を設定あるいは変更する例を示す。図28(A)で、ユーザは電子機器300の表示画面に設定変更画面を呼び出し、「振動パターン設定」または「振動パターン変更」を選択する。いずれかを選択すると、図28(B)で、設定/変更対象項目として、「アプリ」、「電子メール開封時」、「電子メール本文文字」などの項目が表示される。いずれかの項目を選択すると、図28(C)で、振動パターン格納領域321(図23参照)に格納されている振動パターンが読み出され、表示される。ここで表示される振動パターンは、図24〜図26のようにユーザが視覚的に振動パターンを認識できる絵であるのが望ましい。ユーザが所望の振動パターンを選択し、設定ボタンを選択すると、選択された機能項目と振動パターンとを対応付けたリンク情報が生成される。さらに次の画面で保存の要否の問い合わせ画面(不図示)を表示し、ユーザが保存を選択した場合に、振動パターン格納領域321にリンク情報が格納される。
図29は、電子機器(たとえばスマートフォン)300の機能と振動波形をリンクさせたときの使用例を示す。図29(A)で、スマートフォン300にアプリ選択画面が表示されている。この中から、「電子メール」アイコンを指で選択すると、図29(B)のようにアイコンの色が変わり、図29(C)に示すように、設定された波形で振動が発生しスマートフォン300もしくはタッチパネルが振動する。図24のリンク情報の例によると、クリックのような短く鋭い振動が1波形分の間隔をおいて2回発生する。図示はしないが、この後、電子メールアプリケーションが起動する。
アプリケーションの種類に応じて異なる振動パターンを設定してあるため、ユーザは意図したとおりのアプリケーションが選択されたことを体感的に確認することができる。また、第1〜第3のいずれの駆動信号を用いた場合も、1つの振動は0.02秒以内、より好ましくは0.01秒以内に急峻に停止するため、ユーザの指は明確に振動パターンを認識することができる。
図30は、受信メールの内容(重要度や主題)と振動パターンをリンク付けたときの使用例を示す。図30(A)で、スマートフォン300に受信メールリスト画面が表示されている。この中で、たとえば上から3番目のCさんからのメールには振動マーク[〜]が付加されている。これをたとえば「バイブメール」と呼ぶ。ユーザがバイブメールであるCさんのメールを指で選択すると、図30(B)のように3番目のメールの色が変わり、図30(C)に示すように、設定された振動パターンでスマートフォン300もしくはタッチパネルが振動する。図25のリンク情報の例によると、クリックのような短く鋭い振動が2回連続した後、1波形間隔をおいて3つ目の振動が発生する。図示はしないが、この後、選択したメールが開封される。
図30の例では、送信者Cさんが電子メールにバイブメール機能を添付していることがバイブマーク[〜]によって示されている。バイブマークの種類を異ならせることによって、「重要メール」、「緊急メール」などを示し、それぞれに異なる振動パターンをリンクさせてもよい。あるいはバイブマークの検出によって解析部216を起動し、「うれしい」、「重要」、「緊急」等の単語を抽出させ、リンク情報に基づいてあらかじめリンクされた振動パターンを読み出してもよい。
電子メールの重要度や主題に応じた振動パターンを設定することによって、送信者が電子メールにバイブメール機能を添付した内容に応じた振動を得ることができ、視覚、聴覚以外に、触感という方法で電子メールの内容を伝達することができる。
図31は、電子メールで用いられている絵文字や顔文字と振動パターンをリンク付けたときの使用例を示す。図31(A)は、スマートフォン300の電子メール本文画面を示す。文章内に顔文字「(^_^)」が記述されている。この例では顔文字がイタリック体で表示されている。これは顔文字に振動パターンがリンクされていることを示す。顔文字部分を指で選択すると、図31(B)のように顔文字部分の色が変わり、図31(C)に示すように、設定された振動パターンでスマートフォン300もしくはタッチパネルが振動する。顔文字や絵文字に応じた振動波形を設定しているため、視覚以外の触感という方法で表現を提示することが可能となる。
タッチパネル入力による新たな情報伝達が可能となることで、ユーザ間コミュニケーションをより促進することができ、情報機器としての新たな価値を提供できる。リンク情報は、赤外線近距離通信などにより、特定のグループ内、家族内で共有することができる。
100、100A、300 電子機器
110 筐体
120 タッチパネル
140 LRA
200 駆動装置
210 CPU
215 振動パターンリンク部
216 解析部
230 駆動制御プログラム
240 波形データ格納領域
260 ドライバIC
270 駆動制御部
320 メモリ
321 振動パターン格納領域
322 リンク情報格納領域

Claims (8)

  1. タッチパネルを有する電子機器であって、
    前記タッチパネルを振動させるアクチュエータと、
    前記電子機器が有する機能と、前記アクチュエータに印加される駆動信号の発生タイミングを異ならせた複数の振動パターンとを対応付けたリンク情報を格納するメモリと、
    前記電子機器の任意の機能が選択されたときに、前記リンク情報を参照して、対応する振動パターンで前記アクチュエータに前記駆動信号を印加する駆動制御部と、
    を備え、前記駆動信号は、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で終端する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
    のいずれかであり、
    前記m及びnは、前記駆動信号の前記アクチュエータへの入力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルへの振動の加速度が0.02G以下になる値であることを特徴とする電子機器。
  2. 前記メモリは、前記第1〜第3の駆動信号の少なくとも一つを表わす波形情報を格納する記憶領域を有し、
    前記駆動制御部は、前記電子機器の機能が選択されたときに、前記メモリから前記波形情報を読み出し、前記波形情報で表わされる前記駆動信号を、前記振動パターンで決まる発生タイミングで前記アクチュエータに印加することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. ユーザの入力操作に応じて、前記電子機器の機能の一つと、前記複数の振動パターンから選択される所望の振動パターンとを対応づけるリンク部、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 電子機器が有する機能と、駆動信号の駆動波形の発生タイミングを異ならせた複数の振動パターンとを対応付けたリンク情報を第1のメモリ領域に格納し、
    前記電子機器の任意の機能が選択されたときに、前記リンク情報を参照して、前記駆動信号を対応する振動パターンの発生タイミングで前記電子機器のアクチュエータに印加し、
    前記アクチュエータの駆動によって、前記電子機器のタッチパネルを前記振動パターンで振動させ、
    前記駆動波形は、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で加振を停止する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号、
    から選択され
    前記m及びnは、前記駆動信号の前記アクチュエータへの入力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルへの振動の加速度が0.02G以下になる値であることを特徴とする振動提供方法。
  5. 前記第1〜第3の駆動信号の少なくとも1つを表わす波形情報を第2のメモリ領域に格納し、
    前記電子機器の機能が選択されたときに、前記第2のメモリ領域から前記波形情報を読み出し、
    前記読み出された波形情報で特定される前記駆動信号を、前記振動パターンの発生タイミングで前記アクチュエータに印加する
    ことを特徴とする請求項4に記載の振動提供方法。
  6. ユーザの入力操作に応じて、前記電子機器の機能の一つと、前記複数の振動パターン中の所望の振動パターンとを対応づけ、
    前記対応づけたリンク情報を前記第1のメモリ領域に格納することを特徴とする請求項4に記載の振動提供方法。
  7. 前記リンク情報をデフォルトで前記電子機器に設定し、前記ユーザの入力操作に応じて前記リンク情報を変更する工程、
    をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の振動提供方法。
  8. コンピュータに、
    電子機器の任意の機能が選択されたときに、メモリに格納されたリンク情報から前記選択された機能に対応する振動パターンを読み取る処理と、
    前記振動パターンで決まる発生タイミングで、前記電子機器のアクチュエータに駆動信号を印加して、前記電子機器のタッチパネルを前記振動パターンで振動させる処理と、
    を実行させ、
    前記駆動信号として、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)をm回繰り返す第1の駆動信号、
    前記アクチュエータの共振周波数f0の正弦波であり、かつ前記正弦波の振幅の中心以外の点で加振を停止する第2の駆動信号、及び
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたときに、f0×m/nの正弦波(m、nは自然数かつm≠n)から位相がπ/2ずれた波形をm回繰り返す振動であって、かつ前記振動の振幅の中心点以外の点で終端する第3の駆動信号第3の駆動信号、
    のいずれかを印加させ
    前記m及びnは、前記駆動信号の前記アクチュエータへの入力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルへの振動の加速度が0.02G以下になる値であることを特徴とする振動提供プログラム。
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